JP6650164B2 - 自己給電型の電流センサ - Google Patents

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Description

本発明は、自己給電型の電流センサに関し、特に、センサ部と、蓄電動作を行う蓄電部と、電流検出動作を行う電流検出部と、電流検出部の制御を行う制御部とを備えた自己給電型の電流センサに関する。
近年、交流電力供給用の配線等の検出対象を流れる電流を検出するための電流センサとして、電流検出の検出対象に取り付け可能なセンサ部と、センサ部を介して検出対象から得られた電力を蓄電する蓄電動作を行う蓄電部と、センサ部に接続されて検出対象を流れる電流を検出する電流検出動作を行う電流検出部と、電流検出部の制御を行う制御部とを備え、検出対象から得られた電力を利用して検出対象を流れる電流の検出を行う電池交換が不要な自己給電型の電流センサが提案されている。
従来の自己給電型の電流センサに関しては、特許文献1等が開示されている。以下、従来の自己給電型の電流センサの構成について、図10を用いて説明する。図10は、従来の自己給電型の電流センサの構成を示す説明図であり、特許文献1に係る電流測定装置540の構成を示している。
電流測定装置540は、図10に示すように、蓄電ユニット550と、測定ユニット551とを備えている。蓄電ユニット550は、第1の電流センサ520(センサ部)と、第1の整流回路522と、蓄電回路523(蓄電部)とを有している。測定ユニット551は、第2の電流センサ521(センサ部)と、第2の整流回路527と、抵抗524(検出抵抗)と、集積回路525と、通信用のアンテナ526とを有している。
第1の電流センサ520は、磁性体コア520Aとコイル520Bとを有し、検出対象をギャップ520Cで挟み込むことができるようになっている。第2の電流センサ521は、磁性体コア521Aとコイル521Bとを有し、検出対象をギャップ521Cで挟み込むことができるようになっている。
第1の電流センサ520は、検出対象に取り付けられて、検出対象を流れる電流によって発生する磁気を電気信号に変換している。第1の整流回路522は、第1の電流センサ520が出力した電気信号を整流して蓄電可能な電力に変換している。蓄電回路523は、第1の電流センサ520や第1の整流回路522を介して得られた電力を蓄電すると共に、測定ユニット551に電力を供給している。
第2の電流センサ521は、第1の電流センサ520と同様に検出対象に取り付けられて、検出対象を流れる電流によって発生する磁気を電気信号に変換している。第2の整流回路527は、第2の電流センサ521が出力した電気信号を整流して直流の電気信号に変換している。抵抗524は第2の整流回路527の出力端子に接続されており、集積回路525は、抵抗524の両端の電圧に基いて検出対象を流れる電流を検出する電流検出動作と、検出回路の出力信号に基いて検出対象を流れる電流の電流値を演算する演算動作と、算出された電流値をアンテナ526を介して外部に無線送信する送信動作と、検出回路や通信回路を制御する制御動作とを行っている。
電流測定装置540は、このようにして、第1の電流センサ520や第1の整流回路522を介して検出対象から得られた電力を利用して検出対象を流れる電流の検出を行っている。尚、特許文献1では開示されていないが、通常、検出対象を流れる電流を検出する電流検出動作は、一定の検出周期に合わせて周期的に実行される。
特開2014−153184号公報
しかしながら、従来の電流センサでは、磁性体コアやコイルを有する電磁誘導タイプの重いセンサがセンサ部として複数使用されており、小型・軽量化の阻害要因となっていた。電流センサを小型・軽量化するためには、蓄電部と電流検出部との両方を1つのセンサ部に接続してセンサ部の数を減らすことが効果的であるが、1つのセンサ部を蓄電部と電流検出部との両方に接続した場合には、蓄電部の蓄電状態の変化に対応して電流検出部側を流れる電流が変化する等の蓄電部から電流検出部への影響を受けて、電流検出部での電流の検出精度を低下させる可能性が有った。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、小型・軽量化し易く、電流の検出精度を高め易い自己給電型の電流センサを提供することにある。
この課題を解決するために、請求項1に記載の自己給電型の電流センサは、電流検出の検出対象に取り付け可能なセンサ部と、前記センサ部を介して前記検出対象から得られた電力を蓄電する蓄電動作を行う蓄電部と、前記センサ部に接続されて前記検出対象を流れる電流を検出する電流検出動作を行う電流検出部と、前記電流検出部の制御を行う制御部とを備えた自己給電型の電流センサであって、前記センサ部と前記蓄電部との間に介在する切替回路部を更に備え、前記切替回路部は、前記センサ部と前記蓄電部との接続状態を、前記蓄電部が前記センサ部に接続された第1の接続状態と、前記蓄電部が前記センサ部から切り離された第2の接続状態とに切り替え可能であり、前記蓄電部の出力電圧を検出する電圧検出動作が可能な電圧検出部を更に備え、前記電圧検出部が検出した前記蓄電部の出力電圧に基いて、前記切替回路部が動作し、前記制御部は、所定の電圧値に対応した第1の閾値と、前記第1の閾値よりも低い電圧値に対応した第2の閾値とに基いて、前記電圧検出部が検出した前記出力電圧が前記第1の閾値以上になった時に、前記センサ部と前記蓄電部との接続状態が前記第1の接続状態から前記第2の接続状態に切り替わり、前記電圧検出部が検出した前記出力電圧が前記第2の閾値未満になった時に、前記センサ部と前記蓄電部との接続状態が前記第2の接続状態から前記第1の接続状態に切り替わり、前記電圧検出部は、前記センサ部と前記蓄電部との接続状態が前記第2の接続状態から前記第1の接続状態に切り替わった時に、前記蓄電部の出力電圧が伝達される負荷側の回路に蓄積された電荷を放電する放電動作が可能な放電回路を有していることを特徴とする。
