JPH0847471A - 食器洗浄機 - Google Patents

食器洗浄機

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JPH0847471A
JPH0847471A JP18740794A JP18740794A JPH0847471A JP H0847471 A JPH0847471 A JP H0847471A JP 18740794 A JP18740794 A JP 18740794A JP 18740794 A JP18740794 A JP 18740794A JP H0847471 A JPH0847471 A JP H0847471A
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JP
Japan
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water
cleaning
ionized water
washing
acidic
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JP18740794A
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English (en)
Inventor
Noritaka Okamura
則孝 岡村
Noritake Sumida
憲武 隅田
Tetsuo Moriyama
徹夫 森山
Eijiro Iguchi
栄二郎 井口
Eijiro Nakagawa
英次郎 中川
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗剤、薬剤等を用いることなく十分な洗浄力
を有する食器洗浄機を提供する。 【構成】 水道管蛇口より給水された水道水50は、電
気分解されてアルカリイオン水7および酸性イオン水8
が生成され、各々アルカリイオン水タンク5および酸性
イオン水タンク6に所定量貯留される。洗浄工程に入る
と、バルブ9が“開”となって、アルカリイオン水7が
所定量洗浄槽12に供給され、食器16が洗浄される。
洗浄工程が終了すると、洗浄槽12のアルカリイオン水
は排水ポンプ17によって下水道へ排出される。次に、
バルブ10が“開”となって、酸性イオン水8が洗浄槽
12に供給され、食器16の濯ぎ洗浄が行なわれる。濯
ぎ洗浄が終了すると、同じく酸性イオン水8は下水道へ
排出され、乾燥用ファン43による乾燥工程に入る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は食器洗浄機に関し、特
に洗浄工程と濯ぎ工程とによって食器等の洗浄を行なう
食器洗浄機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の一般的な食器洗浄機の構成
を示す概略断面図である。
【0003】図を参照して、食器洗浄機100は、洗浄
すべき食器等を出し入れするための開閉自在の前面ドア
29と、洗浄すべき食器16を設置するためのラック1
5と、ラック15の下部方向であって、洗浄水48を貯
留するための洗浄槽12と、洗浄槽12のほぼ中央部に
突出して回転自在の洗浄ノズル14と、洗浄ノズル14
の上に設けられた複数の噴射孔49と、洗浄槽12内に
設けられ、洗浄水を加熱するための加熱ヒータ40と、
洗浄水48を、洗浄ノズル14に供給するための洗浄ポ
ンプ13と、洗浄水48を排水管18に排出するための
排水ポンプ17と、洗浄水を供給するための給水管19
と、給水管19からの給水を制御するための給水栓47
と、洗浄された食器を乾燥させるための送風を行なうた
めの乾燥用ファン43と、乾燥用ファン43から送風さ
れた風を加熱するための温風用ヒータ44と、供給され
た温風を本体から外方へ排出させると共に、水蒸気を凝
縮して水を洗浄槽12に戻すための熱交換ダクト30
と、食器洗浄機全体を制御するためのCPUを中心とし
た制御装置41とから構成されている。
【0004】次に、この食器洗浄機100の洗浄動作に
ついて説明する。まず、前面ドア29を開けて洗浄すべ
き食器、調理器具16等をラック15の所定の場所に収
