JP3952052B2 - 静電霧化装置 - Google Patents

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本発明は、静電霧化現象によりナノメータサイズのマイナスイオンミストを発生させる静電霧化装置に関するものである。
従来から放電極と、放電極に対向して位置する対向電極と、放電極に水を供給する供給手段とを備え、放電極と対向電極との間に高電圧を印加することで放電極に保持される水を霧化させ、ナノメータサイズで強い電荷を持つマイナスイオンミスト(ナノメータサイズの帯電微粒子水)を発生させる静電霧化装置が、特許文献1により知られている。
このナノサイズメータのマイナスイオンミストは、粒径が3〜数十nm程度であって、人体の角質細胞の大きさである70nmよりも小さな粒径であるため、このナノメータサイズのマイナスイオンミストは人体の角質層に浸透し、角質層表面の奥まで水分を十分に補給し、肌や毛髪に高い保湿効果を付与できるものであり、更に、活性種が水分子に包み込まれるようにして存在するナノメータサイズのマイナスイオンミストは脱臭効果、カビや菌の除菌や繁殖の抑制効果があり、更にまた、活性種が水分子に包み込まれるようにして存在するナノメータサイズのマイナスイオンミストは遊離基単独で存在する場合より寿命が長くなり、且つ、ナノメータサイズと非常に小さいので、空気中に長時間浮遊すると共に拡散性が高く、空気中に長時間満遍なく浮遊して、脱臭効果をより高めることができるという特徴を有している。
しかしながら、上記特許文献1に示された従来の静電霧化装置は、水の供給手段が、水が充填される水タンクと、水タンク内の水を毛細管現象により放電極まで搬送する水搬送部を備えた構造であるので、使用者は水タンク内に継続的に水を補給する必要があり、面倒な水補給の手間が強いられるという問題があって、使い勝手が悪いという問題があった。また、上記の静電霧化装置においては、供給する水が水道水のようなCa、Mg等の不純物を含む水であった場合、この不純物が空気中のCOと反応して水搬送部の先端部にCaCOやMgO等を析出付着させ、毛細管現象による水の供給を阻害し、ナノメータサイズのマイナスイオンミストの発生を妨げるという問題があった。
そこで、上記問題を解決するために、上記水タンクの代りに、冷却により空気中の水分を基に水(結露水)を生成させるための冷却部を備え、ここで生成された水を水搬送部を介して放電極に搬送させることが考えられる。これによれば、水の補給の手間が不要となり、得られた水には不純物が含まれないことからCaCOやMgO等が析出付着しない。
しかしながら、この場合、冷却部で冷却を開始してから生成された水を放電極まで搬送し、ナノメータサイズのマイナスイオンミストを発生させるまでの間に少なくとも数分程度の時間がかかってしまい、例えば、ヘアドライヤ等の短時間だけ使用する商品に備えることは不適であるという新たな問題が生じ、更に、静電霧化装置内に冷却部や水搬送部を備えるので、コンパクト化が困難であるという問題がある。
このため、本発明者は本発明に到る過程で、空気中の水分を結露させて放電極に水を供給する水供給手段を、冷却部と放熱部とを有するペルチェユニットの冷却部に放電極を設けて構成することを考えた。これによれば、放電極自体を素早く冷却して空気中の水分を放電極において結露させて放電極に水を供給させることができ、水の補給の手間が不要であるばかりでなく、水搬送部も不要で、また、ペルチェユニットを用いるためコンパクトでありながら素早く放電極を冷却してナノメータサイズのマイナスイオンミストを発生させることができることが判明した。
ところで、静電霧化装置によるナノメータサイズのマイナスイオンミストの発生のメカニズムは、放電極と対向電極との間にかけられた電圧により放電極の先端部に供給された水が帯電し、帯電した水にクーロン力が働き、水の液面が局所的に錐状に盛り上がる(テーラーコーン)。結露の進展に伴い、このテーラーコーンが成長し、先端に電荷が集中してクーロン力が増大する。このクーロン力が水の表面張力を超えると水が分裂、飛散し(レイリー分裂)、ナノメータサイズのマイナスイオンミストが発生する。
