JP2007167758A - 静電霧化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】水微粒子生成時の騒音を低減する。
【解決手段】水滴21は凸部12に形成された段階で鋭利な形状を有し、霧化電極2と対向電極5間に印加された高電圧によるクーロン力によってさらに変形し、水滴21の先端部分にマイナスの電荷が集中し、水滴21がレイリー分裂を起こすることにより水微粒子が放出され、水微粒子の放出に伴い水滴21の形状が鋭利な形状に戻るという過程を繰り返すことにより水微粒子を周期的に生成する。
【選択図】図3
【解決手段】水滴21は凸部12に形成された段階で鋭利な形状を有し、霧化電極2と対向電極5間に印加された高電圧によるクーロン力によってさらに変形し、水滴21の先端部分にマイナスの電荷が集中し、水滴21がレイリー分裂を起こすることにより水微粒子が放出され、水微粒子の放出に伴い水滴21の形状が鋭利な形状に戻るという過程を繰り返すことにより水微粒子を周期的に生成する。
【選択図】図3
Description
本発明は、水に高電圧を印加することにより水微粒子を生成する低騒音の静電霧化装置に関する。
従来より、円筒形状の霧化電極と、霧化電極の先端部分に対し対向配置された対向電極と、霧化電極を冷却することにより霧化電極表面に大気中の水分を結露させる冷却装置と、霧化電極と対向電極間に高電圧を印加することにより霧化電極の先端部分に形成された水滴を静電霧化する電圧印加部とを備える静電霧化装置が知られている(例えば特許文献1を参照)。このような装置によれば、ナノサイズで電荷を有する水微粒子を生成することができる。
特開2005−131549号公報
ところで、従来の静電霧化装置によれば、水微粒子の生成に伴い騒音が発生することが知られている。このような背景から、低騒音の静電霧化装置の提供が望まれている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、低騒音の静電霧化装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る静電霧化装置の特徴は、柱状の霧化電極と、霧化電極の先端部分に対し対向配置された対向電極と、霧化電極表面に水を生成する装置と、霧化電極と対向電極間に電圧を印加する電圧印加部とを備え、霧化電極の先端部分に形成された水滴を静電霧化する静電霧化装置であって、霧化電極の先端部分には、水滴の量を規定する水補給部が形成され、水補給部の先端部分には凸部が形成されていることにある。
また、本発明の第2の態様に係る静電霧化装置の特徴は、柱状の霧化電極と、霧化電極の先端部分に対し対向配置された対向電極と、霧化電極表面に水を生成する装置と、霧化電極と対向電極間に電圧を印加する電圧印加部とを備え、霧化電極の先端部分に形成された水滴を静電霧化する静電霧化装置であって、霧化電極の先端部分に水滴の量を規定する水補給部を備え、水補給部には、その表面における水滴が静電霧化される位置に、静電霧化される時の水滴よりも体積の小さい凸部が形成されていることにある。
本発明に係る静電霧化装置によれば、水滴の体積の時間変化量を小さくすることができるので、水滴の体積変化に伴う加振力が低減され、騒音を低減することができる。また、本発明に係る静電霧化装置によれば、水微粒子の生成周期が短くなるので、騒音の周波数が高くなり、人により感知される騒音レベルを小さくすることができる。
一般に、静電霧化装置は、(1)霧化電極2と対向電極5間に印加された高電圧によるクーロン力によって霧化電極2の先端部分に形成された水滴21が図4(a),(b)に示すように変形し、(2)図4(c)に示すように、水滴21が対向電極5に向かって鋭利な形状になり、水滴21の先端部分にマイナスの電荷が集中し、(3)図4(d)に示すように水滴21がレイリー分裂を起こすることにより水微粒子が放出され、(4)水微粒子の放出に伴い帯電量が減少することによって水滴21が図4(e)に示すように表面張力により霧化電極2側に引きつけられるという過程を繰り返すことにより水微粒子を周期的に生成する。
本願発明の発明者らは、このような過程で水微粒子を生成する静電霧化装置の騒音について精力的な研究を重ねてきた結果、騒音は図4(a)〜図4(e)に示すような水滴21の体積の時間変化に伴う加振力に起因することを知見した。そこで、本願発明の発明者らは、水滴21の体積の時間変化量を小さくすることにより静電霧化装置の騒音を低減できるという技術的思想を想到するに至った。以下、図面を参照して、このような技術的思想の一実施形態となる静電霧化装置の構成と動作について詳しく説明する。
