JP3982144B2 - 組み電池のモジュール電圧検出装置 - Google Patents

組み電池のモジュール電圧検出装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、組み電池の電圧検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人の出願になる特開平11−160371号公報は、縦続接続された多数の電池モジュ−ルにより構成された複数の電池ブロックを直列接続して構成された組み電池において、各電池モジュ−ルの電圧(モジュール電圧ともいう)を各電池ブロックのたとえば最低電位端を基準電位としてモジュール電圧検出部により個別に計測し、計測した各モジュール電圧間の差を演算して各電池モジュ−ルの真のモジュール電圧を抽出することを提案している。
【0003】
この方式によれば、互いに電位が異なる複数の電池モジュ−ルの電圧を共通電位を基準として出力する電圧検出方式(共通電位基準型モジュール電圧検出方式ともいう)を採用するので、電圧検出及びその後のデジタル変換が容易となるという利点をもつ。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した共通電位基準型モジュール電圧検出方式を含む従来の電池モジュ−ルの電圧検出方式では、多数のオペアンプを用いた差動増幅型電圧検出回路いわゆるオペアンプ型回路を必要とし、各差動増幅型電圧検出回路を構成する素子特性のばらつきによる測定誤差が大きいという問題があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、オペアンプを用いた差動増幅型電圧検出回路の測定誤差を従来より格段に低減して組み電池の各電池モジュ−ルの電圧を高精度に検出可能な組み電池のモジュール電圧検出装置を提供することをその目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載した本発明の組み電池の電圧検出装置によれば、高圧の組み電池は、電池モジュールを複数直列接続してなる電池ブロックを1乃至複数直列接続してなる。電池モジュールとしては単電池を一個用いてもよく、複数の単電池を直列接続してもよい。
【0007】
本構成の装置は、モジュール電圧検出部とモジュール電圧補正部とをもつ。なお、モジュール電圧補正部は各電池モジュ−ルごとに一個設けてもよく、各電池モジュ−ルの電圧を時間順次に入力する(いわゆるマルチプレックス(時間順次多重化)するマルチプレクサを用いてモジュール電圧検出部の個数を低減することができる。同様に、多数のモジュール電圧検出部を設ける場合には、その出力をモジュール電圧補正部に時間順次に出力するマルチプレクサを介在させることによりモジュール電圧補正部の数も減らすことができる。
【0008】
モジュール電圧検出部は、所定の電池モジュ−ルiの電圧Viと、電池モジュ−ルiの一端と組み電池の所定端の基準電位VSSとの間の電圧Viiとに基づいて電池モジュ−ルの電圧(測定値)Vi’をそれぞれ出力する。
【0009】
モジュール電圧補正部は、K1、K2、K3を定数とする補正式(Vi’=K1・Vi+K2・Vii+K3)又はそれと実質的に等価な式、及び、定数K1〜K3又はそれらと実質的に等価な定数群を記憶する。そして、各電池モジュ−ルに個別に対応する各モジュール電圧補正部の出力電圧(測定値)と予め記憶する上記定数とに基づいて、各モジュール電圧補正部の出力電圧(測定値)を補正して、各電池モジュ−ルの真の電圧値に対して誤差が極めて小さい補正モジュール電圧を上記簡単な一次式から演算する。
【0010】
このようにすれば、オペアンプを用いた差動増幅型電圧検出回路の測定誤差を従来より格段に低減して組み電池の各電池モジュ−ルの電圧を高精度に検出可能な組み電池のモジュール電圧検出装置を実現することができる。その詳細については、実施例により説明する。
【0011】
請求項2記載の構成によれば請求項1記載の組み電池のモジュール電圧検出装置において更に、基準端起算モジュール電圧検出段と減算段とを有する。
【0012】
基準端起算モジュール電圧検出段は、基準電位VSSの電位を基準とする電池モジュ−ルの他端の電位を出力する。
【0013】
