JP5538147B2 - 筆記具 - Google Patents

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Description

本発明は、通気孔を有する尾栓を備えた筆記具に関する。
従来、インクを収容するリフィルと、リフィルを内蔵する軸筒とを備えた筆記具(たとえば、ボールペンなど)が知られている。この軸筒の後端には、リフィルを固定するための尾栓が装着されることがあった。
ところが、特に乳幼児が尾栓を誤飲して気道に詰まらせると、窒息するおそれがあった。そこで、気道に尾栓を詰まらせても空気を流通させるために、尾栓に通気孔を設けた筆記具が公開されている(特許文献1及び2参照)。
特開平10−119477号公報 特開2004−306349号公報
ところで、特許文献1記載の筆記具では、リフィルの後端側の内部に連通多孔質体を設けてインクの漏出を抑制している。しかし、尾栓が下を向いた状態で衝撃を与えた場合に、インクが逆流して連通多孔質体を通過し、さらには尾栓の通気孔から漏出することがあった。
また、特許文献2記載の筆記具では、尾栓に通気孔を設けてはいるものの、空気の流通量はリフィル内の減圧を防止できる程度であった。したがって、特に乳幼児が気道に尾栓を詰まらせた際に窒息を防止できる程度の空気の流通を確保するのは困難であった。
そこで、本発明は、特に乳幼児が気道に尾栓を詰まらせた際に窒息を防止でき、かつ、インクが逆流しても尾栓の通気孔から漏出することを防止でき、また、リフィル内の減圧を防止できる筆記具を提供することを第1の課題とする。
た、本発明は、上記第1の課題に加え、リフィルを容易に固定できる筆記具を提供することを第の課題とする。
(1)第1の発明
前記第1の課題を解決するために、本発明のうち第1の発明は、
インク24を収容するリフィル20と、
前記リフィル20を内蔵する軸筒30と、
前記軸筒30の後端に装着される尾栓40とを備えた筆記具10であって、
前記尾栓40は、
円筒状の外筒部50と、
前記外筒部50の後端側の筒口を塞ぐ底部41と、
前記底部41の内面から先端方向に突出する筒状の内筒部60とを備え、
前記底部41における前記外筒部50と前記内筒部60との間に相当する位置の一部には、前後方向に貫通する通気孔44が形成され、
前記底部41の内面及び前記内筒部60の内周に囲まれる空間は、前記リフィル20の後端から流出したインク24を貯留する第1貯留部61とされ
前記外筒部50と前記内筒部60との間の空間を周方向に複数の区画に仕切る複数の仕切壁42が設けられ、
前記複数の区画のうちの一部の区画における前記底部41が開放して前記通気孔44が形成されることで該区画は通気部43とされ、
前記複数の区画のうちの他の区画における前記底部41が閉塞していることで該区画は第2貯留部45とされ、
前記内筒部60の先端縁のうち前記第2貯留部45に臨む部分には切欠きが設けられ、これが前記第1貯留部61と前記第2貯留部45とを連絡する換気口62とされ、
前記第1貯留部61からインク24が溢れた際には、溢れたインク24は前記換気口62から前記第2貯留部45へ流出してここに貯留されることを特徴とする。
「筆記具10」とは、たとえばボールペン11、フェルトペン、筆ペンなどが挙げられる。
「先端」とは、リフィル20の筆記部分が存在する側の端部を意味する。一方、「後端」とは、前記先端と反対側の端部を意味する。
「インク24」は、たとえば油性インク、水性インク、ゲルインクなどが挙げられる。
「リフィル20」とは、ボールペンチップ21を備えたボールペンリフィルや、フェルトペン芯や筆ペン芯を備えたインクリフィルなどが挙げられる。
「底部41」には、外筒部50と内筒部60との間に相当する位置の一部に、前後方向に貫通する通気孔44が形成される。これにより、空気が底部41の通気孔44から外筒部50の先端側の筒口にかけて尾栓40の内部を流通する。
「第1貯留部61」には、リフィル20の後端から流出したインク24が貯留される。具体的には、たとえば、内筒部60の先端縁とリフィル20の後端縁とを当接させる、内筒部60の内部にリフィル20の後端を挿入する、又はリフィル20の内部に内筒部60の先端を挿入する等により、インク24がリフィル20の後端から内筒部60に流出して第1貯留部61に貯留されるように形成することができる。
「仕切壁42」は、外筒部50と内筒部60との間の空間を周方向に複数の区画に仕切る。
「通気部43」は、その後方に通気孔44が位置する区画である。つまり、底部41における通気部43の後端側の位置には、通気孔44が形成されている。
