JP2005102832A - 食器洗い機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 電解水生成装置22の給水及び排水を簡単な構成で行なえるようにした食器洗い機を提供する。
【解決手段】 給水弁15からの水を洗浄槽8に供給する給水口16との間に電解水生成装置22を設け、給水弁15、電解水生成装置22、給水口16を直列に配置した構成とすると共に、電解水生成装置22に大気開放弁28を設け、かつ電解水生成装置22を洗浄槽8の洗浄水面より高い位置に設けると共に、給水口15を電解水生成装置22と洗浄水面aとの間に位置して設けた構成とする。電解水生成後は再度給水弁15を開くことによって電解水生成装置22内の電解水が水道水と共に希釈電解水として給水口16から洗浄槽8に排出される。また電解水生成後に大気開放弁28を開くようにすれば、電解水生成装置22内の電解水がそのまま高濃度の電解水として給水口16から洗浄槽8に排出される。
【選択図】 図2
【解決手段】 給水弁15からの水を洗浄槽8に供給する給水口16との間に電解水生成装置22を設け、給水弁15、電解水生成装置22、給水口16を直列に配置した構成とすると共に、電解水生成装置22に大気開放弁28を設け、かつ電解水生成装置22を洗浄槽8の洗浄水面より高い位置に設けると共に、給水口15を電解水生成装置22と洗浄水面aとの間に位置して設けた構成とする。電解水生成後は再度給水弁15を開くことによって電解水生成装置22内の電解水が水道水と共に希釈電解水として給水口16から洗浄槽8に排出される。また電解水生成後に大気開放弁28を開くようにすれば、電解水生成装置22内の電解水がそのまま高濃度の電解水として給水口16から洗浄槽8に排出される。
【選択図】 図2
Description
本発明は主として一般家庭で使用される食器洗い機に関し、特に電解水生成装置を備えた食器洗い機に係るものである。
近年、一般家庭で使用される食器洗い機では、水道水を電気分解して電解水を生成する電解水生成装置を備え、この電解水生成装置で生成された電解水を食器の洗浄に用いることにより、洗浄効果の向上を図った食器洗い機が実用化されている。
従来、このような電解水生成装置を備えた食器洗い機としては、例えば下記の特許文献1に開示されるようなものがある。
従来、このような電解水生成装置を備えた食器洗い機としては、例えば下記の特許文献1に開示されるようなものがある。
従来のこの種の食器洗い機では、電解水生成装置を設けるにあたり、この電解水生成装置用の給水及び排水手段を通常の給水経路とは別系統で構成していた。
特開2003−38409号公報
上記のような構成のため、従来の電解水生成装置を備えた食器洗い機では、電解水生成装置に関連して構成部品が大幅に増加し、構成が複雑となってコスト高になる問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、電解水生成装置の給水及び排水を簡単な構成で行なえるようにした食器洗い機を提供することにある。
上記の目的を達成するため本発明は、
電解水生成装置を備えた食器洗い機において、
水道から機内への水の供給を制御する給水弁とこの給水弁からの水を洗浄槽に供給する給水口との間に電解水生成装置を設け、給水弁、電解水生成装置、給水口を直列に配置した構成とすると共に、電解水生成装置に大気開放弁を設け、かつ電解水生成装置を洗浄槽の洗浄水面より高い位置に設けると共に、給水口を電解水生成装置と洗浄水面との間に位置して設けた構成としたものである。
電解水生成装置を備えた食器洗い機において、
水道から機内への水の供給を制御する給水弁とこの給水弁からの水を洗浄槽に供給する給水口との間に電解水生成装置を設け、給水弁、電解水生成装置、給水口を直列に配置した構成とすると共に、電解水生成装置に大気開放弁を設け、かつ電解水生成装置を洗浄槽の洗浄水面より高い位置に設けると共に、給水口を電解水生成装置と洗浄水面との間に位置して設けた構成としたものである。
