JP6194682B2 - 電流計測装置 - Google Patents

電流計測装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6194682B2
JP6194682B2 JP2013160857A JP2013160857A JP6194682B2 JP 6194682 B2 JP6194682 B2 JP 6194682B2 JP 2013160857 A JP2013160857 A JP 2013160857A JP 2013160857 A JP2013160857 A JP 2013160857A JP 6194682 B2 JP6194682 B2 JP 6194682B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
power supply
voltage
conversion element
measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013160857A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015031582A (ja
Inventor
英樹 太田
英樹 太田
聡一 新井
聡一 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2013160857A priority Critical patent/JP6194682B2/ja
Publication of JP2015031582A publication Critical patent/JP2015031582A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6194682B2 publication Critical patent/JP6194682B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)

Description

本発明は、電源ラインに装着した変流器から得られる電力を電源として動作して該変流器を介して前記電源ラインに流れる電流を、該電源ラインに流れる電流の大きさに拘わることなく安定に精度良く計測することのできる電流計測装置に関する。
電源ラインに装着した変流器(カレントトランス;CT)を介して得られる電力を電源として動作して該電源ラインに流れる電流を計測する自己給電型の電流計測装置が注目されている。例えば特許文献1には、電源用の変流器と計測用の変流器とを電源ラインに装着して電流計測を行う電流計測装置が開示される。また特許文献2には、電源ラインに装着した変流器から得られる電力を充電して内部電源を生成する電源回路と、前記変流器を介して前記電源ラインに流れる電流を計測し、その計測値を不揮発性メモリに記憶する電流計測部とを前記電源回路における充電量に応じて交互に駆動する技術が開示される。
特許第4258119号公報 特開2010−55356号公報
しかしながら特許文献1に開示されるように、電源用および計測用の2つの変流器を電源ラインに装着するタイプの電流計測装置は、その構成が大掛かりな上、部品コストが嵩むと言う問題がある。これに対して特許文献2に紹介される電流計測装置においては、電源回路の充電と前記電源ラインに流れる電流の計測とを交互に行う必要があり、従って前記電源回路の充電中には電流計測を行うことができないと言う問題がある。
更にこの種の電流計測装置が用いられる用途は多彩であり、また前記電源ラインに流れる電流が常に安定であるとの保証はない。従って前記電源ラインに流れる電流が微少電流から大電流まで大きく変動するような場合であっても、該電流計測装置の動作に必要な電力を安定に確保し、その上で前記電源ラインに流れる電流を精度良く計測し得ることが望まれる。更には前記電源ラインに過電流が流れるような場合であっても、該過電流から前記電源回路を含む前記電流計測回路の全体を保護して該電流計測回路を安定に動作させることが要求される。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、電源ラインに装着した変流器から得られる電力を電源として動作し、前記変流器を介して前記電源ラインに流れる電流を該電源ラインに流れる電流の大きさに拘わることなく安定に、且つ精度良く計測することのできる電流計測装置を提供することにある。
