JP4773005B2 - 帳票印刷用シート及び帳票 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェットプリンタ(カラーインクジェットプリンタ含む。以下同様)等で帳票を印刷するための帳票印刷用シート及びこのシートを用いて印刷してなる帳票に関する。
【0002】
【従来の技術】
家庭や小規模事業者などにインクジェットプリンタが普及するにつれ、小規模事業所や家庭において運送伝票などの各種帳票を印刷したいという要望が高まり、このような要望に応えるように種々の帳票印刷ソフトの開発が進み、現在では自宅のパソコンに帳票印刷ソフトをインストールすれば各種帳票を簡単に印刷することができるようになりつつある。
【0003】
また、インクジェットプリンタなどで印刷するための帳票用印刷シートも提案されるようになり、例えば、特開平6−239058号は、基材(中間シート)上に、接着後に剥離可能な接着剤を介して、表面に配送情報記入欄を設けた配達票と受領票とを剥離可能に接着し、基材(中間シート)の裏面側には粘着剤を塗布して剥離紙で被覆保護するように構成する、ノンインパクトプリンタで印刷可能な配送伝票を開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の如く剥離可能な部分(配達票及び受領票)を上面に備えた印刷用シートをインクジェットプリンタなどで印刷すると、プリンタ内で剥離可能な部分、特にその縁部が捲れて紙詰まりを起すことがあった。また、そうかと言って剥離可能とする部分の接着力を高めると、今度は剥しずらくなってしまう。
【0005】
そこで本発明は、接着後に剥離可能とする部分を備えた帳票印刷用シートにおいて、印刷中はこの剥離部分、特にその縁部が捲り上がることがなく、しかもそれでいて、剥したい時には容易に剥がすことのできる帳票印刷用シートを提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の帳票印刷用シートは、上面シートと、中間シートと、離型紙とを上から順に積層してなる帳票印刷用シートにおいて、上面シート内を2以上の領域に分割し、そのうちの少なくとも一領域を中間シートに剥離可能に貼着し、かつ当該一領域と他の領域との境に切断線を入れると共に当該切断線内に10mm〜25mmの間隔をおいて0.1mm〜0.5mm長さの非切断部を設けるように構成した。
かかる構成の帳票印刷用シートから印刷した帳票は、剥離可能に貼着する領域を単に切断線で分割して剥離可能に粘着するだけでなく、切断線内に所定の間隔をおいて所定長さの非切断部(すなわち切断しないで残した部分)を設けることによって、剥したい時にはかかる領域を容易に剥がすことができ、それでいて運搬中や印刷中は剥離可能領域、特にその縁部が捲れ上がることがないようにすることができる。
【0007】
また、本発明の帳票印刷用シートは、上面シートと、中間シートと、離型紙とを上から順に積層してなる帳票印刷用シートにおいて、上面シートの一部或いは全部の領域を中間シートに剥離可能に貼着する一方、中間シート内の一部又は複数部に中間シート内の他の部分から分離可能な分離部を設け、離型紙を剥がすと当該分離部が剥離紙に付着して中間シートから分離し、これにより中間シートに生じる切欠部が上面シートの前記剥離可能領域を剥がす際の手掛りとなるように構成した。
かかる構成の帳票印刷用シートから印刷した帳票であれば、たとえ剥離可能領域が捲り上がらないようにしっかり貼着されていても、剥がす際の手掛りの存在によって容易に剥すことができる。
【0008】
上記の如く「分離部」を設ける代わりに、予め中間シート内の一部又は複数部に「切除部」を設け、この切除部が上面シートの前記剥離可能領域を剥がす際の手掛りとなるように構成することもできる。
なお、プリンター内の紙送りを考慮すると、帳票印刷用シートのシート面はできるだけ平坦であるのが好ましいから、予め「切除部」を設けておくよりも上記の如く「分離部」を設ける方がこの点で好ましい。
【0009】
