JP2017223561A - 電力計測装置および電流計測装置 - Google Patents

電力計測装置および電流計測装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電力計測中や電流計測中の計測装置の消費電力をなるべく少なくしつつ、電力線を介して供給される電力の変動が激しい状況においても精度よく電力計測や電流計測を行うことを可能にする。【解決手段】電力線に流れる電流に応じて蓄電手段を充電し、当該電力線を介して供給される電力を蓄電手段を電源として計測する電力計測装置に、以下の計測手段と制御手段とを設ける。計測手段は、電力線に流れる電流を、設定された計測周期で計測する。制御手段は、計測周期の時間長に応じた期間を計測期間と充電期間とに分割した場合の前者では電力線を介して供給される電力を計測手段による計測結果に基づいて算出し、後者では電力線に流れる電流の電流値が所定の閾値を上回るまでスリープ状態を維持し、閾値を上回った時点を計測期間の始点として計測周期を再設定してスリープ状態から復帰する。【選択図】 図1

Description

この発明は、電力線を介して供給される電力を計測する電力計測装置と、電流を計測する電流計測装置とに関する。
この種の電力計測装置の一例としては特許文献1に開示の電力計測装置が挙げられる。特許文献1に開示の電力計測装置は、電力線を介して負荷に供給される電流に応じたアナログ信号を電磁誘導により発生させ、このアナログ信号のA/D変換を行い、その結果得られるA/D変換値に基づいて電力を算出する。また、この種の電力計測装置の中には、計測対象の電力線に流れる電流に応じた電流をカレントトランス等により発生させ、2次電池やスーパーキャパシタ等の蓄電手段をこの電流で充電し、この蓄電手段を電源として計測処理を実行する構成のものがある。この電力計測装置によれば、商用電源等の外部電源から電力の供給を受けることなく、電力計測を行うことができる。また、このような構成を有する電流計測装置もある。
蓄電手段に充電可能な電力には上限があるため、蓄電手段を電源とする電力計測装置や電流計測装置では、消費電力をなるべく少なくすることが求められる。そこで、蓄電手段を電源とする従来の電力計測装置や電流計測装置では、図13に示すように、計測周期に同期して間欠的に電力や電流の計測が行われる。図13に示すように、計測周期に応じた時間長の期間は、計測期間と充電期間とに分割される。計測期間とは、電力計測装置や電流計測装置が電力線に流れる1周期分の電流値を予め任意に設定した回数分だけサンプリングする期間である。充電期間とは、電力計測装置や電流計測装置が電力計測や電流計測を行うことなくカレントトランス等により得られる電流で蓄電手段を充電する期間である。この種の電力計測装置や電流計測装置では、電流値のサンプリング結果から電力値等を演算するMCU(Micro Controller
Unit)を計測期間においてのみ稼働させ、充電期間中は当該MCUをスリープ状態(通常時よりも低い周波数のクロックで動作している状態)とすることで消費電力量の低減が実現されていた。この種の電力計測装置や電流計測装置では、計測周期に応じた時間長の期間のうちの計測期間においてのみ電流計測や電流計測が行われるのであるが、計測周期に応じた時間長の期間内において電力線を介して供給される電力が変動しないのであれば、計測期間において計測された電力値や電流値から、計測周期に応じた時間長の期間全体に亘る電力量や電流量を計測周期に占める計測期間の比に応じた比例演算等により算出することができる。
特開2012−225767号公報
電力線を介して供給される電力の変動が激しく、計測周期に応じた時間長の期間内では電力変動は発生しないという仮定が成り立たない場合には、上述したような間欠的な計測処理では、計測周期に応じた時間長の期間全体に亘る電力量や電流量の計測精度は低下する。例えば、計測対象の電力線を介して電力を供給される負荷の消費電力が充電期間中に増加し当該電力線に流れる電流が増加したとしても、その増加分は計測結果に反映されないからである。
この発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、消費電力をなるべく少なくしつつ、電力線を介して供給される電力の変動が激しい状況においても精度よく電力計測や電流計測を行うことが可能な電力計測装置および電流計測装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために本発明は、計測対象の電力線に流れる電流に応じた電流を発生させて蓄電手段を充電し、当該電力線を介して供給される電力を、当該蓄電手段を電源として計測する電力計測装置として、以下の計測手段、および制御手段を有する電力計測装置を提供する。計測手段は、電力線に流れる電流を、設定された計測周期で計測する。制御手段は、計測周期の時間長に応じた期間を計測期間と充電期間とに分割した場合の前者の期間では、電力線を介して供給される電力を、計測手段による計測結果に基づいて算出する一方、後者の期間では、計測手段により計測される電流の電流値が所定の閾値を上回るまでスリープ状態を維持し、当該閾値を上回った時点を計測期間の始点として計測周期を再設定してスリープ状態から復帰する。
