JP4779556B2 - 非接触型データキャリア用導電部材の製造方法及び装置 - Google Patents

非接触型データキャリア用導電部材の製造方法及び装置 Download PDF

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Description

本発明は、アンテナ等の非接触型データキャリア用導電部材製造方法及び装置に関する。
例えば、ICカード、ICタグはアンテナ等の非接触型データキャリア用導電部材を使用して作られる。この種の非接触型データキャリア用導電部材は、基材の表裏面にアンテナ等の所定パターンに形成された導電層を備える(例えば、特許文献1,2参照。)。
また、この種の非接触型データキャリア用導電部材を製造するには、従来主としてエッチング法が用いられている(例えば、特許文献2参照。)。このエッチング法は、基材上に積層したアルミニウム、銅等の金属製導電層上にレジストパターンを形成し、酸やアルカリで金属層の不要部を腐食除去することにより所要のパターンを形成する。
このエッチング法は、工程が複雑であり、時間がかかり、酸、アルカリの薬液を使用しなければならないという問題があるので、近頃ではプレス型と接着剤を用いて基材上にアンテナ等を打ち抜き形成するいわゆる機械的方法が採用されるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。この方法は、合成樹脂フィルム等のキャリア上に加熱により接着力が低下する粘着剤を介して金属箔を接着し、金属箔の上に熱可塑性接着剤を塗布してなる積層体を使用するもので、この積層体の金属箔に所定パターンで切り込みを入れて基材と重ね合わせ、上記パターンに対応した凸部を有する金型で積層体を押圧し加熱する。これにより、粘着剤の接着性が低下し同時に熱可塑性接着剤の接着性が高まり、上記切り込みによりパターン化された金属箔が基材に付着し、余分な金属箔を粘着剤と共に分離することにより、アンテナ等が形成される(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−44762号公報 特開2002−49903号公報
一般に非接触型データキャリア用導電部材は薄型が望まれるので、基材上に所定パターンで貼着された金属層もなるべく薄く形成されるが、この金属層は、非接触型データキャリア用導電部材の基材が屈曲したり、非接触型データキャリア用導電部材を含んだラベルやカードが屈曲したりすると、破断、亀裂等が発生しやすくなるという問題がある。
また、従来の機械的製造方法によれば、次のような問題がある。
(1)基材の表面に所定パターンの金属層を貼着した後に、基材の裏面に所定パターンの金属層を貼着するので、表裏の金属層のパターンを一致させなければならないという制約がある。パターンが不一致であれば、裏面に金属層を貼着する際に表面の金属層の縁がプレス型上で段差となって作用するので、裏面の金属層の貼着が不完全になるという問題が生じる。
(2)金属箔と基材との間に気泡等が混入していたり、アンテナ等のパターン打抜き後にパターンのエッジが基材から浮き上がっていたり、金属箔の表面が波打っていたりする可能性がある。そのような場合は、アンテナ等としての特性が低下する。
従って、本発明は上記課題を解決することができる手段を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は次のような構成を採用する。
すなわち、請求項1に係る発明は、連続状の基材(2)の表面において表側熱可塑性接着剤層(5)の上から連続状の表側導電層(3)を所定のパターンで打ち抜く打抜工程と所定のパターンで加熱プレスにより接着する接着工程とを一定ピッチごとに行い、基材(2)の表面から表側導電層(3)の不要部(3y)を除去し、次に、所定のパターンの表側導電層(3)が嵌り込む凹部(17a)を有した受型(17)により基材(2)の表面を受け止めた状態で、基材(2)の裏面において裏側熱可塑性接着剤層(6)の上から連続状の裏側導電層(4)を所定のパターンで打ち抜く打抜工程と所定のパターンで加熱プレスにより接着する接着工程とを行い、基材(2)の裏面から裏側導電層(4)の不要部(4y)を除去し、上記表側導電層及び裏側導電層の不要部の除去に際しては、導電層(3,4)の連続状の不要部(3y,4y)を吸引しつつ、この連続状の不要部(3y,4y)と基材(2)との間に気体を吹き掛けることにより、基材(2)から導電層(3,4)の連続状の不要部(3y,4y)を除去する製造方法であることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の非接触型データキャリア用導電部材(1)の製造方法において、熱可塑性接着剤層(5,6)を基材(2)に所定のパターンで塗布しておくことを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項1に記載の非接触型データキャリア用導電部材(1)の製造方法において、熱可塑性接着剤層(5,6)を導電層(3,4)に所定のパターン又はベタで塗布しておくことを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の非接触型データキャリア用導電部材(1)の製造方法において、加熱プレス及び打ち抜きを平盤式で行うことを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の非接触型データキャリア用導電部材(1)の製造方法において、基材(2)の連続体(2x)及び導電層(3,4)の連続体(3x,4x)に形成したマージナルパンチホール(37)にピン車(38)を係止して連続体(3x,4x)を同期的に送りつつ、導電層(3,4)の連続体(3x,4x)に対し加熱プレス及び打ち抜きを行うことを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の非接触型データキャリア用導電部材(1)の製造方法において、導電層(3,4)の不要部(3y,4y)を除去した後に導電層(3,4)と基材(2)との重畳体を加熱プレスすることを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の非接触型データキャリア用導電部材(1)の製造方法において、加熱プレス又は打ち抜きの際に、導電層(3,4)と基材(2)との重畳体をクッション性伝熱体(24)を介して加圧することを特徴とする。
また、請求項8に係る発明は、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の非接触型データキャリア用導電部材の製造方法において、打抜工程と接着工程とをいずれか先に別々に行うことを特徴とする。
また、請求項9に係る発明は、請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の非接触型データキャリア用導電部材の製造方法において、打抜工程と接着工程とを同時に行うことを特徴とする。
