JP4773637B2 - マルチ型ガスヒートポンプ式空気調和装置 - Google Patents

マルチ型ガスヒートポンプ式空気調和装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷媒の圧縮機をガスエンジンによって駆動するとともに、暖房運転時には、当該ガスエンジンの廃熱を液冷媒の加熱源として利用するガスヒートポンプ式空気調和装置に係り、特に、複数の室内ユニットを備えて全数冷房運転、全数暖房運転及び冷暖房同時運転から選択切換可能なマルチ型ガスヒートポンプ式空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ヒートポンプを利用して冷暖房等の空調運転を行う空気調和装置は、室内熱交換器、圧縮機、室外熱交換器、絞り機構等の要素を含む冷媒回路を備えている。室内の冷暖房は、冷媒がこの回路を巡る途中で、室内熱交換器及び室外熱交換器において室内の空気(以下「室内気」と呼ぶ)及び外気とそれぞれ熱の交換を行うことによって実現される。また、この冷媒回路には、室外熱交換器による冷媒の熱の受取り(暖房運転時)のみに頼るのではなく、冷媒そのものを直接的に加熱するための冷媒加熱器が設置されることもある。
【0003】
ところで、近年、上述した冷媒回路中に設けられる圧縮機の動力源として、通常使用されている電動機に代わり、ガスエンジンを利用するものが開発されている。このガスエンジンを利用した空気調和装置は、一般にガスヒートポンプ式空気調和装置(以下「GHP」と略す)と呼ばれている。このGHPによれば、比較的安価である都市ガス等を燃料として利用できるため、電動機を利用した圧縮機を備えている空気調和装置(以下「EHP」と略す)のように、ランニングコストがかさむということがなく、消費者にとってコストダウンが可能となる。
【0004】
また、GHPにおいては、たとえば暖房運転時に、ガスエンジンから排出される高温の排気ガスやエンジン冷却水の熱(いわゆる廃熱)を冷媒の加熱源として利用すれば、優れた暖房効果を得ることが可能になるとともに、EHPに比してエネルギの利用効率を高めることができる。ちなみに、この場合において、GHPのエネルギ利用効率は、EHPと比較して1.2〜1.5倍ほど高くなる。また、このような仕組みを導入すれば、冷媒回路中において、上述したような冷媒加熱器等の機器を特別に設置する必要がなくなる。
【0005】
その他、GHPでは、暖房運転時に必要な室外熱交換器の霜除去動作、いわゆるデフロスト動作についてもガスエンジンの廃熱を利用して実施することができる。一般に、EHPにおけるデフロスト動作は、暖房運転を停止して一時的に冷房運転を行って室外熱交換器の霜除去を行うようになされている。この場合、室内に対しては冷風が吹き出すことになるから、室内環境の快適性を損なうこととなる。GHPでは、上記したような事情から連続暖房運転が可能となり、EHPで懸念されるような問題の発生がない。
【0006】
一方、EHPの室内ユニット側においては、複数の空調対象区画毎に独立した室内ユニットを設置し、全区画(室内ユニットの全数)または一部区画の冷房運転、全区画(室内ユニットの全数)または一部区画の暖房運転及び空調対象区画または室内ユニット毎に冷房/暖房/休止の同時運転を行うことができるマルチ型と呼ばれるシステムが開発されており、たとえば特開平1−247967号公報、特開平7−43042号公報、特開平9−60994号公報などに開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したように多くの利点を有するGHPの室内ユニットについても、EHPと同様にマルチ型システムの適用が望まれる。
