JP2016223797A - バッテリの断線検出装置、充電装置及びバッテリパック - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のセルを直列接続することにより構成されるバッテリにおいて、セル同士の接続点から引き出されたセルモニタラインの断線を正確に検出できるようにする。【解決手段】断線検出装置は、セルモニタラインを介してセルCE1、CE2のセル電圧を検出する電圧検出部と、セルモニタラインに抵抗R21〜R24を介して基準電圧を印加するためのスイッチング素子(Tr1)と、スイッチング素子のオフ時に電圧検出部を介して各セルのセル電圧を検出し、セル毎に断線判定を許可するか否かを判定する許可判定部と、スイッチング素子をオン状態にして、許可判定部にて断線判定が許可されたセルのセル電圧を、電圧検出部を介して検出し、セルモニタラインの断線の有無を判定する断線判定部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、複数のセルを直列接続することにより構成されるバッテリにおいて、セル同士の接続点から引き出されたセルモニタラインの断線を検出するためのバッテリの断線検出装置、この断線検出装置を備えた充電装置及びバッテリパックに関する。
複数のセルを直列接続することにより構成されるバッテリには、セル同士の接続点からセルモニタラインが引き出され、このセルモニタラインを介して、各セルの状態(セル電圧等)を監視できるように構成されたものがある。
また、この種のバッテリにおいては、セルモニタラインの断線を検出するために、隣接する2つのセルモニタライン間にコンデンサとダイオードを設け、各モニタラインを、抵抗を介してグランドラインに接地することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この提案の技術では、セルモニタライン間に設けられるダイオードが、低電位側のセルモニタラインから高電位側のセルモニタラインに向けて順方向となるように配置される。
このため、隣接する2つのセルモニタラインのうち、高電位側のセルモニタラインが断線した際に、2つのセルモニタラインの電位が略同電位となり、その電位差から、高電位側のセルモニタラインの断線を検出することができる。
特許第5549121号
ところで、上記提案の技術では、セルモニタライン間にコンデンサを設け、各セルモニタラインを、抵抗を介してグランドラインに接地することにより、セルモニタラインに断線が生じていない正常時には、セルモニタライン間の電位差がセル電圧になるようにしている。
このため、各セルからは、抵抗を介してグランドラインに常時放電電流が流れることになり、バッテリの消費電力量が多くなって、バッテリの使用可能時間が短くなるという問題がある。
また、例えば、バッテリの放電、セル電圧のアンバランス、等によって、セルモニタライン間のセル電圧(つまり電位差)が低下した場合には、セルモニタラインの断線を誤検出してしまうことも考えられる。
本発明は、複数のセルを直列接続することにより構成されるバッテリにおいて、セル同士の接続点から引き出されたセルモニタラインの断線を、正確に検出できるようにすることを目的とする。
本発明の断線検出装置は、複数のセルを直列接続することにより構成されたバッテリにおいて、セル同士の接続点から引き出されたセルモニタラインの断線を検出するためのものであり、電圧検出部、スイッチング素子、許可判定部、及び、断線判定部を備える。
電圧検出部は、セルモニタラインを介して各セルの電圧(セル電圧)を検出するためのものであり、スイッチング素子は、セルモニタラインに抵抗を介して基準電圧を印加するためのものである。
許可判定部は、スイッチング素子のオフ時に、電圧検出部を介して各セルのセル電圧をそれぞれ検出し、その検出したセル電圧に基づき、セル毎に、断線判定を許可するか否かを判定する。
また、断線判定部は、スイッチング素子をオン状態にして、許可判定部にて断線判定が許可されたセルのセル電圧を、電圧検出部を介して検出し、その検出したセル電圧の電圧値若しくは変化量に基づき、当該セルに接続されたセルモニタラインの断線の有無を判定する。
このように、本発明では、断線判定部がセルモニタラインの断線判定を実施するときにだけ、スイッチング素子をオン状態にして、セルモニタラインに抵抗を介して基準電圧を印加する。
このとき、セルモニタラインには、抵抗の抵抗値とその両端電圧(セルモニタラインと基準電圧との電位差)とで決まる放電電流若しくは充電電流が流れることになるが、この電流が流れる期間は、断線判定部による断線判定時に制限される。
従って、本発明によれば、従来のように抵抗を介して電流が常時流れることはなく、バッテリの消費電力を抑えることができる。
また、本発明では、許可判定部がスイッチング素子のオフ時に電圧検出部を介して検出されるセル電圧に基づき、断線判定部による断線判定を許可するか否かを判定する。
このため、例えば、バッテリの放電、セル電圧のアンバランス、等によって、セル電圧が低下しているときに、断線判定部が、そのセル電圧を検出して、セルモニタラインが断線していると誤判定するのを防止できる。
この理由は、次の通りである。
セル電圧が低下しているときに、断線判定部がセルモニタラインの断線を誤判定するのを防止するには、セル電圧が、誤判定を生じさせることのない電圧以上であることを確認し、その条件下で、断線判定部を動作させる必要がある。
しかし、セルモニタラインが断線している場合には、電圧検出部にてセル電圧を直接検出することはできない。