また、請求項10に係る発明は、連続状の基材(2)の表面において表側熱可塑性接着剤層(5)の上から連続状の表側導電層(3)を一定ピッチごとに所定のパターンで打ち抜くと同時に加熱プレスする表側成形型(18)と、基材(2)の表面から表側導電層(3)の連続状の不要部(3y)を除去する表側不要部除去手段(26)と、所定のパターンの表側導電層(3)が嵌り込む凹部(17a)を有した受型(17)により基材(2)の表面を受け止めた状態で、基材(2)の裏面において裏側熱可塑性接着剤層(6)の上から連続状の裏側導電層(4)を所定のパターンで打ち抜くと同時に加熱プレスする裏側成形型(19)と、基材(2)の裏面から裏側導電層(4)の連続状の不要部(4y)を除去する裏側不要部除去手段(41)とを包含してなり、上記表側不要部除去手段及び上記裏側不要部除去手段の各々が、導電層(3,4)の連続状の不要部(3y,4y)を吸引する吸引筒(27,42)と、導電層(3,4)の連続状の不要部(3y,4y)と基材(2)との間に気体を吹き掛けるノズル(28,43)とを備えた製造装置であることを特徴とする。
また、請求項11に係る発明は、連続状の基材の表面において表側熱可塑性接着剤層の上から連続状の表側導電層を一定ピッチごとに所定のパターンで打ち抜く表側打抜型と、一定ピッチごとに所定のパターンで加熱プレスする表側加熱プレス型と、基材の表面から表側導電層の連続状の不要部を除去する表側不要部除去手段と、所定のパターンの表側導電層が嵌り込む凹部を有した受型により基材の表面を受け止めた状態で、基材の裏面において裏側熱可塑性接着剤層の上から連続状の裏側導電層を一定ピッチごとに所定のパターンで打ち抜く裏側打抜型と、上記受型と同様な受型で受け止めた状態で、所定のパターンで加熱プレスする裏側加熱プレス型と、基材の裏面から裏側導電層の連続状の不要部を除去する裏側不要部除去手段とを包含してなり、上記表側不要部除去手段及び上記裏側不要部除去手段の各々が、導電層の不要部を吸引する吸引筒と、導電層の不要部と基材との間に気体を吹き掛けるノズルとを備えたことを特徴とする。
また、請求項12に係る発明は、請求項10又は請求項11に記載の非接触型データキャリア用導電部材(1)の製造装置において、表側成形型(18)と裏側成形型(19)がそれぞれ平盤式に構成されたことを特徴とする。
また、請求項13に係る発明は、請求項10乃至請求項12のいずれかに記載の非接触型データキャリア用導電部材(1)の製造装置において、基材(2)の連続体(2x)及び導電層(3,4)の連続体(3x,4x)に形成したマージナルパンチホール(37)にピン車(38)を係止して基材(2)の連続体(2x)及び導電層(3,4)の連続体(3x,4x)を同期的に搬送する搬送手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項14に係る発明は、請求項10乃至請求項13のいずれかに記載の非接触型データキャリア用導電部材(1)の製造装置において、型(18,19)が導電層(3,4)を打ち抜く時に不要部(3y,4y)を吸引する吸引手段及び打ち抜いた後に不要部(3y,4y)を排出する排出手段として空気孔(25)が上記型に設けられたことを特徴とする。
また、請求項15に係る発明は、請求項10乃至請求項14のいずれかに記載の非接触型データキャリア用導電部材(1)の製造装置において、すべての型又は一部の型がクッション性押圧体を備えたことを特徴とする。
また、請求項16に係る発明は、請求項10乃至請求項15のいずれかに記載の非接触型データキャリア用導電部材(1)の製造装置において、導電層(3,4)の不要部(3y,4y)が除去された後の導電層(3,4)と基材(2)との重畳体を加熱プレスする加熱プレス手段(44,45)を備えたことを特徴とする。
本発明に係る非接触型データキャリア用導電部材(1)の製造方法及び装置によれば、所定のパターンの表側導電層(3)が嵌り込む凹部(17a)を有した受型(17)により基材(2)の表面を受け止めた状態で、基材(2)の裏面において裏側熱可塑性接着剤層(6)の上から裏側導電層(4)を所定のパターンで打ち抜く打抜工程と所定のパターンで加熱プレスにより接着する加熱プレス工程とを別個に又は同時に行うので、裏面に導電層(4)を貼着する際に基材(2)及び導電層(4)が平坦に保持され、従って、基材(2)の表裏における導電層(3,4)のパターンが異なるものであっても、表側導電層(3)の縁が段差となって作用せず、裏面の導電層(4)が基材(2)に正確に貼着され、アンテナ等のパターンが正確に形成されることになる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
<実施の形態1>
図1乃至図5に示すように、非接触型データキャリア用導電部材1は、基材2の表裏面にそれぞれ熱可塑性接着剤層5,6が所定のパターンに形成され、基材2の表裏面の熱可塑性接着剤層5,6の上に熱可塑性接着剤層5,6のパターンと同じパターンの導電層3,4が接着され、各パターンの輪郭に沿って基材2の表裏面に溝7,8が形成された構成とされる。
基材2は、例えば紙、樹脂等のシート又はそれらを積層したシートにより形成される。また、図示例では長方形に形成されるが、その他の所望の形状とすることができる。
導電層3,4は、アルミニウム、銅、銅合金、リン青銅、SUS等の金属箔又は合金箔により形成される。例えば、アルミニウム箔の場合、厚さが7μm〜35μmのものが使用可能である。
導電層3,4のうち基材2の表側の導電層3は、アンテナのパターン及びコンデンサの一方の電極のパターンにそれぞれ形成される。また、導電層3,4のうち基材2の裏側の導電層4は、ブリッジのパターン及びコンデンサの他方の電極のパターンにそれぞれ形成される。図4及び図5において、符号3aはアンテナのパターンに対応した導電層、符号3bはコンデンサの一方の電極のパターンに対応した導電層、符号4aはブリッジのパターンに対応した導電層、符号4bはコンデンサの他方の電極のパターンに対応した導電層をそれぞれ示す。
アンテナのパターンは、図示例では渦巻状パターンとされるが、それ以外にも通信周波数帯によってバー形状パターン、パット形状パターン、クロス形状パターンなど様々のパターンとすることができる。
ブリッジのパターンは、図示例では細長い長方形であるが、それ以外の形状に適宜変更可能である。
コンデンサのパターンは、一方の電極について細長い長方形に形成されるが、他方の電極については多数個の互いに電気的に接続された細片に形成される。非接触型データキャリア用導電部材1が完成した後、細片間のつなぎ部の導電層4cを切断することにより、静電容量を調節し、非接触型データキャリア用導電部材1としての共振周波数を最適値に補正することができる。