GHPにマルチ型システムを適用すると、暖房運転時の室外熱交換器では、蒸発能力について、各室内ユニットの運転状況に応じた広範囲の要求能力に対応する必要がある。さらに、低外気温時に暖房運転を行うと、エバポレータとして機能する室外熱交換器の表面に空気中の水分が着霜することがある。このため、室外熱交換器の熱交換能力が低下して冷媒を十分に蒸発させることができず、結果として暖房能力の低下を招くという問題がある。このような室外熱交換器の着霜に対して、従来装置ではエンジン廃熱を利用したデフロスト運転を行うことで、連続暖房運転を可能にしていたが、着霜による暖房能力の変動は避けられなかった。
このため、マルチ型ガスヒートポンプ式空気調和装置においては、低外気温時の暖房運転でも、着霜することなく広範囲にわたって効率よく冷媒を蒸発させることができる熱交換器が求められる。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、低外気温時の暖房運転でも着霜することなく冷媒を蒸発させて良好な暖房能力を得ることができるマルチ型ガスヒートポンプ式空気調和装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するため、以下の手段を採用した。
請求項1に記載のマルチ型ガスヒートポンプ式空気調和装置は、それぞれに室内熱交換器を備え室内の空気と冷媒との間で熱交換を行う複数の室内機ユニットと、ガスエンジンで駆動する圧縮機及び外気と冷媒との間で熱交換を行う室外熱交換器を備えている室外機ユニットと、前記室内機ユニットのそれぞれについて冷媒の流れ方向を制御し冷暖房運転の選択切換を行う分流コントロールユニットとを具備してなるマルチ型ガスヒートポンプ式空気調和装置であって、前記室外熱交換器を複数に分割して並列に接続し、同室外熱交換器の各分割部分毎にそれぞれ設けられ、対応する該分割部分に接続される第1ポート、前記圧縮機の吐出側に接続される第2ポート、及び前記分流コントロールユニットに接続される第3ポートを有して冷媒の流れを制御する四方弁を備える冷媒供給切換手段を設けるとともに、前記室外機ユニットに、前記ガスエンジン冷却用のエンジン冷却水から廃熱を得て冷媒を加熱する水熱交換器を前記室外熱交換器と並列に配置して、各前記四方弁の前記第3のポート側と合流させて前記分流コントロールに接続させ、着霜条件を満たす低外気温時の暖房運転では、前記水熱交換器で冷媒を蒸発気化させることを特徴とするものである。
この場合、水熱交換器の蒸発能力は、エンジン冷却水の導入量を制御することで広範囲にわたって変化させればよい。
【0010】
このようなマルチ型ガスヒートポンプ式空気調和装置によれば、水熱交換器と室外熱交換器とを並列に配置したので、着霜条件となる低外気温時には、水熱交換器を使用して冷媒を蒸発させることが可能となり、良好な暖房能力を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下では、本発明に係るマルチ型ガスヒートポンプ式空気調和装置の一実施形態について、図1から図3を参照して説明する。
図1に示すマルチ型ガスヒートポンプ式空気調和装置(以下「MGHP」と略す)1は、大きくは複数の室内機ユニット10と、各室内機ユニット10毎に冷媒の流れ方向を制御して冷暖房運転の選択切換を行う分流コントロールユニット20と、後述するガスエンジン駆動の圧縮機や室外熱交換器を備えた室外機ユニット30とを具備して構成されている。このMGHP1では、各室内ユニット10、分流コントロールユニット20及び室外機ユニット30の間が冷媒配管2をもって接続されている。
【0012】
室内機ユニット10には、図2に示すように、冷房運転時に低温低圧の液冷媒を蒸発気化させて室内の空気(室内気)から熱を奪うエバポレータとして機能し、暖房運転時に高温高圧のガス冷媒を凝縮液化させて室内気を暖めるコンデンサとして機能する、室内熱交換器11が具備されている。なお、図中の符号12は冷房運転用の絞り機構として設けた電子膨張弁、13は暖房運転用の絞り機構として機能するキャピラリチューブ、14は逆止弁である。
