JP4770942B2 - 車外映像表示システムおよび車両 - Google Patents

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Description

本発明は、車外映像表示システムおよび車外映像表示システムが搭載された車両に関するものである。
従来、車両の周囲をカメラで撮影し、撮影した映像を車両内の表示装置に表示させてドライバに見せる車外映像表示システムが広く知られている。また、特許文献1には、この車外映像表示システムの故障を検出した際に、故障がある旨を車内のドライバに通知する技術が、開示されている。
特開2002−163792号公報
しかし、特許文献1のような技術では、故障発生時に報知を受けたドライバが、車両の運行を停止するか否かを自分で判断することになるため、停止することが必要な状況においても、車両を運転してしまう可能性がある。
本発明は上記点に鑑み、カメラが撮影した映像を表示装置に表示させる機能に故障が発生したときに、ドライバが無理に車両を運転してしまう可能性を低減することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明では、車外映像表示システムが、車両の周囲を撮影するカメラ(1a〜1c)と、カメラ(1a〜1c)が撮影した映像を車両のドライバに表示する表示装置(8a〜8c)と、カメラ(1a〜1c)が撮影した映像を表示装置(8a〜8c)に表示させる機能(以下、撮影・表示機能という)の故障を検出する故障検出手段(92)と、故障検出手段(92)が撮影・表示機能の故障を検出したことに基づいて、車両の運行を禁止する禁止制御手段(130〜160)と、を備えている。
このように、撮影・表示機能に故障が発生すると、車外映像表示システムが自動的に車両の運行を禁止するので、故障が発生したときに、ドライバが無理に車両を運転してしまう可能性を低減することができる。
また車外映像表示システムは、故障検出手段(92)が撮影・表示機能の故障を検出した場合、車外報知器(2a〜2c、3a〜3c)が故障していれば、車両の運行を禁止し、また、車外報知器(2a〜2c、3a〜3c)が正常であれば、車両の運行を禁止しない禁止制御手段(130〜160)を備えてい
このようになっているので、車両の走行時にまで強制的に車両の運行を禁止してしまうことがなくなるので、より安全に車両の運行を禁止することができる。
また、請求項3に記載のように、車外映像表示システムは、撮影・表示機能によってドライバが見ることのできる車両の周囲を、撮影・表示機能を用いずにドライバに見せるための代替手段4a〜4cを備えていてもよい。この場合、禁止制御手段(130〜160)は、故障検出手段(92)が撮影・表示機能の故障を検出した場合、車両の運行を禁止した後、代替手段(4a〜4c)が使用中となったことに基づいて、車両の運行禁止を解除するようになっていてもよい。
また車外映像表示システムは、撮影・表示機能によってドライバが見ることのできる車両の周囲を、撮影・表示機能を用いずにドライバに見せるための代替手段4a〜4cを備えていてもよい。この場合、禁止制御手段(130〜160)は、故障検出手段(92)が撮影・表示機能の故障を検出した場合、車両の運行を禁止した後、代替手段(4a〜4c)が使用中となったことに基づいて、車両の運行禁止を解除するようになってい
また、請求項4に記載のように、請求項1または2に記載の車外映像表示システムを備えた車両においては、撮影・表示機能は、車両のサイドミラーまたはルームミラーの代用として用いられていてもよい。このように、撮影・表示機能が車両に不可欠なサイドミラーまたはルームミラーの代用として用いられる場合において、本発明の効果はより顕著となる。そして更に、撮影・表示機能が代用となる対象のミラーが車両に搭載されていない場合に、本発明の効果が更に顕著となる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車外映像表示システムにおいて、前記禁止制御手段(130〜160)は、前記車両が停止した後に、運行を禁止する旨、および、運行を禁止しても前記代替手段(4a〜4c)を使用することで運行禁止を解除できる旨の報知をドライバに対して行い、前記車両の運行を禁止することを特徴とする。
た、請求項に記載のように、請求項1または2に記載の車外映像表示システムを備えた車両においては、撮影・表示機能は、車両のサイドミラーまたはルームミラーの代用として用いられ、前記代替手段は、前記車両のサイドミラーまたはルームミラーであってもよい。このように、撮影・表示機能が車両に不可欠なサイドミラーまたはルームミラーの代用として用いられる場合において、本発明の効果はより顕著となる