以上まとめると、本発明の好ましい形態としては、上面シートと、中間シートと、離型紙とを上から順に積層してなる帳票印刷用シートであって、上面シート内を2以上の領域に分割し、そのうちの少なくとも一領域を中間シートに剥離可能に貼着し、かつ当該一領域と他の領域との境に切断線を入れると共に当該切断線内に10mm〜25mmの間隔をおいて0.1mm〜0.5mm長さの非切断部を設ける一方、中間シート内の一部又は複数部に中間シート内の他の部分から分離可能な分離部を設け、離型紙を剥がすと当該分離部が剥離紙に付着して中間シートから分離し、これにより中間シートに生じる切欠部が上面シート内の前記一領域を剥がす際の手掛りとなるように構成してなる帳票印刷用シートを挙げることができる。
【0010】
また、上面シートと、中間シートと、離型紙とを上から順に積層してなる帳票印刷用シートであって、上面シート内を2以上の領域に分割し、そのうちの少なくとも一領域を中間シートに剥離可能に貼着し、かつ当該一領域と他の領域との境に切断線を入れると共に当該切断線内に10mm〜25mmの間隔をおいて0.1mm〜0.5mm長さの非切断部を設け、中間シート内の一部又は複数部に切除部を設ける一方、この切除部が上面シート内の前記一領域を剥がす際の手掛りとなるように構成してなる帳票印刷用シートも好ましい形態である。
【0011】
なお、以上の構成において「剥離可能に貼着する」とは、例えば感圧接着剤などを用いて接着し、接着後に手で剥そうとすれば容易に剥すことができるように貼着するという意である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、実施例に基づいて本発明の実施形態について説明する。
【0013】
帳票印刷用シート1は、運送伝票を印刷するための印刷用シートとして、図1に示すように、上面シート2と、中間シート3と、離型紙4とを上から順に積層して形成してある。
【0014】
上面シート2は、80〜100g/m2のインクジェット記録用紙からなり、はがきサイズの横幅(100mm)と、はがきサイズ〜A4サイズ範囲内の縦幅すなわち148mm〜297mm内の縦幅(本例では203mm)とを備えた長方形状を呈し、シート面内は上方から順に上帯部5、上方印刷用部6、下方印刷用部7及び下帯部8の4領域に分割してある。
【0015】
本例のインクジェット記録用紙は、インクの裏抜けを防止すると共にインクの定着性を高めるためにシート表面(記録面側)にインク受容層を塗設してなる用紙である。
当該インク受容層は、顔料およびバインダーを主成分とする塗材を基紙上に0.2〜50g/m2(片面当たり固形分換算)、中でも5〜50g/m2塗布してなるものが好ましい。
顔料としては、炭酸カルシウム(カチオン性軽質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム)、カオリン、タルク、クレー、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、シリカ(合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ)、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、水酸化マグネシウムなどの白色無機顔料、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂などの有機顔料などからなる群のうちのいずれか一種類或いはこれらの二種類以上を用いることができる。但し、これらに限定するものではない一方、シリカや炭酸カルシウムなどの微細多孔構造を有する平均粒子径10〜500nmの無機微粒子が特に好ましい。
他方、バインダーとしては、カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白、ポリビニルアルコール、シリル変性ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロリドン、ポリエステル、酢酸ビニル、酢酸セルロース、酸化澱粉、エーテル化澱粉、水溶性セルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体など;アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルの重合体または共重合体、アクリル酸およびメタクリル酸の重合体または共重合体などのアクリル系重合体ラテックス;スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体などの共役ジエン系共重合体ラテックス;エチレン酢酸ビニル共重合体などのビニル系重合体ラテックス;或いはこれらの各種重合体のカルボキシル基などの官能基含有単量体による官能基変性重合体ラテックス;メラミン樹脂、尿素樹脂などの熱硬化合成樹脂系などの水性接着剤;ポリメチルメタクリレート、ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルブチラール、アルキッド樹脂などの合成樹脂系接着剤;コロイダルシリカ複合系スチレンアクリル共重合樹脂、以上からなる群のうちのいずれか一種類或いはこれらの二種類以上を用いることができる。但し、これらに限定するものではない一方、ポリビニルアルコールを主材とするバインダーを用いるのが好ましい。
さらに、その他の添加剤として、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、カチオン性高分子定着剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防バイ剤、耐水化剤、湿潤紙力増強剤、乾燥紙力増強剤などを適宜配合することもできる。
なお、本発明で用いるインクジェット記録用紙は、普通紙に比べて表面層のインク受容性を高めた用紙であれば本例の構造に限定されるものではない。
【0016】
上帯部5は、インクジェットプリンタで印刷した際に上マージンと重なるように、図3に示すように、上面シート2の上端縁部に沿って4mm幅の帯状に形成してあり、この上帯部5内には、帳票印刷用シート1を給紙フィーダーにセットする際の向きを指示する「用紙セット方向指令表示12」(図では「▲ 挿入方向 ▲」と印字。)を印刷してある。
【0017】
上方印刷用部6は、95mm縦幅を備えた長方形状の白紙部として形成してあり、その左下隅部には「剥し口表示13」(図中の黒塗三角印刷部)を印刷してある。
【0018】
この上方印刷部6は、図1に示すように、中間シート3との間に剥離性接着層21を設けて中間シート3上に剥離可能に貼着すると共に、図3に示すように、上下縁部すなわち上帯部5との境9及び下方印刷用部7との境10にそれぞれ切断線18を入れて上帯部5及び下方印刷用部7と分離可能としてある。
【0019】
但し、上方印刷部6と上帯部5との境9、及び上方印刷部6と下方印刷用部7との境10は、図4に示すように、切断線18内に適宜間隔をおいて非切断部(切断しないで残した部分)19を設けて上方印刷部6の上下縁部が容易に捲り上がらないように構成するのが好ましい。
この際、各非切断部19の長さは0.1mm〜0.5mm、中でも0.2mm〜0.4mm、その中でも特に0.3mm付近に形成するのが好ましく、非切断部19、19の間隔は10mm〜25mm、中でも特に20mm付近に設定するのが好ましい。言い換えれば、切断部と非切断部との長さ比率は、10〜25:0.1〜0.5、中でも10〜25:0.2〜0.4とするのが好ましい。更に切断線18の剥し口側端部18Aから最初の非切断部19Aまでの距離は15mm〜25mm、中でも20mm〜25mmとするのが好ましく、切断線18の剥し口反対側端部18Bから最初の非切断部19Bまでの距離は、剥し易さと製造し易さの観点から0.5mm〜1.5mmとするのが好ましい。
なお、境9及び境10の両方、すなわち剥離可能に貼着する領域の両側縁に上記の如く非切断部19を設けるのが好ましいが、いずれか一側のみに設けても効果を得ることができる。
【0020】
下方印刷用部7は、92mm縦幅を備えた長方形状の白紙部として形成してあり、図1に示すように、中間シート3との間に非剥離性接着層22を設けて容易に剥離しないように貼着すると共に、図3に示すように、下縁部すなわち下帯部8との境11に切断線18を入れて下帯部8と分離可能としてある。
【0021】
下帯部8は、インクジェットプリンタで印刷した際に下マージンと重なるように、図3に示すように、上面シート2の下端縁部に沿って12mm幅の帯状に形成してあり、中間シート3との間に非剥離性接着層22を設けて容易に剥離しないように貼着してある。