また、この発明は、計測対象の電力線に流れる電流に応じた電流を発生させて蓄電手段を充電し、当該電力線が供給する電流を、蓄電手段を電源として計測する電流計測装置として、以下の計測手段および制御手段を有する電流計測装置を提供する。計測手段は、電力線に流れる電流値を、設定された計測周期で計測する。制御手段は、計測周期の時間長に応じた期間を計測期間と充電期間とに分割した場合の後者の期間では、計測手段により計測される電流値が所定の閾値を上回るまでスリープ状態を維持し、計測手段により計測される電流値が所定の閾値を上回った時点を計測期間の始点として計測周期を再設定してスリープ状態から復帰する。
本発明によれば、電力計測や電流計測は計測期間において行われ、充電期間においては、計測手段により計測される電流の電流値が所定の閾値を上回るまで制御手段はスリープ状態を維持する。このため、制御手段を常に通常時のクロックで動作させる場合に比較して消費電力を少なくすることができる。加えて、本発明によれば、充電期間において、計測手段により計測される電流の電流値が所定の閾値を上回ると、制御手段は、当該閾値を上回った時点を計測期間の始点として計測周期を再設定してスリープ状態から復帰し、電力線を介して供給される電力或いは電力線に流れる電流の計測を行う。このため、電力線を介して供給される電力の変動が激しい状況においても、精度よく電力計測や電流計測を行うことが可能になる。
この発明の第1実施形態である電力計測装置100の構成を示すブロック図である。 同実施形態において消費電力の増加をハードウェアにより検出する仕組みを説明するための図である。 同実施形態において行われる電力計測装置100の初期設定の手順を示す図である。 同実施形態において電力計測装置100に初期設定される安定時間を説明するための図である。 同実施形態において電力計測装置100の動作を示すタイムチャートである。 同実施形態においてMCU105が実行するメインプログラムの処理内容を示すフローチャートである。 同実施形態においてMCU105が実行する通常計測処理の処理内容を示すフローチャートである。 同実施形態においてMCU105が実行するスリープ処理の処理内容を示すフローチャートである。 同実施形態においてMCU105が実行する計測処理の処理内容を示すフローチャートである。 同実施形態の効果を説明するための図である。 この発明の第2実施形態である電流計測装置200の構成を示すブロック図である。 変形例(2)のスリープ処理の処理内容を示すフローチャートである。 従来の電力計測装置の動作を示すタイムチャートである。
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、この発明の第1実施形態である電力計測装置100の構成を示すブロック図である。この電力計測装置100は、カレントトランス101、スイッチ102、計測回路103、A/D変換器104、MCU(Micrо Contrоller Unit;マイクロコントローラユニット)105、通信回路106、充電回路107、2次電池108および電源制御回路110を有する。なお、図1では、電力計測装置100の電力測定に必要な電圧測定に関する回路等は図示を省略している。
カレントトランス101は、電力線109に流れる交流電流に応じた交流電流を出力するトランスである。スイッチ102は、MCU105からの制御指令に従い、カレントトランス101の出力電流の供給先を計測回路103または充電回路107に切り換えるスイッチである。なお、図1では、MCU105とスイッチ102の接続の図示を省略している。
計測回路103は、カレントトランス101からスイッチ102を介して供給される交流電流に比例した交流電圧をA/D変換器104に出力する。A/D変換器104は、MCU105による制御の下、計測回路103から供給される交流電圧をサンプリングしてA/D変換し、その結果得られるA/D変換値をMCU105に出力する。本実施形態では、カレントトランス101、計測回路103およびA/D変換器104が、電力線109に流れる電流を、設定された計測周期で計測する計測手段として機能する。
充電回路107は、カレントトランス101からスイッチ102を介して供給される交流電流を整流して直流電流を発生し、この直流電流により2次電池108を充電する回路である。電力計測装置100において、MCU105と通信回路106は、各々の電源端子が2次電池108に接続されており、2次電池108を電源として動作する。2次電池108は充電可能な蓄電手段である。2次電池108に代えてスーパーキャパシタ等の他の蓄電手段を電力計測装置100の電源としてもよい。
電源制御回路110は、2次電池108から計測回路103およびA/D変換器104への電力の供給/遮断を切り換えるスイッチ手段であり、本実施形態では、Pチャネル型のMOSFETにより構成されている。ここで、電源制御回路110であるMOSFETのソースおよびその背景をなすNウェルは2次電池108に接続され、ドレインは計測回路103とA/D変換器104の正電源端子に接続されている。この計測回路103とA/D変換器104の負電源端子は接地されている。そして、電源制御回路110であるMOSFETのゲートにはMCU105からゲート電圧が与えられる。MCU105は、このゲート電圧を制御することにより、電源制御回路110であるMOSFETのON/OFFを切り換え、2次電池108から計測回路103およびA/D変換器104へ電源電圧を供給し、或いはその電源電圧の供給を遮断する。なお、電源制御回路110は、Pチャネル型のMOSFETに限られるものではなく、スイッチとして機能するものであればよい。
