JP4776495B2 - 自動製氷機の運転方法 - Google Patents

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Description

この発明は、除氷運転に際して、除氷水ポンプにより除氷水を製氷部に供給する自動製氷機の運転方法に関するものである。
垂直に配設した製氷部に冷凍系から導出した蒸発管を配設し、この蒸発管により冷却される製氷部に製氷水を散布供給して氷塊を生成し、製氷部から離氷して落下放出させる流下式自動製氷機が広く使用されている。この自動製氷機は、製氷水を所要量貯留するための製氷水タンクを備え、製氷運転に際し製氷水タンクの製氷水を製氷水ポンプで圧送して製氷部に供給し、氷結するに至らなかった製氷水は製氷水タンクに回収した後に、再び製氷部に向けて送り出すよう構成される。また、製氷部での製氷が完了して製氷運転から除氷運転に移行すると、除氷水供給手段により製氷部の裏面に除氷水を供給して氷塊との氷結面の融解を促進させると共に、除氷水を製氷水タンクに回収し、これが次の製氷運転の際の製氷水として使用される。ここで、除氷水供給手段は、外部水源から供給された除氷水(水道水)を貯留する除氷水タンクと、この除氷水タンクから製氷部へ除氷水を送り出す除氷水ポンプとを備えている。
ところで、除氷水ポンプを駆動する電源周波数が異なると、該除氷水ポンプにおける電動機の回転数が変化することから、除氷水ポンプによる除氷水の単位時間当たりの給水量が変化する。電源周波数の違いにより除氷水タンクから製氷部の上方に設けた除氷水散水器までの経路は変えていないので、電源周波数が60ヘルツの場合では、50ヘルツの場合より除氷水の単位時間当たりの給水量が多くなる。
例えば製氷水ポンプであっても、電源周波数に応じて給水量が変わるので、製氷水ポンプの動作を制御する制御回路に、製氷水ポンプの位相角を制御する位相制御回路を設けた自動製氷機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この自動製氷機は、切り替えスイッチの切替えにより、60ヘルツの場合は、位相制御回路に製氷水ポンプを接続することで、50ヘルツの場合と同じ回転数で回転するように位相角を制御している。
実開昭63−178763号公報
従来の自動製氷機における除氷水の給水制御に関しては、単位時間当たりの給水量が少ない50ヘルツの場合に合わせて、除氷水の供給により除氷を行なう時間(給水除氷時間)が設定される。そして、除氷運転に際して、電源周波数に関わりなく給水除氷時間に亘って除氷水ポンプを連続駆動することで、50ヘルツの場合であっても、製氷部の除氷に十分な量で、かつ製氷水タンクの製氷開始水位まで満たされる量の除氷水が供給されるようになっている。この場合に、60ヘルツの場合は50ヘルツの場合より単位時間当たりの給水量が多いので、60ヘルツの場合においても除氷水ポンプを給水除氷時間に亘って連続駆動すると、製氷水タンクに除氷水が過剰に供給されることになる。製氷水タンクの製氷開始水位を越えた除氷水は、自動製氷機外にオーバーフロー管を介して排出されるから、無駄になってしまう問題が指摘される。この問題に対処するため、60ヘルツの場合に給水除氷時間を短縮することが考えられる。しかし、除氷水の供給は、単に次回の製氷運転における製氷水とすることを目的にするだけではなく、製氷部から離氷させるための熱源ともしているため、給水除氷時間を単純に短縮するだけでは除氷能力を損なってしまうおそれがある。
前記特許文献1の自動製氷機では、位相制御回路により位相角を制御することで、50ヘルツの場合と60ヘルツの場合とで給水量を同じになるように調整しているが、位相制御回路が別途必要となり、コストが嵩む難点がある。また、より簡易な構成および制御で、前述した除氷水の無駄を解消することが求められている。
