JP4773189B2 - 散水ノズル - Google Patents

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本発明は、散水ノズルに関するものである。
例えば、路面に埋設され、この路面の消雪を行う散水ノズルとしては、ノズル本体の先端開口部に、環部材を嵌入し得る嵌合凹部を設け、この環部材に弁体が挿通される挿通孔を形成し、この挿通孔には前記弁体の頭部の係止部が係止する係止段部を設け、この弁体には前記ノズル本体の通水路に設けられた螺合部と螺合する螺子部を設け、弁体を前記挿通孔に挿通し、前記螺子部を螺合部と螺合することで前記ノズル本体に環部材が押さえ込み状態に止着されるように構成されたものが一般的である。
ところで、路面に埋設された散水ノズルの散水路には、ゴミ等の異物が詰り易く、この異物により散水が阻害されることがある。
この際、複数の散水路が連通状態に設けられている散水ノズルにおいては、異物が詰まった散水路における散水が阻害される分だけ、他の散水路からの散水量が増加し、この詰まった散水路側の路面の消雪を良好に行えず、所望の消雪作用を得られないだけでなく、前記他の散水路からの散水量が過剰となって、この点においても所望の消雪作用を得られないことになり、前記路面上の雪を効率的に除去することができず、地下水の汲み上げ過剰による地盤沈下等を助長するおそれがあるのは勿論、例えば水が子供の背丈程度の高さまで吹き出すこともあることから、人や車両の通行を阻害することもある。
上述の問題を解決するために、特許第2794767号公報(特許文献1)に開示されるような散水ノズルが提案されているが、この特許文献1に開示されている散水ノズルは、散水路と連通するバイパス路を設けたもので、確かに散水路に異物が詰ってもバイパス路から散水を行い、他の詰りのない散水路からの散水量が増えることを阻止し得るものであるが、このように散水路にバイパス路を設けた場合であっても、このバイパス路が詰ることで結局は上記と同様の現象が生じることになり、根本的な解決には至っていない。
そこで、出願人は、上記問題を解決すべく特願2004−371897号を出願している。この特願2004−371897号によれば、環部材を取り外すことで簡単にバイパス路の詰りを解消でき、散水ノズルの長寿命化を達成可能となる。
特許第2794767号公報
本発明は、上記特願2004−371897号の改良技術であり、従来必須であった散水路とバイパス路とを連通させるための、散水路とバイパス路とを一致させる位置決め作業が不要となり、上側環部材と下側環部材の方向性を考慮する必要なく確実に散水路とバイパス路とを連通可能な極めて作業性に秀れた実用的な散水ノズルを提供するものである。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
ノズル本体1の先端開口部2に、環部材3を嵌入し得る嵌合凹部4を設け、この嵌合凹部4に嵌入される環部材3は、嵌合凹部4に嵌入される下側環部材3aと、この下側環部材3aに嵌入される上側環部材3bとから成り、この下側環部材3a及び上側環部材3bに弁体5が挿通される挿通孔6,7を夫々形成し、この上側環部材3bの挿通孔7には前記弁体5の頭部8の係止部8aが係止する係止段部7aを設け、この弁体5には前記ノズル本体1の通水部9に設けられた螺合部9aと螺合する螺子部5aを設け、弁体5を前記挿通孔6,7に挿通し、前記螺子部5aを前記螺合部9aと螺合することで前記ノズル本体1に環部材3が押さえ込み状態に止着されるように構成し、前記下側環部材3aと前記上側環部材3bとの間に、前記ノズル本体1の外部と連通して、前記弁体5により流量が調整された水の噴出方向及び噴出角度を規定する散水路10を形成し、前記下側環部材3a若しくは前記上側環部材3bに、前記散水路10と連通するバイパス路11を設け、このバイパス路11は、一端が前記散水路10と連通し、他端が前記ノズル本体1の外部と連通する貫通孔に設定し、前記下側環部材3aの内周壁面18若しくは前記上側環部材3bの外周壁面19に前記バイパス路11と連通する周方向溝12を設け、この周方向溝12と前記散水路10とを連通せしめることで、前記散水路10からの散水が不能となった際若しくは散水量が減少した際、前記周方向溝12を介して前記バイパス路11を通って外部に排出される水の量が増加するように構成したことを特徴とする散水ノズルに係るものである。
また、前記周方向溝12内に複数の前記バイパス路11を設けて、各バイパス路11同士が連通状態となるように構成したことを特徴とする請求項1記載の散水ノズルに係るものである。