MCU105は、各種のプログラムを記憶したROMと、ワークエリアとして使用するRAMと、EEPROM等の書き換え可能な不揮発性メモリを有する。なお、図1では各々の図示は省略されている。MCU105は、ROM内のプログラムを実行することにより、電力計測装置100内の各部を制御する制御手段である。また、MCU105は、ROM内のプログラムを実行することにより、A/D変換器104から供給されるA/D変換値に基づいて電力線109に流れる電流値を算出し、この電流値と図示しない電圧測定回路から得られる電力線109の電圧値を乗算して電力値を算出し、この電力値を通信回路106に出力する。つまり、MCU105は、計測手段により計測される電流値に基づいて、電力線109を介して供給される電力値を算出する。
本実施形態においても、計測周期に応じた時間長の期間は、計測期間と充電期間とに分割される。MCU105は、計測期間において電力値の算出を行う。一方、充電期間が開始すると、MCU105は、消費電力を抑えるためにスリープ状態へ移行する。以降、MCU105は、計測対象の消費電力の増加をハードウェア的に検出するまでスリープ状態を維持する。計測対象の消費電力の増加を検出すると、MCU105は、スリープ状態から復帰して電力値の算出を再開する。より詳細に説明すると、MCU105は、計測対象の電力消費の増加を検出した時点を計測期間の始点として計測周期を再設定してスリープ状態から復帰する。
計測対象の消費電力の増加をハードウェア的に検出する方法の具体例としては種々の態様が考えられ、その一例としては2次電池108の端子電圧の監視、すなわち、2次電池108からMCU105へ供給される電源電圧の監視により、上記消費電力の増加を検出する態様が考えられる。例えば、充電回路107から2次電池108へ供給される単位時間あたりの電力値が所定の値である状況下で充電期間分の充電を行ったとした場合の2次電池108の電源電圧値(以下、電源設計電圧値)を閾値として2次電池108の電源電圧をMCU105に監視させる。なお、2次電池108の電源電圧と閾値との比較についてはコンパレータを用いればよく、上記閾値については定電圧発生回路により発生させるようにすればよい。そして、電源電圧が当該閾値を上回ったことの検出を契機として、スリープ状態から復帰する旨の割り込みをMCU105に発生させる。このように、計測対象の消費電力の増加を2次電池108の端子電圧の監視により検出することができる理由は以下の通りである。すなわち、充電期間が経過する前に上記割り込みが発生したのであれば、それは、2次電池108を電源設計値まで充電することに要する時間が想定よりも短かったことを意味する。そして、2次電池108を電源設計値まで充電することに要する時間が想定よりも短かいということは、充電回路107から2次電池108へ供給される単位時間あたりの電力値が上記所定の値よりも増加したこと、すなわち、計測対象の消費電力の増加により電力線109を流れる電流が増加したことを意味するからである。
計測対象の消費電力の増加をハードウェア的に検出する他の態様としては、設計電圧を超える電圧が充電回路に印加されないようにするための定電圧ダイオードが当該充電回路の前段に設けられている場合に、当該定電圧ダイオードの電圧を監視する態様が挙げられる。図2に示す例では、カレントトランス101の出力電流を整流する整流回路111が充電回路113とは別個に設けられている。つまり、図2における整流回路111と充電回路113の組み合わせは図1における充電回路107に対応する。図2に示す例では、整流回路111と充電回路113とを接続する2本の電力線の間に、充電回路113を保護するための保護回路の役割を果たす定電圧ダイオード112aと112bが介挿されている。より詳細に説明すると、定電圧ダイオード112aのカソードは高電位側の電力線に、定電圧ダイオード112bのカソードは定電圧ダイオード112bのアノードに、定電圧ダイオード112bのアノードは低電位側の電力線にそれぞれ接続されている。
定電圧ダイオード112aのアノードと定電圧ダイオード112bのカソードの共通接続点は信号線を介してMCU105の入力ポートに接続されている。MCU105は、当該入力ポートの入力電圧を所定の閾値電圧(定電圧ダイオードのクランプ電圧)を超えたか否かを監視することで、計測対象の消費電力の増加をハードウェア的に検出することができる。なお、図2に示す例において、整流回路111と充電回路113とを接続する2本の電力線の間に、定電圧ダイオード112aおよび112bを直列に介挿し、定電圧ダイオード112aのアノードと定電圧ダイオード112bのカソードの共通接続点の電圧をMCU105の入力ポートへ入力するようにしたのは、入力ポートへの入力電圧(すなわち、監視対象の電圧)がMCU105の入力電圧(電源電圧)の範囲内に収まるようにするためである。
通信回路106は、MCU105から入力された電力値を図示しないサーバに送信する。このサーバは、多くの電力計測装置100から送信される電力値を管理する装置である。
以上が、本実施形態による電力計測装置100の構成である。