熱可塑性接着剤層5,6は上記導電層3,4の各種パターンに合致したパターンで基材2の表裏面又は導電層3,4にそれぞれ付着形成され、導電層3,4を基材2上に付着させる。図4及び図5において、符号5aはアンテナのパターンに対応した熱可塑性接着剤層、符号5bはコンデンサの一方の電極のパターンに対応した熱可塑性接着剤層、符号6aはブリッジのパターンに対応した熱可塑性接着剤層、符号6bはコンデンサの他方の電極のパターンに対応した熱可塑性接着剤層をそれぞれ示す。
熱可塑性接着剤層5,6は、インクジェット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷等の印刷方式により基材2又は導電層3,4に塗布される。熱可塑性接着剤層5,6が基材2又は導電層3,4に薄く形成されることにより、導電層3,4は大きく盛り上がることなく基材2上に貼着され、また、導電層3,4下からの熱可塑性接着剤の食み出しが防止される。
図4に示すように、アンテナの両端子のパターンに対応した導電層3cとブリッジのパターンに対応した導電層4aとは、導通手段であるスルーホール9により電気的に導通している。導電層3c,4aの上から基材2を厚さ方向で超音波溶接することによっても表裏の導電層3,4間の電気的導通をとることも可能である。
図4及び図5に示すように、基材2の表裏面には、導電層3,4のパターンの輪郭に沿って溝7,8が形成される。溝7,8はV字形、U字形等各種の断面形に形成することができる。溝7,8は後述するように導電層3,4を所望のパターンに打ち抜く際に打ち抜き型の刃によって形成することができる。レーザー光をパターンの輪郭に沿って照射することによっても形成可能である。溝7,8の深さは、例えば基材2の厚さを38μm程度とすれば、10μm程度である。
この溝7,8の存在により、基材2が屈曲した場合においても導電層3,4の破断、亀裂等の発生が適正に防止される。また、導電層3,4のパターンの輪郭が綺麗に整えられ、導電層3,4の電気的性能が向上する。
図1に示すように、非接触型データキャリア用導電部材1におけるアンテナのパターンの導電層3aは、ICチップ接続電極に対応する導電層3dを含んでいる。図3に示すように、このICチップ接続電極の導電層3dにICチップ10が乗せられ、電気的に接続される。
図3に示すように基材2上にICチップ10が実装された非接触型データキャリア用導電部材1は、図6に示すように、基材2の表裏面がラベル用被覆層11,12で覆われることによりラベル状のICタグ13とされる。図6において、符号11aは紙、樹脂フィルム等からなる保護層、符号11bは保護層11aを基材2の表面に導電層3の上から接着するための接着剤層をそれぞれ示す。保護層11aはアンテナのパターン等を形成する導電層3を保護するためのもので、その表面には所望の内容が印刷等により表示される。また、図6において、符号12aは基材2の裏面にブリッジのパターン等を形成する導電層4の上から塗布された粘着剤層、符号12bは粘着剤層12aの上に被覆された離型紙等からなる剥離層をそれぞれ示す。剥離層12bを剥がしたうえで、粘着剤層12aを商品等に押し付けることにより、このICタグ13を商品等に貼着することができる。もちろん、粘着剤層12a及び剥離層12bに代え、基材2の表側と同様に保護層11a及び接着剤層11bで基材2の裏面を覆うようにしてもよい。
また、図3の非接触型データキャリア用導電部材1は、図7に示すように、基材2の表裏面がカード用被覆層14,15で覆われることによりICカード16とされる。図7において、符号14a,15aは基材2の表面と裏面にそれぞれ導電層3,4の上から被せられる芯材層を示し、符号14b,15bは芯材層14a,15aの表面をそれぞれ覆う表面層を示す。芯材層14a,15aはカードとしての強度を与える樹脂シート等を含んでおり、表面層14b,15bは所望の内容を表示する印刷インキ等を含んでいる。
上記構成を有するICタグ13、ICカード16の使用に際し、ICチップ10に対して図示しない読取書込器により電磁界内において種々の情報の読み取り又は書き込みが行われる。
次に、図8及び図9に基づき、上記非接触型データキャリア用導電部材の製造方法について製造装置と共に説明する。
この製造方法は、基材2の表面において表側熱可塑性接着剤層5の上から表側導電層3を所定のパターンで打ち抜くと同時に加熱プレスにより接着し、基材2の表面から表側導電層3の不要部を除去し、次に、表側導電層3のパターンが嵌り込む凹部17aを有した受型17により基材2の表面を受け止めた状態で、基材2の裏面において裏側熱可塑性接着剤層6の上から裏側導電層4を所定のパターンで打ち抜くと同時に加熱プレスにより接着し、基材2の裏面から裏側導電層4の不要部を除去するものであり、この製造方法を実施するための製造装置は、基材2の表面において表側熱可塑性接着剤層5の上から表側導電層3を所定のパターンで打ち抜くと同時に加熱プレスする表側成形型18と、基材2の表面から表側導電層3の不要部を除去する表側不要部除去手段と、所定のパターンの表側導電層3が嵌り込む凹部17aを有した受型17により基材2の表面を受け止めた状態で、基材2の裏面において裏側熱可塑性接着剤層6の上から裏側導電層4を所定のパターンで打ち抜くと同時に加熱プレスする裏側成形型19と、基材2の裏面から裏側導電層4の不要部を除去する裏側不要部除去手段とを備える。
以下にこの製造方法と製造装置をより詳しく説明する。
(1)図8に示すように、まず、基材2の連続体2xと金属箔である表側導電層3の連続体3xとを用意し、双方の連続体2x,3xを矢印方向に同速度で連続走行させる。
(2)基材2の連続体2xの走行路の上方にはインクジェットノズル20が配置され、このインクジェットノズル20が液状の熱可塑性接着剤5xを基材2の連続体2xの表面に向かって吐出する。これにより、基材2の連続体2xの表面にアンテナのパターンおよびコンデンサの一方の電極のパターンと同じパターンで表側熱可塑性接着剤層3が一定間隔で印刷される。
(3)インクジェットノズル20より下流側には乾燥機21が配置される。基材2の連続体2xの表面に印刷された表側熱可塑性接着剤層5は乾燥機21によりその含有する溶剤等が除去され乾燥される。乾燥機21は使用する熱可塑性接着剤5の種類によっては省略される。
なお、上記(2)(3)におけるインクジェットノズル20及び乾燥機21を省略し、表側熱可塑性接着剤層5をあらかじめ所定のパターンで塗布し乾燥させた基材2を使用することも可能である。この場合は、インクジェットノズル20等の印刷装置又は塗布装置を製造ラインから除去し、製造装置を簡素化することができる。
(4)金属箔である表側導電層3の連続体3xが、ガイドローラ22により案内されつつ基材2の連続体2xにその表側熱可塑性接着剤層5の上から重ね合わされる。
(5)ガイドローラ22の下流側には、表側成形型18が配置される。この表側成形型18は、平盤式プレス機であり、平盤状の打ち抜き型18aと受け台18bとを具備する。