また、水が前記バイパス路11を通って外部に排出される際に通過する経路の抵抗は、水が前記散水路10を通って外部に排出される際に通過する経路の抵抗より大きくなるように設定したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の散水ノズルに係るものである。
また、前記環部材3を下側環部材3aと上側環部材3bとに分解した際、バイパス路11の両端部が表面露出状態となるように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の散水ノズルに係るものである。
また、前記下側環部材3a若しくは前記上側環部材3bに前記散水路10と前記ノズル本体1の外部とを連設する直線孔を穿設し、この直線孔をバイパス路11に設定したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の散水ノズルに係るものである。
また、前記周方向溝12に所定間隔で深溝部13を設け、この深溝部13の底部にバイパス路11の前記一端を設けることで、前記周方向溝12と前記バイパス路11とが連通するように構成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の散水ノズルに係るものである。
また、前記バイパス路11を通って排出される水は、前記ノズル本体1の周囲に滲み排出されるように構成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の散水ノズルに係るものである。
本発明は、上述のように構成したから、下側環部材若しくは上側環部材の周方向溝を介して散水路とバイパス路とを連通せしめることができ、上側環部材と下側環部材の方向性を考慮する必要なく確実に散水路とバイパス路とを連通可能な極めて作業性に秀れた実用的な散水ノズルとなる。
また、請求項2〜7記載の発明においては、本発明を一層容易に実現できる一層実用的なものとなる。
好適と考える本発明の実施形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
路面に埋設したノズル本体1の環部材3に設けられた散水路10から散水して路面の消雪を行う。この際、砂利等の異物が散水路10に詰まったとしても、水は散水路10と連通するバイパス路11から迂回して排出されることになり、異物が詰っていない他の散水路10からの過剰な散水を確実に阻止できることになる。
更に、散水路10と連通するバイパス路11は、下側環部材3aの内周壁面18(若しくは上側環部材3bの外周壁面19)に設けた周方向溝12と連通するため、この周方向溝12に散水路10を連通せしめることで、散水路10がバイパス路11と一致しなくても、この周方向溝12を介して水をバイパス路11から迂回排出することが可能となり、従って、正確に位置決め作業を行う必要なく下側環部材3a及び上側環部材3bをノズル本体1に止着できることになり、それだけ路面への取り付け作業性に秀れることになる。
即ち、例えば環状若しくは円弧状の周方向溝12を前記下側環部材3aの内周壁面18(若しくは上側環部材3bの外周壁面19)に設けることで、前記周方向溝12と散水路10とを連通可能な領域は、貫通孔であるバイパス路11と散水路10とを直接連通可能な領域に比して拡大することになり、それだけバイパス路11に対する散水路10の位置決め作業が容易となる。
また、周方向溝12に複数のバイパス路11を設けて、これらのバイパス路11を連通せしめた場合には、いずれかのバイパス路11が詰まった場合でも他のバイパス路11から水を迂回排出することができ、散水路10が詰まった場合に加えてバイパス路11が詰まった場合にも迂回排出を行うことができ、それだけメンテナンス性に秀れることになる。
更に、本発明においては、散水路10を下側環部材3aと上側環部材3bとの間に設けていることから、単に環部材3を外して下側環部材3aと上側環部材3bとに分解するだけで、この散水路10の清掃を容易に行うことができ、加えて例えばバイパス路11を、環部材3を下側環部材3aと上側環部材3bとに分解した際に両端部が露出状態となるように構成することで、このバイパス路11の清掃も容易に行うことができ、極めてメンテナンス性・耐久性に秀れることになる。
また、例えば、周方向溝12に所定間隔で深溝部13を形成し、この深溝部13の底部にバイパス路11の前記一端を設けた場合には、この深溝部13に水を溜めて流速を弱めることで良好に滲み排出できることになる。