図3は、本実施形態において行われる電力計測装置100の初期設定の手順を示す図である。この初期設定は、電力計測装置100の本稼働時に計測周期の制御等の各種の制御を行うために必要となるパラメータを電力計測装置100に予め設定する処理であり、電力計測装置100の出荷前に行われる。まず、電力線109に初期設定対象の電力計測装置100のカレントトランス101を装着し、電力線109に既知の交流電力を伝送させる。このとき、電力計測装置100のMCU105は、所定の計測周期で計測期間及び充電期間を繰り返し、1周期分の計測周期の計測期間内(すなわち、1サイクル分の計測期間内)にA/D変換器104から得られるA/D変換値と、充電期間に2次電池108に流れる充電電流を求め、両者間の関係を求める。そして、MCU105は、この両者間の関係に基づいて、計測期間内に得られるA/D変換値と、設定すべき計測周期とを対応付けるサンプリングテーブルを作成して不揮発性メモリに書き込む。以下、図3(a)〜(d)を参照して、この動作について説明する。
図3(a)は、この初期設定の動作における電力計測装置100の構成を示している。MCU105(図3(a)では図示略)は、計測期間中はスイッチ102によりカレントトランス101を計測回路103に接続し、充電期間中はスイッチ102によりカレントトランス101を充電回路107に接続する。
図3(b)には、計測期間および充電期間におけるカレントトランス101の出力電圧波形が例示されている。この例では時刻tにおいて計測期間から充電期間への切り換えが発生している。計測回路103および充電回路107の各々をカレントトランス101の負荷として考えた場合、充電回路107は計測回路103よりも軽い負荷となる。従って、充電期間におけるカレントトランス101の出力電圧波形の振幅は、計測期間におけるカレントトランス101の出力電圧波形の振幅よりも大きくなる。
ここで、充電期間におけるカレントトランス101の出力電圧波形の振幅と、計測期間におけるカレントトランス101の出力電圧波形の振幅との比は、充電回路107および計測回路103の各々の負荷としての重さの比により定まる。従って、充電回路107および計測回路103の各々の負荷としての重さの比が予め分かっていれば、計測期間におけるカレントトランス101の出力電圧波形の振幅から充電期間におけるカレントトランス101の出力電圧波形の振幅を推定することができる。また、充電期間に充電回路107から2次電池108に流れる充電電流の大きさは、充電期間におけるカレントトランス101の出力電圧波形の振幅に依存する。従って、充電期間に充電回路107から2次電池108に流れる充電電流の大きさは、計測期間におけるカレントトランス101の出力電圧波形から推定可能である。そして、計測期間においてA/D変換器104が出力するA/D変換値は、計測期間内のカレントトランス101の出力電圧波形に比例した交流電圧波形を示すものとなる。従って、計測期間においてA/D変換器104が出力するA/D変換値に基づいて、充電期間に充電回路107から2次電池108に流れる充電電流の大きさを推定することができる。図3(c)には、このようにして計測期間内のA/D変換値から推定された充電電流iが例示されている。
ところで、充電期間は、充電電流iの大きさに基づいて定められるべきである。何故ならば、電力計測装置100では、計測期間内に2次電池108の充電電荷のうちの一定量の電荷を消費することにより一定の電力量を消費する。そして、計測期間において消費される2次電池108の電荷を賄うのに必要な充電期間は、充電電流の平均値が大きくなる程短くなるからである。
そこで、本実施形態では、電力線109に各種の大きさの交流電力を伝送させる。そして、MCU105は、1種類の大きさの交流電流が伝送される都度、計測期間内にA/D変換器104が出力するA/D変換値からカレントトランス101の出力電圧波形の振幅を推定し、その振幅の推定値から、計測期間において消費される2次電池108の電荷を賄うのに必要な充電期間を求める。さらにMCU105は、この充電期間に所定の時間長の計測期間を加えて計測周期を求める一方、計測期間内にA/D変換器104が出力するA/D変換値から代表値を求める。そして、MCU105は、電力線109を介して伝送された複数種類の大きさの交流電力の各々について求めた代表値と計測周期とを用いて、図3(d)に示すように、A/D変換値の代表値と計測周期とを対応付けるサンプリングテーブルを作成して不揮発性メモリに書き込む。なお、A/D変換値の代表値をどのように定めるかに関しては各種の態様が考えられるが、例えば、一定時間内のA/D変換値の実効値を代表値としてもよい。
また、初期設定において、MCU105は、計測回路103の安定時間を測定し、測定した安定時間を不揮発性メモリに設定する。計測回路103の安定時間とは、計測回路103への電源電圧の供給を開始してから計測回路103の動作が安定するまでに要する時間のことを言う。以下、図4(a)〜(c)を参照し、この安定時間の設定動作について説明する。図4(a)は電力計測装置100の構成の一部を示すブロック図であり、図4(b)はA/D変換器104が出力するA/D変換値を示すタイムチャートであり、図4(c)はMCU105から電源制御回路110のゲートに与えられるゲート電圧を示すタイムチャートである。まず、MCU105は、図4(c)に示すように、時刻tにおいて電源制御回路110をOFFからONに切り換える。これにより、2次電池108から計測回路103とA/D変換器104に電源電圧が供給されるようになる。しかし、図4(b)に示すように、時刻tにおいてA/D変換器104はMCU105に安定したA/D変換値を出力するわけではない。計測回路103への電源電圧の供給を開始してから即座に計測回路103の動作が安定する訳ではないからである。時刻tからある時間経過した時刻tになって計測回路103の動作が安定すると、安定したA/D変換値がA/D変換器104からMCU105に出力されるようになる。そこで、MCU105は、時刻tから時刻tを引いた安定時間を算出し、不揮発性メモリに書き込む。