すなわち本発明は、従来の技術に係る自動製氷機の運転方法に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、所要の除氷能力を維持しつつ、除氷水の無駄を解消し得る自動製氷機の運転方法を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明の自動製氷機の運転方法は、
除氷運転に際して、除氷水ポンプにより除氷水を製氷部に供給する自動製氷機において、
前記除氷水ポンプを駆動する電源周波数に応じて、制御手段による該除氷水ポンプの駆動条件を切替手段で切替え、
前記電源周波数が50ヘルツの場合の駆動条件では、除氷運転に際して、予め設定した給水除氷時間に亘って前記除氷水ポンプを連続駆動し、
前記電源周波数が60ヘルツの場合の駆動条件では、除氷運転に際して、前記給水除氷時間の間で、前記50ヘルツでの駆動条件の場合と除氷水の給水総量が同じとなるように、前記除氷水ポンプを間欠駆動するようにしたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、電源周波数が60ヘルツの場合に、給水除氷時間の間で除氷水ポンプが停止される時間帯を設けるように間欠駆動することで、50ヘルツの場合との単位時間当たりの給水量の差を調整して、給水総量を50ヘルツの場合に合わせることができる。すなわち、60ヘルツの場合に除氷水が過剰に供給されることを防止し、消費水量の無駄を省くことができる。また、除氷水ポンプを間欠駆動して、給水除氷時間の間に停止する時間帯を分散させると共に、各停止する時間帯を短縮することで、製氷部における除氷能力を維持し得る。
請求項2に係る発明は、電源周波数の相違による前記除氷水ポンプにおける単位時間当たりの給水量の差に基づいて、前記60ヘルツの駆動条件における前記給水除氷時間の間に該除氷水ポンプを停止する停止時間を求め、この停止時間を等分に分割した休止時間を、前記制御手段に設定し、
前記60ヘルツの駆動条件において、前記休止時間に亘る前記除氷水ポンプの停止が、一定間隔をあけて前記停止時間における休止時間の分割数だけ繰返されるように、前記制御手段により該除氷水ポンプの間欠駆動制御を行なうことを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、除氷水が供給および停止される時間帯が給水除氷時間の間で均等に分散され、時間帯による除氷能力のばらつきを低減でき、除氷水の供給停止により除氷能力を損なうことはない。また各休止時間は、同一になるように設定されているから、休止時間の長短による除氷能力のばらつきが低減できる。
本発明に係る自動製氷機の運転方法によれば、電源周波数に応じて除氷水ポンプの駆動および停止のタイミングを制御するだけで、製氷部における除氷能力を維持しつつ、簡単に電源周波数の違いに起因する給水量の相違を補正することができる。
次に、本発明に係る自動製氷機の運転方法につき、当該運転方法を好適に実施し得る自動製氷機を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。
図1に示す如く、実施例の自動製氷機10は流下式であって、氷塊を生成する製氷機構14と、この製氷機構14から得られた氷塊を貯蔵する貯氷室(図示せず)とを備えている。この製氷機構14は、所定間隔で並列に配設した複数の製氷部16と、これら製氷部16の下方に配置した製氷水タンク22から各製氷部16へ製氷水を製氷運転時に供給する製氷水供給手段24と、除氷運転時に各製氷部16に除氷水を供給する除氷水供給手段32とから基本的に構成される。 図2に示す如く、自動製氷機10は、製氷機構14の構成要素として、ポンプ30,40等の機器、フロートスイッチFL1,FL2および除氷サーモTH等の検出手段、除氷タイマTMや給水タイマKT等の計時手段を備えている。これらの機器、検出手段および計時手段は、いずれも制御手段Cに接続され、検出手段および計時手段等に基づく制御手段Cの制御下に、ポンプ30,40等の機器が所定の運転動作を行なうようになっている。