従って、本発明は、下側環部材若しくは上側環部材の周方向溝を介して散水路とバイパス路とを連通せしめることができ、上側環部材と下側環部材の方向性を考慮する必要なく確実に散水路とバイパス路とを連通可能な極めて作業性に秀れた実用的な散水ノズルとなる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、ノズル本体1の先端開口部2に、環部材3を嵌入し得る嵌合凹部4を設け、この嵌合凹部4に嵌入される環部材3は、嵌合凹部4に嵌入される下側環部材3aと、この下側環部材3aに嵌入される上側環部材3bとから成り、この下側環部材3a及び上側環部材3bに弁体5が挿通される挿通孔6,7を夫々形成し、この上側環部材3bの挿通孔7には前記弁体5の頭部8の係止部8aが係止する係止段部7aを設け、この弁体5には前記ノズル本体1の通水部9に設けられた螺合部9aと螺合する螺子部5aを設け、弁体5を前記挿通孔6,7に挿通し、前記螺子部5aを前記螺合部9aと螺合することで前記ノズル本体1に環部材3が押さえ込み状態に止着されるように構成し、前記下側環部材3aと前記上側環部材3bとの間に、前記ノズル本体1の外部と連通して、前記弁体5により流量が調整された水の噴出方向及び噴出角度を規定する散水路10を形成し、前記下側環部材3a若しくは前記上側環部材3bに、前記散水路10と連通するバイパス路11を設け、このバイパス路11は、一端が前記散水路10と連通し、他端が前記ノズル本体1の外部と連通する貫通孔に設定し、前記下側環部材3aの内周壁面18若しくは前記上側環部材3bの外周壁面19に前記バイパス路11と連通する周方向溝12を設け、この周方向溝12と前記散水路10とを連通せしめることで、前記散水路10からの散水が不能となった際若しくは散水量が減少した際、前記周方向溝12を介して前記バイパス路11を通って外部に排出される水の量が増加するように構成したものである。
各部を具体的に説明する。
ノズル本体1は、先端開口部2に、環部材3を嵌入し得る嵌合凹部4を設けた構成である。嵌合凹部4に嵌入される環部材3は、嵌合凹部4に嵌合する下側環部材3aと、下側環部材3aに嵌入される上側環部材3bとから成り、この下側環部材3aの内周壁面18の上部と上側環部材3bの外周壁面19の上部を夫々上方ほど径大となるテーパ面18a,19aに設定し、下部を夫々略垂直に切り立つ垂直面18b,19bに設定している。また、上側環部材3bは、この上側環部材3bのテーパ面19aと対向状態に設けられる下側環部材3aのテーパ面18aにより支承されている。
従って、上側環部材3bの挿通孔7に挿通される弁体5により、下側環部材3aごとノズル本体1に押さえ込み止着できる構成である。具体的には、上側環部材3bの挿通孔7には前記弁体5の頭部8の係止部8aが係止する係止段部7aを設け、この弁体5の先端部には前記ノズル本体1の略中央部に設けられた螺合部9aと螺合する螺子部5aを設け、この螺子部5aを螺合部9aに螺合することで環部材3をノズル本体1に押さえ込み止着できるように構成している。
弁体5は、側面に開口部22を設け、内部にこの開口部22と連通する一端から他端に向かって徐々に幅広となる流量規制溝21aが設けられた弁杆21を設けた構成であり、この弁杆21の頭部に設けられた係止溝23にドライバー等の適宜な工具を挿入して、この弁杆21を回動させることにより流量規制溝21aと開口部22との連通面積を可変することで通水路9から散水路10に流れる水の流量を制御し得る構成である。尚、図中符号24は、ドライバー等を挿入し得る挿入孔25を有するゴム栓,26はシール部材としてのOリング,27は送水管と連結するゴムスリーブ,28は弁杆21を弁体7に回動自在に保持するためのスプリングピン,29は弁杆21を固定するための固定用部材,30は弁杆21の頭部キャップである。
また、本実施例は、弁体5を軸として回動する上側環部材3bと前記ノズル本体1とに回り止め係止部16,17を夫々設け、前記上側環部材3bに設けた回り止め係止部16が前記ノズル本体1に設けた回り止め係止部17に突き当たり係止することで、前記上側環部材3bの過回動を阻止し得るように構成している。
即ち、前記回り止め係止部16,17を、ノズル本体1と上側環部材3bとの間に設けた構成であり、具体的には、上側環部材3bに設けた回り止め係止部16は、この上側環部材3bの下面に突設され、この上側環部材3bを下側環部材3aに嵌入した際、この下側環部材3aの挿通孔6から下方に突出するように設定されている。また、ノズル本体1に設けた回り止め係止部17は、螺合部9aの上方位置にして、前記挿通孔6から突出する前記上側環部材3bに設けた回り止め係止部12と係止する位置に設けている。