この食器洗い機では、給水時には給水弁を開くことによって水道水を電解水生成装置に給水し、この電解水生成装置が満杯になると給水口から洗浄槽に給水が行なわれる。そして電解水生成時には、給水弁を閉じて電解水生成装置内に水が滞留した状態で電解水生成装置を作動させて電気分解を行ない、電解水生成後は再度給水弁を開くことによって電解水生成装置内の電解水が水道水と共に希釈電解水として給水口から洗浄槽に排出される。また電解水生成後に大気開放弁を開くようにすれば、電解水生成装置内の電解水がそのまま高濃度の電解水として給水口から洗浄槽に排出される。この場合、前者の希釈電解水は主としてすすぎに使用し、後者の高濃度電解水は除菌で使用することが望ましい。
上記の如き本発明の食器洗い機は、電解水生成装置が給水弁から給水口への給水経路を形成する構造となっているので、給水弁の開閉動作によって電解水生成装置の給水及び排水を行なうことができる。このため本発明の食器洗い機では、電解水生成装置を設けるにあたって構成部品が大幅に増加することがなく、電解水生成装置の給水及び排水を簡単な構成で行なうことができるので、コストが低く抑えられて安価な食器洗い機を実現できる効果がある。
以下、図面を参照しながら本発明の実施例について詳細に説明する。
図1は本発明による食器洗い機の正面図を示す。この食器洗い機の前面にはドア開閉用のアーム1があり、このアーム1を押すことによりドアロックが解除され、取っ手2が付いた下ドア3と上ドア4が同時に開くようになっている。また前面下部には操作表示部5があり、その中のスタートボタン6を押すことによって運転が開始される。
図1は本発明による食器洗い機の正面図を示す。この食器洗い機の前面にはドア開閉用のアーム1があり、このアーム1を押すことによりドアロックが解除され、取っ手2が付いた下ドア3と上ドア4が同時に開くようになっている。また前面下部には操作表示部5があり、その中のスタートボタン6を押すことによって運転が開始される。
図2は本発明による食器洗い機のドア開状態(ドアを取り外した状態)の正面図、図3は同、縦断正面図を示す。
前面下部の操作表示部5の裏側には、マイクロコンピュータによりなるコントローラ7が組み込まれており、本機の運転動作は全てこのコントローラ7によって制御される。
機体内部は洗浄槽8により囲まれており、この洗浄槽8内には食器9を収納するための上カゴ10と下カゴ11が装着されている(図2ではこの上カゴと下カゴの図示を省略してある)。
前面下部の操作表示部5の裏側には、マイクロコンピュータによりなるコントローラ7が組み込まれており、本機の運転動作は全てこのコントローラ7によって制御される。
機体内部は洗浄槽8により囲まれており、この洗浄槽8内には食器9を収納するための上カゴ10と下カゴ11が装着されている(図2ではこの上カゴと下カゴの図示を省略してある)。
洗浄槽8内の上部には固定ノズル12が設けられ、下部には回転ノズル13が設けられており、この固定ノズル12と回転ノズル13の夫々の噴射口から上カゴ10と下カゴ11に向けて洗浄水が噴射されて食器9の洗浄が行なわれる。
この食器洗い機では、給水ホース14が水道に直結され、この給水ホース14から供給される水道水を洗浄水として用いる。機内では給水弁15によって水の供給が制御され、この給水弁15からの水が給水口16から吐出されて洗浄槽8に供給される。
給水口16から供給された水は、洗浄水として洗浄槽8の底部8aに貯留される。そして運転時には、この洗浄槽8の底部8aに貯留された洗浄水を洗浄ポンプ17によって吸い込み、これを加圧して固定ノズル12と回転ノズル13から噴射することにより、食器9に付着している汚れを洗い流すものである。尚、ここで回転ノズル13は、洗浄水の噴射に伴って回転運動することにより、洗浄効果を向上させている。
食器9に噴射された洗浄水は再び洗浄槽8の底部8aに貯留され、これを洗浄ポンプ17によって循環させて食器の洗浄(洗い及びすすぎ)が行なわれる。この洗浄においては、食器に付着している残菜が洗浄水の中に溶解または混合するため、洗浄槽8の底部8aにおける洗浄ポンプ17への吸い込み口に残菜フィルター18を設け、これによって洗浄水の中の残菜を濾し取るようにしている。