〔静電霧化装置の構成〕
本発明の実施形態となる静電霧化装置1は、図1に示すように、霧化電極2を冷却することにより霧化電極2表面に大気中の水分を結露させる冷却装置3と、霧化電極2と冷却装置3間を電気的に絶縁することにより霧化電極2と対向電極5間に印加された高電圧が冷却装置3側にリークすることを防止する絶縁部4と、霧化電極2の先端部分に対し所定間隔をあけて対向配置されたリング状の対向電極5と、対向電極5を保持するハウジング6と、霧化電極2と対向電極5間に高電圧を印加することにより霧化電極2の先端部分に形成された水滴を静電霧化する電圧印加部7と、冷却装置3とハウジング6を支持する支持基板8とを主な構成要素として備える。
本発明の実施形態となる静電霧化装置1は、図1に示すように、霧化電極2を冷却することにより霧化電極2表面に大気中の水分を結露させる冷却装置3と、霧化電極2と冷却装置3間を電気的に絶縁することにより霧化電極2と対向電極5間に印加された高電圧が冷却装置3側にリークすることを防止する絶縁部4と、霧化電極2の先端部分に対し所定間隔をあけて対向配置されたリング状の対向電極5と、対向電極5を保持するハウジング6と、霧化電極2と対向電極5間に高電圧を印加することにより霧化電極2の先端部分に形成された水滴を静電霧化する電圧印加部7と、冷却装置3とハウジング6を支持する支持基板8とを主な構成要素として備える。
上記霧化電極2は、真鍮等の熱伝導性が良い材料によって形成された円柱状の部材であり、その先端部分には図2(a)に示すように水滴の量を規定する球状の水補給部11が設けられている。また、水補給部11の先端部分には、電圧が印加されていない状態であっても水滴21が図4(c)に示すような電界が集中しやすい鋭利な形状になりやすいように、図2(b)に示すような円錐状の凸部12が形成されている。
なお、上記凸部12は、水補給部11と連続的に繋がっていてもよいし、水補給部11とは別部材として連続性のないものであってもよい。また、水滴21が凸部12の表面と濡れ、水が凸部12の形状に沿って付着するように、霧化電極2の表面に対して親水性加工を施しておくことが望ましい。また、本願発明者らは、電界が集中しやすい鋭利な形状になっている際の水滴21の底面の直径は約0.3[mm]になることを知見したので、本実施形態では、凸部12の底面の直径は0.3[mm]程度の微小な大きさとした。但し、この大きさは、霧化電極2と対向電極5間に印加する電圧の大きさ,霧化電極2と対向電極5間の距離,凸部12の表面積の大きさ,凸部12に供給される水の量に応じて変化する。また、凸部12の形状は円錐状であるとしたが、水滴21に電界が集中しやすい形状であれば、例えば底面の小さい円柱等、円錐状以外の形状であっても構わない。
上記冷却装置3は、半導体電子熱交換素子であるペルチェ素子により構成され、ペルチェ素子の吸熱側が絶縁部4に接合されている。これにより、冷却装置3は絶縁部4を介して霧化電極2を冷却することができる。また、一般にペルチェ素子は耐水性に乏しいので、絶縁部4は霧化電極2を冷却することにより生成された結露水が冷却装置3側に侵入することを防止する。
なお、上記凸部12に生成させる水分量は、霧化電極2の冷却温度と先端形状により制御し、凸部12に過剰な水分が付着しないようにすることが望ましい。また、本実施形態では、霧化電極2を冷却することにより凸部12に水を供給することとしたが、水を貯蔵する水貯蔵部を設けると共に、霧化電極2を多孔質材料によって構成することにより、毛細管現象を利用して水貯蔵部に貯蔵されている水を凸部12に供給するようにしてもよい。
〔静電霧化装置の動作〕
このような構成を有する静電霧化装置1は以下に示す生成過程により水微粒子を生成する。すなわち、この静電霧化装置1では、(1)図3(a)に示すように、凸部12が水滴21に覆われ、水滴21は凸部12に形成された段階で鋭利な形状を有し、図3(b)に示すように霧化電極2と対向電極5間に印加された高電圧によるクーロン力によってさらに変形し、(2)図3(c)に示すように水滴21の先端部分にマイナスの電荷が集中し、(3)図3(d)に示すように水滴21がレイリー分裂を起こすることにより水微粒子が放出され、(4)図3(e)に示すように水微粒子の放出に伴い水滴21の形状が鋭利な形状に戻るという過程を繰り返すことにより水微粒子を周期的に生成する。