打ち抜き型18aはその下面にアンテナ、コンデンサの一方の電極等のパターンに合致した形状の刃23を備える。打ち抜き型18aは図示しない電熱ヒータを内蔵し、刃と刃の間のパターンに合致する部分には伝熱体24が挿入され、パターンに合致しない部分は熱プレスされないよう空洞とされる。伝熱体24は、望ましくはゴム、耐熱樹脂等で出来たクッション性のある材料で作られる。導電層3の連続体3xにパターンを打ち抜くための刃23は、図1に示す一つの非接触型データキャリア用導電部材1の表側のパターンに対応したものが、打ち抜き型18aに一セット又は複数セット取り付けられる。
受け台18bは基材2の裏面に当たる平滑面を備える。受け台18bの平滑面には、シート状のクッション性押圧体47が必要に応じて取り付けられる。これにより、打ち抜き及び加熱プレスの際に導電層3と基材2との重畳体を適度な加圧力で加圧することができる。
この打ち抜き型18aと受け台18bとが基材2の連続体2xと金属箔である導電層3の連続体3xとを挟むように水平に配置される。
基材2の連続体2xと金属箔である導電層3の連続体3xは、打ち抜き型18aと受け台18bとの間に一定ピッチで間欠送りされ、両連続体2x,3xが停止する都度打ち抜き型18aが受け台18bに対して上下に往復運動をする。そして、打ち抜き型18aは、一往復運動するごとに金属箔である導電層3の連続体3xを刃23でアンテナ等のパターンに打ち抜き、伝熱体24で基材2の連続体2x上の熱可塑性接着剤層5を溶かし、導電層3の各種パターンを溶融した熱可塑性接着剤層5に押圧する。
これにより、図1に示すごとく所定パターンの導電層3が基材2の表面に加熱プレスされる。また、基材2の連続体2xには金属箔である導電層3の連続体3xを打ち抜いた打ち抜き刃23の先端によりアンテナ等のパターンの輪郭に沿って図4に示すような溝7が形成される。
なお、必要に応じて、打ち抜き型18aにおける伝熱体24以外の不要部対応箇所には、空気孔25が形成される。打ち抜き型18aの刃23が、金属箔である導電層3の連続体3xを打ち抜く時に空気孔25より空気を刃23側すなわち矢印a方向に吸引することにより、導電層3の不要部3yを刃23側に吸引する。これにより、導電層3がより正確なパターンで打ち抜かれる。また、打ち抜いた後に空気孔25より空気を矢印b方向に吹き出して導電層3の不要部3yを刃23の外へと押し出す。これにより、導電層3の不要部3yの回収を容易に行うことができる。また、不要部3yが打ち抜き型18aにおける伝熱体24以外の不要部対応箇所に詰まるのを防止することができる。
(6)表側成形型18よりも下流側には、基材2の表面から表側導電層3の不要部3yを除去する表側不要部除去手段として、分離ローラ26と、表側導電層3の不要部3yを吸引する吸引筒27と、表側導電層3の不要部3yと基材2との間に気体を吹き掛けるノズル28とが設けられる。
金属箔である表側導電層3の連続体3xが、表側成形型18の打ち抜き型18aと受け台18bとにより、アンテナ等のパターンに対応した箇所だけ基材2の連続体2xに加熱接着された後、基材2の連続体2xが吸引管27と分離ローラ26の設置箇所に到来すると、表側導電層3の不要部3yが吸引管27により吸引され、一方基材2の連続体2xは分離ローラ26に案内されつつ鋭角状に反転走行する。これにより、表側導電層3の不要部3yは基材2の連続体2x上から適正に引き剥がされ、吸引管27が繋がる図示しない回収箱に回収される。アンテナのパターンが渦巻状である場合、表側導電層3の不要部3yも渦巻状に発生するが、このように吸引管27で吸引すると、渦巻状の不要部3yを円滑に回収することができる。
導電層3の不要部3yが基材2の連続体2x上から分離する箇所には、空気等の気体を噴出するノズル28が必要に応じて配置される。このノズル28から噴射される気体が基材2の連続体2xと表側導電層3の不要部3yとの境界部に向って吹き掛けられることにより、表側導電層3の不要部3yの剥離除去が促進される。
なお、表側不要部除去手段として、互いに接触する一対の分離ローラを設けてもよい。基材2の連続体2xと金属箔である表側導電層3の連続体3xとの重畳体が一対の分離ローラ間を通過したところで、両連続体2x,3xを互いに異方向に引っ張り、アンテナ等の表側導電層3は基材2の連続体2x上に担持されたまま矢印方向に走行し、表側導電層3の不要部3yは基材2の連続体2xから分離されつつ矢印方向に走行する。
(7)アンテナ等の表側導電層3を担持した基材2の連続体2xは、加熱プレス手段により加熱プレスされる。具体的には、加熱ローラ29と圧ローラ30とで熱プレスされる。これにより、表側導電層3と基材2との間に気泡等が混入していたり、表側導電層3のパターンのエッジが基材2から浮き上がっていたり、表側導電層3の表面が波打っていたりしても、表側導電層3のパターンがその全体にわたり基材2上に平滑に接着される。
(8)図8に示すように、基材2の連続体2xがターンバー31により走行方向を変更し、裏面を上に向けて走行する。
(9)図9に示すように、基材2の連続体2xの走行路の上方にはインクジェットノズル32が配置され、このインクジェットノズル32が液状の熱可塑性接着剤6xを基材2の連続体2xの裏面に向かって吐出する。これにより、基材2の連続体2xの裏面にブリッジのパターンおよびコンデンサの他方の電極のパターンとそれぞれ同じパターンで裏側熱可塑性接着剤層6が一定間隔で印刷される。
(10)インクジェットノズル32より下流側には乾燥機33が配置される。基材2の連続体2xの裏面に印刷された裏側熱可塑性接着剤層6は乾燥機33によりその含有する溶剤等が除去され乾燥される。乾燥機33は使用する熱可塑性接着剤6の種類によっては省略可能である。
(11)金属箔である裏側導電層4の連続体4xがガイドローラ34により案内されつつ基材2の連続体2xにその裏側熱可塑性接着剤層6の上から重なり合う。
(12)ガイドローラ34の下流側には、平盤式プレス機である裏側成形型19が配置される。この裏側成形型19は、それぞれ平盤状の打ち抜き型19aと受型17とを具備する。
打ち抜き型19aはその下面にブリッジ、コンデンサの他方の電極等のパターンに合致した形状の刃35を備える。打ち抜き型19aは図示しない電熱ヒータを内蔵し、刃と刃の間のパターンに合致する部分には伝熱体36が設けられ、パターンに合致しない部分には熱プレスされないよう空洞が設けられる。伝熱体36は、望ましくはゴム、耐熱樹脂等で出来たクッション性のある材料で作られる。裏側導電層4の連続体4xにパターンを打ち抜くための刃35は、図2に示す一つの非接触型データキャリア用導電部材1の裏側パターン4に対応したものが、打ち抜き型19aに一セット又は複数セット取り付けられる。
受型17は下向きとなったパターンの表側導電層3が嵌り込む凹部17aを有する。この凹部17aは平滑な金属材料をマシニングセンタ等の工作機械で切削することにより形成される。あるいは、表側導電層3のパターンを打ち抜いた後に残る表側導電層3yを利用することもできる。基材2が裏側成形型19内で一時停止すると、その下面に担持されたアンテナのパターン等の導電層3が受型17の凹部17aに正対する。
