JP4775983B1

JP4775983B1 - シートベルト取出し容易装置

Info

Publication number: JP4775983B1
Application number: JP2010121030A
Authority: JP
Inventors: 勝鈴木
Original assignee: 勝鈴木
Priority date: 2010-05-26
Filing date: 2010-05-26
Publication date: 2011-09-21
Anticipated expiration: 2030-05-26
Also published as: JP2011245975A

Abstract

【課題】車両の乗員を座席に拘束して保護することが出来る３点式シートベルト装置に係り、フロントシートに座った乗員が、シートベルトの装着に際し、身体を捩ってシートベルトを引き出すか、またはスルーホルダーの前に取付けた、突出する握り取っ手を操作する苦痛をなくす為に改良した車両用シートベルト装置。
【解決手段】シートベルト５のアンカー固定部とスルータング７の間をシート２とシートバック接合部４の窓側側面付近に設けたシートベルト固定手段１８によりシートベルトを固定し、シートベルトをアジャスタブルベルトアンカー６とアンカー固定部の間を乗員のシートバック窓側側面に迂回させ、乗員がシートバックの側面からシートベルトを容易に引き出せるようにすると共に、座席を前後に移動調整しても乗員とシートベルトの間の相対位置が変動せず、取扱容易で安全な車両用シートベルト装置。
【選択図】図１

Description

この発明は、車両の乗員を座席に拘束して保護することが出来る３点式シートベルト装置に係り、特に運転席または助手席（以下フロントシートという）に座った乗員が、シートベルトの装着に際し、身体を捩ってシートベルトを引き出すか、またはスルーホルダーの前に取付けた、突出する握り取っ手を操作する等の苦痛をなくす為に改良した車両用シートベルト装置に関するものである。

従来のフロントシート用のシートベルト装置は、例えば文献１に見られるように、シートベルト１の途中部分にスルーホルダー１０を設け、このスルーホルダー１０の前方に突出する握り取っ手２０を設けて、この握り取っ手２０を掴んでシートベルと１をリトラクター２より引き出すようにしているが、スルーホルダー１０の製造コストが増加し、座席を前後に移動調整すると乗員と握り取っ手２０の間の相対位置が変動する、また、握り取っ手２０が座席周辺に突出し、景観的に違和感が生ずる等の課題が有った。

特開２００６−２９８３５４号公報

本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、シートベルトのアンカー固定部とスルータングの間をシートとシートバック接合部の窓側側面付近に設けたシートベルト固定手段によりシートベルトを固定し、シートベルトをアジャスタブルベルトアンカーとアンカー固定部の間を乗員のシートバック窓側側面に迂回させ、乗員がシートバックの側面からシートベルトを容易に引き出せるようにすると共に、座席を前後に移動調整しても乗員とシートベルトの間の相対位置が変動せず、製造コストもシートベルトを保持するリボンリングを固定する部材のみで負担が少なく、景観的に違和感が生じない車両用シートベルト装置を提供しようとするものである。

（１）身体を捩らずにシートベルトをシートバックの窓側側面から容易に取り出す。
（２）シートベルトに握り取っ手等の追加による景観的に違和感の防止。
（３）座席を前後に移動調整しても乗員とシートベルトの間の相対位置変動を防止。
（４）改善の為の追加コストを最少に止める。

（１）シートベルトのアンカー固定部とスルータングの間をシートとシートバック接合部の窓側側面付近に設けたシートベルト固定手段によりシートベルトを固定し、乗員がシートバックの側面からシートベルトを容易に引き出せるようにする。
（２）シートベルトに握り取っ手等の別部品を追加せず景観的に違和感が生じない。
（３）シートベルトはシートバックの窓側側面に設けたシートベルト固定手段により固定されており、座席を前後に移動調整しても乗員とシートベルトの間の相対位置変動が無い。
（４）シートバックの窓側側面にシートベルトを固定するリボンリング固定部材のみで負担が少ない。

（１）乗員は着座したまま手をシート側面に伸ばすのみでシートベルトを容易に引き出せる。
（２）シートベルトの視界内は対策前の状態と変化無く、景観的に違和感がない。
（３）座席を前後に移動調整しても、シートベルトはシートバックの窓側側面に設けたシートベルト固定手段で固定されており、乗員とシートベルトの間の相対位置変動が無い。
（４）シートバックの窓側側面にシートベルトを固定するリボンリング固定部材のみで負担が少ない。

