JP4773280B2 - 部品供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、実装機に取り付けられて電子部品を供給する部品供給装置に関する。
従来、基板上に電子部品を実装する実装機として、部品供給装置から供給されるIC等の電子部品を、吸着ヘッド等でピックアップして、基板上の所定位置に移送して装着するものが知られている。このような実装機では、一般に、多数の部品供給装置が並列配置して取り付けられるようになっており、生産する基板に応じて、必要な部品を供給する部品供給装置が取り付けられる。
このような実装機においては、一般に、実装機側の部品供給装置取付面に対して、部品供給装置の下面を面接触させるように部品供給装置を載置することにより、部品供給装置の取付高さ等の位置決めが行われるようになっている(下記特許文献1参照)。
特許第3163932号公報(段落0011,図3)
ところで、このような実装機においては、吸着ヘッドが部品のピックアップに失敗したときなどに、部品供給装置の取付面上に部品等の異物が落下する場合がある。
しかしながら、部品供給装置を取り付ける際に、取付面上に異物が存在すると、部品供給装置は取付面との間に異物を噛み込んで損傷してしまい、部品供給装置の下面にたとえばクレーター状の打痕が形成されてしまうことがある。
こうして部品供給装置の下面が損傷すれば、部品供給装置の取付位置精度が低下し、吸着ヘッド等による部品のピックアップ動作のミスを誘発してしまうおそれがあった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、高い取付位置精度を確保することができる部品供給装置を提供することを目的とする。
本発明は、下記の手段を提供する。すなわち、
[1]実装機が備える部品供給装置取付部に並列配置される部品供給装置において、
前記部品供給装置取付部に設けられた取付部側高さ基準部に当接して前記部品供給装置を高さ方向について位置決めする装置側高さ基準部を取替可能に構成し
前記装置側高さ基準部には、前記部品供給装置が部品供給装置取付部に取り付けられる際の前記並列配置方向に直交する水平方向のスライド動作に伴って、前記部品供給装置取付部に設けられたピン孔または水平ピンと嵌合して前記部品供給装置を前記並列配置方向について位置決めする、前記スライド方向に突き出した水平ピンまたは前記スライド方向に穿たれたピン孔が設けられたことを特徴とする部品供給装置。
[2]前記装置側高さ基準部を互いに離間して複数設けた前項1に記載の部品供給装置。
[3]前記装置側高さ基準部には、前記部品供給装置が部品供給装置取付部に取り付けられる際の前記並列配置方向に直交する水平方向のスライド動作に伴って、前記取付部側高さ基準部上の異物を除去する除去部が取り付けられた前項1または2に記載の部品供給装置。
]前記装置側高さ基準部は、前記並列配置方向についての取付位置を修正可能に前記部品供給装置に取り付けられた前項1〜3のいずれか1項に記載の部品供給装置。
上記発明[1]によると、装置側高さ基準部を取替可能に構成したため、該基準部が損傷等した場合には該基準部を取り替えて、部品供給装置の高い取付位置精度を確保することができ、これにより部品の正確なピックアップ動作に寄与することができる。
さらに部品供給装置を並列配置方向について位置決めする水平ピンまたはピン孔を備えたため、部品供給装置を並列配置方向について位置決めすることができる。
上記発明[2]によると、装置側高さ基準部を互いに離間して複数設けたため、該基準部を1つだけにする構成と比較して、装置側高さ基準部が取付部側高さ基準部と当接する総面積を小さくでき、これにより異物の噛み込みの発生を低減することができる。また取り替え対象とする装置側高さ基準部を小型化して低コスト化を図ることができる。
上記発明[3]によると、取付部側高さ基準部上の異物を除去する除去部を備えたため、取付部側高さ基準部と装置側高さ基準部との間に異物を噛み込んでこれら基準部が損傷する事態を未然に防止することができる。