図示の例では、上述した室内機ユニット10が4台(10A〜10D)並列に設けられており、それぞれが独立した空調対象区画に設置されて、後述する分流コントロールユニット20の切換操作により、全数冷房運転、全数暖房運転、または各室内機ユニット毎に冷房運転/暖房運転/休止(以下「冷暖房同時運転」と呼ぶ)を選択できるようになっている。
【0013】
分流コントロールユニット20は、室内機ユニット10と室外機ユニット30との間を接続する冷媒の管路と、冷媒が流れる管路及びその流れ方向を選択切り換えする電磁弁等の開閉弁とにより構成されている。
図示の例では、各室内機ユニット10毎に4個の電磁弁21,22,23,24が設けられ、それぞれの室内機ユニット10の運転に応じて各電磁弁21〜24を開閉することで、すなわち冷房運転、暖房運転及び休止のいずれかが選択される運転状況に応じて各電磁弁21〜24の開閉状態を切り換えることで、後述する室外機ユニット30と接続されて冷媒が流れる管路や冷媒の流れ方向を選択切換できるようになっている。
なお、分流コントロールユニット20は、一つの室内機ユニット10毎にそれぞれ設けられた2本の室内機ユニット接続用の冷媒配管2と、後述する室外機ユニット30と接続するために設けた3本の室外機接続用の冷媒配管2とを備えている。
【0014】
室外機ユニット30は、その内部において、二つの大きな構成部分に分割される。第1の構成部分は、圧縮機や室外熱交換器などの機器を中心として室内機ユニット10と共に冷媒回路を形成する部分であり、以後冷媒回路部と呼ぶことにする。第2の構成部分は、圧縮機駆動用のガスエンジンを中心として、これに付随する機器を備えた部分であり、以後ガスエンジン部と呼ぶことにする。
【0015】
冷媒回路部内には、圧縮機31、室外熱交換器32、水熱交換器33、アキュムレータ34、レシーバ35、オイルセパレータ36、絞り機構37、四方弁38、電磁弁39及び逆止弁40などが具備されている。また、冷媒回路部は、分流コントロールユニット20に設けられた3本の冷媒配管2と接続するため、それぞれに第1操作弁41,第2操作弁42,第3操作弁43を設けた分流コントロールユニット接続用の3本の冷媒配管2を備えている。
圧縮機31は、後述するガスエンジンGEを駆動源として運転され、室内熱交換器11または室外熱交換器32のいずれかより吸入される低温低圧のガス冷媒を圧縮し、高温高圧のガス冷媒として吐出する。これにより冷房運転時には、外気温が高い場合でも、冷媒は室外熱交換器32を通して外気に放熱することが可能となる。また、暖房運転時には、室内熱交換器11を通して室内気に熱を与えることが可能となる。
【0016】
室外熱交換器32は、冷房運転時に高温高圧のガス冷媒を凝縮液化させて外気に放熱するコンデンサとして機能し、逆に暖房運転時には低温低圧の液冷媒を蒸発気化させて外気から熱を奪うエバポレータとして機能する。つまり、冷暖房それぞれの運転時において、室外熱交換器32は、先の室内熱交換器11とは逆の働きを行うことになる。
【0017】
この実施形態における室外熱交換器32は、熱交換部分を複数に分割して並列に接続した構成としてある。図示の例では、室外熱交換器32が4分割されており、それぞれに符号32A,32B,32C,32Dを付す。
また、室外熱交換器32は、後述するガスエンジGEのラジエータ53と隣接して設置されている。ラジエータ53は、ガスエンジンGEのエンジン冷却水を外気と熱交換して冷却する熱交換器である。従って、たとえば低外気温時に暖房運転を行うような場合には、室外機ファン44の回転方向を選択切換することにより、エバポレータとして機能する室外熱交換器32がラジエータ53を通過して温度上昇した外気と熱交換できるようになるため、その蒸発能力を高めることができる。
【0018】
水熱交換器33は、後述するガスエンジンGEのエンジン冷却水から冷媒が熱を回収するため、室外熱交換器32と並列に設けられている。すなわち、暖房運転時において、冷媒は室外熱交換器32における熱交換のみに頼るのではなく、ガスエンジンGEのエンジン冷却水からも廃熱を回収することができるようになるため、暖房運転の効果をより高めることが可能となる。