本発明の実施形態に係る電子ミラーシステムの構成図である。 車両100の左側面のサイドマーカ12を示す図である。 サイドマーカ12における左サイドカメラ1aおよび左サイド発光装置2aの取り付け位置を示す図である。 車両100の上部に取り付けられたフィンアンテナ13を示す図である。 車両100の後部に取り付けられたフィンアンテナ13を示す図である。 フィンアンテナ13におけるセンターカメラ1c等の配置を示す図である。 制御装置9が実現する機能を示すブロック図である。 正常時における代替用左サイドミラー4aおよび左サイド発光装置2aの状態を示す図である。 左サイド表示装置8aの表示内容の一例を示す図である。 故障対応機能を実現するために制御装置9が実行する処理のフローチャートである。 故障発生時における左サイド発光装置2aの状態を示す図である。 故障発生時におけるドライバへの警告表示の一例を示す図である。 代替用左サイドミラー4aが使用中となっている状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1の構成図に示す本実施形態の電子ミラーシステム(車外映像表示システムの一例に相当する)は、車両100に搭載され、車両の周囲を撮影し、その撮影した映像を車両内のドライバのために表示することで、左右のサイドミラーおよびルームミラーの代用品として機能する。したがって、車両100においては、通常時には左右のサイドミラーおよびルームミラーは使用されない。
この電子ミラーシステムは、カメラ群1a〜1c、発光装置群2a〜2c、吹鳴装置群3a〜3c、代替ミラー群4a〜4c、通信機5、車内音声出力装置6、運行禁止装置7、表示装置群8a〜8c、制御装置9、および、これら各機器間を繋ぐケーブル群(例えば、ケーブル10a〜10c、11a〜11c)を含んでいる。
カメラ群1a〜1cは、左サイドカメラ1a、右サイドカメラ1b、センターカメラ1cを含んでおり、それぞれのカメラは、それぞれの撮影範囲を繰り返し(例えば30コマ/秒で)撮影し、撮影した映像の信号を制御装置9に逐次出力する。
左サイドカメラ1aは、車両の左側ドアの、通常であれば左サイドミラーがある付近に取り付けられ、その撮影範囲は、ドライバ席のドライバが左側サイドミラーを見たときに通常見える範囲(すなわち、車両100の左後方)を含んでいる。
より詳しくは、左サイドカメラ1aは、図2に示す車両左側面のサイドマーカ12に取り付けられていてもよい。サイドマーカ12における左サイドカメラ1aの取り付け位置は、例えば、図3に示すように、サイドマーカ12の後端部であってもよい。
右サイドカメラ1bは、車両の右側ドアの、通常であれば右サイドミラーがある付近に取り付けられ、その撮影範囲は、ドライバ席のドライバが右側サイドミラーを見たときに通常見える範囲(すなわち、車両100の右後方)を含んでいる。なお、右サイドカメラ1bも、左サイドカメラ1aと同様、車両100の右側面のサイドマーカの後端部に取り付けられていてもよい。
センターカメラ1cは、車両100の天井部または車両100の後部に取り付けられ、その撮影範囲は、ドライバ席のドライバがルームミラーを見たときに通常見える範囲(すなわち、車両100の後方正面)を含んでいる。
より詳しくは、センターカメラ1cは、図4に示すように、車両100の天井部に設置されたフィンアンテナ13に取り付けられていてもよいし、図5に示すように、車両の後部に設置されたフィンアンテナ13に取り付けられていてもよい。フィンアンテナは、車両100内の無線通信装置(例えば通信機5)の無線送受信のためのアンテナである。フィンアンテナ13におけるセンターカメラ1cの取り付け位置は、図6に示すように、フィンアンテナ13の後端部であってもよい。
発光装置群2a〜2cは、左サイド発光装置2a、右サイド発光装置2b、およびセンター発光装置2cを含んでおり、それぞれの発光装置は、LED等の、車両100の周囲に向けて発光する装置である。
左サイド発光装置2aは、左サイドカメラ1aの近傍(例えば20cm以内)に取り付けられている。例えば、図3に示すように、左サイドカメラ1aと共にサイドマーカ12の後端部に取り付けられてもよい。右サイド発光装置2bは、右サイドカメラ1bの近傍(例えば20cm以内)に取り付けられている。例えば、右サイドカメラ1bと共に車両100の右側面のサイドマーカの後端部に取り付けられてもよい。センター発光装置2cは、センターカメラ1cの近傍(例えば20cm以内)に取り付けられている。例えば、図6に示すように、センターカメラ1cと共にフィンアンテナ13の後端部に取り付けられてもよい。
吹鳴装置群3a〜3cは、左サイド吹鳴装置3a、右サイド吹鳴装置3b、およびセンター吹鳴装置3cを含んでおり、それぞれの吹鳴装置は、音を車両100の周囲に向けて発する装置(例えばブザー)である。なお、吹鳴音の大きさは、例えば、車両100から半径10メートル以内の人に聞こえる程度であってもよい。
左サイド吹鳴装置3aは、左サイドカメラ1aの近傍に取り付けられている。例えば、図3のように左サイドカメラ1aが取り付けられたサイドマーカ12に埋め込まれていてもよい。右サイド吹鳴装置3bは、右サイドカメラ1bの近傍に取り付けられている。例えば、右サイドカメラ1bが取り付けられた車両100の右側面のサイドマーカに埋め込まれていてもよい。センター吹鳴装置3cは、センターカメラ1cの近傍に取り付けられている。例えば、例えば、センターカメラ1cが取り付けられたフィンアンテナ13(図6参照)に埋め込まれていてもよい。