減算段は、基準電位VSSの電位を基準とする基準端起算モジュール電圧検出段の出力電圧と、基準電位VSSの電位を基準とする電池モジュ−ルの一端の電位との間の電位差を基準端VSSの電位を基準として求める。
【0014】
すなわち、本回路構成によれば、基準電位VSSを基準とする電池モジュ−ルの一端の電位を基準端起算モジュール電圧検出段で求め、そして、基準電位VSSを基準とする電池モジュ−ルの一端の電位と基準電位VSSを基準とする電池モジュ−ルの他端の電位の差を減算段で求めることにより、最終的な目的である電池モジュ−ルの電圧を求める。
【0015】
このようにすれば、2つの簡単なオペアンプ回路で電池モジュ−ルの電圧を求めることができ、かつ、補正式(Vi’=K1・Vi+K2・Vii+K3)の演算による高精度の電池モジュ−ル電圧の補正を簡単に実行することもできる。
【0016】
請求項3記載の構成によれば請求項1又は2記載の組み電池のモジュール電圧検出装置において更に、定数K1、K2を書き換え可能に記憶する回路構成を採用する。
【0017】
このようにすれば、回路定数のばらつきによる測定誤差を簡単な演算により低減することができる。
【0018】
請求項4記載の構成によれば請求項1又は2記載の組み電池のモジュール電圧検出装置において更に、定数K1、K2、K3を書き換え可能に記憶する回路構成を採用する。
【0019】
このようにすれば、回路定数のばらつきによる測定誤差を簡単な演算により一層低減することができる。
【0020】
請求項5記載の構成によれば請求項3又は4記載の組み電池のモジュール電圧検出装置において更に、モジュール電圧検出部の入出力デ−タを複数組読み込んで、書き換え可能な上記定数を演算、抽出するので、単に、既知の電圧セットを入力し、その出力電圧を測定するだけで、これらの入出力電圧デ−タの群から定数K1〜K3を演算することができ、出荷時だけでなく出荷後の装置交換時にも高精度化を実現することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な態様を以下の実施例により詳細に説明する。ただし、本発明は下記の実施例の構成に限定されるものではなく、置換可能な公知回路を用いて構成できることは当然である。
【0022】
【実施例1】
本発明の組み電池の電圧検出装置の一実施例を図1に示すブロック回路図を参照して説明する。
【0023】
1は組み電池であり、5つの電池モジュ−ル11〜15を直列接続してなる一つの電池ブロックからなる。
【0024】
2は、モジュール電圧検出回路群であり、各電池モジュ−ル11〜15の電圧を、この組み電池1の最低電位である基準電位VSSを基準として個別に測定する5つのモジュール電圧検出部21〜25からなる。ただし、基準電位VSSは組み電池1の任意の電位とすることもできる。
【0025】
モジュール電圧検出部21には、最高位の電池モジュ−ル11の正極電位V1と第二位の電池モジュ−ル12の正極電位V2と基準電位VSSとが入力される。モジュール電圧検出部22には、第二位の電池モジュ−ル12の正極電位V2と第三位の電池モジュ−ル13の正極電位V3と基準電位VSSとが入力される。モジュール電圧検出部23には、第三位の電池モジュ−ル13の正極電位V3と第四位の電池モジュ−ル14の正極電位V4と基準電位VSSとが入力される。モジュール電圧検出部24には、第四位の電池モジュ−ル14の正極電位V4と第五位の電池モジュ−ル15の正極電位V5と基準電位VSSとが入力される。モジュール電圧検出部25には、第五位の電池モジュ−ル15の正極電位V5と第五位の電池モジュ−ル15の負極電位である基準電位VSSとが入力される。
【0026】
各モジュール電圧検出部21〜25の回路構成は同じであるので、モジュール電圧検出部21の回路構成を図2を参照して説明する。
【0027】
モジュール電圧検出部21は、オペアンプ101、入力抵抗R1、フィ−ドバック抵抗R2および入力バイアス電流キャンセル抵抗r1からなる典型的な比例増幅回路からなる基準端起算モジュール電圧検出段100と、オペアンプ201、入力抵抗R3、R4、フィ−ドバック抵抗R5および入力バイアス電流キャンセル抵抗r2からなる典型的な加算回路からなる減算段200とからなる。オペアンプ100の+入力端及びオペアンプ200の−入力端には、基準電位VSSが入力され、この結果、オペアンプ100は基準電位VSSを基準として基準電位VSSと電池モジュ−ル11の正極電位V1との電位差(V1−VSS)に略比例する電圧Voを反転出力する。また、オペアンプ200は電圧Voと、基準電位VSSを基準とする基準電位VSSと電池モジュ−ル11の負極電位V2との電位差(V2−VSS)との電位差を基準電位VSSを基準として出力する。