さらに、MCU105は、リファンレス計測用の計測期間とサンプリング回数(すなわち、A/D変換器104のA/D変換回数)とを不揮発性メモリに書き込む。リファレンス計測の詳細は後述するが、リファレンス計測用のサンプリング回数は、必ずしもサンプリングテーブルを作成した際の計測期間内のサンプリング回数と一致する必要はない。
以上が、電力計測装置100の初期設定である。
MCU105によって行われる電力計測装置100内の各部の制御の概略を説明する。図5は電力計測装置100の動作の概略を示すタイムチャートである。図5(a)は計測周期が計測期間と安定時間との合計の時間長よりも長いパターン1のタイムチャートであり、図5(b)は計測周期が計測期間と安定時間との合計の時間長以下であるパターン2のタイムチャートである。前述したように、計測周期に応じた期間は計測期間と充電期間に分割され、計測期間では電力線109を介して供給される電力の計測が行われる一方、充電期間では2次電池108の充電が行われる。図5(a)および図5(b)に示すように、電力計測装置100は、電力線109を介して供給される電力の計測と2次電池108の充電とを計測周期で繰り返し実行する。
計測期間において、MCU105は、カレントトランス101をスイッチ102により計測回路103に接続し、計測回路103の出力電圧のA/D変換をA/D変換器104に実行させ、A/D変換器104から出力されるA/D変換値に基づき、電力線109により伝送される交流電力を算出する。そして、計測期間が終了すると、MCU105は、充電期間を開始する。
図5(a)に示すパターン1では、計測期間が終了すると、MCU105は充電期間を開始し、カレントトランス101をスイッチ102により充電回路107に接続させ、充電回路107に2次電池108の充電を行わせる。また、MCU105は充電期間を開始すると、電源制御回路110をOFFとし、2次電池108から計測回路103およびA/D変換器104への電源電圧の供給を遮断する。次に、計測周期の終期から安定時間だけ前のタイミングになると、MCU105は安定時間と同じ時間長の安定化期間を開始し、電源制御回路110をONとし、2次電池108から計測回路103およびA/D変換器104への電源電圧の供給を再開する。この安定化期間は、計測回路103の動作を安定化させるための期間である。この安定化期間において、カレントトランス101はスイッチ102により充電回路107に接続されたままである。安定化期間が終了するまでに、計測回路103の動作が安定し、A/D変換器104から得られるA/D変換値が安定化する。そして、安定化期間が終了すると同時に充電期間も終了し、計測周期も終了する。そして、新たな計測周期の計測期間が始まる。MCU105は、新たな計測周期の計測期間が始まると、カレントトランス101をスイッチ102により計測回路103に接続する。
図5(b)に示すパターン2では、計測期間と安定時間の合計が計測周期以上であるので、安定化期間を設けることができない。この場合も、MCU105は、計測期間が終了すると充電期間を開始するが、MCU105は電源制御回路110をOFFとせず、ONを維持したままとする。すなわち、パターン2では、計測周期の全期間にわたって、MCU105は電源制御回路110をOFFとすることがなく、常にONとする。充電期間が終了すると、それと同時に計測周期も終了し、新たな計測周期の計測期間が始まる。MCU105は、上述と同様に、新たな計測周期の計測期間が始まると、カレントトランス101をスイッチ102により計測回路103に接続する。
本実施形態では、充電期間においてA/D変換を行わないので、2次電池108から計測回路103とA/D変換器104への電源電圧の供給を停止した方が消費電力を低減できて有利である。そのため、パターン1では、各計測周期において充電期間が開始されると、MCU105は、電源制御回路110をOFFとし、2次電池108から計測回路103およびA/D変換器104を切り離す。従って、電力計測装置100の消費電力を低減することができる。また、このパターン1では、計測周期の終期の安定時間だけ前のタイミングにおいて電源制御回路110をONとし、2次電池108を計測回路103およびA/D変換器104に接続する。従って、計測回路103の動作が安定したタイミングにおいて計測期間を開始することができ、電力線109の電力の計測精度を高めることができる。
次に、電力計測装置100の計測動作について説明する。図6は、MCU105が実行するメインプログラムの処理内容を示すフローチャートである。MCU105は、プログラムカウンタをRESETし(ステップS101)、ROM内の所定アドレスに格納されたイニシャル処理プログラムを実行して、RAM内に各種の制御用レジスタ、タイマ等を設定し、計測期間の値をRAMに格納する(ステップS102)。次にMCU105は、不揮発性メモリからサンプリングテーブルを読み出して、RAMに格納する(ステップS103)。さらにMCU105は、不揮発性メモリから安定時間を読み出して、RAMに格納する(ステップS104)。
