JP2010178544A - 充電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】充電回路とバッテリとが近くに配置された場合であってもバッテリの急激な温度上昇を抑えることが可能な充電装置を提供する。
【解決手段】受電装置5Aは、受電コイル10から入力される直流電圧を変換して出力するDC−DCコンバータIC27と、変換された直流電圧を抵抗R2,R3で検出する出力電圧検出回路部29と、負荷の発熱にともなって回路定数が変化する温度敏感素子を含む抵抗R4〜R8によって、出力電圧検出回路部29から負荷に供給される充電電流Ioutを検出する電流検出回路部30Aとを備える。充電制御回路28は、出力電圧検出回路部29および電流検出回路部30Aの検出結果を受けて、負荷の発熱にともなって充電電流Ioutが低減するように負荷の充電を制御する。
【選択図】図3

Description

この発明は、充電装置に関し、特に、リチウムイオン電池等の2次電池に対する充電装置に関する。
従来から、2次電池を急速充電するための充電回路は存在しており、たとえば特許文献1(特開平6−86474号公報)がある。
図8は、従来のバッテリ急速充電回路100の構成を示した図である。
図8を参照して、バッテリ急速充電回路100は、バッテリ103と、定電流供給回路104と、電池電圧監視回路105とを備える。定電流供給回路104は、定電流制御回路106と、電流出力部107と、基準電圧発生部108とを含む。基準電圧発生部108は、基準電圧源101と、サーミスタ102と、抵抗112とを有する。
バッテリ急速充電回路100は、定電流制御回路106に供給される基準電圧をサーミスタ102により制御する。サーミスタ102は、バッテリ103の近傍に配置されている。サーミスタ102は、急速充電によるバッテリ103の発熱が一定以上になったことを検出して、バッテリ103への充電電流を低減させる。これにより、バッテリ103の発熱を抑える。
特開平6−86474号公報
リチウムイオン電池等の充電は、一般的に定電流/定電圧充電(CC/CV充電)方式である。定電流充電時は、温度上昇があっても2次電池に一定電流を流し続ける。特に、急速充電では、定電流充電時に大電流を流して2次電池を充電する。この場合、充電回路内に配置されたチョークコイルやスイッチングFET(Field Effect Transistor)が発熱し、バッテリよりも充電回路の温度上昇の方が大きくなる。
充電回路とバッテリとを一体化して構成されたバッテリパックなどでは、充電回路とバッテリとが近くにある構成となる。この場合、バッテリ自身の発熱に加えて充電回路の熱がバッテリに伝わる。その結果、極めて短時間にバッテリの温度上昇が起きてしまい、バッテリの寿命を縮めるといった問題がある。バッテリの発熱を検知して充電電流を制御する従来の方法では、熱によるバッテリの性能劣化を抑えることが難しい。
それゆえに、この発明の目的は、充電回路とバッテリとが近くに配置された場合であってもバッテリの急激な温度上昇を抑えることが可能な充電装置を提供することである。
この発明のある局面によれば、出力端子間に接続された負荷を充電する充電装置であって、直流電源入力部と、直流電源入力部から入力される第1の値を持つ直流電圧を、第2の値を持つ直流電圧に変換して出力する直流電圧変換部と、第2の値を持つ直流電圧を検出する出力電圧検出回路部と、負荷の発熱にともなって回路定数が変化する温度敏感素子を含む素子によって、直流電圧変換部から負荷に供給される負荷電流を検出する電流検出回路部とを備える。直流電圧変換部は、出力電圧検出回路部および電流検出回路部の検出結果を受けて、負荷の発熱にともなって負荷電流が低減するように負荷の充電を制御する。
好ましくは、直流電圧変換部は、負荷電流が一定となるように定電流制御を行なった後、第2の値を持つ直流電圧が一定となる定電圧制御に切り換える。
好ましくは、電流検出回路部に流れる負荷電流の2つの分圧電圧の差を検出するエラーアンプと、出力電圧検出回路部から出力される分圧電圧またはエラーアンプの出力を所定の電圧値と比較するコンパレータと、コンパレータの比較結果を受けて負荷の充電を制御する充電制御回路部とを含む。
