JP4779779B2 - 静電霧化装置 - Google Patents

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Description

本発明は静電霧化現象により帯電微粒子水を発生させる静電霧化装置に関するものである。
例えば特許文献1に示す静電霧化装置は図3に示すように、放電電極4と、放電電極4に対向して位置する対向電極13と、放電電極4に水を供給する供給手段とを備え、放電電極4と対向電極13との間に高電圧を印加することで放電電極4の表面に保持される水を霧化させ、粒子径がナノメートルサイズで強いマイナスの電荷を持つ帯電微粒子水を発生させる。この帯電微粒子水の粒径は3〜数十nm程度であって、人体の角質細胞の大きさである70nmよりも小さな粒径であるため、この帯電微粒子水の暴露により角質層表面の奥までも水分が十分に補給されて、高い保湿効果が得られるようになっている。また、脱臭効果や毛髪の保湿効果等の他の効果も得られるようになっているので、多様な商品に備えることで多様な効果が得られるものである。
このものは上記水の供給手段として霧化させる水を自動的に生成するペルチェモジュール1を備えている。ペルチェモジュール1は熱電素子を備えた回路部分9を冷却部2及び放熱部3で挟持してなり、電圧を印加することで冷却部2を冷却すると共に放熱部3から放熱できるようになっている。そしてこの冷却部2を放電電極4に接続することで、放電電極4を冷却して空気中の水分を基に放電電極4の表面に結露水を生成し、この結露水を放電電極4の放電部4aで霧化される水として利用する。
またペルチェモジュール1の回路部分9は水や湿気により短絡する恐れがあるため、水や湿気が浸入しない密閉空間Sに収納する必要がある。このため図3では一端が開口する有底筒状の収納筒体18を備え、この収納筒体18内にペルチェモジュール1の冷却部2及び回路部分9を収納し、ペルチェモジュール1の一端に設けた放熱部3と該放熱部3に対向する収納筒体18の開口18c側の端面とを接合することで、収納筒体18と放熱部3で囲まれた密閉空間Sにペルチェモジュール1の回路部分9を収納している。
しかし上記図3に示す静電霧化装置は放熱部3と収納筒体18の開口18c側の端面との間を封止用樹脂で接着しておらず、この部分から密閉空間Sに水や湿気が浸入する恐れがある。また図3では収納筒体18の開口18c側の端部に固着部としてフランジ部12を周設してあり、収納筒体18の開口18c側の端面に加えてフランジ部12も封止用樹脂を介して放熱部3に接しているため、放熱部3の熱がフランジ部12を伝わって漏れやすく、この結果、構造や使用環境によっては冷却部2を効率良く冷却できない場合が起こり得るという問題が生じる。
特開2006−826号公報
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、ペルチェユニットを収納する密閉空間を確実に封止でき、しかも放熱部から収納筒体を介して熱が漏れることを防止できて、ペルチェモジュールの冷却効率を向上できる静電霧化装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明に係る静電霧化装置は、回路部分9を冷却部2及び放熱部3で挟持してなるペルチェモジュール1と、放電電極4を具備し、ペルチェモジュール1の冷却部2により放電電極4を冷却することで空気中の水分を基に放電電極4の表面に結露水を生成し、該放電電極4に高電圧を印加することで前記結露水を放電電極4の放電部4aで霧化させる静電霧化装置において、一端が開口した有底筒状の収納筒体18を備え、該収納筒体18の開口18c側の端部に外方に向けて突出する封止代増加用のフランジ部12を周設し、該収納筒体18内にペルチェモジュール1の冷却部2及び回路部分9を収納し、放電電極4を収納筒体18内においてペルチェモジュール1の冷却部2に接続すると共に、該放電電極4を収納筒体18の底部18aから外部に突出してその放電部4aを収納筒体18の外部に配置し、ペルチェモジュール1の放熱部3と、該放熱部3に対向する収納筒体18の開口18c側の端面及びフランジ部12のフランジ面12aとを封止用樹脂を介して接着し、前記フランジ部12aの内側端部を同部の外側の部分よりも薄肉にして外側から内側に熱が伝わることを妨げる伝熱防止部30を形成して成ることを特徴とするものである。