次に、MCU105は、リファレンス計測を行う(ステップS105)。詳述すると、MCU105は、不揮発性メモリからリファレンス計測用の計測期間とサンプリング回数とを読み出して、RAMに格納する。そして、MCU105は、スイッチ102により、カレントトランス101の接続先を充電回路107から計測回路103に切り換え、リファレンス計測用の計測期間を開始する。このリファレンス計測用の計測期間において、MCU105は、リファレンス計測用のサンプリング回数分だけ計測回路103の出力電圧のA/D変換をA/D変換器104に行わせ、リファレンス計測用のA/D変換値を取得する。そして、取得したリファレンス計測用のA/D変換値を用いてA/D変換値の代表値を算出する。A/D変換値の代表値は、上述したように、例えばA/D変換値の実効値である。
次にMCU105は、RAM内のサンプリングテーブルを参照し、算出したA/D変換値の代表値に対応付けられた計測周期を読み出す。そして、MCU105は、読み出した計測周期をRAM内に設定する(ステップS106)。
次にMCU105は、通常計測処理を実行する(ステップS107)。図7は、図6のステップS107において実行される通常計測処理の処理内容を示すフローチャートである。この通常計測処理において、MCU105は、まず、スリープ処理を実行する(ステップS201)。
図8は、スリープ処理の処理内容を示すフローチャートである。スリープ処理では、まず、MCU105は、スイッチ102に制御指令を与え、カレントトランス101の接続先を計測回路103から充電回路107に切り換え、2次電池108の充電を開始させる(ステップS211)。そして、MCU105は、RAM内に設定された計測周期が計測期間と安定時間の合計よりも長いか否かを判断する(ステップS212)。MCU105は、ステップS212の判断結果が「YES」である場合には、ステップS213の処理を実行し、逆にステップS212の判断結果が「NO」である場合には、ステップS218の処理を実行する。
ステップS212の判断結果が「YES」になるのは上述したパターン1に該当する場合であり、この場合、安定化期間を設けることが可能である。ステップS212の判断結果が「YES」である場合に実行されるステップS213では、MCU105は、電源制御回路110をOFFとし、2次電池108から計測回路103およびA/D変換器104への電源電圧の供給を遮断する。次にMCU105は、RAM内に設定された計測周期から計測期間と安定時間とを差し引いた値をタイマ値としてタイマのコンペアレジスタに設定してタイマの計時を開始させる(ステップS214)。次にMCU105は、図示しないクロックジェネレータがMCU105に供給するクロックを周波数の高いメインクロックから周波数の低いサブクロックに切り換え、自らをスリープ状態にする(ステップS215)。そして、MCU105は、タイマが計時を終了してインターバル割り込みが発生したか否かを判断する(ステップS216)。ステップS216の判断結果が「NO」である場合には、MCU105は、電源電圧が所定の閾値を上回ったことを示す割込みが発生したか否かを判断する(ステップS217)。そして、ステップS217の判断結果が「NO」であれば、MCU105は、ステップS216の処理を再度実行する。逆に、ステップS217の判断結果が「YES」である場合、すなわち、電源電圧が所定の閾値を上回ったことを示す割込みが発生した場合は、本スリープ処理を終了する。
電源電圧が所定の閾値以下で推移し続けると、やがてインターバル割り込みが発生し、ステップS216の判定結果は「YES」になる。ステップS216の判定結果が「YES」であると、MCU105は本スリープ処理を終了する。つまり、本実施形態では、インターバル割り込みが発生してステップS216の判断結果が「YES」になった場合、またはインターバル割込みの発生前に電源電圧が所定の閾値を上回ったことを示す割込みが発生してステップS217の判断結果が「YES」となった場合に、MCU105は、本スリープ処理を終了する。
一方、ステップS212の判断結果が「NO」になるのはパターン2に該当する場合であり、この場合、安定化期間を設けることができない。ステップS212の判断結果が「NO」である場合に実行されるステップS218では、MCU105は、電源制御回路110をONのまま維持し、2次電池108から計測回路103とA/D変換器104への電源電圧の供給を継続した状態で、RAM内に設定された計測周期から計測期間を差し引いた充電期間をタイマ値としてタイマのコンペアレジスタに設定する。次に、MCU105は、図示しないクロックジェネレータがMCU105に供給するクロックを周波数の高いメインクロックから周波数の低いサブクロックに切り換え、自らをスリープ状態にする(ステップS219)。次にMCU105は、タイマが計時を終了してインターバル割り込みが発生したか否かを判断する(ステップS220)。ステップS220の判断結果が「YES」である場合には、MCU105は本スリープ処理を終了する。逆にステップS220の判断結果が「NO」である場合には、MCU105は電源電圧が所定の閾値を上回ったことを示す割込みが発生したか否かを判断する(ステップS221)。そして、ステップS221の判断結果が「NO」であれば、MCU105は、ステップS220の処理を再度実行する。逆に、ステップS221の判断結果が「YES」である場合、すなわち、電源電圧が所定の閾値を上回ったことを示す割込みが発生した場合は、MCU105は、本スリープ処理を終了する。