凹部17aの深さは表側導電層3の厚さに略等しいが、表側熱可塑性接着剤層5の厚さも必要に応じて考慮され、凹部17aの深さに加算される。しかし、例えば表側導電層3の厚さが20μm程度であるとすると表側熱可塑性接着剤層5の厚さは1μm程度であり、表側導電層3の厚さに比べて表側熱可塑性接着剤層5の厚さは極めて小さいので、通常の場合表側熱可塑性接着剤層5の厚さは無視することができる。
なお、受型17には、クッション性押圧体48が必要に応じて取り付けられる。
(13)裏側成形型17の近傍には、図12に示すように、基材2及び裏側導電層4を同期的に搬送する搬送手段が設けられる。すなわち、基材2の連続体2xと裏側導電層4の連続体4xの両側にはマージナルパンチホール37があらかじめ形成され、裏側成形型17の両側には、マージナルパンチホール37に嵌り込むピン38aを外周に備えたピン車38が配置される。また、両連続体2x,4xの重畳体を上下から挟み込んで重畳体の走行を案内するガイド板39が配置される。ピン車38が回転することにより、基材2の連続体2x及び裏側導電層4の連続体4xを同期的に送り、裏側成形型17内の定位置で停止させ、アンテナのパターン等の導電層3を受型17の凹部17aに正対させる。そこで、打ち抜き型19aと受型17とが両連続体2x,4xを挟み込み、裏側導電層4の連続体4xに対し加熱プレス及び打ち抜きを行い、ブリッジ等のパターンの裏側導電層4を基材2の裏面に付着させる。このとき基材2の表側導電層3が受型17の凹部17a内に嵌り込むので、基材2の表裏における導電層3,4のパターンが相互に異なるものであっても、基材2は平坦に保持され、表側導電層3の縁が段差となって作用せず、裏面の導電層4が基材2に正確に貼着される。
なお、表側導電層3の連続体3xにもマージナルパンチホール37を同様に形成し、表側成形型18で成形する場合も上記搬送手段と同様な搬送手段を使用することができる。また、ピン車38は図示例の形態に限られるものではなく、無端ベルトにピンを一定間隔で取り付けたものとすることもできる。
(14)裏側成形型19とピン車38との連動により、基材2の連続体2xと金属箔である裏側導電層4の連続体4xは、打ち抜き型19aと受型17との間に一定ピッチで間欠送りされ、両連続体2x,4xが停止する都度、受型17が上昇して基材2の連続体2xを表側導電層3側から支え、裏側導電層4の連続体4xに対して打ち抜き型19aが下降してブリッジ等のパターンを打ち抜き、伝熱体36で基材2の連続体2x上の裏側熱可塑性接着剤層6を溶かし、裏側導電層4のパターンを溶融した裏側熱可塑性接着剤層6に押圧する。
これにより、図2に示すごとく所定パターンの裏側導電層4が基材2の裏面に加熱プレスされる。また、基材2の連続体2xには金属箔である裏側導電層4の連続体4xを打ち抜いた刃35の先端によりブリッジ等のパターンの輪郭に沿って図4及び図5に示すような溝8が形成される。
なお、必要に応じて、打ち抜き型19aにおける伝熱体36以外の不要部対応箇所には、空気孔40が形成される。刃35が、金属箔である導電層4の連続体4xを打ち抜く時に空気孔40より空気を刃35側すなわち矢印a方向に吸引することにより、導電層4の不要部4yを刃35側に吸引する。これにより、導電層4がより正確なパターンで打ち抜かれる。また、打ち抜いた後に空気孔40より空気を矢印b方向に吹き出して導電層4の不要部4yを刃35の外へと押し出す。これにより、導電層4の不要部4yの回収を容易に行うことができる。また、不要部4yが打ち抜き型19aにおける伝熱体36以外の不要部対応箇所に詰まるのを防止することができる。
(15)裏側成形型19よりも下流側には、基材2の裏面から裏側導電層4の不要部4yを除去する裏側不要部除去手段として、分離ローラ41と、裏側導電層4の不要部4yを吸引する吸引筒42と、裏側導電層4の不要部4yと基材2との間に気体を吹き掛けるノズル43とが設けられる。
金属箔である裏側導電層3の連続体4xが、裏側成形型19の打ち抜き型19aと受型17とにより、ブリッジ等のパターンに対応した箇所だけ基材2の連続体2xに加熱接着された後、基材2の連続体2xが吸引管42と分離ローラ41の設置箇所に到来すると、裏側導電層4の不要部4yが吸引管42により吸引され、一方基材2の連続体2xは分離ローラ41に案内されつつ鋭角状に反転走行する。これにより、裏側導電層4の不要部4yは基材2の連続体2x上から適正に引き剥がされ、吸引管42が繋がる図示しない回収箱に回収される。アンテナのパターンが渦巻状である場合、裏側導電層4の不要部4yも渦巻状に発生するが、このように吸引管42で吸引すると、渦巻状の不要部4yを円滑に回収することができる。
裏側導電層4の不要部4yが基材2の連続体2x上から分離する箇所には、空気等の気体を噴出するノズル43が必要に応じて配置される。このノズル43から噴射される気体が基材2の連続体2xと裏側導電層4の不要部4yとの境界部に向って吹き掛けられることにより、裏側導電層4の不要部4yの剥離除去が促進される。
なお、裏側不要部除去手段として、一対の分離ローラを設けることも可能である。
(16)アンテナ等の表側導電層3及びブリッジ等の裏側導電層4を担持した基材2の連続体2xは、加熱プレス手段により加熱プレスされる。具体的には、加熱ローラ44と圧ローラ45とで熱プレスされる。これにより、裏側導電層4と基材2との間に気泡等が混入していたり、裏側導電層4のパターンのエッジが基材2から浮き上がっていたり、裏側導電層4の表面が波打っていたりしても、裏側導電層4のパターンがその全体にわたり基材2上に平滑に接着される。
なお、この加熱プレス手段を設けることにより、図8に示した表側導電層3を加熱プレスする加熱ローラ29及び圧ローラ30は省略することができる。
(17)表裏面に各種導電層3,4のパターンを備えた基材4の連続体4aは、ターンバー46で走行方向を変え、ロール状に巻き取られ、あるいは図示しないICチップ実装装置によりICチップ10を取り付けられる。ICチップ10を実装した非接触型データキャリア用導電部材1は、例えば図6に示したICタグ13や図7に示したICカード16の製造に供される。
<実施の形態2>
図10及び図11に示すように、この実施の形態2では、実施の形態1の場合と異なり、表側導電層3と裏側導電層4の各連続体3x,4xは、あらかじめ表側熱可塑性接着剤層5と裏側熱可塑性接着剤層6がそれぞれベタで塗布された状態で基材2の連続体2xの表裏面に各々供給される。
この実施の形態2によれば、実施の形態1の場合に比し、熱可塑性接着層5,6のパターンと打ち抜き型18a,19aとの位置合わせが不要になるという利点がある。
なお、この実施の形態2において、実施の形態1におけると同様なインクジェットノズル等を使用し、金属箔である導電層3,4の連続体3x,4xを走行させつつその表面に熱可塑性接着剤層5,6を所定のパターンで印刷することも可能である。