このように封止代増加用のフランジ部12を設けることで、収納筒体18の開口18c側の端面に加えてフランジ部12のフランジ面12aを放熱部3に接着できて、収納筒体18と放熱部3の間の封止代(接着代)を大きく確保でき、これにより密閉空間Sを完全に封止できる。しかもこの場合、フランジ部12の内側端部に伝熱防止部30を形成したので、封止代増加用のフランジ部12を設けたことで収納筒体18と放熱部3の接触面積が増大したにもかかわらず、該放熱部3からフランジ部12に伝わった熱は伝熱防止部30により同部30よりも内側に伝わり難くなって、放熱部3の熱が封止代増加用のフランジ部12を介して漏れることを防止でき、これにより密閉空間Sを確実に密閉でき、且つペルチェモジュール1の冷却効率を向上できる。
また請求項2は請求項1において前記収納筒体18の底部18aを封止用樹脂24を介して冷却部2に接着することを特徴とする。
また請求項3は請求項1又は請求項2において、前記放電電極4とこれに対向する対向電極13との間に高電圧を印加することで前記結露水を放電電極4の放電部4aで霧化させる静電霧化装置であって、前記フランジ部12に対向電極13を支持する支持体21を設け、前記伝熱防止部30がフランジ部12において支持体21よりも内側に位置することを特徴とする。
また請求項4請求項1乃至3のいずれか1項において前記伝熱防止部30としてフランジ部12の周方向に伸びる溝30aを形成したことを特徴とする。フランジ部12に溝30aを形成するだけで伝熱防止部30を形成できる。
また請求項5請求項1乃至3のいずれか1項において前記伝熱防止部30としてフランジ部12の周方向に複数の貫通孔30bを形成して成ることを特徴とする。フランジ部12に貫通孔30bを形成するだけで伝熱防止部30を形成できる。
本発明ではペルチェユニットを収納する密閉空間を確実に封止でき、尚且つ放熱部から収納筒体を介して熱が漏れることを防止できてペルチェモジュールの冷却効率を向上できる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1に示す本例の静電霧化装置は、熱電素子7を備えた回路部分9を冷却部2と放熱部3とで挟持して成るペルチェモジュール1を用いたもので、冷却部2上に放電電極4を立設して冷却自在としている。
ペルチェモジュール1は、絶縁性で且つ熱伝導率の高い材料(例えばアルミナや窒化アルミニウム)から成り片面側に電気回路6を形成してある一対の平板状の回路基板5を、互いの電気回路6側が向い合うように対向させ、少なくとも1対(例えば8対)列設してあるBiTe系の熱電素子7を両回路基板5間で挟持すると共に、隣接する熱電素子7同士が両側の電気回路6で電気的に接続されるように半田付けし、ペルチェ入力回路線8を介して為される熱電素子7への通電によって一方の回路基板5(これが冷却側の回路基板5aとなる)から他方の回路基板5(これが放熱側の回路基板5bとなる)に向けて熱が移動するように設けている。即ち、上記ペルチェモジュール1の回路部分9は両側の電気回路6及び熱電素子7で形成されている。
ペルチェモジュール1の冷却部2は、冷却側の回路基板5aと、回路基板5aの電気回路6を設けてある側と反対側の面に熱伝導性膜(例えば熱伝導性グリースや、熱伝導性シート、熱伝導性接着剤等)を挟んだ状態で積層してある冷却板10との二層構造で形成されている。冷却板10としては絶縁性で且つ熱伝導率の高い耐電圧用材料(例えばアルミナや窒化アルミニウム)が用いられる。