上述した目的を達成するべく本発明に係る電流計測装置は、
電源ラインに装着された変流器を介して検出される電流を電圧に変換する電流・電圧変換素子を備え、該電流・電圧変換素子に生起された電圧を増幅して出力する増幅器と、
この増幅器の出力電圧から前記電源ラインに流れる電流を計測する電流計測部と、
前記変流器に生起された電力を整流して前記増幅器および前記電流計測部を駆動する内部電源電圧を生成する電源回路と、
前記変流器から得られる電力を前記電流・電圧変換素子または前記電源回路に選択的に出力する切替回路と、
前記電流計測部の非動作時に前記変流器から前記電源回路に供給される電力が所定値を超えたとき、前記切替回路の出力先を前記電流・電圧変換素子側に切替制御する計測制御部と
を具備したことを特徴としている。
好ましくは前記計測制御部は、前記変流器から前記電源回路に供給される電力に応じて前記電流・電圧変換素子の値を可変制御すると共に、該電流・電圧変換素子の値に合わせて前記増幅器の利得を制御するように構成される。特に前記計測制御部は、前記変流器から前記電源回路に供給される電力が大きいときには前記電流・電圧変換素子の値を小さくすると共に前記増幅器の利得を大きくし、逆に前記電力が小さいときには前記電流・電圧変換素子の値を大きくすると共に前記増幅器の利得を小さくするように動作する。そして前記計測制御部は、前記電流計測部の非動作時に前記切替回路の出力先を前記電流・電圧変換素子側に切替制御したとき、前記電流計測部を動作させて電流計測を実行させることが好ましい。
ちなみに前記電源回路は、例えば前記変流器に生起された電力を整流する整流回路と、この整流回路の出力電圧を受けて充電されるコンデンサと、このコンデンサの充電電圧を入力して前記内部電源電圧を生成するDC/DC変換器とを備えて構成される。そして前記計測制御部は、前記コンデンサの充電電圧と該充電電圧の時間的変化とから前記電源ラインに流れる過電流を検出して前記切替回路の出力先を前記電流・電圧変換素子側に切替制御するように構成される。
尚、前記計測制御部は、前記コンデンサの充電電圧と該充電電圧の時間的変化とから前記電源ラインに流れる電流を推定して前記電流計測部の非動作時における電流計測を補う電流推定手段を備えることも好ましい。
上記構成の電流計測装置によれば、前記電流計測部の非動作時に前記変流器から前記電源回路に供給される電力が所定値を超えたとき、前記計測制御部により前記切替回路の出力先を前記電流・電圧変換素子側に切替制御されるので、前記電源回路に過電流が流れることがなくなり、従って前記電源ラインに流れる過電流から前記電源回路を効果的に保護することができる。
この際、前記計測制御部の制御の下で前記変流器から得られる電力の大きさに応じて前記電流・電圧変換素子の値が変更設定され、具体的には前記電力が大きいときには前記電流・電圧変換素子の値が小さく設定される。この結果、過電流に伴う大電力によって前記電流・電圧変換素子に異常な過電圧が生起されることがなくなり、従って前記電源ラインに流れる過電流から前記電流・電圧変換素子を含む電流計測部側の回路を効果的に保護することができる。
また前記電流・電圧変換素子の値の変更設定に応じて前記増幅器の利得が調整されるので、前記電源ラインに流れる電流の大きさに拘わることなしに該電流を計測することが可能となる。具体的には前記電源ラインに流れる電流が微少であるときには前記電流・電圧変換素子の値を大きく設定することで前記電源ラインに流れる微少電流を分解能良く計測することができる。逆に前記電源ラインに流れる電流が大きいときには前記電流・電圧変換素子の値を小さく設定することで前記電源ラインに流れる大電流を安定に計測することが可能となる。
また前記変流器の出力を前記電源回路に供給している際、前記電源回路における前記コンデンサの充電電圧と該充電電圧の時間的変化とから前記電源ラインに流れる電流を推定することで、前記電流計測部の非動作時における電流計測を補助することが可能となる。換言すれば前記変流器の出力を前記電源回路に供給している場合、非動作状態にある前記電流計測部に代わって前記電源ラインに流れる電流を推定処理により計測することができる。従って前記電流計測部の非動作時においても前記電源ラインに流れる電流の変化を監視することができる。