【0028】
更に詳細に回路解析する。
【0029】
オペアンプ101の入力バイアス電流をIB11、IB12、オペアンプ201の入力バイアス電流をIB21、IB22、オペアンプ101の両入力端間のオフセット電圧をVS1、オペアンプ201の両入力端間のオフセット電圧をVS2とし、各抵抗R1〜R5の抵抗値をそのままR1〜R5で表せば、このモジュール電圧検出部21の出力電圧V1’は以下の式で示される。
【0030】
ここで、r1=r2=0、IB1=IB11、IB2=IB21として求めても、最終的にはV’は同じ等価式となるため、以下はr1=r20、IB1=IB11、IB2=IB21として算出する。
Figure 0003982144
N1=V1−V2とし、IB1、IB2、VS1、V2がオペアンプ固有の定数であるとすれば、上記式は、次式に変換できる。
V1’=K1N1+K2(V2−Vss)+K4V4+K5V5
ここで、K1、K2、K4、K5は定数、V4はオペアンプのオフセット電圧により出力電圧V1’に生じる誤差電圧、V5はオペアンプの入力バイアス電流により出力電圧V1’に生じる誤差電圧である。
【0031】
V4、V5を一定値とすれば、上記式は、次式に変換できる。
V1’=K1N1+K2(V2−Vss)+K3=K1N1+K2(N3+N4+N5)+K3
すなわち、基準電位VSSを基準とする電池モジュ−ル11の電圧(測定値)は、電池モジュ−ル11の電圧(真値)N1と電池モジュール12の電極電位(真値)V2、および定数K1〜K3が判れば演算することができる。
【0032】
電池モジュ−ル11の測定電圧V1’と同じように電池モジュ−ル12〜15の測定電圧V2’〜V5’が測定される。式で示せば次のようになる。なお、各段のK1、K2、K3は当然それぞれ異なる値となる。
V2’=K1N2+K2(V3−Vss)+K3=K1N2+K2(N3+N4+N5)+K3
V3’=K1N3+K2(V4−V22)+K3=K1N3+K2(N4+N5)+K3
V4’=K1N4+K2(V5−Vss)+K3=K1N4+K2N5+K3
ただし、電池モジュ−ル15の測定電圧V5’の測定するモジュール電圧検出部25では、図2に示す減算段200は省略される。
【0033】
したがって、モジュール電圧検出部25においては、次の式が成立する。
V5’=K1・(N5)+K3
測定されたモジュール電圧V1’〜V5’は図3に示すようにアナログマルチプレクサ31により時間順次にA/Dコンバ−タでデジタル信号に変換されて後、マイコン33に入力される。もちろん、A/Dコンバ−タを5つ準備すれば、アナログマルチプレクサ31を省略してモジュール電圧(測定値)V1’〜V5’を並列にマイコン33に読み込むことができる。
【0034】
次に、マイコン33による、モジュール電圧(測定値)V1’〜V5’からそのモジュール電圧N1〜N5を逆演算する処理を図4のフロ−チャ−トを参照して説明する。ただし、マイコン33のメモリには、各モジュール電圧検出部21〜25ごとに定数K1〜K3(モジュール電圧検出部25についてはK1、K3のみ)を記憶しているものとする。
【0035】
まず、モジュール電圧(測定値)V1’〜V5’を読み込む(S1000)。
【0036】
次に、上記式V5’=K1・(N5)+K3からN5を算出する。次に、上記式V4’=K1N4+K2N5+K3にV4’、上記N5を代入してN4を求める。次に、上記式V3’=K1N3+K2(N4+N5)+K3にV3’、N4、N5を代入してN3を求める。次に上記式V2’=K1N2+K2(N3+N4+N5)+K3にV2’、N3、N4、N5を代入してN2を求める。次に、上記式V1’=K1N1+K2(N2+N3+N4+N5)+K3にV1’、N2、N3、N4,N5を代入してN1を求める(S1002)。
【0037】
これにより、ほとんど誤差がない電池モジュ−ル11〜15の電圧値N1〜N5を求めることができる。
【0038】
