JP2019106753A - 電力変換装置 - Google Patents
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電源(B、B1、B2)と負荷(MG1、MG2、MG3)との間に接続されるコンバータ部(2)と、上記コンバータ部の駆動を制御する制御部(3)と、冷却部(4)とを備える電力変換装置(1)であって、
上記コンバータ部は、並列に接続された複数相のコンバータ(21、22)を有し、上記コンバータは、それぞれ、リアクトル(L1、L2)と半導体スイッチング素子(S1、S2、S3、S4、S5、S6、S7、S8)とを含んで構成されており、
上記制御部は、電力要求に応じて、複数相の上記コンバータのうち1相以上を駆動すると共に、駆動される上記コンバータを、上記リアクトルに対する冷却性能が良好な順に選択する、電力変換装置にある。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
電力変換装置に係る実施形態について、図1〜図11を参照して説明する。
図1に示すように、電力変換装置1は、電源である蓄電装置Bと、蓄電装置Bと図示しない負荷との間に接続されるコンバータ部2と、コンバータ部2の駆動を制御する制御部3と、冷却部4とを備えている。蓄電装置Bは、充放電可能に構成された直流電源装置であり、例えば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池及び鉛蓄電池等の二次電池にて構成することができる。
電力変換装置に係る実施形態2について、図12〜図13を参照して説明する。本形態の電力変換装置1の基本構成は、上記実施形態1と同様であり、以下、相違点である冷却部4の構成を中心に説明する。上記実施形態では、第1冷却部41の冷媒流れ方向Fに対して、第1リアクトルL1を上流側に配置して、第2リアクトルL1より冷却性能が良好となるようにしたが、冷却媒体との熱伝達率を高くすることによって、冷却性能が良好となるようにしてもよい。
なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
図14に実施形態3として示すように、上記実施形態1における第1冷却部41の構成において(例えば、図2参照)、第1リアクトルL1及び第2リアクトルL2の近傍に、第1冷却部41により冷却される他の発熱部品71を配置することもできる。その場合には、第1リアクトルL1を流路411の最上流側に、発熱部品71を最下流側に配置して、第2リアクトルL2を挟んで、第1リアクトルL1を発熱部品71からより遠い位置となるようにするとよい。本形態の電力変換装置1の基本構成は、上記実施形態1と同様であり、説明を省略する。
図15に実施形態4として示すように、第1冷却部41において(例えば、図2参照)、第1リアクトルL1及び第2リアクトルL2を冷却するための流路411の構成は、特に制限されず、第1リアクトルL1に対する冷却性能がより良好となるように構成されていればよい。具体的には、流路411となる空間部を、壁面部412の一端(例えば、図の左端)側のみに開口させ、空間部内には、開口端から閉鎖端(例えば、図の右端)の近傍にかけて、冷媒流れ方向Fに沿う仕切り壁415を設ける。これにより、図中に矢印で示すように、開口端側の導入口411aから冷却媒体が流路411内に導入され、閉鎖端側で折り返して導出口411bへ向かう、U字路状の流路411が形成される。
図17に実施形態5として示すように、電力変換装置1は、コンバータ部2の第1コンバータ21及び第2コンバータ22を、それぞれ、並列接続された2つのアームを用いて構成することもできる。具体的には、第1コンバータ21の第1アーム211に、同等構成の半導体スイッチング素子S5、S6の直列接続体を含む第3アーム212を並列接続して、第1リアクトルL1による昇圧動作を行う。同様に、第2コンバータ22の第2アーム221に、同等構成の半導体スイッチング素子S7、S8の直列接続体を含む第4アーム222を並列接続して、第2リアクトルL2による昇圧動作を行う。半導体スイッチング素子S5、S6、S7、S8には、それぞれダイオードD5、D6、D7、D8が逆並列に接続される。
