JP2014014235A - 燃料電池車 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池とバッテリと多相コンバータを有する燃料電池車において、多相コンバータが発生するリプル電流を低減する技術を提供する。
【解決手段】燃料電池車2は、燃料電池10と、バッテリ50と、多相コンバータ20と、インバータ34と、制御装置60を備える。多相コンバータ20は、複数のコンバータが並列に接続されており、燃料電池10の出力電圧を変更する。インバータ34は、走行用のモータ40に交流電力を出力するインバータであって、多相コンバータ20を介して燃料電池10から電力の供給を受けるとともに、バッテリ50からも電力の供給を受ける。制御装置60は、駆動するコンバータの数が予め定められた数である場合、バッテリ50の供給電力に対する燃料電池10の供給電力の比を小さくする。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池車に関する。特に、燃料電池に加えて別のバッテリを備える燃料電池車に関する。
燃料電池は急激な出力変化に対応することが難しいため、燃料電池に加えて別のバッテリを電気自動車に搭載することが提案されている(特許文献1)。ここで、別のバッテリとは、燃料電池以外の方式のバッテリであり、典型的には、リチウムイオン電池や、ニッケル水素電池である。以下、「燃料電池以外のバッテリ」を単純にバッテリと称する。
さらに、特許文献1では、燃料電池と多相コンバータを組み合わせることも提案されている。特許文献1が開示する燃料電池車では、走行用モータに交流電力を供給するインバータが、多相コンバータを介して燃料電池から電力供給を受けるとともに、バッテリからも電力供給を受ける。多相コンバータは、複数の電圧変換回路を並列に接続したものであり、車両の状況に応じて駆動する電圧変換回路の数を決定する。具体的には、駆動する電圧変換回路の数は、要求される負荷(即ち燃料電池の出力)、燃料電池の温度、バッテリの温度、バッテリの残量(State of Charge : SOC)などの車両の状況で決定される。なお、駆動する電圧変換回路の数は、「相数」あるいは「駆動数」と呼ばれる。典型的には、燃料電池の出力が小さいときには相数を少なくし、出力が大きくなるにつれて相数を増やす。燃料電池の出力に応じて相数を変更することでコンバータの変換ロスを抑制することができる。なお、特許文献1の技術は、電圧変換回路を構成するスイッチング素子の温度を計測し、その温度から要求負荷の大きさを推定する。
特開2011−019338号公報
通常の電圧変換回路はIGBTなどのスイッチング素子とダイオードとリアクトル(コイル)を組み合わせたものであり、スイッチング素子のスイッチング動作に起因してリプル電流が発生する。複数の電圧変換回路を同時に駆動すると、各電圧変換回路がリプル電流を発生するのでトータルのリプル電流が大きくなる。リプル電流は好ましくない現象を引き起こす。一例では、電気自動車は、通常、リプル電流を平滑化するための大容量コンデンサを備えるが、リプル電流が大きいとそのコンデンサに出入りする電流が増加し、その結果コンデンサの発熱量が大きくなる。本明細書は、燃料電池とバッテリと多相コンバータを有する燃料電池車において、その特有の構成に着目してリプル電流を低減する技術を提供する。
前述したように、多相コンバータの電圧変換ロスを小さくするために、燃料電池の出力に応じて相数を変更することがある。ここで、相数が偶数の場合は、複数の電圧変換回路のスイッチングの位相を360度/N(Nは相数)だけずらすことで、複数の電圧変換回路が発生するリプル電流を相殺することができる。しかしながら、相数が奇数の場合はリプル電流を十分に相殺することができない。そこで、本明細書が開示する技術は、多相コンバータでリプル電流を十分に相殺することができない場合、燃料電池の出力を小さくし、その分をバッテリで賄う。多相コンバータでリプル電流を十分に相殺することができない相数は既知であるので、本明細書が開示する技術は、別言すると、多相コンバータの相数が予め定められた特定数である場合、特定数以外の場合と比べて、バッテリの供給電力に対する燃料電池の供給電力の割合が小さくなるように、バッテリと燃料電池の出力を調整する。