ペルチェモジュール1の放熱部3は、放熱側の回路基板5bと、回路基板5bの電気回路6を設けてある側と反対側の面に熱伝導性膜(例えば熱伝導性グリースや、熱伝導性シート、熱伝導性接着剤等)を挟んだ状態で積層してある放熱板11との二層構造で形成されている。放熱板11としては例えばアルミニウムのような熱伝導率の高い材料が用いられる。なお同様の材料を用いて放熱板11をフィン状に(即ち放熱フィンとして)形成してあっても構わない。
放電電極4は電気伝導率及び熱伝導率の高い材料(例えばアルミニウムや銅系の合金)を用いて細長い円柱形状に形成したものであり、先端部に鋭く尖った放電部4aを形成している。放電電極4の表面にはAuやNi等の表面処理が施してあっても良い。冷却部2の回路部分9を挟む側の面と反対側の面(即ち冷却板10の回路基板5aと接続される側の面とは反対側の面)には、その中央位置に接合箇所を設けており、この接合箇所に放電電極4の基端面を接着させることで放電電極4を冷却部2に立設させている。ここで用いる接着剤は熱伝導率の高いものである。
放熱部3は平面視で冷却部2よりも大きく、放熱部3の回路部分9を挟む側の面(即ち放熱側の回路基板5bの電気回路6を設けてある側の面)の冷却部2よりも外方に突出した外周部には密閉枠17を固着している。この密閉枠17の収納筒体18と放熱部3とで囲まれる密閉空間S内に冷却部2や回路部分9が収容される構造であり、以下、この構造について詳述する。
密閉枠17は例えばLCP樹脂やPBT樹脂のような絶縁性であり且つ遮水性の高い樹脂で一体成形したものであり、一端を開口すると共に他端側を底部18aで閉塞した有底筒状の収納筒体18で主体を構成している。収納筒体18は平面視矩形状の底部18aの外周縁から図中下方に向けて周壁部18bを延出してあり、また同部から周壁部18bとは反対方向に向けて囲み部19を延出している。囲み部19は収納筒体18の底部8の中央部を囲んで底部8a上の水が収納筒体18の外側に流れ出ることを妨げる堰となる。収納筒体18の軸方向における開口18c側の端部には外方に向けて突出する封止代増加用のフランジ部12を全周に亘って一体に設けてあり、該フランジ部12は後述の伝熱防止部30を除いて厚みが均一となっている。フランジ部12の厚み方向において底部18aと反対側を向くフランジ面12aは収納筒体18の開口18c側の端面と面一に連続し、この収納筒体18の開口18c側の端面からフランジ部12のフランジ面12aにまで亘る部分により封止接着面16を形成している。フランジ部12の収納筒体18を挟んだ両側にはフランジ面12aとは反対側に向けて突出する柱状の支持体21を一体に設けている。また収納筒体18の底部18aの中央には放電電極4を挿通するための電極挿通孔22を厚み方向に貫設してあり、更にこの底部18aの周縁側部分には電極挿通孔22とは別に空気抜き孔23を貫設してある。なお収納筒体18と支持体21は別体であっても良いものとする。
またフランジ部12の内周端部にはこれよりも外側の部分から内側に熱が伝わることを妨げる伝熱防止部30を形成している。伝熱防止部30はフランジ部12のフランジ面12aとは反対側の面において両支持体21よりも内側に位置する部分に形成した断面凹状の溝30aからなり、該溝30aはフランジ部12の周方向に伸びてフランジ部12の周方向の全長に亘って形成されている。つまり溝30aを形成することでフランジ部12の内側端部をこれよりも外側の部分よりも薄肉に形成し、これにより溝30aよりも外側から内側に熱を伝わり難くしている。
上記密閉枠17を収納筒体18の開口18c側から被せて該収納筒体18内にペルチェモジュール1の冷却部2や回路部分9を収容すると共に、収納筒体18の底部18aの電極挿通孔22に放電電極4を挿通させてその先端側を収納筒体18(密閉空間S)外に突出させ、放電電極4の放電部4aを収納筒体18の外部に配置する。そしてこの状態で、収納筒体18の底部18aと冷却部2の冷却板10の対向面同士を冷却側封止用樹脂24を介して接着させ、且つ放熱部3の回路基板5bの外周部と同部に対向する封止接着面16の略全部を放熱側封止用樹脂25を介して接着させる。