上述したように、図7におけるスリープ処理(ステップS201)は、タイマのインターバル割込みの発生、または電源電圧が所定の閾値を上回ったことを示す割込みの発生により終了する。図7に示すように、MCU105は、スリープ処理(ステップS201)を終了すると、次に計測処理を実行する(ステップS202)。図9は、図7のステップS202において実行される計測処理の処理内容を示すフローチャートである。まず、MCU105は、クロックをサブクロックからメインクロックに切り換え、自らを計測モードにする(ステップS301)。
次にMCU105は、RAM内に設定された計測周期が計測期間と安定時間の合計よりも長いか否かを判断する(ステップS302)。ステップS302の判定結果が「NO」である場合には、MCU105はステップS306の処理を実行する。ステップS306の処理内容については後に明らかにする。逆に、ステップS302の判定結果が「YES」である場合には、MCU105は電源制御回路110をONとし、2次電池108から計測回路103およびA/D変換器104への電源電圧の供給を再開させる(ステップS303)。ステップS303に後続するステップS304では、MCU105は、安定時間をタイマ値としてタイマのコンペアレジスタに設定してタイマの計時を開始させる。そして、MCU105は、タイマが計時を終了してインターバル割り込みが発生したか否かを判断する(ステップS305)。ステップS305の判断結果が「NO」である場合には、MCU105は、ステップS305の処理を再度実行する。逆に、ステップS305の判断結果が「YES」である場合、MCU105は、ステップS306の処理を実行する。安定時間の経過を監視中に電源電圧が所定の閾値以上となったか否かの判断を行わないのは、安定化期間を確実に確保して計測回路103の安定動作を保証するためである。
ステップS306では、MCU105は、スイッチ102に制御指令を与え、カレントトランス101の接続先を充電回路107から計測回路103に切り換える。次にMCU105は、計測を行い、計測対象である電力線109の1周期分の電流値に相当するA/D変換値を取得する(ステップS307)。次に、MCU105は、取得したA/D変換値から電力線109の電流値を算出し、この電流値と電圧測定回路から得られる電力線109の電圧値を乗算して電力値を算出する(ステップS308)。さらに、MCU105は、取得したA/D変換値からA/D変換値の代表値を算出し、そのA/D変換値の代表値を基にRAM内のサンプリングテーブルを参照し、このA/D変換値の代表値に対応付けられた計測周期を読み出す。そして、この読み出した計測周期をRAM内に設定し(ステップS309)、計測処理(ステップS202)を終了する。このステップS309の処理が実行されるため、計測処理を行う毎に次回の計測処理の計測周期として直近に計測された電力値に応じた時間長の計測周期が設定される。
MCU105は、計測処理(ステップS202)を終了すると、図6の通常計測処理(ステップS107)を終了する。
図6において、通常計測処理(ステップS107)が終了すると、MCU105は、RESET操作が行われたか否かを判断する(ステップS108)。この判断結果が「YES」である場合、MCU105は、ステップS101からステップS106の処理を行って、通常計測処理(ステップS107)に進む。一方、ステップS108の判断結果が「NO」である場合、MCU105は、通常計測処理(ステップS107)を繰り返す。なお、RESET操作とは、具体的には、電力計測装置100の筐体に設けられたRESETボタンの押下またはサーバからのRESET信号の受信である。
以上が、電力計測装置100の計測動作である。
図10は本実施形態の効果を説明するための図である。なお、図10には、本実施形態の効果を判り易するために、安定化期間を設けない場合、すなわち、上述したパターン2について図示されている。図10において符号Wは電力線109を介して負荷に供給される電力の波形を示す。図10に示すように、充電期間において電力Wが増加し、この増加が2次電池108の端子電圧の電源設計値以上への上昇として検知されると、MCU105は即座にスリープ処理を終了して計測処理を開始する。このため、電力線109を介して供給される電力の変動が激しい場合であっても、電力計測の精度が低下することはない。また、再計測の際にその時点の電力値に応じて計測期間が再設定される。このため、本実施形態によれば、電力線を介して供給される電力の変動が激しい状況においても、精度よく電力計測を行うことが可能になる。
<第2実施形態>
図11は、この発明の第2実施形態である電流計測装置200の構成を示すブロック図である。電流計測装置200は、電力線109を介して供給される電流のみを計測する。図11では、図1におけるものと同一の構成要素には同一の符号が付されている。図11と図1を比較すれば明らかなように、電流計測装置200は、スイッチ102を廃し、カレントトランス101と計測回路103の間に全波整流回路201を設け、計測回路103と充電回路107を直列に接続した点が電力計測装置100と異なる。
全波整流回路201は、カレントトランス101が出力する交流電流を全波整流し、この結果得られる直流電流を計測回路103および充電回路107に供給する。計測回路103は、全波整流回路201から供給される直流電流に応じた直流電圧を出力する。A/D変換器104は、計測回路103が出力する直流電圧をサンプリングしてA/D変換し、A/D変換値を出力する。MCU105は、A/D変換器104の出力するA/D変換値から電力線109の電流の実効値を算出し、通信回路106に出力する。充電回路107は、全波整流回路201から供給される直流電流に応じた充電電流を2次電池108に供給し、2次電池108の充電を行う。