前記自動製氷機10は、除氷水ポンプ40を駆動する電源周波数に合わせて、制御手段Cに設定された除氷水供給手段32における除氷水ポンプ40の駆動条件を選択的に切替える切替手段44を備えている(図2参照)。なお、切替手段44は、電源周波数を識別して、識別した周波数に合わせて自動的に制御手段Cの設定を切替えるものであっても、使用者が手動で切替えるものであってもよい。
各製氷部16は、垂直に対向配置した2枚の製氷板18,18からなり、両製氷板18,18の対向面(裏面)に、図示しない冷凍系から導出して横方向に蛇行する蒸発管20が夫々密着固定されている。製氷機構14では、製氷運転に際して冷凍系から冷媒を蒸発管20に循環させて両製氷板18,18が強制冷却される。一方、除氷運転に際して、図示しないホットガス弁を切替えて冷凍系からホットガスを蒸発管20に循環させることで、両製氷板18,18を加熱するよう構成される。また、製氷部16には、製氷板18の温度を検出する除氷サーモTHが設けられ、除氷運転に際して除氷サーモTHによる除氷完了温度の検出に基づいて、制御手段Cで製氷部16における離氷完了が判定される。
前記製氷水タンク22は、上方に開放する箱状の部材であって、製氷水を貯留すると共に、上方に配置した各製氷部16から流下する製氷水または除氷水を回収するようになっている。また、製氷水タンク22の内部には、製氷水を外部に排出するオーバーフロー管23が設けられ、オーバーフロー管23の開口高さが、製氷水タンク22に貯留される製氷水の上限水位(製氷開始水位)HWLとして規定される。更に、製氷水タンク22の内部には、製氷水の下限水位となる製氷完了水位LWLを検出する製氷フロートスイッチFL1が設けられている。この製氷フロートスイッチFL1の水位検出信号は制御手段Cに入力され、製氷フロートスイッチFL1が製氷運転から除氷運転への運転切替手段として機能する(図2参照)。ここで、製氷水タンク22における製氷開始水位HWLと製氷完了水位LWLとの間の製氷水の量が、製氷運転1回分で必要とされる製氷水の総量となるように設定される。
前記製氷水供給手段24は、各製氷部16の上方に配設した製氷水散水器26と、製氷水タンク22および製氷水散水器26を接続する製氷水パイプ28と、この製氷水パイプ28に介挿した製氷水ポンプ30とを備えている。製氷水ポンプ30は、制御手段Cの制御下に駆動または停止され、製氷運転の開始から終了までに亘って駆動されると共に、除氷運転中は停止される。また、製氷水供給手段24では、製氷運転において製氷水ポンプ30の駆動下に、製氷水タンク22から製氷水パイプ28および製氷水散水器26を介して製氷水タンク22から各製氷部16に製氷水が供給される。そして、各製氷部16から流下する製氷水を製氷水タンク22に回収して、製氷水タンク22から再び各製氷部16へ向けて製氷水ポンプ30により送出する循環サイクルが構成される。
前記製氷機構14は、前述したホットガスにより各製氷板18の加熱を行なう構成に加えて、各製氷部16の上部に配設した除氷水散水器34から除氷水を各製氷部16に散布供給して除氷を行なう前記除氷水供給手段32を備えている。除氷水供給手段32は、除氷水が貯留される除氷水タンク36と、この除氷水タンク36から導出すると共に、各製氷部16における両製氷板18,18の対向部間に設けた除氷水散水器34に接続する除氷水パイプ38と、この除氷水パイプ38に介挿した除氷水ポンプ40とから構成される。除氷水タンク36の内部には、除氷フロートスイッチFL2が設けられ、この除氷フロートスイッチFL2による水位検出に連動して、外部水源の供給管42に介挿した給水弁WVを開閉制御することで、常に一定量の除氷水を貯留するように水(除氷水)が供給される。また、除氷水ポンプ40は、制御手段Cの制御下に、除氷運転中に駆動され、除氷水タンク36に貯留されている除氷水を、除氷水散水器34を介して両製氷板18,18の各裏面に散布供給するよう構成される。各製氷板18の裏面を流下した除氷水は、製氷水タンク22に回収されて、これが次の製氷運転における製氷水として使用される。