なお、各5つのオペアンプ101及び4つのオペアンプ201は、他の直流電源からトランス内蔵により入力と出力とを電気的に分離した入出力絶縁型のDC−DCコンバ−タ等から、前記基準電位VSSより所定値高い高位直流電源電位と、前記基準電位VSSより所定値低い低位直流電源電位とを給電することにより駆動される。
【0039】
次に、マイコン33による、各モジュール電圧検出部21〜25の定数K1〜K3(モジュール電圧検出部25はK1、K3のみ)の読み込み動作について以下に説明する。
【0040】
まず、モジュール電圧検出部21の定数K1〜K3の読み込み処理を次のように行う。なお、この時、モジュール電圧検出回路群2の入力端41〜45には組み電池1の代わりにそれぞれ共通電位を基準として必要な電圧を発生する5つの可変基準電圧発生回路の出力端が個別に接続されているものとする。なお、入力端には上記共通電位が入力される。
【0041】
最初に、入力端41、42にVssを基準とするそれぞれ異なる第一の所定値を入力し、この時のV1’を記憶する。次に、入力端41、42にVssを基準とするそれぞれ異なる第一の所定値とも異なる第二の所定値を入力し、この時のV1’を記憶する。次に、入力端41、42にVssを基準とするそれぞれ異なりかつ第一、第二の所定値とも異なる第三の所定値を入力し、この時のV1’を記憶する(S2000)。
【0042】
モジュール電圧検出部21の入出力特性を示すV1’=K1N1+K2(V2−Vss)+K3の式において、変数はK1、K2、K3の三つであるので、この連立一次方程式は、上記3セットのV1’、N1、(V2−Vss)のデ−タを上記式に代入して形成した三つの式を解くことにより求めることができる。この実施例では、上記3変数一次方程式の解法プログラムはマイコン33に格納されており、マイコン33により処理される。K1、K2、K3の値を求めたら、それをマイコン33に内蔵の不揮発メモリに書き込む(S2002)。
【0043】
次に、初期値が0である実施回数カウンタの値Nに1を加算し(S2004)、Nが5になったかどうかを調べ(S2006)、なったらル−チンを終了し、なっていなければ、上記5つの可変基準電圧発生回路がモジュール電圧検出回路群2の入力端41〜45に新しい電圧をセットするまで待機し、セットされたらそれが安定するまで更に一定時間待機し(S2008)、その後、S2000に戻って、次のモジュール電圧検出部22の定数K1〜K3を求める処理を行う。順次、この処理を繰り返し、最後のモジュール電圧検出部25については、変数が二つであるので、2セットのデ−タで定数K1、K3だけを求めて記憶し、この段階でNは5となるので、ル−チンを終了する。
【0044】
なお、S2008のデ−タ読み込みOKの信号は作業者が手動で発するものとするが、外部の電圧印加装置が自動で行ってもよい。また、このプログラムは外部のマイコンで行い、マイコン33にはただ、外部マイコンが求めた各定数K1〜K3だけを書き込むようにしてもよい。
【0045】
【実施例2】
本発明の組み電池のモジュール電圧検出装置の他の実施例を図6を参照して以下に説明する。
【0046】
この実施例は、図1に示す実施例1の5チャンネルのモジュール電圧検出部21〜25からなるモジュール電圧検出回路群2を、一対のオペアンプ101、201と抵抗素子R2、R3、R5と、抵抗−スイッチ網400、500とからなるモジュール電圧検出部210により置換したものである。
【0047】
このモジュール電圧検出部210は、具体的には、図2に示すモジュール電圧検出部21の入力抵抗素子R1を抵抗−スイッチ網400に置換し、入力抵抗素子R4を抵抗−スイッチ網500に置換したものである。
【0048】
抵抗−スイッチ網400は、入力抵抗R11〜R15と選択スイッチであるNMOSトランジスタT11〜T15とを個別に直列接続し、各一端をオペアンプ101の−入力端に接続し、各他端を各電池モジュ−ル11〜15の正極に個別に接続したものである。
【0049】
抵抗−スイッチ網500は、入力抵抗R41〜R45と選択スイッチであるNMOSトランジスタT41〜T45とを個別に直列接続し、各一端をオペアンプ201の+入力端に接続し、各他端を各電池モジュ−ル11〜15の負極に個別に接続したものである。
【0050】
以下、このモジュール電圧検出部210の動作を以下に説明する。