代替ミラー群4a〜4cは、代替用左サイドミラー4a、代替用右サイドミラー4b、および代替用ルームミラー4cを有しており、それぞれのミラーは、電子ミラーシステムによる車両100の外部の映像の表示ができない場合に使用するためのミラーであり、通常時(すなわち、電子ミラーシステムが正常に作動している時)には使用されることはない。
具体的には、代替用左サイドミラー4aは、左サイドカメラ1aの近傍に取り付けられ、左サイドカメラ1aによる撮影画像の表示ができない場合に使用される。また、代替用右サイドミラー4bは、右サイドカメラ1bの近傍に取り付けられ、右サイドカメラ1bによる撮影画像の表示ができない場合に使用される。また、代替用ルームミラー4cは、車内のルームミラーが通常配置される位置に取り付けられ、センターカメラ1cによる撮影画像の表示ができない場合に使用される。
これら代替用左サイドミラー4aおよび代替用右サイドミラー4bは、不使用時には車両100の周辺物に対して邪魔にならないように、折り畳まれているか、あるいは車両100の車体内に格納されている。また、代替用ルームミラー4cは、不使用時には車内のドライバの視野を遮らないように、折り畳まれているか、あるいは車両100の車体内に格納されている。また、そして、代替ミラー群4a〜4cのそれぞれは、使用時には、折り畳まれた状態から開くか、あるいは、格納された状態から外に露出する。
このような、代替ミラー群4a〜4cのそれぞれにおける不使用時の状態と使用時の状態との間の遷移のための駆動は、制御装置9が制御できるようになっており、かつ、ドライバが手動でも行えるようになっている。そして、代替ミラー群4a〜4cのそれぞれが不使用状態にあるか使用状態にあるかは、制御装置9が周知の技術で検出できるようになっている。
通信機5は、車両100の外部の無線通信装置(例えば、複数の車両の故障情報を受信および記録する故障通報センター)との無線通信を実現するための、増幅、変調、復調、周波数変換、エンコード、デコード等を行う回路である。この通信機5を介して、制御装置9が無線通信を行うことができる。
車内音声出力装置6は、スピーカ等の、車両100の車室内に音声を出力する装置である。
運行禁止装置7は、制御装置9からの制御に基づいて、車両100の運行(すなわち走行)の禁止、許可を切り替えるECUである。例えば、運行禁止装置7は、ブレーキをコントロールするブレーキECUであってもよい。この場合、運行禁止装置7は、制御装置9から車両運行禁止の命令を受けたとき、車両100が走行していれば、車両100が停止するまで待った後にブレーキを手動解除不能なロック状態にし、車両100が停止していれば、直ちにブレーキを手動解除不能なロック状態にすることで、車両100の運行を禁止してもよい。
また例えば、運行禁止装置7は、エンジンをコントロールするエンジンECUであってもよい。この場合運行禁止装置7は、制御装置9から車両運行禁止の命令を受けた場合、ドライバの操作によってもエンジンを始動しないことで、車両100の運行を禁止してもよい。
表示装置群8a〜8cは、左サイド表示装置8a、右サイド表示装置8b、およびセンター表示装置8cを含み、それぞれの表示装置は、対応するカメラ群1a〜1cのうち対応するカメラが撮影した映像を表示する。
具体的には、左サイド表示装置8aは、ドライバから見て左前方の位置において、表示面がドライバの方向に向けられた状態で取り付けられ、左サイドカメラ1aが撮影した映像を表示するようになっている。左サイド表示装置8aの具体的な取り付け位置は、例えば、車両100が右ハンドル車ならインストゥルメントパネルの中央部でもよいし、車両100が左ハンドル車ならインストゥルメントパネルの左端部でもよい。このようになっていることで、ドライバは、左サイドミラーがなくとも、左に目を向けて左サイド表示装置8aを見ることで、左サイドミラーを見るのに近い感覚で、左サイドミラーを見るのと同等以上の情報を得ることができる。すなわち、左サイドカメラ1aおよび左サイド表示装置8aが、左サイドミラーの代用として機能する。
また、右サイド表示装置8bは、ドライバから見て右前方の位置において、表示面がドライバの方向に向けられた状態で取り付けられ、右サイドカメラ1bが撮影した映像を表示するようになっている。右サイド表示装置8bの具体的な取り付け位置は、例えば、車両100が右ハンドル車ならインストゥルメントパネルの右端部でもよいし、車両100が左ハンドル車ならインストゥルメントパネルの中央部でもよい。このようになっていることで、ドライバは、右サイドミラーがなくとも、右に目を向けて右サイド表示装置8bを見ることで、右サイドミラーを見るのに近い感覚で、右サイドミラーを見るのと同等以上の情報を得ることができる。すなわち、右サイドカメラ1bおよび右サイド表示装置8bが、右サイドミラーの代用として機能する。
また、センター表示装置8cは、ドライバから見て左サイド表示装置8aよりも右側かつ右サイド表示装置8bよりも左側の位置において、表示面がドライバの方向に向けられた状態で取り付けられ、センターカメラ1cが撮影した映像を表示するようになっている。センター表示装置8cの具体的な取り付け位置は、例えば、インストゥルメントパネルのドライバの正面部分でもよいし、通常ならルームミラーが配置され位置、つまり、車室内の天井の前端部でもよい。このようになっていることで、ドライバは、ルームミラーがなくとも、センター表示装置8cを見ることで、ルームミラーを見るのに近い感覚で、ルームミラーを見るのと同等以上の情報を得ることができる。すなわち、センターカメラ1cおよびセンター表示装置8cが、ルームミラーの代用として機能する。
