JP4770892B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は半導体装置およびその製造方法に関する。
携帯型電子機器等に代表される小型の電子機器に搭載される半導体装置として、半導体基板とほぼ同じ大きさ(サイズ&ディメンション)を有するCSP(Chip Size Package)が知られている。CSPの中でも、ウエハ状態でパッケージングを完成させ、ダイシングにより個々の半導体装置に分離されたものは、WLP(Wafer Level Package)とも言われている。
従来のこのような半導体装置(例えば、特許文献1参照)では、半導体基板に形成された接続パッドを覆う絶縁膜の上面に配線が延出され、延出された配線の一端に形成された接続パッド部上面に多数の柱状電極が設けられ、絶縁膜の上面における柱状電極間に配線を覆って封止膜が形成されている。封止膜はその上面が柱状電極の上面と面一となるように設けられ、柱状電極の上面に半田ボールが設けられている。
特開2004−349461号公報
ところで、上記のような半導体装置には、半導体基板の一面上に形成された集積回路に、層間絶縁膜と配線との積層構造からなる層間絶縁膜配線積層構造部を設けたものがある。この場合、微細化に伴って層間絶縁膜配線積層構造部の配線間の間隔が小さくなると、当該配線間の容量が大きくなり、当該配線を伝わる信号の遅延が増大してしまう。
この点を改善するために、層間絶縁膜の材料として、誘電率が層間絶縁膜の材料として一般的に用いられている酸化シリコンの誘電率4.2〜4.0よりも低いlow−k材料等と言われる低誘電率材料が注目されている。low−k材料としては、酸化シリコン(SiO2)に炭素(C)をドープしたSiOCやさらにHを含むSiOCH等が挙げられる。また、誘電率をさらに低くするため、空気を含んだポーラス(多孔性)型の低誘電率膜の検討も行われている。
しかしながら、上述した低誘電率膜を備えた半導体装置では、特に、中空構造を有するポーラス型の低誘電率膜に代表されるように、機械的強度が低く、また水分の影響を受けやすく、ひいては下地層から剥離しやすいという問題がある。
そこで、この発明は、低誘電率膜の剥離を大幅に改善することができる半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
請求項に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体ウエハの一面上に、比誘電率が3.0以下である低誘電率膜と配線とが積層された低誘電率膜配線積層構造部が形成され、ダイシングストリートおよびその両側の領域以外の領域における前記低誘電率膜配線積層構造部上に絶縁膜が形成され、前記絶縁膜上に電極用接続パッド部が前記低誘電率膜配線積層構造部の最上層の配線の接続パッド部に接続されて形成され、前記電極用接続パッド部上に外部接続用バンプ電極が形成されたものを準備する工程と、前記準備したものの上面に粘着テープを貼り付ける工程と、前記半導体ウエハの下面側を研削して該半導体ウエハの厚さを薄くする工程と、前記半導体ウエハの下面に有機樹脂からなる下層保護膜を形成する工程と、前記粘着テープを剥離する工程と、前記ダイシングストリートおよびその両側の領域における前記低誘電率膜配線積層構造部および前記半導体ウエハをレーザビームを照射することにより除去して、前記低誘電率膜配線積層構造部の側面、前記半導体ウエハの側面および前記下層保護膜の上面を露出する溝を形成する工程と、前記溝内および前記絶縁膜上における前記外部接続用バンプ電極の周囲に有機樹脂からなる封止膜を形成する工程と、前記封止膜および前記下層保護膜を前記溝内の中央部の前記ダイシングストリートに沿って切断して、個々の半導体装置を複数個得る工程と、をこの順で行うことを特徴とするものである。
請求項に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項に記載の発明において、前記低誘電率膜のガラス転移温度は400℃以上であることを特徴とするものである。