前記自動製氷機10は、除氷運転から製氷運転への切替え制御を、製氷水タンク22に製氷開始水位HWLの除氷水が貯留されると共に、製氷板18から全て離氷していることを条件として行なっている。具体的には、給水タイマKTが、予め設定された除氷水の供給により除氷を行なう時間(給水除氷時間)T1を計時完了すると共に、除氷サーモTHの除氷完了温度の検出に基づいて動作する除氷タイマTMで除氷遅延時間を計時完了することの2つの条件が成立した場合に、除氷運転を終了して製氷運転に移行される。給水除氷時間T1は、製氷運転において消費した分の製氷水量を、除氷水供給手段32から供給し得る充分な時間に設定され、除氷運転の開始と同時に給水タイマKTで計時が開始される。具体的には給水除氷時間T1は、電源周波数が50ヘルツの場合に、除氷水ポンプ40の連続駆動により製氷水タンク22に対し製氷開始水位HWLまで製氷水を供給し得る時間以上に設定される。なお、給水タイマKTで計時している時間を、給水計時時間と云う。そして、給水タイマKTによる給水計時時間が給水除氷時間T1に到達することで、除氷水ポンプ40を基本的に停止するように制御される。
前記除氷タイマTMには、予め除氷遅延時間が設定され、除氷サーモTHが除氷完了温度を検出したことを契機として、除氷タイマTMが計時を開始し、除氷遅延時間に至ると計時を完了するよう構成される。なお、除氷遅延時間は、製氷板18が除氷完了温度に到達してから該製氷板18より全て離氷する時間に設定される。
前記除氷水供給手段32は、除氷水ポンプ40の駆動条件が電源周波数に応じて切替手段44により切替えられ、制御手段Cの制御下に除氷水ポンプ40が電源周波数に合わせて適宜タイミングで駆動および停止が行なわれる。電源周波数が50ヘルツの場合において、除氷水ポンプ40は、給水タイマKTが起動して給水計時時間の計時を開始すると同時に駆動し、給水タイマKTによる給水計時時間が給水除氷時間T1に到達するまで連続して駆動するように設定される。また、除氷水ポンプ40は、給水タイマKTによる給水計時時間が給水除氷時間T1に至ると、直ちに停止されて、各製氷部16に対する除氷水の供給が終了されるようになっている。
これに対し、電源周波数が60ヘルツの場合において、除氷水ポンプ40は、除氷運転に際して給水除氷時間T1の間で、50ヘルツの場合と除氷水の給水総量が同じとなるように間欠駆動するよう構成されている。すなわち、60ヘルツの場合の駆動条件では、50ヘルツの如く除氷水ポンプ40を連続駆動するのではなく、給水タイマKTが給水除氷時間T1を計時している間に、除氷水ポンプ40を停止する停止時間が設けられる。この除氷水ポンプ40の停止時間により、除氷水ポンプ40からの単位時間当たりの給水量が50ヘルツと比べて多い60ヘルツの場合であっても、50ヘルツの給水総量に合わせて調整されるようになっている。
前記停止時間は、電源周波数が50ヘルツの場合と60ヘルツの場合とで生じる除氷水ポンプ40における単位時間当たりの供給量の差に基づいて設定される。 具体的には、停止時間は、60ヘルツの場合に除氷水ポンプ40を給水除氷時間T1で連続駆動したときの給水総量から、50ヘルツの場合に除氷水ポンプ40を給水除氷時間T1で連続駆動したときの給水総量を差引いた差分量の除氷水を、60ヘルツの場合に除氷水ポンプ40で供給し得る時間として求められる。また停止時間は、等分に分割した休止時間T2が実際の制御単位として制御手段Cに設定される。同様に、給水除氷時間T1から停止時間を差引くことで、60ヘルツの場合に除氷水ポンプ40が駆動される総駆動時間が求まり、この総駆動時間を休止時間T2の分割数と同じ分割数で等分した駆動時間T3が、制御手段Cに設定される。