上記発明[]によると、装置側高さ基準部の並列配置方向についての取付位置を修正可能にしたため、この装置側高さ基準部に取り付けられた水平ピンまたはピン孔の位置を並列配置方向について調整することができる。
図1は、本発明の一実施形態にかかる実装機を示す正面図である。図2は、同平面図である。これらの図に示すように、実装機10は、基台11上に配置されてプリント基板Pを搬送するコンベア20,20と、このコンベア20,20の両側に配置された部品供給部30…と、基台11の上方に設けられた電子部品実装用のヘッドユニット40とを備えている。
ヘッドユニット40は、部品供給部30から電子部品をピックアップして基板P上に装着し得るように、部品供給部30と基板P上の実装位置とにわたる領域を移動可能となっている。具体的には、ヘッドユニット40は、X軸方向(コンベア20の基板搬送方向)に延びるヘッドユニット支持部材42にX軸方向に移動可能に支持され、このヘッドユニット支持部材42はその両端部においてY軸方向(水平面内でX軸と直交する方向)に延びるガイドレール43,43にY軸方向に移動可能に移動可能に支持されている。そしてヘッドユニット40は、X軸モータ44によりボールねじ軸45を介してX軸方向の駆動が行われ、ヘッドユニット支持部材42は、Y軸モータ46によりボールねじ軸47を介してY軸方向の駆動が行われるようになっている。
また、ヘッドユニット40には、複数のヘッド41がX軸方向に並んで搭載されている。各ヘッド41は、Z軸モータを駆動源とする昇降機構により上下方向(Z軸方向)に駆動されるとともに、R軸モータを駆動源とする回転駆動機構により回転方向(R軸方向)に駆動されるようになっている。
各ヘッド41の先端には、電子部品を吸着して基板に装着するための吸着ノズルが設けられている。各ノズルは、部品吸着時には図外の負圧手段から負圧が供給されて、その負圧による吸引力で電子部品を吸着してピックアップできるようになっている。
なお図2において、符号12はカメラであって、ヘッドユニット40で吸着された部品の状態を撮像して、部品の吸着ノズル41に対する位置ずれなどを検出できるようにしている。
部品供給部30…は、コンベア20,20に対してフロント側とリア側のそれぞれ上流部と下流部の合計4箇所に設けられている。各部品供給部30…には、テープフィーダ等の部品供給装置50…を複数並列配置して取り付け可能な部品供給装置取付部60が設けられている。各部品供給装置50…は、部品供給装置取付部60に対して、その並列配置方向に直交する水平方向にスライドさせて取り付けられるようになっている。部品供給装置50の取付構造は、部品供給装置取付部60と部品供給装置50とから構成される。
この実施形態では、各部品供給部30…に、部品供給装置取付台車39…が実装機10の本体に対して着脱自在に取り付けられ、部品供給装置取付部60は、各部品供給装置取付台車39…に設けられている。
図3は、部品供給装置取付部60が設けられた部品供給装置取付台車39の斜視図である。図4は、同平面図である。
これらの図に示すように、部品供給装置取付部60は、複数の部品供給装置50…が並列配置して取り付けられるフィーダプレート61を備えている。
フィーダプレート61上には、図4に矢印で示すスライド方向の前方側と後方側に、それぞれ並列配置方向に延びる凸条からなる取付部側高さ基準部62,63が設けられている。取付部側高さ基準部62,63は、後述するように各部品供給装置50を高さ方向について位置決めする。
フィーダプレート61のスライド方向前方側には前部板64が立設状態で取り付けられている。この前部板64の上部は、スライド方向の後方側に被さるように延び、その下面側に傾斜部641が形成されている。この傾斜部641は、後述するように各部品供給装置50…をスライド方向について位置決めする。
また、この前部板64には、スライド方向に穿たれたピン孔65…が、部品供給装置50の並列配置間隔毎に設けられている。このピン孔65…は、後述するように各部品供給装置50…の前部を並列配置方向について位置決めする。
