JP4770564B2 - 食器洗い機 - Google Patents

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Description

本発明は、洗浄水を噴射して、洗浄槽内に収容した食器類などの被洗浄物を洗浄する食器洗い機に関するものである。
従来、この種の一般家庭用の食器洗い機は、洗浄槽内に設置した食器かごに並べられた食器などの被洗浄物に洗浄水を噴射して洗浄するものが用いられてきた。このとき、食器かごに並べられた多数の被洗浄物に満遍なく洗浄水が噴射されるように、洗浄水を噴射する洗浄ノズルの配置が重要な要素となる。特に、洗浄槽内に多数の被洗浄物が収容できるように食器かごを複数段に設けた場合には、各段の被洗浄物に対して洗浄水が均等に噴射される必要があるが、下方から噴射された洗浄水は、下段に並べられた被洗浄物が障害となって、上段に配置された食器かごに収容された被洗浄物に充分に行き渡らず、上段に収容された被洗浄物に対する洗浄能力が低下することになる。
これらの問題を解決するために、洗浄槽内に、多方向から被洗浄物に洗浄水を噴射できるように複数の洗浄ノズルを配置した食器洗い機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図6は、上記特許文献1に開示された食器洗い機の断面図である。
この種の食器洗い機では、図6に示すように、複数の洗浄ノズルとして、洗浄槽106の下方に回転洗浄ノズル101、102が、洗浄槽106の側壁に固定洗浄ノズル103がそれぞれ配設されている。洗浄槽106の底部の洗浄水は、洗浄ポンプ104によって吸い上げられると共に分水手段105を経て、回転洗浄ノズル101、102、固定洗浄ノズル103に供給される。
上記構成により、固定洗浄ノズル103の水平部位に設けられた複数の洗浄水噴射口103aから噴射される洗浄水により、上段に収容された被洗浄物107に洗浄水が噴射されるので、上段の食器かご108に収容された被洗浄物107に対する洗浄効果を向上させることができる。
また、固定洗浄ノズル103の上方に設けられた洗浄水噴射口103aは被洗浄物107に対して上方から洗浄水を噴射するので、下向きに収容されて水平部位の洗浄水噴射口103aからの洗浄水が当たり難い上部にも洗浄水が噴射され、特に糸底のある湯飲み茶碗のような食器の糸底に溜まりやすい細かい残菜が洗い出される効果を奏する。
特開2004−267661号公報
しかしながら、このような従来の食器洗い機においては、固定洗浄ノズル103の上方に設けられた洗浄水噴射口103aで上段に配置された被洗浄物107を洗浄した場合、洗浄水は1箇所のみから噴射されるため、被洗浄物107が障害となり被洗浄物107全体に洗浄水を満遍なく当てることができない場合がある。また、洗浄槽106の背面より洗浄水を噴射しているため、食器かご108の前部に収容した被洗浄物107と後部に収容した被洗浄物107とで洗浄性能に差が出るなど、充分な洗浄性能が得られないという課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、被洗浄物に満遍なく洗浄水を供給することができ、高い洗浄性能を有する食器洗い機を提供することを目的としている。
上記従来の課題を解決するために、本発明の食器洗い機は、上部断面が背面から上面にかけて略円弧状の洗浄槽と、被洗浄物を収納すると共に前記洗浄槽内に上下に配設された上段食器かご及び下段食器かごと、前記洗浄槽の下方に回転自在に配され複数の洗浄水噴射口を有する回転洗浄ノズルと、前記洗浄槽の背面から上面にかけて沿うように配設された固定洗浄ノズルとを備え、前記固定洗浄ノズルは、垂直部位と、略水平方向に延設され複数の洗浄水噴射口を配列した第1の水平部位と、前記第1の水平部位の前方かつ上方で略水平方向に延設され複数の洗浄水噴射口を配列した第2の水平部位とを有し、前記第1の水平部位を前記下段食器かごより上方かつ前記上段食器かごの下方に、前記第2の水平部位を前記上段食器かごの上方に配置したもので、上段食器かご上に収容された被洗浄物を上方に設けられた洗浄水噴射口から洗浄する場合に、被洗浄物に対し、より前方から洗浄水を噴射できるため、被洗浄物の収容位置による洗浄性能の差を少なくできる。また、洗浄水噴射口を複数設けたことで、被洗浄物の設置数や設置状態によらず、洗浄水を満遍なく供給することができ、高い洗浄性能を確保することができる。