前記休止時間T2は、停止時間をN(N=自然数)分割したものであって、除氷水ポンプ40の停止により除氷水の供給を停止しても各製氷部16における除氷への影響を無視できる程度の値以下とされる。同時に、除氷水ポンプ40が頻繁に駆動または停止されることによるチャタリングの発生や除氷水ポンプ40自体の寿命等も勘案され、除氷水ポンプ40に負担をかけない程度の時間に設定される。そして、給水除氷時間T1において除氷水ポンプ40は、一定の休止時間T2に亘って停止制御するステップと、一定の駆動時間T3に亘って駆動制御するステップとを交互に繰返すようになっている。例えば、180秒に設定した給水除氷時間T1において、60ヘルツの場合に30秒の停止時間を設ける際、この停止時間は6分割されて、休止時間T2は1回当たり5秒に設定され、駆動時間T3は1回当たり25秒となる。
このように、除氷水供給手段32は、60ヘルツの場合の給水除氷時間T1において、除氷水ポンプ40の停止ステップと除氷水ポンプ40の駆動ステップとが夫々1回行なわれる調整サイクルSを一単位として、前述した停止時間における休止時間T2の分割数だけ複数回の調整サイクルSを繰返すように構成される。ここで、各調整サイクルSにおいて、休止時間T2は、他の調整サイクルSの休止時間T2と同じであり、駆動時間T3についても他の調整サイクルSの駆動時間T3と同じに設定され、各調整サイクルSは、同一時間となっている。実施例では、各調整サイクルSにおいて、先に休止時間T2に基づく除氷水ポンプ40の停止制御が行なわれ、その後に駆動時間T3に基づく除氷水ポンプ40の駆動制御が行なわれる。すなわち、給水タイマKTが起動して給水除氷時間T1の計時を開始しても、直ちに除氷水ポンプ40が駆動せず、給水タイマKTの起動時から休止時間T2だけ遅延して駆動制御される。また、給水タイマKTによる給水計時時間が給水除氷時間T1(最終回の調整サイクルSにおける駆動時間T3)に到達すると、除氷水ポンプ40が停止される。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係る自動製氷機の運転方法の作用について、図3のタイミングチャートを参照して説明する。電源を投入(ON)して切替手段44により電源周波数に合わせて50ヘルツまたは60ヘルツに制御手段Cの設定を自動または手動で変更した後、除氷運転が開始される。
先ず、電源周波数が50ヘルツである場合について説明すると、除氷運転が開始されると、冷凍系の図示しないホットガス弁が切替えられて、各製氷部16の蒸発管20にホットガスが供給される。また、除氷水ポンプ40が駆動制御されることで、除氷水タンク36から除氷水パイプ38を介して除氷水散水器34に除氷水が供給されて、除氷水散水器34から対応の製氷部16に散布供給された除氷水が製氷板18を流下して、製氷水タンク22に回収される。このように、各製氷部16における各製氷板18を加熱することで、各製氷板18と氷塊との氷結面を融解し、各製氷板18から離氷させて、落下した氷塊を貯氷室に貯留する。更に、除氷運転開始と同時に給水タイマKTが起動され、給水計時時間がカウントされる。除氷水ポンプ40は、給水除氷時間T1に亘って連続駆動され、除氷運転を開始してから給水タイマKTによる給水計時時間が給水除氷時間T1に到達すると、直ちに停止制御され、除氷水供給手段32からの各製氷部16に対する除氷水の供給が停止される。このとき、給水除氷時間T1に亘って除氷水供給手段32から供給されて製氷水タンク22に回収された除氷水の水位は、製氷開始水位HWLまでに至り、それ以上の除氷水は製氷開始水位HWLに合わせて開口したオーバーフロー管23から外部に排出される。なお、給水タイマKTによる給水除氷時間T1の経過と併せて、除氷サーモTHの除氷完了温度の検出に基づき駆動した除氷タイマTMが除氷遅延時間を計時したことを条件として、除氷運転から製氷運転へ切替えられる。
次に、電源周波数が60ヘルツの場合について説明する。ここで、除氷運転を開始した際に、ホットガス弁が開放されて蒸発管20にホットガスが供給されるのは、50ヘルツの場合と同様である。また制御手段Cには、休止時間T2、駆動時間T3および調整サイクルSの繰返し回数が、除氷水ポンプ40の能力や負荷および除氷能力への影響等を勘案して予め設定されている。