故に上記構成の電流計測装置によれば、前記電源ラインに流れる電流の大きさに拘わることなしに該電流計測装置を安定に動作させ、前記電源ラインに流れる電流を安定に、且つ精度良く計測することが可能となる。従ってその実用的利点が多大である。
本発明の第1の実施形態に係る電流計測装置の要部概略構成図。 図1に示す電流計測装置の動作を示すタイミング図。 本発明の第2の実施形態に係る電流計測装置の要部概略構成図。 図3に示す電流計測装置の動作を示すタイミング図。 本発明の第3の実施形態に係る電流計測装置の要部概略構成図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る電流計測装置について説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る電流計測装置1の要部概略構成図である。この電流計測装置1は、計測対象とする電源ライン(電力線)L、例えばAC100Vの商用電源ケーブルに装着される変流器(CT;カレントトランス)2と、この変流器(CT)2の出力端に接続される計測装置本体3とからなる。ちなみに前記変流器(CT)2は、特に図示しないが前記電源ラインLを一次側として該電源ラインLに装着されるリングコアと、このリングコアに巻装されて前記電源ラインLに流れる電流i1に比例した電流i2を生起する二次側コイルとを備えたものである。尚、前記変流器2の出力端に並列接続された定電圧ダイオードZD1は、該変流器2の開放保護用の素子である。
さて前記計測装置本体3は、概略的には前記変流器2の出力電流から前記電源ライン(電力線)Lに流れる電流を計測する電流計測回路部10と、前記変流器2を介して得られる電力から前記電流計測回路部10側の動作に必要な内部電源電圧Vccを生成する電源回路20と、前記変流器2の出力を前記電流計測回路部10または前記電源回路20に選択的に出力する切替回路(SW1)30とを備える。
前記電流計測回路部10は、前記切替回路30を介して前記変流器(CT)2の出力端間に接続されて該変流器(CT)2から出力される電流を電圧に変換する電流・電圧変換素子、具体的には電流計測用抵抗(Rm1)11と、この電流計測用抵抗11に生起された電圧を所定の利得で増幅する増幅器12と、この増幅器12の出力電圧から前記電源ラインLに流れる電流を求める電流計測部13とを備える。尚、この実施形態においては、前記電流計測部13は、後述する計測演算処理部を構築するマイクロプロセッサ(MPU)40が備える機能の一部として実現されている。
ちなみに前記増幅器12は、例えば入力抵抗(Rm2)を介して前記電流計測用抵抗11に生起された電圧を反転入力端子に入力し、前記反転入力端子と出力端子との間に設けた帰還用抵抗(Rm3)の値により定まる利得で前記入力電圧を増幅する演算増幅器(Amp)により構成される。尚、前記電流計測用抵抗(Rm1)11の値、および前記帰還用抵抗(Rm3)の値は、後述するように前記マイクロプロセッサ(MPU)40に設けられた計測制御部14の制御の下で前記電源ラインLに流れる電流の大きさに応じて可変設定される。
具体的には前記電源ラインLに流れる電流i1が大きい場合には、前記電流計測用抵抗(Rm1)11の値を小さく設定することで、後段の回路部品を過大電流から保護する。そしてこの電流計測用抵抗(Rm1)11の値に応じて前記帰還用抵抗(Rm3)の値を調整する。逆に前記電源ラインLに流れる電流i1が小さい場合には、前記電流計測用抵抗(Rm1)11の値を大きく設定する。同時に前記帰還用抵抗(Rm3)の値も大きく設定することで前記演算増幅器(Amp)の利得、即ち、前記増幅器12の利得を大きく設定して電流計測を実行する。
一方、前記電源回路20は、前記切替回路30を介して前記変流器(CT)2の出力端間に接続されて該変流器2から出力される電流(電力)を全波整流するダイオードブリッジ(DB)からなる整流回路21と、この整流回路21の出力を抵抗(Rm)22を介して平滑化するコンデンサ(Cpm)23とを備える。更に前記電源回路20は、前記コンデンサ(Cpm)23の充電電圧を入力して前記増幅器12および前記マイクロプロセッサ(MPU)40を駆動する内部電源電圧Vccを生成するDC/DC変換器24を備える。このDC/DC変換器24は、いわゆる電源用レギュレータICからなる。