好ましくは、出力電圧検出回路部は、第2の値を持つ直流電圧を分圧して直流電圧変換部に出力する第1および第2の抵抗を含む。
好ましくは、電流検出回路部は、負荷電流を検出する電流検出素子と、電流検出素子の第1の端子電圧を分圧して直流電圧変換部に出力する第1および第2の素子と、電流検出素子の第2の端子電圧を分圧して直流電圧変換部に出力する第3および第4の素子とを含み、第1から第4の素子の少なくとも1つは温度敏感素子である。
好ましくは、電流検出素子は、抵抗である。
好ましくは、電流検出素子は、直列接続された抵抗およびキャパシタを含む。
好ましくは、温度敏感素子は、NTCサーミスタである。
好ましくは、負荷は、2次電池である。
好ましくは、負荷は、リチウムイオン電池である。
この発明の実施の形態によれば、充電回路とバッテリとが近くに配置された場合にもバッテリの急激な温度上昇を抑えることができる。
この発明の実施の形態1による非接触型電力伝送システムSYSの構成を示したブロック図である。 この発明の実施の形態1による送電装置1の構成を示した回路ブロック図である。 この発明の実施の形態1による受電装置5Aの構成を示した回路ブロック図である。 抵抗R5,R7にNTCサーミスタを用いた場合とそうでない場合とにおける充電電流Ioutの変化の差を示した図である。 抵抗R5,R7にNTCサーミスタを用いた場合とそうでない場合とにおけるチョークコイル温度Tcの変化の差を示した図である。 抵抗R5,R7にNTCサーミスタを用いた場合とそうでない場合とにおけるバッテリー温度Tbの変化の差を示した図である。 この発明の実施の形態2による受電装置5Bの構成を示した回路ブロック図である。 従来のバッテリ急速充電回路100の構成を示した図である。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1による非接触型電力伝送システムSYSの構成を示したブロック図である。図1を参照して、非接触型電力伝送システムSYSは、非接触型送電装置1と、非接触型受電装置5とを備える。
送電装置1は、コンバータ2と、インバータ3と、送電コイル4とを含む。コンバータ2は、商用交流電源を直流電力に変換する。インバータ3は、その直流電力を所定の周波数(たとえば100kHz)の交流電力に変換して送電コイル4に供給する。
受電装置5は、基板6と、電子部品7a〜7e,8A,8Bと、磁性体シート9と、受電コイル10とを含む。受電コイル10は、送電コイル4と電磁誘導結合されている。基板6の表面には、受電コイル10で受けた交流電力を直流電力に変換する電力変換回路が形成されている。この電力変換回路は、種々の電子部品7a〜7e,8A,8Bで構成されている。電子部品7a〜7e,8A,8Bは、比較的高さの低い電子部品7a〜7eと、比較的高さの高い電子部品8A,8Bとに分類される。
基板6の表面は、第1領域と第2領域とに分割されている。第1領域には、高さの低い複数の電子部品7a〜7eが配置されている。第2領域には、高さの高い複数の電子部品8A,8Bが配置されている。磁性体シート9は、第1領域を覆うようにして設けられている。受電コイル10は、磁性体シート9の上に設けられている。
受電コイル10は、基板6上の電力変換回路に接続されている。図1から分かるように、第1領域に電子部品7a〜7eと、磁性体シート9と、受電コイル10とが配置され、第2領域に電子部品8A,8Bが配置されている。これにより、受電装置5の高さを低く抑制することが可能となる。
図1に示すように、送電装置1の送電コイル4に受電装置5の受電コイル10を対向させて配置すると、電磁誘導結合により送電装置1から受電装置5に交流電力が送電される。この交流電力は、受電装置5の電力変換回路で直流電力に変換され、リチウムイオン電池等のバッテリーに充電される(図3参照)。
図2は、この発明の実施の形態1による送電装置1の構成を示した回路ブロック図である。