請求項に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項1または2に記載の発明において、前記下層保護膜を形成した後に、前記下層保護膜の下面をダイシングテープの上面に貼り付け、この後に、前記粘着テープを剥離することを特徴とするものである。
請求項に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項1乃至3の何れか一項に記載の発明において、前記ダイシングストリートに沿って切断して個々の半導体装置を複数個得る工程後に、前記半導体装置を前記ダイシングテープから剥離する工程を有することを特徴とするものである。
請求項に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項1乃至4の何れか一項に記載の発明において、前記電極用接続パッド部を形成する工程は、前記絶縁膜上に前記電極用接続パッド部を有する上層配線を形成する工程であることを特徴とするものである。
請求項に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項に記載の発明において、前記外部接続用バンプ電極は、前記上層配線の接続パッド部上に形成された柱状電極であることを特徴とするものである。
請求項に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項に記載の発明において、前記柱状電極上に半田ボールを形成する工程を有することを特徴とするものである。
請求項に記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項1乃至7の何れか一項に記載の発明において、前記低誘電率膜は、Si−O結合とSi−H結合を有するポリシロキサン系材料、Si−O結合とSi−CH結合を有するポリシロキサン系材料、炭素添加酸化シリコン、有機ポリマー系のlow−k材料のいずれかを含み、あるいは、フッ素添加酸化シリコン、ボロン添加酸化シリコン、酸化シリコンのいずれかであってポーラス型のものを含むことを特徴とするものである。

この発明によれば、半導体基板上に比誘電率が3.0以下である低誘電率膜と配線との積層構造からなる低誘電率膜配線積層構造部をその側面が半導体基板の側面と実質的に面一となるように設け、半導体基板および低誘電率膜配線積層構造部の側面を封止膜によって覆っているので、低誘電率膜の剥離を大幅に改善することができる。この場合、半導体基板の下面に有機樹脂からなる下層保護膜を設けているのは、半導体基板の下面をクラック等から保護するためである。
(第1実施形態)
図1はこの発明の第1実施形態としての半導体装置の断面図を示す。この半導体装置はシリコン基板(半導体基板)1を備えている。シリコン基板1の上面には所定の機能の集積回路、特に、トランジスタ、ダイオード、抵抗、コンデンサ等の素子(図示せず)が形成され、上面周辺部には、上記集積回路の各素子に接続されアルミニウム系金属等からなる接続パッド2が設けられている。接続パッド2は2個のみを図示するが実際にはシリコン基板1の上面に多数配列されている。シリコン基板1の上面には上記集積回路の各素子を接続するための低誘電率膜配線積層構造部3が設けられている。低誘電率膜配線積層構造部3は、複数層例えば4層の低誘電率膜4と同数層の銅やアルミニウム系金属等からなる配線5とが交互に積層された構造となっている。
低誘電率膜4の材料としては、Si−O結合とSi−H結合を有するポリシロキサン系材料(HSQ:Hydrogen silsesquioxane、比誘電率3.0)、Si−O結合とSi−CH結合を有するポリシロキサン系材料(MSQ:Methyl silsesquioxane、比誘電率2.7〜2.9)、炭素添加酸化シリコン(SiOC:Carbon doped silicon oxide、比誘電率2.7〜2.9)、有機ポリマー系のlow−k材料等が挙げられ、比誘電率が3.0以下でガラス転移温度が400℃以上であるものを用いることができる。
有機ポリマー系のlow−k材料としては、Dow Chemical社製の「SiLK(比誘電率2.6)」、Honeywell Electronic Materials社製の「FLARE(比誘電率2.8)」等が挙げられる。ここで、ガラス転移温度が400℃以上であるということは、後述する製造工程における温度に十分に耐え得るようにするためである。なお、上記各材料のポーラス型も用いることができる。