これにより封止接着面16と放熱部3の間、収納筒体18の底部18aと冷却板10の間は共に封止用樹脂24、25によって完全に封止されて、収納筒体18とペルチェモジュール1の放熱部3で囲まれた密閉空間Sが形成され、この密閉空間S内にペルチェモジュール1の冷却部2や回路部分9が封止状態で収納される。また同時に底部18aと冷却板10の間から電極挿通孔22の内面と放電電極4の外面との間に至った放熱側封止用樹脂25で電極挿通孔22が封止される。従って密閉枠17の収納筒体18と放熱部3との間に形成される密閉空間S内に冷却部2と回路部分9を収容でき、例えば放電電極4上に生成された水等が回路部分9にまで浸入して短絡を生じる等の不具合が防止されるようになっている。またこの場合、収納筒体18の開口18c側の端面に加えてフランジ部12のフランジ面12aを放熱部3に接着できるので、収納筒体18と放熱部3の間の封止代を大きく確保でき、密閉空間Sを確実に封止できる。なお上記冷却側封止用樹脂24及び放熱側封止用樹脂25は絶縁性であり且つ遮水性の高いエポキシ樹脂等の熱硬化性接着剤にて構成され、予め所定位置に熱硬化性接着剤を挟み込んでこの状態で加熱することで硬化させるものである。
また本例にあっては上記密閉枠17のフランジ部12の両側を外側方に向けて更に延出してフランジ部12と厚みが同じ固着部20を形成してあり、各固着部20には厚み方向に貫通するねじ挿通孔27を設けている。各ねじ挿通孔27に挿通させた挟み込みねじ28の先端側を、放熱部3に凹設してあるねじ穴29に捻じ込むことで、挟み込みねじ28のヘッド部分を介して密閉枠17のフランジ部12及び固着部20を放熱部3に押し付け、且つ収納筒体18側の底部18aを冷却部2に押し付け、これにより収納筒体18の底部18aと放熱部3とで冷却部2及び回路部分9を挟持している。つまり、フランジ部12と放熱部3との対向面間に放熱側封止用樹脂25を挟み、且つ収納筒体18の底部18aと冷却部2との対向面間に冷却側封止用樹脂24を挟みながら上記挟み込みねじ28を捻じ込んでいき、両封止用樹脂24、25を強く挟持させた状態で加熱をすることで、密閉枠17の放熱側固着及び冷却側固着が高い気密信頼性で且つ短時間で行われるものである。
ここで、上記加熱により密閉枠17の収納筒体18内の空気は膨張するものの、既述の如く収納筒体18の底部には収納筒体18とペルチェモジュール1の放熱部3とで囲まれた空間からなる密閉空間Sと連通する空気抜き孔23が設けてあって、膨張した空気は外部に流出するようになっているため、該膨張に起因する接着部分の破裂やピンホールを生じることはない。この空気抜き孔23は、上記加熱が終了した後に注入形成される封止用接着剤26により封止され、これにより冷却部2や回路部分9が密閉空間S内に確実に封止されることとなる。なお上記封止用接着剤26は、絶縁性であり且つ遮水性の高い常温硬化性接着剤、又はUV硬化性接着剤にて形成するので、これを硬化させる際に密閉枠17内の空気が熱膨張を生じることはない。
上記密閉枠17に設けてある両支持体21の先端には、電気伝導率の高い金属材料を用いてリング状に形成した対向電極13の両側を支持させる。対向電極13は放電電極4の放電部4aから所定距離を隔てた位置に支持されるものであり、一端側が放電電極4に電気的に接続される金属又は導電性プラスチック製の高電圧リード14の他端側と上記対向電極13とを、高電圧印加部15を介して電気的に接続させている。即ち本例にあっては、これら対向電極13や高電圧リード14、高電圧印加部15によって、放電電極4に高電圧を印加させる高電圧印加手段を形成している。
上記構成から成る本例の静電霧化装置においては、収納筒体18のフランジ部12を超えて外部にまで伸びるペルチェ入力回路線8を通じて熱電素子7への通電を行うことで、ペルチェモジュール1の冷却部2を介して放電電極4自体を冷却し、放電電極4の表面上に空気中の水分を基にして帯電微粒子水の基となる結露水を生成できる。ここで、高電圧印加部15によって放電電極4側がマイナス電極となって電荷が集中するように放電電極4と対向電極13との間に高電圧を印加させると、放電電極4の表面に直接生成されて保持される水を放電部4a側に引き寄せると共に放電部4aで静電霧化現象により霧化させ、ナノメータサイズの粒径であり且つ高い電荷を持つ帯電微粒子水を発生させることができる。この帯電微粒子水は、リング状をなす対向電極13の中央穴を通過して静電霧化装置の外部へと放出されるものである。