上記の特定数は、典型的には奇数である。具体的には、燃料電池車の制御装置は、相数が奇数の場合は、偶数の場合と比較して、バッテリの供給電力に対する燃料電池の供給電力の比を小さくする。リプル電流は多相コンバータが扱う電力の大きさに依存するから、燃料電池の供給電力を小さくすることによって、リプル電流を低減することができる。なお、相数が偶数の場合は、制御装置は、複数の電圧変換回路のスイッチングの位相を360度/N(Nは相数)だけずらす。制御装置は、相数が奇数であっても偶数であっても複数の電圧変換回路のスイッチングの位相を360度/N(Nは相数)だけずらすようにプログラムされていてもよい。相数が奇数であっても、複数の電圧変換回路は均等な位相差で駆動すれば、出力電流は大局的には平均化されるからである。
本明細書が開示する技術によれば、燃料電池とバッテリと多相コンバータを有する燃料電池車において、多相コンバータが発生するリプル電流を低減することができる。本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は、次の「発明を実施するための形態」にて説明する。
実施例の燃料電池車に搭載される燃料電池システムのブロック図である。 多相コンバータの回路構成図である。 制御装置が実行する処理のフローチャートである。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
(特徴1)制御装置は、駆動数N個の電圧変換回路を、360度/Nの位相差で駆動する。制御装置は、N個の電圧変換回路のスイッチング素子に同じデューティ比のPWM信号(スイッチング信号)を与える。ここでの位相差とは、スイッチング素子に与えるPWM信号の位相差を意味する。
(実施例)
本実施例の燃料電池車2は、燃料電池と、燃料電池とは別のバッテリを搭載する燃料電池車である。図1に、燃料電池車2に搭載される燃料電池システムのブロック図を示す。図1に示すように、燃料電池車2は、燃料電池10と、多相コンバータ20と、PCU(Power Control Unit)30と、モータ40と、バッテリ50と、制御装置60とを備える。燃料電池10は、多相コンバータ20を介してPCU30内のインバータ34に接続されており、多相コンバータ20を介してインバータ34に電力を供給可能である。バッテリ50は、PCU30内のバッテリ用コンバータ32を介して上記インバータ34に接続されており、バッテリ用コンバータ32を介してインバータ34に電力を供給可能である。以下、各構成要素について説明する。なお、図1では、燃料電池車2が備える構成要素の幾つかは図示を省略していることに留意されたい。
燃料電池10は、燃料ガス(水素)と酸化ガス(酸素)の電気化学反応に伴って生じる電気を発電電力として出力する発電装置である。燃料電池10は、図示しないが、複数の燃料電池セルを積層した燃料電池スタックと、燃料電池スタックに酸化ガスを供給する酸化ガス供給系統と、燃料電池スタックに燃料ガスを供給する燃料ガス供給系統などを備える。燃料電池10は、制御装置60からの制御信号に応じて燃料ガスの供給量や酸化ガスの供給量を変えることにより、所望の電力を発電することが可能である。良く知られているように、燃料電池は、与える燃料の量に応じて出力電流と出力電圧が大きく変化する。即ち、燃料電池は、与える燃料の量によって出力が大きく変化する。他方、一般に、スイッチング素子とリアクトルとダイオードを主たる構成部品とする電圧変換回路は、変換効率のよい入力電力の範囲が決まっており、適切な入力電力の範囲を外れると変換効率が低下する。それゆえ、燃料電池の電圧変換には多相コンバータが適している。