制御装置9は、CPU、RAM、ROM等を備えた周知のマイコンを含み、このマイコン中のCPUが、ROM等に記録されたプログラムを実行することで、種々の機能を実現し、その際、必要に応じてカメラ群1a〜1c、発光装置群2a〜2c、吹鳴装置群3a〜3c、代替ミラー群4a〜4c、通信機5、車内音声出力装置6、運行禁止装置7、表示装置群8a〜8c等と信号をやりとりする。
以下、制御装置9の作動について説明する。この説明においては、上記のCPUが実行する処理を制御装置9の処理であるとみなして説明する。制御装置9は、図7に示すように、撮影・表示機能91、故障検出機能92、および故障対応機能93という3つの機能を実現する。
まず、撮影・表示機能91について説明する。撮影・表示機能91は、カメラ群1a〜1cが撮影した映像を、表示装置群8a〜8cに表示させる機能である。この撮影・表示機能91を実現するために、制御装置9は、左サイドカメラ1aにおいて繰り返し(例えば1秒に30回)撮影され出力された映像を、逐次リアルタイムで取得し、取得した映像を左サイド表示装置8aに表示させる。この処理が正常に実行できている間は、制御装置9は、図8に示すように、代替用左サイドミラー4aを不使用状態にしておき、左サイド発光装置2aを非故障報知状態にしておく。非故障報知状態とは、例えば、緑色で発光する状態である。また、後述する故障報知状態とは、非故障報知状態とは違う色(具体的には赤色)で発光する状態である。図9に、左サイド表示装置8aに表示される映像の一例を示す。
また、制御装置9は、右サイドカメラ1bにおいて繰り返し(例えば1秒に30回)撮影され出力された映像を、逐次リアルタイムで取得し、取得した映像を右サイド表示装置8bに表示させる。この処理が正常に実行できている間は、制御装置9は、代替用右サイドミラー4bを不使用状態にしておき、右サイド発光装置2bを非故障報知状態にしておく。
また、制御装置9は、センターカメラ1cにおいて繰り返し(例えば1秒に30回)撮影され出力された映像を、逐次リアルタイムで取得し、取得した映像をセンター表示装置8cに表示させる。この処理が正常に実行できている間は、制御装置9は、代替用ルームミラー4cを不使用状態にしておき、センター発光装置2cを非故障報知状態にしておく。
なお、制御装置9は、カメラ群1a〜1cから取得した映像に対して、ゆがみ補正、トリミング等の処理を施してから、表示装置群8a〜8cに表示させるようになっていてもよい。
次に、故障検出機能92について説明する。故障検出機能92は、撮影・表示機能91の故障の有無を、繰り返し(例えば、1秒に1回)検出する機能である。より具体的には、撮影・表示機能91のうち、(1)左サイドカメラ1aが撮影した映像を、左サイド表示装置8aに表示させる機能(以下、左ミラー系の撮影・表示機能という)、(2)右サイドカメラ1bが撮影した映像を、右サイド表示装置8bに表示させる機能(以下、右ミラー系の撮影・表示機能という)、および、(3)センターカメラ1cが撮影した映像を、センター表示装置8cに表示させる機能(以下、ルームミラー系の撮影・表示機能という)という、3つの機能のそれぞれについて、故障の有無を検出する機能である。制御装置9は、この故障検出機能92を実現することで、故障検出手段として機能する。
撮影・表示機能91においては、カメラ群1a〜1c、カメラ群1a〜1cから制御装置9までのケーブル10a〜10c、制御装置9から表示装置群8a〜8cまでのケーブル11a〜11c、表示装置群8a〜8cのそれぞれの要素において、故障または断線が発生する可能性がある。
しかし、本実施形態においては、後述するように、ドライバが各表示装置群8a〜8cで最終的に撮影画像を見ることができるか否か(すなわち、右ミラー系の撮影・表示機能、左ミラー系の撮影・表示機能、ルームミラー系の撮影・表示機能のそれぞれについて故障があるか否か)という大まかな判定によって、故障対応の内容を変化させている。したがって、本実施形態においては、制御装置9は、上述の各要素について個々に故障または断線を検出するのではなく、より大まかな検出を行う。
具体的には、以下の部位(A)〜(F)のそれぞれについて、まとめて故障の有無を検出する。
(A)左サイドカメラ1a、および、それと制御装置9とを繋ぐケーブル10a
(B)右サイドカメラ1b、および、それと制御装置9を繋ぐケーブル10b
(C)センターカメラ1c、および、それと制御装置9を繋ぐケーブル10c
(D)左サイド表示装置8a、および、それと制御装置9を繋ぐケーブル11a
(E)右サイド表示装置8b、および、それと制御装置9を繋ぐケーブル11b
(F)センター表示装置8c、および、それと制御装置9を繋ぐケーブル11c
上記(A)、(B)、または(C)における故障の有無の検出については、例えば、それぞれケーブル10a、10b、または10cから正常な映像信号(例えば、正常な範囲内の同期信号)を受けているか否かに基づいて故障の有無を検出してもよい。