この下帯部8内には、剥離紙4を剥がす際の剥し口指令表示14としての「貼付の際ここからはがす」、インクジェットプリンタ使用指令表示15としての「カラーインクジェットプリンタ専用」、A4サイズ設定指令表示16としての「設定:A4」、普通紙設定指令表示17Aとしての「設定: 普通紙」、及び印刷品質設定指令表示17Bとしての「設定: 速い」を印字してある。
【0022】
以上のように、上面シート2のうち上方印刷部6は中間シート3との間に剥離性接着層21を設けて剥離可能に貼着し、上帯部5、下方印刷用部7及び下帯部8は中間シート3との間に非剥離性接着層22を設けて容易に剥離しないように貼着してある。(図1参照)
【0023】
ここで、剥離性接着層21は、中間シート3の上面に感圧接着剤などを塗布して形成することができる。但し、剥離容易に接着可能であれば感圧接着剤に限定するものではなく、感熱接着剤、再湿接着剤、その他接着性を調整した天然ゴムなどの接着剤を用いることもできる。
ちなみに、感圧接着剤としては、従来公知の感圧接着剤を使用することができ、例えば天然ゴムやスチレンブタジエンゴムなどの非剥離性接着剤基剤に対し非親和性を示す微粒状充てん剤を配合してなる組成物を使用することができる。
この際の非剥離性接着剤基剤としては、従来通常の接着剤基材として使用されているもの、例えば天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、アクリル樹脂、クロロプレンゴム、ポリ酢酸ビニル、ポリメチルメタクリレート、これらを主剤とするラテックス、これらのエマルジョンなどの群からなる一種類或いは二種類以上の混合剤を用いることができる。
非剥離性接着剤基剤に対し非親和性を示す微粒状充てん剤としては、シリカ、でんぷん、タルク、クレー、カオリン、アクリルビーズ、ゼオライト、アルミナゲル、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、活性白土、セルロース、シラスバルーン、ガラス粉末などの群からなる一種類或いは二種類以上の混合物を用いることができる。
更に特開平5−311135号の[0011]〜[0030]等に開示されているようにしてガラス繊維、炭素繊維、PAN系繊維、金属結晶、金属化合物結晶(例えば6−チタン酸カリウムなど)等の針状物質等を加えてもよい。
【0024】
非剥離性接着層22は、従来公知の接着剤を使用することができ、例えばアクリルエマルション系の接着剤など上記において非剥離性接着剤基剤として挙げた物質を主剤とする接着剤等を用いることができる。
【0025】
なお、上方印刷用部6を剥離容易に貼着すれば、その他の領域(上帯部5、下方印刷用部7、下帯部8)はどのような貼着状態であってもよい。上方印刷用部6以外の領域は、容易に剥離しないように貼着するのが好ましいが、製造上の都合等の理由で上面シート2の全面或いは一部(例えば上帯部5)を剥離性接着層21を介して貼着してもよい。
【0026】
次に、中間シート3は、腰のあるやや肉厚の紙(50〜80g/m2 の上質紙)から形成してあり、図1及び図5に示すように、上面シート2と同じ横幅(100mm)及び縦幅(203mm)を備えた長方形状を呈し、上方印刷用部6と重なる部分のみ印字領域31(図5の二点鎖線領域)とし、その他の領域は白紙領域32としてある。一例を挙げれば、印字領域31には、運送に関する注意書きと運送事業者の各地域の連絡先とを印字する。
【0027】
中間シート3内には、図5に示すように、上面シート2における下方印刷用部7、下帯部8間の境11と重なる部分に切断線18を入れて下帯部8と重なる部分34を分離可能とすると共に、上方印刷用部6と重なる部分すなわち印字領域31の左下隅部、言い換えれば上記剥し口表示13と重なる部分にV字状の切れ目33aを入れて当該切れ目33aに囲まれた領域を他の部分から分離可能な分離部33とし、離型紙4を剥がす際にこの分離部33が離型紙4に付着して分離し、そこに切欠部が生じるようにしてある。
なお、この切れ目33aは、例えば中間シート3の裏面に離型紙13を貼着した後に入れるなどすればよい。