【0019】
アキュムレータ34は、圧縮機31に流入するガス冷媒に含まれる液状成分を貯留するために設けられている。
レシーバ35は、コンデンサとして機能する熱交換器で液化した冷媒を気液分離し、冷凍サイクル中の余剰冷媒を液として蓄えるために設けられている。
オイルセパレータ36は、冷媒中に含まれる油分を分離して圧縮機31に戻すために設けられたものである。
【0020】
絞り機構37は、凝縮された高温高圧の液冷媒を減圧、膨張させて低温低圧の液冷媒とするためのものである。図示の例では、絞り機構37として、電子膨張弁、膨張弁及びキャピラリーチューブが目的に応じて使い分けられている。
【0021】
四方弁38は、冷媒配管2に設けられて冷媒の流路や流れ方向を選択切り換えするものであり、電磁弁39や逆止弁40と共に、複数に分割した室外熱交換器32への冷媒供給切換手段を構成している。
この四方弁38には4つのポートD,C,S,Eが設けられており、ポートDは圧縮機31の吐出側と、ポートCは室外熱交換器32と、ポートSは圧縮機31の吸入側とそれぞれ冷媒配管2で接続され、さらにポートEは、ポートCと室外熱交換器32とを接続する冷媒配管2の途中に接続されている。図示の構成例では、4分割した室外熱交換器32に対応して3個の四方弁38が3個設けられており、それぞれに符号38A,38B,38Cを付す。
【0022】
一方、ガスエンジン部には、ガスエンジンGEを中心として、冷却水系50や燃料吸入系60の他、図示省略の排気ガス系及びエンジンオイル系が具備されている。
ガスエンジンGEは、冷媒回路部内に設置されている圧縮機31とシャフトまたはベルト等により接続されており、ガスエンジンGEから圧縮機31に駆動力が伝達されるようになっている。
【0023】
冷却水系50は、水ポンプ51、リザーバタンク52、ラジエータ53などを備え、これらを配管により接続して構成される回路(破線で表示)を巡るエンジン冷却水によって、ガスエンジンGEを冷却するための系である。水ポンプ51は、ガスエンジンGEの冷却水を回路に循環させるために設けられている。リザーバタンク52は、この回路を流れる冷却水において、その余剰分を一時貯蔵しておく、あるいは冷却水が回路に不足した場合にそれを供給するためのものである。ラジエータ53は、室外熱交換器32と一体的に構成されたものであって、エンジン冷却水がガスエンジンGEから奪った熱を外気に放出するために設けられている。
図示の例では、室外熱交換器32と同様に、ラジエータ53も4分割されて並列に接続されており、それぞれに符号53A,53B,53C,53Dを付してある。また、電磁弁39を設けて、ラジエータ53A,53Dの単独使用、ラジエータ53B,53Cの同時使用を選択できるようにしてある。
【0024】
冷却水系50には、上記した構成の他に排気ガス熱交換器54が設けられている。これは、ガスエンジンGEより排出される排気ガスの熱を、エンジン冷却水に回収するために設けられているものである。また、冷却水系50には先に説明した水熱交換器33が備えられ、冷媒回路部及び冷却水系50の両系に跨るように配置されている。これらのことから、暖房運転時には、エンジン冷却水はガスエンジンGEから熱を奪うだけでなく排気ガスからも熱を回収し、かつその回収された熱が、エンジン冷却水より水熱交換器33を通して冷媒に与えられる仕組みになっている。
なお、冷却水系50におけるエンジン冷却水の流量制御は、2箇所に設けられた流量制御弁55により行われる。
【0025】
燃料吸入系60は、ガスレギュレータ61、ガス電磁弁62、ガス接続口63などを備え、ガスエンジンGEに液化天然ガス(LNG)等の都市ガスをガス燃料として供給するための系である。ガスレギュレータ61は、ガス電磁弁62及びガス接続口63を介して外部から供給されるガス燃料の送出圧力を調整するために設けられている。このガスレギュレータ61で圧力調整されたガス燃料は、図示省略の吸気口から吸入された空気と混合された後、ガスエンジンGEの燃焼室に供給される。