また例えば、(A)、(B)、または(C)における故障の有無の検出については、それぞれケーブル10a、10b、または10cを介して左サイドカメラ1a、右サイドカメラ1b、またはセンターカメラ1cに所定の問い合わせ信号を出力し、その出力に応じた応答信号が帰ってくるか否かに基づいて故障の有無を検出してもよい。
また例えば、(A)、(B)、または(C)における故障の有無の検出については、図示しない車速センサからの信号に基づいて車両100の走行速度を検出し、検出した車速に基づいて車両100が走行しているか否かを判定し、走行している場合に、それぞれケーブル10a、10b、または10cから受けた映像に時間的に変化があるか否かを判定し、変化がない場合には故障があることを検出してもよい。このようにすることで、カメラ群1a〜1cから出力される映像のフリーズの発生の有無によって故障の有無を検出することができる。
上記(D)、(E)、または(F)における故障の有無の検出については、例えば、それぞれケーブル11a、11b、または11cを介して左サイド表示装置8a、右サイド表示装置8b、またはセンター表示装置8cに所定の問い合わせ信号を出力し、その出力に応じた応答信号が帰ってくるか否かに基づいて故障の有無を検出してもよい。
次に、故障対応機能93について説明する。故障対応機能93は、故障検出機能92の結果に基づき、必要に応じて、あるときには車両100の周囲の近傍の人に故障を報知し、またあるときには車両100の運行を禁止する機能である。
この故障対応機能93を実現するために、制御装置9は、車両100のイグニッションオン時に、故障対応機能93用のプログラムの実行を開始する。このプログラムの処理内容のフローチャートを図10に示す。
プログラムの実行開始後、制御装置9はまずステップ110で、故障があるか否かを判定する。より具体的には、故障検出機能92の検出結果に基づいて、左ミラー系の撮影・表示機能、右ミラー系の撮影・表示機能、およびルームミラー系の撮影・表示機能のそれぞれについて、故障があるか否かを判定し、それらのうちいずれか1つでも故障があれば、続いてステップ120に進み、全く故障がなければ、ステップ170に進む。
ここで、故障検出機能92において、上記の(A)と(D)の部位のいずれか1つまたは両方において故障があると検出した場合には、左ミラー系の撮影・表示機能が故障していると判定し、いずれも故障がないと検出した場合には、左ミラー系の撮影・表示機能は故障していないと判定する。
また、上記の(B)と(E)の部位のいずれか1つまたは両方において故障があると検出した場合には、右ミラー系の撮影・表示機能が故障していると判定し、いずれも故障がないと検出した場合には、右ミラー系の撮影・表示機能は故障していないと判定する。
また、上記の(C)と(F)の部位のいずれか1つまたは両方において故障があると検出した場合には、ルームミラー系の撮影・表示機能が故障していると判定し、いずれも故障がないと検出した場合には、ルームミラー系の撮影・表示機能は故障していないと判定する。
ステップ120では、故障の報知を行う。具体的には、上述の3つの撮影・表示機能のうち、ステップ110で故障があると判定した撮影・表示機能に対応する発光装置を故障報知状態(例えば赤色)で発光させ、また、ステップ110で故障があると判定した撮影・表示機能に対応する吹鳴装置を吹鳴させる。
例えば、ステップ110で、左ミラー系の撮影・表示機能にのみ故障があると判定した場合には、ステップ120では、図11に示すように、左サイド発光装置2aを故障報知状態で発光させ、また、左サイド吹鳴装置3aを吹鳴させる。このようにすることで、車両100の周囲の近傍の人にも、車両100の左ミラー系の撮影・表示機能に故障があることがわかる。
更にステップ120では、制御装置9は、通信機5を使用して、車両100の外部の通信装置(例えば、上述の故障通報センタ)に、車両100の識別番号(例えばナンバープレート情報)、撮影・表示機能91が故障した旨の情報等を、送信するようになっていてもよい。
続いてステップ130では、制御装置9は、車両100が走行しているか否かを、図示しない車速センサからの出力信号に基づいて判定する。例えば、車速センサからの出力信号に基づいて特定した車両100の走行速度が閾値速度(例えば、時速1km)以上の場合には、車両100が走行していると判定し、閾値速度未満の場合には、車両100が走行していないと判定する。車両100が走行している場合、続いてステップ133を実行し、停止している場合、続いてステップ135を実行する。
ステップ133では、故障の報知および退避要請のための報知を、車両100のドライバに対して行う。具体的には、表示装置群8a〜8cのいずれかまたは全部を制御して、「右ミラー系の撮影・表示機能が故障しました。車を安全な場所に停止させてください」という文字を表示させ、同じ内容の音声を車内音声出力装置6に出力させる。これによって、ドライバは、車両100を安全な場所に退避させて停止するよう促される。