【0028】
中間シート3の裏面には、その全面に強い接着力を有する接着剤を塗布して接着層23を設け、離型紙4を剥がすことで中間シート3がタック紙として機能するようにしてある。
【0029】
離型紙4は、図1及び図5に示すように、上面シート2と同じ横幅(100mm)及び縦幅(203mm)を備えており、通常使用されている離型紙を用いることができる。
【0030】
(印刷)
帳票印刷用シート1は、普及型のカラーインクジェットプリンタを用いて次のように運送伝票を印刷することができる。但し、次の印刷方法に限定するものではない。
また、帳票印刷用シート1は、カラーインクジェット式ではない型式のプリンタ(例えば、カラー対応でないインクジェット式プリンタやレーザープリンタなど)でも印刷可能であるが、インクジェットプリンタ使用指令表示15に従ってカラーインクジェットプリンタ(以下「インクジェットプリンタ」という)で印刷するのが好ましい。
【0031】
予めインクジェットプリンタと接続したパソコンなどに帳票印刷ソフトなどのアプリケーションソフトをインストールしておき、運送伝票のデータを入力すると共に、A4サイズ設定指令表示16に従ってアプリケーションソフトの印刷設定項目における[用紙サイズ]を「A4」に選択設定する。
なお、この際のA4の選択設定は、アプリケーションソフトの印刷設定項目において [用紙サイズ]メニューを開き、リストボックスの中から「A4」を選択すれば足りるはずである。
【0032】
次に、パソコンの画面上で、プリンタドライバの印刷条件を設定する。
この際、用紙サイズについてはA4サイズ設定指令表示16に従って「A4」を選択設定し、用紙種類については普通紙設定指令表示17Aに従って「普通紙」を選択設定し、印刷品質の設定については印刷品質設定指令表示17Bに従って「速い」或いは「エコノミー」を選択設定し、印刷する。
用紙種類の選択、用紙サイズの選択及び印刷品質の選択のいずれにおいても、該当するメニュー画面を開き、リストボックスの中から選択すれば足りるはずである。
なお、印刷品質の設定については上記の如く設定するのが好ましいが、「速い」或いは「エコノミー」以外のモードを選択しても、普通紙モードを選択していればインク吐出量を抑えることができ必要な効果を得ることができる。
【0033】
このようにしてプリンタドライバの印刷条件を設定し終えたら、プリンタの給紙フィーダのエッジガイドをはがきサイズに設定し、「用紙セット方向指令表示12」に従って帳票印刷用シート1を給紙フィーダにセットして印刷を実行すれば運送伝票を印刷することができる。
この際、上面シート2の上方印刷用部6は、他の領域との境に切断線18を入れて中間シート3に単に貼着してあるだけでなく、切断線18内に非切断部19を設けてあるから、印刷中に上方印刷用部6の縁部が捲れてプリンタ内で紙詰まりを起すことがない。
【0034】
以上のようにして印刷すれば、例えば、図6に示すような運送用伝票41を印刷することができる。
すなわち、この運送用伝票41においては、上方印刷用部6に配達票情報が印刷され、下方印刷用部7には貼付要情報と共に運送注意情報が印刷されている。
少し具体的に説明すれば、上方印刷用部6内には、運送識別情報を表示するバーコード、地域特定情報を表示する数列及びバーコードと共に、配達票の枠情報及び配達必要情報(例えば、お問い合わせ伝票番号、お届け先情報、ご依頼主情報、発送元情報、お届け予定日情報、お届け時間帯情報など)その他の情報が印字され、上方印刷用部6単独で「配達票42」すなわち荷物配達時に配達担当者が荷物の受領確認のために持ち帰る伝票として機能し得るようになっている。
下方印刷用部7内には、運送識別情報を表示するバーコードと共に、貼付票の枠情報及び配達必要情報(例えば、お問い合わせ伝票番号、お届け先情報、ご依頼主情報、発送元情報、お届け予定日情報、お届け時間帯情報など)、その他「ワレモノ注意」「生モノ注意」「午前中配達指定」などの各種運送注意情報が印刷され、下方印刷用部7単独で「貼付票43」すなわち荷物に貼付した状態で荷送り側に残す伝票として機能し得るようになっている。
【0035】