尚、前記コンデンサ(Cpm)23には、過電圧保護用の定電圧回路25が並列に設けられている。この過電圧保護用の定電圧回路25は、例えば前記変流器2に設けられた開放保護用の定電圧ダイオードZD1よりも降伏電圧が低く設定された定電圧ダイオードからなる。この定電圧回路25により、前記コンデンサ(Cpm)23の充電電圧が過電圧に達する前に前記整流回路21の出力電圧が前記定電圧ダイオードの降伏電圧に制限され、これによって前記コンデンサ(Cpm)23の過充電が防止される。
ここでこの実施形態に係る電流計測装置1が特徴とするところは、前記計測制御部14において前記電流計測部13の非動作時に前記変流器(CT)2から前記電源回路20に供給される電力を、前記コンデンサ(Cpm)23の充電電圧Vcpmに基づいて推定する機能を備える点にある。そして前記計測制御部14の制御の下で、前記電源ラインLに流れる電流の大きさに応じて前記電流計測用抵抗(Rm1)11の値、および前記帰還用抵抗(Rm3)の値を互いに関連付けて可変設定するように構成した点にある。これらの抵抗値の可変設定は、利得制御信号Gain1,Gain2を用いて行われる。
また前記計測制御部14は、更に前記変流器(CT)2から前記電源回路20に供給される電力が所定値を超えたとき、即ち、前記コンデンサ(Cpm)23の充電電圧Vcpmが所定値に達したとき、前記計測制御部14の制御の下で前記切替回路30の出力先を前記電流計測用抵抗(Rm1)11側に切替制御する機能を備える。この切替制御は、前記切替回路30に対して計測制御部14から切替制御信号ON/OFFを与えることによって実行される。
更に計測演算処理部である前記マイクロプロセッサ(MPU)40は、前記電流計測部13の非動作時に、前記コンデンサ(Cpm)23の充電電圧Vcpmと該充電電圧Vcpmの時間的変化とから前記電源ラインLに流れる電流i1の大きさを推定する電流推定部15を備える。この電流推定部15は、前記変流器(CT)2からの電力が前記電源回路20に供給されている為に前記電流計測部13において前記電源ラインLに流れる電流i1を計測することができない状況下において、該電流計測部13に代わって前記電源ラインLに流れる電流i1を補助的に計測する役割を担う。
そして前記電流計測部13において計測された電流値(計測結果)、並びに前記電流推定部15において推定された電流値(推定結果)は、例えば図示しないメモリに逐次記憶される。その後、前記メモリに記憶された計測結果および推定結果は、例えば所定周期毎の平均値として演算処理された後、前記マイクロプロセッサ(MPU)40が備える通信I/F16を介して該電流計測装置1による計測データとして定期的に図示しない親機(データ監視システム)に送信される。
上述した如く構成された電流計測装置1は、基本的には図2に動作タイミングを示すように、例えば予め設定された所定の充電期間Tc1,Tc2,Tc3,…毎に前記変流器(CT)2に得られる電力を前記電源回路20に供給して前記コンデンサ23を充電し、前記増幅器12および前記マイクロプロセッサ40の駆動に必要な内部電源電圧Vccを生成する。そして前記コンデンサ23に充電された電力(充電電圧)に基づいて前記増幅器12および前記マイクロプロセッサ40の駆動に必要な内部電源電圧Vccを生成し得る条件下において前記切替回路30の出力を前記電流計測用抵抗(Rm1)11に切り替え、前記電流計測部13を動作させて前記電源ラインLに流れる電流i1を計測する。
この電流i1の計測期間Tm1,Tm2,Tm3,…は、前記コンデンサ23の充電電圧Vcpmが、前記増幅器12および前記マイクロプロセッサ40の駆動に必要な内部電源電圧Vccを生成し得る最低電圧Vminまで低下する時間の範囲内に設定される。また前記切替回路30の出力の前記電源回路20側への切り替えは、前記電流計測部13において計測される前記電源ラインLに流れる電流i1の大きさから、該電流i1が過電流でないことを確認した上で実行される。
尚、前記コンデンサ23の充電期間Tc1,Tc2,Tc3,…において前記電源ラインLに流れる電流i1が過大となり、これに伴って前記コンデンサ23の充電電圧Vcpmが所定値を超えた場合には、前述したように前記電流計測用抵抗(Rm1)11の値が小さく設定される。そして前記変流器(CT)2の出力電流が前記切替回路30を介して前記電流計測用抵抗(Rm1)11に流される。この結果、前記変流器(CT)2の出力電流は前記電流計測用抵抗(Rm1)11により消費され、該変流器(CT)2の過大な出力電流から前記電源回路20が保護される。