また、低誘電率膜4の材料としては、以上のほかに、通常の状態における比誘電率が3.0よりも大きいが、ポーラス型とすることにより、比誘電率が3.0以下でガラス転移温度が400℃以上であるものを用いることができる。例えば、フッ素添加酸化シリコン(FSG:Fluorinated Silicate Glass、比誘電率3.5〜3.7)、ボロン添加酸化シリコン(BSG:Boron-doped Silicate Glass、比誘電率3.5)、酸化シリコン(比誘電率4.0〜4.2)である。
低誘電率膜配線積層構造部3において、各層の配線5は層間で互いに接続されている。最下層の配線5の一端部は、最下層の低誘電率膜4に設けられた開口部6を介して接続パッド2に接続されている。最上層の配線5の接続パッド部5aは最上層の低誘電率膜4の上面周辺部に配置されている。
最上層の配線5および最上層の低誘電率膜4の上面には酸化シリコン等の無機材料からなるパッシベーション膜(絶縁膜)7が設けられている。最上層の配線5の接続パッド部5aに対応する部分におけるパッシベーション膜7には開口部8が設けられている。パッシベーション膜7の上面にはポリイミド系樹脂等の有機樹脂からなる上層保護膜(絶縁膜)9が設けられている。パッシベーション膜7の開口部8に対応する部分における上層保護膜9には開口部10が設けられている。
上層保護膜9の上面には上層配線11が設けられている。上層配線11は、上層保護膜9の上面に設けられた銅等からなる下地金属層12と、下地金属層12の上面に設けられた銅からなる上部金属層13との2層構造となっている。上層配線11の一端部は、パッシベーション膜7および上層保護膜9の開口部8、10を介して最上層の配線5の接続パッド部5aに接続されている。
上層配線11の接続パッド部(電極用接続パッド部)上面には銅からなる柱状電極(外部接続用バンプ電極)14が設けられている。シリコン基板1、低誘電率膜配線積層構造部3、パッシベーション7および上層保護膜9の周側面および上層配線11を含む上層保護膜9の上面にはエポキシ系樹脂等の有機樹脂からなる封止膜15がその上面が柱状電極14の上面と面一となるように設けられている。柱状電極14の上面には半田ボール16が設けられている。
ここで、シリコン基板1および低誘電率膜配線積層構造部3の側面は、実質的に一面を形成し、封止膜15によって覆われている。パッシベーション7および上層保護膜9の側面は、実質的に一面を形成し、低誘電率膜配線積層構造部3の側面よりも内側に配置されている。シリコン基板1の周側面に設けられた封止膜15の下面はシリコン基板1の下面と面一となっている。シリコン基板1の下面およびシリコン基板1の周側面に設けられた封止膜15の下面にはエポキシ系樹脂等の有機樹脂からなる下層保護膜17が設けられている。
以上のように、この半導体装置では、シリコン基板1上に低誘電率膜4と配線5との積層構造からなる低誘電率膜配線積層構造部3をその側面がシリコン基板1の側面と実質的に面一となるように設け、シリコン基板1および低誘電率膜配線積層構造部3の側面を封止膜15によって覆っているので、シリコン基板1から低誘電率膜配線積層構造部3が剥離しにくい構造とすることができ、且つ、シリコン基板1の側面をクラック等から保護することができる。また、シリコン基板1の下面およびシリコン基板1の周側面に設けられた封止膜15の下面を下層保護膜17によって覆っているので、シリコン基板1の下面をクラック等から保護することができる。
次に、この半導体装置の製造方法の一例について説明する。まず、図2に示すように、ウエハ状態のシリコン基板(以下、半導体ウエハ21という)上に、接続パッド2と、各4層の低誘電率膜4および配線5と、パッシベーション膜7と、上層保護膜9と、下地金属層12および上部金属層13からなる2層構造の上層配線11と、柱状電極14とが設けられたものを準備する。