一方、セルモニタラインには、セル状態(セル電圧等)を監視するため監視部が接続されており、バッテリの正極側及び負極側に接続される正負の電源ラインと共に監視部に接続される。
この監視部内には、セル電圧を入力する端子間に抵抗やフィルタリングのためのコンデンサが接続されている。
このため、バッテリから引き出されたセルモニタラインが断線している場合、そのセルモニタラインの断線判定部側の電位は、監視部を介して、バッテリ電圧をコンデンサや抵抗を介して分圧した電位となる。
従って、セルモニタラインが断線していても、電圧検出部では、セル電圧を、監視部を介して間接的に検出することができるようになる。
この結果、本発明によれば、許可判定部が、電圧検出部にて検出されたセル電圧に基づき断線判定部による断線判定を許可するか否かを判断することによって、断線判定部がセルモニタラインの断線を誤判定するのを防止できるようになる。
また、許可判定部が断線判定を禁止した場合、断線判定部によるセルモニタラインの断線判定を実施できなくなるが、バッテリが充電されてセル電圧が正常電圧に戻れば、許可判定部にて断線判定が許可されるため、セルモニタラインの断線を判定できなくなるのを防止することもできる。
ここで、許可判定部は、電圧検出部を介して検出したセル電圧が既定値以上であるときに、当該セル電圧に対応するセルに対する断線判定を許可するよう構成されていてもよい。このようにすれば、セル電圧が低い場合に、断線判定部による断線判定を禁止させて、断線判定部によるセルモニタラインの断線判定精度を向上することができる。
また、スイッチング素子は、オン状態であるとき、抵抗を介して、バッテリの負極と同電位のグランドラインにセルモニタラインを接地するように構成されていてもよい。
このようにすれば、セルモニタラインを、抵抗を介してグランドラインに接地するだけで、セルモニタラインに基準電圧(グランド電位)を印加することができるようになり、基準電圧を生成するようにした場合に比べて、回路構成を簡単にすることができる。
なお、セルモニタラインに抵抗を介して印加する基準電圧としては、バッテリの正極側の電圧(バッテリ電圧)を利用することもできる。
ただし、このようにすると、断線発生時にセルモニタライン間の電位差が逆転して、不具合が生じることが考えられるので、上記特許文献1に記載のダイオード等、電位差が逆転するのを防止する回路構成が必要となる。
また、スイッチング素子が、セルモニタラインをグランドラインに接地するよう構成されている場合、断線判定部は、スイッチング素子のオン時にセル電圧が閾値以下であれば、そのセルの正極側のセルモニタラインが断線していると判定するよう、構成してもよい。
このようにすれば、セルモニタラインの断線を簡単に判定することができるようになる。
一方、本発明のバッテリの断線検出装置は、バッテリを内蔵したバッテリパックを装着可能で、そのバッテリパックが装着されているときにバッテリへの充電を行う充電装置に、バッテリ状態(セル状態)の監視部と共に設けられていてもよい。
また、本発明のバッテリの断線検出装置は、バッテリを内蔵したバッテリパック内に、バッテリ状態(セル状態)の監視部と共に設けられていてもよい。
実施形態のバッテリパック及び充電装置の構成を表す回路図である。 充電装置に設けられたスイッチング電源の構成を表す回路図である。 充電装置の状態遷移を表す説明図である。 温度待機モードでの制御回路の動作を表すフローチャートである。 プリ充電モードでの制御回路の動作を表すフローチャートである。 図5、図6に示す断線チェック判別処理を表すフローチャートである。 保護ICを介してセルモニタラインに印加される電圧経路を表す説明図である。 断線検出装置としての機能を有するバッテリパックの構成を表す回路図である。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1に示すように、本実施形態の充電装置10は、充放電可能な複数(図では3個)のセルCE1、CE2、CE3を直列接続することにより構成されたバッテリ4に対し、充電を行うためのものである。
バッテリ4は、例えば、リチウムイオンバッテリであり、所謂バッテリパック2として、セル温度検出用の温度センサ(サーミスタ等)6と共に合成樹脂製のパッケージ内に収納されている。そして、バッテリパック2には、充電装置10への接続用端子として、5つの端子T0〜T4が設けられている。
このうち、端子T0はバッテリ4の負極側に接続され、端子T1は、バッテリ4の負極側のセルCE1と中央のセルCE2との接続点に抵抗R1を介して接続されている。
また、端子T2は、バッテリ4の正極側のセルCE3と中央のセルCE2との接続点に抵抗R2を介して接続され、端子T3は、バッテリ4の正極側に接続され、端子T4は、温度センサ6の一端に接続されている。
なお、温度センサ6の他端は、バッテリ4の負極側と同電位のグランドラインに接地されている。
このため、バッテリパック2からは、端子T0、T3を介してバッテリ電圧が出力され、端子T2、T3は、セルCE1〜CE3同士の接続点の電位を出力する出力端子として機能し、端子T4は、温度検出信号出力用の出力端子として機能する。
一方、充電装置10には、充電装置10のケース外部に設けられた装着部(図示せず)にバッテリパック2を装着した際、上記各端子T0〜T4にそれぞれ接続される端子T10〜T14が設けられている。
充電装置10において、端子T10、T13は、正・負の充電経路を介してスイッチング電源(以下、SW電源という)30に接続されている。