一方、前記電流計測部13の非動作時には、前述したように前記電流推定部15が起動されて前記電源回路20に供給される電流(電力)から前記電源ラインLに流れる電流i1が推定される。この電流推定部15による電流の推定処理は、前記充電期間Tc1,Tc2,Tc3,…における前記コンデンサ23の充電電圧Vcpmの変化を求めることによって行われる。ちなみにこの実施形態においては、前記電源回路20における前記抵抗(Rm)22の値および前記コンデンサ(Cpm)23の値は固定的に与えられている。
従って、例えば前記充電期間Tc2における前記電源ラインLに流れる電流i1(Tc2)の平均値を、概略的には充電開始時における前記コンデンサ23の充電電圧Vcpm1と充電終了時における該コンデンサ23の充電電圧Vcpm2とから、
i1(Tc2)=k・(Vcpm2−Vcpm1)
として求めることができる。
また同様に例えば前記充電期間Tc3における前記電源ラインLに流れる電流i1(Tc3)の平均値を、概略的には充電開始時における前記コンデンサ23の充電電圧Vcpm3と充電終了時における該コンデンサ23の充電電圧Vcpm4とから、
i1(Tc3)=k・(Vcpm4−Vcpm3)
として求めることができる。但し、上記各式においてkは補正係数である。
従って上述した如く構成されて動作する電流計測装置1によれば、前記電源ラインLに装着した前記変流器(CT)2から得られる電力から該電流計測装置1の動作に必要な内部電源電圧Vccを生成し、前記変流器2を介して検出される電流から前記電源ラインLに流れる電流i1を計測することができる。しかも前記電源ラインLに流れる電流i1の大きさに拘わることなしに該電流計測装置1を安定に動作させ、前記電源ラインLに流れる電流i1を安定に、且つ精度良く計測することが可能となる。従ってその実用的利点が多大である。
ところで上述した第1の実施形態においては、前記電源回路20において生成した内部電源電圧Vccを前記増幅器12および前記マイクロプロセッサ40に供給するので、例えば前記マイクロプロセッサ40での消費電流の変動に伴って前記コンデンサ23の充電電圧Vcpmが変動することが否めない。従って前記コンデンサ23の充電電圧Vcpmを正確に求めることが困難である。更にはこれに起因して前記電流計測部13の非動作時における前記電源ラインLに流れる電流i1の推定精度を高めることも難しい。
図3はこのような課題を解消した本発明の第2の実施形態に係る電流計測装置5の要部概略構成を示している。尚、図1に示した電流計測装置1と同一部分には同一符号を付して示しており、その重複した説明については省略する。この電流計測装置5が特徴とするところは、図1に示した電流計測装置1に加えて前記電源回路20において前記整流回路21を介して整流された電力を、スイッチ(SW2)26を介して前記コンデンサ23、または新たに設けた電流計測用のコンデンサ(Cm)27に選択的に供給するように構成した点にある。ちなみに前記コンデンサ23は、この実施形態において内部電源電圧生成用としてだけ用いられるので、ここではコンデンサ(Cp)23として示す。
ちなみに前記スイッチ(SW2)26は、カウンタ28の出力により制御されて一定の周期で所定の短時間に亘って前記電流計測用のコンデンサ(Cm)27側に切り替えられる。従って前記電流計測用のコンデンサ(Cm)27は、前記変流器(CT)2から供給される電力、即ち、前記整流回路21を介して整流される電力により一定の周期で短時間ずつ充電される。また前記内部電源電圧生成用のコンデンサ(Cp)23は、前記変流器(CT)2から前記電源回路20に電力が供給される期間中の、前記電流計測用のコンデンサ(Cm)27の充電が行われない殆どの期間において前記整流回路21を介して整流された電力により充電される。
従って前記電流計測用のコンデンサ(Cm)27には、前記コンデンサ(Cp)23の充電による内部電源電圧Vccの生成に拘わることなく前記変流器(CT)2から得られた電力が充電される。故に前記コンデンサ(Cm)27の充電電圧Vcmは、前記マイクロプロセッサ40等の動作状況に依存する負荷電流変動の影響を受けて変化する前記内部電源電圧生成用のコンデンサ(Cp)23の充電電圧Vcpと異なり、前記変流器(CT)2から得られる電流(電力)そのもの、換言すれば前記電源ラインLに流れる電流i1の大きさに応じたものとなる。
