JP4771863B2 - 直液式筆記具群 - Google Patents
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Description
本発明は、各々の軸筒3X・3Yの軸方向の全長が異なる2種以上の直液式筆記具X・Yからなる直液式筆記具群であって、各々の直液式筆記具X・Yが、ペン先1X・1Yと、該ペン先1X・1Yの後端に接続されるインキ吸蔵体2X・2Yと、該インキ吸蔵体2X・2Yの後方に配置され、インキを直に貯溜するインキタンク11X・11Yと、前記インキ吸蔵体2X・2Yと前記インキタンク11X・11Yとの間に形成される隔壁7X・7Yと、前記ペン先1X・1Yを前端に備えるとともに前記インキ吸蔵体2X・2Y、前記インキタンク11X・11Y、及び前記隔壁7X・7Yを内部に収容した軸筒3X・3Yとからなり、前記各々の隔壁7X・7Yが、前記インキ吸蔵体2X・2Yと前記インキタンク11X・11Yとの間のインキ及び空気の流通を可能にする流通路81X・81Yを備えるとともにインキタンク11X・11Yの前端開口部と接続される接続管部9X・9Yを後面に備え、前記各々の直液式筆記具X・Yの隔壁7X・7Yの前方に、インキ吸蔵体2X・2Yの後端面と当接可能な当接壁部71X・71Yを形成し、前記各々の直液式筆記具X・Yの当接壁部71X・71Yの前端から隔壁7X・7Yの後端までの軸方向の長さLX・LYを異なるものにしたこと(構成1)を要件とする。
前記構成1の直液式筆記具群において、前記各々の直液式筆記具X・Yのインキタンク11X・11Yを共通部品により構成したこと(構成2)が好ましい。
前記構成1または2の直液式筆記具群において、前記各々の直液式筆記具X・Yのインキ吸蔵体2X・2Yを共通部品により構成したこと(構成3)が好ましい。
前記構成1、2または3の直液式筆記具群において、前記各々の直液式筆記具X・Yの隔壁7X・7Yの前面に、内部に流通路81X・81Yを備えた連通管部8X・8Yを前方に突設させ、前記連通管部8X・8Yをインキ吸蔵体2X・2Yの内部に挿入し、前記連通管部8X・8Yの側壁外面に当接壁部71X・71Yを接続してなること(構成4)が好ましい。
前記構成1乃至4のいずれかの直液式筆記具群において、前記各々の当接壁部71X・71Yが軸方向に延びるリブからなること(構成5)が好ましい。それにより、当接壁部71X・71Yがインキ吸蔵体2X・2Yの後端面を完全に塞がずに、インキ吸蔵体2X・2Yの後端面の空気流通を可能にする。その結果、インキタンク11X・11Y内のインキ13X・13Yをインキ吸蔵体2X・2Yの後端まで保持可能となり、インキ吸蔵体2X・2Yのインキ保持性能が向上し、インキタンク11X・11Yの内圧上昇に応じた余剰インキをインキ吸蔵体2X・2Y内に十分に保持するこができる。
図1及び図2に、第1の直液式筆記具Xを示し、図3及び図4に、第2の直液式筆記具Yを示す。
前記第1の直液式筆記具Xは、ペン先1Xと、前記ペン先1Xの後端に接続されるインキ吸蔵体2Xと、前記インキ吸蔵体2Xの後方に配置される中間部材6Xと、前記中間部材6Xの後方に配置されるインキタンク11Xと、前端部で前記ペン先1Xを保持し且つ内部に前記インキ吸蔵体2X、前記中間部材6X、及び前記インキタンク11Xの3部品を収容する軸筒3Xとからなる。
前記第2の直液式筆記具Yは、ペン先1Yと、前記ペン先1Yの後端に接続されるインキ吸蔵体2Yと、前記インキ吸蔵体2Yの後方に配置される中間部材6Yと、前記中間部材6Yの後方に配置されるインキタンク11Yと、前端部で前記ペン先1Yを保持し且つ内部に前記インキ吸蔵体2Y、前記中間部材6Y、及び前記インキタンク11Yの3部品を収容する軸筒3Yとからなる。