除氷運転開始と同時に給水タイマKTが起動され、給水計時時間のカウントが開始されると共に、初回の調整サイクルSが実施される。各調整サイクルSにおいて、除氷水ポンプ40を停止するステップから行なう設定であるから、除氷運転を開始しても除氷水ポンプ40が直ちに駆動されず、停止状態が維持される。給水タイマKTによる給水計時時間が、カウント開始時から休止時間T2だけ経過すると、除氷水ポンプ40が駆動制御され、除氷水供給手段32の各除氷水散水器34から対応の各製氷部16へ除氷水が散布供給される。給水タイマKTによる給水計時時間が、除氷水ポンプ40の駆動時から駆動時間T3だけ経過すると、除氷水ポンプ40が停止制御され、各製氷部16に対する除氷水の供給が停止され、1回の調整サイクルSが終了する。同様に、調整サイクルSが、予め設定した繰返し回数だけ行なわれて(給水タイマKTによる給水計時時間が給水除氷時間T1に到達すると共に、最終回の調整サイクルSの駆動時間T3が経過)、除氷水ポンプ40が停止制御され、除氷水供給手段32からの除氷水の給水が完了する。このとき、除氷水供給手段32からは、50ヘルツの場合と同量の除氷水が供給され、製氷水タンク22に回収された除氷水の水位は、製氷開始水位HWLまでに至っている。なお、給水タイマKTによる給水除氷時間T1の経過と併せて、除氷サーモTHの除氷完了温度の検出に基づき駆動した除氷タイマTMが除氷遅延時間を計時したことを条件として、除氷運転から製氷運転へ切替えられる。
前記除氷水供給手段32は、60ヘルツの場合にあっては、除氷水ポンプ40を給水除氷時間T1に亘って連続駆動するのではなく、制御手段Cの制御に基づき所要の停止時間を設けるように間欠駆動する構成である。すなわち、除氷水ポンプ40は、60ヘルツの場合に50ヘルツの場合より単位時間当たりの給水量が多いものの、駆動(停止)する時間を調整して、全体として給水総量を50ヘルツの場合に合わせることができる。このように、50ヘルツの場合の給水総量に合わせて製氷水タンク22の製氷開始水位HWLを規定しても、60ヘルツの場合であっても除氷水が過剰に供給されないから、オーバーフロー管23を介して製氷水タンク22から排出される除氷水の量を抑制し得る。従って、消費水量の無駄を省くことができる。更に、60ヘルツの場合であっても、50ヘルツの場合と同一量の除氷水が供給されるから、製氷水タンク22の製氷開始水位HWLを電源周波数に応じて変更する等の手間はかからない。
しかも、60ヘルツの場合において、除氷水が製氷水タンク22に過剰に供給されないから、先の製氷運転で冷却された製氷水の温度上昇を抑えることができる。従って、製氷運転開始時において製氷水タンク22に貯留されている製氷水の温度を低く維持し得るので、製氷運転における製氷時間が短くなり、製氷効率を向上し得る。
給水除氷時間T1の間に、各製氷部16に供給される除氷水の給水総量は、50ヘルツの場合も60ヘルツの場合も同じであるので、各製氷部16に加えられる熱量も同一となる。そして、給水除氷時間T1の間において、停止時間に亘って連続して停止制御するのではなく、除氷水ポンプ40を間欠駆動することで、除氷水ポンプ40が間欠停止して除氷水が各製氷部16に供給されない各休止時間T2を夫々短くすることができる。これにより、各製氷部16において、除氷水の供給停止による熱交換効率の低下を最小限に抑え、所要の除氷能力を維持し得る。また、各調整サイクルS毎に、除氷水ポンプ40の停止と駆動とを繰返すことで、除氷水が供給停止される時間帯が給水除氷時間T1の間で分散され、時間帯による除氷能力のばらつきを低減でき、除氷水の供給停止による除氷能力の低下を一層抑えることができる。更に、各調整サイクルSにおいて、休止時間T2および駆動時間T3は他の調整サイクルSにおける休止時間T2および駆動時間T3と同一であるから、給水除氷時間T1の間において時間帯による除氷能力のばらつきをより低減できる。更にまた、給水除氷時間T1を等分に分割した調整サイクルSを分割数だけ繰返すから、除氷水ポンプ40を停止するステップと除氷水ポンプ40を駆動するステップとが均等に行なわれ、調整サイクルSの途中で給水除氷時間T1が経過することはなく、給水総量の精度を向上し得る。