なお、表示装置群8a〜8cのうち、故障報知および退避要請の表示対象の表示装置を、ステップ110で故障なしと判定された撮影・表示機能に対応する表示装置のみとしてもよい。例えば、ステップ110で、右ミラー系の撮影・表示機能のみに故障があると判定した場合、ステップ120では、左サイド表示装置8aおよびセンター表示装置8cには故障を報知させ、右サイド表示装置8bには故障を報知させないようになっていてもよい。
ステップ133に続いては、ステップ110に戻る。したがって、撮影・表示機能91に故障が発生した場合は、車両100が走行している限り退避要請をくり返し、車両100が停止すると、ステップ130からステップ135に進む。ただし、車両が停止する前に故障がなくなった場合は、ステップ110で否定判定し、その後、故障報知状態の発光装置を非故障状態に戻し、吹鳴している吹鳴装置を停止させた後、ステップ170に進む。
ステップ135では、制御装置9は、故障の報知および車両運行禁止の通告を、車両100のドライバに対して行う。具体的には、表示装置群8a〜8cのいずれかまたは全部を制御して、警告表示(すなわち、故障の報知および車両運行禁止の通告)を行わせる。これによって、車両100内のドライバが、この警告の報知および車両運行禁止の通告を受けることができる。
図12に、警告表示の表示例を示す。この例においては、電子ミラーシステムに故障があるので、運行を禁止する旨、および、運行を禁止しても、代替用ミラーを使用することで運行禁止を解除できる旨を表示している。なおこの際、表示装置群8a〜8cに表示させる内容と同じ内容の音声を、車内音声出力装置6に出力させるようになっていてもよい。
なお、ステップ133と同様、表示装置群8a〜8cのうち、故障報知の表示対象の表示装置を、ステップ110で故障なしと判定された撮影・表示機能に対応する表示装置のみとしてもよい。
続いてステップ140では、車両100の運行を禁止する。具体的には、運行禁止装置7に運行禁止の命令を出力する。これにより、運行禁止装置7が車両100の運行を禁止する。
続いてステップ150では、代替ミラー群4a〜4cのうち、ステップ110で故障していると検出した撮影・表示機能に対応する代替ミラー(以下、対象の代替ミラーという)のすべてが使用中の状態であるか否かを判定する。対象の代替ミラーを使用することで、対応する撮影・表示機能によってドライバが見ることのできる車両の周囲の映像を、当該撮影・表示機能を用いずに、ドライバに見せることができる。対象の代替ミラーがすべて使用中であれば、続いてステップ160を実行し、1つでも使用中でない場合は、再度ステップ150を実行する。
ステップ160では、運行禁止を解除する。具体的には、運行禁止装置7に、運行禁止を解除する命令を出力する。これにより、運行禁止装置7は、運行禁止のために行っていた制御(ブレーキのロック、エンジン始動の禁止等)を中止する。これにより、車両100の運行禁止が解除され、車両100が再度走行可能となる。図13に、代替用左サイドミラー4aが使用中となっている状態を示す。運行禁止を解除した際、故障報知状態の発光装置を非故障状態に戻し、吹鳴させていた吹鳴装置の吹鳴を停止させる。
続いてステップ170では、車両100のイグニッションがオフであるか否かを判定し、オフでなければ再度ステップ110を実行する。オフであれば、発光装置群2a〜2cを消灯し、吹鳴している吹鳴装置を停止させた後、故障対応機能93のための処理を終了する。
以上のような故障対応機能93用の処理を実行することで、制御装置9は、イグニッションオン時に、左ミラー系の撮影・表示機能、右ミラー系の撮影・表示機能、ルームミラー系の撮影・表示機能のいずれかの故障を検出すると(ステップ110参照)、故障発生の旨を、車両100周辺の近傍に対して音または光で報知する(ステップ120参照)。これにより、車両100の外部の者が、撮影・表示機能91の故障を知ることができる。したがって、例えば警察が、車両100の撮影・表示機能91の整備不良を外部から見つけて取り締まることができる。また、例えば電子ミラーシステムの撮影・表示機能に故障があったことを車外に報知しなければならないという法制度ができた場合にも対応することができる。
また、車両100の周囲への報知に使用する発光装置群2a〜2cおよび吹鳴装置群3a〜3cのうち、また、左ミラー系の撮影・表示機能、右ミラー系の撮影・表示機能、ルームミラー系の撮影・表示機能のうち、故障の発生した撮影・表示機能の近傍の発光装置および吹鳴装置のみを故障報知状態にし、かつ、吹鳴させるので、どの撮影・表示機能に故障があったかを車両100の外部から容易に把握することができる。
また制御装置9は、故障発生の旨を、車両100の外部の通信装置に無線で報知し、車内のドライバにも報知する(ステップ120参照)。
そして制御装置9は、車両100が走行している間は(ステップ130→YES参照)、車両100を安全な場所に退避させて停止するよう、ドライバに要請し(ステップ133参照)、車両が停止した場合、あるいは故障検出の当初から車両100が停止している場合(ステップ130→NO参照)には、故障の報知および運行禁止の通告をドライバにした上で(ステップ135参照)、車両100の運行を禁止する(ステップ140参照)。