また、残菜フィルター18の下方には加熱ヒータ19が設けられており、この加熱ヒータ19によって洗浄水が最適な洗浄温度に温められる。さらに機内下部には、洗浄終了後に食器を乾燥させるための送風を行なう乾燥用ファン20と、この乾燥用ファン20から送風された風を加熱するための温風用ヒータ21が組み込まれており、ここから洗浄槽8内に温風が送り込まれて食器の乾燥が行なわれる。
そしてこの食器洗い機においては、洗浄槽8の裏側に電解水生成装置22が組み込まれており、この電解水生成装置22で生成された電解水をすすぎに用いることで洗浄効果の向上を図るようにしている。
本発明では特にこの電解水生成装置22を給水弁15と洗浄槽8の給水口16との間に設け、給水弁15、電解水生成装置22、洗浄槽8の給水口16を直列に配置した構成としてある。
本発明では特にこの電解水生成装置22を給水弁15と洗浄槽8の給水口16との間に設け、給水弁15、電解水生成装置22、洗浄槽8の給水口16を直列に配置した構成としてある。
図4に電解水生成装置の正面図を示す。
この電解水生成装置22では、給水ホース14から給水弁15を通った水道水が配管24を介して電解槽23に給水され、この電解槽23内で水道水から電解水が生成される。即ち電解槽23内には上部に電極25が設けられており、この電極25に低圧の直流を印加することによって水道水に含まれる塩素分を電気分解して次亜鉛素酸を生成するものである。
この電解水生成装置22では、給水ホース14から給水弁15を通った水道水が配管24を介して電解槽23に給水され、この電解槽23内で水道水から電解水が生成される。即ち電解槽23内には上部に電極25が設けられており、この電極25に低圧の直流を印加することによって水道水に含まれる塩素分を電気分解して次亜鉛素酸を生成するものである。
電解槽23内の水は下端部の排水口26から配管27を通って給水口16から洗浄槽8に排出される。ここで配管27は、電解槽23の排水口26から上方に向かって電解槽23の高さとほぼ等しい位置まで傾斜状に立ち上げられ、その後は給水口16に向かってほぼ垂直に降下する形状に形成されている。
この電解水生成装置22においては、電解槽23の上面部に大気開放弁28が設けられている。この大気開放弁28はプランジャー29によって駆動されるようになっており、これを開くことによって密閉状態の電解槽23の中から空気を大気中に放出するものである。
図2においてaのラインは洗浄槽8の洗浄水面(洗浄槽8の底部8aに貯留される洗浄水の水面)、bのラインは洗浄槽8の給水口16、cのラインは電解水生成装置22の電解槽23の底面の高さ位置を夫々示しており、ここで位置の関係は、低い方からa,b,cの順に高くなっている。これによって明らかな如く本発明による食器洗い機では、電解水生成装置22を洗浄槽8の洗浄水面aより高い位置に設けると共に、給水口16を電解水生成装置22と洗浄水面aとの間に位置して設けてある。
またこの食器洗い機においては、電解水生成装置22の大気開放弁28から大気開放を行なう開放口30が洗浄槽8内に開口されている。この構成により、例えば大気開放弁28に大きな給水圧が加わって弁作用が完全でない場合でも、大気開放弁28から漏れた水は開放口30より洗浄槽8内に入ることになるので、機内や機外への水漏れ等の問題が生じることはない。
図5は本発明による食器洗い機における回路構成の部分図を示す。
ここでは電源31に直列に電源スイッチ32が接続され、その電源31によるスイッチング電源33からマイクロコンピュータ34用の電源と各種電気部品を駆動するための電源を供給している。この実施例の場合、電源は2種類でマイクロコンピュータ側のDC5Vと電気部品駆動用のDC24Vとなっている。
ここでは電源31に直列に電源スイッチ32が接続され、その電源31によるスイッチング電源33からマイクロコンピュータ34用の電源と各種電気部品を駆動するための電源を供給している。この実施例の場合、電源は2種類でマイクロコンピュータ側のDC5Vと電気部品駆動用のDC24Vとなっている。