この構成の自己給電型の電流センサでは、1つのセンサ部を蓄電部と電流検出部とで共用すると共に、蓄電動作時にはセンサ部と蓄電部との接続状態を第1の接続状態に切り替えて蓄電可能な状態とし、電流検出動作時にはセンサ部と蓄電部との接続状態を第2の接続状態に切り替えて蓄電部をセンサ部や電流検出部から切り離すことができる。そのため、センサ部の数を少なくして電流センサを小型・軽量化したり、電流検出動作時の蓄電部から電流検出部への影響を遮断して、電流の検出精度の低下を防いだりすることができる。その結果、この構成の自己給電型の電流センサは、小型・軽量化し易く、電流の検出精度を高め易い自己給電型の電流センサとなる。また、この構成の自己給電型の電流センサでは、電圧検出部が検出した蓄電部の出力電圧に基いて切替回路部が動作することによって、蓄電部の蓄電状態に合わせて蓄電動作を行わせたり電流検出動作を行わせたりすることができるようになる。その結果、蓄電部の不十分な蓄電に伴う電流検出部の誤動作を防ぎ易くなる。また、この構成の自己給電型の電流センサでは、第1の閾値と第2の閾値という2つの閾値に基いて切替回路部が動作することによって、電流検出動作の開始のタイミングと終了のタイミングとを、それぞれのタイミングに適した蓄電状態に合わせて設定することができる。しかも、電流検出部の電力消費に伴う蓄電部の出力電圧の低下に要する時間を利用して、電流検出動作の持続時間を長めに設定することできるので、電流検出動作を複数回繰り返させて電流の検出精度を向上させ易くすることもできる。また、この構成の自己給電型の電流センサでは、放電回路の放電動作によって、負荷側の回路に蓄積された電荷の影響を受けて電圧検出部の電圧検出精度が低下するのを防ぐことができる。その結果、制御部が切替回路部をより適切なタイミングで制御することができるようになる。
請求項2に記載の自己給電型の電流センサは、前記切替回路部は、前記センサ部と前記蓄電部と前記電流検出部との接続状態を切り替え可能であり、前記第1の接続状態では、前記蓄電部が前記センサ部に接続されると共に前記電流検出部が前記センサ部から切り離され、前記第2の接続状態では、前記蓄電部が前記センサ部から切り離されると共に前記電流検出部が前記センサ部に接続されることを特徴とする。
この構成の自己給電型の電流センサでは、電流検出動作時の蓄電部から電流検出部への影響を遮断して、電流の検出精度の低下を防ぐだけでなく、蓄電動作時にセンサ部から電流検出部側に電流が流れるのを防いで不要な電力消費を抑制し、蓄電部の蓄電効率を高めることもできる。
請求項に記載の自己給電型の電流センサは、前記切替回路部は、半導体素子からなる切替素子を有して構成されることを特徴とする。
この構成の自己給電型の電流センサでは、切替素子となる半導体素子が電磁式のリレー等と比較して小型なので、電磁式のリレー等を用いて切替回路部を構成する場合と比較して電流センサを更に小型・軽量化し易くなる。また、半導体素子は電磁式のリレーのような機械的な動作をしないので、電磁式のリレーを用いて切替回路部を構成する場合と比較して切替動作を素早く行うことができ、切替動作のタイミングのずれによる電流検出部の誤動作を防ぎ易くなる。
請求項に記載の自己給電型の電流センサは、前記切替回路部は、前記センサ部からの電気信号が伝達される電流検出用の検出抵抗の両端にそれぞれ接続される一対の切替素子ユニットを有し、前記切替素子ユニットは、一対の前記切替素子を用いて構成されていることを特徴とする。
この構成の自己給電型の電流センサでは、一対の切替素子を用いて切替素子ユニットを構成することによって、切替素子となる半導体素子の端子が極性を有していても、切替素子ユニットの端子の極性を無くすことができる。そのため、検出抵抗に交流の電気信号が入力されても、切替素子ユニットが検出抵抗の端子に発生する電圧の変動の影響を受け難くなる。その結果、検出抵抗に交流の電気信号が入力された時の切替回路部の誤動作を防ぎ易くなる。
請求項に記載の自己給電型の電流センサは、前記切替素子ユニットは、Nチャンネル型の一対のMOSFET素子と、ショットキーバリア型のダイオード素子とを有して構成され、前記MOSFET素子のソース端子どうしは、互いに接続され、前記MOSFET素子のドレイン端子は、それぞれ他の素子に接続される切替端子となり、前記MOSFET素子のゲート端子どうしは、互いに接続されて切替制御用の切替信号が入力される入力端子となり、前記ダイオード素子のアノード端子は、前記MOSFET素子のソース端子に接続され、前記ダイオード素子のカソード端子は、前記MOSFET素子のゲート端子に接続されていることを特徴とする。