なお、上記の帳票印刷用シート1は、通常の運送伝票用として縦幅を設定してあるが、その他の運送サービス、例えばコレクトサービスやクール運送などの各運送サービスの種類に必要な印刷情報量に応じて帳票印刷用シートの縦幅をはがきサイズ〜A4サイズ範囲内で設定することができ上記帳票印刷用シート1と同様の効果を得ることができる。
【0036】
(使用方法)
このように印刷された運送用伝票41は、次のように使用することができる。但し、ここで説明する使用方法はあくまで例示であり、この使用方法に限定するものではない。
【0037】
荷物運送依頼者は、剥し口指令表示14に従って、図7に示すように、下帯部8を掴んで剥離紙4を剥して中間シート3の裏面の接着層23を露出させ、この接着層23を介して運送用伝票41を荷物或いはその包装に貼付する。
剥離紙4を剥した際、図7(B)に示すように、剥離紙4に分離部33が付着して中間シート3には切欠部44が生じる。
このため、運送用伝票41を荷物或いはその包装に貼付した状態では、図8に示すように、上方印刷用部6(「配達票42」)の剥し口表示13の部分は、切欠部44によって貼着面から浮いた状態となり手掛り部45が形成される。
【0038】
そして、このように荷物或いはその包装に運送用伝票41が貼付された状態で集荷、運搬、配達が行われるが、この際、上面シート2の上方印刷用部6すなわち配達票42部分は、他の領域との境に切断線18を入れて中間シート3に単に貼着してあるだけでなく、切断線18内に非切断部19を設けてあるから、運送途中で配達票42の縁部が捲り上がることがない。
【0039】
運送事業者(配達担当者)は、配達時に剥し口表示13から上方印刷用部6すなわち配達票42部分のみを剥し、中間シート3の印字領域31(すなわち運送に関する注意書きと運送事業者の各地域の連絡先)を露出させ、荷受人に荷物を渡す。
配達票42を剥がす際、上記の如く剥し口表示13の部分には手掛り部45が形成されているから、この部分を指で摘んで容易に捲り上げることができる。
【0040】
なお、本例において、剥し口表示13及び分離部33を設ける位置は上記の例に限定されるものではない。剥離可能とする領域すなわち上方印刷用部6(配達票42)の左右縁部に沿った位置であれば任意の箇所に形成することができ、また1カ所でなく複数箇所に設けることもできるし、形状も任意に形成可能である。
また、上記の如く分離部33を形成する代わりに、予め中間シート3内に除去部を形成するようにしても、運送用伝票41を荷物或いはその包装に貼付すると上方印刷用部6(「配達票42」)の剥し口表示13の部分が貼着面から浮いて手掛り部45が生じるから、上記同様に上方印刷用部6(配達票42)を容易に剥がすことができる。
【0041】
本発明の帳票印刷用シートは、上記帳票印刷用シート1の構成に限定されるものではなく、例えば上面シート内に剥離可能に貼着する領域を2箇所以上設けてもよい。
【0042】
(試験)
上面シート内の剥離可能とする領域と他の領域との境に設ける非切断部19の長さや間隔などについて以下の試験を行った。
【0043】
100mm幅のインクジェット記録紙51(93g/m2)を、上記中間シート3と同材質のシート材52上に天然ゴムを介して剥離可能に貼着し、図9に示すように、インクジェット記録紙内に上方印刷用部6の縦幅(95mm)と同じ縦幅Lをあけて切断線18及び非切断部19を設け、その際、非切断部19の長さM及び形成間隔Nを種々変えて、保持力(ラベル粘着力)と剥離領域53を左下隅部から剥した際の破れにくさについて調べ、その結果を下記表1に示した。
なお、表1の[破れにくさ]の項目において、◎はきわめて良。○は良。△は破れる可能性大。×はほぼ確実に破れる。××は確実に破れる。を示し、[保持力]の項目において、◎はきわめて良。○は良。△は自然に剥がれる可能性大。を示している
【0044】
【表1】
Figure 0004773005
【0045】
この結果、非切断部19の長さは0.1mm〜0.5mm、中でも0.2mm〜0.4mm、その中でも特に0.3mm付近に形成するのが好ましく、非切断部19、19間の間隔は10mm〜25mm、その中でも特に20mm付近に設定するのが好ましいことが分かった。
【0046】