DC24V側の電源はスイッチ素子35を通して電解水生成装置の電極25及び大気開放弁駆動用プランジャー29に供給され、その他に水流切り換え駆動用モータ36や送風ファン37にも供給している。電流容量に関しては電解水生成装置が他の駆動用部品即ち大気開放弁駆動用プランジャー29、水流切り換え駆動用モータ36及び送風ファン37に比較して電流容量が大きいので、これらの駆動用部品の使用時間が重ならないようにして電流容量を駆動用部品の最大値に設定することにより最小容量で使用できるようにし、万一重なる事態の時の優先順位は大気開放弁駆動用プランジャー29を最優先とし、水流切り換え駆動用モータ36以下の2点は同一とする。
また、大気開放弁は開動作のほうが少ないので、電源オン動作時にこの大気開放弁が開くようにすることにより、各駆動用部品の使用時間の重なりをより少なくする。また、マイクロコンピュータ34はサーミスタ38から温度情報を得ている。このサーミスタ38は洗浄水の温度検知用を使用し、予め外気温度とサーミスタ設置部の温度差をマイクロコンピュータ34に記憶しておき、外気温度が凍結温度に達したら大気開放弁28を開いて電解水生成装置22の電解槽23内の水を洗浄槽8側に排出するように制御することにより、電解水生成装置が水の凍結で損傷することを防止できる。
また、電解水生成装置22の電極25には電流検出器39が付いており、この電流検出器39によって電極25に流れる電流を検知し、これをマイクロコンピュータ34に取り込むことにより、電解水生成装置22の電解槽23内に給水がされているか否かの判別を行なっている。
続いて、以上の如く構成される本発明による食器洗い機の運転動作について説明する。
先ず最初に、食器洗い機の前面のアーム1を押すとドアロックが解除して下ドア3と上ドア4が若干開き、取っ手2を引くことにより下ドア4と上ドア3が連動して開く。下ドア4がほぼ水平方向になるとストッパーにより位置が固定される。この状態で洗浄すべき食器9を上カゴ10と下カゴ11の所定の位置に収納して、その後洗浄槽8内に専用洗剤を投入し、ドアを閉めてから操作表示部5のスタートボタン6を押すことで運転が開始される。
先ず最初に、食器洗い機の前面のアーム1を押すとドアロックが解除して下ドア3と上ドア4が若干開き、取っ手2を引くことにより下ドア4と上ドア3が連動して開く。下ドア4がほぼ水平方向になるとストッパーにより位置が固定される。この状態で洗浄すべき食器9を上カゴ10と下カゴ11の所定の位置に収納して、その後洗浄槽8内に専用洗剤を投入し、ドアを閉めてから操作表示部5のスタートボタン6を押すことで運転が開始される。
こうして食器洗い機の運転が開始されると、先ず不図示の排水ポンプが作動して洗浄槽8からの排水動作を行ない、完了後に給水弁15が開かれることにより、給水ホース14から水道水が給水弁15を通って電解水生成装置22の上部より電解槽23内に入ってくる。このとき大気開放弁28は電源オン動作時に開かれた状態となっているので、電解槽23中の空気はこの大気開放弁28から洗浄槽8内に排出され、このため水道水はスムーズに電解槽23内に入る。
やがて電解槽23内の水道水が満杯になると、水道水は排水口26から配管27を通って給水口16より洗浄槽8に給水される。この給水によって洗浄槽8の底部8aに貯留される水が所定の水面即ちラインaに達すると、不図示の水位センサーにより水位が検知されて大気開放弁28及び給水弁15が閉じられ、電解槽23内には水道水が満杯状態で維持される。
この動作において、水道水の水圧が正常のときは充分な流量が確保できるので、電解槽23からの配管27を水平状態からそのまま給水口16に持っていく形状としても何ら問題はないが、水圧が低く流量が極めて小さいときは電解槽23内に溜まる前にそのまま給水口16から洗浄槽8内に流出するので、電解槽23内に水道水が溜まらない。これを改善するため特に本発明による食器洗い機では、前述した如く電解槽23からの配管27を電解槽23の高さまで立ち上げた形状とすることにより、水道水は電解槽23内に溜まってから給水口16に流れることになるので、流量が少ない場合でも電解槽23内に充分に水道水を確保することができる。