図2を参照して、互いに対向して配置された送電コイル4と受電コイル10とは、電磁誘導結合されて1つのトランスTrを構成する。コンバータ2は、出力端子2aと2bとの間に直流電圧を出力する。
インバータ3は、1次側制御回路11と、キャパシタC1〜C3と、NチャネルMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタQ1,Q2とを含む。トランジスタQ1,Q2は、コンバータ2の出力端子2a,2b間に直列接続されている。キャパシタC1は、1次側制御回路11と出力端子2aとの間に接続されている。キャパシタC2,C3は、それぞれトランジスタQ1,Q2に並列接続されている。送電コイル4は、トランジスタQ2に並列接続されている。
1次側制御回路11は、トランジスタQ1,Q2を所定のタイミングでオン/オフさせることにより受電コイル10側の受電装置5(図1参照)に信号を送信し、受電装置5が予め登録された装置であるか否かを問い合わせる。1次側制御回路11は、受電装置5がその問合せに応答して予め登録された装置であることを示す信号を送信してきた場合には、トランジスタQ1,Q2を交互にオン/オフさせて送電を行なう。
トランジスタQ1,Q2が交互にオン/オフされると、送電コイル4に交流電圧が発生し、その交流電圧は受電コイル10に伝達される。このように、送電を開始する前に予め登録された装置であるか否かを問い合わせるのは、受電装置5でないものが送電コイル4に対向して配置された場合に送電が誤って行なわれるのを防止するためである。
図3は、この発明の実施の形態1による受電装置5Aの構成を示した回路ブロック図である。受電装置5Aは、本願発明の「充電装置」に対応する。
図3を参照して、実施の形態1の受電装置5Aは、受電コイル10の他、整流回路20と、負荷変調回路25と、2次側信号処理回路26と、DC−DCコンバータIC27と、出力電圧検出回路部29と、電流検出回路部30Aと、エラーアンプ31と、抵抗R1〜R8と、キャパシタC4,C5と、インダクタL1と、NチャネルMOSトランジスタQ3,Q5,Q6と、PチャネルMOSトランジスタQ4,Q7と、ダイオードD1とを含む。
整流回路20は、ダイオード21〜24の環状接続により構成されている。受電コイル10は、整流回路20のの入力端子20aと20bとの間に接続されている。整流回路20は、受電コイル10の端子間に発生した交流電圧を全波整流する。キャパシタC4は、整流回路20の出力端子20cと20dとの間に接続されている。整流回路20の出力電圧は、キャパシタC4によって平滑化されて直流電圧となる。
負荷変調回路25は、抵抗R1とトランジスタQ3とを含み、キャパシタC4と並列接続されている。負荷変調回路25は、一種のBPSK(Binary Phase Shift Keying)変調回路となっている。2次側信号処理回路26は、トランジスタQ3,Q4,Q7のゲートの各々に接続されている。初期状態では、トランジスタQ3,Q4,Q7はオフされている。2次側信号処理回路26は、負荷変調回路25を制御して送電装置1(図2参照)からの問合せに応答する。
具体的には、送電装置1から予め登録された装置であるか否かを問い合わせる信号が送信されてきた場合、2次側信号処理回路26はトランジスタQ3を所定のタイミングでオン/オフさせることにより、予め登録された装置であることを示す信号を送電装置1に送信する。また、2次側信号処理回路26は、送電装置1からの電力伝送が開始された場合、トランジスタQ3をオフさせるとともにトランジスタQ4,Q7をオンさせる。
DC−DCコンバータIC27は、トランジスタQ5,Q6と、充電制御回路28と、コンパレータ32と、電圧源33とを含む。なお、DC−DCコンバータIC27に、エラーアンプ31およびダイオードD1の少なくとも一方を取り込むことも可能である。トランジスタQ4,Q5、インダクタL1、抵抗R4、およびトランジスタQ7は、整流回路20の出力端子20cと受電装置5Aの出力端子T1との間に直列接続されている。整流回路20の出力端子20dは、受電装置5Aの出力端子T2に接続されている。トランジスタQ6は、ノードN7と出力端子T2との間に接続されている。インダクタL1は、ノードN1とノードN7との間に接続されている。DC−DCコンバータIC27とインダクタL1とを組み合わせることにより直流電圧の変換が行なわれる。