この構成の自己給電型の電流センサでは、Nチャンネル型の一対のMOSFET素子を用いることによって、容易に切替素子ユニットを構成することができる。また、MOSFET素子のソース端子どうしを互いに接続し、ドレイン端子をそれぞれ切替端子とすることによって、容易に切替端子の極性を無くすことができる。また、MOSFET素子のソース端子とゲート端子との間にショットキーバリア型のダイオード素子を接続することによって、ソース端子の電圧とゲート端子の電圧との逆転を防ぐことができ、切替回路部の誤動作を更に防ぎ易くなる。
請求項に記載の自己給電型の電流センサは、前記2つの切替素子ユニットの入力端子には、前記センサ部から前記検出抵抗に伝達される電気信号の最大電圧の1.5倍から3倍の電圧の前記切替信号が入力されることを特徴とする。
この構成の自己給電型の電流センサでは、センサ部10から検出抵抗31に伝達される電気信号の最大電圧よりも十分に高い電圧の切替信号を切替素子ユニットの入力端子に入力することができ、検出抵抗に交流の電気信号が入力されても、切替素子ユニットが検出抵抗の端子に発生する電圧の変動の影響を更に受け難くなる。そのため、検出抵抗に交流の電気信号が入力された時の切替回路部の誤動作を更に防ぎ易くなる。
本発明によれば、小型・軽量化し易く、電流の検出精度を高め易い自己給電型の電流センサを提供することができる。
本発明の実施形態に係る電流センサの回路構成を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る蓄電部の回路構成を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る電流検出部の回路構成を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る電圧検出部の回路構成を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る電圧検出回路の回路構成を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る電流センサの動作手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る電流センサの動作タイミングに関する説明図である。 本発明の第1の変形例に係る電流センサの回路構成を示す説明図である。 本発明の第2の変形例に係る電流センサの回路構成を示す説明図である。 従来の電流センサの構成を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について図1ないし図9を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係る電流センサ1の回路構成を示す説明図である。図2は、本発明の実施形態に係る蓄電部20の回路構成を切替回路部40の切替素子ユニット41と共に示す説明図である。図3は、本発明の実施形態に係る電流検出部30の回路構成を切替回路部40の切替素子ユニット42と共に示す説明図である。図4は、本発明の実施形態に係る電圧検出部50の回路構成を示す説明図である。図5は、本発明の実施形態に係る電圧検出回路51及び電圧検出回路52の回路構成を示す説明図であり、図5(a)が電圧検出回路51の回路構成を示し、図5(b)が電圧検出回路52の回路構成を示している。
図6は、本発明の実施形態に係る電流センサ1の動作手順を示すフローチャートである。図7は、本発明の実施形態に係る電流センサ1の動作タイミングに関する説明図である。図7(a)は、切替動作と蓄電動作と電流検出動作と無線送信動作との動作タイミングを示すタイミングチャートである。図7(b)は、蓄電部20の出力電圧Vchの時間変化を示す説明図である。図7において、t1は、センサ部10と蓄電部20と電流検出部30との接続状態が第1の接続状態となっている時間であり、t2は、センサ部10と蓄電部20と電流検出部30との接続状態が第2の接続状態となっている時間であり、Tsは、t1とt2とを合わせた時間であり、すなわち、電流検出における検出周期でもある。図8は、本発明の第1の変形例に係る電流センサ101の回路構成を示す説明図である。図9は、本発明の第2の変形例に係る電流センサ201の回路構成を示す説明図である。
まず、本発明の実施形態に係る電流センサ1の構成について、図1ないし図5を用いて説明する。本発明の実施形態に係る電流センサ1は、交流電力供給用の配線等の検出対象から得られる電力を利用して検出対象を流れる電流を検出する自己給電型の電流センサであり、図1に示すように、センサ部10と、蓄電部20と、電流検出部30と、切替回路部40と、電圧検出部50と、定電圧回路部60と、無線送信部70と、制御部80とを更に備えている。
センサ部10は、電流検出の検出対象90に取り付け可能な電磁誘導方式のセンサであり、図1に示すように、強磁性体の金属等からなる磁性体コア11と、磁性体コア11に巻かれたコイル12と、コイル12の両端にそれぞれ接続された出力端子13とを有している。磁性体コア11は、検出対象90を取り囲むように検出対象90に取り付けられる。コイル12は、電磁誘導を利用して検出対象90を流れる電流の大きさに対応した交流の電気信号を発生させている。コイル12が発生させた電気信号は、出力端子13から出力される。以下、検出対象90を流れる電流の大きさを電流値Isと略称し、2つの出力端子13の一方から出力される電気信号を出力信号Saと略称し、2つの出力端子13の他方から出力される電気信号を出力信号Sbと略称して説明を進める。