電解槽23内に水道水が入っているか否かは、電解槽23に内蔵されている電極25に通電することにより、この電極25に流れる電流値を検知してマイクロコンピュータ34で判定をする。水道水が入っている場合は電流が流れるが、入っていない場合は電流が零となることで容易に検知できる。これにより、電解槽23に給水しているのに水が溜まらない場合は給水弁15の故障か水道の水栓が開いていないと判断できるので、これに基いてアラームを出すことができる。
こうして電解槽23に水が溜まり、さらに電解槽23から洗浄槽8に給水が行なわれて洗浄槽8の底部8aに所定の水量が貯溜されると、洗浄ポンプ17及び加熱ヒータ20がオンとなり、洗浄工程が開始される。
図6に本発明による食器洗い機の洗浄工程図を示す。
ここで示すように洗浄工程は、A:標準コースとB:洗剤なしコースがある。
A:標準コースでは、本洗い→すすぎ→除菌すすぎ→加熱すすぎ→乾燥の工程で食器の洗浄が行なわれる。この標準コースにおいては、すすぎの間に電解水を生成し、除菌すすぎのときに電解水を使用する。この場合、大気開放弁28を閉じた状態で給水弁15を開くことにより、電解槽23内の電解水は水道からの水圧によって洗浄槽8内に押し出され、この電解水を洗浄ポンプ17で循環させて除菌すすぎを行なう。除菌すすぎが終わると、加熱すすぎと乾燥が行なわれて一連の工程が終了する。終了後、電解槽23内には水道水のみが溜まっているので、雑菌の繁殖を抑えるため、所定の期間(1〜3日)経過した後は大気開放弁28を開いて電解槽から排水を行なうようする。
ここで示すように洗浄工程は、A:標準コースとB:洗剤なしコースがある。
A:標準コースでは、本洗い→すすぎ→除菌すすぎ→加熱すすぎ→乾燥の工程で食器の洗浄が行なわれる。この標準コースにおいては、すすぎの間に電解水を生成し、除菌すすぎのときに電解水を使用する。この場合、大気開放弁28を閉じた状態で給水弁15を開くことにより、電解槽23内の電解水は水道からの水圧によって洗浄槽8内に押し出され、この電解水を洗浄ポンプ17で循環させて除菌すすぎを行なう。除菌すすぎが終わると、加熱すすぎと乾燥が行なわれて一連の工程が終了する。終了後、電解槽23内には水道水のみが溜まっているので、雑菌の繁殖を抑えるため、所定の期間(1〜3日)経過した後は大気開放弁28を開いて電解槽から排水を行なうようする。
B:洗剤なしコースでは、予洗い→本洗い→すすぎ→除菌すすぎ→加熱すすぎ→乾燥の工程で食器の洗浄が行なわれる。この洗剤なしコースにおいては、予洗いの間に電解水を生成し、本洗いのとき電解水を使用する。続いて、すすぎの間に電解水を生成し、除菌すすぎのとき電解水を使用する。さらに加熱すすぎ及び乾燥のときに電解水の生成を行なうことにより、連続して使用する場合には予洗いを飛ばして本洗い→すすぎ→除菌すすぎ→加熱すすぎ→乾燥の工程を繰り返すことができるので、効率の良い工程とすることができる。ここで電解水を使用する場合、洗剤との相性があるので洗剤とは一緒に使用しないほうが良く、またすすぎのときは残留塩素分による臭い等が気になるので最後のすすぎには使用しない方が好ましい。
本発明による食器洗い機において、電解水生成装置22により生成された電解水の排出手段としては、給水弁15からの給水による希釈電解水の排出手段と、大気開放弁28からの大気開放による高濃度電解水の排出手段とがある。即ち前者の場合、電解水生成後に給水弁15を開くことにより、電解槽23内の電解水が水道水の水圧で押し出されてこの水道水と共に希釈電解水として給水口16から洗浄槽8に排出される。また後者の場合、電解水生成後に大気開放弁28を開くことにより、電解槽23内の電解水がそのまま高濃度の電解水として給水口16から洗浄槽8に排出される。ここで前者の希釈電解水は給水により希釈される量が多いので主としてすすぎに使用し、後者の高濃度電解水は比較的長い日数使用しないときの除菌、即ち洗浄槽8内の雑菌の繁殖を防止するため洗浄槽8内に排出することにより、特に残菜フィルター18に残った残菜の腐敗を抑えることができる。