そして前記電流推定部15は、このようにして前記電流計測用のコンデンサ(Cm)27に得られる充電電圧Vcmから前記電源ラインLに流れる電流i1を求めるものとなっている。具体的には前記電流推定部15は、前記計測制御部14による前記切替回路30の切り替え制御動作に伴って、前記電流計測用のコンデンサ(Cm)27に並列接続したリセットスイッチ29をオン動作させて前記電流計測回路部10における電流計測期間に該コンデンサ(Cm)27をリセットする。そして前記電流推定部15は、前記コンデンサ(Cm)27のリセット直前における該コンデンサ(Cm)27の充電電圧Vcmを計測し、計測した充電電圧Vcmから前記電源ラインLに流れる電流i1を推定している。
具体的には図4に前記電流計測装置5の動作タイミングを示すように前記電流推定部15は、前記コンデンサ23の充電期間Tc1,Tc2,Tc3,…において前記コンデンサ(Cm)27に充電された充電電圧Vcm1,Vcm2,Vcm3,…をそれぞれ計測することで、前記充電期間Tc1,Tc2,Tc3,…中において前記電源ラインLに流れる電流i1を計測(推定)している。従って先の実施形態と同様に、前記電流計測部13の非動作時に、該電流計測部13とは独立に前記電源ラインLに流れる電流i1を計測することができる。しかも前記電源回路20による内部電源電圧Vccの生成とは独立に前記電流i1を計測するので、前記マイクロプロセッサ40等の動作状態によって変化する負荷変動の影響を受けることなしに前記電流i1を精度良く計測(推定)することができる。故に、第1の実施形態として示した電流計測装置1が有する特徴に加えて、該電流計測装置1よりも精度良く前記電流計測部13の非動作時における電流計測を行い得ると言う利点がある。
尚、図5に本発明の第3の実施形態に係る電流計測装置6の概略構成を示すように、前記整流回路21の出力電圧を監視して、該出力電圧が所定の電圧閾値を超えたとき、即ち、過電圧となったときに過電圧検出信号Vc-errを出力する過電圧検出回路31を設けるようにしても良い。そして前記過電圧検出信号Vc-errを論理和回路32を介して前記切替回路30に与え、該切替回路30の出力を強制的に前記電流計測回路部10側に切り替えるように構成することも可能である。
このようにしてハードウェア的に前記切替回路30の出力先を切り替え制御するように構成しても、前記電源回路20を過電流から確実に保護することが可能となる。従って先に説明した第1および第2の実施形態に係る電流計測装置1,5と同様な効果が奏せられる。また第2の実施形態に比較して前記マイクロプロセッサ40での処理負担を軽減することができる。
尚、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。例えば前記コンデンサ23としては前記電流計測部13による電流計測時および前記通信I/F16によるデータ送信時等における電力消費量を見込んで、その期間内に前記内部電源電圧Vccを安定に生成し得る充電容量のものを用いれば十分である。これに対して前記電流計測用のコンデンサ(Cm)27としては、前記充電期間Tc1,Tc2,Tc3,…に入力抵抗(Rm4)を介して充電される最大充電電圧が計測ダイナミックレンジを超えることのない容量のものであれば十分である。
また前記電流計測用抵抗(Rm1)11の値、および前記増幅器12の利得については、例えば前記変流器(CT)2から出力される電力(電流i2)の大きさに応じて決定すれば十分である。更に各実施形態においては前記マイクロプロセッサ(MPU)40を用いて前記電流計測部13、前記計測制御部14、前記電流推定部15等の機能を実現したが、これらの各機能をそれぞれ独立したハードウェアにより構成することも勿論可能である。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
L 電源ライン(電力線)
1,5,6 電流計測装置
2 変流器(CT;カレントトランス)
3 計測装置本体
10 電流計測回路部
11 電流計測用抵抗(Rm1)
12 増幅器
13 電流計測部
14 計測制御部
15 電流推定部
16 通信I/F
20 電源回路
21 整流回路(ダイオードブリッジ)
23 コンデンサ(Cpm)
24 DC/DC変換器(電源用レギュレータIC)
25 過電圧保護用の定電圧回路(定電圧ダイオード)
26 スイッチ
27 電流計測用のコンデンサ(Cm)
28 カウンタ
29 リセットスイッチ
30 切替回路
31 過電圧検出回路
32 論理和回路
40 マイクロプロセッサ(MPU;計測演算処理部)

