JP4770894B2 - 電圧検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、基準電位に対して電位差をもったノード間に印加される電圧を検出する電圧検出装置に係り、例えば直列接続された複数の2次電池セルにおける各セルの電圧を検出する電圧検出装置に関するものである。
ハイブリッド自動車などにおいて駆動系にエネルギを供給するバッテリは、一般に数百V程度の電圧が必要であり、リチウムイオン電池などの2次電池を多数直列に接続して構成されているものが多い。多数の2次電池を直列に接続した場合、個々の電池の特性が異なることから、電圧にばらつきが生じる。そうすると、例えば充電時において一部の電池の電圧が過大になり、破損や発火などの不具合を生じることがある。そのため一般的には、直列接続された各二次電池の電圧を検出して過電圧の発生を防止する回路が設けられている。
特許文献1には、直列接続された複数の電池モジュールにおける各モジュールの電圧を検出する電圧検出装置が記載されている。例えば特許文献1の図6に記載される電圧検出装置は、直列接続された複数の電池モジュールの各接続ノードから2つのノードを選択するマルチプレクサと、マルチプレクサにより選択された2つのノードの電圧を検出する差動増幅型電圧検出回路と、差動増幅型電圧検出回路により検出された電圧を所定の補正式に基づいて補正するモジュール電圧補正部を備えている。
特許文献1に記載される電圧検出装置では、まず、直列接続された複数の電池モジュールからマルチプレクサによって各電池モジュールのノードが選択され、選択された電池モジュールの電圧が差動増幅型電圧検出回路により検出される。検出値は、モジュール電圧補正部に随時記録される。そして、全ての電池モジュールの電圧検出値が取得されると、その検出結果を用いて、所定の補正式により各電池モジュールの正確な電圧が演算される。
特開2001−264,366号公報
特許文献1に示す電圧検出装置では、モジュール電圧補正部において補正式に基づいた補正演算を行う際に使用する定数を、製品出荷の前に予め取得しておく必要がある。すなわち、出荷検査の際、電池モジュールの代わりに基準電圧源を接続してその電圧を検出し、得られた電圧検出値を基に所定のアルゴリズムによって必要な定数を算出する。従って、出荷検査の工数が増加するとともに、出荷後の装置交換時においても同様の作業が必要になるという問題がある。また、出荷の際に取得した定数を使用し続けることから、経時変化等による誤差の増大を避けられないという問題もある。
更に、特許文献1に示す電圧検出装置では、各電池モジュールの電圧値を得るために、全ての電池モジュールの電圧を検出する必要がある。モジュール電圧補正部における処理は比較的複雑であることから、特許文献1においてはこれをマイクロコンピュータによって実現している。そうすると、各電池モジュールの確定的な電圧値を取得するには、全ての電池モジュールの検出値をそれぞれアナログ・デジタル変換し、得られたデータをマイクロコンピュータに転送し、マイクロコンピュータにおいて転送されたデータをもとに補正演算を実行するという段階を経る必要がある。すなわち、電圧値の確定までに多くの時間を要するという問題がある。電池モジュールの電圧を監視して過電圧などの異常を判定する場合、そのような時間の遅れが安全性の面で問題になる可能性がある。また、マイクロコンピュータを使用することによって、回路面積や消費電力が増大する問題もある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置ごとに固有の補正定数を取得することなく精度の高い電圧を検出できる電圧検出装置を提供することにある。
本発明の第1の観点に係る電圧検出装置は、複数の電圧入力ノードと、一対の検出入力ノードと、上記複数の電圧入力ノードと上記一対の検出入力ノードとの接続をオン又はオフする複数のスイッチを備えたスイッチ部と、上記一対の検出入力ノードの各々に入力される電圧をそれぞれ異なるゲインで増幅し、当該増幅結果の和若しくは差に応じた第1検出信号を生成する第1検出信号生成部と、上記複数の電圧入力ノードから一対の電圧入力ノードを選択し、当該選択した一対の電圧入力ノードと上記一対の検出入力ノードとを極性が異なる2通りのパターンで接続するように上記スイッチ部を制御する制御部と、上記2通りの接続パターンにおいて上記第1検出信号生成部により生成される2つの上記第1検出信号の差に応じた第2検出信号を生成する第2検出信号生成部とを有し、上記スイッチ部の各スイッチが、互いにソースが接続されて直列接続され、上記電圧入力ノードと上記検出入力ノードとを接続するための同一導電型の2つのMOSトランジスタと、上記2つのトランジスタのゲートとソースとの間に接続された定電圧素子と、上記2つのトランジスタのゲートとソースとの間に接続された抵抗素子と、上記2つのトランジスタのゲートに共通の駆動電流を供給する駆動回路とを有し、上記駆動回路が、上記駆動電流を供給するためのカレントミラー回路と、上記カレントミラー回路のオン/オフを制御するための制御トランジスタとを有する
上記電圧検出装置では、複数の電圧入力ノードからスイッチ部において一対の電圧入力ノードが選択され、当該選択された一対の電圧入力ノードが上記一対の検出入力ノードに接続される。このとき、上記制御部の制御により、上記一対の電圧入力ノードと上記一対の検出入力ノードは極性の異なる2通りのパターンにより接続され、その2通りの接続パターンにおいて生成される2つの第1検出信号が上記第2検出信号生成部に入力される。上記第2検出信号生成部では、この2つの第1検出信号の差に応じて、上記一対の電圧入力ノードの電位差を示す上記第2検出信号が生成される。
ここで、上記第1検出信号生成部により生成される上記第1検出信号は、入力オフセット電圧等の影響により、上記一対の検出入力ノードの電圧に依存しない一定の誤差を含んでいる。この誤差成分は、上記2通りの接続パターンにおいて生成される2つの第1検出信号においてほぼ等しい。そのため、当該2つの第1検出信号の差に応じて生成される上記第2検出信号においては、当該誤差成分がキャンセルされて、極めて微小になる。
他方、上記第1検出信号生成部では、上記一対の検出入力ノードの各々に入力される電圧が異なるゲインで増幅され、その増幅結果の和若しくは差に応じて上記第1検出信号が生成されることから、上記2通りのパターンにおいて生成される2つの上記第1検出信号の差をとっても、上記一対の検出入力ノードに入力される2つの電圧成分はキャンセルされず、当該2つの電圧成分の差に応じた成分が残る。従って、上記第2検出信号は、上記一対の電圧入力ノードの差に応じた信号となる。
好適に、上記第1検出信号生成部は、一対の入力ノードをそれぞれ基準電位に保つとともに、当該一対の入力ノードに入力される電流の和若しくは差に応じた上記第1検出信号を生成する信号生成部と、上記信号生成部の上記一対の入力ノードと選択された一対の上記電圧入力ノードとを一対一に接続する2つの入力抵抗とを有してよい。
本発明の第2の観点に係る電圧検出装置は、複数の電圧入力ノードと、一対の検出入力ノードと、上記複数の電圧入力ノードと上記一対の検出入力ノードとの接続をオン又はオフする複数のスイッチを備えたスイッチ部と、上記一対の検出入力ノードの各々に入力される電圧をそれぞれ異なるゲインで増幅し、当該増幅結果の和若しくは差に応じた第1検出信号を生成する第1検出信号生成部であって、一対の入力ノードをそれぞれ基準電位に保つとともに、当該一対の入力ノードに入力される電流の和若しくは差に応じた上記第1検出信号を生成する信号生成部と、上記信号生成部の上記一対の入力ノードと上記一対の検出入力ノードとを一対一に接続する2つの入力抵抗とを有する、上記第1検出信号生成部と、上記複数の電圧入力ノードから一対の電圧入力ノードを選択し、当該選択した一対の電圧入力ノードと上記一対の検出入力ノードとを極性が異なる2通りのパターンで接続するように上記スイッチ部を制御する制御部と、上記2通りの接続パターンにおいて上記第1検出信号生成部により生成される2つの上記第1検出信号の差に応じた第2検出信号を生成する第2検出信号生成部と、上記信号生成部の上記一対の入力ノードと上記2つの入力抵抗との接続を切り換える切り換え部と、上記スイッチ部及び上記入力抵抗の異常の有無を判定する第1判定部とを有し上記2つの入力抵抗は同等な抵抗値を持ち、上記制御部は、第1の検査モードにおいて、上記複数の電圧入力ノードから一対の電圧入力ノードを選択し、当該選択した一対の電圧入力ノードと上記一対の検出入力ノードとを極性が異なる2通りのパターンで接続するように上記スイッチ部を制御するとともに、当該2通りのパターンの各々において、上記信号生成部の上記一対の入力ノードと上記2つの入力抵抗とを極性の異なる2通りのパターンで接続するように上記切り換え部を制御し、上記第1判定部は、上記第1の検査モードにおいて、上記一対の上記電圧入力ノードと上記一対の上記入力ノードとの接続関係が等しく、かつ、上記一対の上記電圧入力ノードと上記一対の上記入力ノードとの各接続経路に介在する上記入力抵抗が異なる2通りの接続パターンにおいて生成される2つの上記第1検出信号の差に基づいて上記判定を行う
上記の構成によれば、上記2つの入力抵抗が同等な抵抗値を持ち、かつ、上記一対の入力ノードが上記基準電位に保たれていることから、一の電圧入力ノードから一の入力ノードに流れる電流は、その電流経路に介在する上記入力抵抗に関わらず、ほぼ等しくなる。また、上記一対の入力ノードに入力される電流がそれぞれ等しければ、上記信号生成部において生成される上記第1検出信号は等しくなる。
そのため、上記第1の検査モードにおいて、上記一対の上記電圧入力ノードと上記一対の上記入力ノードとの接続関係が等しく、かつ、上記一対の上記電圧入力ノードと上記一対の上記入力ノードとの各接続経路に介在する上記入力抵抗が異なる2通りの接続パターンにおいて生成される2つの上記第1検出信号は、ほぼ等しくなる。上記判定部では、当該2つの第1検出信号の差に応じて、上記スイッチ部及び上記入力抵抗の異常の有無が判定される。
なお、上記第2検出信号生成部は、上記第1の検査モードにおいて、上記スイッチ部による接続を同一に維持した状態で上記切り換え部が上記2通りのパターンの接続を行ったときに上記第1検出信号生成部により生成される2つの上記第1検出信号の差に応じて上記第2検出信号を生成してよい。上記第1判定部は、上記第1の検査モードにおいて、上記スイッチ部が上記2通りのパターンの接続を行ったときに上記第2検出信号生成部により生成される2つの上記第2検出信号に基づいて上記判定を行ってよい。