「第2貯留部45」は、その後方が底部41によって閉塞された区画である。つまり、底部41における第2貯留部45の後端側の位置には、通気孔44が形成されていない。
内筒部60の先端縁のうち第2貯留部45に臨む部分には換気口62が形成される。これにより、筆記によってリフィル20のインク24が減少した際に、空気が換気口62からリフィル20内に流入する。
第1貯留部61から溢れたインク24は、換気口62から第2貯留部45に流出する。したがって、第1貯留部61から溢れたインク24は通気部43へ直接流出することはない。また、第2貯留部45に流出したインク24は、仕切壁42に遮られて他の区画へ流出できないため、この第2貯留部45に貯留される。
)第の発明
前記第の課題を解決するために、本発明のうち第の発明は、前記第1の発明の特徴に加え、
前記外筒部50の内周には、前記仕切壁42の先端部分からさらに先端方向にかけて内方に突出する複数のリブ54が形成され、
前記リフィル20の後端部分が前記リブ54の内方に挿嵌又は緩嵌されていることを特徴とする。
「リフィル20の後端部分がリブ54の内方に挿嵌されている」場合には、リブ54とリフィル20の後端部分の外周とが当接している。したがって、リブ54とリフィル20の後端部分の外周との間からインク24が滲出できない。
「リフィル20の後端部分がリブ54の内方に緩嵌されている」場合には、リブ54とリフィル20の後端部分の外周との間には遊びを有しているが、この遊びは表面張力によりインク24が滲出できない程度のものである。
また、外筒部50の内周とリフィル20の後端部分の外周との間の空間は、複数のリブ54によって複数の区画に仕切られている。この複数の区画のうち、第2貯留部に連続する区画を「第3貯留部」とする。
本発明は、上述のように構成されているので、以下に記す効果を奏する。
すなわち、本発明のうち第1の発明によると、空気が底部の通気孔から外筒部の先端側の筒口にかけて尾栓の内部を流通するようになっている。これにより、特に乳幼児が気道に尾栓を詰まらせた際に窒息を防止できる。また、第1の発明によると、リフィルの後端から流出したインクを第1貯留部に貯留するようになっている。これにより、インクが逆流しても尾栓の通気孔から漏出することを防止できる。
また、筆記によってリフィルのインクが減少した際に、空気が換気口からリフィル内に流入するようになっている。これにより、リフィル内の減圧を防止できる。また、第2の発明によると、第1貯留部から溢れたインクは、換気口から第2貯留部に流出して貯留され、通気部へ流出しないようになっている。これにより、インクが第1貯留部から溢れても尾栓の通気孔から漏出することを防止できる。
また、本発明のうち第の発明によると、上記第1の発明の効果に加え、以下に記す効果を奏する。すなわち、軸筒の後端に尾栓を装着すると、リフィルの後端部分が外筒部のリブの内方に挿嵌又は緩嵌されるようになっている。これにより、リフィルのセンタリングが容易となるため、ズレを生じることなく固定できる。また、第2貯留部がインクで満杯になったとしても、その上方の第3貯留部にインクを貯留することできるため、尾栓の通気孔からインクが漏出することをより一層防止できる。
第1の実施の形態に係るボールペンの正面図(A)、正面断面図(B)である。 第1の実施の形態に係るリフィルの正面図(A)、正面断面図(B)である。 第1の実施の形態に係る軸筒の正面図(A)、正面断面図(B)である。 第1の実施の形態に係るボールペンの後半部分の正面断面図である。 第1の実施の形態に係る尾栓の正面図である。 第1の実施の形態に係る尾栓の上面図である。 第1の実施の形態に係る尾栓の下面図である。 第1の実施の形態に係る尾栓の正面断面図である。 第2の実施の形態に係るボールペンの後半部分の正面断面図である。 第2の実施の形態に係る尾栓の正面断面図(A)、下面図(B)である。 図9のボールペンにおいてインクが逆流する様子を示す正面断面図である。 第3の実施の形態に係るボールペンの後半部分の正面断面図である。 第3の実施の形態に係る尾栓の正面断面図(A)、下面図(B)である。 図12のボールペンにおいてインクが逆流する様子を示す正面断面図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、筆記具10としてのボールペン11は、インク24を収容するリフィル20と、リフィル20を内蔵する軸筒30と、軸筒30の後端に装着される尾栓40とを備えている。