蓄電部20は、図2に示すように、整流回路21と、蓄電素子22とを有している。整流回路21は、ブリッジ接続された4つのダイオード素子21aを有して構成される。整流回路21には、切替回路部40を介してセンサ部10から出力信号Saと出力信号Sbとが入力され、これらの電気信号を整流して蓄電可能な電気信号に変換している。蓄電素子22としては数百μFないし数mF程度の大容量の容量素子が使用される。蓄電素子22は、整流回路21の出力信号を他の回路に供給するための電力として蓄電している。
蓄電部20は、このようにして、センサ部10を介して検出対象90から得られた電力を蓄電する蓄電動作を行っている。尚、蓄電部20に蓄電された電力は、電圧検出部50と定電圧回路部60とを介して制御部80に供給され、制御部80から更に電流検出部30と無線送信部70とに供給される。以下、蓄電部20から制御部80側に電力を供給する際の蓄電部20の出力電圧を蓄電部20の出力電圧Vchと略称して説明を進める。
電流検出部30は、図3に示すように、電流検出用の検出抵抗31と、信号増幅用の増幅回路32とを有している。検出抵抗31の両端には、切替回路部40を介してセンサ部10から出力信号Saと出力信号Sbとが入力される。増幅回路32は、差動増幅用のアンプIC32aに抵抗素子や容量素子を接続してなる差動増幅回路であり、制御部80から電源電圧Vccや基準電圧Vrefを伝達されて検出抵抗31の両端の電圧を増幅し、電流値Isの大きさに対応した検出信号Siとして出力している。電流検出部30は、このようにして、センサ部10に接続されて検出対象90を流れる電流を検出する電流検出動作を行っている。電流検出部30が出力した検出信号Siは、制御部80に伝達される。
切替回路部40は、センサ部10と蓄電部20との間及びセンサ部10と電流検出部30との間に介在して、センサ部10と蓄電部20と電流検出部30との接続状態を切り替える切替動作を行っている。切替回路部40は、図1に示すように、センサ部10と蓄電部20との接続状態を切り替えるための2つの切替素子ユニット41と、センサ部10と電流検出部30との接続状態を切り替えるための2つの切替素子ユニット42とを有して構成される。
切替素子ユニット41は、図2に示すように、一対の切替素子41aを有している。本実施形態では、切替素子41aは、Nチャンネル型のMOSFET素子である。そして、切替素子41aとなるMOSFET素子のソース端子どうしが互いに接続され、ドレイン端子がそれぞれ他の素子に接続される切替端子となり、ゲート端子どうしが互いに接続されて切替制御用の切替信号Vsw1が入力される入力端子となっている。切替信号Vsw1は、制御部80の指示を受けて図示しない信号伝達回路から伝達される。また、切替素子ユニット41は、ショットキーバリア型のダイオード素子41bを更に有している。そして、ダイオード素子41bのアノード端子が前述したMOSFET素子のゲート端子に接続され、ダイオード素子41bのカソード端子が前述したMOSFET素子のソース端子に接続されて、ソース端子の電圧とゲート端子の電圧との逆転(ソース端子の電圧がゲート端子の電圧よりも高くなること)を防いでいる。
切替素子ユニット42は、図3に示すように、一対の切替素子42aを有している。本実施形態では、切替素子42aは、Nチャンネル型のMOSFET素子である。そして、切替素子42aとなるMOSFET素子のソース端子どうしが互いに接続され、ドレイン端子がそれぞれ他の素子に接続される切替端子となり、ゲート端子どうしが互いに接続されて切替制御用の切替信号Vsw2が入力される入力端子となっている。切替信号Vsw2としては、センサ部10から検出抵抗31に伝達される電気信号の最大電圧の1.5倍から3倍の電圧の切替信号が用いられ、制御部80の指示を受けて図示しない信号伝達回路から伝達される。また、切替素子ユニット42は、ショットキーバリア型のダイオード素子42bを更に有している。そして、ダイオード素子42bのアノード端子が前述したMOSFET素子のゲート端子に接続され、ダイオード素子42bのカソード端子が前述したMOSFET素子のソース端子に接続されて、ソース端子の電圧とゲート端子の電圧との逆転(ソース端子の電圧がゲート端子の電圧よりも高くなること)を防いでいる。
そして、切替回路部40は、切替信号Vsw1と切替信号Vsw2とに対応して、センサ部10と蓄電部20と電流検出部30との接続状態を、蓄電部20がセンサ部10に接続されると共に電流検出部30がセンサ部10から切り離された第1の接続状態と、蓄電部20がセンサ部10から切り離されると共に電流検出部30がセンサ部10に接続された第2の接続状態とに切り替えている。尚、本実施形態では、制御部80から所定の指示が出されていない時には、センサ部10と蓄電部20と電流検出部30との接続状態が第1の接続状態となり、制御部80から所定の指示が出された時に、センサ部10と蓄電部20と電流検出部30との接続状態が第1の接続状態から第2の接続状態に切り替わるようになっている。
電圧検出部50は、図4に示すように、電圧検出回路51と、電圧検出回路52と、切替素子53と、切替素子54と、遅延用の容量素子55と、抵抗素子56と、抵抗素子57とを有して構成される。