本発明の食器洗い機は、被洗浄物に満遍なく洗浄水を供給することができ、高い洗浄性能を有するものである。
第1の発明は、上部断面が背面から上面にかけて略円弧状の洗浄槽と、被洗浄物を収納すると共に前記洗浄槽内に上下に配設された上段食器かご及び下段食器かごと、前記洗浄槽の下方に回転自在に配され複数の洗浄水噴射口を有する回転洗浄ノズルと、前記洗浄槽の背面から上面にかけて沿うように配設された固定洗浄ノズルとを備え、前記固定洗浄ノズルは、垂直部位と、略水平方向に延設され複数の洗浄水噴射口を配列した第1の水平部位と、前記第1の水平部位の前方かつ上方で略水平方向に延設され複数の洗浄水噴射口を配列した第2の水平部位とを有し、前記第1の水平部位を前記下段食器かごより上方かつ前記上段食器かごの下方に、前記第2の水平部位を前記上段食器かごの上方に配置したもので、上段食器かご上に収容された被洗浄物を上方に設けられた洗浄水噴射口から洗浄する場合に、被洗浄物に対し、より前方から洗浄水を噴射できるため、被洗浄物の収容位置による洗浄性能の差を少なくできる。また、洗浄水噴射口を複数設けたことで、被洗浄物の設置数や設置状態によらず、洗浄水を満遍なく供給することができ、高い洗浄性能を確保することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の第1の水平部位と第2の水平部位とを連通させると共に、第2の水平部位に配列された洗浄水噴射口から噴射される洗浄水の噴射圧力と、第1の水平部位に配列された洗浄水噴射口から噴射される洗浄水の噴射圧力とで圧力差を設けたもので、例えば、被洗浄物の汚れが少なく、高い噴射圧力を必要としない部位については噴射圧力を低くすることで、洗浄水を送るポンプの能力に対し、より多くの洗浄水噴射口を配設することが可能となり、被洗浄物を満遍なく洗浄水することができる。
第3の発明は、特に、第2の発明の垂直部位の流路内に、第1の水平部位と第2の水平部位とを分流する仕切りを設けて、第1の水平部位に配列された洗浄水噴射口から噴射される洗浄水の噴射圧力と、第2の水平部位に配列された洗浄水噴射口から噴射される洗浄水の噴射圧力とで圧力差を設けたもので、固定洗浄ノズルの経路を複雑にすることなく、洗浄水を送るポンプの能力に対し、より多くの洗浄水噴射口を配設することが可能となり、被洗浄物を満遍なく洗浄水することができる。
第4の発明は、特に、第2又は第3の発明の第1の水平部位に配列された洗浄水噴射口から噴射される洗浄水の噴射圧力を、第2の水平部位に配列された洗浄水噴射口から噴射される洗浄水の噴射圧力より高く設定したもので、汚れの多い内面へ向けて洗浄水を噴射する第1の水平部位での噴射圧力を高く設定することで、洗浄性能を向上させることができる。
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか一つの発明の固定洗浄ノズルに連通すると共に回転自在の回転洗浄ノズルを、上段食器かごと下段食器かごとの間に配設したもので、上段食器かご上で様々な食器が置かれるような箇所については、追加された回転洗浄ノズルにより洗浄を行い、ある程度食器の種類や設置姿勢が定まった箇所については、固定洗浄ノズルにより洗浄を行うことで、洗浄性能を確保すると共に、省スペース可を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。また、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の第1の実施の形態における食器洗い機について、図1〜5を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における食器洗い機の正面から見た断面図、図2は、同食器洗い機の側面から見た断面図である。