【0026】
以下では、上記の構成となるMGHP1について、室内を暖房する暖房運転時の作用を説明する。
最初に、室外熱交換器を用いて通常通りに、室内ユニット10A〜Dの全数を暖房運転する場合について、図1ないし3を参照して説明する。なお、各弁類の開閉状態は黒塗りで図示したものが閉であり、冷媒の流れ方向は矢印で示されている。
この場合、冷媒回路部の四方弁38A〜Cは、いずれもポートC/S間が連通され、圧縮機31の吐出側と室内熱交換器11とが接続されている。この状態では、圧縮機31より吐出された高温高圧のガス冷媒は、第2操作弁42を通って分流コントロールユニット20に送られる。分流コントロールユニット20内に導かれた冷媒は、電磁弁22を通って各室内ユニット10A〜Dのコンデンサとして機能する室内熱交換器11に送られる。
【0027】
高温高圧のガス冷媒は、室内熱交換器11で室内気と熱交換して凝縮液化される。この過程において、ガス冷媒は放熱して室内気を暖めたのち、高温高圧の液冷媒となる。この液冷媒は、キャピラリーチューブ13を通ることで減圧されて低温低圧の液冷媒となり、逆止弁14を経て分流コントロールユニット20へ戻される。
分流コントロールユニット20に流れ込んだ低温低圧の液冷媒は、電磁弁24及び第3操作弁43を通って室外機ユニット30の冷媒回路部に送られる。
【0028】
冷媒回路部30に送られた液冷媒は、レシーバ35を経て気液分離がなされ、液冷媒のみがエバポレータとして機能する室外熱交換器32へ送られる。この液冷媒は、室外熱交換器32へ入る前に、絞り機構37として設けられているキャピラリーチューブを通過して再度減圧される。なお、室外熱交換器32と並列に配置された水熱交換器33については、冷媒配管2に設けた電磁弁39が閉じられているため、低温低圧の液冷媒が流入することはない。
室外熱交換器32においては、低温低圧の液冷媒は外気から熱を奪い、蒸発気化して低温低圧のガス冷媒となる。この時、ラジエータ53に高温のエンジン冷却水を流すと、エンジン廃熱を利用して液冷媒を効率よく蒸発気化させることができる。
【0029】
こうして低温低圧のガスとなった冷媒は、四方弁38のポートCからポートSを経てアキュムレータ34へ導かれ、液状成分が分離されたのち圧縮機31に吸入される。圧縮機31に吸入されたガス冷媒は、圧縮機31の作動により圧縮され、高温高圧のガス冷媒となって再び室内熱交換器11に送られるので、冷媒が状態変化を繰り返す冷凍サイクルを形成することができる。
【0030】
続いて、着霜条件を満たす低外気温時に、室内ユニット10A〜Dの全数を暖房運転する場合について、図4を参照して説明する。
この場合も、上述した通常の暖房運転時と同様に、圧縮機31の吐出側と室内熱交換器11とが接続されている。この状態では、圧縮機31より吐出された高温高圧のガス冷媒は、第2操作弁42を通って分流コントロールユニット20に送られる。分流コントロールユニット20内に導かれた冷媒は、図2に示すように、電磁弁22を通って各室内ユニット10A〜Dのコンデンサとして機能する室内熱交換器11に送られる。
【0031】
高温高圧のガス冷媒は、室内熱交換器11で室内気と熱交換して凝縮液化される。この過程において、ガス冷媒は放熱して室内気を暖めたのち、高温高圧の液冷媒となる。この液冷媒は、キャピラリーチューブ13を通ることで減圧されて低温低圧の液冷媒となり、逆止弁14を経て分流コントロールユニット20へ戻される。
分流コントロールユニット20に流れ込んだ低温低圧の液冷媒は、電磁弁24及び第3操作弁43を通って室外機ユニット30の冷媒回路部に送られる。
【0032】
冷媒回路部30に送られた液冷媒は、レシーバ35を経て気液分離がなされ、液冷媒のみが水熱交換器33へ送られる。この時、室外熱交換器32の入口側に設けられた電磁弁39(図3参照)は閉とする。