図2(A)に示すように、本実施の形態に係るリフィル20は、先端に金属製のボールペンチップ21を有するボールペンリフィルである。ボールペンチップ21は、継手22を介して合成樹脂製のインク収容管23に連結されている。図2(B)に示すように、インク収容管23には、インク24の他、グリース状のフォロワー25や、合成樹脂製の円柱状のフロート26が内蔵されている。
図3(A)に示すように、軸筒30は、合成樹脂にて筒状に形成されている。軸筒30の先端部分は、その外周が先端方向にかけてテーパー状に縮径されたテーパー部31となっている。このテーパー部31の先端に形成された開口部35からリフィル20のボールペンチップ21が突出している(図1(B)参照)。また、軸筒30の先端にはキャップ32が着脱自在に装着されている(図1(A)参照)。
図3(B)に示すように、軸筒30の後端部分には、その内周が後端方向にかけて段状に拡径された段状凹部33が形成されている。また、軸筒30の内周における段状凹部33の先端側の位置には、尾栓40を螺合させるための雌ねじ溝34が形成されている。
図4及び図8に示すように、尾栓40は、円筒状の外筒部50と、外筒部50の後端側の筒口を塞ぐ底部41と、底部41の内面から先端方向に突出する筒状の内筒部60とを備えている。また、尾栓40は、合成樹脂により一体に形成されている。
図4に示すように、内筒部60の先端縁はインク収容管23の後端縁に当接している。また、底部41の内面及び内筒部60の内周に囲まれる空間は、インク収容管23の後端から流出したインク24を貯留する第1貯留部61となっている。なお、内筒部60の先端縁とインク収容管23の後端縁との間に遊びを有していてもよいが、この遊びは表面張力によりインク24やフォロワー25が滲出できない程度のものである。
図6に示すように、外筒部50と内筒部60との間の空間は、4つの仕切壁42によって4つの区画に仕切られている。4区画のうちの2区画は通気部43となっており、底部41における通気部43の後方に相当する位置には通気孔44が開口されている(図7参照)。この通気孔44から外筒部50の先端側の筒口にかけて空気が尾栓40の内部を流通するようになっており、特に乳幼児が気道に尾栓40を詰まらせた際に窒息を防止できる。また、図6に示すように、残りの2区画は第2貯留部45となっており、第2貯留部45の後方は底部41によって閉塞されている(図7参照)。
図6及び図8に示すように、内筒部60の先端縁のうち第2貯留部45に臨む部分には切欠きが形成されている。この切欠きが第1貯留部61と第2貯留部45とを連絡する換気口62となっている。筆記によってリフィル20のインク24が減少した際に、空気が換気口62からインク収容管23内に流入する。
図5に示すように、外筒部50の外周の前半部分には、雄ねじ溝51が形成されている。外筒部50の雄ねじ溝51が軸筒30の雌ねじ溝33と螺合することにより、尾栓40が軸筒30の後端に固定される(図4参照)。また、外筒部50の外周における雄ねじ溝51の先端側の部分は、軸筒30の段状凹部33(図3(B)参照)と嵌合する嵌合部52となっている。図4に示すように、外筒部50の後端部分は、外筒部50の雄ねじ溝51が軸筒30の雌ねじ溝33と螺合した際に軸筒30の外に露出しており、その外周には6つの凸部53が周方向に等間隔に形成されている(図7参照)。
なお、尾栓40の固定方法は螺合に限らない。例えば、外筒部50の外周及び軸筒30の内周にそれぞれ突起を設け、外筒部50の突起と軸筒30の突起とを係合させることにより尾栓40を固定してもよい。または、外筒部50の外周又は軸筒30の内周のいずれか一方に突起を設けるとともに他方に溝を設け、溝に突起を嵌合させることにより尾栓40を固定してもよい。または、接着剤により尾栓40と軸筒30とを接着させて固定してもよいし、レーザー等を用いて尾栓40と軸筒30とを溶着させて固定してもよい。
図8に示すように、外筒部50の内周には、各仕切壁45の先端部分からさらに先端方向にかけて内方に突出するリブ54が形成されている。この4つのリブ54は、リフィル20の後端部分の外周に当接している。詳しくは、尾栓40を軸筒30の後端に装着すると、外筒部50の先端縁がインク収容管23の後端縁よりも先端側に達するとともに、インク収容管23の後端部分が4つのリブ54の内方に挿嵌されるようになっている。また、外筒部50の内周とインク収容管23の後端部分の外周との間の空間は、4つのリブ54によって4つの区画に仕切られている。この4つの区画のうち、第2貯留部45に連続する2つの区画を「第3貯留部」とする。