図1、2において、食器洗い機本体1(以下、「本体1」という)には、上部断面が背面から上面にかけて略円弧状に膨出した洗浄槽2が内包され、その洗浄槽2内には、被洗浄物10を収容する下段食器かご8および上段食器かご9がそれぞれ前後方向に引き出しできるように配設されている。上段食器かご9は、左側を右側に比べ一段低い位置に配設することで、左側を様々な被洗浄物10が置けるスペースとしており、一方、上段食器かご9右側については主にコップや湯飲みといった円筒形状の被洗浄物10を置くスペースとしている。
また、洗浄槽2の下方には、洗浄水を噴射する第1の回転洗浄ノズル3および第2の回転洗浄ノズル4が配設され、洗浄槽2の背面には、洗浄槽2の内壁に沿わせた形状の固定洗浄ノズル5が配設されている。固定洗浄ノズル5の右側には、第1の水平部位5bおよび第2の水平部位5cがそれぞれ延設される。さらに固定洗浄ノズル5の左側には、第3の水平部位5dが延設され、第3の水平部位5dより前方へ延設した回転洗浄ノズル導水路6が接続され、上段食器かご9の左側下方の位置に、回転洗浄ノズル導水路6に接続された第3の回転洗浄ノズル7が配設される。
洗浄槽2内に収容された被洗浄物10に対して前記第1の回転洗浄ノズル3、第2の回転洗浄ノズル4、固定洗浄ノズル5および固定洗浄ノズル5と連通した第3の回転洗浄ノズル7から洗浄水を噴射することにより、被洗浄物10が洗浄される。
洗浄槽2の底部には、洗浄ポンプ11の吸い込み側に連通した排水口12が設けられ、排水口12には、残菜を収集する残菜フィルタ13と、洗浄水を加熱するヒータ14とが配設されている。残菜フィルタ13を透過した洗浄水は、洗浄ポンプ11に吸い込まれて加圧され、分水手段15によって第1および第2の各回転洗浄ノズル3、4、固定洗浄ノズル5および、固定洗浄ノズル5と連通した第3の回転洗浄ノズル7に供給され、それらから洗浄水が噴射される。
上記のように構成された本実施の形態における食器洗い機1の動作は、以下の通りである。
扉16を開いて、皿などの被洗浄物10を収容した下段食器かご8および上段食器かご9を洗浄槽2内に収容し、洗剤が投入されて扉16により洗浄槽2が閉じられると運転を開始して、洗浄工程、すすぎ工程、乾燥工程の順に実行する。
まず、給水弁(図示せず)が動作して、所定量の洗浄水が洗浄槽2内に給水される。給水された洗浄水はヒータ14によって加熱され、洗浄ポンプ11によって加圧されて分水手段15から第1、第2の各回転洗浄ノズル3、4、固定洗浄ノズル5および固定洗浄ノズル5と連通した第3の回転洗浄ノズル7に選択的に洗浄水が送給される。
ここでは、分水手段15は、第1の回転洗浄ノズル3、第1の回転洗浄ノズル3と第2の回転洗浄ノズル4、第2の回転洗浄ノズル4、固定洗浄ノズル5とそれに連通した第3の回転洗浄ノズル7の順に所定時間毎に洗浄水の送給を切り替えるように動作する。第1、第2および第3の回転洗浄ノズル3、4、7は、送給された洗浄水がそれぞれの洗浄水噴射口3a、4a、7aから噴出する噴流によって回転し、回転移動する洗浄水を噴射して下段食器かご8および上段食器かご9に収容された被洗浄物10を洗浄する。
また、固定洗浄ノズル5は、上段食器かご9の下に設けられた第1の水平部位5bに配列された洗浄水噴射口20bから洗浄水を主に上段食器かご9の右側に噴射して下向きに収容された被洗浄物10の内面を洗浄すると共に、第2の水平部位5cに配列された洗浄水噴射口20cから洗浄水を噴射することにより被洗浄物10の外面を洗浄する。さらに固定洗浄ノズル5と連通した第3の回転洗浄ノズル7は上段食器かご9の主に左側を洗浄する。