本実施例においては、前記ノズル本体1の回り止め係止部16として、上側環部材3bの下面に凸部を対向状態に一対設け、上側環部材3bの回り止め係止部17として、ノズル本体1の通水路9にして嵌合凹部4と螺合部9aとの間に径小部15を設け、この径小部15に、前記上側環部材3b側に突出する凸部を前記回り止め係止部16が略嵌合し得る間隔で複数設けている。
従って、ノズル本体1の回り止め係止部16を上側環部材3bの回り止め係止部17間に任意の向きで嵌入することで、この上側環部材3bの回動を確実に阻止して確実に所望の方向に散水し得る構成としている。
尚、上側環部材3bを、前記嵌合凹部4に嵌入された状態で前記上側環部材3bに設けた回り止め係止部16が前記ノズル本体1に設けた回り止め係止部17に突き当たり係止するまでの所定範囲を自在に回動させて前記水の噴出方向を変更し得るように構成しても良く、この場合には、過回動を阻止するだけでなく、上側環部材3bを回動させて散水方向をより簡単に変更できることになる。しかも、後述するように、上側環部材3bを回動させても散水路10とバイパス路11との連通が解除されず、常にバイパス路11からの迂回排出が可能な状態に設定できる。
従って、ノズル本体1が路面に埋設され、車両等によりこの上側環部材3bが回動することで弁体5の螺子部5aと螺合部9aとの螺着が緩んでしまうことが確実に阻止され、一層安全性に秀れたものとなるのは勿論、この上側環部材3bを容易に回動させて散水路10により散水方向を変更することができる作業性に秀れたものとなる。
また、本実施例は、環部材3に散水路10だけでなくこの散水路10と連通するバイパス路11を設け、このバイパス路11により散水路10が詰まっても良好な散水を行うことができると共に、仮にこの散水路10及びバイパス路11が詰まった場合でもこの散水路10及びバイパス路11を簡単に清掃して詰まりを解消することができ、環部材3を容易に着脱できる構成、即ち、メンテナンス性に秀れた構成を生かして散水ノズルの長寿命化を達成できるものである。
具体的には、図1,2に図示したようにバイパス路11を、前記下側環部材3aにその両端部が表面露出状態となるように設けており、環部材3をノズル本体1から取り外し、下側環部材3aと上側環部材3bに分解することでこのバイパス路11の両端部を露出させることができ、例えばバイパス路11の一端部側から他端部側に向かって詰まった異物を押動することで、この異物を除去できるものである。
更に具体的に説明すると、バイパス路11は、その一端が前記散水路10と連通し、他端が前記下側環部材3aの外周壁面31とノズル本体1の嵌合凹部4の内周壁面との間にして前記ノズル本体1の外部と連通する間隙部32と連通するように形成される。即ち、本実施例においては、前記散水路10から迂回排出される水は、前記周方向溝12,前記バイパス路11及び前記間隙部32を介して、ノズル本体1の外周から滲み排出されることになる。
散水路10は、下側環部材3aの内周壁面18と上側環部材3bの外周壁面19との間に設けた構成である。具体的には、下側環部材3a及び上側環部材3bの前記テーパ面18a,19a間に散水路10を設けた構成である。
更に具体的に説明すると、上側環部材3bの前記テーパ面19aに、下端部から上端部に延びる直線状の凹溝20を刻設し、この凹溝20と前記下側環部材3aの前記テーパ面18aとで散水路10を形成し、この凹溝20の下端側から弁体7を通った水を導入し、上端側から散水するように構成している。
従って、環部材3に孔を穿設する必要なく散水路10を構成できると共に、この環部材3をノズル本体1から取り外して、下側環部材3aと上側環部材3bとに分解することで、この散水路10の清掃を極めて容易に行うことができる。
また、散水路10はノズル本体1の先端から複数方向に同時に散水し得るように構成している。即ち、下側環部材3aの内周壁面18と上側環部材3bの外周壁面19との間に散水路10を所定間隔で複数設けており、それだけ効率良く消雪等を行える。本実施例においては、90度間隔で4カ所に設けた構成としている。
バイパス路11は、前記散水路10と、前記間隙部32とを連通する構成、即ち、下側環部材3aの内周壁面18から外周壁面31に貫通する貫通孔に設定している。具体的には、前記下側環部材3aの内周壁面18のテーパ面18aに環状の周方向溝12を刻設し、この周方向溝12内にバイパス路11を複数設けて、各バイパス路11同士を連通せしめるように構成している。本実施例においては、30度間隔で12カ所にバイパス路11を設けている。このバイパス路11の数は、散水路10の数及び断面積等に応じて適宜設定する。尚、本実施例においては、前記周方向溝12は、前記テーパ面18aの全周に設けて環状としたが、全周ではなく所定範囲に設けた略円弧状溝とする等、周方向に延びて前記散水路10と交差し得る構成であれば、他の構成としても良い。