電圧検出回路51は、比較器51aと、基準電圧生成用のダイオード素子51b(定電圧ダイオード)と、信号処理回路51cと、抵抗素子等を有して構成される。そして、電圧検出回路51の入力端子には蓄電部20の出力電圧Vchが印加され、出力端子には容量素子55と抵抗素子56とを介して蓄電部20の出力電圧Vchが印加されるようになっている。そして、蓄電部20の出力電圧Vchが第1の閾値V1以上になった時に出力端子が接地状態となり、蓄電部20の出力電圧Vchが第1の閾値V1未満になった時に出力端子が開放状態となるように設定されている。第1の閾値V1は、蓄電部20に十分な電力が蓄電された状態の蓄電部20の出力電圧Vchに対応した閾値として設定されている。
電圧検出回路52は、比較器52aと、基準電圧生成用のダイオード素子52b(定電圧ダイオード)と、信号処理回路52cと、抵抗素子等を有して構成される。そして、電圧検出回路52の入力端子には切替素子53を介して蓄電部20の出力電圧Vchが印加され、出力端子には切替素子53と抵抗素子57とを介して蓄電部20の出力電圧Vchが印加されるようになっている。そして、蓄電部20の出力電圧Vchが第2の閾値V2以上になった時に出力端子が開放状態となり、蓄電部20の出力電圧Vchが第2の閾値V2未満になった時に出力端子が接地状態となるように設定されている。第2の閾値V2は、蓄電部20の電力に余裕が無い状態の蓄電部20の出力電圧Vch、すなわち、第1の閾値V1よりも低い電圧に対応した閾値として設定されている。
切替素子53はPチャンネル型のMOSFET素子であり、切替素子54はNチャンネル型のMOSFET素子である。切替素子53と切替素子54とは、電圧検出回路51の出力端子の状態と電圧検出回路52の出力端子の状態とに対応して電圧検出部50の回路状態を切り替える切替動作を行っている。本実施形態では、切替素子53の切替動作と切替素子54の切替動作とによって、蓄電部20の出力電圧Vchが第1の閾値V1未満から第1の閾値V1以上になった時に蓄電部20と定電圧回路部60とが接続されて、蓄電部20の出力電圧Vchが第2の閾値V2未満になるまで維持され、蓄電部20の出力電圧Vchが第2の閾値V2以上から第2の閾値V2未満になった時に蓄電部20と定電圧回路部60とが切り離されて、蓄電部20の出力電圧Vchが再び第1の閾値V1以上になるまで維持されるようになっている。
定電圧回路部60は、電圧検出部50を介して蓄電部20と接続され、蓄電部20の出力電圧Vchを所定の電源電圧Vccに変換して制御部80に伝達している。尚、本実施形態では、抵抗素子57と電圧検出回路52とは、定電圧回路部60の入力端子に蓄積された電荷を放電する放電動作を行う放電回路にもなっている。すなわち、蓄電部20の出力電圧Vchが第2の閾値V2以上から第2の閾値V2未満になった時に、蓄電部20と定電圧回路部60とが切り離されると同時に、電圧検出回路52の出力端子が接地状態となり、定電圧回路部60の入力端子に蓄積された電荷が抵抗素子57を通って放電されるようになっている。そして、このような放電動作によって、定電圧回路部60に蓄積された電荷の影響を受けて電圧検出部50の電圧検出精度が低下するのを防いでいる。
無線送信部70は、送信用アンテナ71を有しており、電流検出部30によって検出された電流の検出結果を送信用アンテナ71を介して外部に無線送信している。
制御部80は、MCU(Micro Cntroller Unit)と呼ばれる制御用の集積回路であり、各種の演算動作や、各種の制御動作を行っている。制御部80が行う演算動作や制御動作には、検出信号Siに基いて電流値Isを演算する演算動作や、電圧検出部50の動作に基いて電圧検出部50が検出した蓄電部20の出力電圧Vchの状態を判断する動作や、電流検出部30を制御する制御動作や、切替回路部40を制御する制御動作や、無線送信部70を制御する制御動作等が含まれる。
次に、本実施形態の自己給電型の電流センサ1の動作について、図5を用いて説明する。電流センサ1の動作は、図5に示すような動作となる。まず、ステップSt1では、制御部80が切替回路部40にセンサ部10と蓄電部20と電流検出部30との接続状態を第1の接続状態に切り替えさせる。そして、蓄電部20がセンサ部10に接続されると共に電流検出部30がセンサ部10から切り離される。次に、ステップSt2では、蓄電部20が蓄電動作を実行する。そして、図6(a)に示すように、蓄電部20の蓄電動作に伴って蓄電部20の出力電圧Vchが徐々に上昇する。蓄電部20の出力電圧Vchの上昇は電圧検出部50によって常時モニタされている。
次に、ステップSt3では、蓄電部20の出力電圧Vchが第1の閾値V1以上か否かに基く判断を制御部80が行う。ステップSt4において蓄電部20の出力電圧Vchが第1の閾値V1未満の場合には、蓄電部20に十分な電力が蓄電されていないと制御部80が判断し、ステップSt2に戻る。そして、蓄電部20が蓄電動作を継続する。ステップSt3において蓄電部20の出力電圧Vchが第1の閾値V1以上となった場合には、蓄電部20に十分な電力が蓄電されたと制御部80が判断し、ステップSt4に移動する。