この場合、半導体ウエハ21の厚さは、図1に示すシリコン基板1の厚さよりもある程度厚くなっている。低誘電率膜4の材料としては、上記のようなものが挙げられ、ポーラス型となったものを含めて、比誘電率が3.0以下でガラス転移温度が400℃以上であるものを用いることができる。図2において、符号22で示す領域はダイシングストリートに対応する領域であり、ダイシングストリート22およびその両側の領域における上層保護膜9およびパッシベーション膜7にはフォトリソグラフィ法により開口部23が形成され、上層保護膜9およびパッシベーション膜7の側面は実質的に一面を形成している。
上層保護膜9およびパッシベーション膜7の開口部23は、最上層の低誘電率膜4上全面にパッシベーション膜7をCVD法により成膜し、その上にポリイミド系あるいはエポキシ系等の有機樹脂をスピンコート法またはスクリーン法等によりに成膜し、フォトリソグラフィ法等を用いて上層保護膜9およびパッシベーション膜7を除去して形成されるものであり、平面視では、各デバイス領域(ダイシングストリート22の各内側領域)の周囲を囲む枠状形状を有する。
次に、図3に示すように、上層保護膜9およびパッシベーション膜7の開口部23を介して露出された最上層の低誘電率膜4の上面および上層配線11、柱状電極14を含む上層保護膜9の上面に、粘着テープ24、すなわち、ポリイミド系樹脂やポリエチレンテレフタレート等からなるテープ24aの下面に設けられたシリコーン系樹脂等からなる粘着剤24bを貼り付ける。次に、図4に示すように、半導体ウエハ21の下面側を研削砥石(図示せず)を用いて適宜に研削し、半導体ウエハ21の厚さを適宜に薄くする。
次に、図5に示すように、半導体ウエハ21の下面にエポキシ系樹脂等の有機樹脂からなる下層保護膜17を形成する。下層保護膜17の形成方法としては、スクリーン印刷法、スピンコート法等により液状樹脂を塗布するようにしてもよく、あるいは、樹脂テープを貼り付けるようにしてもよい。次に、図6に示すように、下層保護膜17の下面をダイシングテープ25の上面に貼り付ける。次に、粘着テープ24を剥離する。この状態では、図7に示すように、最上層の低誘電率膜4、上層保護膜9、上層配線11および柱状電極14等が露出され、上面側が図2に示す当初の状態と同じとなる。
次に、図8に示すように、レーザビームを照射するレーザ加工により、上層保護膜9およびパッシベーション膜7の開口部23内においてダイシングストリート22およびその両側の領域における4層の低誘電率膜4および半導体ウエハ21に溝26を形成する。この場合、溝26は上層保護膜9およびパッシベーション膜7の開口部23よりも幅狭に形成されており、上層保護膜9およびパッシベーション7に形成された開口部23と同様、平面視では、各デバイス領域の周囲を囲んで4層の低誘電率膜4の側面よりも外側に枠状に設けられている。
そして、この状態では、半導体ウエハ21上に積層された4層の低誘電率膜4が溝26により分離されることにより、低誘電率膜配線積層構造部3が形成されている。また、半導体ウエハ21が溝26により分離されることにより、個々のシリコン基板1に分離されている。そして、シリコン基板1および低誘電率膜配線積層構造部3の側面は実質的に一面を形成している。
ここで、低誘電率膜4は脆いため、ブレードにより切断して溝26を形成する場合には、切断面において低誘電率膜4に多数の切欠け、破損が生じてしまうので、溝26の形成はレーザビームの照射により低誘電率膜4を切断する方法が推奨される。レーザビームの照射により溝26を形成する場合、レーザビームがエポキシ系樹脂等の有機樹脂からなる下層保護膜17の上面に照射されると、下層保護膜17の上面側に溝(26)が形成されるが、下層保護膜17の上面側にやや溝(26)が形成されても、後述の如く、別に問題はない。
次に、図9に示すように、スクリーン印刷法、スピンコート法等により、上層配線11および柱状電極14を含む上層保護膜9の上面、上層保護膜9およびパッシベーション膜7の開口部23を介して露出された低誘電率膜配線積層構造部3の上面および溝26を介して露出された下層保護膜17の上面にエポキシ系樹脂等の有機樹脂からなる封止膜15をその厚さが柱状電極14の高さよりも厚くなるように形成する。したがって、この状態では、柱状電極14の上面は封止膜15によって覆われている。