そこで、更に、本発明者は本発明に到る過程で、上記のように放電極の先端部に供給された水をテーラーコーンとして形成するに当たって、図6のように放電極1の先端部に設ける放電部1aを先が尖った錐形状とすることを考えた。このように放電極1の先端部に設ける放電部1aを先が尖った錐形状にすると、放電部1aが平坦面の場合に比べて、結露水WによりテーラーコーンTが形成される場所が図6のように放電部1aの最先端(つまり錐状の頂部)に特定されて一定の決まった位置で安定して結露水WがテーラーコーンTとして形成され、更に、錐形状の放電部1aの先端の水Wを通る電束密度が大きくなって放電部1aの先端に生成した結露水Wを安定してテーラーコーンTとして形成でき、更に、放電部1aが平坦面の場合に比べて、水の形状が同量の水の場合、凸曲形状をしているので、この点でもテーラーコーンTが安定して形成される。しかしながら、このように、放電部1aを先が尖った錐形状にすると、形成されたテーラーコーンTの先端に大きな電界が集中してナノメータサイズのマイナスイオンミストが生成されて空気中に飛び出した直後、錐形状をした放電部1aの最先端の尖った金属部分が露出して金属放電が生じる可能性があり、ナノメータサイズのマイナスイオンミストが安定して生成できないおそれがあるという新たな問題が生じることが判明した。
特許第3260150号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、水の補給の手間が必要でないと共に素早くナノメータサイズのマイナスイオンミストを発生させることが可能で、また、装置のコンパクト化が図れ、また、放電極の先端部に生成した結露水を基にしてテーラーコーンを安定して形成できると共に金属放電を抑制し、ナノメータサイズのマイナスイオンミストが安定して生成できる静電霧化装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明に係る静電霧化装置は、放電極1と、放電極1に空気中の水分を結露又は氷結させて水Wを供給する水供給手段3とを備え、放電極1に高電圧を印加することで放電極1に保持される水Wを霧化させる静電霧化装置4であって、上記水供給手段3を、冷却部5と放熱部6とを有するペルチェユニット7の冷却部5に放電極1を設けて構成し、放電極1の先端部を曲面状に凸曲した凸曲面部8として成ることを特徴とするものである。
また、放電極1に対向する対向電極2を設けることが好ましい。
このように放電極1の先端部おいて空気中の水分を結露又は氷結(以下結露の例で説明する)させて水Wを供給するので水Wを補給する必要がなく、しかも生成される水Wに不純物が含まれないので付着物除去の手間も必要でなく、加えて、放電極1に水Wが生成される構造であるから冷却を開始してから素早い時間でナノメータサイズのマイナスイオンミストMを生成することが可能となり、例えばヘアドライヤー等の短時間だけ使用する商品に備えるにも適したものとなり、更に、静電霧化装置4に備える冷却手段としてペルチェユニット7を用いているので、コンパクトでありながら素早く且つ強力に放電極1を冷却して結露水Wを生成して水Wを自動供給できるものであり、更に、放電極1の先端部を曲面状に凸曲した凸曲面部8としてあるので、放電極1の先端部が平坦面の場合に比べて、テーラーコーンTを形成する場所が凸曲面部8の頂部に特定されて一定の決まった位置で安定してテーラーコーンTを形成することができ、また、凸曲面部8の頂部の水Wを通る電束密度が大きくなって放電極1の先端の凸曲面部8に生成した結露水Wを安定してテーラーコーンTとして形成でき、更に、放電極1の先端部が平坦面の場合に比べて、水の形状が同量の水の場合、凸曲形状をしているので、この点でもテーラーコーンTが安定して形成されることになり、更に、このように放電極1の先端部の形状をテーラーコーンTが安定して形成できるように形成したにもかかわらず、曲面状に凸曲した凸曲面部8であってエッジ部分が無いため、形成されたテーラーコーンTの先端に大きな電界が集中してナノメータサイズのマイナスイオンミストMが生成されて空気中に飛び出した直後であっても、先が尖った錐形状のもののように放電極1の錐形状の最先端の尖った金属部分が露出して金属放電が生じ易いというような問題がなくて、金属放電を抑制でき、これらの理由により本発明においては、ナノメータサイズのマイナスイオンミストMが安定して生成できるものである。