フィーダプレート61のスライド方向後方側には、水平に配置された後部板66が取り付けられている。この後部板66には、スライド方向の後方が開口し、後部板66を上下方向に貫通する垂直溝部67…が、部品供給装置50の並列配置間隔毎に設けられている。この垂直溝部67…は、後述するように各部品供給装置50…の後部を並列配置方向について位置決めする。
後部板66の下面には、並列配置方向に延びる断面U字状の固定凹部661が形成されている。この固定凹部661は、後述するように各部品供給装置50を部品供給装置取付部60に固定するための被係合部として機能する。
フィーダプレート61の下方には、部品供給装置50を制御するための制御部682(図8参照)が収容されたボックス681が配置されている。ボックス681のスライド方向の後面側には、制御部682と部品供給装置50とを電気的に接続するためのコネクタ68が設けられている。
フィーダプレート61の取付部側高さ基準部62よりスライド方向の前方には、取付部側高さ基準部62より低い受け入れ部69が形成されている。この受け入れ部69は、後述するように部品供給装置50をスライドさせて取り付ける際に、取付部側高さ基準部62から除去される異物を受け入れるようになっている。
またこの受け入れ部69には、並列配置方向に互いに離間して複数の排出孔691が、フィーダプレート61を貫通して設けられている。排出孔691は、受け入れ部69に受け入れた異物を部品供給装置取付部60の下側に排出するようになっている。
図5は、本実施形態にかかる部品供給装置を斜め後方から見た斜視図である。図6は、同装置の前部の分解斜視図である。図7は、同装置に取り付けられる前側の位置決め手段の分解斜視図である。図8は、同装置が部品供給装置取付部に取り付けられる直前の状態を示す説明図である。図9は、同装置が部品供給装置取付部に取り付けられた状態を示す説明図である。
各部品供給装置50…は、例えば電動式のテープフィーダから構成されている。各部品供給装置50…には、ICやトランジスタ等の小片状の部品を所定間隔毎に格納したテープが巻回されたリール(不図示)が装着され、テープが巻回された駆動スプロケット503,504を駆動モータ501,502によって回転駆動させることにより、テープをリールから間欠的に繰り出して、テープに格納された部品を部品取出部51に送り込み、ヘッドユニット40によってピックアップできるようになっている。
部品供給装置50の下側には、スライド方向に離間した2箇所に装置側高さ基準部52,53が設けられている。
スライド方向の前方側および後方側の装置側高さ基準部52,53は、それぞれ平面視L型の金属ブロックおよび平板状の金属ブロックから構成され、その下面が、部品供給装置取付部60に設けられた取付部側高さ基準部62,63に当接するようになっている。これら部品供給装置50に設けられた装置側高さ基準部52,53と、部品供給装置取付部60側に設けられた取付部側高さ基準部62,63とは、部品供給装置50を高さ方向について位置決めする高さ方向位置決め手段として機能する。
これら部品供給装置50に設けられた装置側高さ基準部52,53は、いずれも部品供給装置50の下側に着脱可能に取り付けられるようになっている。具体的には、スライド方向の前方側の装置側高さ基準部52には、上下2箇所にねじ孔521,521が形成され、部品供給装置50の下側前端部に対して、側方から不図示の取付ねじによって取り付けられる。スライド方向の後方側の装置側高さ基準部53は、スライド方向の前後2箇所にねじ孔531,531が形成され、部品供給装置の下側に対して、下方から不図示の取付ねじによって取り付けられる。
部品供給装置50の前部の装置側高さ基準部52は、部品供給装置50に対して側方から取り付けられているため、部品供給装置50の本体と装置側高さ基準部52との間に任意厚みの金属板等からなるシム等を挟み込むことで、装置側高さ基準部52の取付位置を、部品供給装置50の並列配置方向について容易に移動させることができるようになっている。
また、部品供給装置50の後部の装置側高さ基準部53は、部品供給装置50に対して下方から取り付けられているため、部品供給装置50の本体と装置側高さ基準部53との間に任意厚みの金属板等からなるシム等を挟み込むことで、装置側高さ基準部53の取付位置を、部品供給装置50の上下方向について容易に移動させることができることができるようになっている。