なお、リブ54とリフィル20の後端部分の外周との間には遊びを有するように形成してもよい。換言すると、軸筒30の後端に尾栓40を装着する際に、4つのリブ54の内方にリフィル20の後端部分を緩嵌するように形成してもよい。そして、この遊びは表面張力によりインク24やフォロワー25が滲出できない程度のものである。
または、リブ54がリフィル20の後端部分の外周に圧着するように形成してもよい。換言すると、軸筒30の後端に尾栓40を装着する際に、4つのリブ54の内方にリフィル20の後端部分を圧入するように形成してもよい。
(インク24の逆流)
図4を参照しつつ説明する。ボールペンチップ21を上方に向けた状態でボールペン11に衝撃を与えたり長時間放置したりすると、インク収容管23のインク24、フォロワー25及びフロート26が尾栓40へ向けて逆流する。そして、インク24及びフォロワー25は内筒部60に流入して第1貯留部61に貯留される。
さらにインク24やフォロワー25がインク収容管23から第1貯留部61に流入して、第1貯留部61に溜まったインク24やフォロワー25の水面が内筒部60の換気口62まで達すると、このインク24やフォロワー25が換気口62から第2貯留部45に流出する。そして、第2貯留部45に流出したインク24やフォロワー25は、仕切壁42に遮られて隣の通気部43へ流出できず、この第2貯留部45に貯留される。このように、インク24やフォロワー25が逆流しても尾栓40の通気孔44から漏出することを防止できる。
また、第2貯留部45がインク24やフォロワー25で満杯になっても、第2貯留部45の上方に続く第3貯留部にインク24やフォロワー25を貯留することできる。これにより、尾栓40の通気孔44からインク24やフォロワー25が漏出することをより一層防止できる。
(第2の実施の形態)
以下、本発明の第2の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
リフィル20内の減圧を防止するために、第1の実施の形態では内筒部60に換気口62を設けたが、第2の実施の形態ではこの換気口62を設けず、図9に示すように底部41の内面に換気塔46を設けた。また、第1の実施の形態では尾栓40に仕切壁42を設けたが、第2の実施の形態ではこの仕切壁42を設けていない。以下に、第2の実施の形態に関し、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
図10(A)、(B)に示すように、底部41における外筒部50と内筒部60との間に相当する位置の一部には、前後方向に貫通する4つの通気孔44が形成されている。
図9及び図10(A)に示すように、底部41の内面における略中央の位置には、内筒部60よりも小径な筒状の換気塔46が設けられている。換気塔46は先端方向にかけてテーパー状に縮径した筒状に形成されている。換気塔46の先端筒口47は、インク収容管23の後端に相当する位置に達しているが、インク収容管23の内部に達していてもよい。また、この先端筒口47は、インク収容管23のフロート26よりも小径に形成されている。底部41における換気塔46の後方に相当する位置には、前後方向に貫通する通風孔48が形成されている。したがって、空気が底部41の通風孔48から先端筒口47にかけて換気塔46の内部を流通する。なお、先端筒口47は、通風孔48の開口面積よりも小さく形成されることが望ましい。
(インク24の逆流)
図11を参照しつつ説明する。ボールペンチップ21を上方に向けた状態でボールペン11に衝撃を与えたり長時間放置したりすると、インク収容管23のインク24、フォロワー25及びフロート26が尾栓40へ向けて逆流する。そして、フロート26は換気塔46の先端筒口47に当接し、これにより先端筒口47がフロート26に閉塞される。また、インク24及びフォロワー25は先端筒口47から換気塔46の内部に流入できず、底部41の内面、内筒部60の内周及び換気塔46の外周に囲まれる空間に貯留される。
以上のように、第2の実施の形態によると、空気が底部41の通気孔44を流通することに加え、空気が底部41の通風孔48から換気塔46の先端筒口47にかけて尾栓40の内部を流通するようになっている。これにより、特に乳幼児が気道に尾栓40を詰まらせた際に窒息を防止できる。また、筆記によってインク収容管23(リフィル20)のインク24が減少した際に、空気が換気塔46からインク収容管23内に流入するようになっている。これにより、インク収容管23内の減圧を防止できる。
また、第2の実施の形態によると、インク収容管23の後端から流出したインク24やフォロワー25を底部41の内面、内筒部60の内周及び換気塔46の外周に囲まれる空間に貯留するようになっている。これにより、インク24が逆流しても尾栓40の通気孔40や通風孔48から漏出することを防止できる。