上記の構成によれば、上記第2検出信号生成部において、上記スイッチ部による接続を上記2通りのパターンにおける一方のパターンに維持しつつ上記切り換え部を上記2通りのパターンで接続することにより得られる上記第2検出信号と、上記スイッチ部による接続を上記2通りのパターンにおける他方のパターンに維持しつつ上記切り換え部を上記2通りのパターンで接続することにより得られる上記第2検出信号との関係は、通常の動作モードにおいて大きさが等しく極性が逆の電圧を検出した場合に得られる2つの上記第2検出信号の関係と等価になる。この関係は、上記2つの入力抵抗の少なくとも一方に異常が生じている場合や、上記スイッチ部に異常が生じている場合には、成立しない。
従って、上記第1の検査モードにおいて、上記スイッチ部が上記2通りのパターンの接続を行ったときに上記第2検出信号生成部により生成される2つの上記第2検出信号を比較することにより、上記入力抵抗や上記スイッチ部における異常の有無が判定される。
好適に、上記複数の電圧入力ノードは、参照電圧を入力する一対の検査用ノードを含んでよい。上記制御部は、第2の検査モードにおいて、上記一対の検査用ノードと上記一対の検出入力ノードとを極性が異なる2通りのパターンで接続するように上記スイッチ部を制御してよい。上記電圧検出装置は、上記第2の検査モードにおいて生成される上記第2検出信号と上記参照電圧に応じて設定される基準値とを比較し、当該比較結果に基づいて上記第1検査信号生成部の異常の有無を判定する第2判定部を有してよい。
上記の構成によれば、上記第2の検査モードにおいて、上記一対の検査用ノードと上記一対の検出入力ノードとが極性が異なる2通りのパターンで接続され、当該2通りのパターンにおいて生成される2つの上記第1検出信号に基づいて、上記第2検出信号が生成される。この第2検出信号は、上記参照電圧の電圧検出値を示しているので、上記参照電圧に基づいて設定される基準値と当該第2検出信号との比較結果に基づいて、上記第1検出信号生成部の異常の有無が判定される。
なお、上記第2検出信号生成部は、上記第2の検査モードにおいて、上記切り換え部による接続を同一に維持した状態で上記スイッチ部が上記2通りのパターンの接続を行ったときに上記第1検出信号生成部により生成される2つの上記第1検出信号の差に応じて上記第2検出信号を生成してよい。上記判定部は、上記第2の検査モードにおいて、上記切り換え部が極性の異なる2通りのパターンの接続を行ったときに上記第2検出信号生成部により生成される2つの上記第2検出信号それぞれと上記基準値との比較結果に基づいて、上記第1検査信号生成部の異常の有無を判定してよい。
これにより、上記切り換え部における上記2通りの接続パターンの各々について、上記第1検査信号生成部の異常の有無が判定される。
また、上記電圧検出装置は、上記第1検出信号並びに上記参照電圧をデジタルデータに変換するアナログ・デジタル変換部を有してよい。上記第2判定部は、上記第2の検査モードにおいて第1検出信号生成部で生成される2つの上記第1検出信号を上記アナログ・デジタル変換部で変換した2つのデジタルデータに応じて生成される上記第2検出信号と、上記参照電圧を上記アナログ・デジタル変換部で変換したデジタルデータに応じて設定される上記基準値との比較結果に基づいて、上記第1検査信号生成部の異常の有無を判定してよい。
これにより、上記参照電圧の変化に応じて上記基準値が更新される。
好適に、上記信号生成部は、上記一対の入力ノードにおける一方の入力ノードの電圧と上記基準電圧との差を増幅する第1増幅部と、上記第1増幅部の出力ノードと上記一方の入力ノードとを接続する第1抵抗と、上記一対の入力ノードにおける他方の入力ノードの電圧と上記基準電圧との差を増幅する第2増幅部と、上記第2増幅部の出力ノードと上記他方の入力ノードとを接続する第2抵抗と、上記第1増幅部の出力ノードと上記他方の入力ノードとを接続する第3抵抗とを有してよい。
また好適に、上記スイッチ部の各スイッチは、直列に接続された同一導電型の2つのトランジスタと、上記2つのトランジスタの制御端子と中間接続ノードとの間に接続された定電圧素子と、上記2つのトランジスタの制御端子に共通の駆動電流を供給する駆動回路とを有してよい。
また、上記電圧検出装置は、上記スイッチ部、上記一対の検出入力ノード及び上記第1検出信号生成部をそれぞれ含んだ複数の検出モジュールと、上記複数の検出モジュールから一つの検出モジュールを選択し、当該選択した検出モジュールの上記第1検出信号生成部において生成される上記第1検出信号を上記第2検出信号生成部に入力する選択部とを有してよい。
本発明の第の観点に係る電圧検出装置は、直列接続される複数の電池の各接続ノードにそれぞれ接続される複数の電圧入力ノードと、上記複数の電圧入力ノードの中から選択される2つの電圧入力ノードと第1及び第2のノードとをそれぞれ選択的に接続するための第1のスイッチ回路と、上記第1及び第2のノードと第3及び第4のノードとをそれぞれ選択的に接続するための第2のスイッチ回路と、上記複数の電圧入力ノードと上記第3及び第4のノードとの間に形成される複数の電流路にそれぞれ設けられる複数の入力抵抗と、上記第3及び第4のノードに接続され、上記第3及び第4のノードに現れる電圧差を検出するための電圧検出回路と、を含み、上記電圧検出回路が、上記第3のノードに負側入力端子が接続され、電圧供給端子に正側入力端子が接続される第1の演算増幅器と、上記第4のノードに負側入力端子が接続され、上記電圧供給端子に正側入力端子が接続される第2の演算増幅器と、上記第1の演算増幅器の出力端子と負側入力端子との間に接続される第1の抵抗と、上記第2の演算増幅器の出力端子と負側入力端子との間に接続される第2の抵抗と、上記第1の演算増幅器の出力端子と上記第2の演算増幅器の負側入力端子との間に接続される第3の抵抗と、を有し、上記複数の電圧入力ノードの中から選択された2つの電圧入力ノードの一方と上記第1のノードとが接続され、上記選択された2つの電圧入力ノードの他方と上記第2のノードとが接続される第1の状態において、上記第1のノードと上記第3のノードとが接続され、上記第2のノードと上記第4のノードとが接続されるときに、上記電圧検出回路が第1の検出電圧を出力し、上記第1のノードと上記第4のノードとが接続され、上記第2のノードと上記第3のノードとが接続されたときに、上記電圧検出回路が第2の検出電圧を出力し、上記第1の検出電圧と上記第2の検出電圧との差である第1の差電圧を生成し、上記選択された2つの電圧入力ノードの一方と上記第2のノードとが接続され、上記選択された2つの電圧入力ノードの他方と上記第1のノードとが接続される第2の状態において、上記第1のノードと上記第3のノードとが接続され、上記第2のノードと上記第4のノードとが接続されるときに、上記電圧検出回路が第3の検出電圧を出力し、上記第1のノードと上記第4のノードとが接続され、上記第2のノードと上記第3のノードとが接続されたときに、上記電圧検出回路が第4の検出電圧を出力し、上記第3の検出電圧と上記第4の検出電圧との差である第2の差電圧を生成し、上記第1及び第2の差電圧に基づいて上記第1のスイッチ回路の検査を行なう。
本発明によれば、装置ごとに固有の補正定数を取得することなく、入力オフセット電圧等に起因した誤差成分をキャンセルすることが可能であり、精度の高い電圧を検出できる。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電圧検出装置の構成の一例を示す図である。
図1に示す電圧検出装置は、直列接続された電池セルCEL1〜CELnの各セル電圧を検出する装置であり、電圧入力ノードNC0〜NCnと、スイッチ部10と、検出入力ノードNA,NBと、電圧検出部20と、アナログ・デジタル変換部30と、検出データ処理部40と、制御部50を有する。スイッチ部10は、スイッチSA0〜SAn及びSB0〜SBnを有する。
電圧入力ノードNC0〜NCnは、本発明における複数の電圧入力ノードの一実施形態である。
検出入力ノードNA,NBは、本発明における一対の検出入力ノードの一実施形態である。
スイッチ部10は、本発明におけるスイッチ部の一実施形態である。
電圧検出部20は、本発明における第1検出信号生成部の一実施形態である。
制御部50は、本発明における制御部の一実施形態である。
検出データ処理部40は、本発明における第2検出信号生成部の一実施形態である。
直列接続された電池セルCEL1〜CELnの各端子の電圧は、それぞれ電圧入力ノードNC0〜NCnに供給される。電圧入力ノードNC0には、接地電位GNDに接続された電池セルCEL1の負極端子の電圧が印加され、電圧入力ノードNCk(kは1からnまでの整数を示す。)には、電池セルCELkの正極端子の電圧が印加される。
スイッチ部10のスイッチSA0〜SAn,SB0〜SBnは、制御部50の制御に基づいて、電圧入力ノードNC0〜NCnと検出入力ノードNA,NBとの接続をオン又はオフする。スイッチSAj(jは0からnまでの整数を示す。)は電圧入力ノードNCjと電圧入力ノードNAとの接続をオン又はオフし、スイッチSBjは電圧入力ノードNCjと検出入力ノードNBとの接続をオン又はオフする。
図2は、スイッチSA0〜SAn,SB0〜SBnの構成例を示す第1の図である。
図2(A)に示すスイッチは、互いのソースが共通に接続されたn型のMOSトランジスタQn1及びQn2と、MOSトランジスタQn1及びQn2のソースとゲートの間に接続されたツェナーダイオード等の定電圧素子D1と、定電圧素子D1と並列に接続された抵抗R1と、MOSトランジスタQn1及びQn2のゲートに共通の駆動電流Ic1を供給する電流源(駆動回路)CM1とを有する。電流源CM1は、スイッチの両端子T1,T2の電位より十分に高い電位Vhから駆動電流Ic1を供給する。このn型MOSトランジスタQn1,Qn2は、ドレイン・エクステンデッド(Drain Extended)、ドレインのLOCOSオフセット(Offset)などと呼ばれる高耐圧用の構造を備える。
制御信号Scに応じて電流源CM1が駆動電流Ic1を発生すると、抵抗R1に電流が流れてMOSトランジスタQn1,Qn2のゲートとソースの間に電位差が発生する。この電位差を受けてMOSトランジスタQn1,Qn2がオンすることにより、スイッチが導通状態となる。MOSトランジスタQn1,Qn2のゲート−ソース電圧は、定電圧素子D1によって一定値に制限される。
図2(B)は、電流源CM1の構成例を示す図である。