なお、端子T13とSW電源30との間の正極側の充電経路には、バッテリ4への充電経路を導通・遮断するための充電スイッチ16が設けられており、端子T10は、充電装置10のグランドラインに接地されている。
SW電源30は、外部の交流電源(例えば商用電源)から電力供給を受けて、バッテリパック2への充電電圧や充電装置10の電源電源(直流定電圧)Vcを生成するためのものであり、図2に示すように構成されている。
すなわち、SW電源30には、外部の交流電源から電力供給を受けるための電源端子T21、T22が備えられている。
そして、SW電源30において、電源端子T21、T22に入力された交流電圧(AC)は、整流回路32にて整流され、コンデンサC11にて平滑されることにより、直流電圧に変換される。
また、コンデンサC11の正極側には、絶縁トランス34の一次巻線L1の一端が接続されており、コンデンサC11の負極側は、絶縁トランス34の一次側のグランドラインに接地されている。
また、絶縁トランス34の一次巻線L1の他端は、通電用スイッチSW2を介して、絶縁トランス34の一次側のグランドラインに接地されている。
この絶縁トランス34は、外部電源と充電装置10の内部回路とを絶縁すると共に、コンデンサC1にて平滑化された直流電圧を降圧して、充電装置10内に取り込むためのものである。
そして、通電用スイッチSW2は、一次巻線L1の他端とグランドラインとの間をスイッチング(導通・遮断)することで、絶縁トランス34の二次側に、降圧した交流電力を発生させる。
なお、通電用スイッチSW2は、例えば、nチャネルMOSFETにて構成されており、抵抗R51を介して、駆動回路36からゲートにハイレベルの信号が入力されたときにオン状態となる。
また、絶縁トランス34には、バッテリ4への充電電圧を生成るための二次巻線L21と、充電装置10の内部回路駆動用の電源電圧Vcを生成するための一対の二次巻線L22、L23と、の3つの二次巻線が備えられている。
このうち、二次巻線L21には、整流用のダイオードD11を介してコンデンサC12が並列接続されている。
このコンデンサC12には、通電用スイッチSW2のスイッチングにより直流電圧が充電され、その直流電圧がバッテリ4への充電電圧として、端子T23、T24から、正・負の充電経路を介して、充電電圧出力用の端子T13、T10へと出力される。
また、コンデンサC12と負極側の端子T24との間の負極側の充電経路には、バッテリ4への充電時に流れる充電電流を検出するための電流検出部38が設けられている。
電流検出部38は、例えば、負極側の充電経路に直列に接続された抵抗と、抵抗の両端電圧を電流の検出結果として出力する検出回路とにより構成される。
そして、電流検出部38からの検出信号は、バッテリ4への充電電流を制御する電流制御部40に入力される。
電流制御部40は、充電装置10内の制御回路20から端子T25に入力される充電指令に従い、バッテリ4への充電電流を制御するためのものであり、フォトカプラ42を介して、駆動回路36に所定デューティ比のスイッチング信号を出力する。
この結果、通電用スイッチSW2は、駆動回路36を介して所定デューティ比でオン・オフされ、絶縁トランス34の二次巻線L21、ダイオードD11及びコンデンサC12を介して、充電指令に対応した所望の充電電流が出力されることになる。
なお、フォトカプラ42は、例えば、発光ダイオードD12とフォトトランジスタTFとにより構成される周知のものである。
つまり、フォトカプラ42においては、電流制御部40から抵抗R52を介して発光ダイオードD12に順方向電圧が印加されると、発光ダイオードD12が発光し、フォトトランジスタTFがオン状態となる。
このため、充電装置10の内部回路と、外部電源側とは、絶縁トランス34と、フォトカプラ42とにより絶縁されることになる。
次に、電源電圧Vc生成用の一対の二次巻線L22、L23は、互いに逆方向に巻回されており、その一端には、ダイオードD13、D14のアノードが接続され、他端は、絶縁トランス34の二次側(換言すれば充電装置10内)のグランドラインに接地されている。
また、ダイオードD13、D14のカソードには、コンデンサC13が接続されている。
コンデンサC13は、ダイオードD13、D14からの出力により充電されることにより、電源電圧Vc生成用の電荷を蓄積するためのものであり、ダイオードD13、D14との接続点とは反対側は、充電装置10内のグランドラインに接地されている。
このため、コンデンサC13は、ダイオードD13、D14を介して、通電用スイッチSW2のオン時及びオフ時の両方で充電されることになる。
従って、例えば、バッテリ4が満充電近くまで充電されて、二次巻線L21から充電電流を出力させるための通電用スイッチSW2の駆動デューティ比が小さくなったときにでも、コンデンサC13には、所望の電荷が蓄積されることになる。
そして、コンデンサC13に蓄積された電荷は、電源電圧Vc生成用のレギュレータ44に取り込まれ、レギュレータ44にて生成された電源電圧Vcは、端子T26を介して、充電装置10の内部回路に供給される。また、コンデンサC13の両端電圧は、後述のバッファ11,12の電源電圧Vsとして、端子T27から出力される。
次に、制御回路20は、メモリや入出力回路を備えたマイクロプロセッサ(MPU)にて構成されており、充電装置10にバッテリパック2が装着されているときに、バッテリ電圧、セル電圧、バッテリ温度等を検出して、バッテリ4への充電を制御する。
つまり、制御回路20は、SW電源30にて生成された電源電圧Vcを受けて動作し、端子T11から、抵抗R11、バッファ11及び分圧抵抗R13、R14を介して、セルCE1・CE2同士の接続点の電位を取り込む。