即ち、下側環部材3aに、一端がこの下側環部材3aの前記テーパ面18aに設けた周方向溝12内に開口し、他端がこの下側環部材3aの外周壁面31に開口する直線孔を穿設し、この直線孔を散水路10及びノズル本体1の外部と連通する前記バイパス路11に設定し、バイパス路11の前記一端同士を周方向溝12を介して夫々連通せしめている。
従って、バイパス路11は、ノズル本体1から環部材3を取り外してこの環部材3を下側環部材3aと上側環部材3bとに分解するだけで、その両端部が下側環部材3aの内周壁面18及び外周壁面31に露出し、バイパス路11に異物が詰まってもこのバイパス路11の一端部側から他端部側に向かってこの異物を押動するだけで簡単に除去することができる。
また、本実施例においては、図3に図示したように前記周方向溝12に所定間隔で深溝部13を設け、この深溝部13の底部に前記バイパス路11の一端を開口している。尚、図中、符号14は深溝部13を仕切る仕切り部である(即ち、この仕切り部が存する部分が浅溝部となる。)。従って、この深溝部13で前記水を滞留せしめて流速を落としてからバイパス路11を通じて外部に排出することができ、それだけノズル本体1の周囲への滲み排出を良好に行うことができ、歩行者等の通行を阻害することは確実に阻止される。また、前記仕切り部14により形成される浅溝部の断面積は、前記バイパス路11の径より小さくして、過剰な迂回を行わないように設定するのが望ましい。
尚、本実施例においては、上述のように上側環部材3bの外周壁面19に凹溝20を形成しているが、下側環部材3aの内周壁面18に凹溝を形成し、上側環部材3bの外周壁面19とこの凹溝とで散水路10を形成するように構成しても良い。
また、本実施例は、水が前記バイパス路11を通って外部に排出される際に通過する経路の抵抗は、水が前記散水路10を通って外部に排出される際に通過する経路の抵抗より大きく設定され、散水路10からの散水が正常に行える場合には、このバイパス路11を通って外部に排出される水の量は少なく、この散水路10に異物が詰まるなどして散水が不能となったり散水量が減少した場合には、バイパス路11を通って外部に排出される水の量が多くなるように設定している。
具体的には、バイパス路11を構成する貫通孔に、前記散水路10の断面積より小さい部位を形成して(例えばバイパス路11の断面積を前記散水路10の断面積より小さく設定する等して)、バイパス路11を通ってノズル本体1の外部に排出される際に通過する経路の抵抗が大きくなるように設定し、常態においては散水路10からの散水量が多くなるようにしている。
従って、本実施例においては、散水路10の抵抗が前記バイパス路11を通過する側の抵抗より増加して散水が阻害された場合、この散水路10と連通するバイパス路11を通って外部に排出される水の量を増加させることができ、このバイパス路11からの排出により、散水が阻害されていない他の散水路10からの散水量の過剰な増加(噴出)を確実に阻止できる。
本実施例は上述のように構成したから、路面に埋設したノズル本体1の環部材3に設けられた散水路10から散水して路面の消雪を行う際、砂利等の異物が散水路10に詰まったとしても、水は散水路10と連通するバイパス路11から迂回して排出されることになり、異物が詰っていない他の散水路10からの過剰な散水を確実に阻止できることになる。
更に、散水路10と連通するバイパス路11は、下側環部材3aの内周壁面18に設けた周方向溝12と連通するため、この周方向溝12に散水路10を連通せしめることで、散水路10がバイパス路11と一致しなくても、この周方向溝12を介して水をバイパス路11から迂回排出することが可能となり、従って、正確に位置決め作業を行う必要なく下側環部材3a及び上側環部材3bをノズル本体1に止着できることになり、それだけ路面への取り付け作業性に秀れることになる。
即ち、環状の周方向溝12を前記下側環部材3aの内周壁面18に設けることで、前記周方向溝12と散水路10とを連通可能な領域は、貫通孔であるバイパス路11と散水路10とを直接連通可能な領域に比して拡大することになり、それだけバイパス路11に対する散水路10の位置決め作業が容易となる。
また、周方向溝12に複数のバイパス路11を設けて、これらのバイパス路11を連通せしめたから、いずれかのバイパス路11が詰まった場合でも他のバイパス路11から水を迂回排出することができ、散水路10が詰まった場合に加えてバイパス路11が詰まった場合にも迂回排出を行うことができ、それだけメンテナンス性に秀れることになる。