図2(B)に示す電流源CM1は、接地電位GND側においてカレントミラー回路を構成するn型のMOSトランジスタQn3及びQn4と、スイッチの両端子T1,T2の電位より十分に高い電位Vh側においてカレントミラー回路を構成するp型のMOSトランジスタQp3及びQp4と、オフセット電流のオンオフを制御するためのn型のMOSトランジスタQn5とを有する。
MOSトランジスタQn3は、そのゲートとドレインが接続され、ソースが接地電位GNDに接続され、ドレインに基準電流Irefが入力される。MOSトランジスタQn4は、そのゲートがMOSトランジスタQn3のゲートに接続され、ソースが接地電位GNDに接続され、ドレインがMOSトランジスタQp3のドレインに接続される。MOSトランジスタQp3は、そのゲートとドレインが接続され、ソースが電位Vhに接続され、ドレインにMOSトランジスタQn4のドレイン電流が入力される。MOSトランジスタQp4は、そのゲートがMOSトランジスタQp3のゲートに接続され、ソースが電位Vhに接続され、ドレインから駆動電流Ic1を出力する。MOSトランジスタQn5は、MOSトランジスタQn3のゲートと接地電位GNDとの間に接続されており、ゲートに入力される制御信号Scに応じてオン又はオフする。
図2(B)に示す電流源CM1では、MOSトランジスタQn5のオン又はオフを制御することにより、駆動電流Ic1の発生を制御する。
MOSトランジスタQn5がオフのとき、MOSトランジスタQn3に基準電流Irefが流れ、MOSトランジスタQn3と同じゲート電圧を入力するMOSトランジスタQn4にも基準電流Irefに比例した電流が流れる。MOSトランジスタQp3には、MOSトランジスタQn4と同じドレイン電流が流れる。MOSトランジスタQp3と同じゲート電圧を入力するMOSトランジスタQp4にも、MOSトランジスタQp3のドレイン電流に比例した電流が流れ、これが駆動電流Ic1として出力される。従って、電流源CM1は、基準電流Irefに比例した電流を高電位側からMOSトランジスタQn1,Qn2のゲートに流し込む。
MOSトランジスタQn5がオンすると、MOSトランジスタQn3,Qn4のゲートとソースが短絡され、トランジスタQn3,Qn4に電流が流れず、これによりMOSトランジスタQp3,Qp4の電流もゼロになる。従って、電流源CM1の駆動電流Ic1はゼロになる。
図3は、スイッチSA0〜SAn,SB0〜SBnの構成例を示す第2の図である。
図3(A)に示すスイッチは、互いのソースが共通に接続されたp型のMOSトランジスタQp1及びQp2と、MOSトランジスタQp1及びQp2のソースとゲートの間に接続されたツェナーダイオード等の定電圧素子D2と、定電圧素子D2と並列に接続された抵抗R2と、MOSトランジスタQp1及びQp2のゲートに共通の駆動電流Ic2を供給する電流源(駆動回路)CM2とを有する。電流源CM2は、接地電位GNDへ引き込む方向に流れる駆動電流Ic2を発生する。このp型MOSトランジスタQp1,Qp2は、ドレイン・エクステンデッド(Drain Extended)、ドレインのLOCOSオフセット(Offset)などと呼ばれる高耐圧用の構造を備える。
制御信号Scに応じて電流源CM2が駆動電流Ic2を発生すると、抵抗R2に電流が流れてMOSトランジスタQp1,Qp2のゲートとソースの間に電位差が発生する。この電位差を受けてMOSトランジスタQp1,Qp2がオンすることにより、スイッチが導通状態となる。MOSトランジスタQp1,Qp2のゲート−ソース電圧は、定電圧素子D2によって一定値に制限される。
図3(B)は、電流源CM2の構成例を示す図である。
図3(B)に示す電流源CM2は、図2(B)に示す電流源CM1において高電位側のカレントミラー回路(MOSトランジスタQp3,Qp4)を省略したものであり、MOSトランジスタQn4のドレイン電流が駆動電流Ic2となる。
以上が、スイッチ部10の説明である。
図1に戻る。
電圧検出部20は、検出入力ノードNA,NBに入力される電圧の差に応じた電圧検出信号S20を生成する。
図4は、電圧検出部20の構成の一例を示す図である。
図4に示す電圧検出部20は、入力抵抗Rs1,Rs2と信号生成部201を有する。
信号生成部201は、本発明における信号生成部の一実施形態である。
入力抵抗Rs1,Rs3は、本発明における入力抵抗の一実施形態である。
信号生成部201は、入力ノードPA,PBをそれぞれ基準電位Vmに保つとともに、入力ノードPA,PBに入力される電流の和若しくは差に応じた電圧検出信号S20を生成する。入力抵抗Rs1は検出入力ノードNAと入力ノードPAの間に接続され、入力抵抗Rs3は検出入力ノードNBと入力ノードPBの間に接続される。
信号生成部201は、例えば図4に示すように、演算増幅回路A1及びA2と、抵抗Rf1,Rs2,Rf2を有する。
演算増幅回路A1は、本発明における第1増幅部の一実施形態である。
演算増幅回路A2は、本発明における第2増幅部の一実施形態である。
抵抗Rf1は、本発明における第1抵抗の一実施形態である。
抵抗Rf2は、本発明における第2抵抗の一実施形態である。
抵抗Rs2は、本発明における第3抵抗の一実施形態である。
演算増幅回路A1の負入力ノードは入力ノードPAに接続され、その正入力ノードは基準電位Vmに接続され、その出力ノードは抵抗Rf1を介して負入力ノードに接続される。抵抗Rs2は、演算増幅回路A1の出力ノードと演算増幅回路A2の負入力ノードとの間に接続される。演算増幅回路A2の負入力ノードは入力ノードPBに接続され、その正入力ノードは基準電位Vmに接続され、その出力ノードは抵抗Rf2を介して負入力ノードに接続される。
抵抗Rf1,Rs2,Rf2は、それぞれ、抵抗値rf1,rs2,rf2を有する。
入力ノードPAに電流Ina、検出入力ノードPBに電流Inbがそれぞれ入力される場合の動作を説明する。
演算増幅回路A1は、入力ノードPAを基準電圧Vmに保つように出力ノードに電圧を発生する。入力ノードPAに電流Inaが入力されると、演算増幅回路A1は基準電位Vmに対して「−rf1×Ina」の電圧を出力ノードに発生する。他方、演算増幅回路A2も、入力ノードPBを基準電圧Vmに保つように出力ノードに電圧を発生する。入力ノードPBが基準電圧Vmに保たれているため、抵抗Rs2には電位差「−rf1×Ina」が加わる。したがって、抵抗Rs2には電流「−(rf1/rs2)×Ina」が流れる。この電流と、検出入力ノードNBに入力される電流Inbとが合成されて、抵抗Rf2に流れる。
すなわち、電流Inaと電流Inbは「−(rf1/rs2):1」の割合で合成され、その合成電流Isが抵抗Rf2に流れる。
演算増幅回路A2は、基準電位Vmに対して「−Is×rf2」の電圧を発生し、電圧検出信号S20として出力する。
再び図1に戻る。
アナログ・デジタル変換部30は、電圧検出部20から出力される電圧検出信号S20を所定ビット長のデジタルデータに変換する。
制御部50は、電圧検出部20において各電池セル(CEL1〜CELn)の電圧を検出するように、スイッチ部10を制御する。すなわち、制御部50は、電圧入力ノードNC0〜NCnから2つの電圧入力ノードを選択し、当該選択した2つの電圧入力ノードと検出入力ノードNA,NBとを極性が異なる2通りのパターンで接続するようにスイッチ部10を制御する。
例えば制御部50は、電圧入力ノードNCk,NCk−1(k=1〜n)を選択する場合、電圧入力ノードNCkと検出入力ノードNAを接続し、電圧入力ノードNCk−1と検出入力ノードNBを接続するパターン(以下、「順接続」と記す場合がある)と、電圧入力ノードNCkと検出入力ノードNBを接続し、電圧入力ノードNCk−1と検出入力ノードNAを接続するパターン(以下、「逆接続」と記す場合がある)の2通りの接続を行う。
検出データ処理部40は、アナログ・デジタル変換部30より出力されるデジタルデータS30に基づいて、各電池セル(CEL1〜CELn)の正確な電圧を示す電圧検出データS40を生成する。すなわち、検出データ処理部40は、制御部50により選択された一対の電圧入力ノードと検出入力ノードNA,NBとを上述した2通りのパターン(順接続、逆接続)で接続した場合にそれぞれ生成される2つのデジタルデータS30を取得し、取得した2つのデジタルデータS30の差に応じて、電圧入力ノードNCk,NCk−1に入力される電圧を示す電圧検出データS40を生成する。
ここで、上述した構成を有する本実施形態に係る電圧検出装置の動作を説明する。
制御部50は、各電池セル(CEL1〜CELn)から順次に一の電池セルを選択し、選択した電池セルの正負の電極に接続される一対の電圧入力ノードと検出入力ノードNA,NBとを2通りのパターン(順接続,逆接続)で接続する。
図5(A)は、電圧入力ノードNCk,NCk−1と検出入力ノードNA,NBとを順接続する場合を示し、図5(B)は、これらを逆接続する場合を示す。図5に示すように、制御部50は、順接続においてスイッチSAk,SBk−1をオン、他のスイッチをオフに設定し、逆接続においてスイッチSAk−1,SBkをオン、他のスイッチをオフに設定する。
順接続時(図5(A))における電圧検出信号S20の電圧値を「X1」、逆接続時(図5(B))における電圧検出信号S20の電圧値を「X2」とすると、「X1」及び「X2」はそれぞれ次式で表わされる。
式(1),(2)において、「Vp」は電圧入力ノードNCkの電圧、「Vn」は電圧入力ノードNCk−1の電圧、「rs1」は入力抵抗Rs1の抵抗値、「rs3」は入力抵抗Rs3の抵抗値、「Vof1」は演算増幅回路A1の入力オフセット電圧、「Vof2」は演算増幅回路A2の入力オフセット電圧をそれぞれ示す。
検出データ処理部40は、式(1),(2)で示される「X1」,「X2」のデジタルデータ(S30)をそれぞれ取得し、両者の差を電圧検出データS40として算出する。「X1」及び「X2」の差「Xdif」は、次式で表わされる。
式(3)から分かるように、検出データ処理部40において生成される電圧検出データS40(Xdif)においては、式(1),(2)の右辺第3項、第4項における入力オフセット電圧の成分がキャンセルされており、2つの電圧入力ノードの電圧(Vp−Vn)に一定の比例定数を乗じた値が得られる。