また、放電極1を、主体部9と、主体部9の先端に設けられる凸曲面部8よりなる放電部1aとで構成し、主体部9と放電部1aとの境界部分の外面に凹部10又は凸部又は凹凸部を設けることが好ましい。
このような構成とすることで、主体部9と放電部1aである凸曲面部8との境界部分の外面に形成した凹部10又は凸部又は凹凸部が障害となって、放電極1の主体部9で生成された結露水Wが凸曲面部8部分で生成された結露水Wに吸収され難く、凸曲面部8においてテーラーコーンTを形成するための結露水Wが過剰となることがなく、凸曲面部8で生成された結露水WだけでテーラーコーンTが形成されることになって、一定の大きさ、形状のテーラーコーンTが安定して形成されることになり、粒径がより小さいナノメータサイズのマイナスイオンミストMが安定して生成できるものである。
また、放電極1を、柱状をした主体部9の先端部に凸曲面部8よりなる放電部1aを形成することで構成し、主体部9の側面部と凸曲面部8との境界が弧状に面取りした面取り部11となっていることが好ましい。
このような構成とすることで、柱状の材料の先端部を曲面状に凸曲するように加工するだけで、放電極1を形成できて、放電極1の形成が簡単にでき、しかも、主体部9の側面部と凸曲面部8との境界が弧状に面取りした面取り部11となっているので、凸曲面部8自体にエッジが存在しないだけでなく、主体部9の側面部と凸曲面部8との境界にもエッジが存在せず、よりいっそう金属放電を抑制して、ナノメータサイズのマイナスイオンミストMを安定して生成できるものである。
本発明は、使用者に水補給の手間や付着物除去の手間を強いることなく使用でき、また、素早くナノメータサイズのマイナスイオンミストを発生させることが可能で且つコンパクト化が図れ、しかも、結露水を所定の位置で安定してテーラーコーンに形成できると共に、金属放電を抑制してナノメータサイズのマイナスイオンミストが安定して生成できるという利点がある。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
本発明の静電霧化装置4は、冷却部5と放熱部6とを有するペルチェユニット7を用いたもので、ペルチェユニット7の冷却部5側に放電極1を接続して放電極1自体を冷却自在としている。図1に示す実施形態では、ペルチェユニット7に連結させてある支持枠12の先端に対向電極2を支持させることで、放電極1と対向電極2とを所定の間隔を隔てて互いに対向する位置に固定させている。
上記ペルチェユニット7は、熱伝導性の高いアルミナや窒化アルミニウムからなる絶縁板13の片面側に回路14を形成してある一対のペルチェ回路板15を、互いの回路14が向き合うように対向させ、多数列設してあるBiTe系の熱電素子16を両ペルチェ回路板15間で挟持すると共に隣接する熱電素子16同士を両側の回路14で電気的に接続させ、ペルチェ入力リード線17を介してなされる熱電素子16への通電により一方のペルチェ回路板15側から他方のペルチェ回路板15側に向けて熱が移動するように設けたものである。更に、上記一方の側(以下、冷却側という)のペルチェ回路板15の外側にはアルミナや窒化アルミニウム等からなる高熱伝導性及び高耐電性の高い冷却用絶縁板18を接続してあり、また、上記他方の側(以下、放熱側という)のペルチェ回路板15の外側にはアルミナや窒化アルミニウム等からなる高熱伝導性の放熱板19を接続してある。なお、上記ペルチェ回路板15としてはエポキシ樹脂やポリイミド樹脂からなる絶縁板に回路14を形成したものであってもよいし、これらの樹脂に熱伝導性の高いフィラーを含有させたものであってもよい。