前記除氷水ポンプ40は、除氷運転の切替え条件を規定している給水タイマKTにより休止時間T2および駆動時間T3を併せて計時する構成であるから、特別な機器や機構等を付加するものでなく、コストを低廉にすることができる。停止時間は、電源周波数の相違による単位時間当たりの給水量の差と給水除氷時間T1との関係から簡単に求めることができ、調整サイクルSの繰返し回数および駆動時間T3も停止時間と休止時間T2との関係から簡単に求めることができる。すなわち、60ヘルツの場合に除氷水ポンプ40を制御する駆動条件は、簡単に設定することができる。
(変更例)
本発明は、実施例の構成に限定されず、以下の如く変更することも可能である。
(1)実施例では、給水タイマで休止時間および駆動時間を計時したが、他の計時手段や制御手段等で計時してもよい。
(2)停止時間と駆動時間とが対になった調整サイクルを1単位としたが、給水除氷時間において、停止時間に基づく停止制御および駆動時間に基づく駆動制御の回数が異なってもよい。また、停止時間同士および駆動時間同士を夫々同一となるように設定したが、給水除氷時間における時間帯に合わせて変化させてもよい。
(3)実施例では、各タンクの貯留量を制御するための水位検出手段として、フロートスイッチを用いたが、これに限定されず、ボールタップや電極等、その他の手段を採用することができる。
(4)実施例では、60ヘルツの場合に、除氷水ポンプを休止時間だけ遅延させて駆動する構成であるが、先に駆動時間だけ駆動制御した後に、休止時間に亘って停止するように制御してもよい。
本発明の好適な実施例に係る運転方法に用いられる自動製氷機を示す概略図である。 実施例の自動製氷機の制御ブロック図の一部を示す。 実施例の自動製氷機において、除氷水ポンプの状態と除氷水の給水量との関係を示すタイミングチャート図である。
符号の説明
16 製氷部,22 製氷水タンク,40 除氷水ポンプ,
44 切替手段,C 制御手段,T1 給水除氷時間,T2 休止時間

Claims (2)

  1. 除氷運転に際して、除氷水ポンプ(40)により除氷水を製氷部(16)に供給する自動製氷機において、
    前記除氷水ポンプ(40)を駆動する電源周波数に応じて、制御手段(C)による該除氷水ポンプ(40)の駆動条件を切替手段(44)で切替え、
    前記電源周波数が50ヘルツの場合の駆動条件では、除氷運転に際して、予め設定した給水除氷時間(T1)に亘って前記除氷水ポンプ(40)を連続駆動し、
    前記電源周波数が60ヘルツの場合の駆動条件では、除氷運転に際して、前記給水除氷時間(T1)の間で、前記50ヘルツでの駆動条件の場合と除氷水の給水総量が同じとなるように、前記除氷水ポンプ(40)を間欠駆動するようにした
    ことを特徴とする自動製氷機の運転方法。
  2. 電源周波数の相違による前記除氷水ポンプ(40)における単位時間当たりの給水量の差に基づいて、前記60ヘルツの駆動条件における前記給水除氷時間(T1)の間に該除氷水ポンプ(40)を停止する停止時間を求め、この停止時間を等分に分割した休止時間(T2)を、前記制御手段(C)に設定し、
    前記60ヘルツの駆動条件において、前記休止時間(T2)に亘る前記除氷水ポンプ(40)の停止が、一定間隔をあけて前記停止時間における休止時間(T2)の分割数だけ繰返されるように、前記制御手段(C)により該除氷水ポンプ(40)の間欠駆動制御を行なう請求項1記載の自動製氷機の運転方法。
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