また前方の装置側高さ基準部52のスライド方向の前方の上部には傾斜部54が形成されており、部品供給装置取付部60側の前部板64に設けられた傾斜部641と当接するようになっている。部品供給装置50の高さ位置は、上述したように部品供給装置50側の装置側高さ基準部52,53と、部品供給装置取付部60側の取付部側高さ基準部62,63とによって位置決めされる。こうして高さ方向について位置決めされた部品供給装置50の傾斜部54と、部品供給装置取付部60側の傾斜部641とが傾斜面で当接することによって、部品供給装置50はスライド方向について位置決めされる。
また、部品供給装置50側の傾斜部54が、部品供給装置取付部60側の傾斜部641によって斜め上方から押さえられることによって、部品供給装置50の部品供給装置取付部60への取付状態が安定するようになっている。
また前方の装置側高さ基準部52には、取付部側高さ基準部62と当接する部位よりスライド方向の前方に、スライド方向に突き出した水平ピン55が設けられている。この水平ピン55は、部品供給装置50を部品供給装置取付部60に取り付ける際のスライド動作に伴って、部品供給装置取付部60に形成された上記ピン孔65に嵌合する。上記ピン孔65は、上下方向に長い縦長の長孔状であって、並列配置方向(左右方向)の幅が水平ピン55の径と同寸法に形成され、水平ピン55が嵌合することによって、部品供給装置50の前部を並列配置方向について位置決めするようになっている。
水平ピン55が取り付けられる装置側高さ基準部52は、部品供給装置50に対して側方から取り付けられる構成を有している。このため、部品供給装置50の本体と装置側高さ基準部52との間に所定厚みの金属板等からなるシム等を挟み込んで、装置側高さ基準部52を取り付けることができる。これにより、必要に応じて、装置側高さ基準部52に取り付けられる水平ピン55の並列配置方向についての取付位置、すなわち部品供給装置50の前部の取付位置を容易に調整することができる。
また前方の装置側高さ基準部52には、取付部側高さ基準部62と当接する部位よりスライド方向の前方の下部に、部品供給装置50を部品供給装置取付部60に取り付ける際のスライド動作に伴って、取付部側高さ基準部62上の異物をスライド方向の前方に押し出して除去する除去部56が設けられている。
この除去部56は、装置側高さ基準部52と別部材のたとえば金属ブロック体から構成され、装置側高さ基準部52に例えばろう付けあるいは両面テープ等によって取り付けられている。
この除去部56の下面の高さ位置は、装置側高さ基準部52の下面とほぼ同一高さ位置とされている。
後方側の装置側高さ基準部53には、後方側の取付部側高さ基準部63と当接する部位よりスライド方向の後方に、装置側高さ基準部53より下方に突き出した垂直ピン57が設けられている。この垂直ピン57は、部品供給装置50を部品供給装置取付部60に取り付ける際のスライド動作に伴って、部品供給装置取付部60に設けられた垂直溝部67に嵌合する。上記垂直溝部67は、スライド方向に長い縦長の長孔状であって、並列配置方向(左右方向)の幅が垂直ピン57の径と同寸法に形成され、垂直ピン57が嵌合することによって、部品供給装置50の後部を並列配置方向について位置決めするようになっている。
垂直ピン57の下部は、垂直溝部67の幅より幅広の大径部571が形成され、垂直溝部67の下側に位置することにより、垂直ピン57が垂直溝部67の上方に抜け出ることを防止する抜け止め手段として機能するようになっている。
部品供給装置50の下部には、駆動モータ501,502等を駆動制御するコントローラ505が配置されている。部品供給装置50の前記垂直ピン57の下方には、このコントローラ505を部品供給装置取付部60側の制御部682と電気的に接続するコネクタ58が配置されている。このコネクタ58は、図8および図9に示すように、部品供給装置50を部品供給装置取付部60に取り付ける際のスライド動作によって部品供給装置取付部60側のコネクタ68に挿し込まれ、電気的に接続するようになっている。部品供給装置50は、こうして部品