本例においては、冷却側のペルチェ回路板15の絶縁板13と冷却用絶縁板18とで冷却部5を形成し、放熱側のペルチェ回路板15の絶縁板13と放熱板19とで放熱部6を形成するものであり、熱電素子16を介して冷却部5側から放熱部6側へと熱が移動するようになっている。なお、放熱板19の代りに放熱フィンを備えて放熱部6を形成してもかまわない。
上記支持枠12は、PBT樹脂やポリカーボネート樹脂やPPS樹脂等の絶縁材料を用いて両端の貫通した筒状に形成したものであり、一端側の開口部の外周縁にはその全周に亘って連結用のフランジ部22を突設するとともに、他端側の開口部(以下、これをミスト吐出口23という)にはインサート成形等により一体成形したリング状の対向電極2を位置させている。上記フランジ部22には周方向に等間隔を隔てて複数のねじ孔24を貫設しており、該ねじ孔24を介してフランジ部22を放熱板19の周縁部にねじ20でねじ止めすることで支持枠12をペルチェユニット7に連結させている。連結手段としては上記ねじ止めに限定されず、例えば、支持枠12をペルチェユニット7に加圧しながら両者を接着してもよい。支持枠12の内周面からはその内部空間を放電空間S1と封止空間S2とに二分割するための隔壁25を延設しており、この隔壁25の中央には両空間S1、S2を連通させる連通孔26が設けてある。
なお、上記のように支持枠12に対向電極2を固定するのではなく、支持枠12の放電極1と対向する箇所に導電性膜を被覆することで対向電極2を形成するようにしてもよい。
上記放電極1は、アルミニウムや銅、タングステン、チタン、ステンレス等の熱伝導性及び導電性の高い材料を用いて形成してあり、この放電極1は主体部9と主体部9の先端部に形成された放電部1aとで構成してあり、本発明においては、主体部9の先端に設けた放電部1aを主体部9の軸心の延長方向に曲面状に凸曲した凸曲面部8により構成したことに特徴がある。この主体部9の先端部に形成される放電部1aとなる凸曲面部8はエッジが無く且つ中央部が外周部に比べて突出するように曲面状に凸曲したもので、例えば、図2(a)、図2(b)、図2(e)のような半球形状、あるいは、図2(c)、図2(d)のような球形状、あるいは、図2(f)乃至図2(i)のように頂部がエッジとならず丸みをもった山型形状(ここで、図2(f)、図2(h)のものは主体部9の軸心が主体部9と放電部1aとの境界と交わる点をOとした場合、該点Oから放電部1aである凸曲面部8の頂部までの寸法をm1、点Oから主体部9の軸心が主体部9と放電部1aとの境界の外面までの寸法をm2とした場合、m1>m2となっている例であり、また、図2(g)、図2(i)のものはm1<m2の例である)等が例示できるが、もちろん、上記例にのみ限定されず、凸曲面部8としては、中央部が外周部に比べて突出するように曲面状に凸曲した頂部となったものであれば他の形状をしていてもよいものである。
また、主体部9は柱状(例えば、円柱)をしており、主体部9の下端部には主体部9よりも大径の被挟持部9aが設けてある。
また、図2(a)乃至(d)、(f)、(g)に示す実施形態においては、柱状をした主体部9と放電部1aとの境界部分の外面に凹部10が設けた例である。
上記のような構成の放電極1はペルチェユニット7の冷却部5に設けられるのであるが、添付図面に示す実施形態においては、支持枠12をペルチェユニット7に連結する際に、上記放電極1の主体部9を支持枠12に設けた隔壁25の連通孔26に嵌め込んで放電部1a側を空間S1内に位置させ、被挟持部9a側を封止空間S2内に位置させることで、支持枠12の隔壁25が放電極1の被挟持部9aとペルチェユニット7の冷却用絶縁板18とを挟み込むものであり、この挟み込みによって放電極1がペルチェユニット7の冷却部5側に押圧されて接続状態となる。また、図中27は封止部材であって、ペルチェユニット7内部を封止している。
支持枠12の放電空間S1側の側周壁には図1に示すように複数の通風口28が形成してあって、放電空間S1は対向電極2の固定されているミスト吐出口23と通風口28とを介して外部空間と連通する状態となっている。