従来、固定洗浄ノズル5を用いて、上段食器かご9に収容された被洗浄物10の洗浄を行う場合、様々な食器形状や設置姿勢に対し、安定した洗浄性能を保つことが困難であったが、本実施の形態によれば、様々な被洗浄物10が置けるスペースとした上段食器かご9の左側下方に第3の回転洗浄ノズル7を配設することで、様々な食器形状や設置姿勢に対し、洗浄水をムラなく当てることができ、洗浄性能を保つことができる。
また、第3の回転洗浄ノズル7を追加することによる被洗浄物10の設置性については、回転洗浄ノズル導水路6を後方から前方へと洗浄槽2中央に向けて延設することにより、被洗浄物10設置時に邪魔になることがなく、被洗浄物10の設置の容易性を維持している。
一方、上段食器かご9の右側については、主に、コップや湯飲みといった円筒状の被洗浄物10を設置するスペースとしており、ある程度設置姿勢や食器形状が定まるため、固定洗浄ノズル5でも洗浄性能を確保することができ、省スペース化を図っている。さらに、上段食器かご9右側の上下に第1、第2の水平部位5b、5cを配設したことにより、上段食器かご9の右側へ設置した被洗浄物10に対し、被洗浄物10の設置位置によらず満遍なく洗浄水を噴射することができ、被洗浄物10の内面・外面の両方を効果的に洗浄することができる。
洗浄槽2内で、第1、第2および第3の各回転洗浄ノズル3、4、7および固定洗浄ノズル5から噴射された洗浄水は被洗浄物10を洗浄して洗浄槽2の下部に流下し、排水口12に集められて再びヒータ14によって加熱され、残菜フィルタ13を透過して再び洗浄ポンプ11から分水手段15を経て第1および第2の回転洗浄ノズル3、4、固定洗浄ノズル5およびそれと連通した第3の回転洗浄ノズル7に送給される。洗浄水が噴射されて被洗浄物10から脱落した残菜は残菜フィルタ13で捕集される。また洗浄水の温度は温度センサ17によって検出されており、所定温度を超えるとヒータ14への通電が停止されるので、洗浄に適した温度が維持される。
所定時間の洗浄工程が終了すると、汚れを含む洗浄水は排水ポンプ18から機外に排出され、洗浄槽2内に新たに洗浄水が給水される。給水された洗浄水は洗浄ポンプ11の運転により第1および第2の回転洗浄ノズル3、4、固定洗浄ノズル5および固定洗浄ノズル5と連通した第3の回転洗浄ノズル7から噴射され、被洗浄物10に付着した洗剤や残菜等洗い流すすすぎ工程が実行される。
このすすぎ工程は、所定時間の運転の後、すすぎによって洗剤や残菜を洗い出した洗浄水は、排水ポンプ18から機外に排出され、洗浄槽2内には新たな洗浄水が給水され、再びすすぎ動作を行う工程を3回実行し、洗浄水を機外に排出してすすぎ工程を終了する。
続いて乾燥工程が実行され、図示しない送風機から洗浄槽2内に送給される外気がヒータ14によって加熱され、送風と加温との両方の効果によって被洗浄物10に付着した水滴の蒸発が促進される。この乾燥工程が所定時間実施された後、運転が停止されて被洗浄物10の洗浄のすべての工程が終了する。
上記各工程における洗浄槽2内への洗浄水の給水制御、洗浄ポンプ11および排水ポンプ18の駆動制御、温度センサ17による温度検出に基づくヒータ14への通電制御、乾燥工程における送風機の駆動制御などは、食器洗い機本体1内に設けられた図示しない制御装置によって実施される。
図3は、洗浄槽2内から下段食器かご8および上段食器かご9を外部に取り出した状態を示すもので、固定洗浄ノズル5および固定洗浄ノズル5と連通した第3の回転洗浄ノズル7の形態をわかりやすく示している。固定洗浄ノズル5は、扁平筒状に形成された垂直部位5aから第1の水平部位5b、第2の水平部位5c、第3の水平部位5dがそれぞれ延設され、垂直部位5aの下端は分水手段15に接続されている。第1の水平部位5bと第3の水平部位5dは、上段食器かご9が左右で高さが異なる段差を設けた形状に形成されていることに対応して、高さ位置が異なる。