Claims (4)

  1. 電源ラインに装着された変流器を介して検出される電流を電圧に変換する電流・電圧変換素子を備え、該電流・電圧変換素子に生起された電圧を増幅して出力する増幅器と、
    この増幅器の出力電圧から前記電源ラインに流れる電流を計測する電流計測部と、
    前記変流器に生起された電力を整流して前記増幅器および前記電流計測部を駆動する内部電源電圧を生成する電源回路と、
    前記変流器から得られる電力を前記電流・電圧変換素子または前記電源回路に選択的に出力する切替回路と、
    前記電流計測部の非動作時に前記変流器から前記電源回路に供給される電力が所定値を超えたとき、前記切替回路の出力先を前記電流・電圧変換素子側に切替制御する計測制御部と
    を具備し
    前記計測制御部は、前記変流器から前記電源回路に供給される電力に応じて前記電流・電圧変換素子の値を可変制御すると共に、該電流・電圧変換素子の値に合わせて前記増幅器の利得を制御する電流計測装置であって、
    前記計測制御部は、前記変流器から前記電源回路に供給される電力が大きいときには前記電流・電圧変換素子の値を小さくすると共に前記増幅器の利得を大きくし、
    前記電力が小さいときには前記電流・電圧変換素子の値を大きくすると共に前記増幅器の利得を小さくすることを特徴とする電流計測装置
  2. 前記計測制御部は、前記電流計測部の非動作時に前記切替回路の出力先を前記電流・電圧変換素子側に切替制御したとき、前記電流計測部を動作させて電流計測を実行させるものである請求項1に記載の電流計測装置。
  3. 電源ラインに装着された変流器を介して検出される電流を電圧に変換する電流・電圧変換素子を備え、該電流・電圧変換素子に生起された電圧を増幅して出力する増幅器と、
    この増幅器の出力電圧から前記電源ラインに流れる電流を計測する電流計測部と、
    前記変流器に生起された電力を整流して前記増幅器および前記電流計測部を駆動する内部電源電圧を生成する電源回路と、
    前記変流器から得られる電力を前記電流・電圧変換素子または前記電源回路に選択的に出力する切替回路と、
    前記電流計測部の非動作時に前記変流器から前記電源回路に供給される電力が所定値を超えたとき、前記切替回路の出力先を前記電流・電圧変換素子側に切替制御する計測制御部と、
    を具備した電流計測装置であって、
    前記電源回路は、前記変流器に生起された電力を整流する整流回路と、この整流回路の出力電圧を受けて充電されるコンデンサと、このコンデンサの充電電圧を入力して前記内部電源電圧を生成するDC/DC変換器とを備え、
    前記計測制御部は、前記コンデンサの充電電圧と該充電電圧の時間的変化とから前記電源ラインに流れる過電流を検出して前記切替回路の出力先を前記電流・電圧変換素子側に切替制御することを特徴とする電流計測装置。
  4. 前記計測制御部は、前記コンデンサの充電電圧と該充電電圧の時間的変化とから前記電源ラインに流れる電流を推定して前記電流計測部の非動作時における電流計測を補う電流推定手段を備えてなる請求項に記載の電流計測装置。
JP2013160857A 2013-08-01 2013-08-01 電流計測装置 Active JP6194682B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013160857A JP6194682B2 (ja) 2013-08-01 2013-08-01 電流計測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013160857A JP6194682B2 (ja) 2013-08-01 2013-08-01 電流計測装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015031582A JP2015031582A (ja) 2015-02-16
JP6194682B2 true JP6194682B2 (ja) 2017-09-13