前記第1の直液式筆記具Xにおいて、ペン先1Xは、合成樹脂製繊維(例えば、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維等)の樹脂加工により得られる棒状体である。前記ペン先1Xの前端は、砲弾状に研削される。前記ペン先1Xの後端部外周面は、テーパ状に面取りされる。
前記第1の直液式筆記具Xにおいて、インキ吸蔵体2Xは、円柱状の合成樹脂製繊維(例えば、ポリエステル繊維)の加工体よりなる。前記インキ吸蔵体2Xの外周面には、円筒状の外皮が被覆されている。前記外皮は、合成樹脂製フィルム(例えば、ポリエチレンテレフタレート製フィルム)よりなる。前記インキ吸蔵体2Xの前端面の軸心にペン先1Xの後端が突き刺し挿入され、前記ペン先1Xの後端が前記インキ吸蔵体2Xの内部前方に位置される。
前記第1の直液式筆記具Xにおいて、軸筒3Xは、前軸4Xと、該前軸4Xの後端開口部に着脱自在に螺着される後軸5Xとからなり、前軸4X及び後軸5Xは、両者共に、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等)の射出成形により得られる筒状体である。前記前軸4Xは、ペン先1Xの外周面を保持する先細部41Xと、該先細部41Xより後方に連設され、インキ吸蔵体2X及び隔壁7X及びインキタンク11X前部が収容される本体部42Xとからなる。前記後軸5Xは、前端が開口され且つ後端が閉鎖された有底筒状体であり、前記後軸5Xの前端開口部が前記前軸4Xの後端開口部に螺着されると、前記後軸5X内部にインキタンク11Xの後部が収容される。
前記第1の直液式筆記具Xにおいて、中間部材6Xは、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等)の射出成形より得られる。前記中間部材6Xは、前記インキ吸蔵体2Xとインキタンク11Xとを区画する隔壁7Xと、前記隔壁7Xの前面より前方に突出され且つインキ吸蔵体2Xの内部に突き刺し接続される複数本(具体的には2本)の連通管部8Xと、前記隔壁7Xの後面より後方に突出され且つインキタンク11Xの前端開口部に挿着される接続管部9Xと、前記隔壁7Xの後面より後方に突出され且つ軸筒3Xの内面(本体部42Xの内面)に固着される取付筒部10Xとを備える。軸筒3X及び隔壁7Xによって形成される空間(即ち吸蔵体収容部)に、インキ吸蔵体2Xが収容される。前記第1の直液式筆記具Xにおいて、前記取付筒部10Xは接続管部9Xの基部外周を包囲している。前記接続管部9Xには栓体12Xの片側を押圧するための突片91Xが一体に形成される。前記隔壁7Xは円板状であり、前記連通管部8Xの各々、前記接続管部9X、及び前記取付筒部10Yは、円筒状である。
前記第1の直液式筆記具Xにおいて、図2(2)に示すように、隔壁7Xの前面には、軸方向に延びる板状のリブよりなる当接壁部71Xが一体に形成される。前記当接壁部71Xがインキ吸蔵体2Xの後端面と当接される。前記当接壁部71Xにより、前記隔壁7Xと前記インキ吸蔵体2Xの後端面との間には、外気と連通する隙間が形成される。前記隙間は、前記空気通路を介して、外気と連通される。前記当接壁部71Xは、横断面放射状(ここでは十字状)に形成される。前記当接壁部71Xの一部は各々の連通管部8Xの基部の間に形成され、各々の連通管部8Xの基部側壁が連結される。それにより、各々の連通管部8Xの屈曲強度が向上し、各々の連通管部8Xの隔壁7Xに対する折れ曲がりを抑えることができる。尚、本発明において、前記当接壁部71Xは、各々の連通管部8Xの基部外周面に形成された環状段部より構成してもよい。また、本発明において、前記当接壁部71Xは、各々の連通管部8Xの基部外周面に連設しない突出部により構成してもよい。また、本発明において、前記当接壁部71Xは、隔壁7Xの前面に接続される構成、軸筒3Xの内面(前軸4Y内面)に接続される構成、あるいは隔壁7Xの前面及び軸筒3Xの内面(前軸4X内面)に接続される構成が挙げられる。
