JP2006347483A - 車両周辺監視装置 - Google Patents

Abstract

【課題】自動車等の車両を所定の停止位置で停止させることを容易ならしめる車両周辺監視装置を提供する。
【解決手段】車両周辺監視装置１は、自動車ＡＭの給油口９１の周辺を撮像するカメラ１１と、カメラ１１が撮像した画像を処理する画像処理部１２と、自動車ＡＭに設けられた制動機構（ブレーキ機構）を制御する制御部１３と、運転者等の自動車ＡＭの乗員に対する報知を行う報知部１４とを備えている。画像処理部１２は、カメラ１１が撮像した画像に含まれる、ガソリンスタンドのオイルポンプの近傍に設置された識別マーク（識別標識）を検知し、給油口９１がオイルポンプの正面となるような自動車ＡＭの停止位置を特定する。
【選択図】図１

Description

本発明は、自動車等の車両の周辺を監視する車両周辺監視装置に関する。

従来より、走行している自動車を適切な停止位置に停止させる場合には、運転者が周辺を監視しながらブレーキ操作を行う必要があった。例えば、ガソリンスタンドで自動車に給油を行う場合、運転者は、給油口がオイルポンプの正面に来るような位置で自動車が停止するように給油口の周辺を監視しながらブレーキ操作を行う必要があった。

しかし、上述の方法では、給油口を運転席から視認できない等の事情がある場合には、自動車を停止させるべき停止位置を運転者が認識することが容易でなく、自動車を所定の停止位置で停止させることが容易ではないという問題があった。

本発明は、この問題を解決するためになされたもので、自動車等の車両を所定の停止位置で停止させることを容易ならしめる車両周辺監視装置を提供することを目的とする。

上記課題を解決するため、請求項１の発明は、車両の周辺を監視する車両周辺監視装置であって、前記車両の周辺を撮像する撮像手段と、前記撮像手段が撮像した画像を処理する画像処理手段とを備え、前記画像処理手段は、前記画像に含まれる所定の識別標識を検知し、前記識別標識と前記車両の所定の部分とが所定の位置関係となる前記車両の停止位置を特定する。

請求項２の発明は、請求項１に記載の車両周辺監視装置において、前記車両に設けられた制動機構を制御し、前記車両を前記停止位置で停止させる制御手段をさらに備える。

請求項３の発明は、請求項１又は請求項２に記載の車両周辺監視装置において、前記車両が前記停止位置に達した場合に、その旨を報知する報知手段をさらに備える。

請求項１ないし請求項３の発明によれば、車両の停止位置を特定可能であるので、車両を停止位置で停止させることが容易になる。

請求項２の発明によれば、車両が停止位置で自動的に停止するので、車両の運転が容易になる。

請求項３の発明によれば、車両が停止位置に達したことを乗員が知ることができるので、車両の運転が容易になる。

図１は、本発明の実施形態に係る車両周辺監視装置１が搭載された自動車（車両）ＡＭを側方からみた側面図となっている。車両周辺監視装置１は、自動車ＡＭが給油を行うためにガソリンスタンドへ進入した場合に、自動車ＡＭの周辺を監視して、自動車ＡＭへのガソリンや軽油等の燃料油の補給口となる給油口９１が、ガソリンスタンドのオイルポンプの正面となるような自動車ＡＭの停止位置を特定するように構成されている。

図１を参照して車両周辺監視装置１の構成を説明すると、車両周辺監視装置１は、自動車ＡＭの給油口９１の周辺を撮像するカメラ１１と、カメラ１１が撮像した画像を処理する画像処理部１２と、自動車ＡＭに設けられた制動機構（ブレーキ機構）を制御する制御部１３と、運転者等の自動車ＡＭの乗員に対する報知を行う報知部１４とを備えている。

カメラ１１は、運転席から視認することができない自動車ＡＭの給油口９１の周辺を撮像し、撮像した画像を画像データ又は画像信号として出力する。カメラ１１は、ＣＣＤイメージセンサ等の撮像素子と当該撮像素子の受光面に光像を結像させる光学系とを備えて構成され、給油口９１の近傍に設置されている。なお、図１では、１個のカメラ１１が設置された例を示しているが、複数個のカメラを設置することも妨げられず、その設置場所も必ずしも給油口９１の近傍に制限されない。例えば、図３の自動車ＡＭの上面図及び図４の自動車ＡＭの側面図に示すように、自動車ＡＭの周辺を監視する目的でフロントグリル中央、フロントバンパ左端、フロントバンパ右端、左ドアミラー、右ドアミラー及びリアに設置された少なくとも１個以上のカメラＣ１〜Ｃ６を利用して、前記カメラが撮像した画像に対して画像処理部１２が処理を行うようにしてもよい。なお、自動車ＡＭの前方を撮像するカメラＣ１及び後方を撮像するカメラＣ６を用いる場合、広範囲を撮像可能な広角カメラを用いて自動車ＡＭの側方の識別マーク２０を撮像できるようにすることが望ましい。