Family

ID=52517015

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013160857A Active JP6194682B2 (ja) 2013-08-01 2013-08-01 電流計測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6194682B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015040799A (ja) * 2013-08-22 2015-03-02 富士電機株式会社 電源回路装置、電流計測装置、電力監視システム、並びに電源回路装置の保護方法
EP4317994A4 (en) * 2021-04-23 2024-05-22 Huawei Digital Power Tech Co Ltd CURRENT DETECTION DEVICE, CURRENT DETECTION DEVICE AND CONTROL METHOD FOR CURRENT DETECTION DEVICE

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6334457B2 (ja) * 2015-05-14 2018-05-30 ミドリ安全株式会社 電流測定システム
JP6650164B2 (ja) * 2016-02-04 2020-02-19 アルプスアルパイン株式会社 自己給電型の電流センサ
JP2017223561A (ja) * 2016-06-15 2017-12-21 富士電機機器制御株式会社 電力計測装置および電流計測装置
FR3052868B1 (fr) * 2016-06-20 2021-01-01 Gulplug Dispositif de comptage d'energie electrique
JP6832657B2 (ja) * 2016-09-16 2021-02-24 ラピスセミコンダクタ株式会社 電流計測装置および電流計測方法
EP3333655B1 (de) 2016-12-07 2018-12-05 Sick Ag Speicherprogrammierbare steuerung
DE102019135585A1 (de) * 2019-12-20 2021-06-24 Endress+Hauser Flowtec Ag Elektronik

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0719008Y2 (ja) * 1989-03-31 1995-05-01 横河電機株式会社 電流測定器
JPH0552876A (ja) * 1991-08-26 1993-03-02 Mitsubishi Electric Corp 電子式機器
JP3306706B2 (ja) * 1998-08-20 2002-07-24 株式会社井上電機製作所 電流測定装置
JP2008064539A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Mitsubishi Electric Corp 電子式電流計
FR2956212B1 (fr) * 2010-02-08 2012-03-09 Schneider Electric Ind Sas Dispositif et procede de comptage d'energie electrique

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015040799A (ja) * 2013-08-22 2015-03-02 富士電機株式会社 電源回路装置、電流計測装置、電力監視システム、並びに電源回路装置の保護方法
EP4317994A4 (en) * 2021-04-23 2024-05-22 Huawei Digital Power Tech Co Ltd CURRENT DETECTION DEVICE, CURRENT DETECTION DEVICE AND CONTROL METHOD FOR CURRENT DETECTION DEVICE

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015031582A (ja) 2015-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6194682B2 (ja) 電流計測装置
US8699243B2 (en) Power converter system with synchronous rectifier output stage and reduced no-load power consumption
US9941782B2 (en) Power supply device and method for limiting an output current of a power supply device
US11394251B2 (en) Wireless power system
US20160214488A1 (en) Wireless power supply system and power transmission device
TW201330469A (zh) 電源管理系統和電源管理方法
CN1909314B (zh) 装备有电源电路的电子断开装置和包含断开装置的断路器
US20070053212A1 (en) Feed-forward circuit for adjustable output voltage controller circuits
JP6645356B2 (ja) 電圧変換装置
JP2016163438A (ja) スイッチング電源装置
TWM574786U (zh) 電力轉換器及一次控制器
CN106463045A (zh) 适应性线缆压降补偿
JP2017099066A (ja) スイッチング電源装置
KR101907367B1 (ko) 열적 손상으로부터 스피커의 보호
US11271472B2 (en) Over temperature compensation control circuit
JP5259941B2 (ja) インバータ装置及び空気調和機
JP7396240B2 (ja) 過電流保護回路
US9544024B2 (en) Wireless power receiving device and wireless power transmission device
KR20150100235A (ko) 소프트 스타트 회로 및 이를 포함하는 직류-직류 변환 장치
JP2009106097A (ja) 電源装置
JP2007166825A (ja) 充電用電源、充電用電源及び充電回路部
KR101288497B1 (ko) Pwm ic 구동방법 그리고 이를 이용한 스위칭모드 전원공급장치와 기동 ic
CN102340128B (zh) 依赖电源的干线欠电压保护
JP6781947B2 (ja) 電源装置
US20170194812A1 (en) Energy supply device having transitions between operation and stand-by that are dependent on the output current

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160713

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170425

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170612

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170718

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170731

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6194682

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250