図20に実施形態6として示すように、コンバータ部2に接続されるインバータ部5に、モータジェネレータMG1、MG2を駆動する第1インバータ51、第2インバータ52に加えて、モータジェネレータMG3を駆動する第3インバータ56を設けることもできる。第3インバータ56は、第3U相アーム561、第3V相アーム562、第3W相アーム563を有し、第1インバータ51、第2インバータ52と並列に、正極側電力線15と負極側電力線16との間に、並列接続されている。
図21、図22に実施形態7として示すように、上記実施形態5における冷却部4の構成において(例えば、図18参照)、例えば、ケースCの下半部内に、電気的ノイズの影響を受ける電子部品72が配置される構成とすることもできる。第1リアクトルL1と第2リアクトルL2は、ケース底部の第1冷却部41に接して配置されており、これらに隣接して、電子部品72が配置される。電子部品72は、特に限定されないが、例えば、エンジン補機の駆動用のDC−DCコンバータ等である。
MG1、MG2、MG3 モータジェネレータ(負荷)
L1 第1リアクトル(リアクトル)
L2 第2リアクトル(リアクトル)
S1〜S8 半導体スイッチング素子
1 電力変換装置
2 コンバータ部
21 第1コンバータ(コンバータ)
22 第2コンバータ(コンバータ)
3 制御部
4 冷却部
Claims (10)
- 電源(B、B1、B2)と負荷(MG1、MG2、MG3)との間に接続されるコンバータ部(2)と、上記コンバータ部の駆動を制御する制御部(3)と、冷却部(4)とを備える電力変換装置(1)であって、
上記コンバータ部は、並列に接続された複数相のコンバータ(21、22)を有し、上記コンバータは、それぞれ、リアクトル(L1、L2)と半導体スイッチング素子(S1、S2、S3、S4、S5、S6、S7、S8)とを含んで構成されており、
上記制御部は、電力要求に応じて、複数相の上記コンバータのうち1相以上を駆動すると共に、駆動される上記コンバータを、上記リアクトルに対する冷却性能が良好な順に選択する、電力変換装置。 - 上記冷却部は、上記リアクトルを冷却する冷却媒体が流通する流路(411)を備えており、上記制御部は、上記コンバータの1相以上を駆動する際に、冷却媒体の流れに対して、上記リアクトルがより上流側に位置する上記コンバータから順に選択する、請求項1に記載の電力変換装置。
- 上記冷却部は、上記リアクトルを冷却する冷却媒体が流通する流路(411)を備えており、上記制御部は、上記コンバータの1相以上を駆動する際に、上記リアクトルと冷却媒体との熱伝達率がより高い上記コンバータから順に選択する、請求項1に記載の電力変換装置。
- 上記冷却部は、上記リアクトルと共に上記流路に沿って配置される発熱部品(71)を冷却し、上記リアクトルは、上記制御部によって選択される順に、上記発熱部品からより遠い位置に配置される、請求項2又は3に記載の電力変換装置。
- 上記流路は、上記コンバータ部が収容されるケース(C)内において、上記リアクトルに接する壁面部(412)内に形成される、請求項2〜4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 複数相の上記コンバータは、上記リアクトルに対する冷却性能が良好な順に、上記半導体スイッチング素子に対する冷却性能が良好となる構成を有している、請求項1〜5のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 上記冷却部は、上記半導体スイッチング素子を冷却する冷却媒体が流通する複数の冷却管(421)を備えている、請求項6に記載の電力変換装置。
- 上記コンバータ部は、複数相の上記コンバータに対応する上記半導体スイッチング素子を含む複数のパワーカード(PC1、PC2、PC6、PC7)を有しており、上記冷却管は、複数の上記パワーカードのそれぞれに接して配置される、請求項7に記載の電力変換装置。
- 複数相の上記コンバータは、上記リアクトルに対する冷却性能が良好な順に、上記半導体スイッチング素子の損失特性が良好となる構成を有している、請求項1〜8のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 上記冷却部に隣接して、上記リアクトルと共に電子部品(72)が並んで配置されており、上記リアクトルは、上記制御部によって選択される順に、上記電子部品からより遠い位置に配置される、請求項1〜9のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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