画像処理部１２は、カメラ１１が撮像した画像に含まれる、ガソリンスタンドのオイルポンプの近傍に設置された識別マーク（識別標識）を検知し、給油口９１がオイルポンプの正面となるような自動車ＡＭの停止位置を特定する。このような停止位置の特定は、画像の画角内における識別マークの位置、大きさ及び形状等から、識別マークと自動車ＡＭとの位置関係を導出することにより行われる。なお、識別マークの具体的態様は特に制限されず、所定の形状、模様及び色彩を有するもの（例えば、図２に例示すような白を背景として描かれた３本の黒の縦棒からなる識別マーク２０）を適宜使用することができる。あるいは、所定の周期で点滅する光を発光する光源や所定の信号で変調された光を発光する光源を識別マークとして用いてもよい。もちろん、この識別マークは、人間が認識可能であることは必須ではなく、例えば、赤外線に対して感度を有する撮像装置でのみ撮像可能なものであってもよい。

制御部１３は、画像処理部１２が特定した停止位置で自動車ＡＭが停止するように、制動機構を制御する。例えば、自動車ＡＭの制動機構が油圧に応じた制動力を発揮する場合、制御部１３は、停止位置と自動車ＡＭとの距離及び自動車ＡＭの車速に応じた制動力を制動機構が発揮するように当該油圧を制御して、画像処理部１２が特定した停止位置で自動車ＡＭを停止させる。なお、自動車ＡＭにおいては、制御部１３による自動車ＡＭの自動停止機能は、オン（利用可）とオフ（利用不可）とを切り替え可能となっているとともに、運転者がブレーキ操作を行った場合にはそのブレーキ操作を優先して自動停止機能による制御を中断するようにしている。

報知部１４は、音や光や振動等の人間が認識可能な方法により、自動車ＡＭが停止位置に達したことを自動車ＡＭの乗員（運転者）に報知する。なお、報知部１４において、自動車ＡＭが停止位置に達したことを報知するのみならず、停止位置との距離に応じた報知を行うようにしてもよい。例えば、自動車ＡＭが停止位置に近づくにつれて周期が短くなり、自動車ＡＭが停止位置に達すると周期が最短となるような断続音を報知部１４が発するようにしてもよい。なお、報知部１４の機能の一部又は全部を、自動車ＡＭに搭載されたカーナビゲーションシステムやカーオーディオシステムを利用して実現してもよい。

このような車両周辺監視装置１によれば、自動車ＡＭを所定の停止位置で停止させることが容易となりなる。特に、制御部１３による自動停止機能が利用可となっているときには、自動車ＡＭが停止位置で自動的に停止するので、自動車ＡＭの運転が容易になる。また、自動車ＡＭが報知部１４を備えることにより、制御部１３による自動停止機能が利用不可となっているときでも、自動車ＡＭが停止位置に達したことを運転者が知ることができるので、自動車ＡＭの運転が容易になる。

なお、上述の説明では、自動車ＡＭの給油口９１がガソリンスタンドのオイルポンプの正面となるように自動車ＡＭを停止させる場合を例として説明したが、自動車ＡＭの他の部分の位置が適切となるような停止位置に自動車を停止させる必要がある他の場合にも、同様の車両周辺監視装置を利用可能である。

本発明の実施形態に係る車両周辺監視装置１が搭載された自動車ＡＭを示す側面図である。 識別マークの具体例を例示する図である。 自動車ＡＭへのカメラＣ１〜Ｃ６の設置場所を示す上面図である。 自動車ＡＭへのカメラＣ１〜Ｃ６の設置場所を示す側面図である。

符号の説明

１ 車両周辺監視装置
１１ カメラ
１２ 画像処理部
１３ 制御部
１４ 報知部
２０ 識別マーク
９１ 給油口
ＡＭ 自動車

Claims (3)

1. 車両の周辺を監視する車両周辺監視装置であって、
   前記車両の周辺を撮像する撮像手段と、
   前記撮像手段が撮像した画像を処理する画像処理手段と、
   を備え、
   前記画像処理手段は、前記画像に含まれる所定の識別標識を検知し、前記識別標識と前記車両の所定の部分とが所定の位置関係となる前記車両の停止位置を特定することを特徴とする車両周辺監視装置。
2. 請求項１に記載の車両周辺監視装置において、
   前記車両に設けられた制動機構を制御し、前記車両を前記停止位置で停止させる制御手段をさらに備えることを特徴とする車両周辺監視装置。
3. 請求項１又は請求項２に記載の車両周辺監視装置において、
   前記車両が前記停止位置に達した場合に、その旨を報知する報知手段をさらに備えることを特徴とする車両周辺監視装置。

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