多相コンバータ20は、昇圧コンバータであって、燃料電池10の出力電圧(例えば300〜400〔V〕)を、モータ駆動に適した電圧(例えば650〔V〕)に変更(昇圧)する。多相コンバータ20は、燃料電池10と、PCU30内のインバータ34との間に設けられている。図2に示すように、多相コンバータ20は、U相コンバータ21U、V相コンバータ21V、W相コンバータ21W、X相コンバータ21Xの4個のコンバータ(電圧変換回路)を並列に接続した構成を有している。以下、本明細書では、4個のコンバータ21U、21V、21W、21Xを特に区別しない場合、単に「コンバータ21」と呼ぶ場合がある。
図2に示すように、U相コンバータ21U、V相コンバータ21V、W相コンバータ21W、X相コンバータ21Xは、同様の構成を有している。以下、U相コンバータ21Uを例として、その構成を説明する。U相コンバータ21Uは、リアクトル70Uと、整流ダイオード72Uと、スイッチング素子74Uと、を有している。スイッチング素子74Uには、還流ダイオード76Uが逆並列接続されている。スイッチング素子74Uには、例えばIGBTが用いられる。リアクトル70Uは、一端が燃料電池10の正極に接続され、他端が整流ダイオード72Uの一端とスイッチング素子74Uの一端とに接続されている。整流ダイオード72Uの他端は、正極側の出力端子に接続されている。一方、スイッチング素子74Uの他端は、負極側の出力端子と燃料電池10の負極とに接続されている。
多相コンバータ20は、電圧変換ロスを小さくするために、燃料電池10の出力電力(供給電力)に応じて、駆動する電圧変換回路の数を決定する。例えば、燃料電池10の出力電力が20〔kW〕未満の場合は4個のコンバータ21のうちの1個のみを駆動させる1相駆動、燃料電池10の出力電力が20〔kW〕以上40〔kW〕未満の場合は4個のうちの2個を駆動させる2相駆動、燃料電池10の出力電力が40〔kW〕以上60〔kW〕未満の場合は3個を駆動させる3相駆動、燃料電池10の出力電力が60〔kW〕以上の場合は4個すべてを駆動させる4相駆動のように、駆動させる相数(駆動数)を切り替えることができる。多相コンバータ20は、N個(Nは1以上4以下の整数)のコンバータを駆動させる場合、各コンバータの位相を360度/Nだけずらして駆動させる。なお、N=1の場合は、位相差は定義できないので、「位相をずらす」ことは行われない。多相コンバータ20は、制御装置60からの制御信号に応じて、上記の切り替え制御を行うことができる。
図1に示すように、PCU30は、多相コンバータ20とモータ40との間、及び、バッテリ50とモータ40との間に設けられている。PCU30は、バッテリ用コンバータ32と、インバータ34と、コンデンサ36と、コンデンサ38とを備える。
バッテリ用コンバータ32は、昇圧機能と降圧機能を兼ね備えた電圧コンバータである。バッテリ用コンバータ32は、バッテリ50の出力電圧(例えば300〔V〕)を、モータ駆動に適した電圧(例えば650〔V〕)に変更(昇圧)する。また、バッテリ用コンバータ32は、回生時(後述)には、モータ40が発電しインバータ34が直流に変換した電力の電圧をバッテリ50の充電に適した電圧に降圧する。バッテリ用コンバータ32は、バッテリ50と、インバータ34との間に設けられている。昇圧機能と降圧機能を兼ね備えたバッテリ用コンバータ32の回路構成は良く知られているのでその説明は省略する。
コンデンサ36は、バッテリ50とバッテリ用コンバータ32との間に設けられており、バッテリ用コンバータ32への入力電流の脈動を抑える平滑コンデンサとして機能する。
コンデンサ38は、バッテリ用コンバータ32とインバータ34の間であり、かつ、多相コンバータ20とインバータ34の間に設けられている。別言すれば、コンデンサ38は、インバータ34の直流入力端に並列に接続されている。コンデンサ38は、バッテリ用コンバータ32、及び、多相コンバータ20からインバータ34へ入力される電流の脈動(多相コンバータ20のリプル電流含む)を抑える平滑コンデンサとして機能する。