【0051】
モジュール電圧検出部21の基準電位VSSを基準とするモジュール電圧(測定値)V1’を出力するには、トランジスタT11、T41のみをオンすることにより図2と同様にモジュール電圧V1’を測定することができる。次にトランジスタT12、T42のみをオンすることによりモジュール電圧V2’を、次にトランジスタT13、T43のみをオンすることによりモジュール電圧V3’を、次にトランジスタT14、T44のみをオンすることによりモジュール電圧V4’を、次にトランジスタT15、T45のみをオンすることによりモジュール電圧V5’を測定することができる。
【0052】
このようにすれば、オペアンプの必要個数を減らし、モジュール電圧検出部の回路構成を簡素化することができる。更に、この実施例において、すべてのスイッチ(トランジスタ)T11〜T15、T41〜T45のソ−ス電極は略基準電位VSSであるオペアンプ101、201のソ−ス電極に接続されるため、これらスイッチ用トランジスタT11〜T15、T41〜T45は、各ソ−ス電極を基準とする低ゲ−ト電圧で駆動するソ−ス接地回路を構成することができ、ソ−ス/ゲ−ト間の耐圧を増大する必要がなく、通常のドレイン耐圧が大きい仕様のNMOSトランジスタで構成することができ、回路コストを低減することができる。
(変形態様)
実施例2の変形態様として、図7に示すように入力抵抗R11〜R15を省略し、その代わりに抵抗R1、R4を用いても実施例2と同様の機能を構成できることはもちろんである。
【0053】
【実施例3】
本発明の組み電池のモジュール電圧検出装置の他の実施例を図7を参照して以下に説明する。
【0054】
この実施例は、図6に示す実施例2のモジュール電圧検出部210をモジュール電圧検出部2100に置換したものであり、具合的にはモジュール電圧検出部210の基準端起算モジュール電圧検出段のオペアンプ101に接続するフィ−ドバック抵抗素子R2を抵抗−スイッチ網600に置換したものである。
【0055】
この抵抗−スイッチ網600は、フィ−ドバック抵抗R61〜R65と選択スイッチであるNMOSトランジスタT61〜T65とを個別に直列接続し、各一端をオペアンプ101の出力に接続し、各他端をオペアンプ101の−入力端に接続したものである。
【0056】
以下、このモジュール電圧検出部2100の動作を以下に説明する。
【0057】
モジュール電圧検出部21の基準電位VSSを基準とするモジュール電圧(測定値)V1’を出力するには、トランジスタT11、T41、T61のみをオンすることにより図2と同様にモジュール電圧V1’を測定することができる。次にトランジスタT12、T42、T62のみをオンすることによりモジュール電圧V2’を、次にトランジスタT13、T43、T63のみをオンすることによりモジュール電圧V3’を、次にトランジスタT14、T44、T64のみをオンすることによりモジュール電圧V4’を、次にトランジスタT15、T45、T65のみをオンすることによりモジュール電圧V5’を測定することができる。
【0058】
このようにすれば、オペアンプの必要個数を減らし、モジュール電圧検出部の回路構成を簡素化することができる。
【0059】
更に、この実施例において、すべてのスイッチ用トランジスタT11〜T15、T41〜T45、T61〜T65のソ−ス電極は略基準電位VSSであるオペアンプ101、201のソ−ス電極に接続されるため、これらスイッチ用トランジスタT11〜T15、T41〜T45、T61〜T65は、各ソ−ス電極を基準とする低ゲ−ト電圧で駆動するソ−ス接地回路を構成することができ、ソ−ス/ゲ−ト間の耐圧を増大する必要がなく、通常のドレイン耐圧が大きい仕様のNMOSトランジスタで構成することができ、回路コストを低減することができる。なお、T61〜T65のドレイン耐圧は小さくてもよい。
【0060】
更にその上、抵抗素子R11〜R15とそれに対応する抵抗R61〜R65の各ペアの抵抗値を最適抵抗値の組み合わせとすることができる。
(変形態様)
更に、図7に示すオペアンプ201のフィ−ドバック抵抗素子R5を上記抵抗−スイッチ網600と同一回路構成の抵抗−スイッチ網に置換することができ、抵抗素子R41〜R45とこの抵抗−スイッチ網の各抵抗素子との抵抗値を最適抵抗値の組み合わせとすることができ、この抵抗−スイッチ網のNMOSトランジスタもソ−ス電位をほぼ基準電位VSSとすることができ、低耐圧のNMOSトランジスタで安価に構成することができる。