その他、図10及び図11において図8及び図9における部分と同じ部分には同じ参照符号を付して示すこととし、重複した説明を省略する。
<実施の形態3>
図13及び図14に示すように、この実施の形態3では、実施の形態1,2の場合と異なり、基材2の表面及び裏面において表側及び裏側熱可塑性接着剤層5,6の上から表側及び裏側導電層3,4を所定のパターンで打ち抜く打抜工程と所定のパターンで加熱プレスにより接着する接着工程とを順に行っている。
すなわち、この製造方法は、基材2の表面において表側熱可塑性接着剤層5の上から表側導電層3を所定のパターンで打ち抜いた後に同じパターンで加熱プレスにより接着し、基材2の表面から表側導電層3の不要部を除去し、次に、表側導電層3のパターンが嵌り込む凹部17aを有した受型17により基材2の表面を受け止めた状態で、基材2の裏面において裏側熱可塑性接着剤層6の上から裏側導電層4を所定のパターンで打ち抜いた後に、同様な受型17により基材2の表面を受け止めた状態で、同じパターンで加熱プレスにより接着し、基材2の裏面から裏側導電層4の不要部を除去するものである。また、この製造方法を実施するための製造装置は、基材2の表面において表側熱可塑性接着剤層5の上から表側導電層3を所定のパターンで打ち抜く表側打抜型49と、所定のパターンで加熱プレスする表側加熱プレス型50と、基材2の表面から表側導電層3の不要部を除去する表側不要部除去手段と、所定のパターンの表側導電層3が嵌り込む凹部17aを有した受型17により基材2の表面を受け止めた状態で、基材2の裏面において裏側熱可塑性接着剤層6の上から裏側導電層4を所定のパターンで打ち抜く裏側打抜型51と、同様な受型17により基材2の表面を受け止めた状態で、所定のパターンで加熱プレスする裏側加熱プレス型52と、基材2の裏面から裏側導電層4の不要部を除去する裏側不要部除去手段とを備える。
以下にこの製造方法と製造装置をより詳しく説明する。
(1)図13に示すように、まず、基材2(図1乃至図3参照)の連続体2xと金属箔である表側導電層3(図1乃至図3参照)の連続体3xとを用意し、双方の連続体2x,3xを矢印方向に同速度で連続走行させる。
表側導電層3の連続体3xには、あらかじめ表側熱可塑性接着剤層5がベタで塗布されている。
(2)金属箔である表側導電層3の連続体3xが、ガイドローラ22により案内されつつ基材2の連続体2xにその表側熱可塑性接着剤層5側から重ね合わされる。
(3)ガイドローラ22の下流側には、表側打抜型49と表側加熱プレス型50とが配置される。図示例では表側打抜型49と表側加熱プレス型50は一枚の定盤53でまとめられ一体化されるが、別個に切り離して配置してもよい。表側打抜型49と表側加熱プレス型50は、平盤式プレス機として構成され、それぞれ平盤状の受け台54,55を具備する。
表側打抜型49はその下面にアンテナ、コンデンサの一方の電極等のパターンに合致した形状の刃23を備える。表側加熱プレス型50は図示しない電熱ヒータを内蔵し、パターンに合致する部分には凸部50aが伝熱体で形成される。伝熱体は、望ましくはゴム、耐熱樹脂等で出来たクッション性のある材料で作られる。導電層3の連続体3xにパターンを打ち抜くための刃23及び加熱プレスするための凸部50aは、図1に示す一つの非接触型データキャリア用導電部材1の表側のパターンに対応したものが、表側打抜型49と表側加熱プレス型50にそれぞれ一セット又は複数セット設けられる。
受け台54,55は基材2の裏面に当たる平滑面を備える。受け台54,55の平滑面には、それぞれシート状のクッション性押圧体47が必要に応じて取り付けられる。これにより、打ち抜き及び加熱プレスの際に導電層3と基材2との重畳体を適度な加圧力で加圧することができ、また基材2に適度な深さの溝7を形成することができる。受け台54,55は図示例では表側打抜型49用のものと表側加熱プレス型50用のものとが別体として形成されるが、一体化することも可能である。
この表側打抜型49及び表側加熱プレス型50と受け台54,55が、基材2の連続体2xと金属箔である導電層3の連続体3xとを挟むように水平に配置される。
基材2の連続体2xと金属箔である導電層3の連続体3xは、表側打抜型49及び表側加熱プレス型50と受け台54,55との間に所定の送りピッチ(図示例では、非接触型データキャリア用導電部材1を三個分連結した長さ)で間欠送りされ、両連続体2x,3xが停止する都度、表側打抜型49及び表側加熱プレス型50が受け台54,55に対して上下に往復運動をする。そして、表側打抜型49が一往復運動するごとに金属箔である導電層3の連続体3xを刃23でアンテナ等のパターンに打ち抜き、また、表側加熱プレス型50が一往復運動するごとにこの打ち抜かれた導電層3のパターンを基材2の連続体2x上に押し付け、基材2の熱可塑性接着剤層5を溶かして、基材2の連続体2x上に接着する。
これにより、図1に示すごとく所定パターンの導電層3が基材2の表面に打抜き接着される。また、基材2の連続体2xには金属箔である導電層3の連続体3xを打ち抜いた打ち抜き刃23の先端によりアンテナ等のパターンの輪郭に沿って図4及び図5に示すような溝7が形成される。
この実施の形態3のように、表側打抜型49と表側加熱プレス型50とを分離し、導電層3の打抜工程と接着工程とを別々に行うようにすると、刃23の押し込み量(切込み深さ)の調整と凸部50aのプレス力の調整とを別個に独立して行うことができるという利点がある。これらの調整は、例えばクッション性押圧体47の厚みを適宜変更することにより行うことができる。
(4)表側加熱プレス型50よりも下流側には、実施の形態1の場合と同様に、分離ローラ26、吸引筒27と、ノズル28等が設けられる。これにより、表側導電層3の不要部3yが除去され、基材2の連続体2xは分離ローラ26に案内されつつ鋭角状に反転走行する。
(5)アンテナ等の表側導電層3を担持した基材2の連続体2xは、実施の形態1の場合と同様に、加熱ローラ29と圧ローラ30とで熱プレスされる。
(6)その後、基材2の連続体2xはターンバー31により走行方向を変更し、裏面を上に向けて走行する。
(7)図14に示すように、金属箔である裏側導電層4の連続体4xがガイドローラ34により案内されつつ基材2の連続体2xにその裏側熱可塑性接着剤層6の上から重なり合う。裏側導電層4の連続体4xには、あらかじめ裏側熱可塑性接着剤層6がベタで塗布されている。
(8)ガイドローラ34の下流側には、裏側打抜型51と裏側加熱プレス型52とが配置される。図示例では裏側打抜型51と裏側加熱プレス型52は一体化されるが、別個に切り離して配置してもよい。裏側打抜型51と裏側加熱プレス型52は、平盤式プレス機として構成され、それぞれ実施の形態1の場合と同様な受型56,57を裏側打抜型51用と裏側加熱プレス型52用とにそれぞれ具備する。受型56,57は必要に応じて一体化することも可能である。