インバータ34は、バッテリ用コンバータ32、多相コンバータ20によって昇圧された直流電力を、モータ40の駆動に適した交流電力に変換し、モータ40に供給する。インバータ34は、図示しないが、2個のスイッチング素子の直列接続が3セット並列に接続された構造を有している。インバータ34の具体的な回路構成は良く知られているため、本明細書では詳細な説明を省略する。
モータ40は、燃料電池車2の走行用の動力源である。モータ40は、インバータ34から交流電力の供給を受けて駆動する。また、燃料電池車2の車軸(図示しない)は、モータ40と連動して動く。そのため、ドライバがブレーキペダルを踏んだ場合、モータ40は、車両の運動エネルギから駆動力を得て回転し、発電する。車両の運動エネルギを使って発電することは、一般に「回生」と呼ばれる。
バッテリ50は、モータ40を駆動するための電力を蓄えるバッテリであって、燃料電池以外の方式のバッテリである。バッテリ50は、典型的には、リチウムイオン電池や、ニッケル水素電池である。また、上記モータ40の回生によって発電される電力は、インバータ34とバッテリ用コンバータ32を介してバッテリ50に蓄えられる。
制御装置60は、燃料電池車2の上述した各構成要素と電気的に接続されており、各構成要素の動作を制御する。制御装置60が実行する処理には、多相コンバータ20のリプル電流を抑制する処理が含まれる。
制御装置60が実行する処理(リプル電流を抑制するための処理)について、図3を参照して説明する。ドライバが燃料電池車2のアクセルペダルを踏むことにより、アクセルが開く。S10では、制御装置60は、アクセルの開度に応じて、モータ40の目標出力(単位は電力〔kW〕)を決定する。
次いで、S12では、制御装置60は、S10で決定されたモータ40の目標出力を賄うためのバッテリ50からの供給電力、及び、燃料電池10からの供給電力を、それぞれ決定する。例えば、制御装置60には、モータ40の目標出力の80〔%〕を燃料電池10の供給電力とし、目標出力の残りの20〔%〕をバッテリ50の供給電力とするように予め定められている。別言すれば、制御装置60には、バッテリ50の供給電力に対する燃料電池10の供給電力の比が予め定められている。なお、詳しくは後述するが、バッテリ50の供給電力に対する燃料電池10の供給電力の比は、多相コンバータ20の駆動数によって変更される。例えば、モータ40の目標出力が70〔kW〕の場合、その80〔%〕の56〔kW〕が燃料電池10の供給電力となり、その20〔%〕の14〔kW〕がバッテリ50の供給電力となる。そして、この場合、バッテリ50の供給電力に対する燃料電池10の供給電力の比は4.0(=80/20)である。ここでの比は、後に変更され得るデフォルトの比である。即ち、制御装置60には、バッテリ50の供給電力に対する燃料電池10の供給電力のデフォルトの比が記憶されている。
次いで、S14では、制御装置60は、多相コンバータ20の駆動数N(Nは1以上4以下の整数)を決定する。具体的には、S14では、制御装置60は、S12で決定された燃料電池10からの供給電力を賄うために必要な駆動数Nを決定する。先の例では、燃料電池10の出力電力が40〔kW〕以上60〔kW〕未満の場合は3個を駆動させるとなっていたので、燃料電池10の供給電力が56〔kW〕である場合、駆動数N=3となる。
次いで、S16では、制御装置60は、S12で決定された燃料電池10からの供給電力が、所定の電力閾値より大きいか否かを判断する。所定の電力閾値は、燃料電池10からの供給電力がその値以下である場合、多相コンバータ20が発生するリプル電流が問題にならない程度に小さくなる値である。燃料電池10からの供給電力が所定の電力閾値以下になる場合とは、例えば、燃料電池車2が徐行中である場合など、アクセル開度が小さい場合である。所定の電力閾値は、燃料電池10の性能、多相コンバータ20の各コンバータ21の性能などにより予め定められる。所定の電力閾値は、例えば10〔kW〕に設定される。制御装置60は、S12で決定された燃料電池10からの供給電力が所定の電力閾値より大きい場合、S16でYESと判断してS18に進む。一方、制御装置60は、燃料電池10からの供給電力が所定の電力閾値以下である場合、S16でNOと判断して、S22をスキップしてS24に進む。