以上説明したように、本実施形態に係る電圧検出装置では、スイッチ部10において、n+1個の電圧入力ノードNC0〜NCnから一対の電圧入力ノードNCk,NCk−1が選択され、選択された電圧入力ノードNCk,NCk−1が検出入力ノードNA,NBに接続される。このとき、制御部50の制御により、電圧入力ノードNCk,NCk−1と検出入力ノードNA,NBとは極性の異なる2通りのパターン(順接続,逆接続)により接続され、その2通りの接続パターンにおいて生成される2つの電圧検出信号S20のデジタルデータS30が検出データ処理部40に入力される。検出データ処理部40は、この2つのデジタルデータS30の差に応じて、電圧入力ノードNCk,NCk−1の電位差を示す電圧検出データS40を生成する。
ここで、電圧検出部20により生成される電圧検出信号S20には、入力オフセット電圧等の影響により、検出入力ノードNA,NBの電圧に依存しない一定の誤差が生じている。この誤差成分は、2通りの接続パターン(順接続,逆接続)で生成される2つの電圧検出信号S20においてほぼ等しい。そのため、この2つの電圧検出信号S20の差をとることにより、電圧検出データS40においては当該誤差成分がキャンセルされている。
他方、電圧検出部20では、検出入力ノードNA,NBの各々に入力される電圧がそれぞれ異なるゲインで増幅され、その増幅結果の和若しくは差に応じて電圧検出信S20が生成されることから、2通りのパターン(順接続,逆接続)において生成される2つの電圧検出信号S20の差をとっても、検出入力ノードNA,NBに入力される2つの電圧成分はキャンセルされず、当該2つの電圧成分の差に応じた成分が残る。従って、電圧検出データS40は、電圧入力ノードNCk,NCk−1の差に応じた値を持つ。
このように、本実施形態によれば、装置ごとに固有の補正定数を取得することなく、精度の高い電圧検出を実現できる。そのため、出荷検査の工数を削減できるとともに、出荷後の装置交換時においても面倒な校正作業が不要となる。また、特性の経時変化に伴って補正定数が適切な値からずれることに起因する誤差が生じないため、補正定数を必要とする従来の装置に比べて電圧検出精度を向上できる。
また、本実施形態によれば、検出対象となる一対の電圧入力ノードについて2つの接続パターンによる2つのデータを取得してその差を算出するだけの簡易な処理で、当該一対の電圧入力ノードの電圧を検出できる。従って、全ノードの電圧を検出しなければ検出値を確定できない従来の装置に比べて、電圧検出に要する時間を大幅に短縮できる。その結果、直列接続された各電池セルの電圧を監視して過電圧などの異常を判定する場合でも、十分高速に判定結果を得ることが可能であり、信頼性を向上できる。
更に、本実施形態によれば、2つのデータの差を算出するだけの簡易な処理で電圧検出結果を得ることができるため、マイクロコンピュータなどを用いずとも、簡易なハードウェア構成で装置を実現可能である。その結果、従来の装置に比べて回路面積や消費電力を大幅に削減できる。
また、本実施形態によれば、例えば図2に示すように、接地電位GNDを基準とする制御信号Scによってスイッチ部10の各スイッチのオンオフ状態を制御可能であり、スイッチの駆動のための回路を簡易化できる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
本実施形態に係る電圧検出装置は、スイッチ部と入力抵抗の検査に関する動作モードを備える。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る電圧検出装置の構成の一例を示す図である。
図6に示す電圧検出装置は、図1に示す電圧検出装置における電圧検出部20を電圧検出部21に置換し、制御部50を制御部51に置換するとともに、更に判定部60を設けたものである。図1と図6におけるその他の同一符号は同一の構成要素を示す。
判定部60は、本発明における第1判定部の一実施形態である。
図7は、電圧検出部21の構成の一例を示す図である。
図7に示す電圧検出部21は、図4に示す電圧検出部20と同様の構成に加えて、入力ノードPA,PBと入力抵抗Rs1,Rs3との接続を切り換える切り換え部202を有する。切り換え部202は、例えば図7に示すように、4つのスイッチSP1〜SP4を備える。スイッチSP1は入力抵抗Rs1と入力ノードPAとの接続をオンオフし、スイッチSP2は入力抵抗Rs1と入力ノードPBとの接続をオンオフし、スイッチSP3は入力抵抗Rs3と入力ノードPAとの接続をオンオフし、スイッチSP4は入力抵抗Rs3と入力ノードPBとの接続をオンオフする。
図8は、切り換え部202の各スイッチ(SP1〜SP4)の構成例を示す図であり、各スイッチをn型MOSトランジスタにより構成する例を示す。この場合、スイッチSP1〜SP4を構成するn型MOSトランジスタのソースは入力ノードPA,PBに接続され、ドレインは入力抵抗Rs1,Rs3の一端に接続される。
n型MOSトランジスタは、電圧入力ノードNC0〜NCnに印加される電圧に対して適当なドレイン耐圧を有する。これらn型MOSトランジスタは、ドレイン・エクステンデッド(Drain Extended)、ドレインのLOCOSオフセット(Offset)などと呼ばれる高耐圧用の構造を備えるものを用いてよい。入力ノードPA,PBは信号生成部201によって基準電位Vmに保たれているので、n型MOSトランジスタのゲートに供給する駆動信号のレベルは、例えば検出データ処理部40のロジック・レベルと同じでよい。
制御部51は、各電池セルの電圧検出を行う上述した通常の動作モードに加えて、切り換え部202よりも前段に位置する回路(スイッチ部10、入力抵抗)の検査を行う動作モード(第1の検査モード)を有する。制御部51は、通常の動作モードでは上述した制御部50と同様な制御を行うが、スイッチ部10の検査を行う第1の検査モードでは、スイッチ部10と切り換え部202を次のように制御する。すなわち、制御部51は、第1の検査モードにおいて、電圧入力ノードNC0〜NCkから一対の電圧入力ノードを選択し、当該選択した一対の電圧入力ノードと検出入力ノードNA,NBとを極性が異なる2通りのパターンで接続するようにスイッチ部10を制御するとともに、この2通りのパターンの各々において、信号生成部201の入力ノードPA,PBと入力抵抗Rs1,Rs2とを極性の異なる2通りのパターンで接続するように切り換え部202を制御する。
この第1の検査モードにおいて、検出データ処理部40は、スイッチ部10による接続を同一に維持した状態で切り換え部202が2通りのパターンの接続を行ったときに電圧検出部20により生成される2つの電圧検出信号S20のデジタルデータS30の差に応じて、通常の動作モード時と同様に電圧検査データS40を生成する。
判定部60は、第1の検査モードにおいて、スイッチ部10が2通りのパターンの接続(順接続,逆接続)を行ったときに検出データ処理部40により生成される2つの電圧検出データS40に基づいて、スイッチ部10及び入力抵抗Rs1,Rs3の異常の有無を判定する。
ここで、図6に示す電圧検出装置の動作を説明する。
まず通常の動作モードにおいて、制御部51は、切り換え部202による入力抵抗Rs1,Rs3と入力ノードPA,PBとの接続を一定に固定した状態で、スイッチ部10を先述した制御部50と同様に制御する。
図9は、通常の動作モードにおけるスイッチ部10及び切り換え部202の接続パターンを示す図である。
制御部51は、例えば図9に示すように、入力抵抗Rs1と入力ノードPAが接続され、かつ、入力抵抗Rs3と入力ノードPBが接続されるように、切り換え部202を制御する。制御部51は、この接続状態を維持しながら、電圧入力ノードNC0〜NCnから選択した2つの電圧入力ノードと検出入力ノードNA,NBとを2通りのパターン(順接続,逆接続)で接続するようにスイッチ部10を制御する(図9(A),図9(B))。検出データ処理部S40は、2通りの接続パターンにおいて生成される2つの電圧検出信号S20の差に応じた電圧検出データS40を生成する。
これに対し、第1の検査モードにおいては、切り換え部202において更に接続の切り換えが行われる。
図10及び図11は、第1の検査モードにおけるスイッチ部10及び切り換え部202の接続パターンを示す図である。
図10は、電圧入力ノードNCk,NCk−1と検出入力ノードNA,NBとを順接続にした場合における、検出入力ノードNA,NBと入力ノードPA,PBとの2通りの接続パターンを示す。
図11は、電圧入力ノードNCk,NCk−1と検出入力ノードNA,NBとを逆接続にした場合における、検出入力ノードNA,NBと入力ノードPA,PBとの2通りの接続パターンを示す。
図10(A)の接続パターンにおいて、制御部51は、スイッチ部10のスイッチSAk及びSBk−1をオンさせるとともに他のスイッチをオフさせ、切り換え部202のスイッチSP1及びSP4をオンさせるとともに他のスイッチをオフさせる。
図10(B)の接続パターンにおいて、制御部51は、スイッチ部10のスイッチSAk及びSBk−1をオンさせるとともに他のスイッチをオフさせ、切り換え部202のスイッチSP2及びSP3をオンさせるとともに他のスイッチをオフさせる。
図11(A)の接続パターンにおいて、制御部51は、スイッチ部10のスイッチSBk及びSAk−1をオンさせるとともに他のスイッチをオフさせ、切り換え部202のスイッチSP1及びSP4をオンさせるとともに他のスイッチをオフさせる。
図11(B)の接続パターンにおいて、制御部51は、スイッチ部10のスイッチSBk及びSAk−1をオンさせるとともに他のスイッチをオフさせ、切り換え部202のスイッチSP2及びSP3をオンさせるとともに他のスイッチをオフさせる。
図10(A)の接続パターンにおいて生成される電圧検出信号S20を「X1_P」、図10(B)の接続パターンにおいて生成される電圧検出信号S20を「X2_P」とし、「X1_P」と「X2_P」の差を「Xdif_P」とすると、これらの信号は概ね次式で表される。
他方、図11(A)の接続パターンにおいて生成される電圧検出信号S20を「X1_N」、図11(B)の接続パターンにおいて生成される電圧検出信号S20を「X2_N」とし、「X1_N」と「X2_N」の差を「Xdif_N」とすると、これらの信号は概ね次式で表される。
なお、式(4)〜(9)において、「rs1p」,「rs3p」,「rs1n」,「rs3n」は次式に示す抵抗値を表す。
式(10)〜(13)における「rw1」はスイッチSAkのオン抵抗値を示し、「rw2」はスイッチSBkのオン抵抗値を示し、「rw3」はスイッチSAk−1のオン抵抗値を示し、「rw4」はスイッチSBk−1のオン抵抗値を示す。