このように、制御装置9は、撮影・表示機能91に故障が発生すると、車外映像表示システムが自動的に車両100の運行を禁止するので、故障が発生したときに、ドライバが無理に車両100を運転してしまう可能性を低減することができる。
また制御装置9は、故障を検出した場合、車両100が走行していれば、車両100を停止させるよう促す報知をドライバに対して行い、車両100が停止した後に、車両100の運行を禁止するようになっている。したがって、車両100の走行時にまで強制的に車両100の運行を禁止してしまうことがなくなるので、より安全に車両100の運行を禁止することができる。
そして制御装置9は、車両100の運行を禁止した後、故障した撮影・表示機能に対応する代替ミラーを使用したことを検出すれば(ステップ150参照)、車両100の運行禁止を解除する(ステップ160参照)。したがって、撮影・表示機能91の故障に対して適切な対応を行うことで、再度車両100を走行させることができる。
このように、撮影・表示機能91の機能を代替する代替ミラー群4a〜4cが車両100に搭載されている場合は、撮影・表示機能91の故障時にその代替ミラー群4a〜4cを使用することで、ドライバは故障前とほぼ同じように車両100の周囲を視認することができる。そのような場合には、上記のように、車両100の運行禁止を解除することで、不必要に車両100の運行禁止を続けてしまうことを防止することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の各発明特定事項の機能を実現し得る種々の形態を包含するものである。
(1)例えば、上記実施形態においては、制御装置9が撮影・表示機能91の故障を直接検出するようになっている。しかし、制御装置9が撮影・表示機能91の故障を間接的に検出するようになっていてもよい。
例えば、電子ミラーシステムがカメラ群1a〜1cのそれぞれの故障を検出する3つのカメラ用故障検出回路を備え、それらカメラ用故障検出回路は、対応するカメラの故障を検出したときに、故障を検出した旨の信号を制御装置9に出力するようになっていてもよい。この場合は、制御装置9は、カメラ用故障検出回路を介して間接的にカメラ群1a〜1cのそれぞれの故障の有無を判定することができる。なお、カメラ用故障検出回路のそれぞれは、例えば、対応するカメラから出力される映像信号中の同期信号をモニタし、その同期信号の安定度に基づいて、対応するカメラの故障の有無を検出してもよい。あるいは、対応するカメラの撮像系の駆動電圧の異常の有無を検出することで、対応するカメラの故障の有無を検出してもよい。
更に例えば、電子ミラーシステムが表示装置群8a〜8cのそれぞれの故障を検出する3つの表示装置用故障検出回路を備え、それら表示装置用故障検出回路が、対応する表示装置の故障を検出したときに、故障を検出した旨の信号を制御装置9に出力するようになっていてもよい。この場合は、制御装置9は、表示装置用故障検出回路を介して間接的に表示装置群8a〜8cのそれぞれの故障の有無を判定することができる。なお、表示装置用故障検出回路のそれぞれは、例えば、対応する表示装置がCRTなら、当該CRTの電源回路、水平・垂直偏向回路、および高圧回路等のいずれかの回路の出力電圧、電流値の異常の有無を検出することで、当該CRTの故障の有無を検出してもよい。また、対応する表示装置が液晶表示装置なら、当該液晶表示装置の液晶駆動用の信号電圧およびバックライトの駆動信号の異常の有無を検出することで、当該液晶表示装置の故障の有無を検出してもよい。
更に例えば、電子ミラーシステムがケーブル10a〜10c、11a〜11cのそれぞれの故障を検出する6つの周知の断線検出回路を備え、それら断線検出回路が、対応するケーブルの断線を検出したときに、断線を検出した旨の信号を制御装置9に出力するようになっていてもよい。
このようになっている場合、上記のカメラ用故障検出回路、表示装置用故障検出回路、および断線検出回路が、故障検出手段の一例に相当する。
以上のようになっている場合、制御装置9は、左サイドカメラ1a、ケーブル10a、ケーブル11a、左サイド表示装置8aのいずれかに故障または断線があれば、左ミラー系の撮影・表示機能に故障があると判定し、右サイドカメラ1b、ケーブル10b、ケーブル11b、右サイド表示装置8bのいずれかに故障または断線があれば、右ミラー系の撮影・表示機能に故障があると判定し、センターカメラ1c、ケーブル10c、ケーブル11c、センター表示装置8cのいずれかに故障または断線があれば、ルームミラー系の撮影・表示機能に故障があると判定するようになっていてもよい。
(2)また、上記実施形態においては、故障検出機能92は、右ミラー系の撮影・表示機能の故障の有無、左ミラー系の撮影・表示機能の故障の有無、および、ルームミラー系の撮影・表示機能の故障の有無を、それぞれ検出する機能であった。しかし、故障検出機能92は、もっと大まかに、右ミラー系の撮影・表示機能、左ミラー系の撮影・表示機能、およびルームミラー系の撮影・表示機能のいずれかに故障があるか、それとも、それらに全く故障がないかを検出する機能であってもよい。すなわち、制御装置9は、故障検出機能92において、撮影・表示機能91全体として故障があるか否かを判定するようになっていてもよい。