図中29は、支持枠12の放電空間S1内において一端側が放電極1に接続されるとともに他端側が支持枠12外に引き出されて高電圧印加部30に接続されるように金属又は導電性プラスチックを用いて形成した高圧リード線であり、この高圧リード線29を介して放電極1と電気的に接続された高電圧印加部30を更に対向電極2と電気的に接続させることで放電極1と対向電極2との間に高電圧を印加するようになっている。
しかして、上記構成の静電霧化装置4において、熱電素子16に対してペルチェ入力リード線17を介して通電を行うと、各熱電素子16内において同一方向への熱の移動が生じ、この熱移動の冷却側に接続される冷却部5を介して放電極1が冷却され、放電極1の周囲の空気が冷却されることで、空気中の水分が結露して液化されて放電極1の表面に水(結露水)Wが生成されるものである。そして、放電極1の先端部の放電部1aに水Wが生成され且つ保持された状態で、高電圧印加部30により放電極1の放電部1a側がマイナス電極となって電荷が集中するように該放電極1と対向電極2との間に高電圧を印加すると、放電極1と対向電極2との間にかけられた高電圧により放電極1の先端部の放電部1aに供給された水Wと対向電極2との間にクーロン力が働いて、水Wの液面が局所的に錐状に盛り上がり(テーラーコーンT)が形成される。このようにテーラーコーンTが形成されると、該テーラーコーンTの先端に電荷が集中してこの部分における電界強度が大きくなって、これによりこの部分に生じるクーロン力が大きくなり、更にテーラーコーンTを成長させる。そして、上記クーロン力が水Wの表面張力を超えると、テーラーコーンT形状となった水Wが分裂(レイリー分裂)を繰り返し、ナノメータサイズのマイナスイオンミストMを大量に生成させる。
ナノメータサイズのマイナスイオンミストMは放電極1と対向する対向電極2に向けて移動し、ミスト吐出口23内に固定される対向電極2の中央孔を通過して静電霧化装置4の外部へと放出される。
ここで、支持枠12の放電空間S1内の放電極1の周囲には通風口28を介して常に新たな外気が導入され、したがって放電極1部分には安定的に水Wが生成される。
上記のように、放電極1の先端部の放電部1aに結露して生成された水Wがクーロン力によりテーラーコーンT形状として成長して、クーロン力が水Wの表面張力を超えることで水Wが分裂(レイリー分裂)を繰り返し、ナノメータサイズのマイナスイオンミストMを生成させるのであるが、本発明においては、前述のように、放電極1の先端部の放電部1aが曲面状に凸曲した凸曲面部8により構成してあるので、凸曲面部8に生成した水Wが上記クーロン力により図3や図4の実線で示すように凸曲面部8の頂部の延長方向に盛り上がるように(つまり形成されるテーラーコーンTの先端が凸曲面部8の頂部の延長方向となるように)テーラーコーンTが形成されることになり、放電極1の先端部が平坦面の場合に比べて、テーラーコーンTを形成する場所が凸曲面部8の頂部に特定されて一定の決まった位置で安定してテーラーコーンTを形成することができることになる。
また、中央部が周囲に対して突出するように凸曲した凸曲面部8により構成された放電部1aは、放電極1と対向電極2との間に高電圧を印加すると凸曲面部8の頂部の水Wを通る電束密度が他の部分に比べて最も大きく、このため、放電極1の先端の凸曲面部8に生成した結露水Wが凸曲面部8の頂部において頂部の延長線上に盛り上がるような安定したテーラーコーンTとして形成できるものであり、また、水WがテーラーコーンTとして形成される場所である放電極1の先端部自体が凸曲形状であるため、テーラーコーンTを平坦面において形成する場合に比べ、凸曲面部8にテーラーコーンTを形成するものであるから、テーラーコーンTを形成する水の形状が同量の水の場合、凸曲形状をしているので、この点でも放電極1の先端の凸曲面部8に生成した結露水Wが凸曲面部8の頂部において頂部の延長線上に盛り上がるような安定したテーラーコーンTとして形成できるものである。