また、第3の水平部位5dには、固定洗浄ノズル5から前方へ延設した回転洗浄ノズル導水路6が接続され、上段食器かご9左側下方中央付近に第3の回転洗浄ノズル7が配設される。また、回転洗浄ノズル導水路6は、後述するように、固定洗浄ノズル5と着脱可能に接続されており、下段食器かご8の左側に高さの高い被洗浄物10などを収容する場合には回転洗浄ノズル導水路6を取り外すことにより、下段食器かご8への被洗浄物10の設置性を高めることができる。また、回転洗浄ノズル導水路6を接続する接続部5fには、回転洗浄ノズル導水路6を取り外した時に水密性を保つ蓋部(図示せず)を設けてあり、回転洗浄ノズル導水路6を取り外して使用する場合に、固定洗浄ノズル5の噴射圧を確保することができる。
次に、図4を用いて、固定洗浄ノズル5と回転洗浄ノズル導水路6との接続構成を詳しく説明する。
図4において、回転洗浄ノズル導水路6は、90度毎に爪部60aが4ヶ所設けられ、一方、固定洗浄ノズル5の接続部5fには爪部60aに対応した溝部50aが4ヶ所配設されている。爪部60aと溝部50aとを前方から穴位置を合わせて挿入したのち、右方向に約15度回転させて、回転洗浄ノズル導水路6と固定洗浄ノズル5を係止する。また、回転洗浄ノズル導水路6を円筒形状とすることで、上面への水滴の付着をなくし、乾燥性能を向上させている。
固定洗浄ノズル5の第1水平部位5bには、上段食器かご9に収容された被洗浄物10の内面に洗浄水を噴射する洗浄水噴射口20bが複数開口し、上段食器かご9に収容された被洗浄物10の内面に向けて上方に洗浄水を噴射する。また、第2の水平部位5cにも洗浄水噴射口20cが複数開口し、被洗浄物10の外面に向けて洗浄水を噴射する。また、洗浄水噴射口20cは扇状に洗浄水を噴射し、上段食器かご9の右側に満遍なく洗浄水を供給している。
尚、第1の水平部位5bに設けられた複数の洗浄水噴射口20bのそれぞれは、必ずしも上向きに洗浄水を噴射するのではなく、例えば、箸やスプーン等の収容場所に近い噴出口20bは、横向きに洗浄水を噴射して汚れを落とし難い箸やスプーンなどに重点的に洗浄水を噴射するようにしてもよい。なお、第1の水平部位5bは、上段食器かご9が段差のないものである場合には、左右で高さ位置が異なる形状にする必要はない。
第3の回転洗浄ノズル7の上面には、上段食器かご9の左側に収容された被洗浄物10に下方から洗浄水を噴射する洗浄水噴射口7aが複数開口し、上段食器かご9の左側に収容された被洗浄物10に真下から洗浄水を噴射することができ、様々な被洗浄物10の形状や設置姿勢に対しても、ムラなく洗浄することができる。
固定洗浄ノズル5の垂直部位5aと第1の水平部位5b、固定洗浄ノズル5の垂直部位5aと第2の水平部位5c、固定洗浄ノズル5の垂直部位5aと第3の水平部位5dおよび固定洗浄ノズル5の第3の水平部位5dと回転洗浄ノズル導水路6とは、それらが交差する部分で筒状内部が連通しており、垂直部位5aの下方から供給される洗浄水が垂直部位5a、第1の水平部位5b、第2の水平部位5c、第3の水平部位5dおよび回転洗浄ノズル導水路6に送給され、各洗浄水噴射口20b、20c、7aから噴射されるように構成されている。固定ノズル5は扁平な筒状に形成し、洗浄槽2の内壁に沿わすように形成することによって、洗浄槽2の背面から突出して被洗浄物10の収容スペースを減少させることがない。
また、第2の水平部位5cに設けられた洗浄水噴射口20cは、洗浄槽2内に収容された被洗浄物10の上方から洗浄水を当てることができ、洗浄水噴射の主体となっている下方から噴射される洗浄水で洗浄され難い被洗浄物10の上面部分を洗浄することができる。特に糸底のある被洗浄物10、例えば、図1、図2に示す湯飲みのように糸底のある食器は、糸底内に細かい残菜が残りやすくなるが、これに上方から満遍なく洗浄水が噴射されることにより、細かい残菜が洗い出され、全ての面に洗浄水が行き渡る効果が得られる。また、第2の水平部位5cは洗浄槽2の形状に合わせ、略円弧形状であり、第1の水平部位5bよりも前方に配設されることにより、上段食器かご9の右側に設置される被洗浄物10の前後位置による洗浄性能の差を小さくしている。