式(6)で表される「Xdif_P」は、図10に示す2つの接続パターンにおける2つの電圧検出信号「X1_P」及び「X2_P」の差に応じて生成される電圧検出データS40に対応する。また、式(9)で表される「Xdif_N」は、図11に示す2つの接続パターンにおける2つの電圧検出信号「X1_N」及び「X2_N」の差に応じて生成される電圧検出データS40に対応する。
判定部60は、この式(6)、(9)に対応する「Xdif_P」及び「Xdif_N」の和を演算する。
ここで、正常な状態において、入力抵抗Rs1,Rs3の抵抗値「rs1」,「rs3」がほぼ等しく、かつ、スイッチSP1〜SP4のオン抵抗値「rw1」〜「rw4」が「rs1」,「rs3」に比べて十分小さいものとする。この場合、式(6)における右辺第1項が式(9)における右辺第2項によりキャンセルされるとともに、式(6)における右辺第2項が式(9)における右辺第1項によりキャンセルされる。そのため、「Xdif_P」及び「Xdif_N」の和の絶対値「E1」は、下記の式(14)に示すように、ほぼゼロになる。
従って、判定部60は、この「E1」を所定の基準値と比較し、「E1」が基準値を超える場合に、スイッチ部10若しくは入力抵抗Rs1,Rs3の抵抗値が異常であると判定する。
以上説明したように、本実施形態では、入力抵抗Rs1,Rs3が同等な抵抗値を持ち、かつ、入力ノードPA,PBが基準電位Vmに保たれていることから、電圧入力ノードNCk,NCk−1から入力ノードPA,PBに流れる電流は、その電流経路に介在する入力抵抗Rs1,Rs3に関わらず、ほぼ等しくなる。また、入力ノードPA,PBに入力される電流が等しければ、信号生成部201において生成される電圧検出信号S20は等しくなる。
そのため、第1の検査モードにおいてスイッチ部10による接続を順接続に維持しつつ切り換え部201を2通りのパターンで接続することにより得られる電圧検出データS40(Xdiff_P)と、スイッチ部10による接続を逆接続に維持しつつ切り換え部201を2通りのパターンで接続することにより得られる電圧検出データS40(Xdif_N)との関係は、通常の動作モードにおいて大きさが等しく極性が逆の電圧を検出した場合に得られる2つの電圧検出データS40の関係と等価になる。この関係は、入力抵抗Rs1,Rs3の少なくとも一方に異常が生じている場合や、スイッチ部10に異常が生じている場合には、成立しない。
従って、第1の検査モードにおいて、スイッチ部10が2通りのパターンの接続(順接続及び逆接続)を行ったときに検出データ処理部40により生成される2つの電圧検出データS40を比較することにより、入力抵抗Rs1,Rs3やスイッチ部10における異常の有無を判定できる。
本実施形態よれば、このような異常の有無を製品の出荷後においても随時検査することができるため、電圧検出結果の信頼性を向上できる。また、電圧検出結果に基づいて電池セルの過電圧を判定する場合には、その判定の信頼性が向上するので、電池セルが組み込まれた機器の信頼性・安全性を高めることができる。
また、本実施形態によれば、入力抵抗Rs1,Rs3と入力ノードPA,PBとの間に切り換え部202のスイッチSP1〜SP4が設けられていることから、スイッチSP1〜SP4を駆動する制御部51においては、基準電位Vmを基準として駆動信号を生成できる。従って、例えばスイッチSP1〜SP4を駆動するための絶縁された電源をスイッチ毎に設けなくてもよいため、回路構成を簡易化できる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
本実施形態に係る電圧検出装置は、電圧検出部の検査に関する動作モードを備える。
図12は、第3の実施形態に係る電圧検出装置の構成の一例を示す図である。図12に示す電圧検出装置は、図6に示す電圧検出装置のスイッチ部10をスイッチ部11に置換し、制御部51を制御部52に置換するとともに、参照電圧Vrefを入力する検査用ノードNV0,NV1と、選択部90と、判定部70とを設けたものであり、図6と図12におけるその他の同一符号は同一の構成要素を示す。
検査用ノードNV0,NV1は、本発明における一対の検査用ノードの一実施形態である。
判定部70は、本発明における第2判定部の一実施形態である。
スイッチ部11は、図1,図6におけるスイッチ部10に検査用のスイッチSVA0,SVA1,SVB0,SVB1を追加したものである。スイッチSVA1は検査用ノードNV1と検出入力ノードNAとの接続をオンオフし、スイッチSVB1は検査用ノードNV1と検出入力ノードNBとの接続をオンオフし、スイッチVA0は検査用ノードNV0と検出入力ノードNAとの接続をオンオフし、スイッチSVB0は検査用ノードNV0と検出入力ノードNBとの接続をオンオフする。
制御部52は、通常のモード及び第1の検査モードにおいて、図6における制御部51と同様にスイッチ部11及び切り換え部202の制御を行うとともに、これに加えて、電圧検出部20の検査を行う検査モード(第2の検査モード)においては、スイッチSVA0,SVA1,SVB0,SVB1の制御を行う。すなわち制御部52は、第2の検査モードにおいて、検査用ノードNV0,NV1と検出入力ノードNA,NBとを極性が異なる2通りのパターン(順接続,逆接続)で接続するようにスイッチSVA0,SVA1,SVB0,SVB1を制御する。
制御部52は、検査用ノードNV0,NV1と検出入力ノードNA,NBとの間における2通りの接続(順接続,逆接続)を、電圧検出部21内の切り換え部202における2通りの接続の各々について行う。
すなわち、制御部52は、切り換え部202によって検出入力ノードNAと入力ノードPAを接続するとともに検出入力ノードNBと入力ノードPBを接続し、この状態で、検査用ノードNV0,NV1と検出入力ノードNA,NBを2通りのパターン(順接続,逆接続)で接続する。このとき検出データ処理部40は、切り換え部202による接続を同一に維持した状態でスイッチ部11による当該2つのパターンの接続を行ったときに生成される2つの電圧検出信号S20のデジタルデータS30の差に応じて、電圧検出データS40を生成する。
また、制御部52は、切り換え部202によって上記と逆の接続を行い(検出入力ノードNAと入力ノードPBを接続するとともに検出入力ノードNBと入力ノードPAを接続する)、この状態で、検査用ノードNV0,NV1と検出入力ノードNA,NBを2通りのパターン(順接続,逆接続)で接続する。このとき検出データ処理部40は、切り換え部202による接続を同一に維持した状態でスイッチ部11による当該2つのパターンの接続を行ったときに生成される2つの電圧検出信号S20のデジタルデータS30の差に応じて、電圧検出データS40を生成する。
選択部90は、電圧検出部21において生成される電圧検出信号S20又は検査用ノードNV0,NV1に入力される参照電圧Vrefの一方を選択してアナログ・デジタル変換部30に入力する。
判定部70は、第2の検査モードにおいて、電圧検出部21から出力される2つの電圧検出信号S20の差分に基づいて生成される電圧検出データS40と参照電圧Vrefに応じた基準値とを比較し、当該比較結果に基づいて電圧検出部21の異常の有無を判定する。すなわち、判定部70は、第2の検査モードにおいて、電圧検出部21を用いて検出した参照電圧Vrefに対応するデジタルデータの電圧検出データS40と、参照電圧Vrefを直接アナログ・デジタル変換部30により変換して得たデジタルデータS30に対応する基準値とを比較し、当該比較結果に基づいて電圧検出部21に異常があるか否かを判定する。
また、判定部70は、切り換え部202において極性の異なる2通りのパターンの接続を行ったときに検出データ処理部40によりそれぞれ生成される2つの電圧検出データS40について、上述した基準値との比較をそれぞれ行い、その比較結果に基づいて、切り換え部202における2通りの接続パターンそれぞれに関して異常があるか否かを判定する。
まず、切り換え部202において検出入力ノードNAと入力ノードPA、検出入力ノードNBと入力ノードPBをそれぞれ接続する場合について説明する。
この接続状態で、検査用ノードNV0,NV1と検出入力ノードNA,NBとを極性が異なる2通りのパターン(順接続,逆接続)で接続し、その2通りのパターンにおいて生成される電圧検出信号S20の差に応じて得られる電圧検出データS40を「Xvrf1」とすると、「Xvrf1」は次式のように表わされる。
式(15)に表される「Xvrf1」は、電圧検出部21が正常な場合において、基準電圧Vrefと同じ電圧が生じている電池セルの電圧検出を行ったときに得られる電圧検出データS40に対応する。
この「Xvrf1」を式(16)の電圧ゲイン「G1」で除したものと基準電圧Vrefとの差をとり、その差の絶対値を誤差「E2_1」とすると、「E2_1」は次式のように表される。
式(17)に示すように、誤差「E2_1」は理想的にはゼロになる。
従って、判定部70は、誤差「E2_1」を所定の基準値と比較し、誤差「E2_1」が基準値より大きい場合、電圧検出部21に異常があると判定する。
他方、切り換え部202において検出入力ノードNAと入力ノードPB、検出入力ノードNBと入力ノードPAをそれぞれ接続した場合の電圧検出データS40を「Xvrf2」とすると、「Xvrf2」は次式のように表される。
誤差「Xvrf2」を式(19)の電圧ゲイン「G2」で除したものと基準電圧Vrefとの差をとり、その差の絶対値を誤差「E2_2」とすると、「E2_2」は次式のように表される。
式(20)に示すように、誤差「E2_2」も理想的にはゼロになる。
従って、判定部70は、誤差「E2_2」を所定の基準値と比較し、誤差「E2_2」が基準値より大きい場合、電圧検出部21に異常があると判定する。
誤差「E2_1」と「E2_2」のそれぞれを基準値と比較することにより、もし両方の誤差に異常が認められる場合には信号生成部201に異常があると推定し、いずれか一方の誤差に異常が認められる場合には切り換え部202のスイッチSP1〜SP4に異常が生じていると推定できる。
以上説明したように、本実施形態では、第2の検査モードにおいて検査用ノードNV1,NV0と検出入力ノードNA,NBとが極性が異なる2通りのパターン(順接続,逆接続)で接続され、この2通りのパターンにおいて生成される2つの電圧検出信号S20に基づいて電圧検出データS40が生成される。この電圧検出データS40は、参照電圧Vrefの電圧検出値を示しているので、参照電圧Vrefに基づいて設定される基準値と電圧検出データS40とを比較することにより、その比較結果に基づいて、電圧検出部21に異常が生じているか否かを判定することができる。