助手席に適用した本案の第一実施例斜視図助手席に適用した本案の第二実施例斜視図シートベルト固定部材の組立斜視図シートベルト固定部材の分解斜視図

以下に図１から図４を参照して説明する。
図１は助手席に適用した本案の第一実施例斜視図で、図２は助手席に適用した本案の第二実施例斜視図、図３はシートベルト固定部材の組立斜視図、図４はシートベルト固定部材の分解斜視図を示す。
図１の１は、３点式シートベルトで、床面に固定された８リトラクターから取り出された５シートベルトはセンターピラー上部に取付けられた６アジャスタブルベルトアンカーを通して折り返し７スルータングを通して１１ａアンカーａにより床面に固定されている。前記７スルータングと１１ａアンカーａの間に、２シートと３シートバックの４接合部の隙間に挿入された１８シートベルト固定部材に取付けた１６リボンを前記５シートベルトを巻廻させた１０リボンリングにより５シートベルトを窓側側面に固定させる。一方１２バックルは１３フレキシブルワイヤーを経由して１１ｂアンカーｂで床面に固定されている。従って、２シートを前後に移動させても５シートベルトは８リトラクターの巻込み力で長さ変化に順応し１８シートベルト固定部材に保持されたまま移動する。図２は、第２実施例で、図１の１８シートベルト固定部材の固定位置を２シートと該シートの窓側側面に取付けられた１７シート側面カバーの間に挿入したもので、機能的には同じである。従って、乗員は３シートバックの窓側に手を伸ばせば何時でも、容易に５シートベルトが掴かめ、引き出して７スルータングを持ち１２バックルへ挿入できる。
図３は、１８シートベルト固定部材単体の組立斜視図である。
図４は、図３の分解斜視図で、９固定部材に１６リボンの一端を１４締結鋲で固定し、他端に１５ｂ雌フックを取付け、その相手の１５ａ雄フックを前記９固定部材に取付けて、１６リボンを５シートベルトを巻廻して前記フックを結合すれば１０リボンリングが構成され、５シートベルトの動きを自由にしながら５シートベルトを「くの字」状に迂回させることが出来る。
１６リボンには大きな荷重は掛からないので、リボン材質は織布に限定されず樹脂シート、繊維糸、金属線材等を用いても良い。
尚、前記フックはズボン用ベルトの様に掛金式であっても良い。
また、９固定部材の差込先端に折り返し部を設けて抜け止め効果を持たせても良い。また、図面１および２は見易くするため助手席側の事例を示しているが、運転席側の場合は左右対称形に構成することは言うまでも無い。

実施例１および２の使用方法に就いて説明する。図１および２において、乗員がドアーを開けて乗車する場合、１８シートベルト固定部材は２シートと３シートバックの４接合部の隙間に挿入されており、乗員のでん部は接触しない。また１８シートベルト固定部材を２シートと１７シート側面カバーの間に挿入しても、２シートの上面以下のため乗員の乗り降りで接触せず支障が無い。
５シートベルトの一部が確実に３シートバックの窓側側面に固定されており、乗員は手を窓側に伸ばせば何時でも５シートベルトを掴んで引き出し、７スルータングを持ち１２バックルに挿入すれば、ベルト装着完了である。
次に、ベルト解除は１２バックルの解除ボタンを押せば自動的に７スルータングが外れ、３リトラクターの巻込み力で５シートベルトは１８シートベルト固定部材に保持されて３シートバックの窓側側面で止る。また、ドアーを開けて乗員が降車する時も乗員の足等が１８シートベルト固定部材に当たることもなく安全に降車できる。

従来のシートベルトは、装着時に身体を捩ってシートベルトを引き出すか、または、スルーホルダーの前方に突出する握り取っ手を取付けて操作する苦痛が有り、ベルト装着を嫌う原因になっている。本案を採用すれば、下記の利点が生じ、ベルト装着嫌いの原因が取り除かれてベルト装着率の向上に寄与するものと期待される。
（１）乗員は着座したまま手を窓側のシートバック側面に伸ばすのみでシートベルトを容易に引き出せる。
（２）シートベルトの視界内は対策前の状態と変化無く、景観的に違和感が生じない。
（３）座席を前後に移動調整しても、シートベルトはシートバックの窓側側面付近に設けたシートベルト固定部材に保持されており、乗員とシートベルトの間の相対位置変動が無い。
（４）シートベルト固定部材を追加するのみなのでコスト負担は少ない。

１、３点式シートベルト、２シート、３シートバック、４接合部、５シートベルト、６アジャスタブルベルトアンカー、７スルータング、８リトラクター、９固定部材、１０リボンリング、１１ａアンカーａ、１１ｂアンカーｂ、１２バックル、１３フレキシブルワイヤー、１４締結鋲、１４ａ平座金、１５ａ雄フック、１５ｂ雌フック、１６リボン、１７シート側面カバー、１８シートベルト固定部材

Claims

車両のフロントシートで、３点式シートベルトのアンカー固定部とスルータングの間にリボンリングを巻廻し、該リボンリングの一端を窓側側面でシートとシートバッグの接合部間に固定する手段として、前記シートとシートバックの接合部隙間に固定部材を差込んで固定し、該固定部材に前記リボンリングの一端を締結し、他端を前記シートベルトのアンカー固定部とスルータングの間にリボンリングを巻廻しシートベルトをシートとシートバッグの接合部側面に保持させることを特徴とするシートベルト取出し容易装置。
車両のフロントシートで、３点式シートベルトのアンカー固定部とスルータングの間にリボンリングを巻廻し、該リボンリングの一端を窓側側面ではシートとシート側面カバーの間に固定する手段として、前記シートとシート側面カバーの隙間に固定部材を差込んで固定し、該固定部材に前記リボンリングの一端を締結し、他端を前記シートベルトのアンカー固定部とスルータングの間にリボンリングを巻廻しシートベルトをシートとシートバッグの接合部側面に保持させることを特徴とするシートベルト取出し容易装置。