S18では、制御装置60は、バッテリ50のSOCが、所定のSOC閾値より大きいか否かを判断する。所定のSOC閾値は、バッテリ50のSOCがその値より大きい場合、バッテリ50に蓄えられた電力に、モータ40への供給電力を増加させるだけの余裕があることを意味する値である。制御装置60は、バッテリ50のSOCが、所定のSOC閾値より大きい場合、S18でYESと判断してS20に進む。一方、制御装置60は、バッテリ50のSOCが、所定のSOC閾値以下である場合、S18でNOと判断して、S22をスキップしてS24に進む。
S20では、制御装置60は、S14で決定された駆動数Nが奇数であるか否かを判断する。多相コンバータ20の駆動数Nが偶数の場合は、複数のコンバータ21のスイッチングの位相を360度/Nだけずらすことで、複数のコンバータ21が発生するリプル電流を相殺することができる。これに対し、多相コンバータ20の駆動数Nが奇数の場合は、複数のコンバータ21が発生するリプル電流を十分に相殺することができない。制御装置60は、多相コンバータ20の駆動数Nが奇数の場合、S20でYESと判断して、S22に進む。一方、制御装置60は、多相コンバータ20の駆動数Nが偶数の場合、S20でNOと判断して、S22をスキップしてS24に進む。
S22では、制御装置60は、燃料電池10からの供給電力をA〔kW〕低減するとともに、バッテリ50からの供給電力をA〔kW〕増加する。Aの値は、S10で決定されたモータ40の目標出力に応じて予め定められている。S22の処理の結果、多相コンバータ20でリプル電流を十分に相殺することができない場合(即ち駆動数Nが奇数の場合)において、燃料電池10の出力を小さくし、その分をバッテリ50で賄う。即ち、制御装置60は、駆動数Nが奇数の場合(S20でYES)は、偶数(S20でNO)の場合と比較して、バッテリ50の供給電力に対する燃料電池10の供給電力の比を小さくする。リプル電流は多相コンバータ20が扱う電力の大きさに依存するから、燃料電池10の供給電力を小さくすることによって、リプル電流を低減することができる。
例えば、先の例の場合、燃料電池10の供給電力は56〔kW〕(バッテリ50の供給電力は14〔kW〕)であり、多相コンバータ20の駆動数N=3であった。この場合、制御装置60は、例えば、燃料電池の供給電力を10〔kW〕減じて56〔kW〕とし、その代わりバッテリ50の供給電力を10〔kW〕増加して24〔kW〕とする。この処理の結果、バッテリ50の供給電力に対する燃料電池10の供給電力の比は、当初の4.0(=56/14)から、1.92(=46/24)に減じられることになる。即ち、制御装置60は、駆動する電圧変換回路の数が予め定められた特定数(この場合は奇数)である場合、駆動する電圧変換回路の数が特定数以外の場合(偶数の場合)に比べて、バッテリ50の供給電力に対する燃料電池10の供給電力の比を小さくする。なお、S22の処理を終えると、S24に進む。
S24では、制御装置60は、S14で決定された駆動数Nに基づいて、各コンバータ21のスイッチングの位相を決定する。具体的には、S24では、制御装置60は、各コンバータ21のスイッチングの位相差が360度/Nになるように、位相を決定する。なお、本実施例では、制御装置60は、駆動数Nが奇数であっても偶数であっても、複数のコンバータ21のスイッチングの位相を360度/Nだけずらすようにプログラムされている。従って、例えば駆動数Nが3(奇数)であっても、複数のコンバータ21が均等な位相差で駆動すれば、出力電流は大局的には平均化される。