また、制御回路20は、端子T12から、抵抗R12、バッファ12及び分圧抵抗R15、R16を介して、セルCE2・CE3同士の接続点の電位を取り込み、端子T13から、検出用スイッチSW1及び分圧抵抗R31、R32を介して、バッテリ電圧を取り込む。
そして、制御回路20は、その取り込んだセル同士の接続点の電位及びバッテリ電圧からバッテリ4を構成する各セルCE1、CE2、CE3のセル電圧を検出し、その検出結果からバッテリ4に異常があるか否かを判断して、異常があればバッテリ4への充電を禁止する。
また、端子T14には、温度センサ6に電力供給を行うために、一端に電源電圧Vcが印加された抵抗R41が接続されており、その接続点は、温度検出信号からノイズ等の不要信号成分を除去するために、コンデンサC5を介してグランドラインに接地されている。
そして、制御回路20は、端子T14からの温度検出信号を、抵抗R42を介して取り込み、その温度検出信号から得られるバッテリ温度が予め設定された許容範囲内にあるか否かを判断して、バッテリ温度が許容範囲内になければ、バッテリ4への充電を禁止する。
次に、制御回路20が端子T13からバッテリ電圧を取り込む電圧検出経路は、SW電源30と端子T13との間の充電経路ではなく、端子T13から直接引き出されている。これは、充電経路にバッテリ4への充電電流が流れているときに、充電経路で生じる電圧降下の影響を受けることなく、バッテリ電圧を検出できるようにするためである。
そして、本実施形態では、その電圧検出経路に検出用スイッチSW1を設け、制御回路20がバッテリ電圧を取り込む(検出する)ときにだけ、検出用スイッチSW1をオンさせる。これは、バッテリ4から電圧検出用の分圧抵抗R31,R32に常時電流が流れて、バッテリ4の電力が無駄に消費させるのを防止するためである。
ここで、検出用スイッチSW1は、ソースが端子T13に接続され、ドレインが分圧用の抵抗R31に接続された、pチャネルMOSFETにて構成されている。
また、検出用スイッチSW1のゲートは、抵抗R33を介してソースに接続されると共に、抵抗R34及びトランジスタTr2を介してグランドラインに接地されている。
そして、制御回路20は、トランジスタTr2をオン状態にして、検出用スイッチSW1のゲートを、抵抗R34を介して接地させることにより、検出用スイッチSW1をオン状態にし、バッテリ電圧を検出する。
なお、トランジスタTr2は、エミッタがグランドラインに接地されたNPNトランジスタにて構成されており、制御回路20から駆動信号(ハイレベル)を受けるベースは、抵抗R35を介してグランドラインに接地されている。
また、図1において、検出用スイッチSW1のドレイン−ソース間のダイオードD3は、寄生ダイオードを表している。
また、バッファ11、12を構成するオペアンプの電源電圧Vsには、SW電源30にて生成される内部回路駆動用の電源電圧Vcではなく、SW電源30にて電源電圧Vcを生成するのに用いられるコンデンサC13の両端電圧が利用される。
これは、端子T11、T12から各バッファ11、12に入力される電位が、各バッファ11、12の電源電圧よりも高くなるのを防止するためである。
次に、充電装置10には、制御回路20とは別に、バッテリ電圧及びセル電圧を監視し、過充電或いはセルの故障等によって、監視中の電圧値に異常が生じたときには、充電スイッチ16を強制的に遮断(オフ)する保護IC14も設けられている。
この保護IC14には、抵抗R11とバッファ11との間のセル電圧入力経路、及び、抵抗R12とバッファ12との間のセル電圧入力経路から、それぞれ、抵抗R21、R22を介して分岐された、セル電圧入力経路が接続されている。また、保護IC14には、端子T13からバッテリ電圧を取り込むためのバッテリ電圧入力経路も接続されている。
そして、グランドラインとこれら各電圧入力経路との間には、各セルCE1〜CE3のセル電圧をフィルタリングするためのコンデンサC1〜C3が設けられており、保護IC14には、これら各コンデンサC1〜C3を介して、セル電圧が入力される。
また、保護IC14には、端子T13とグランドラインとの間に設けられたコンデンサC4から、抵抗R28を介してバッテリ電圧が印加されており、保護IC14は、そのバッテリ電圧を受けて、制御回路20とは別に動作する。
このため、バッテリ4への充電時に、制御回路20の故障等によって、保護機能が働かず、バッテリ4が過充電されるような場合には、保護IC14の動作によってバッテリ4を保護することができる。
また、抵抗R21、R22から保護IC14に至るセル電圧の入力経路には、それぞれ、抵抗R23、R24、及び、ダイオードD1、D2を介して、エミッタ接地されたトランジスタTr1のコレクタが接続されている。
ダイオードD1、D2は、抵抗R23、R24側をアノード、トランジスタTr1のコレクタ側をカソード、として配置することにより、各セル電圧の入力経路からグランドラインに向けて順方向に電流を流すように配置されている。
トランジスタTr1は、NPNトランジスタにて構成されており、ベースは、抵抗R26を介して制御回路20に接続されると共に、抵抗R27を介してグランドラインに接地されている。
このため、トランジスタTr1は、制御回路20からハイレベルの駆動信号が入力されることにより、オン状態となる。
そして、トランジスタTr1がオン状態になると、端子T11、T12から抵抗R11、R12を介してバッファ11、12に至るセル電圧の入力経路が、抵抗R21〜R24及びダイオードD1、D2を介して、グランドラインに接地されることになる。