裏側打抜型51はその下面にブリッジ、コンデンサの他方の電極等のパターンに合致した形状の刃35を備える。裏側加熱プレス型52は図示しない電熱ヒータを内蔵し、パターンに合致する部分には凸部52aが伝熱体で形成される。伝熱体は、望ましくはゴム、耐熱樹脂等で出来たクッション性のある材料で作られる。裏側導電層4の連続体4xにパターンを打ち抜くための刃35及び加熱プレスするための凸部52aは、図2に示す一つの非接触型データキャリア用導電部材1の裏側のパターンに対応したものが、裏側打抜型51と裏側加熱プレス型52にそれぞれ一セット又は複数セット設けられる。
実施の形態1の場合と同様に、受型56,57は下向きとなったパターンの表側導電層3が嵌り込む凹部17aをそれぞれ有する。基材2が裏側打抜型51及び裏側加熱プレス型52下で一時停止すると、その下面に担持されたアンテナのパターン等の表側導電層3が受型56,57の凹部17aに正対する。
この凹部17aの深さは、実施の形態1の場合と同様に必要に応じて表側熱可塑性接着剤層5の厚さを加味して決定されるが、通常の場合表側熱可塑性接着剤層5の厚さは無視することができる。
受型56,57には、シート状のクッション性押圧体48がそれぞれ必要に応じて取り付けられる。これにより、打ち抜き及び加熱プレスの際に裏側導電層4と基材2との重畳体を適度な加圧力で加圧することができる。
この裏側打抜型51及び裏側加熱プレス型52と各々の受型56,57が、基材2の連続体2xと金属箔である裏側導電層4の連続体4xとを挟むように水平に配置される。
基材2の連続体2xと金属箔である裏側導電層4の連続体4xは、裏側打抜型51及び裏側加熱プレス型52と各々の受型56,57との間に所定の送りピッチ(図示例では、非接触型データキャリア用導電部材1を三個分連結した長さ)で間欠送りされ、両連続体2x,4xが停止する都度、裏側打抜型51及び裏側加熱プレス型52が受型56,57に対して上下に往復運動をする。そして、裏側打抜型51が一往復運動するごとに金属箔である裏側導電層4の連続体4xを刃35でブリッジ等のパターンに打ち抜き、また、この打ち抜かれた裏側導電層4のパターンを裏側加熱プレス型52が基材2の連続体2x上に押し付け、基材2の熱可塑性接着剤層5を溶かして、基材2の連続体2x上に接着する。
これにより、図2に示すごとく所定パターンの導電層4が基材2の裏面に接着される。また、基材2の連続体2xには金属箔である導電層4の連続体4xを打ち抜いた打ち抜き刃35の先端によりブリッジ等のパターンの輪郭に沿って図4及び図5に示すような溝8が形成される。
この実施の形態3のように、裏側打抜型51と裏側加熱プレス型52とを分離し、導電層4の打抜工程と接着工程とを別々に行うようにすると、刃35の押し込み量(切込み深さ)の調整と加熱プレスの圧力の調整とを別個に独立して行うことができるという利点がある。これらの調整は、例えばクッション性押圧体48の厚みを適宜変更することにより行うことができる。
(9)実施の形態1の場合と同様に、裏側打抜型51及び裏側加熱プレス型52の近傍には、図12に示すような搬送手段が設けられる。
ピン車38が回転して、基材2の連続体2x及び裏側導電層4の連続体4xを同期的に送り、裏側打抜型51及び裏側加熱プレス型52内の定位置で停止させ、アンテナのパターン等の導電層3を受型56,57の凹部17aに正対させる。そこで、裏側打抜型51及び裏側加熱プレス型52と各々の受型56,57とが両連続体2x,4xを挟み込み、裏側導電層4の連続体4xに対し打ち抜きと加熱プレスを順に行い、ブリッジ等のパターンの裏側導電層4を基材2の裏面に付着させる。このとき基材2の表側導電層3が受型17の凹部17a内に嵌り込むので、基材2の表裏における導電層3,4のパターンが相互に異なるものであっても、基材2は平坦に保持され、表側導電層3の縁が段差となって作用せず、裏面の導電層4が基材2に正確に貼着される。また、基材2の連続体2xには金属箔である裏側導電層4の連続体4xを打ち抜いた刃35の先端によりブリッジ等のパターンの輪郭に沿って図4及び図5に示すような溝8が形成される。
(10)裏側加熱プレス型52よりも下流側には、実施の形態1と同様に、分離ローラ41、吸引筒42、ノズル43、加熱ローラ44、圧ローラ45等が設けられ、裏側導電層4の不要部4yの除去、ブリッジ等のパターンの加熱プレス等が行われる。
(11)表裏面に各種導電層3,4のパターンを備えた基材4の連続体4aは、ターンバー46で走行方向を変え、ロール状に巻き取られ、あるいは図示しないICチップ実装装置によりICチップ10を取り付けられる。ICチップ10を実装した非接触型データキャリア用導電部材1は、例えば図6に示したICタグ13や図7に示したICカード16の製造に供される。
なお、この実施の形態3では打抜工程の後で接着工程を行うようにしたが、接着工程を先に行った後に打抜工程を行うようにしてもよい。また、表側及び裏側熱可塑性接着剤層5,6も実施の形態1の場合と同様にパターン化して塗布することが可能である。
非接触型データキャリア用導電部材の一実施態様の表面図である。 図1に示す非接触型データキャリア用導電部材の裏面図である。 ICチップを実装した非接触型データキャリア用導電部材の表面図である。 図3中、IV−IV線矢視断面図である。 図3中、V−V線矢視断面図である。 図3に示す非接触型データキャリア用導電部材を含んだラベル状のICタグの部分断面図である。 図3に示す非接触型データキャリア用導電部材を含んだICカードの部分断面図である。 本発明に係る非接触型データキャリア用導電部材の製造方法の一実施態様を示し、図1に示す非接触型データキャリア用導電部材の前段の製造工程を示す概略側面図である。 図8に示す製造工程に続いて行われる後段の製造工程を示す概略側面図である。 本発明に係る非接触型データキャリア用導電部材の製造方法の第二の実施態様を示し、図1に示す非接触型データキャリア用導電部材の前段の製造工程を示す概略側面図である。 図10に示す製造工程に続いて行われる後段の製造工程を示す概略側面図である。 基材と導電層との重畳体の搬送装置を示す概略側面図である。 本発明に係る非接触型データキャリア用導電部材の製造方法の第三の実施態様を示し、図1に示す非接触型データキャリア用導電部材の前段の製造工程を示す概略側面図である。 図13に示す製造工程に続いて行われる後段の製造工程を示す概略側面図である。
1…非接触型データキャリア用導電部材
2…基材
2x…基材の連続体
3,4…導電層
3a…アンテナのパターンの導電層
4a…ブリッジのパターンの導電層
3c…アンテナの両端子の導電層
3x,4x…導電層の連続体
3y,4y…導電層の不要部
5,6…熱可塑性接着剤層
5a…アンテナのパターンの熱可塑性接着剤層
6a…ブリッジのパターンの熱可塑性接着剤層
7,8…溝
9…スルーホール
10…ICチップ
11,12…ラベル用被覆層
14,15…カード用被覆層
17…受型
17a…凹部
18…表側成形型
19…裏側成形型
24…クッション性伝熱体
25…空気孔
26,41…分離ローラ