しかも、上記のように放電極1の先端部の放電部1aの一定の位置にテーラーコーンTが安定して形成できるように放電部1aの形状を中央部が周囲に比べて突出するように凸となるように形成したと言えども、既に述べたように、放電部1aを曲面状に凸曲した凸曲面部8により構成してあるので、凸曲面部8の頂部にはエッジ部分が無く、このため形成されたテーラーコーンの先端に大きな電界が集中してナノメータサイズのマイナスイオンミストMが生成されて空気中に飛び出した直後であっても、放電極1の放電部1aが図6のように先が尖った錐形状の場合のように錐形状の最先端の尖った金属部分が露出して金属放電を起こすというようなことがなく、このように金属放電を抑制できるので、安定してナノメータサイズのマイナスイオンミストMを生成することができる。
ところで、放電極1が冷却されると、凸曲面部8の表面に水(結露水)Wが生成されるだけでなく、図4の一点鎖線に示すように、主体部9の側面においても水(結露水)W1が生成される。そして、凸曲面部8の表面において生成された結露水Wが上記のようにクーロン力によりテーラーコーンTとして形成される際、主体部9と凸曲面部8との境界部分で、主体部9の側面に生成された結露水W1が凸曲面部8の表面に生成された結露水Wに接触して図4の矢印のように凸曲面部8側に生成された結露水Wに吸収されて上記クーロン力により図4の一点鎖線で示すような大きなテーラーコーンT1を形成することがある。
ここで、凸曲面部8の表面に生成された結露水Wだけで図3や図4の実線のようにテーラーコーンTが形成されてレイリー分裂により無数のナノメータサイズのマイナスイオンミストMを生成する場合と、図4の一点鎖線に示すように主体部9の側面に生成された結露水W1が凸曲面部8の表面に生成された結露水Wに接触して凸曲面部8側に生成された結露水Wに吸収され大きなテーラーコーンT1を形成する。その結果、対向電極2と実質的な放電部となるテーラーコーンT1の先端との距離が短くなるため、放電状態が変化する。上述のような現象が頻繁に発生すると放電状態が不安定となる。
この点に着目し、図2(a)乃至(d)、(f)、(g)に示す実施形態のものは放電部1aである凸曲面部8に生成された結露水WのみでテーラーコーンTを形成して、主体部9の側面に生成された結露水Wが凸曲面部8に生成された結露水W側に吸収されて結露水W過剰による大きなテーラーコーンTを形成することがないように、放電極1の主体部9と、凸曲面部8よりなる放電部1aとの境界部分の外面に凹部10を設けてある。このように境界部分に凹部10を設けると、この境界部分の外面に形成した凹部10が障害となって、放電極1の主体部9の側面に生成された結露水Wが、放電部1aである凸曲面部8の表面に生成された結露水Wに吸収され難くなり、この結果、上記のように放電極1の主体部9と、凸曲面部8よりなる放電部1aとの境界部分の外面に凹部10を設けた実施形態のものは、放電部1aである凸曲面部8に生成された結露水Wのみで図3に示すように安定した形状のテーラーコーンTを形成することができ、放電状態を安定に保つことができる。
上記実施形態においては、放電極1の主体部9と、凸曲面部8よりなる放電部1aとの境界部分の外面に凹部10を設けた例を示したが、凹部10に代えて、放電極1の主体部9と、凸曲面部8よりなる放電部1aとの境界部分の外面に凸部又は凹凸部を設けてもよく、このように境界部分の外面に凸部又は凹凸部を設けた場合も、境界部分の外面に形成した凸部や凹凸部が障害となって、放電極1の主体部9の側面に生成された結露水Wが、放電部1aである凸曲面部8の表面に生成された結露水Wに吸収され難くすることが可能となり、この場合も放電部1aである凸曲面部8に生成された結露水WのみでテーラーコーンTを形成することができ、放電状態を安定に保つことができる。
また、図2(d)(e)(h)(i)に示す実施形態においては、柱状をした主体部9の側面部と凸曲面部8との境界が弧状に面取りした面取り部11となっている。なお、図2(d)に示すものは主体部9の先端と球状の電極部1aとの境界が全く角のないくびれを有する例である。