本実施形態によれば、電圧検出部21に異常があるかどうかを製品の出荷後においても随時検査することができるため、電圧検出結果の信頼性を向上できる。また、電圧検出結果に基づいて電池セルの過電圧を判定する場合には、その判定の信頼性が向上するので、電池セルが組み込まれた機器の信頼性・安全性を高めることができる。
また、本実施形態によれば、切り換え部202における極性の異なる2通りのパターンのそれぞれについて、参照電圧Vrefの電圧検出値としての電圧検出データS40(Xvrf1,Xvrf2)を生成し、生成した2つの電圧検出データS40をそれぞれ基準値と比較することで、切り換え部202における異常の有無と信号生成部201における異常の有無とを識別することができる。
更に、本実施形態によれば、選択部90において参照電圧Vrefを選択し、アナログ・デジタル変換部30において参照電圧Vrefをデジタルデータ(S30)に変換し、このデジタルデータに応じて判定部70の基準値を設定することにより、参照電圧Vrefのレベルが経時的に変化しても、この変化に合わせて基準値を更新することができる。そのため、参照電圧Vrefが経時的に変化しても、参照電圧Vrefの電圧検出値として得られる電圧検出データS40(Xvrf1,Xvrf2)と基準値との相対的な差を微小に抑えることができる。すなわち、参照電圧Vrefの経時変化に伴う判定確度の低下を効果的に抑制できる。従って、製品の出荷後においても安定的に電圧検出部21を検査できる。
<第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図13は、第4の実施形態に係る電圧検出装置の構成の一例を示す図である。
図13に示す電圧検出装置は、電圧入力ノードNC0〜NCnと、スイッチ部11−1及び11−2と、検出入力ノードNA1,NB1,NA2,NB2と、電圧検出部21−1及び21−2と、アナログ・デジタル変換部30と、検出データ処理部40と、制御部53と、選択部80を有する。ただし、図13と図6の同一符号は同一の構成要素を示す。
スイッチ部11−1,検出入力ノードNA1,NB1及び電圧検出部21−1を含むユニット、並びに、スイッチ部11−2,検出入力ノードNA2,NB2及び電圧検出部21−2を含むユニットは、それぞれ本発明における検出モジュールの一実施形態である。
選択部80は、本発明のおける選択部の一実施形態である。
スイッチ部11−1は、電圧入力ノードNC0〜NCp(pはnより小さい正の整数を示す。)と検出入力ノードNA1,NB1との接続をオン又はオフする複数のスイッチを備える。例えばスイッチ部11−1は、図14(A)に示すように、検出入力ノードNA1と電圧入力ノードNC0〜NCpとの間のp+1本の電流経路に設けられたスイッチSA1_0〜SA1_p、及び、検出入力ノードNB1と電圧入力ノードNC0〜NCpとの間のp+1本の電流経路に設けられたスイッチSB1_0〜SB1_pを有する。スイッチSA1_t(tは0からpまでの整数を示す。)は電圧入力ノードNCtと電出入力ノードNA1との接続をオン又はオフし、スイッチSB1_tは電圧入力ノードNCtと検出入力ノードNB1との接続をオン又はオフする。
スイッチ部11−2は、電圧入力ノードNCp〜NCn(qは、n=p+qを満たす整数を示す。)と検出入力ノードNA2,NB2との接続をオン又はオフする複数のスイッチを備える。例えばスイッチ部11−2は、図14(B)に示すように、検出入力ノードNA2と電圧入力ノードNCp〜NCnとの間のq+1本の電流経路に設けられたスイッチSA2_0〜SA2_q、及び、検出入力ノードNB2と電圧入力ノードNCq〜NCnとの間のq+1本の電流経路に設けられたスイッチSB2_0〜SB2_qを有する。スイッチSA2_u(uは0からqまでの整数を示す。)は電圧入力ノードNCp+uと電出入力ノードNA2との接続をオン又はオフし、スイッチSB2_uは電圧入力ノードNCp+uと検出入力ノードNB2との接続をオン又はオフする。
スイッチ部11−1,11−2の各スイッチは、例えば図2に示すように、直列接続されたトランジスタを用いて構成される。
電圧検出部21−1,21−2は、図7に示す電圧検出部21と同様な構成を有しており、それぞれ通常の動作モード及び第1の検査モードにおいて電圧検出部21と同様な動作により電圧検出信号S20−1,S20−2を生成する。電圧検出部21−1は検出入力ノードNA1,NB1に入力される電圧に応じて電圧検出信号S20−1を生成し、電圧検出部20−2は検出入力ノードNA2,NB2に入力される電圧に応じて電圧検出信号S20−2を生成する。
選択部80は、電圧検出部21−1において生成される電圧検出信号S20−1及び電圧検出部21−2において生成される電圧検出信号S20−2の一方を選択し、当該選択した電圧検出信号をアナログ・デジタル変換部30に入力する。
制御部53は、電圧検出部21−1において電池セルCEL1〜CELpの電圧を検出するようにスイッチ部11−1を制御するとともに、電圧検出部21−2において電池セルCELp〜CELnの電圧を検出するようにスイッチ部11−2を制御する。
すなわち、制御部53は、電圧入力ノードNC0〜NCqから2つの電圧入力ノードを選択し、当該選択した2つの電圧入力ノードと検出入力ノードNA1,NB1とを極性が異なる2通りのパターン(順接続,逆接続)で接続するようにスイッチ部11−1を制御する。同様に、制御部53は、電圧入力ノードNCq〜NCnから2つの電圧入力ノードを選択し、当該選択した2つの電圧入力ノードと検出入力ノードNA2,NB2とを極性が異なる2通りのパターン(順接続,逆接続)で接続するようにスイッチ部11−2を制御する。
この場合、制御部53は、各電池セル(CEL1〜CELn)の電圧検出信号(S20−1,S20−2)がアナログ・デジタル変換部30においてデジタルデータS30へ変換されるように、選択部80における電圧検出信号の選択を制御する。
また制御部53は、第1の検査モードにおいて、図6に示す電圧検出装置おける制御部51と同様に、スイッチ部11−1,11−2及び電圧検出部21−1,21−2を制御する。これにより電圧検出部21−1,21−2は、判定部60における判定に必要な電圧検出信号S20−1,S20−2を生成する。
アナログ・デジタル変換部30及び検出データ処理部40については、図1における同一符号の構成要素と同じなので説明を割愛する。
ここで、図13に示す電圧検出装置の動作を説明する。
制御部53は、選択部80によって電圧検出信号S20−1又はS20−2の一方を選択する。電圧検出信号S20−1を選択した場合、制御部53は、電池セルCEL1〜CELpから順次に一の電池セルを選択し、選択した電池セルの正負の電極に接続される一対の電圧入力ノードと検出入力ノードNA1,NB1とを2通りのパターン(順接続,逆接続)で接続する。他方、電圧検出信号S20−2を選択した場合、制御部53は、電池セルCELp+1〜CELnから順次に一の電池セルを選択し、選択した電池セルの正負の電極に接続される一対の電圧入力ノードと検出入力ノードNA2,NB2とを2通りのパターン(順接続,逆接続)で接続する。
検出データ処理部40は、制御部53の制御によって一の電池セルが選択される度に、2通りの接続パターンで生成される電圧検出信号S20−1のデジタルデータS30をそれぞれ取得し、取得したデジタルデータS30の差を当該電池セルの電圧検出データS40として算出する。
本実施形態に係る電圧検出装置においても、先に述べた各実施形態と同様に、電圧検出部(21−1,21−2)の入力バイアス電圧、オフセット電圧に起因する誤差成分がキャンセルされた精度の高い電圧検出データS40を得ることが可能であり、図1に示す電圧検出装置と同様な効果を奏する。
また、図13に示す電圧検出装置では、一の電圧検出部とそれに接続されるスイッチ部を含んだ一群の回路(以下、「検出モジュール」と記す場合がある)が複数設けられており、電圧入力ノードから電圧検出部へ至る電流経路が検出モジュールごとに分離されていることから、電圧検出部に含まれる入力抵抗の抵抗値を検出モジュールごとに異なる値に設定できる。例えば、基準電位Vmに対する電圧が低い電池セルほど、これに接続される検出モジュールにおいて入力抵抗の抵抗値を低く設定できる。これにより、抵抗値を低くした検出モジュールでは入力抵抗に流れる電流が増大し、電圧検出部における電圧検出信号の生成速度が向上するため、電圧検出時間を短縮できる。
更に、複数の検出モジュールを設けることによって、スイッチ部の切り換えに起因する電圧検出信号の生成時間の遅延を緩和することも可能である。
例えば、一対の電圧入力ノードについて一の電圧検出信号(S20−1,S20−2)若しくは一の電圧検出データS40を生成する度に、選択部80が検出モジュールを切り換えるようにする。そして、選択部80による切り換えを行う前に、切り換え先となるべき次の検出モジュールにおいて一対の電圧入力ノードと一対の検出入力ノードとの接続が完了しているように、制御部53が当該検出モジュールのスイッチ部(11−1,11−2)を制御する。すなわち、選択部80によって次の検出モジュールに切り換える前に、当該検出モジュールにおいてスイッチ部(11−1,11−2)の切り換えを完了し、電圧検出部(21−1,21−2)による電圧検出信号(S20−1,S20−2)の生成の開始時刻を早める。これにより、電圧検出部(21−1,21−2)における電圧検出信号(S20−1,S20−2)の立ち上がりが早まり、アナログ・デジタル変換部30において入力信号(S20)の安定化のために設けられる変換待ち時間を短縮できるため、電圧検出データS40の取得に要する時間を短くできる。
<第5の実施形態>
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
図15は、第5の実施形態に係る電圧検出装置の構成の一例を示す図である。
図15に示す電圧検出装置は、電圧入力ノードNC0〜NCnと、検出モジュールM1〜Mnと、選択部81と、アナログ・デジタル変換部30と、検出データ処理部40と、制御部54と、判定部60を有する。ただし、図6と図15の同一符号は同一の構成要素を示す。
検出モジュールM1〜Mnは、それぞれ本発明における検出モジュールの一実施形態である。
選択部81は、本発明のおける選択部の一実施形態である。
検出モジュールMk(k=1〜n)は、図16に示すように、図7に示す電圧検出部21と同様な構成に加えて、検出入力ノードNA及びNBの前段にスイッチ部13を有する。スイッチ部13は、図6に示す電圧検出装置におけるスイッチ部10に対応する。