以上の如き本発明による食器洗い機は、給水弁15と洗浄槽8の給水口16との間に電解水生成装置22を設け、給水弁15、電解水生成装置22、給水口16を直列に配置した構成に構造的特徴がある。即ちこの食器洗い機は、電解水生成装置22が給水弁15から給水口16への給水経路を形成する構造となっているので、給水弁15の開閉動作によって電解水生成装置22の給水及び排水を行なうことができる。従ってこの食器洗い機では、電解水生成装置22を設けるにあたって構成部品が大幅に増加することがなく、電解水生成装置22の給水及び排水を簡単な構成で行なうことができるので、コストが低く抑えられて安価な食器洗い機を実現できるものである。
次に、図7及び図8において、本発明による食器洗い機の電解水生成装置22に内蔵される電極25の構造について説明する。
図7は3枚の電極板で構成される電極の実施例を示し、(A)は縦断正面図、(B)は横断面図である。
即ちこの実施例の電極25は、ケース40の内部に3枚の金属板によりなる電極板25a,25b,25cを平行に固定して構成されている。ここで左右の電極板25aと25cは同極で、中央の電極板25bは異極となっており、夫々電極リード41を介して電流供給回路に接続されている。尚、この電極板を4枚以上で構成する場合は、交互に異なる極に配列される。
図7は3枚の電極板で構成される電極の実施例を示し、(A)は縦断正面図、(B)は横断面図である。
即ちこの実施例の電極25は、ケース40の内部に3枚の金属板によりなる電極板25a,25b,25cを平行に固定して構成されている。ここで左右の電極板25aと25cは同極で、中央の電極板25bは異極となっており、夫々電極リード41を介して電流供給回路に接続されている。尚、この電極板を4枚以上で構成する場合は、交互に異なる極に配列される。
またこの電極25には、電極板25a,25b,25cの間に通して絶縁材によりなる板状のスペーサ42が備えられており、このスペーサ42によって電極板25a,25b,25cは一定の等間隔に保持されている。本実施例においては、このスペーサ42は電極板25a,25b,25cを固定するケース40と一体に形成されている。
このように構成される電極25は、電解水生成装置22における電解槽23内の上部に設けられ、電解槽23内に水道水が給水された状態では電極板25a,25b,25cが水道水に浸かり、その状態で電極板25a,25b,25cの間に低圧の直流を印加することによって水道水を電気分解して電解水を生成するものである。
またこの電極25は、電解槽23内に水道水が入っているか否かの検出にも利用される。即ち、この電極25の電極板25a,25b,25cの間に通電することで、水道水が入っている場合は電流が流れるが、入っていない場合は電流が零となり、これをマイクロコンピュータ34で検知して判定を行なうものである。
この場合、電極板25a,25b,25cの間隔が全長にわたって全て一定であると、電解槽23から排水が行なわれて電解槽23内の水面が電極板25a,25b,25cより下方に低下しても、水が表面張力によって電極板25a,25b,25cの下方の先端部間に残り、このため電極板25a,25b,25cの間が導通して不正な電流が流れ、誤動作を生じるおそれがある。
その対策として特に本発明による食器洗い機では、図6(A)に示す如く、電極板25a,25b,25cの下方の先端部の間隔を広げて形成してある。この実施例の場合、左右の電極板25aと25cの先端部を外側に開くように傾斜状に折り曲げて間隔を広げるようにしている。あるいは、左右の電極板25aと25cの先端部をR(円弧)状に屈曲させて間隔を広げるようにしてもよい。
その対策として特に本発明による食器洗い機では、図6(A)に示す如く、電極板25a,25b,25cの下方の先端部の間隔を広げて形成してある。この実施例の場合、左右の電極板25aと25cの先端部を外側に開くように傾斜状に折り曲げて間隔を広げるようにしている。あるいは、左右の電極板25aと25cの先端部をR(円弧)状に屈曲させて間隔を広げるようにしてもよい。