つまり、トランジスタTr1は、本発明のスイッチング素子として機能し、制御回路20によりオン状態に切り換えられると、各バッファ11、12へのセル電圧の入力経路(セルモニタライン)に、抵抗R21〜R24を介して、グランドラインの基準電圧(0V)を印加する。
上記のように構成された本実施形態の充電装置10においては、図3に示すように、バッテリパック2が充電装置10から外されて、充電不可能なとき(充電不可)には、スタンバイモードとなる。
そして、スタンバイモードで、バッテリパック2が装着されると、バッテリ温度が許容温度範囲になるのを待機する温度待機モードとなり、温度待機モードで、バッテリ温度が許容範囲内にあることが確認されると、バッテリ4へのプリ充電を行うプリ充電モードとなる。
プリ充電モードでは、バッテリ4を所定の閾値電圧Vthまで充電するプリ充電を行い、プリ充電が完了すると、バッテリ4を満充電させる充電モードに移行する。また、プリ充電モードでは、バッテリ温度が許容範囲外になると、温度待機モードに移行する。
充電モードでは、制御回路20は、SW電源30に充電指令を出力することにより、バッテリ電圧が目標電圧に達するまではバッテリ4を定電流充電させ、バッテリ電圧が目標電圧に達すると、定電圧充電に切り替える、所謂CCCV充電を行う。
そして、充電モードでバッテリ4が満充電されると、完了モードに移行して、その旨を報知し、その後、バッテリパック2が充電装置10から外されると、スタンバイモードに移行する。
また、充電モードでは、制御回路20は、バッテリ電圧やセル電圧を監視し、異常時には、エラーモードに移行して、充電スイッチ16をオフすることで、充電を停止させ、その旨を報知する。
なお、こうした充電完了或いは異常の報知は、発光ダイオードの点灯・点滅等により行われる。また、充電装置10の動作モードも、発光ダイオードの点灯・点滅等により報知される。
また、図4、図5に示すように、温度待機モード及びプリ充電モードでは、制御回路20は、バッテリ4のセル電圧を検出するのに利用されるセルモニタラインに、断線若しくは接触不良が生じたか否かを判定する断線チェック判別処理を実施する。
つまり、温度待機モードでは、制御回路20は、図4に示すように、まず、S110(Sはステップを表す)にて、断線チェック判別処理を実施する。
そして、その後、S120にて、バッテリ温度THが、下限値TH1よりも大きく上限値TH2よりも小さい許容範囲内にあるか否かを判断し、バッテリ温度THが許容範囲内にあればプリ充電モードへ移行し、許容範囲内になければS110に移行する。
また、プリ充電モードでは、制御回路20は、図5に示すように、まずS210にて断線チェック判別処理を実施する。
そして、続くS220では、上述した2つのセルモニタラインの断線チェックは完了し、且つ、バッテリパック2から供給されるパック電圧(つまり、バッテリ電圧)は所定の閾値電圧Vth以上である、か否かを判断する。
S220にて、断線チェックが完了していて、パック電圧が閾値電圧Vth以上である、と判断されると、充電モードへ移行し、そうでなければ、S230にて、バッテリ4へプリ充電用の定電流を供給することで、プリ充電を実施する。
S230にてバッテリ4へのプリ充電を実施した後は、S240にて、バッテリ温度THが、下限値TH1よりも大きく上限値TH2よりも小さい許容範囲内にあるか否かを判断する。そして、バッテリ温度THが許容範囲内にあればS250に移行し、許容範囲内になければ温度待機モードへ移行する。
S250では、プリ充電の時間が予め設定された規定時間△Tchに達したか否かを判断する。そして、プリ充電時間が規定時間△Tchに達していれば、バッテリ4への充電経路等に何らかの異常があると判断して、エラーモードへ移行し、そうでなければ、S210に移行する。
なお、S220にて、パック電圧(バッテリ電圧)が閾値電圧Vth以上であるか否かを判断するのは、バッテリ電圧が閾値電圧Vth以上になるまで、S230でのプリ充電を実施させるためである。
これは、S110、S210の断線チェック判別処理において、トランジスタTr1のオフ時に、各セルCE1、CE2のセル電圧が低いと、各セルCE1、CE2に対応するセルモニタラインが断線しているか否かを特定できないようにされているためである。なお、この断線チェック判別処理については、後述する。
つまり、プリ充電モードでは、バッテリ電圧を閾値電圧Vthまで充電させることにより、各セルCE1、CE2のセル電圧を上昇させて、S110又はS210の断線チェック判別処理にて、セルモニタラインが断線しているか否かを特定できるようにしている。
次に、S110、S210にて実行される断線チェック判別処理について説明する。
なお、制御回路20は、この断線チェック判別処理を実行する際、セルモニタラインの電位を、バッファ11、12及び分圧抵抗R13〜R16を介して取り込むことで、セルCE1、CE2のセル電圧V1、V2を検出し、その検出結果から各セルモニタラインの断線を判定する。
このため、本実施形態において、断線チェックの対象となるセルモニタラインは、バッテリパック2内でセル同士の接続点から端子T1、T2に至るセル電圧の出力経路、この端子T1、T2と充電装置10の端子T11、T12との接続部、及び、充電装置10内で端子T11、T12から抵抗R11、R12に至るセル電圧の入力経路となる。
また、制御回路20は、通常、トランジスタTr1をオフ状態に保持しており、断線チェック判別処理において、後述のS390〜S460の処理期間中にだけ、一時的にトランジスタTr1をオン状態に切り替える。