スイッチ部13は、電圧入力ノードNCk及びNCk−1と検出入力ノードNA及びNBとの接続をオン又はオフする4つのスイッチSW1〜SW4を備える。スイッチSW1は電圧入力ノードNCkと検出入力ノードNAとの接続をオンオフし、スイッチSW2は電圧入力ノードNCkと検出入力ノードNBとの接続をオンオフし、スイッチSW3は電圧入力ノードNCk−1と検出入力ノードNAとの接続をオンオフし、スイッチSW4は電圧入力ノードNCk−1と検出入力ノードNBとの接続をオンオフする。
検出モジュールMkは、信号生成部201において生成される信号を電圧検出信号SMkとして選択部81に入力する。
選択部81は、検出モジュールM1〜Mnから一の検出モジュールを選択し、当該選択した検出モジュールにより生成される電圧検出信号をアナログ・デジタル変換部30に入力する。
制御部54は、検出モジュールM1〜Mnから順次に一の検出モジュールが選択されるように選択部81を制御する。そして、選択部81により選択された検出モジュールにおいて、一対の電圧入力ノードと一対の検出入力ノードとを極性が異なる2通りのパターン(順接続,逆接続)で接続するように、当該検出モジュールのスイッチ部13を制御する。
また制御部54は、第1の検査モードにおいて、図6に示す電圧検出装置おける制御部51と同様に、検出モジュールM1〜Mnのスイッチ部13及び切り換え部202を制御する。これにより、検出モジュールM1〜Mnは、判定部60における判定に必要な電圧検出信号SM1〜SMnを生成する。
本実施形態に係る電圧検出装置においても、先に述べた各実施形態と同様に、検出モジュールM1〜Mnにおいて順接続と逆接続による電圧検出信号が生成されることから、検出データ処理部40において精度の高い電圧検出データS40を得ることが可能である。
また、複数の検出モジュールを備えることによって、図13に示す電圧検出装置と同様な方法により、電圧検出時間の短縮を図ることも可能である。
以上、本発明の幾つかの実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態のみに限定されるものではなく、種々のバリエーションを含んでいる。
上述の実施形態では各電池セルの電圧を検出する例が挙げられているが、本発明はこれに限定されない。例えば図1,図5に示す電圧検出装置においては、3以上の電圧入力ノードから任意の一対の電圧入力ノードを選択して一対の検出入力ノードに接続できるので、直列接続された一群の電池セルの電圧を検出することも可能である。
また、第4,第5の実施形態(図13,図15)ではスイッチ部等の検査を行う判定部60を設けているが、これに加えて、電圧検出部の判定を行う判定部70を更に設けてもよい。或いは、判定部60の替わりに判定部70を設けてもよい。第3の実施形態(図12)では、判定部60と70の両方を設けているが、判定部70のみを設けてもよい。判定部70のみを設ける場合は、電圧検出部(検出モジュール)に含まれる切り換え部(202)は省略してよい。
また、スイッチ部の各スイッチは、全てを図2(A)及び(B)に示す回路構成の一方に統一してもよいし、この2種類の回路構成が混在するようにしてもよい。例えば、電池セルCEL0〜CELnを低電位グループと高電位グループの2グループに分けて、低電位グループの電池セルに接続されるスイッチには図2(A)に示すスイッチを使用し、高電位グループの電池セルに接続されるスイッチには図2(B)に示すスイッチを使用してもよい。
図13に示す電圧検出装置では、例えば、低電位側に接続されるスイッチ部11−1には図2(A)に示すスイッチを使用し、高電位側に接続されるスイッチ部11−2には図2(B)に示すスイッチを使用してもよい。
また、第2の実施形態(図6)では、検出データ処理部40において生成される2つの電圧検出データ(Xdif_P,Xdif_N …式(6),(9))に基づいて、スイッチ部10及び入力抵抗Rs1,Rs3の異常の有無を判定しているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、電圧検出部21において生成される4つの電圧検出信号(X1_P,X2_P,X1_N,X2_N …式(4),(5),(7),(8))に基づいて上記の判定を直接行ってもよい。
第1の検査モードにおける上述した4つの接続パターン(図10,図11)には、一対の電圧入力ノード(Nck,Nck−1)と一対の入力ノード(PA,PB)との接続関係が等しく、かつ、一対の電圧入力ノード(Nck,Nck−1)と一対の入力ノード(PA,PB)との各接続経路に介在する入力抵抗(Rs1,Rs3)が異なっている2通り接続パターンが2組存在する(図10(A)と図11(B)、図10(B)と図11(A))。
例えば、判定部60は、この2通り接続パターンにおいて生成される2つの電圧検出信号S20の差に基づいて(|(X1_P)−(X2_N)|、|(X2_P)−(X1_N)|)、上記の判定を行ってもよい。
図6,図7に示す構成では、2つの入力抵抗(Rs1,Rs3)が同等な抵抗値を持ち、かつ、一対の入力ノード(PA,PB)が基準電位Vmに保たれていることから、一の電圧入力ノード(NCk,NCk−1)から一の入力ノード(PA,PB)に流れる電流は、その電流経路に介在する入力抵抗(Rs1,Rs3)に関わらず、ほぼ等しくなる。また、一対の入力ノード(PA,PB)に入力される電流が等しければ、信号生成部201において生成される電圧検出信号S20は等しくなる。
そのため、第1の検査モードにおいて、一対の上記電圧入力ノード(Nck,Nck−1)と一対の上記入力ノード(PA,PB)との接続関係が等しく、一対の電圧入力ノード(Nck,Nck−1)と一対の入力ノード(PA,PB)との各接続経路に介在する入力抵抗が異なる2通りの接続パターン(図10(A)と図11(B)、図10(B)と図11(A))において生成される2つの電圧検出信号S20(「X1_P」と「X2_N」、「X2_P」と「X1_N」)は、正常な状態においてほぼ等しくなる。従って、判定部60は、当該2つの電圧検出信号S20の差(「X1_P」と「X2_N」の差、「X2_P」と「X1_N」の差)を所定の基準値と比較し、この差が基準値を超える場合、スイッチ部10若しくは入力抵抗Rs1,Rs3において異常が発生していると判定することができる。
例えば、判定部60は、「|(X1_P)−(X2_N)|」又は「|(X2_P)−(X1_N)|」の何れか一方と所定の基準値との比較結果に基づいて判定を行ってもよいし、「|(X1_P)−(X2_N)|」及び「|(X2_P)−(X1_N)|」のそれぞれと所定の基準値との比較結果に基づいて判定を行ってもよい。
第1の実施形態に係る電圧検出装置の構成の一例を示す図である。 スイッチ部におけるスイッチの構成の一例を示す第1の図である。 スイッチ部におけるスイッチの構成の一例を示す第2の図である。 図1に示す電圧検出装置における電圧検出部の構成の一例を示す図である。 図1に示す電圧検出装置におけるスイッチ部の接続パターンを示す図である。 第2の実施形態に係る電圧検出装置の構成の一例を示す図である。 図6に示す電圧検出装置における電圧検出部の構成の一例を示す図である。 図7に示す電圧検出部における切り換え部の構成の一例を示す図である。 図6に示す電圧検出装置における通常の動作モードでのスイッチ部及び切り換え部の接続パターンを示す図である。 図6に示す電圧検出装置における第1の検査モードでのスイッチ部及び切り換え部の接続パターンを示す第1の図である。 図6に示す電圧検出装置における第1の検査モードでのスイッチ部及び切り換え部の接続パターンを示す第2の図である。 第3の実施形態に係る電圧検出装置の構成の一例を示す図である。 第4の実施形態に係る電圧検出装置の構成の一例を示す図である。 図13に示す電圧検出装置におけるスイッチ部の構成の一例を示す図である。 第5の実施形態に係る電圧検出装置の構成の一例を示す図である。 図15に示す電圧検出装置における検出モジュールの構成の一例を示す図である。
符号の説明
10,11,11−1,11−2,13…スイッチ部、20,21,21−1,21−2…電圧検出部、30…アナログ・デジタル変換部、40…検出データ処理部、50〜54…制御部、60,70…判定部、80,81…選択部、201…信号生成部、202…切り換え部、A1,A2…演算増幅回路、CEL1〜CELn…電池セル、CM1,CM2…電流源、D1,D2…定電圧素子、M1〜Mn…検出モジュール、NC0〜NCn…電圧入力ノード、NA,NB,NA1,NA2,NB1,NB2…検出入力ノード、Qn1〜Qn5,Qp1〜Qp4…MOSトランジスタ、R1,R2,Rs2,Rf1,Rf2…抵抗、Rs1,Rs3…入力抵抗、SA0〜SAn,SB0〜SBn,SP1〜SP4,SW1〜SW4…スイッチ

Claims (13)

  1. 複数の電圧入力ノードと、
    一対の検出入力ノードと、
    上記複数の電圧入力ノードと上記一対の検出入力ノードとの接続をオン又はオフする複数のスイッチを備えたスイッチ部と、
    上記一対の検出入力ノードの各々に入力される電圧をそれぞれ異なるゲインで増幅し、当該増幅結果の和若しくは差に応じた第1検出信号を生成する第1検出信号生成部と、
    上記複数の電圧入力ノードから一対の電圧入力ノードを選択し、当該選択した一対の電圧入力ノードと上記一対の検出入力ノードとを極性が異なる2通りのパターンで接続するように上記スイッチ部を制御する制御部と、
    上記2通りの接続パターンにおいて上記第1検出信号生成部により生成される2つの上記第1検出信号の差に応じた第2検出信号を生成する第2検出信号生成部と
    を有し、
    上記スイッチ部の各スイッチが、互いにソースが接続されて直列接続され、上記電圧入力ノードと上記検出入力ノードとを接続するための同一導電型の2つのMOSトランジスタと、上記2つのトランジスタのゲートとソースとの間に接続された定電圧素子と、上記2つのトランジスタのゲートとソースとの間に接続された抵抗素子と、上記2つのトランジスタのゲートに共通の駆動電流を供給する駆動回路とを有し、
    上記駆動回路が、上記駆動電流を供給するためのカレントミラー回路と、上記カレントミラー回路のオン/オフを制御するための制御トランジスタとを有する、
    電圧検出装置。
  2. 上記第1検出信号生成部
    一対の入力ノードをそれぞれ基準電位に保つとともに、当該一対の入力ノードに入力される電流の和若しくは差に応じた上記第1検出信号を生成する信号生成部と、