このように電極板25a,25b,25cの先端部の間隔を広げて形成したことにより、この部分で水の表面張力が作用することはなくなるので、電解槽23内の水面が電極板25a,25b,25cより低下した場合に水は電極板25a,25b,25cの間に溜まることなく先端部からスムーズに流れ落ちることになる。従って、電極板25a,25b,25cの間が導通して不正な電流が流れるおそれはなく、誤動作を効果的に回避することができる。
この電極25において、電極板の間隔をW1、電極板の先端部の間隔をW2、電極板の先端部の折り曲げ部分の長さをLとする。W1については、この値が小さいほど電気抵抗が少なくなるため、同じ電流値であるなら印加電圧を低くできるので好ましいが、これを3mmより小さくすると電極板間に水が溜まり表面張力で下方に流れ落ちなくなる。このため本実施例では、電極板の間隔W1を3mm以上としている。またW2については、これをW1のほぼ2倍の寸法、即ち6mm以上とすることで、この部分において水の表面張力が作用しない構造とすることができる。また、Lの寸法はW2より大きくしている。これは、Lの寸法を充分に確保することにより電極板におけるW1の区間の長さを短縮し、電極板間から水が流れ落ち易い形状とするためである。
またこの電極25においてスペーサ42は、その下端部が電極板の折り曲げ部より上方に位置し、ここでスペーサ42の下端部は、電極板25a,25b,25cの間の縁部42aが電極板25a,25b,25cに対し傾斜した形状に形成されている。このため、電極板25a,25b,25cの間においてスペーサ42の下端部に水滴が付着しても、この水滴は傾斜状の縁部42aに沿って片側の電極板に吸い寄せられる状態となるので、電極板25a,25b,25cの間が導通することはなく、誤動作を一段と確実に防止することができる。
図8は電極板を2枚で構成した電極の実施例を示す。
即ちこの実施例の電極25は、極性の異なる2枚の電極板25a,25bを有してなり、両方の電極板25a,25bの下方の先端部を外側に折り曲げて間隔を広げてある。ここで電極板の間隔W1、電極板の先端部の間隔W2、電極板の先端部の折り曲げ部分の長さLの寸法関係は、図7の実施例と同様であり、また電極板以外の部分の構成もほぼ同様である。そしてこの図8の実施例においても、図7の実施例と同様の作用効果が得られるものである。
即ちこの実施例の電極25は、極性の異なる2枚の電極板25a,25bを有してなり、両方の電極板25a,25bの下方の先端部を外側に折り曲げて間隔を広げてある。ここで電極板の間隔W1、電極板の先端部の間隔W2、電極板の先端部の折り曲げ部分の長さLの寸法関係は、図7の実施例と同様であり、また電極板以外の部分の構成もほぼ同様である。そしてこの図8の実施例においても、図7の実施例と同様の作用効果が得られるものである。
さらに以上の実施例で示した電極25では、電極板25a,25b,25cを一定間隔で保持するスペーサ42を、電極板25a,25b,25cを固定するケース40と一体に形成した構成により、部品点数が少なく抑えられて組立性がよくなると共に、スペーサ42とケース40の接続箇所に水が溜まることはないので、ケース40内で水がスムーズに流れ落ちる効果がある。
以上、本発明による食器洗い機の実施例について説明したが、本発明はこの実施例の構成に限定されることなく、他にも種々の実施形態を採り得るものであることは言うまでもない。
8…洗浄槽
15…給水弁
16…給水口
22…電解水生成装置
23…電解槽
25…電極
25a,25b,25c…電極板
27…配管
28…大気開放弁
30…開放口
15…給水弁
16…給水口
22…電解水生成装置
23…電解槽
25…電極
25a,25b,25c…電極板
27…配管
28…大気開放弁
30…開放口
Claims (10)
- 電解水生成装置を備えた食器洗い機において、