(変形態様)
上記実施例では、マイコン33に定数K1〜K3を算出するプログラムを搭載したが、外部のマイコンに格納してもよいことはもちろんである。この場合、定数K1〜K3は外部のマイコンからマイコン33に書き込まれる。
(変形態様)
上記実施例では、初段オペアンプ回路で測定電池モジュ−ルの正極電位を基準電位VSSを基準として計測し、2段目のオペアンプ回路で測定電池モジュ−ルの負極電位を基準電位VSSを基準として計測するとともに初段オペアンプの出力の減算とを行ったが、初段オペアンプ回路で測定電池モジュ−ルの負極電位を基準電位VSSを基準として計測し、2段目のオペアンプ回路で測定電池モジュ−ルの正極電位を基準電位VSSを基準として計測するとともに初段オペアンプの出力の減算とを行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の組み電池の電圧検出装置のモジュール電圧検出回路群を示す回路図である。
【図2】図1に示すモジュール電圧検出部の一個を示す回路図である。
【図3】実施例1のモジュール電圧補正部のブロック回路図である。
【図4】図4に示すマイコンのモジュール電圧補正動作を示すフローチャートである。
【図5】図4に示すマイコンの定数K1〜K3書き込み動作を示すフローチャートである。
【図6】実施例2の組み電池の電圧検出装置のモジュール電圧検出部を示す回路図である。
【図7】実施例2の変形態様を示す回路図である。
【図8】実施例3の組み電池の電圧検出装置のモジュール電圧検出部を示す回路図である。
【符号の説明】
1は組み電池、11〜15は電池モジュ−ル、21〜25はモジュール電圧検出部、100は基準端起算モジュール電圧検出段、200は減算段、33はマイコン(モジュール電圧補正部、定数演算部)

Claims (5)

  1. 複数の電池モジュールを直列接続してなる組み電池中の所定の前記電池モジュ−ルiの電圧Viと、前記電池モジュ−ルiの一端と前記組み電池の所定端の基準電位VSSとの間の電圧Viiとに基づいて前記基準電位VSSを基準とする前記電池モジュ−ルの電圧(測定値)Vi’を出力するモジュール電圧検出部と、
    K1、K2、K3を定数とする補正式(Vi’=K1・Vi+K2・Vii+K3)、及び、前記定数K1〜K3を記憶するとともに、前記モジュール電圧検出部から出力される前記電圧Vi、Viiと前記定数K1〜K3と前記補正式とに基づいて、前記基準電位VSSを基準とする前記電池モジュ−ルの電圧Vi’を補正するモジュール電圧補正部と、
    備えることを特徴とする組み電池のモジュール電圧検出装置。
  2. 請求項1記載の組み電池のモジュール電圧検出装置において、
    前記モジュール電圧検出部は、
    前記基準電位VSSの電位を基準とする前記電池モジュ−ルの他端の電位を出力する差動増幅回路からなる基準端起算モジュール電圧検出段と、
    前記基準電位VSSの電位を基準とする前記基準端起算モジュール電圧検出段の出力電圧と、前記基準電位VSSの電位を基準とする前記電池モジュ−ルの前記一端の電位との間の電位差を前記基準端VSSの電位を基準として求める差動増幅回路である減算段と、
    を備えることを特徴とする組み電池の電圧検出装置。
  3. 請求項1又は2記載の組み電池のモジュール電圧検出装置において、
    前記モジュール電圧補正部は、前記定数K1、K2を書き換え可能に記憶することを特徴とする組み電池のモジュール電圧検出装置。
  4. 請求項1又は2記載の組み電池のモジュール電圧検出装置において、
    前記モジュール電圧補正部は、前記定数K1、K2、K3を書き換え可能に記憶することを特徴とする組み電池のモジュール電圧検出装置。
  5. 請求項3又は4記載の組み電池のモジュール電圧検出装置において、
    前記モジュール電圧検出部の入出力デ−タを複数組読み込んで、書き換え可能な前記定数を演算、抽出する定数演算部を有することを特徴とする組み電池のモジュール電圧検出装置。
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