    上記信号生成部の上記一対の入力ノードと選択された一対の上記電圧入力ノードとを一対一に接続する2つの入力抵抗と
    を有する、
    請求項1に記載の電圧検出装置。
  3. 複数の電圧入力ノードと、
    一対の検出入力ノードと、
    上記複数の電圧入力ノードと上記一対の検出入力ノードとの接続をオン又はオフする複数のスイッチを備えたスイッチ部と、
    上記一対の検出入力ノードの各々に入力される電圧をそれぞれ異なるゲインで増幅し、当該増幅結果の和若しくは差に応じた第1検出信号を生成する第1検出信号生成部であって、一対の入力ノードをそれぞれ基準電位に保つとともに、当該一対の入力ノードに入力される電流の和若しくは差に応じた上記第1検出信号を生成する信号生成部と、上記信号生成部の上記一対の入力ノードと上記一対の検出入力ノードとを一対一に接続する2つの入力抵抗とを有する、上記第1検出信号生成部と、
    上記複数の電圧入力ノードから一対の電圧入力ノードを選択し、当該選択した一対の電圧入力ノードと上記一対の検出入力ノードとを極性が異なる2通りのパターンで接続するように上記スイッチ部を制御する制御部と、
    上記2通りの接続パターンにおいて上記第1検出信号生成部により生成される2つの上記第1検出信号の差に応じた第2検出信号を生成する第2検出信号生成部と、
    上記信号生成部の上記一対の入力ノードと上記2つの入力抵抗との接続を切り換える切り換え部と、
    上記スイッチ部及び上記入力抵抗の異常の有無を判定する第1判定部と
    を有し、
    上記2つの入力抵抗は同等な抵抗値を持ち、
    上記制御部は、第1の検査モードにおいて、上記複数の電圧入力ノードから一対の電圧入力ノードを選択し、当該選択した一対の電圧入力ノードと上記一対の検出入力ノードとを極性が異なる2通りのパターンで接続するように上記スイッチ部を制御するとともに、当該2通りのパターンの各々において、上記信号生成部の上記一対の入力ノードと上記2つの入力抵抗とを極性の異なる2通りのパターンで接続するように上記切り換え部を制御し、
    上記第1判定部は、上記第1の検査モードにおいて、上記一対の上記電圧入力ノードと上記一対の上記入力ノードとの接続関係が等しく、かつ、上記一対の上記電圧入力ノードと上記一対の上記入力ノードとの各接続経路に介在する上記入力抵抗が異なる2通りの接続パターンにおいて生成される2つの上記第1検出信号の差に基づいて上記判定を行う、
    電圧検出装置。
  4. 上記第2検出信号生成部は、上記第1の検査モードにおいて、上記スイッチ部による接続を同一に維持した状態で上記切り換え部が上記2通りのパターンの接続を行ったときに上記第1検出信号生成部により生成される2つの上記第1検出信号の差に応じて上記第2検出信号を生成し、
    上記第1判定部は、上記第1の検査モードにおいて、上記スイッチ部が上記2通りのパターンの接続を行ったときに上記第2検出信号生成部により生成される2つの上記第2検出信号に基づいて上記判定を行う、
    請求項3に記載の電圧検出装置。
  5. 上記複数の電圧入力ノードは、参照電圧を入力する一対の検査用ノードを含んでおり、
    上記制御部は、第2の検査モードにおいて、上記一対の検査用ノードと上記一対の検出入力ノードとを極性が異なる2通りのパターンで接続するように上記スイッチ部を制御し、
    上記第2の検査モードにおいて生成される上記第2検出信号と上記参照電圧に応じて設定される基準値とを比較し、当該比較結果の差に基づいて上記第1検査信号生成部の異常の有無を判定する第2判定部を有する、
    請求項3又は4に記載の電圧検出装置。
  6. 上記第2検出信号生成部は、上記第2の検査モードにおいて、上記切り換え部による接続を同一に維持した状態で上記スイッチ部が上記2通りのパターンの接続を行ったときに上記第1検出信号生成部により生成される2つの上記第1検出信号の差に応じて上記第2検出信号を生成し、
    上記判定部は、上記第2の検査モードにおいて、上記切り換え部が極性の異なる2通りのパターンの接続を行ったときに上記第2検出信号生成部により生成される2つの上記第2検出信号それぞれと上記基準値との比較結果に基づいて、上記第1検査信号生成部の異常の有無を判定する、
    請求項5に記載の電圧検出装置。
  7. 上記第1検出信号並びに上記参照電圧をデジタルデータに変換するアナログ・デジタル変換部を有し、
    上記第2判定部は、上記第2の検査モードにおいて、上記第1検出信号生成部で生成される2つの上記第1検出信号を上記アナログ・デジタル変換部で変換した2つのデジタルデータに応じて生成される上記第2検出信号と、上記参照電圧を上記アナログ・デジタル変換部で変換したデジタルデータに応じて設定される上記基準値との比較結果に基づいて、上記第1検査信号生成部の異常の有無を判定する、
    請求項5又は6に記載の電圧検出装置。
  8. 上記信号生成部は、
    上記一対の入力ノードにおける一方の入力ノードの電圧と上記基準電圧との差を増幅する第1増幅部と、
    上記第1増幅部の出力ノードと上記一方の入力ノードとを接続する第1抵抗と、
    上記一対の入力ノードにおける他方の入力ノードの電圧と上記基準電圧との差を増幅する第2増幅部と、
    上記第2増幅部の出力ノードと上記他方の入力ノードとを接続する第2抵抗と、
    上記第1増幅部の出力ノードと上記他方の入力ノードとを接続する第3抵抗と
    を有する、
    請求項3乃至7の何れか一つに記載の電圧検出装置。
  9. 上記スイッチ部の各スイッチは、
    直列に接続された同一導電型の2つのトランジスタと、
    上記2つのトランジスタの制御端子と中間接続ノードとの間に接続された定電圧素子と、
    上記2つのトランジスタの制御端子に共通の駆動電流を供給する駆動回路と
    を有する、
    請求項乃至8の何れか一つに記載の電圧検出装置。
  10. 上記スイッチ部、上記一対の検出入力ノード及び上記第1検出信号生成部をそれぞれ含んだ複数の検出モジュールと、
    上記複数の検出モジュールから一つの検出モジュールを選択し、当該選択した検出モジュールの上記第1検出信号生成部において生成される上記第1検出信号を上記第2検出信号生成部に入力する選択部と
    を有する、
    請求項乃至9の何れか一つに記載の電圧検出装置。
  11. 直列接続される複数の電池の各接続ノードにそれぞれ接続される複数の電圧入力ノードと、
    上記複数の電圧入力ノードの中から選択される2つの電圧入力ノードと第1及び第2のノードとをそれぞれ選択的に接続するための第1のスイッチ回路と、
    上記第1及び第2のノードと第3及び第4のノードとをそれぞれ選択的に接続するための第2のスイッチ回路と、
    上記複数の電圧入力ノードと上記第3及び第4のノードとの間に形成される複数の電流路にそれぞれ設けられる複数の入力抵抗と、
    上記第3及び第4のノードに接続され、上記第3及び第4のノードに現れる電圧差を検出するための電圧検出回路と、
    を含み、
    上記電圧検出回路が、
    上記第3のノードに負側入力端子が接続され、電圧供給端子に正側入力端子が接続される第1の演算増幅器と、
    上記第4のノードに負側入力端子が接続され、上記電圧供給端子に正側入力端子が接続される第2の演算増幅器と、
    上記第1の演算増幅器の出力端子と負側入力端子との間に接続される第1の抵抗と、
    上記第2の演算増幅器の出力端子と負側入力端子との間に接続される第2の抵抗と、
    上記第1の演算増幅器の出力端子と上記第2の演算増幅器の負側入力端子との間に接続される第3の抵抗と、
    を有し、
    上記複数の電圧入力ノードの中から選択された2つの電圧入力ノードの一方と上記第1のノードとが接続され、上記選択された2つの電圧入力ノードの他方と上記第2のノードとが接続される第1の状態において、
    上記第1のノードと上記第3のノードとが接続され、上記第2のノードと上記第4のノードとが接続されるときに、上記電圧検出回路が第1の検出電圧を出力し、
    上記第1のノードと上記第4のノードとが接続され、上記第2のノードと上記第3のノードとが接続されたときに、上記電圧検出回路が第2の検出電圧を出力し、
    上記第1の検出電圧と上記第2の検出電圧との差である第1の差電圧を生成し、
    上記選択された2つの電圧入力ノードの一方と上記第2のノードとが接続され、上記選択された2つの電圧入力ノードの他方と上記第1のノードとが接続される第2の状態において、
    上記第1のノードと上記第3のノードとが接続され、上記第2のノードと上記第4のノードとが接続されるときに、上記電圧検出回路が第3の検出電圧を出力し、
    上記第1のノードと上記第4のノードとが接続され、上記第2のノードと上記第3のノードとが接続されたときに、上記電圧検出回路が第4の検出電圧を出力し、
    上記第3の検出電圧と上記第4の検出電圧との差である第2の差電圧を生成し、
    上記第1及び第2の差電圧に基づいて上記第1のスイッチ回路の検査を行なう、
    電圧検出装置。
  12. 上記第1のスイッチ回路に含まれる各スイッチが、ソース及びゲートが互いに接続される第1及び第2のMOSトランジスタと、
    上記第1及び第2のMOSトランジスタのゲートとソースとの間に接続される抵抗素子と、
    上記抵抗素子に並列に接続される定電圧素子と、
    上記第1及び第2のMOSトランジスタのゲートに定電流を供給する定電流回路と、
    を有し、
    上記定電流回路が上記ゲートに定電流を供給することにより、上記スイッチが導通状態となる、
    請求項11に記載の電圧検出装置。
  13. 第1及び第2の検査用ノードと、
    上記第1及び第2の検査用ノード間に所定の電圧を印加する電圧供給回路と、
    上記第1及び第2の検査用ノードと上記第1及び第2のノードとを選択的に接続するための第3のスイッチ回路と、
    を更に含み、
    上記第1及び第2の検査用ノードと上記第1及び第2のノードとの接続関係を切り替えることにより上記電圧検出回路を用いて検出した第1の電圧値と、上記所定の電圧に基づいた基準値とを比較して上記電圧検出回路の検査を行なう、
    請求項11又は12に記載の電圧検出装置。
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