この場合、制御装置9は、故障対応機能93において、撮影・表示機能91に故障がある場合は、ステップ120において、すべての発光装置群2a〜2cを故障報知状態にし、すべての吹鳴装置群3a〜3cを吹鳴させ、その後ステップ130に進むようになっていてもよい。
この場合、ステップ130では、故障報知器2a〜2c、3a〜3cのいずれか1つでも異常があれば、ステップ140に進んで車両の運行を禁止するようになっていてもよい。あるいは、ステップ130では、故障報知器2a〜2c、3a〜3cのすべてに異常があるときにのみ、ステップ140に進んで車両100の運行を禁止するようになっていてもよい。
またこの場合、ステップ150では、代替ミラー群4a〜4cのすべてが使用中であるときにのみ、ステップ160に進んで車両100の運行禁止を解除するようになっていてもよい。
(3)また、上記実施形態においては、電子ミラーシステムは、撮影・表示機能91が故障したときのための補助用の代替ミラー群4a〜4cを有しているが、電子ミラーシステムは、代替用左サイドミラー4aも、代替用右サイドミラー4bも、代替用ルームミラー4cも有さないようになっていてもよい。すなわち、車両100は、ルームミラー、左右サイドミラーを全く有さないようになっていてもよい。
(4)また、電子ミラーシステム内の信号の授受は、CANや無線LANなどを利用した車内LANを介して行うようになっていてもよい。
(5)また、本実施形態においては、車外映像表示システムの一例として、ルームミラー、右サイドミラー、左サイドミラーの代用としての電子ミラーシステムを示した。しかし、車外映像表示システムは、このような電子ミラーシステムに限らず、車外の映像をカメラで撮影し、その撮影した映像を車両内の表示装置に表示させるシステムであれば、どのようなものであってもよい。例えば、車両の後方の死角部分を撮影して表示するバックモニタシステムも、車外映像表示システムの一例である。
(6)また、車両100には、左サイド表示装置8a、右サイド表示装置8b、およびセンター表示装置8c以外の画像表示装置が搭載されていてもよい。その場合、制御装置9は、図12のような警告表示を、その画像表示装置(例えば、ナビゲーション装置用の画像表示装置)に表示させるようになっていてもよい。
(7)また、上記実施形態においては、左サイドカメラ1a、右サイドカメラ1b、センターカメラ1cが撮影した画像を、それぞれ左サイド表示装置8a、右サイド表示装置8b、センター表示装置8cで別々に表示するようになっているが、左サイドカメラ1a、右サイドカメラ1b、およびセンターカメラ1cが撮影した画像を、1つの画像表示装置内で合成して表示するようになっていてもよい。
(8)また、上記の実施形態において、制御装置9がプログラムを実行することで実現している各機能は、それらの機能を有するハードウェア(例えば回路構成をプログラムすることが可能なFPGA)を用いて実現するようになっていてもよい。
1a〜1c カメラ
2a〜2c 発光装置
3a〜3c 吹鳴装置
4a〜4c 代替ミラー
5 通信機
6 車内音声出力装置
7 運行禁止装置
8a〜8c 表示装置
9 制御装置
10a〜10c、11a〜11c ケーブル
12 サイドマーカ
13 フィンアンテナ
91 撮影・表示機能
92 故障検出機能
93 故障対応機能
100 車両

Claims (3)

  1. 車両の周囲を撮影するカメラ(1a〜1c)と、
    前記カメラ(1a〜1c)が撮影した映像を前記車両のドライバに表示する表示装置(8a〜8c)と、
    前記カメラ(1a〜1c)が撮影した映像を前記表示装置(8a〜8c)に表示させる機能の故障を検出する故障検出手段(92)と、
    前記故障検出手段(92)が前記機能の故障を検出したことに基づいて、前記車両の運行を禁止する禁止制御手段(130〜160)と、
    前記機能によって前記ドライバが見ることのできる前記車両の周囲を、前記機能を用いずに前記ドライバに見せるための代替手段(4a〜4c)と、を備えた車外映像表示システムであって、
    前記禁止制御手段(130〜160)は、前記故障検出手段(92)が前記機能の故障を検出した場合、前記車両が走行していれば、前記車両を停止させるよう促す報知をドライバに対して行い、前記車両が停止した後に、前記車両の運行を禁止し、前記車両の運行を禁止した後、前記代替手段(4a〜4c)が使用中となったことに基づいて、前記車両の運行禁止を解除することを特徴とする車外映像表示システム。
  2. 前記禁止制御手段(130〜160)は、前記車両が停止した後に、運行を禁止する旨、および、運行を禁止しても前記代替手段(4a〜4c)を使用することで運行禁止を解除できる旨の報知をドライバに対して行い、前記車両の運行を禁止することを特徴とする請求項1に記載の車外映像表示システム。
  3. 請求項1または2に記載の車外映像表示システムを備えた車両であって、
    前記機能は、前記車両のサイドミラーまたはルームミラーの代用として用いられ、
    前記代替手段は、前記車両のサイドミラーまたはルームミラーであることを特徴とする車両。
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