このような構成を有する静電霧化装置1は以下に示す生成過程により水微粒子を生成する。すなわち、この静電霧化装置1では、(1)図3(a)に示すように、凸部12が水滴21に覆われ、水滴21は凸部12に形成された段階で鋭利な形状を有し、図3(b)に示すように霧化電極2と対向電極5間に印加された高電圧によるクーロン力によってさらに変形し、(2)図3(c)に示すように水滴21の先端部分にマイナスの電荷が集中し、(3)図3(d)に示すように水滴21がレイリー分裂を起こすることにより水微粒子が放出され、(4)図3(e)に示すように水微粒子の放出に伴い水滴21の形状が鋭利な形状に戻るという過程を繰り返すことにより水微粒子を周期的に生成する。
このような水微粒子の生成過程によれば、従来の静電霧化装置のように水微粒子の放出に伴い水滴21の形状が鋭利な形状から平坦な形状に戻ることがなく、水微粒子の放出後も水滴21の形状は凸部11によって鋭利な形状に保たれる。この結果、水滴21に電界が集中しやすくなり、水滴21の体積の時間変化量が小さくなるので、水滴21の体積変化に伴う加振力が低減され、静電霧化装置1の騒音を低減することができる。
また、この静電霧化装置1によれば、凸部12は微小な大きさであるために、霧化電極2の先端部分に形成される水滴の量が少なくなるので、水滴21の固有振動周波数が高い周波数域に移行し、発生する騒音の周波数が人間の耳の感度が低い周波数や可聴域以上の周波数になる結果、人が感じる静電霧化装置1の騒音レベルを小さくすることができる。
また、この静電霧化装置1によれば、凸部12によって水滴21の形状が水微粒子の放出後も電界が集中しやすい鋭利な形状に保たれる結果、水微粒子の発生周期が短くなるので、静電霧化装置1の騒音の周波数が大きくなり、人が感じる静電霧化装置1の騒音レベルを小さくすることができる。
以上、本発明者らによってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、この実施の形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、上記実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
1:静電霧化装置
2:霧化電極
3:冷却装置
4:絶縁部
5:対向電極
6:ハウジング
7:電圧印加部
8:支持基板
11:水補給部
12:凸部
2:霧化電極
3:冷却装置
4:絶縁部
5:対向電極
6:ハウジング
7:電圧印加部
8:支持基板
11:水補給部
12:凸部
Claims (2)
- 柱状の霧化電極と、霧化電極の先端部分に対し対向配置された対向電極と、霧化電極表面に水を生成する装置と、霧化電極と対向電極間に電圧を印加する電圧印加部とを備え、霧化電極の先端部分に形成された水滴を静電霧化する静電霧化装置であって、
前記霧化電極の先端部分には、前記水滴の量を規定する水補給部が形成され、当該水補給部の先端部分には凸部が形成されていることを特徴とする静電霧化装置。 - 柱状の霧化電極と、霧化電極の先端部分に対し対向配置された対向電極と、霧化電極表面に水を生成する装置と、霧化電極と対向電極間に電圧を印加する電圧印加部とを備え、霧化電極の先端部分に形成された水滴を静電霧化する静電霧化装置であって、
前記霧化電極の先端部分に前記水滴の量を規定する水補給部を備え、当該水補給部には、その表面における前記水滴が静電霧化される位置に、静電霧化される時の前記水滴よりも体積の小さい凸部が形成されていることを特徴とする静電霧化装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005368174A JP2007167758A (ja) | 2005-12-21 | 2005-12-21 | 静電霧化装置 |
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---|---|---|---|---|
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-
2005
- 2005-12-21 JP JP2005368174A patent/JP2007167758A/ja active Pending
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