そして本発明では既述したようにフランジ部12の内側端部に伝熱防止部30を形成したので、放熱部3からフランジ部12に伝わった熱は伝熱防止部30により同部30よりも内側に伝わり難くなって、放熱部の熱が封止代増加用のフランジ部12を介して漏れることを防止でき、これにより封止代増加用のフランジ部12を設けたことで収納筒体18と放熱部3の接触面積が増大したにもかかわらず、ペルチェモジュール1の冷却効率を向上できる。
また本例ではフランジ部12の周方向に伸びる溝30aを形成するだけで上記伝熱防止部30を形成できる。また本例の溝30aはフランジ面12aと反対側に開口するものであるので、フランジ面12aを放熱部3にぴったりと密着した状態で接着できる。
また本例では伝熱防止部30として溝30aを設けたが、図2のように伝熱防止部30としてフランジ部12の周方向に複数の貫通孔30bを形成しても良い。図2では放熱側封止用樹脂25の量を多めにして、封止接着面16と放熱部3間の放熱側封止用樹脂25を貫通孔30bに至らせて封止している。このようにフランジ部12の周方向に複数の貫通孔30bを形成することでも上記伝熱防止部30を形成できる。
本発明の実施形態の一例の静電霧化装置の説明図である。 他例の静電霧化装置の説明図である。 従来の静電霧化装置の説明図である。
符号の説明
S 密閉空間
1 ペルチェモジュール
2 冷却部
3 放熱部
4 放電電極
4a 放電部
12 フランジ部
18 収納筒体
18c 開口
25 放熱側封止用樹脂
30 伝熱防止部
30a 溝
30b 貫通孔

Claims (5)

  1. 熱電素子を備えた回路部分を冷却部及び放熱部で挟持してなるペルチェモジュールと、放電電極を具備し、ペルチェモジュールの冷却部により放電電極を冷却することで空気中の水分を基に放電電極の表面に結露水を生成し、該放電電極に高電圧を印加することで前記結露水を放電電極の放電部で霧化させる静電霧化装置において、一端が開口した有底筒状の収納筒体を備え、該収納筒体の開口側の端部に外方に向けて突出する封止代増加用のフランジ部を周設し、該収納筒体内にペルチェモジュールの冷却部及び回路部分を収納し、放電電極を収納筒体内においてペルチェモジュールの冷却部に接続すると共に、該放電電極を収納筒体の底部から外部に突出してその放電部を収納筒体の外部に配置し、ペルチェモジュールの放熱部と、該放熱部に対向する収納筒体の開口側の端面及びフランジ部のフランジ面とを封止用樹脂を介して接着し、前記フランジ部の内側端部を同部の外側の部分よりも薄肉にして外側から内側に熱が伝わることを妨げる伝熱防止部を形成して成ることを特徴とする静電霧化装置。
  2. 前記収納筒体の底部を封止用樹脂を介して冷却部に接着することを特徴とする請求項1に記載の静電霧化装置。
  3. 前記放電電極とこれに対向する対向電極との間に高電圧を印加することで前記結露水を放電電極の放電部で霧化させる静電霧化装置であって、前記フランジ部に対向電極を支持する支持体を設け、前記伝熱防止部がフランジ部において支持体よりも内側に位置することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の静電霧化装置。
  4. 前記伝熱防止部としてフランジ部の周方向に伸びる溝を形成して成ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の静電霧化装置。
  5. 前記伝熱防止部としてフランジ部の周方向に複数の貫通孔を形成して成ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の静電霧化装置。
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