図11に示すように、本実施形態では、充電回路107は計測回路103と直列に接続されている。このため、本実施形態では、計測期間においても2次電池108の充電が行われる。つまり、本実施形態の電流計測装置200では、2次電池108の充電は、計測期間と充電期間の両方において行われる。このため、第1実施形態の電力計測装置100のように充電期間においてのみ2次電池108の充電を行う場合に比較して、計測周期に応じた時間長の期間に占める充電期間の比率を小さくすること、すなわち計測周期を短くすることができる。計測周期が短くなれば、その分だけ、測定精度が向上する。
MCU105の動作も第1実施形態とほぼ同様であるが、本実施形態では、MCU105が実行するスリープ処理および計測処理に第1実施形態と異なるところがある。詳述すると、本実施形態ではスイッチ102がないので、スリープ処理では図8に示すステップS211の処理が存在せず、計測処理では図9に示すステップS306の処理が存在しない。さらに、本実施形態は電流計測装置200であるので、図9に示すステップS308では、MCU105はA/D変換値から電流値を算出する。これら以外は、第1実施形態と同様である。すなわち、MCU105は、充電期間においては、2次電池108の電源電圧が所定の閾値を上回るまでスリープ状態を維持し、所定の閾値を上回った時点を計測期間の始点として計測周期を再設定してスリープ状態から復帰する。
以上のように、本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の効果が得られる。
<その他の実施形態>
以上本発明の第1および第2実施形態を説明したが、これら実施形態に以下の変形を加えてもよい。
(1)上記第1実施形態では、計測処理を行う毎に次回の計測処理の計測周期として直近に計測された電力値に応じた時間長の計測周期を設定する場合について説明したが、リファレンス計測(図6:ステップS105)の計測結果に応じた計測周期を使い続けてもよく、この場合は計測処理におけるステップS309の処理を省略すればよい。
(2)上記第1実施形態では、計測周期の時間長が計測期間の時間長と安定時間の和よりも長い場合には、電源制御回路110を一旦OFFし、計測周期の時間長−計測期間の時間長−安定時間の経過後、または2次電池108の端子電圧が閾値を上回ったことを契機として電源制御回路110をONにして安定時間の経過を待つ場合について説明した。しかし、このような態様では、2次電池108の端子電圧が閾値を上回ってから計測期間が開始されるまで安定時間分の遅延が生じる。このような遅延の発生が好ましくない場合には電源制御回路110を常時ONにしておけばよい。この場合、図7に示すスリープ処理に代えて図12に示すスリープ処理をMCU105に実行させるようにすればよい。
100……電力計測装置、101……カレントトランス、102……スイッチ、103……計測回路、104……A/D変換器、105……MCU、106……通信回路、107……充電回路、108……2次電池、109……電力線、110……電源制御回路、200……電流計測装置、201……全波整流回路。

Claims (4)

  1. 計測対象の電力線に流れる電流に応じた電流を発生させて蓄電手段を充電し、前記電力線を介して供給される電力を、前記蓄電手段を電源として計測する電力計測装置において、
    前記電力線に流れる電流を、設定された計測周期で計測する計測手段と、
    前記計測周期の時間長に応じた期間を計測期間と充電期間とに分割した場合の前者の期間では、前記電力線を介して供給される電力を前記計測手段による計測結果に基づいて算出する処理を実行する一方、後者の期間では前記電力線に流れる電流の電流値が所定の閾値を上回るまでスリープ状態を維持し、前記閾値を上回った時点を前記計測期間の始点として前記計測周期を再設定してスリープ状態から復帰する制御手段と、
    を具備することを特徴とする電力計測装置。
  2. 前記計測手段は、
    前記電力線に流れる電流に応じた電流を出力するカレントトランスと、
    前記カレントトランスが出力する電流に応じた電圧を出力する計測回路と、
    前記計測回路が出力する電圧をA/D変換するA/D変換器と
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の電力計測装置。
  3. 前記A/D変換器が出力するA/D変換値と前記計測周期とを対応付けるサンプリングテーブルを記憶する記憶手段を具備し、
    前記制御手段は、前記サンプリングテーブルを参照することにより、前記計測周期を決定することを特徴とする請求項2に記載の電力計測装置。
  4. 計測対象の電力線に流れる電流に応じた電流を発生させて蓄電手段を充電し、前記電力線に流れる電流を、前記蓄電手段を電源として計測する電流計測装置において、
    前記電力線に流れる電流を、設定された計測周期で計測する計測手段と、
    前記計測周期の時間長に応じた期間を計測期間と充電期間とに分割した場合の後者の期間では前記計測手段により計測される電流の電流値が所定の閾値を上回るまでスリープ状態を維持し、前記閾値を上回った時点を前記計測期間の始点として計測周期を再設定してスリープ状態から復帰する制御手段と、
    を具備することを特徴とする電流計測装置。
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