次に、ステップSt4では、制御部80が切替回路部40にセンサ部10と蓄電部20と電流検出部30との接続状態を第2の接続状態に切り替えさせる。そして、蓄電部20がセンサ部10から切り離されると共に電流検出部30がセンサ部10に接続される。次に、ステップSt5では、電流検出部30が電流検出動作を実行する。次に、ステップSt6では、制御部80が検出信号Siに基いて電流値Isを演算する。次に、ステップSt7では、無線送信部70が電流値Is等の電流の検出結果を外部に無線送信する無線送信動作を実行する。そして、図6(a)に示すように、電流検出動作や無線送信動作による電力消費に伴って蓄電部20の出力電圧Vchが徐々に低下する。蓄電部20の出力電圧Vchの低下は電圧検出部50によって常時モニタされている。
次に、ステップSt8では、蓄電部20の出力電圧Vchが第2の閾値V2未満か否かに基く判断を制御部80が行う。ステップSt8において蓄電部20の出力電圧Vchが第2の閾値V2以上の場合には、蓄電部20の電力に余裕が有ると制御部80が判断し、ステップSt5に戻る。そして、電流センサ1の各回路がステップSt5以降の動作を繰り返す。ステップSt8において蓄電部20の出力電圧Vchが第2の閾値V2未満となった場合には、蓄電部20の電力に余裕が無いと制御部80が判断し、ステップSt9に移動する。
次に、ステップSt9では、電流センサ1の動作を継続するか否かを制御部80が判断する。ステップSt9において動作を継続する場合には、ステップSt1に戻り、電流センサ1の各回路がステップSt1以降の動作を繰り返す。ステップSt9において動作を終了させる場合には、制御部80が電流センサ1の各回路に所定の機能を停止させて電流センサの動作が終了する。
電流センサ1がこのような手順で動作することによって、図6(b)に示すように、蓄電部20の出力電圧Vchに基いて切替回路部40の切替動作が繰り返されるようになる。そして、切替回路部40の切替動作に合わせて、蓄電動作と電流検出動作と電流値Isの演算と無線送信動作とが繰り返されるようになる。尚、電流センサ1を設置した後の設置環境が安定している場合には、センサ部10と蓄電部20と電流検出部30との接続状態が第1の接続状態となっている時間t1や、センサ部10と蓄電部20と電流検出部30との接続状態が第2の接続状態となっている時間t2がほぼ一定となり、ほぼ一定の検出周期Tsに従って蓄電動作と電流検出動作と電流値Isの演算と無線送信動作とが繰り返されるようになる。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態の電流センサ1では、1つのセンサ部10を蓄電部20と電流検出部30とで共用すると共に、蓄電動作時にはセンサ部10と蓄電部20との接続状態を第1の接続状態に切り替えて蓄電可能な状態とし、電流検出動作時にはセンサ部10と蓄電部20との接続状態を第2の接続状態に切り替えて蓄電部20をセンサ部10や電流検出部30から切り離すことができる。そのため、センサ部10の数を少なくして電流センサ1を小型・軽量化したり、電流検出動作時に蓄電部20から電流検出部30への影響を遮断して、電流の検出精度の低下を防いだりすることができる。その結果、電流センサ1は、小型・軽量化し易く、電流の検出精度を高め易い自己給電型の電流センサとなる。
また、本実施形態の電流センサ1では、第1の接続状態では、蓄電部20がセンサ部10に接続されると共に電流検出部30がセンサ部10から切り離され、第2の接続状態では、蓄電部20がセンサ部10から切り離されると共に電流検出部30がセンサ部10に接続されるので、電流検出動作時に蓄電部20から電流検出部30への影響を遮断して、電流の検出精度の低下を防ぐだけでなく、蓄電動作時にセンサ部10から電流検出部側に電流が流れるのを防いで不要な電力消費を抑制し、蓄電部20の蓄電効率を高めることもできる。
また、本実施形態の電流センサ1では、電圧検出部50が検出した蓄電部20の出力電圧Vchに基いて、切替回路部40が切替動作を行うことによって、蓄電部20の蓄電状態に合わせて蓄電動作を行わせたり電流検出動作を行わせたりすることができるようになる。その結果、蓄電部20の不十分な蓄電に伴う電流検出部30の誤動作を防ぎ易くなる。
また、本実施形態の電流センサ1では、第1の閾値V1と第2の閾値V2という2つの閾値に基いて切替回路部40が切替動作を行うことによって、電流検出動作の開始のタイミングと終了のタイミングとを、それぞれのタイミングに適した蓄電状態に合わせて設定することができる。しかも、電流検出部30の電力消費に伴う蓄電部20の出力電圧Vchの低下に要する時間を利用して、電流検出動作の持続時間を長めに設定することできるので、電流検出動作を複数回繰り返させて電流の検出精度を向上させ易くすることもできる。
また、本実施形態の電流センサ1では、抵抗素子57と電圧検出回路52とで構成される放電回路を有し、放電回路は、センサ部10と蓄電部20との接続状態が第2の接続状態から第1の接続状態に切り替わった時に、蓄電部20の出力電圧が伝達される負荷側の回路である定電圧回路部60の入力端子に蓄積された電荷を放電する放電動作が可能なので、このような放電動作によって、定電圧回路部60に蓄積された電荷の影響を受けて電圧検出部50の電圧検出精度が低下するのを防ぐことができる。その結果、制御部80が切替回路部40をより適切なタイミングで制御することができるようになる。