更に、本実施例においては、散水路10を下側環部材3aと上側環部材3bとの間に設けていることから、単に環部材3を外して下側環部材3aと上側環部材3bとに分解するだけで、この散水路10の清掃を容易に行うことができ、加えて、バイパス路11を、環部材3を下側環部材3aと上側環部材3bとに分解した際に両端部が露出状態となるように構成したから、このバイパス路11の清掃も容易に行うことができ、極めてメンテナンス性・耐久性に秀れることになる。
また、周方向溝12に所定間隔で深溝部13を形成し、この深溝部13の底部にバイパス路11の前記一端を設けたから、この深溝部13に水を溜めて流速を弱めることで良好にノズル本体1の周囲から水を滲み排出できることになる。
従って、本実施例は、下側環部材若しくは上側環部材の周方向溝を介して散水路とバイパス路とを連通せしめることができ、上側環部材と下側環部材の方向性を考慮する必要なく確実に散水路とバイパス路とを連通可能な極めて作業性に秀れた実用的な散水ノズルとなる。
尚、本発明は、本実施例に限定されるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
本実施例の分解説明斜視図である。 本実施例の説明断面図である。 本実施例の要部の一部を切り欠いた拡大概略説明図である。
符号の説明
1 ノズル本体
2 先端開口部
3 環部材
3a 下側環部材
3b 上側環部材
4 嵌合凹部
5 弁体
5a 螺子部
6・7 挿通孔
7a 係止段部
8 頭部
8a 係止部
9 通水部
9a 螺合部
10 散水路
11 バイパス路
12 周方向溝
13 深溝部
18 内周壁面
19 外周壁面

Claims (7)

  1. ノズル本体の先端開口部に、環部材を嵌入し得る嵌合凹部を設け、この嵌合凹部に嵌入される環部材は、嵌合凹部に嵌入される下側環部材と、この下側環部材に嵌入される上側環部材とから成り、この下側環部材及び上側環部材に弁体が挿通される挿通孔を夫々形成し、この上側環部材の挿通孔には前記弁体の頭部の係止部が係止する係止段部を設け、この弁体には前記ノズル本体の通水部に設けられた螺合部と螺合する螺子部を設け、弁体を前記挿通孔に挿通し、前記螺子部を前記螺合部と螺合することで前記ノズル本体に環部材が押さえ込み状態に止着されるように構成し、前記下側環部材と前記上側環部材との間に、前記ノズル本体の外部と連通して、前記弁体により流量が調整された水の噴出方向及び噴出角度を規定する散水路を形成し、前記下側環部材若しくは前記上側環部材に、前記散水路と連通するバイパス路を設け、このバイパス路は、一端が前記散水路と連通し、他端が前記ノズル本体の外部と連通する貫通孔に設定し、前記下側環部材の内周壁面若しくは前記上側環部材の外周壁面に前記バイパス路と連通する周方向溝を設け、この周方向溝と前記散水路とを連通せしめることで、前記散水路からの散水が不能となった際若しくは散水量が減少した際、前記周方向溝を介して前記バイパス路を通って外部に排出される水の量が増加するように構成したことを特徴とする散水ノズル。
  2. 前記周方向溝内に複数の前記バイパス路を設けて、各バイパス路同士が連通状態となるように構成したことを特徴とする請求項1記載の散水ノズル。
  3. 水が前記バイパス路を通って外部に排出される際に通過する経路の抵抗は、水が前記散水路を通って外部に排出される際に通過する経路の抵抗より大きくなるように設定したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の散水ノズル。
  4. 前記環部材を下側環部材と上側環部材とに分解した際、バイパス路の両端部が表面露出状態となるように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の散水ノズル。
  5. 前記下側環部材若しくは前記上側環部材に前記散水路と前記ノズル本体の外部とを連設する直線孔を穿設し、この直線孔をバイパス路に設定したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の散水ノズル。
  6. 前記周方向溝に所定間隔で深溝部を設け、この深溝部の底部にバイパス路の前記一端を設けることで、前記周方向溝と前記バイパス路とが連通するように構成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の散水ノズル。
  7. 前記バイパス路を通って排出される水は、前記ノズル本体の周囲に滲み排出されるように構成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の散水ノズル。
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