供給装置取付部60と電気的に接続することによって、駆動モータ501,502を駆動する駆動電力を部品供給装置取付部60側から供給されるとともに、これら駆動モータ501,502等を駆動させる制御信号を部品供給装置取付部60側と送受する。これらコネクタ58,68は、部品供給装置50と部品供給装置取付部60とを互いに電気的に接続する接続手段として機能する。
部品供給装置50の下側には、部品供給装置50を部品供給装置取付部60に固定するための固定手段70が設けられている。この固定手段70は、部品供給装置取付部60の後部板66に形成された固定凹部(被係合部)661に係合する係合ローラ701と、係合ローラ701が取り付けられた切替動作部材702と、付勢バネ703とを備えている。切替動作部材702は、側面視L字状に形成され、屈曲する中間部に設けられた中間軸704が部品供給装置50の本体500に対して回転自在に取り付けられている。付勢バネ703は切替動作部材702の中間軸704に巻き掛けられ、一端側が部品供給装置50の本体500に固定され、他端は係合ローラ701を固定凹部661側に押し付ける方向(上方向)に切替動作部材701を付勢するようになっている。
この固定手段70は、部品供給装置50が部品供給装置取付部60に取り付けられたとき、係合ローラ701が付勢バネ703によって固定凹部661に押し付けられ、固定凹部661に係合することによって部品供給装置50が部品供給装置取付部60に固定された固定状態となる。また、切替動作部材702を付勢バネ703に抗して回転動作させることにより、係合ローラ701を押し下げて固定凹部661との係合を解除した解除状態となる。
部品供給装置50の上側には、固定手段70の固定状態と解除状態とを切り替える操作手段として機能する操作レバー71が設けられている。操作レバー71は、把持部711の根本部712が部品供給装置50の本体500に回転自在に取り付けられている。
部品供給装置50の一側部には、その両端721,722がそれぞれ操作レバー71と固定手段70とに連結されたリンク板72が配置されている。この実施形態では、リンク板72は、部品供給装置50をスライド方向の後方から見えて左側に配置されている。このリンク板72は、操作レバー71に入力された操作力を固定手段70に伝達するようになっている。具体的には、リンク板72の上端部721は、操作レバー71の把持部711の反対側の先端部713が回転自在に結合され、リンク板72の下端部722は、固定手段70の切替動作部材702の係合ローラ701の反対側の先端部705に回転自在に結合されている。
リンク板72は、正面視において、その長さ方向の各所にて複数回屈曲し、部品供給装置50の並列配置方向に厚みを有するた金属板から構成されている。リンク板72は、操作レバー71を回転動作させる操作力を、主にリンク板72に作用する軸力として伝達し、切替動作部材702を回転動作させ、係合ローラ701を係合/解除動作させるようになっている。
このように構成された本実施形態にかかる部品供給装置50の取付構造によると、部品供給装置50を手前側から水平にスライドさせて部品供給装置取付部60に取り付けることができるため、たとえば実装機10が運転中であっても支障無く部品供給装置50の着脱を行うことができる。
また、装置側高さ基準部52,53をともに取替可能に構成したため、これらの基準部52,53が損傷等した場合には該基準部52,53を取り替えることによって、部品供給装置50の高い取付位置精度を確保することができ、これにより部品の正確なピックアップ動作に寄与することができる。
また、部品供給装置50の装置側高さ基準部52,53を互いに離間して複数設けたため、このような基準部を1つだけにする構成と比較して、装置側高さ基準部52,53が取付部側高さ基準部62,63と当接する総面積を小さくでき、これにより異物の噛み込みの発生を低減することができる。また取り替え対象とする装置側高さ基準部52,53を小型化して低コスト化を図ることができる。