図6に示すように、断線チェック判別処理においては、まずS310にて、セルCE1の正極側に接続されるセルモニタラインの断線チェック(以下、単にセルCE1の断線チェックという)は、完了しているか否かを判断する。
そして、セルCE1の断線チェックが完了していれば、S340に移行し、そうでなければ、S320に移行する。
S320では、バッファ11を介して入力されるセルモニタラインの電位から、セルCE1のセル電圧V1を検出し、セル電圧V1は閾値電圧Vth11(例えば、1.8V)以上か否かを判断することにより、セルCE1の断線チェックを許可するか否かを判断する。
そして、セル電圧V1が閾値電圧Vth11以上であれば、断線チェックフラグF1をセットすることで、セルCE1の断線チェックを許可し、S340に移行する。また逆に、セル電圧V1が閾値電圧Vth11に達していなければ、そのままS340に移行する。
次に、S340では、セルCE2の正極側に接続されるセルモニタラインの断線チェック(以下、単にセルCE2の断線チェックという)は、完了しているか否かを判断する。
そして、セルCE2の断線チェックが完了していれば、S370に移行し、そうでなければ、S350に移行する。
S350では、バッファ11、12を介して入力されるセルモニタラインの電位差から、セルCE2のセル電圧V2を検出し、セル電圧V2は閾値電圧Vth21(例えば、1.8V)以上か否かを判断することにより、セルCE2の断線チェックを許可するか否かを判断する。
そして、セル電圧V2が閾値電圧Vth21以上であれば、断線チェックフラグF2をセットすることで、セルCE2の断線チェックを許可し、S370に移行する。また逆に、セル電圧V2が閾値電圧Vth21に達していなければ、そのままS370に移行する。
なお、断線チェックフラグF1、F2は、制御回路20の起動時およびバッテリを抜いた時にクリア状態に初期設定されるフラグである。
次に、S370では、断線チェックフラグF1又はF2(換言すれば、断線チェックフラグF1及びF2の少なくとも一方)がセットされているか否かを判断する。
そして、断線チェックフラグF1又はF2がセットされていれば、S380に移行し、断線チェックフラグF1及びF2が共にクリア状態であれば、断線チェック判別処理を終了する。
S380では、充電スイッチ16をオフすることにより、バッテリ4へ流れる電流を遮断する。そして、続くS390では、トランジスタTr1をオン状態に切り替え、各セルCE1、CE2のセルモニタラインを、抵抗R21〜R24を介してグランドラインに接地させる。
次に、S400では、断線チェックフラグF1がセットされているか否かを判断し、断線チェックフラグF1がセットされていなければ、S430に移行し、断線チェックフラグF1がセットされていれば、S410に移行する。
S410では、バッファ11を介して入力されるセルモニタラインの電位から、セルCE1のセル電圧V1を検出し、セル電圧V1は閾値電圧Vth12(例えば、1.5V)以上か否かを判断することにより、セルCE1の断線チェックを実施する。
そして、S410にて、セル電圧V1は閾値電圧Vth12以上であると判断されると、セルCE1のセルモニタラインは断線していないと判断して、S420にて、その旨(セルCE1断線チェックOK)を記憶し、S430に移行する。また、S410にて、セル電圧V1は閾値電圧Vth12以上ではないと判断されると、セルCE1のセルモニタラインは断線していると判断して、エラーモードへ移行する。
次に、S430では、断線チェックフラグF2がセットされているか否かを判断し、断線チェックフラグF2がセットされていなければ、S460に移行し、断線チェックフラグF2がセットされていれば、S440に移行する。
S440では、バッファ11、12を介して入力されるセルモニタラインの電位差から、セルCE2のセル電圧V2を検出し、セル電圧V2は閾値電圧Vth22(例えば、1.5V)以上か否かを判断することにより、セルCE2の断線チェックを実施する。
そして、S440にて、セル電圧V2は閾値電圧Vth22以上であると判断されると、セルCE2のセルモニタラインは断線していないと判断して、S450にて、その旨(セルCE2断線チェックOK)を記憶し、S460に移行する。
S460では、トランジスタTr1をオフ状態に戻し、断線チェック判別処理を終了する。また、S440にて、セル電圧V2は閾値電圧Vth22以上ではないと判断されると、セルCE2のセルモニタラインは断線していると判断して、エラーモードへ移行する。
以上のように、断線チェック判別処理では、トランジスタTr1がオフ状態にあるときに検出されるセル電圧V1、V2が、許可判定用の閾値電圧Vth11、Vth21以上であるとき、断線チェックフラグF1、F2をセットする(S310〜S360)。
そして、断線チェックフラグF1、F2がセットされているときに、トランジスタTr1をオン状態に切り替えてセル電圧V1、V2を検出し、その検出したセル電圧が断線判定用の閾値電圧Vth12、Vth22以上であるとき、セルモニタラインは断線していないと判断する(S370〜S460)。
このため、本実施形態によれば、従来技術に比べ、セルCE1、CE2が抵抗R21〜R24を介して放電される期間を制限して、セルCE1、CE2の電圧低下を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、S310〜S360の処理を実行することなく、セルモニタラインの断線を判定するようにした場合に比べ、セルモニタラインの断線チェックを、より正確に実行することができる。