次に、封止膜15の上面側を適宜に研削し、図10に示すように、柱状電極14の上面を露出させ、且つ、この露出された柱状電極14の上面を含む封止膜15の上面を平坦化する。次に、図11に示すように、柱状電極14の上面に半田ボール16を形成する。次に、図12に示すように、封止膜15および下層保護膜17を溝26内の中央部のダイシングストリート22に沿って切断して、個々の半導体装置に分離し、次いで、分離された半導体装置の下層保護膜17をダイシングテープ25から剥離すると、図1に示す半導体装置が複数個得られる。
ところで、図7を参照して説明すると、上層配線11および柱状電極14を形成していない状態において、レーザビームを照射するレーザ加工により、上層保護膜9およびパッシベーション膜7の開口部23内においてダイシングストリート22およびその両側の領域における4層の低誘電率膜4のみに溝26を形成し、該溝26を介して半導体ウエハ21の上面を露出させ、この後に、上層配線11および柱状電極14を形成することが考えられる。
この場合、レーザビームが半導体ウエハ21の上面に照射されると、半導体ウエハ21の上面が溶融し、この溶融したものが半導体ウエハ21から跳ね上がってから半導体ウエハ21上に落下するため、溝26の底面は凹凸面となる。すなわち、低誘電率膜配線積層構造部3の周囲における半導体ウエハ21の上面は、溝26を介して露出され、且つ、凹凸面となる。そして、半導体ウエハ21の凹凸面が溝を介して露出された状態において、半導体ウエハ21を搬送するとき、半導体ウエハ21に凹凸面に起因するクラックが発生することがある。
また、上層配線11の上部金属層13および柱状電極14を電解メッキにより形成するために、溝26を介して露出された半導体ウエハ21の凹凸面に下地金属層12およびメッキレジスト膜を形成するが、半導体ウエハ21の凹凸面に倣って下地金属層12が凸凹となり、この下地金属層12の凸凹に起因してメッキレジスト膜にクラックが発生することがある。
これに対し、上記半導体装置の製造方法では、第1に、図8に示すように、レーザビームを照射するレーザ加工により、上層保護膜9およびパッシベーション膜7の開口部23内においてダイシングストリート22およびその両側の領域における4層の低誘電率膜4および半導体ウエハ21に溝26を形成し、下層保護膜17の上面を露出させているので、低誘電率膜配線積層構造部3の周囲における半導体ウエハ21の上面が凹凸面となることがなく、したがって半導体ウエハ21にこのような凹凸面に起因するクラックが発生しないようにすることができる。
第2に、図2に示すように、上層保護膜9およびパッシベーション膜7の開口部23内においてダイシングストリート22およびその両側の領域における4層の低誘電率膜4に溝26を形成しない状態において、上層配線11および柱状電極14を形成しているので、半導体ウエハ21の凹凸面に倣って下地金属層12が凸凹となることがなく、したがってメッキレジスト膜に下地金属層12の凸凹に起因するクラックが発生しないようにすることができる。
(第2実施形態)
図13はこの発明の第2実施形態としての半導体装置の断面図を示す。この半導体装置において、図1に示す半導体装置と異なる点は、パッシベーション膜7のサイズを上層保護膜9のサイズよりも小さくし、パッシベーション膜7の側面を上層保護膜9の側面よりも内側に配置した点である。この場合、パッシベーション膜7をフォトリソグラフィ法によりパターン形成した後に、上層保護膜7をフォトリソグラフィ法によりパターン形成すればよい。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、上層保護膜9上に上層配線11を形成し、この上層配線11の接続パッド部上に柱状電極14を形成した構造を有するものであるが、この発明は、上層保護膜9上に接続パッド部のみを形成し、この接続パッド部上に柱状電極14や半田ボール16等の外部接続用バンプ電極を形成する構造に適用することもできる。
この発明の第1実施形態としての半導体装置の断面図。 図1に示す半導体装置の製造方法の一例において、当初準備したものの断面図。 図2に続く工程の断面図。 図3に続く工程の断面図。 図4に続く工程の断面図。 図5に続く工程の断面図。 図6に続く工程の断面図。 図7に続く工程の断面図。 図8に続く工程の断面図。 図9に続く工程の断面図。 図10に続く工程の断面図。 図11に続く工程の断面図。 この発明の第2実施形態としての半導体装置の断面図。