(第3の実施の形態)
以下、本発明の第3の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
リフィル20内の減圧を防止するために、第1の実施の形態では内筒部60に換気口62を設けたが、第3の実施の形態ではこの換気口62を設けず、図12に示すようにリフィル20の後端部分に換気孔27を設けた。また、第1の実施の形態では尾栓40に仕切壁42を設けたが、第3の実施の形態ではこの仕切壁42を設けていない。以下に、第3の実施の形態に関し、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
図13(A)、(B)に示すように、底部41における外筒部50と内筒部60との間に相当する位置の一部には、前後方向に貫通する4つの通気孔44が形成されている。これにより、空気が底部41の通気孔44から外筒部50の先端側の筒口にかけて尾栓40の内部を流通するようになっている。したがって、特に乳幼児が気道に尾栓40を詰まらせた際に窒息を防止できる。なお、通気孔44は通気が可能であれば4つに限定されない。
図12に示すように、インク収容管23の後端縁が内筒部60の先端縁に当接している。また、インク収容管23の後端部分には、2つの換気孔27が対称な位置に形成されている。筆記によってインク収容管23(リフィル20)のインク24が減少した際に、空気が換気孔27からインク収容管23内に流入するようになっている。これにより、インク収容管23内の減圧を防止できる。なお、換気孔27は1つでもよい。
図14に示すように、インク収容管23の後端から流出したインク24やフォロワー25は、底部41の内面及び内筒部60の内周に囲まれる空間に貯留されるようになっている。また外筒部50の内周には、周方向にかけて内方に突出した環状突起55が設けられており(図13参照)、この環状突起55とインク収容管23の後端とが密着している。したがって、インク24やフォロワー25が換気孔27から漏出して後端側へ流れても、環状突起55によって塞き止められるため、尾栓40の通気孔44から漏出することを防止できる。
本発明は、ボールペン、フェルトペン、筆ペンなどの筆記具に利用可能である。
10 筆記具 11 ボールペン
20 リフィル 21 ボールペンチップ 22 継手
23 インク収容管 24 インク 25 フォロワー
26 フロート 27 換気孔
30 軸筒 31 テーパー部 32 キャップ
33 段状凹部 34 雌ねじ溝 35 開口部
40 尾栓 41 底部 42 仕切壁
43 通気部 44 通気孔 45 第2貯留部
46 換気塔 47 先端筒口 48 通風孔
50 外筒部 51 雄ねじ溝 52 嵌合部
53 凸部 54 リブ 55 環状突起
60 内筒部 61 第1貯留部 62 換気口

Claims (2)

  1. インクを収容するリフィルと、
    前記リフィルを内蔵する軸筒と、
    前記軸筒の後端に装着される尾栓とを備えた筆記具であって、
    前記尾栓は、
    円筒状の外筒部と、
    前記外筒部の後端側の筒口を塞ぐ底部と、
    前記底部の内面から先端方向に突出する筒状の内筒部とを備え、
    前記底部における前記外筒部と前記内筒部との間に相当する位置の一部には、前後方向に貫通する通気孔が形成され、
    前記底部の内面及び前記内筒部の内周に囲まれる空間は、前記リフィルの後端から流出したインクを貯留する第1貯留部とされ
    前記外筒部と前記内筒部との間の空間を周方向に複数の区画に仕切る複数の仕切壁が設けられ、
    前記複数の区画のうちの一部の区画における前記底部が開放して前記通気孔が形成されることで該区画は通気部とされ、
    前記複数の区画のうちの他の区画における前記底部が閉塞していることで該区画は第2貯留部とされ、
    前記内筒部の先端縁のうち前記第2貯留部に臨む部分には切欠きが設けられ、これが前記第1貯留部と前記第2貯留部とを連絡する換気口とされ、
    前記第1貯留部からインクが溢れた際には、溢れたインクは前記換気口から前記第2貯留部へ流出してここに貯留されることを特徴とする筆記具。
  2. 前記外筒部の内周には、前記仕切壁の先端部分からさらに先端方向にかけて内方に突出する複数のリブが形成され、
    前記リフィルの後端部分が前記リブの内方に挿嵌又は緩嵌されていることを特徴とする請求項1記載の筆記具。
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