出力電圧検出回路部29は、ノードN1と出力端子T2との間に直列接続された抵抗R2,R3を含む。受電装置5Aの出力電圧Voutは、抵抗R2,R3で分圧されてノードN2からノードN10に与えられる。
電流検出回路部30Aは、抵抗R4〜R8を含む。抵抗R4は、ノードN1とノードN4との間に接続されている。抵抗R5,R6は、ノードN1と出力端子T2との間に直列接続されている。抵抗R7,R8は、ノードN4と電圧Vref2のノードN6との間に接続されている。受電装置5Aの充電電流Ioutは、抵抗R4で電圧に変換される。抵抗R5,R6の分圧電圧は、ノードN3からエラーアンプ31の非反転入力端子に与えられる。抵抗R7,R8の分圧電圧は、ノードN5からエラーアンプ31の反転入力端子に与えられる。
エラーアンプ31は、抵抗R5,R6および抵抗R7,R8の各分圧電圧を受けて、出力端子がダイオードD1のアノードに接続されている。ダイオードD1のカソードは、ノードN10を通じてコンパレータ32の非反転入力端子に接続されている。コンパレータ32の反転入力端子には、出力端子T2に接続された電圧Vref1の電圧源33が接続されている。コンパレータ32の出力端子は、充電制御回路28に接続されている。
キャパシタC5は、ノードN4と出力端子T2との間に接続され、受電装置5Aの出力電圧Voutを平滑化する。これにより、受電装置5Aの出力端子T1,T2間には、一定の直流電圧が出力される。出力端子T1,T2には、たとえば携帯端末装置のバッテリー等の2次電池(負荷)に接続される。
充電制御回路28は、出力電圧検出回路部29および電流検出回路部30Aの検出結果に基づいてトランジスタQ5,Q6を交互にオンさせ、上記バッテリーへの充電を制御する。具体的には、充電制御回路28は、最初「定電流制御」にてバッテリーの充電を開始し、バッテリーの電圧が所定の値まで上昇したら、「定電圧制御」に切り換えて満充電まで行なう。
バッテリー電圧の「所定の値」は、受電装置5Aの負荷に用いられる2次電池がどういう種類なのか、何セル構成の2次電池なのか等に応じて変化する。一般的に、2次電池の端子間電圧が上がってくると、エラーアンプ31の出力よりも抵抗R2,R3による分圧電圧の方が優勢となり、これを起点にして「定電流制御」から「定電圧制御」に切り替わる。
ここで、抵抗を表わす参照符号R1〜R8は、抵抗のみならずその抵抗値をも表わすものとする。エラーアンプ31の非反転入力端子の電位をVcomp+、反転入力端子の電位をVcomp−とすると、Vcomp+,Vcomp−は以下のように算出される。
Vcomp+=(R6/(R5+R6))(Vout+R4・Iout)
Vcomp−=(R8/(R7+R8))(Vout−Vref2)
+Vref2
充電制御回路28は、定電流制御時には上記の両端子間の電位差がゼロとなるように、すなわちVcomp+=Vcomp−となるように、トランジスタQ5,Q6のオン/オフを制御する。この等式を充電電流Ioutについて解くと、次のようになる。
Iout=((1−K)/R4・K)Vref2
ただし、K=R6/(R5+R6)=R8/(R7+R8)
本願発明では、抵抗R5,R7に温度敏感素子が用いられる。温度敏感素子としては、白金測温抵抗体、サーミスタ、MOSFET等があるが、実施の形態1では、抵抗R5,R7をNTC(Negative Temperature Coefficient)サーミスタで構成している。これにより、受電装置5Aに含まれる抵抗R5、R7の温度が上がるほど、抵抗R5,R7の抵抗値が下がる。その結果、Kの値は1に近づくので、充電電流Ioutは減少する。
受電装置5Aの発熱量は、充電電流Ioutの大きさに依存している。充電電流Ioutを下げると、受電装置5Aの発熱を抑えることができる。これにより、バッテリーに伝わる熱が小さくなる。上述したように、受電装置5Aは、本願発明の「充電装置」に対応する。