つまり、トランジスタTr1をオン状態に切り替えて検出したセル電圧V1、V2だけで、セルモニタラインの断線を判定するようにすると、放電等によって元々セル電圧V1、V2が低い場合に、セルモニタラインの断線を誤検出してしまう。
そこで、本実施形態では、トランジスタTr1がオフ状態にあるときに、各セルCE1、CE2のセル電圧V1、V2を検出し、セル電圧V1、V2が閾値電圧Vth11、Vth21以上であるときに、セルモニタラインの断線チェックを許可するようにしているのである。
従って、本実施形態の断線チェック判別処理によれば、特許文献1に記載の従来技術に比べ、断線チェックのために消費されるバッテリ4の電力量を抑えることができると共に、セルモニタラインの断線を誤判定する確率を低減することができる。
なお、S310〜S360の処理にて、トランジスタTr1がオフ状態にあるときに、セルモニタラインが断線していても、セル電圧V1、V2を検出することができるのは、セルモニタラインに、監視部としての保護IC14が接続されているためである。
保護IC14は、バッテリ4を構成する各セルCE1〜CE3の状態(セル電圧等)を監視するものである。
図7に示すように、保護IC14の内部では、グランドライン−セルCE1、CE2のセルモニタライン−バッテリ電圧の検出経路が、それぞれ、入力抵抗R61、R62、R63にて接続された状態となる。
よって、例えば、バッテリパック2内でセルCE2のセルモニタラインが断線していたとしても、バッファ12に接続されるセルモニタラインには、保護IC14の入力抵抗R63を介して、セル電圧V2が印加されることになる。
従って、制御回路20は、セルモニタラインが断線していたとしても、バッファ11、12を介して、セル電圧V1、V2を検出することができるようになるのである。
また、本実施形態では、セル電圧V1、V2が許可判定用の閾値電圧Vth11、Vth21未満であれば、セルモニタラインの断線チェックは禁止される。
その禁止期間中は、プリ充電により、バッテリ4への充電が実施されるので、セル電圧V1、V2が低い状態が保持されることはない。
そして、プリ充電により、セル電圧V1、V2が閾値電圧Vth11、Vth21以上になれば、セルモニタラインの断線チェックが実施されることから、チェック結果が正常であれば、バッテリ4を通常通り充電することができる。
また、本実施形態では、セルモニタラインの断線チェックを実施する際、セルモニタラインを、抵抗R21〜R24を介してグランドラインに接地し、基準電圧として0Vを印加するようにしている。
このため、セルモニタラインに、グランドライン以外の基準電圧(例えば、バッテリ電圧、電源電圧Vc、等)を印加するようにした場合に比べて、基準電圧を印加するための回路構成を簡単にすることができる。
なお、本実施形態においては、保護IC14が、本発明の監視部に相当し、バッファ11、12及び制御回路20が、本発明の電圧検出部に相当し、トランジスタTr1が、本発明のスイッチング素子に相当する。
また、制御回路20は、本発明の許可判定部及び断線判定部として機能し、このうち、許可判定部としての機能は、図6に示すS310〜S360の処理にて実現され、断線判定部としての機能は、図6に示すS370〜S460の処理にて実現される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にて、種々の態様をとることができる。
例えば、上記実施形態では、S410、S440にて、セルモニタラインの断線チェックを実施する際、各セルCE1、CE2のセル電圧V1、V2を用いるものとして説明した。
これに対し、スイッチング素子であるトランジスタTr1のオフ時に検出したセル電圧V1、V2と、トランジスタTr1のオン時に検出したセル電圧V1、V2との電圧差(換言すればセル電圧V1、V2の変化量)を用いて、セルモニタラインの断線を判定するようにしてもよい。
つまり、セルモニタラインが断線している場合、トランジスタTr1のオフ時とオン時とでは、セル電圧V1、V2が大きく変化することから、その変化量に基づきセルモニタラインの断線を判定するようにしても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施形態では、バッテリパック2内のバッテリ4への充電を行う充電装置10に、本発明の断線検出装置としての機能を設けたものについて説明したが、本発明の断線検出装置としての機能は、バッテリパックに設けるようにしてもよい。
そして、この場合、バッテリパックは、図8に示すように構成すればよい。
すなわち、図8に示すバッテリパック50には、バッテリ4の両端に接続される正負一対の端子TP、TGに加え、バッテリパック50が装着される充電装置若しくは負荷(電動工具等)に設けられた充電用若しくは放電用の制御回路との間で通信を行うための端子TS、が備えられている。
また、バッテリパック50には、セル電圧を含むバッテリ状態を監視するための制御回路60が設けられており、この制御回路60周囲には、図1に示した制御回路20と同様に構成されたバッテリ状態監視用の周辺回路、及び、保護IC14が設けられている。
そして、制御回路60は、周辺回路を介してバッテリ状態(バッテリ電圧、セル電圧、バッテリ温度等)を監視し、異常を検出すると、バッテリ4の正極側の電源ライン上に設けられた充電スイッチ16(この場合、充放電兼用のスイッチ)を遮断する。