次いで、S26では、制御装置60は、S24で決定された位相差に従って、N個のコンバータ21を駆動させる。即ち、制御装置60は、N個のコンバータ21を、360度/Nの位相差で駆動する。具体的には、制御装置60は、N個のコンバータ21のスイッチング素子に同じデューティ比のPWM信号(スイッチング信号)を与える。ここでの位相差とは、スイッチング素子に与えるPWM信号の位相差を意味する。なお、制御装置60は、ステップS26の処理と同時に、先に決定した燃料電池10の供給電力とバッテリ50の供給電力が達成されるように、燃料電池10とバッテリ50、及び、バッテリ用コンバータ32を制御する。
S26でN個のコンバータ21を駆動させると、図3の処理が終了する。制御装置60は、定期的に図3の処理を繰り返し、S10で、最新のアクセルの開度に応じてモータ40の目標出力を決定する。
以下、実施例で説明した技術に関する留意点を述べる。多相コンバータ20の駆動数が偶数である燃料電池10の供給電力範囲と、その範囲の高出力側に隣接し、相数が奇数の供給電力範囲との境界付近では、相数が奇数となったときに燃料電池10の出力電力を低くすると相数がハンチングする虞がある。そこで、そのような境界では切換点にヒステリシスを設けるとよい。
バッテリ50の供給電力に対する燃料電池10の供給電力の比を小さくする処理、即ち、バッテリ50の供給電力を増加させる処理(図3のS22の処理。以下「供給電力調整処理」と呼ぶ)は、常に実施されなくともよい。実施例で説明したように、バッテリ50が供給電力を増加できない場合には、例外的に供給電力調整処理を停止してもよい。バッテリが供給電力を増加できない場合とは、典型的には、バッテリのSOCが所定の閾値よりも小さい場合(図3のS18でNOの場合)、バッテリの温度がバッテリの異常を示す所定の閾値温度よりも高い場合、さらには、アクセル開度が大きくバッテリも最大出力中の場合、などである。
あるいは、逆に、車速やアクセル開度から定まるモータ40の目標出力が小さい場合(図3のS16でNOの場合)は、もともと燃料電池10の出力が小さくて済むので、供給電力調整処理は停止してもよい。
また、相数が偶数の場合、一例では、バッテリ50の出力電力をゼロとしてもよい。即ち、偶数個のコンバータ21を駆動する場合であってリプル電流が相殺できる場合、バッテリ50の出力電力をゼロとしてよい。
バッテリ50は、燃料電池10以外の方式であればよい。バッテリ50は、例えば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池のほか、鉛蓄電池やキャパシタであってもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:燃料電池車
10:燃料電池
20:多相コンバータ
21U、21V、21W、21X:コンバータ(電力変換回路)
32:バッテリ用コンバータ
34:インバータ
36:コンデンサ
38:コンデンサ
40:モータ
50:バッテリ
60:制御装置
70U、70V、70W、70X:リアクトル
72U、72V、72W、72X:整流ダイオード
74U、74V、74W、74X:スイッチング素子
76U、76V、76W、76X:還流ダイオード

Claims (2)

  1. 燃料電池と、
    バッテリと、
    複数の電圧変換回路が並列に接続されており、燃料電池の出力電圧を変更する多相コンバータと、
    走行用のモータに交流電力を出力するインバータであって、多相コンバータを介して燃料電池から電力の供給を受けるとともに、バッテリからも電力の供給を受けるインバータと、
    駆動する電圧変換回路の数が予め定められた特定数である場合、駆動する電圧変換回路の数が前記特定数以外の場合に比べて、バッテリの供給電力に対する燃料電池の供給電力の比を小さくする制御装置と、
    を備える燃料電池車。
  2. 制御装置は、
    駆動する電圧変換回路の数が奇数である場合、駆動する電圧変換回路の数が偶数である場合に比べて、バッテリの供給電力に対する燃料電池の供給電力の比を小さくすることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池車。
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