図4は、抵抗R5,R7にNTCサーミスタを用いた場合とそうでない場合とにおける充電電流Ioutの変化の差を示した図である。
図4を参照して、曲線RE1は抵抗R5,R7にNTCサーミスタを用いなかった場合の充電電流Ioutの変化を示し、曲線NT1は抵抗R5,R7にNTCサーミスタを用いた場合の充電電流Ioutの変化を示す。図4に示すように、時間が経過して受電装置5Aが発熱するとともに、曲線NT1の方が曲線RE1よりも急速に充電電流Ioutが下がることが分かる。
図5は、抵抗R5,R7にNTCサーミスタを用いた場合とそうでない場合とにおけるチョークコイル温度Tcの変化の差を示した図である。
図5を参照して、曲線RE2は抵抗R5,R7にNTCサーミスタを用いなかった場合のチョークコイル温度Tcの変化を示し、曲線NT2は抵抗R5,R7にNTCサーミスタを用いた場合のチョークコイル温度Tcの変化を示す。図5に示すように、時間が経過して受電装置5Aが発熱するとともに、曲線NT2の方が曲線RE2よりも最大Tcm=13[度]だけチョークコイル温度Tcの上昇が抑えられることが分かる。
よって、次の図6に示すように、受電装置5Aからバッテリに伝わる熱が小さくなり、バッテリの温度上昇を抑えることができる。図6は、抵抗R5,R7にNTCサーミスタを用いた場合とそうでない場合とにおけるバッテリー温度Tbの変化の差を示した図である。
図6を参照して、曲線RE3は抵抗R5,R7にNTCサーミスタを用いなかった場合のバッテリー温度Tbの変化を示し、曲線NT3は抵抗R5,R7にNTCサーミスタを用いた場合のバッテリー温度Tbの変化を示す。図6に示すように、時間が経過して受電装置5Aが発熱するとともに、曲線NT3の方が曲線RE3よりも最大Tbm=5[度]だけバッテリー温度Tbの上昇が抑えられることが分かる。
なお、バッテリーの充電容量は、抵抗を用いて充電した場合でもNTCサーミスタを用いて充電した場合でも、ともに20分で約80%となり、両者で同等の結果が得られた。したがって、本願発明では、急速充電特性を維持しつつ、バッテリに伝わる熱を小さくすることができる。
以上のように、実施の形態1の受電装置5Aは、電流検出回路部30Aに流れる充電電流Ioutを検出するための抵抗R5,R7に、NTCサーミスタのような温度敏感素子を用いて充電回路の発熱を検知することにより、充電電流Ioutを制御している。
このように、受電装置5Aは、バッテリの発熱を検出するのではなく、充電回路の発熱に即座に対応して充電電流を絞ることができる。これにより、充電回路の温度上昇が大きくなったときに充電電流を下げることができる。充電電流が下がれば電力損失が小さくなり、充電回路の発熱も小さくなる。したがって、充電回路からバッテリに伝わる熱を小さくできる。また、熱によってバッテリの寿命が縮むのを効果的に防ぐことができる。
[実施の形態2]
図7は、この発明の実施の形態2による受電装置5Bの構成を示した回路ブロック図である。
図7を参照して、実施の形態2の受電装置5Bは、電流検出回路部30Aが電流検出回路部30Bに置き換えられた点において、実施の形態1の受電装置5Aと異なる。受電装置5Bは、本願発明の「充電装置」に対応する。
電流検出回路部30Bは、抵抗R4〜R8に加え、キャパシタC6を含む。抵抗R4は、ノードN1とノードN7との間に接続されている。抵抗R5,R6は、ノードN1と出力端子T2との間に直列接続されている。抵抗R7,R8は、ノードN4と電圧Vref2のノードN6との間に接続されている。キャパシタC6は、ノードN1とノードN4との間に接続されている。
電流検出回路部30Bは、キャパシタC6を付加することで、インダクタL1と並列に接続されている。この電流検出回路部30Bの抵抗R5,R7にNTCサーミスタのような温度敏感素子を用いることで、充電回路が発熱した場合にダイレクトに充電電流Ioutを抑えることができる。