また、保護IC14も、バッテリ状態(バッテリ電圧、セル電圧)の異常を検出すると、充電スイッチ16を遮断する。
従って、バッテリパック2をこのように構成すれば、制御回路60にて、図6に示した断線チェック判別処理を実行するようにすることで、上記実施形態と同様に、セルCE1〜CE3同士の接続点から引き出されたセルモニタラインの断線を検出することができるようになる。
なお、図8に示すバッテリパック50には、バッテリ4から電力供給を受けて、制御回路60及びその周辺回路に供給するための電源電圧Vcを生成する、レギュレータ52が設けられている。
ここで、図8に示すバッテリパック50には、監視部としての保護IC14が設けられるものとして説明したが、例えば、バッテリパック50の充電装置側に保護IC14が設けられるような場合には、バッテリパック50に保護IC14を設ける必要はない。
また、図1、図8に示した制御回路20、60及びその周辺回路にて実現される本発明の断線検出装置としての機能は、図1に示したバッテリパック2から電力供給を受けて動作する電動工具等の負荷に設けるようにしてもよい。
一方、図1、図8に示した制御回路20、60は、セルモニタラインの断線チェックを実施する際、セルモニタラインを、抵抗R21〜R24を介してグランドラインに接地し、基準電圧として0Vを印加する。
しかし、断線チェック時にセルモニタラインに印加する基準電圧には、バッテリ電圧、電源電圧Vc等を利用するようにしてもよく、或いは、断線チェック用に定電圧回路にて別途生成した基準電圧を利用するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、バッテリ4は、3つのセルCE1〜CE3を直列接続することにより構成され、断線チェックは、これらセル同士の接続点から引き出された2本のセルモニタラインに対し実施するものとして説明した。しかし、バッテリ4を構成するセルの数や断線チェックの対象となるセルモニタラインの数は、適宜変更してもよい。
2,50…バッテリパック、4…バッテリ、CE1〜CE3…セル、6…温度センサ、10…充電装置、11,12…バッファ、14…保護IC、16…充電スイッチ、20,60…制御回路、R21〜R24…抵抗、Tr1…トランジスタ(スイッチング素子)、SW1…検出用スイッチ、Tr2…トランジスタ、30…SW電源、32…整流回路、34…絶縁トランス、36…駆動回路、38…電流検出部、40…電流制御部、42…フォトカプラ、44,52…レギュレータ。

Claims (6)

  1. 複数のセルを直列接続することにより構成されたバッテリにおいて、前記セル同士の接続点から引き出され、前記各セルの状態を監視する監視部に接続するのに利用されるセルモニタライン、の断線を検出するための断線検出装置であって、
    前記セルモニタラインを介して前記各セルのセル電圧を検出する電圧検出部と、
    前記セルモニタラインに抵抗を介して基準電圧を印加するためのスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子のオフ時に、前記電圧検出部を介して前記各セルのセル電圧をそれぞれ検出し、該検出したセル電圧に基づき、前記セル毎に断線判定を許可するか否かを判定する許可判定部と、
    前記スイッチング素子をオン状態にして、前記許可判定部にて断線判定が許可されたセルのセル電圧を、前記電圧検出部を介して検出し、該検出したセル電圧の電圧値若しくは変化量に基づき、当該セルに接続されたセルモニタラインの断線の有無を判定する断線判定部と、
    を備えた、バッテリの断線検出装置。
  2. 前記許可判定部は、前記検出したセル電圧が既定値以上であるとき、当該セル電圧に対応するセルに対する断線判定を許可するよう構成されている、請求項1に記載のバッテリの断線検出装置。
  3. 前記スイッチング素子は、オン状態であるとき、前記抵抗を介して、前記バッテリの負極と同電位のグランドラインに前記セルモニタラインを接地するように構成されている、請求項1又は請求項2に記載のバッテリの断線検出装置。
  4. 前記断線判定部は、前記スイッチング素子をオン状態にしたときに、前記許可判定部にて断線判定が許可されたセルのセル電圧が閾値以下であるとき、当該セルの正極側のセルモニタラインが断線していると判定するように構成されている、請求項3に記載のバッテリの断線検出装置。
  5. 複数のセルを直列接続することにより構成されたバッテリを内蔵したバッテリパックを装着可能で、該バッテリパックが装着されているときに、前記バッテリへの充電を行うように構成された充電装置であって、
    前記バッテリパックが装着されているときに、前記バッテリパック内の前記セル同士の接続点にセルモニタラインを介して接続され、前記バッテリの状態を監視する監視部と、
    前記セルモニタラインの断線を検出するための断線検出部と、
    を備え、前記断線検出部は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の断線検出装置にて構成されている、充電装置。
  6. 複数のセルを直列接続することにより構成されたバッテリを内蔵したバッテリパックであって、
    前記セル同士の接続点から引き出されたセルモニタラインの断線を検出する断線検出部として、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の断線検出装置を備えている、バッテリパック。
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