前記第1の直液式筆記具Xにおいて、前記連通管部8Xの各々の内部には、軸方向に流通路81Xが設けられ、前記流通路81Xが、前記連通管部8Xの各々の両端にて開口される。前記連通管部8Xの各々の前端は、インキ吸蔵体2Xの内部前方に開口され、前記連通管部8Xの各々の後端は、隔壁7Xの後端より後方へインキタンク11X内に開口される。前記各々の連通管部8Xは、インキ吸蔵体2Xとインキタンク11Xとの間に並列に配置されるため、インキ吸蔵体2Xと、その後方のインキタンク11Xとの間に、独立した複数本の流通路81Xが並列に設けられる。前記連通管部8Xの各々の流通路81Xは、接続管部9X内に位置する隔壁7Xの、軸心より離れた箇所に貫通される。
前記第1の直液式筆記具Xにおいて、インキタンク11Xは、前端が開口し且つ後端が閉鎖された有底筒状体であり、合成樹脂の射出成形またはブロー成形により得られる。前記インキタンク11X内には、直にインキ13Xが貯溜される。前記インキタンク11X内に貯溜されるインキ13Xは、水性インキ、油性インキのいずれであってもよい。
Y 第2の直液式筆記具
1X,1Y ペン先
2X,2Y インキ吸蔵体
21X,21Y 高密度部
22X,22Y 低密度部
3X,3Y 軸筒
4X,4Y 前軸
41X,41Y 先細部
42X,42Y 本体部
43X,43Y リブ
431X,431Y 規制壁部
432X,432Y 筒状壁部
5X,5Y 後軸
6X,6Y 中間部材
7X,7Y 隔壁
71X,71Y 当接壁部
8X,8Y 連通管部
81X,81Y 流通路
9X,9Y 接続管部
91X,91Y 突片
10X,10Y 取付筒部
11X,11Y インキタンク
12X,12Y 栓体
13X,13Y インキ
LX,LY 当接壁部の前端から隔壁の後端までの軸方向の長さ
Claims (5)
- 各々の軸筒の軸方向の全長が異なる2種以上の直液式筆記具からなる直液式筆記具群であって、前記各々の直液式筆記具が、ペン先と、該ペン先の後端に接続されるインキ吸蔵体と、該インキ吸蔵体の後方に配置され、インキを直に貯溜するインキタンクと、前記インキ吸蔵体と前記インキタンクとの間に形成される隔壁と、前記ペン先を前端に備えるとともに前記インキ吸蔵体、前記インキタンク、及び前記隔壁を内部に収容した軸筒とからなり、前記各々の隔壁が、前記インキ吸蔵体と前記インキタンクとの間のインキ及び空気の流通を可能にする流通路を備えるとともにインキタンクの前端開口部と接続される接続管部を後面に備え、前記各々の直液式筆記具の隔壁の前方に、インキ吸蔵体の後端面と当接可能な当接壁部を形成し、前記各々の直液式筆記具の当接壁部の前端から隔壁の後端までの軸方向の長さを異なるものにしたことを特徴とする直液式筆記具群。
- 前記各々の直液式筆記具のインキタンクを共通部品により構成した請求項1記載の直液式筆記具群。
- 前記各々の直液式筆記具のインキ吸蔵体を共通部品により構成した請求項1または2記載の直液式筆記具群。
- 前記各々の直液式筆記具の隔壁の前面に、内部に流通路を備えた連通管部を前方に突設させ、前記連通管部をインキ吸蔵体の内部に挿入し、前記連通管部の側壁外面に当接壁部を接続してなる請求項1、2または3記載の直液式筆記具群。
- 前記各々の当接壁部が軸方向に延びるリブからなる請求項1、2、3または4記載の直液式筆記具群。
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