符号の説明
1 シリコン基板
2 接続パッド
3 低誘電率膜配線積層構造部
4 低誘電率膜
5 配線
7 パッシベーション膜
9 上層保護膜
11 上層配線
14 柱状電極
15 封止膜
16 半田ボール
17 下層保護膜
21 半導体ウエハ
22 ダイシングストリート
23 開口部
24 粘着テープ
25 ダイシングテープ
26 溝

Claims (8)

  1. 半導体ウエハの一面上に、比誘電率が3.0以下である低誘電率膜と配線とが積層された低誘電率膜配線積層構造部が形成され、ダイシングストリートおよびその両側の領域以外の領域における前記低誘電率膜配線積層構造部上に絶縁膜が形成され、前記絶縁膜上に電極用接続パッド部が前記低誘電率膜配線積層構造部の最上層の配線の接続パッド部に接続されて形成され、前記電極用接続パッド部上に外部接続用バンプ電極が形成されたものを準備する工程と、
    前記準備したものの上面に粘着テープを貼り付ける工程と、
    前記半導体ウエハの下面側を研削して該半導体ウエハの厚さを薄くする工程と、
    前記半導体ウエハの下面に有機樹脂からなる下層保護膜を形成する工程と、
    前記粘着テープを剥離する工程と、
    前記ダイシングストリートおよびその両側の領域における前記低誘電率膜配線積層構造部および前記半導体ウエハをレーザビームを照射することにより除去して、前記低誘電率膜配線積層構造部の側面、前記半導体ウエハの側面および前記下層保護膜の上面を露出する溝を形成する工程と、
    前記溝内および前記絶縁膜上における前記外部接続用バンプ電極の周囲に有機樹脂からなる封止膜を形成する工程と、
    前記封止膜および前記下層保護膜を前記溝内の中央部の前記ダイシングストリートに沿って切断して、個々の半導体装置を複数個得る工程と、
    この順で行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の発明において、前記低誘電率膜のガラス転移温度は400℃以上であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の発明において、前記下層保護膜を形成した後に、前記下層保護膜の下面をダイシングテープの上面に貼り付け、この後に、前記粘着テープを剥離することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の発明において、前記ダイシングストリートに沿って切断して個々の半導体装置を複数個得る工程後に、前記半導体装置をダイシングテープから剥離する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の発明において、前記電極用接続パッド部を形成する工程は、前記絶縁膜上に前記電極用接続パッド部を有する上層配線を形成する工程であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 請求項に記載の発明において、前記外部接続用バンプ電極は、前記上層配線の接続パッド部上に形成された柱状電極であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 請求項に記載の発明において、前記柱状電極上に半田ボールを形成する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 請求項1乃至7の何れか一項に記載の発明において、前記低誘電率膜は、Si−O結合とSi−H結合を有するポリシロキサン系材料、Si−O結合とSi−CH結合を有するポリシロキサン系材料、炭素添加酸化シリコン、有機ポリマー系のlow−k材料のいずれかを含み、あるいは、フッ素添加酸化シリコン、ボロン添加酸化シリコン、酸化シリコンのいずれかであってポーラス型のものを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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