また、本実施形態の電流センサ1では、切替素子41aや切替素子42aとなるMOSFET素子(半導体素子)が電磁式のリレー等と比較して小型なので、電磁式のリレー等を用いて切替回路部を構成する場合と比較して電流センサを更に小型・軽量化し易くなる。また、半導体素子は電磁式のリレーのような機械的な動作をしないので、電磁式のリレーを用いて切替回路部を構成する場合と比較して切替動作を素早く行うことができ、切替動作のタイミングのずれによる電流検出部30の誤動作を防ぎ易くなる。
また、本実施形態の電流センサ1では、一対の切替素子41aや切替素子42bを用いて切替素子ユニット41や切替素子ユニット42を構成することによって、切替素子41aや切替素子42aとなるMOSFET素子(半導体素子)の端子が極性を有していても、切替素子ユニット41や切替素子ユニット42の切替端子の極性を無くすことができる。そのため、検出抵抗31に交流の電気信号が入力されても、切替素子ユニット42が検出抵抗31の端子に発生する電圧の変動の影響を受け難くなる。その結果、検出抵抗31に交流の電気信号が入力された時の切替回路部40の誤動作を防ぎ易くなる。
また、本実施形態の電流センサ1では、切替素子41aや切替素子42aとしてNチャンネル型のMOSFET素子を用いることによって、容易に切替素子ユニット41や切替素子ユニット42を構成することができる。また、MOSFET素子のソース端子どうしを互いに接続し、ドレイン端子をそれぞれ切替端子とすることによって、容易に切替端子の極性を無くすことができる。また、MOSFET素子のソース端子とゲート端子との間にショットキーバリア型のダイオード素子41bやダイオード素子42bを接続することによって、ソース端子の電圧とゲート端子の電圧との逆転を防ぐことができ、切替回路部40の誤動作を更に防ぎ易くなる。
また、本実施形態の電流センサ1では、切替信号Vsw2としては、センサ部10から検出抵抗31に伝達される電気信号の最大電圧の1.5倍から3倍の電圧の切替信号が用いられるので、センサ部10から検出抵抗31に伝達される電気信号の最大電圧よりも十分に高い電圧の切替信号Vsw2を切替素子ユニット42の入力端子に入力することができ、検出抵抗31に交流の電気信号が入力されても、切替素子ユニット42が検出抵抗31の端子に発生する電圧の変動の影響を更に受け難くなる。そのため、検出抵抗31に交流の電気信号が入力された時の切替回路部40の誤動作を更に防ぎ易くなる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は上記の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて適宜変更することができる。以下、本発明の変形例について、図8及び図9を用いて説明する。
本発明の実施形態において、電流センサ1の各部の回路構成を適宜変更しても構わない。例えば、所定の切替動作が可能ならば、図8に示す第1の変形例に係る電流センサ101のように、センサ部10の一方の出力端子13のみに切替回路部40の切替素子ユニット41と切替素子ユニット42とを接続し、センサ部10の他方の出力端子13を蓄電部20と電流検出部30とに直接接続しても構わない。また、蓄電部20の蓄電効率に余裕が有る場合には、図9に示す第2の変形例に係る電流センサ201のように、センサ部10と蓄電部20との間にのみ切替素子ユニット41を介在させ、センサ部10と電流検出部30とを常時接続しても構わない。
また、図示しないが、本発明の実施形態において、所定の切替動作が可能ならば、切替回路部40は、前述した以外の回路構成であっても構わないし、切替素子ユニット41や切替素子ユニット42に使用される一対の切替素子は、Nチャンネル型のMOSFET素子ではなく、Pチャンネル型のMOSFET素子やバイポーラトランジスタ素子等であっても構わない、また、所定の電流検出精度が得られるならば、1つの半導体素子を用いて切替素子ユニット41や切替素子ユニット42を構成したり、多数の半導体素子が集積されたスイッチ用ICや、フォトカプラのような素子や、電磁式のリレー等を用いて切替素子ユニット41や切替素子ユニット42を構成したりしても構わない。
また、本発明の実施形態において、所定の蓄電動作が可能ならば、蓄電部20は、前述した以外の回路構成であっても構わないし、蓄電素子22は、前述した以外の2次電池等の素子であっても構わない。
また、本発明の実施形態において、所定の電流検出動作が可能ならば、電流検出部30は、前述した以外の回路構成であっても構わないし、アナログの検出信号ではなくデジタル化された検出信号を出力しても構わない。また、電流検出部30は、検出抵抗31は、抵抗値を変化させることができる可変抵抗型の素子であっても構わない。また、増幅回路32は、バイポーラトランジスタ素子やFET素子等を用いた増幅回路であっても構わないし、利得可変型の増幅回路であっても構わない。
また、本発明の実施形態において、電圧検出部50は蓄電部20の出力電圧Vchに対応した検出信号を出力する検出回路であり、電圧検出部50が出力した検出信号に基いて制御部80が各種の判断や制御動作を行っても構わない。また、電圧検出回路52や抵抗素子57以外の素子を用いて前述した放電回路を構成しても構わないし、定電圧回路部60の入力端子に蓄積された電荷の影響が小さい場合には、放電回路は無くても構わない。また、制御部80等の安定した動作が可能ならば、定電圧回路部60は無くても構わない。また、無線送信部70は電流検出結果以外の情報を無線送信しても構わないし、有線で外部への情報伝達が可能ならば、無線送信部70は無くても構わない。