この液冷媒は、水熱交換器33へ入る前に、絞り機構37として設けられている膨張弁を通過して再度減圧される。水熱交換器33においては、低温低圧の液冷媒は高温のエンジン冷却水により加熱され、蒸発気化して低温低圧のガス冷媒となる。従って、着霜する恐れがある室外熱交換器32を使用しなくても、水熱交換器33により液冷媒を蒸発気化させることができる。に
【0033】
こうして低温低圧のガスとなった冷媒はアキュムレータ34へ導かれ、液状成分が分離されたのち圧縮機31に吸入される。圧縮機31に吸入されたガス冷媒は、圧縮機31の作動により圧縮され、高温高圧のガス冷媒となって再び室内熱交換器11に送られるので、冷媒が状態変化を繰り返す冷凍サイクルを形成することができる。
水熱交換器33の蒸発能力を変化させたい場合、換言すれば、暖房運転する室外熱交換器11の数が変化した場合には、導入するエンジン冷却水の流量を調整して対応すればよい。
なお、本発明の構成は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
【0034】
【発明の効果】
上述した本発明のマルチ型ガスヒートポンプ式空気調和装置によれば、ガスエンジン冷却用のエンジン冷却水から廃熱を得て冷媒を加熱する水熱交換器を室外熱交換器と並列に配置し、着霜条件を満たす低外気温時の暖房運転時に水熱交換器で冷媒を蒸発気化させるようにしたので、着霜による暖房能力の低下を防止して快適な暖房運転を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るマルチ型ガスヒートポンプ式空気調和装置の一実施形態を示す図で、室外熱交換器を使用した通常の全数暖房運転状態を示す全体構成図である。
【図2】 図1における分流コントロールユニット及び室内機ユニットの内部構成を示す図である。
【図3】 図1における室外熱交換器周辺の構成例を示す図である。
【図4】 本発明に係るマルチ型ガスヒートポンプ式空気調和装置の一実施形態を示す図で、着霜条件を満たす低外気温時の全数暖房運転状態を示す全体構成図である。
【符号の説明】
1 マルチ型ガスヒートポンプ式空気調和装置(MGHP)
10 室内機ユニット
11 室内熱交換器
20 分流コントロールユニット
30 室外機ユニット
31 圧縮機
32 室外熱交換器
33 水熱交換器
37 絞り機構
38 四方弁
39 電磁弁
40 逆止弁
41 第1操作弁
42 第2操作弁
43 第3操作弁
GE ガスエンジン

Claims (1)

  1. それぞれに室内熱交換器を備え室内の空気と冷媒との間で熱交換を行う複数の室内機ユニットと、ガスエンジンで駆動する圧縮機及び外気と冷媒との間で熱交換を行う室外熱交換器を備えている室外機ユニットと、前記室内機ユニットのそれぞれについて冷媒の流れ方向を制御し冷暖房運転の選択切換を行う分流コントロールユニットとを具備してなるマルチ型ガスヒートポンプ式空気調和装置であって、
    前記室外熱交換器を複数に分割して並列に接続し、
    同室外熱交換器の各分割部分毎にそれぞれ設けられ、対応する該分割部分に接続される第1ポート、前記圧縮機の吐出側に接続される第2ポート、及び前記分流コントロールユニットに接続される第3ポートを有して冷媒の流れを制御する四方弁を備える冷媒供給切換手段を設けるとともに、
    前記室外機ユニットに、前記ガスエンジン冷却用のエンジン冷却水から廃熱を得て冷媒を加熱する水熱交換器を、前記室外熱交換器と並列に配置して、各前記四方弁の前記第3のポート側と合流させて前記分流コントロールに接続させ、着霜条件を満たす低外気温時の暖房運転では、前記水熱交換器で冷媒を蒸発気化させることを特徴とするマルチ型ガスヒートポンプ式空気調和装置。
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