また、上記同様に切断線18及び非切断部19を形成し、切断線18の剥し口側端部18Aから最初の非切断部19Aまでの距離を種々変化させて、上記同様に剥離領域53の剥し易さ(自然に剥がれる剥し易さではなく、手で捲る際の剥し易さ)を試した。その結果、15mm〜25mm、中でも20mm〜25mmに設定するのが好ましいことが分かった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る帳票印刷用シートの構成例を示した断面図である。
【図2】 図1を上面側から見た斜視図である。
【図3】 上面シートの平面図である。
【図4】 (A)は帳票印刷用シートの上方印刷用部の上下縁部を模式的に示した要部平面図であり、(B)はその上下縁部における非切断部を拡大して示した要部平面図である。
【図5】 中間シートの平面図である。
【図6】 図1の帳票印刷用シートを用いて印刷した運送伝票の一例を示した平面図である。
【図7】 図6の運送伝票の使用状態を示した斜視図である。
【図8】 図6の運送伝票における上方印刷要部(配達票)の手掛り部を拡大して示した斜視図である。
【図9】 試験に用いた用紙の一例を示した平面図である。
【符号の説明】
1 帳票印刷用シート
2 上面シート
3 中間シート
4 離型紙
5 上帯部
6 上方印刷用部
7 下方印刷用部
8 下帯部
9、10,11 境
12 用紙セット方向指令表示
13 剥し口表示
14 剥し口指令表示
15 インクジェットプリンタ使用指令表示
16 A4サイズ設定指令表示
17A 普通紙設定指令表示
17B 印刷品質設定指令表示
18 切断線
19 非切断部
21 剥離性接着層
22 非剥離性接着層
23 接着層
31 印字領域
32 白紙領域
33a 切れ目
33 分離部
41 運送用伝票
42 配達票
43 貼付票
44 切欠部
45 手掛り部
51 インクジェット記録紙
53 剥離領域

Claims (5)

  1. 上面シートと、中間シートと、離型紙とを上から順に積層してなる帳票印刷用シートであって、上面シート内を2以上の領域に分割し、そのうちの少なくとも一領域を中間シートに剥離可能に貼着し、かつ当該一領域と他の領域との境に切断線を入れると共に当該切断線内に10mm〜25mmの間隔をおいて0.1mm〜0.5mm長さの非切断部を設ける一方、中間シート内の一部又は複数部に中間シート内の他の部分から分離可能な分離部を設け、離型紙を剥がすと当該分離部が剥離紙に付着して中間シートから分離し、これにより中間シートに生じる切欠部が上面シート内の前記一領域を剥がす際の手掛りとなるように構成してなる帳票印刷用シート。
  2. 上面シートと、中間シートと、離型紙とを上から順に積層してなる帳票印刷用シートであって、上面シート内を2以上の領域に分割し、そのうちの少なくとも一領域を中間シートに剥離可能に貼着し、かつ当該一領域と他の領域との境に切断線を入れると共に当該切断線内に10mm〜25mmの間隔をおいて0.1mm〜0.5mm長さの非切断部を設ける一方、中間シート内の一部又は複数部に切除部を設け、この切除部が上面シート内の前記一領域を剥がす際の手掛りとなるように構成してなる帳票印刷用シート。
  3. 上面シートと、中間シートと、離型紙とを上から順に積層してなる帳票印刷用シートであって、上面シート内を2以上の領域に分割し、そのうちの少なくとも一領域を中間シートに剥離可能に貼着し、かつ当該一領域と他の領域との境に切断線を入れると共に当該切断線内に10mm〜25mmの間隔をおいて0.1mm〜0.5mm長さの非切断部を設けてなる構成を備えた帳票印刷用シート。
  4. 上面シートと、中間シートと、離型紙とを上から順に積層してなる帳票印刷用シートであって、上面シートの一部或いは全部の領域を中間シートに剥離可能に貼着する一方、中間シート内の一部又は複数部に中間シート内の他の部分から分離可能な分離部を設け、離型紙を剥がすと当該分離部が剥離紙に付着して中間シートから分離し、これにより中間シートに生じる切欠部が上面シートの前記剥離可能領域を剥がす際の手掛りとなるように構成してなる帳票印刷用シート。
  5. 請求項1〜4のいずれかの帳票印刷用シートを用いて印刷した帳票。
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