また、本発明の実施形態において、所定の機能を実現できるのであれば、電流センサ1を前述した以外の手順に従って動作させても構わない。例えば、電流センサ1を設置した後の設置環境が安定している場合には、所定の検出周期Tsに従って電流検出動作や無線送信動作を繰り返させても構わない。
また、本発明の実施形態において、電流センサ1は、センサ部10と蓄電部20と電流検出部30とを1つずつ有して構成されるセンサユニットを複数個備え、複数個のセンサユニットを1つの制御部80が制御していても構わない。また、電流センサ1は、前述した以外の回路を更に備えていても構わない。また、電流センサ1は、前述した以外の用途の検知対象に取り付けられても構わない。
1 電流センサ
10 センサ部
11 磁性体コア
12 コイル
13 出力端子
20 蓄電部
21 整流回路
21a ダイオード素子
22 蓄電素子
30 電流検出部
31 検出抵抗
32 増幅回路
32a アンプIC
40 切替回路部
41 切替素子ユニット
41a 切替素子
41b ダイオード素子
42 切替素子ユニット
42a 切替素子
42b ダイオード素子
50 電圧検出部
51 電圧検出回路
51a 比較器
51b ダイオード素子
51c 信号処理回路
52 電圧検出回路
52a 比較器
52b ダイオード素子
52c 信号処理回路
53 切替素子
54 切替素子
55 容量素子
56 抵抗素子
57 抵抗素子
60 定電圧回路部
70 無線送信部
71 送信用アンテナ
80 制御部
101 電流センサ
201 電流センサ

Claims (6)

  1. 電流検出の検出対象に取り付け可能なセンサ部と、
    前記センサ部を介して前記検出対象から得られた電力を蓄電する蓄電動作を行う蓄電部と、
    前記センサ部に接続されて前記検出対象を流れる電流を検出する電流検出動作を行う電流検出部と、
    前記電流検出部の制御を行う制御部とを備えた自己給電型の電流センサであって、
    前記センサ部と前記蓄電部との間に介在する切替回路部を更に備え、
    前記切替回路部は、前記センサ部と前記蓄電部との接続状態を、前記蓄電部が前記センサ部に接続された第1の接続状態と、前記蓄電部が前記センサ部から切り離された第2の接続状態とに切り替え可能であり、
    前記蓄電部の出力電圧を検出する電圧検出動作が可能な電圧検出部を更に備え、
    前記電圧検出部が検出した前記蓄電部の出力電圧に基いて、前記切替回路部が動作し、
    前記制御部は、所定の電圧値に対応した第1の閾値と、前記第1の閾値よりも低い電圧値に対応した第2の閾値とに基いて、前記電圧検出部が検出した前記出力電圧が前記第1の閾値以上になった時に、前記センサ部と前記蓄電部との接続状態が前記第1の接続状態から前記第2の接続状態に切り替わり、前記電圧検出部が検出した前記出力電圧が前記第2の閾値未満になった時に、前記センサ部と前記蓄電部との接続状態が前記第2の接続状態から前記第1の接続状態に切り替わり、
    前記電圧検出部は、前記センサ部と前記蓄電部との接続状態が前記第2の接続状態から前記第1の接続状態に切り替わった時に、前記蓄電部の出力電圧が伝達される負荷側の回路に蓄積された電荷を放電する放電動作が可能な放電回路を有していることを特徴とする自己給電型の電流センサ。
  2. 前記切替回路部は、前記センサ部と前記蓄電部と前記電流検出部との接続状態を切り替え可能であり、
    前記第1の接続状態では、前記蓄電部が前記センサ部に接続されると共に前記電流検出部が前記センサ部から切り離され、
    前記第2の接続状態では、前記蓄電部が前記センサ部から切り離されると共に前記電流検出部が前記センサ部に接続されることを特徴とする請求項1に記載の自己給電型の電流センサ。
  3. 前記切替回路部は、半導体素子からなる切替素子を有して構成されることを特徴とする請求項1または請求項に記載の自己給電型の電流センサ。
  4. 前記切替回路部は、前記センサ部からの電気信号が伝達される電流検出用の検出抵抗の両端にそれぞれ接続される一対の切替素子ユニットを有し、
    前記切替素子ユニットは、一対の前記切替素子を用いて構成されていることを特徴とする請求項に記載の自己給電型の電流センサ。
  5. 前記切替素子ユニットは、Nチャンネル型の一対のMOSFET素子と、ショットキーバリア型のダイオード素子とを有して構成され、
    前記MOSFET素子のソース端子どうしは、互いに接続され、
    前記MOSFET素子のドレイン端子は、それぞれ他の素子に接続される切替端子となり、
    前記MOSFET素子のゲート端子どうしは、互いに接続されて切替制御用の切替信号が入力される入力端子となり、
    前記ダイオード素子のアノード端子は、前記MOSFET素子のソース端子に接続され、
    前記ダイオード素子のカソード端子は、前記MOSFET素子のゲート端子に接続されていることを特徴とする請求項に記載の自己給電型の電流センサ。
  6. 前記2つの切替素子ユニットの入力端子には、前記センサ部から前記検出抵抗に伝達される電気信号の最大電圧の1.5倍から3倍の電圧の前記切替信号が入力されることを特徴とする請求項に記載の自己給電型の電流センサ。
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