このように、主体部9の側面部と凸曲面部8との境界が弧状に面取りした曲面状の面取り部11となっていることで、境界部分がエッジのない曲面となって金属放電を抑制することができ、ナノメータサイズのマイナスイオンミストMを長時間安定して生成することが可能となる。また、柱状の材料の先端部を曲面状に凸曲するように加工するだけで、放電極1を形成できるので、放電極1の形成が簡単にできるものである。
また、図2(c)の実施形態では凸曲面部8が球状をしているので、凸曲面部8の頂部だけでなく側部もエッジがない曲面となっていて、このものも凸曲面部8の側面部における金属放電を抑制することが可能となる。
図5(a)(b)にはそれぞれ本発明の放電極1及び対向電極2の具体例を示しており、各部の寸法を具体的な数字を入れて表示している。
なお、主体部9の径を放電部1aよりも大きくしたのは、主体部9の先端部に設けられる放電部1aを素早く効率的に冷却するためである。
本発明においては、上記のように、静電霧化装置4に、静電霧化するための水Wを放電極1に供給するための水供給手段として、冷却部5と放熱部6とを有するペルチェユニット7を備えて該ペルチェユニット7の冷却部5側に放電極1を設けることで、空気中の水分を基にして放電極1の放電部1a部分に水(結露水)Wが直接生成されるように構成しているので、使用者自身が水Wを補給する手間が不要であると共に、生成された水Wには不純物が含まれないことから、放電極1におけるCaCOやMgO等の析出付着が防止されるものであり、また、水が放電極1に直接生成されることから、静電霧化装置の運転を開始(すなわち、熱電素子16への通電を開始)してからナノメータサイズのマイナスイオンミストMを発生させるまでの時間が短くて済み、ドアドライヤ等の短時間だけ使用する商品にも問題無く備えることができ、加えて、水Wを入れておくためのタンクや、タンク内の水Wを放電極1まで搬送して供給するための搬送部を備える必要がないので、装置全体がコンパクト化されるものである。
なお、上記例では空気中の水分を結露させて放電部1aに水を供給する例を示したが、空気中の水分を放電部1a部分において氷結させ、これを融かすことで放電部1aに水を供給するようにしてもよいものである。
本発明の静電霧化装置の一実施形態の断面図である。 (a)(b)(c)(d)(e)(f)(g)(h)(i)は同上の放電極の各実施形態を示す一部省略正面図である。 同上の図2(a)におけるテーラーコーンの形成を示す説明図である。 同上の図2(e)におけるテーラーコーンの形成を示す説明図である。 (a)(b)は同上の放電極、対向電極の具体例を示す説明図である。 従来例を示す概略説明図である。
符号の説明
1 放電極
1a 放電部
2 対向電極
3 水供給手段
4 静電霧化装置
5 冷却部
6 放熱部
7 ペルチェユニット
8 凸曲面部
9 主体部
10 凹部
11 面取り部
M マイナスイオンミスト
T テーラーコーン
W 水

Claims (4)

  1. 放電極と、放電極に空気中の水分を結露又は氷結させて水を供給する水供給手段とを備え、放電極に高電圧を印加することで放電極に保持される水を霧化させる静電霧化装置であって、上記水供給手段を、冷却部と放熱部とを有するペルチェユニットの冷却部に放電極を設けて構成し、放電極の先端部を曲面状に凸曲した凸曲面部として成ることを特徴とする静電霧化装置。
  2. 放電極に対向する対向電極を設けて成ることを特徴とする請求項1記載の静電霧化装置。
  3. 放電極を、主体部と、主体部の先端に設けられる凸曲面部よりなる放電部とで構成し、主体部と放電部との境界部分の外面に凹部又は凸部又は凹凸部を設けて成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の静電霧化装置。
  4. 放電極を、柱状をした主体部の先端部に凸曲面部よりなる放電部を形成することで構成し、主体部の側面部と凸曲面部との境界が弧状に面取りした面取り部となっていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の静電霧化装置。
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