また、固定洗浄ノズル5の垂直部位5aの第1の水平部位5bと交差する部位付近の流路内へ分流リブ5eを設けることにより、第1の水平部位5b、第3の水平部位5d、第3の回転洗浄ノズル7の噴射圧力を高く、第2の水平部位5bの噴射圧力を低くすることで、汚れの多い被洗浄物10の内面へは高い噴射圧力で洗浄水を噴射し、高い噴射圧力のいらない被洗浄物10の外面への噴射は低い噴射圧力とすることで、洗浄性能を向上できると同時に洗浄ポンプ11の能力を最大限生かし、より多くの洗浄水噴射口を設けることができるため、多くの被洗浄物10を効果的にムラなく洗浄することができる。
尚、本実施の形態と上段、下段食器かご9、8の被洗浄物10の配置が異なる場合においても、分流リブ5eを適切に配置することで、洗浄水の噴射圧力を調整することが可能であり、同様の効果が得られる。
以上のように、本実施の形態に係る食器洗い機1では、洗浄ノズルとして、第1および第2の回転洗浄ノズル3、4、固定洗浄ノズル5および固定洗浄ノズル5と連通した第3の回転洗浄ノズル7が設けられており、洗浄ポンプ11から送給される洗浄水は、分水手段15によって上記各洗浄ノズルに対して選択的に送給される。ここでは、前述したように第1の回転洗浄ノズル3にのみ洗浄水が送給される状態、第1の回転洗浄ノズル3と第2の回転洗浄ノズル4に洗浄水が送給される状態、第2の回転洗浄ノズル4にのみ洗浄水が送給される状態、固定洗浄ノズル5とそれに連通した第3の回転洗浄ノズル7にのみ洗浄水が送給される状態、の4つの洗浄状態に分水制御される。
尚、固定洗浄ノズル5およびそれに連通した第3の回転洗浄ノズル7の噴射圧を高めるために、固定洗浄ノズル5に仕切りを設けて、第1の回転洗浄ノズル3にのみ洗浄水が送給される状態、第2の回転洗浄ノズル4にのみ洗浄水が送給される状態、固定洗浄ノズル5の第1の水平部位5b、垂直部位5a下部右側、垂直部位5a上部および第2の水平部位5cに洗浄水が送給される状態、固定洗浄ノズル5の第3の水平部位5dおよび垂直部位5a下部左側のみに洗浄水が送給される状態の4つの洗浄状態に分水制御することもできる。
このように、複数の洗浄ノズルに選択的に洗浄水を送給することにより、複数の洗浄ノズルの全てに同時に洗浄水を送給した場合に、洗浄槽2内に溜める給水量が多くなり、使用水量の増加および温度上昇時間の増加に伴う消費電力量の増加、大型化などの問題を解消することができる。複数の洗浄ノズルに選択的に洗浄水を送給する分水手段15は、本実施の形態のように3ヶ所の洗浄ノズルに選択的に洗浄水を送給する場合には、図5に示すような簡単な構造で、分水手段15を構成することができる。
図5は、分水手段15の構成例を模式的に示すもので、中心部に洗浄ポンプ11から洗浄水が供給される円筒状の分水弁40の周面上には90度方向に2ヵ所の送水開口部41a、41bが開口し、紙面上方を0度として時計回りの90度方向に第1の回転洗浄ノズル3に配管された送水配管42、180度方向に、第2の回転洗浄ノズル4に配管された送水配管43、315度方向に固定洗浄ノズル5およびそれに連通した第3の回転洗浄ノズル7に配管された送水配管44がそれぞれ分水弁40の周面に対向して配置されている。
分水弁40を図示しない駆動手段により回転角度45度毎に回動させ、図5(a)に示す角度位置まで回動させると、送水開口部41bが送水配管42と連通して、洗浄ポンプ11から分水弁40内に供給された洗浄水は、第1の回転洗浄ノズル3に送給される。
また、図5(b)に示す角度位置まで回動させると、送水開口部41bが送水配管43と連通すると共に、送水開口部41aが送水配管42と連通するので、洗浄ポンプ11から分水弁40内に供給された洗浄水は、第1の回転ノズル3と第2の回転洗浄ノズル4の両方に送給される。
また、図5(c)に示す角度位置まで回動させると、送水開口部41aが送水配管43と連通するので、第2の回転洗浄ノズル4のみに洗浄水が送給される。また、図5(d)に示す角度位置まで、分水弁40を回動させると、送水開口部41bが送水配管44と連通するので、固定洗浄ノズル5およびそれに連通した第3の回転洗浄ノズル7に洗浄水が送給される。