これにより、受電装置5Bは、実施の形態1と同様に、充電回路自体の発熱を応答性良く抑えることができる。よって、バッテリの温度が高くなりすぎるのを効果的に防止することができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
上述の本願発明は、実際の商品の一例として、トランスの1次側と2次側とを空間的に分離して電力を伝送するワイヤレス電力伝送の充電回路としての用途が想定される。
SYS 非接触型電力伝送システム、1 非接触型送電装置、2 コンバータ、3 インバータ、4 送電コイル、5,5A,5B 非接触型受電装置、6 基板、7a〜7e,8A,8B 電子部品、9 磁性体シート、10 受電コイル、Tr トランス、11 1次側制御回路、C1〜C6 キャパシタ、Q1〜Q3,Q5,Q6 NチャネルMOSトランジスタ、Q4,Q7 PチャネルMOSトランジスタ、20 整流回路、21〜24,D1 ダイオード、25 負荷変調回路、26 2次側信号処理回路、27 DC−DCコンバータIC、29 出力電圧検出回路部、30A,30B 電流検出回路部、31 エラーアンプ、32 コンパレータ、33 電圧源、R1〜R8,112 抵抗、L1 インダクタ、100 バッテリ急速充電回路、101 基準電圧源、102 サーミスタ、103 バッテリ、104 定電流供給回路、105 電池電圧監視回路、106 定電流制御回路、107 電流出力部、108 基準電圧発生部。

Claims (10)

  1. 出力端子間に接続された負荷を充電する充電装置であって、
    直流電源入力部と、
    前記直流電源入力部から入力される第1の値を持つ直流電圧を、第2の値を持つ直流電圧に変換して出力する直流電圧変換部と、
    前記第2の値を持つ直流電圧を検出する出力電圧検出回路部と、
    前記負荷の発熱にともなって回路定数が変化する温度敏感素子を含む素子によって、前記直流電圧変換部から前記負荷に供給される負荷電流を検出する電流検出回路部とを備え、
    前記直流電圧変換部は、前記出力電圧検出回路部および前記電流検出回路部の検出結果を受けて、前記負荷の発熱にともなって前記負荷電流が低減するように前記負荷の充電を制御する、充電装置。
  2. 前記直流電圧変換部は、前記負荷電流が一定となるように定電流制御を行なった後、前記第2の値を持つ直流電圧が一定となる定電圧制御に切り換える、請求項1に記載の充電装置。
  3. 前記直流電圧変換部は、
    前記電流検出回路部に流れる前記負荷電流の2つの分圧電圧の差を検出するエラーアンプと、
    前記出力電圧検出回路部から出力される分圧電圧または前記エラーアンプの出力を所定の電圧値と比較するコンパレータと、
    前記コンパレータの比較結果を受けて前記負荷の充電を制御する充電制御回路部とを含む、請求項1または2に記載の充電装置。
  4. 出力電圧検出回路部は、前記第2の値を持つ直流電圧を分圧して前記直流電圧変換部に出力する第1および第2の抵抗を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の充電装置。
  5. 前記電流検出回路部は、
    前記負荷電流を検出する電流検出素子と、
    前記電流検出素子の第1の端子電圧を分圧して前記直流電圧変換部に出力する第1および第2の素子と、
    前記電流検出素子の第2の端子電圧を分圧して前記直流電圧変換部に出力する第3および第4の素子とを含み、
    前記第1から第4の素子の少なくとも1つは前記温度敏感素子である、請求項1〜4のいずれかに記載の充電装置。
  6. 前記電流検出素子は、抵抗である、請求項5に記載の充電装置。
  7. 前記電流検出素子は、直列接続された抵抗およびキャパシタを含む、請求項5に記載の充電装置。
  8. 前記温度敏感素子は、NTCサーミスタである、請求項1〜7のいずれかに記載の充電装置。
  9. 前記負荷は、2次電池である、請求項1〜8のいずれかに記載の充電装置。
  10. 前記負荷は、リチウムイオン電池である、請求項1〜9のいずれかに記載の充電装置。
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