27,42…吸引筒
28,43…ノズル
37…マージナルパンチホール
38…ピン車
44…加熱ローラ
45…圧ローラ

Claims (16)

  1. 連続状の基材の表面において表側熱可塑性接着剤層の上から連続状の表側導電層を所定のパターンで打ち抜く打抜工程と所定のパターンで加熱プレスにより接着する接着工程とを一定ピッチごとに行い、基材の表面から表側導電層の不要部を除去し、次に、所定のパターンの表側導電層が嵌り込む凹部を有した受型により基材の表面を受け止めた状態で、基材の裏面において裏側熱可塑性接着剤層の上から連続状の裏側導電層を所定のパターンで打ち抜く打抜工程と所定のパターンで加熱プレスにより接着する接着工程とを行い、基材の裏面から裏側導電層の不要部を除去し、上記表側導電層及び裏側導電層の不要部の除去に際しては、導電層の連続状の不要部を吸引しつつ、この連続状の不要部と基材との間に気体を吹き掛けることにより、基材から導電層の連続状の不要部を除去することを特徴とする非接触型データキャリア用導電部材の製造方法。
  2. 請求項1に記載の非接触型データキャリア用導電部材の製造方法において、熱可塑性接着剤層を基材に所定のパターンで塗布しておくことを特徴とする非接触型データキャリア用導電部材の製造方法。
  3. 請求項1に記載の非接触型データキャリア用導電部材の製造方法において、熱可塑性接着剤層を導電層に所定のパターン又はベタで塗布しておくことを特徴とする非接触型データキャリア用導電部材の製造方法。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の非接触型データキャリア用導電部材の製造方法において、加熱プレス及び打ち抜きを平盤式で行うことを特徴とする非接触型データキャリア用導電部材の製造方法。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の非接触型データキャリア用導電部材の製造方法において、基材の連続体及び導電層の連続体に形成したマージナルパンチホールにピン車を係止して連続体を同期的に送りつつ、導電層の連続体に対し加熱プレス及び打ち抜きを行うことを特徴とする非接触型データキャリア用導電部材の製造方法。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の非接触型データキャリア用導電部材の製造方法において、導電層の連続状の不要部を除去した後に導電層と基材との重畳体を加熱プレスすることを特徴とする非接触型データキャリア用導電部材の製造方法。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の非接触型データキャリア用導電部材の製造方法において、加熱プレス又は打ち抜きの際に、導電層と基材との重畳体をクッション性伝熱体を介して加圧することを特徴とする非接触型データキャリア用導電部材の製造方法。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の非接触型データキャリア用導電部材の製造方法において、打抜工程と接着工程とをいずれか先に別々に行うことを特徴とする非接触型データキャリア用導電部材の製造方法。
  9. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の非接触型データキャリア用導電部材の製造方法において、打抜工程と接着工程とを同時に行うことを特徴とする非接触型データキャリア用導電部材の製造方法。
  10. 連続状の基材の表面において表側熱可塑性接着剤層の上から連続状の表側導電層を一定ピッチごとに所定のパターンで打ち抜くと同時に加熱プレスする表側成形型と、基材の表面から表側導電層の連続状の不要部を除去する表側不要部除去手段と、所定のパターンの表側導電層が嵌り込む凹部を有した受型により基材の表面を受け止めた状態で、基材の裏面において裏側熱可塑性接着剤層の上から連続状の裏側導電層を所定のパターンで打ち抜くと同時に加熱プレスする裏側成形型と、基材の裏面から裏側導電層の連続状の不要部を除去する裏側不要部除去手段とを包含してなり、上記表側不要部除去手段及び上記裏側不要部除去手段の各々が、導電層の連続状の不要部を吸引する吸引筒と、導電層の連続状の不要部と基材との間に気体を吹き掛けるノズルとを備えたことを特徴とする非接触型データキャリア用導電部材の製造装置。
  11. 連続状の基材の表面において表側熱可塑性接着剤層の上から連続状の表側導電層を一定ピッチごとに所定のパターンで打ち抜く表側打抜型と、一定ピッチごとに所定のパターンで加熱プレスする表側加熱プレス型と、基材の表面から表側導電層の連続状の不要部を除去する表側不要部除去手段と、所定のパターンの表側導電層が嵌り込む凹部を有した受型により基材の表面を受け止めた状態で、基材の裏面において裏側熱可塑性接着剤層の上から連続状の裏側導電層を一定ピッチごとに所定のパターンで打ち抜く裏側打抜型と、上記受型と同様な受型で受け止めた状態で、一定ピッチごとに所定のパターンで加熱プレスする裏側加熱プレス型と、基材の裏面から裏側導電層の連続状の不要部を除去する裏側不要部除去手段とを包含してなり、上記表側不要部除去手段及び上記裏側不要部除去手段の各々が、導電層の不要部を吸引する吸引筒と、導電層の不要部と基材との間に気体を吹き掛けるノズルとを備えたことを特徴とする非接触型データキャリア用導電部材の製造装置。
  12. 請求項10又は請求項11に記載の非接触型データキャリア用導電部材の製造装置において、型が平盤式に構成されたことを特徴とする非接触型データキャリア用導電部材の製造装置。
  13. 請求項10乃至請求項12のいずれかに記載の非接触型データキャリア用導電部材の製造装置において、基材の連続体及び導電層の連続体に形成したマージナルパンチホールにピン車を係止して基材の連続体及び導電層の連続体を同期的に搬送する搬送手段を備えたことを特徴とする非接触型データキャリア用導電部材の製造装置。
  14. 請求項10乃至請求項13のいずれかに記載の非接触型データキャリア用導電部材の製造装置において、上記型が導電層を打ち抜く時に不要部を吸引する吸引手段及び打ち抜いた後に不要部を排出する排出手段として空気孔が上記型に設けられたことを特徴とする非接触型データキャリア用導電部材の製造装置。
  15. 請求項10乃至請求項14のいずれかに記載の非接触型データキャリア用導電部材の製造装置において、すべての型又は一部の型がクッション性押圧体を備えたことを特徴とする非接触型データキャリア用導電部材の製造装置。
  16. 請求項10乃至請求項15のいずれかに記載の非接触型データキャリア用導電部材の製造装置において、導電層の不要部が除去された後の導電層と基材との重畳体を加熱プレスする加熱プレス手段を備えたことを特徴とする非接触型データキャリア用導電部材の製造装置。
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