以上のように、分水手段15を、上記のように構成することにより、前述した第1の回転洗浄ノズル3にのみに洗浄水が送給される状態、第1の回転洗浄ノズル3と第2の回転洗浄ノズル4の両方に洗浄水が送給される状態、第2の回転洗浄ノズル4にのみ洗浄水が送給される状態、及び固定洗浄ノズル5とそれに連通した第3の回転洗浄ノズルにのみ洗浄水が送給される状態に順次切り替えることができる。
尚、固定洗浄ノズル5およびそれに連通した第3の回転洗浄ノズル7の噴射圧を高めるために、固定洗浄ノズル5に仕切りを設けた場合には、図4中の分水弁40の送水開口部41a、41bはどちらか一方のみを開口とし、送水配管を1ヶ所追加することになる。
以上のように、本発明にかかる食器洗い機は、固定洗浄ノズルを適切な形状にて構成し、被洗浄物に満遍なく洗浄水を供給することで、高い洗浄性能を得ることが可能となるので、食器洗い機に限らず、洗浄水を噴射して被洗浄物の洗浄を行う各種洗浄機器に広く適用できる。
本発明の実施の形態1における食器洗い機の正面から見た断面図 同食器洗い機の側面から見た断面図 同食器洗い機に設けられた複数の洗浄ノズルの配置を示す正面図 同食器洗い機の固定洗浄ノズルと回転洗浄ノズル導水路との接続構成を示す斜視図 (a)〜(d)同食器洗い機の分水手段の動作例を示す模式図 従来の食器洗い機の正面から見た断面図
符号の説明
1 食器洗い機本体(本体)
2 洗浄槽
3 第1の回転洗浄ノズル(回転洗浄ノズル)
3a、4a、7a、20b、20c 噴射口
4 第2の回転洗浄ノズル(回転洗浄ノズル)
5 固定洗浄ノズル
5a 垂直部位
5b 第1の水平部位
5c 第2の水平部位
5d 第3の水平部位
5e 分流リブ
6 回転洗浄ノズル導水路
7 第3の回転洗浄ノズル(回転洗浄ノズル)
8 下段食器かご
9 上段食器かご
10 被洗浄物
11 洗浄ポンプ
15 分水手段

Claims (5)

  1. 上部断面が背面から上面にかけて略円弧状の洗浄槽と、被洗浄物を収納すると共に前記洗浄槽内に上下に配設された上段食器かご及び下段食器かごと、前記洗浄槽の下方に回転自在に配され複数の洗浄水噴射口を有する回転洗浄ノズルと、前記洗浄槽の背面から上面にかけて沿うように配設された固定洗浄ノズルとを備え、前記固定洗浄ノズルは、垂直部位と、略水平方向に延設され複数の洗浄水噴射口を配列した第1の水平部位と、前記第1の水平部位の前方かつ上方で略水平方向に延設され複数の洗浄水噴射口を配列した第2の水平部位とを有し、前記第1の水平部位を前記下段食器かごより上方かつ前記上段食器かごの下方に、前記第2の水平部位を前記上段食器かごの上方に配置した食器洗い機。
  2. 第1の水平部位と第2の水平部位とを連通させると共に、第2の水平部位に配列された洗浄水噴射口から噴射される洗浄水の噴射圧力と、第1の水平部位に配列された洗浄水噴射口から噴射される洗浄水の噴射圧力とで圧力差を設けた請求項1に記載の食器洗い機。
  3. 垂直部位の流路内に、第1の水平部位と第2の水平部位とを分流する仕切りを設けて、第1の水平部位に配列された洗浄水噴射口から噴射される洗浄水の噴射圧力と、第2の水平部位に配列された洗浄水噴射口から噴射される洗浄水の噴射圧力とで圧力差を設けた請求項2に記載の食器洗い機。
  4. 第1の水平部位に配列された洗浄水噴射口から噴射される洗浄水の噴射圧力を、第2の水平部位に配列された洗浄水噴射口から噴射される洗浄水の噴射圧力より高く設定した請求項2又は3に記載の食器洗い機。
  5. 固定洗浄ノズルに連通すると共に回転自在の回転洗浄ノズルを、上段食器かごと下段食器かごとの間に配設した請求項1〜4のいずれか1項に記載の食器洗い機。
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