水道から機内への水の供給を制御する給水弁とこの給水弁からの水を洗浄槽に供給する給水口との間に上記電解水生成装置を設け、上記給水弁、上記電解水生成装置、上記給水口を直列に配置した構成とすると共に、上記電解水生成装置に大気開放弁を設け、かつ上記電解水生成装置を上記洗浄槽の洗浄水面より高い位置に設けると共に、上記給水口を上記電解水生成装置と上記洗浄水面との間に位置して設けたことを特徴とする食器洗い機。 - 上記電解水生成装置で生成された電解水を上記洗浄槽に排出する手段として、上記給水弁からの給水による希釈電解水の排出手段と、上記大気開放弁からの大気開放による高濃度電解水の排出手段とを備え、前者は主としてすすぎに使用し、後者は除菌で使用するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の食器洗い機。
- 上記電解水生成装置から上記給水口に至る配管を、上記電解水生成装置の下部の排水口から上方に向かって立ち上げ、その後上記給水口に向かって降下させた形状に形成したことを特徴とする請求項1に記載の食器洗い機。
- 上記大気開放弁の動作用電源を上記電解水生成装置の動作用電源と共用し、かつ電源オン動作時に上記大気開放弁が開くようにしたことを特徴とする請求項1に記載の食器洗い機。
- 上記大気開放弁から大気開放を行なう開放口が上記洗浄槽内に開口されていることを特徴とする請求項1に記載の食器洗い機。
- 洗浄水の温度を検知するサーミスタによって上記電解水生成装置内の水が凍結する前の温度を検知し、上記大気開放弁を作動させて上記電解水生成装置内の水を上記洗浄槽に排出するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の食器洗い機。
- 上記電解水生成装置内に組み込まれている電極に流れる電流を検知して上記電解水生成装置に給水がされているか否かを判別するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の食器洗い機。
- 上記電極は少なくとも2枚の電極板によりなり、その下方の先端部の間隔を広げて形成したことを特徴とする請求項7に記載の食器洗い機。
- 上記電極板の間隔を3mm以上、上記先端部の間隔を6mm以上としたことを特徴とする請求項8に記載の食器洗い機。
- 上記電極板間に通して上記電極板の間隔を一定に保つ板状のスペーサを備え、このスペーサの下端部は、上記電極板間の縁部が傾斜状に形成されていることを特徴とする請求項8に記載の食器洗い機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003338086A JP2005102832A (ja) | 2003-09-29 | 2003-09-29 | 食器洗い機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003338086A Withdrawn JP2005102832A (ja) | 2003-09-29 | 2003-09-29 | 食器洗い機 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005102832A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007282831A (ja) * | 2006-04-17 | 2007-11-01 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 食器洗い機 |
CN114010124A (zh) * | 2021-11-12 | 2022-02-08 | 珠海格力电器股份有限公司 | 洗碗机 |
WO2023082789A1 (zh) * | 2021-11-12 | 2023-05-19 | 珠海格力电器股份有限公司 | 洗碗机 |
-
2003
- 2003-09-29 JP JP2003338086A patent/JP2005102832A/ja not_active Withdrawn
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