また、取付部側高さ基準部62上の異物を除去する除去部56を備えたため、取付部側高さ基準部62と装置側高さ基準部52との間に異物を噛み込んでこれら基準部52,62が損傷する事態を未然に防止することができる。
また、部品供給装置50を並列配置方向について位置決めする水平ピン55を備えたため、部品供給装置50を並列配置方向について位置決めすることができる。
また、水平ピン55が取り付けられる前側の装置側高さ基準部52の並列配置方向についての取付位置をシム等により修正可能にしたため、この装置側高さ基準部52に取り付けられた水平ピン55の取付位置を並列配置方向について容易に調整することができる。
以上、本発明を一実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記構成に限定されず下記のように適宜変更してもよい。
たとえば、上記実施形態では、部品供給装置50の前部を位置決めする第1の並列配置方向位置決め手段を部品供給装置50の水平ピン55,部品供給装置取付部60のピン孔65によって構成したが、逆に、部品供給装置50にスライド方向に穿たれたピン孔を設け、部品供給装置取付部側にスライド方向に突き出した水平ピンを設けることによって構成してもよい。
また、上記実施形態では、部品供給装置50としてテープフィーダを例としたが、部品供給装置はこれに限定されず、バルクフィーダ等、他のタイプの部品供給装置であってもよい。
また、上記実施形態では、部品供給装置取付部60を部品供給取付台車39に設けたが、実装機にはこのような台車を介さず、実装機10に直接部品供給装置50を取り付ける部品供給装置取付部60を設けてもよい。
本発明の一実施形態にかかる実装機を示す正面図である。 同平面図である。 部品供給装置取付部の斜視図である。 同平面図である。 本実施形態にかかる部品供給装置を斜め後方から見た斜視図である。 同装置の前部の分解斜視図である。 同装置に取り付けられる前側の位置決め手段の分解斜視図である。 同装置が部品供給装置取付部に取り付けられる直前の状態を示す説明図である。 同装置が部品供給装置取付部に取り付けられた状態を示す説明図である。
符号の説明
10 実装機
20 コンベア
30 部品供給部
39 部品供給装置取付台車
40 ヘッドユニット
50 部品供給装置
51 部品取出部
52,53 装置側高さ基準部(高さ方向位置決め手段)
55 水平ピン
57 垂直ピン
571 大径部(抜け止め手段)
60 部品供給装置取付部
61 フィーダプレート
62,63 取付部側高さ基準部(高さ方向位置決め手段)
65 ピン孔
67 垂直溝部
70 固定手段
P 基板

Claims (4)

  1. 実装機が備える部品供給装置取付部に並列配置される部品供給装置において、
    前記部品供給装置取付部に設けられた取付部側高さ基準部に当接して前記部品供給装置を高さ方向について位置決めする装置側高さ基準部を取替可能に構成し
    前記装置側高さ基準部には、前記部品供給装置が部品供給装置取付部に取り付けられる際の前記並列配置方向に直交する水平方向のスライド動作に伴って、前記部品供給装置取付部に設けられたピン孔または水平ピンと嵌合して前記部品供給装置を前記並列配置方向について位置決めする、前記スライド方向に突き出した水平ピンまたは前記スライド方向に穿たれたピン孔が設けられたことを特徴とする部品供給装置。
  2. 前記装置側高さ基準部を互いに離間して複数設けた請求項1に記載の部品供給装置。
  3. 前記装置側高さ基準部には、前記部品供給装置が部品供給装置取付部に取り付けられる際の前記並列配置方向に直交する水平方向のスライド動作に伴って、前記取付部側高さ基準部上の異物を除去する除去部が取り付けられた請求項1または2に記載の部品供給装置。
  4. 前記装置側高さ基準部は、前記並列配置方向についての取付位置を修正可能に前記部品供給装置に取り付けられた請求項1〜3のいずれか1項に記載の部品供給装置。
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