納して、ラック15を洗浄槽12上に配置した後、専用
洗剤を投入して運転を開始する。そして、給水弁47の
“開”動作により給水管19を通して所定量の洗浄水4
8を洗浄槽12に供給する。続いて、洗浄ポンプ13の
運転により加圧された洗浄水48を洗剤とともに回転洗
浄ノズル14の噴射孔49から食器16に噴射して、洗
浄が行なわれる。以後、濯ぎ工程、乾燥工程が行なわれ
る。
【0005】なお、業務用の皿洗い機においては、アル
カリ洗浄を行なうためにアルカリ溶液を用いた食器洗浄
機あるいは洗浄装置が知られている(特表昭59−50
2054号公報)。
【0006】また、従来から水道水に過酸化水素等の殺
菌剤を加えることにより殺菌水を得る方法もよく知られ
ている。
【0007】さらに、電解による酸性イオン水を利用し
た殺菌水の製造装置としては、特公平2−47958号
公報に見られるような殺菌効果を上げている例も知られ
ている。
【0008】さらに、電解による酸性イオン水を利用し
た便座の洗浄装置としては、特開平4−339934号
公報も知られている。
【0009】さらに、軟水器で採取された軟水を加熱
し、これを濯ぎノズルから被洗浄物に噴射する食器洗浄
機は、特開平4−161130号公報において知られて
いる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の食
器洗浄機では、洗剤の効果によって洗浄効果を得るとこ
ろが大であり、またその洗剤も食器洗浄機専用であるた
め販売店が限定され、一般の家庭用洗剤を扱う店では入
手できにくい場合が多く見られる。
【0011】また、濯ぎ洗浄においては水道水をそのま
ま使用するため、水滴として残った水道水中に溶存する
カルシウムやマグネシウム分などが、食器の乾燥後に白
い斑点となって付着し、洗浄不良と間違うようないわゆ
るウォータースポットと呼ばれる、曇りや汚れとなって
残る場合がある。このウォータースポットを防止するた
めに市販の仕上剤を使用する必要があったが、この仕上
剤も取扱店が限定され、入手しにくいという欠点があっ
た。
【0012】このように、従来の洗剤・仕上剤投入型洗
浄機や薬剤投入型洗浄機では、イニシャルコスト(器具
購入コスト)の他に、ランニングコスト(洗剤、仕上
剤、薬剤)が必要になるとともに人体への影響(たとえ
ば手荒れや界面活性剤による障害など)や、汚水、排水
による環境への影響がある。
【0013】また、特公昭59−502054号公報の
ようなアルカリ溶液による洗浄機では、薬剤のコストと
は別に、排水処理、溶液の回収・再利用などの保守管理
に多大な設備、費用を必要とする。
【0014】さらに、水道水に過酸化水素等の殺菌剤を
加えることにより得る方法は、高価な殺菌剤を用いるこ
とからコストが高くなってしまう。また薬剤により殺菌
性を与えているため、この殺菌水は食品の保存水(たと
えば豆腐の保存水)として用いることができない(特公
平2−47958号公報)。したがって、このような殺
菌水は食器の洗浄に用いることは全くできない。
【0015】さらに、電解による酸性イオン水を利用し
た殺菌水の製造装置は、あくまでも酸性イオン水の利用
だけを考えたものであり、同時に生成されるアルカリイ
オン水は中和剤を添加されて、再び電解槽に戻されてい
る。
【0016】さらに、特開平4−339934号公報に
おける電解による酸性イオン水を利用した洗浄装置は、
酸性イオン水だけを洗浄水として利用し、アルカリイオ
ン水は水洗用タンクに戻し、水洗用水の一部として使用
しているだけにすぎない。
【0017】さらに、ウォータースポットにおけるカル
シウムやマグネシウム等の物質をなくすために、軟水器
で採取された軟水を加熱し、これを濯ぎノズルから被洗
浄物に噴射する食器洗浄機(特開平4−161130号
公報)は、軟水器に使用しているイオン交換樹脂の再生
作業を簡略化するために、被洗浄物の種類によって軟水
器を使用するか否かを選択しているものにすぎない。
【0018】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、洗剤、薬剤等を用いることなく、
十分な洗浄力を有する食器洗浄機を提供することを目的
とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る食
器洗浄機は、供給された水を受入れる受入手段と、受入
れられた水からアルカリイオン水を生成する生成手段
と、生成されたアルカリイオン水を用いて食器を洗浄す
る洗浄手段とを備えたものである。
【0020】請求項2の発明に係る食器洗浄機は、請求
項1の食器洗浄機において、生成手段は受入れられた水
からアルカリイオン水とともに酸性イオン水を生成し、
洗浄手段による洗浄が終了後、生成された酸性イオンを
用いて食器を濯ぎ洗いをする濯ぎ手段をさらに備えたも
のである。
【0021】請求項3の発明に係る食器洗浄機は、請求
項2の食器洗浄機において、生成手段は受入れられた水
を電気分解することによって同時にアルカリイオン水お
よび酸性イオン水を生成するものである。
【0022】
【作用】請求項1の発明においては、供給された水から
生成されたアルカリイオン水を用いて洗浄を行なう。
【0023】請求項2の発明においては、請求項1の発
明の作用に加えて、アルカリイオン水とともに生成され
た酸性イオン水を用いて濯ぎ洗いを行なう。
【0024】請求項3の発明においては、請求項2の発
明の作用に加えて、アルカリイオン水および酸性イオン
水は水の電気分解によって同時に得られる。
【0025】
【実施例】図1はこの発明の第1の実施例による食器洗
浄機の構成を示す概略断面図である。
【0026】図を参照して、本体部分の構成は、図8で
示した従来の食器洗浄機と基本的に同一の構成であるの
で、ここでの説明は繰返さないものとし、ここでは従来
の洗浄機と異なり、また本発明の特徴部分でもある給水
処理部分についてその構成を説明する。
【0027】水道管蛇口より給水された水道水50は給
水管19および20の間に設けられたバルブ1を介して
電解槽2に供給される。電解槽2の構造は後述するが、
電解槽2から取出された陰極水管3はアルカリイオン水
タンク5に接続し、同じく電解槽2から取出された陽極
水管4は酸性イオン水タンク6に接続される。アルカリ
イオン水タンク5には、陰極水管3を通して供給される
アルカリイオン水7が所定の水位まで貯留され、酸性イ
オン水タンク6にも陽極水管4を通して供給された酸性
イオン水8が所定の水位まで貯留される。アルカリイオ
ン水タンク5および酸性イオン水タンク6の下部にはバ
ルブ9および10が各々設けられ、洗浄機本体内に接続
される洗浄給水管11に接続される。
【0028】図2は図1の電解槽2の内部構造を示した
断面図である。図を参照して、水道管蛇口に接続された
給水管20に繋がる電解槽2の中には複数の陽極板21
a,21bと、複数の陰極板22a,22b,22cと
が、複数の開口が設けられた隔壁23a〜23dを介し
て対向配置されている。水道水50は隔壁23a〜23
dの各々で区画化された、陰極板22a,22b,22
cの各々を収納した陰極板室24a,24b,24c
と、隔壁23a〜23dの各々で区画された、陽極板2
1a,21bを収納した陽極板室25a,25bとに導
かれる。
【0029】ここで、電解槽2の陰極板22a,22
b,22cと陽極板21a,21bとの間へ直流電圧を
印加すると、供給された水道水50は電気分解により隔
壁23a〜23dの開口を通して陰極板室24a,24
b,24cには陰極水(アルカリイオン水)7が、陽極
板室25a,25bには陽極水(酸性イオン水)8が各
々生成される。
【0030】次に、図1および図2を参照して、この発
明の第1の実施例による洗浄機の動作について説明す
る。
【0031】洗浄すべき食器16等をラック15に設置
した後、洗浄運転が指示されると、バルブ1が“開”と
なって、水道管蛇口に接続された給水管19および給水
管20を通して電解槽2へ水道水50が導かれる。電解
槽2内に供給された水道水50から、陽極板21a,2
1bと陰極板22a,22b,22cに通電されること
によって電気分解により陽極水と陰極水とが生成され
る。陰極水は油脂類、澱粉質に対して洗浄効果を持つア
ルカリイオン水であって、洗浄用に供するものであり、
陽極水は殺菌・消毒作用を有し、かつ溶存ミネラル分の
少ない酸性イオン水であって濯ぎ洗浄用に供するもので
ある。
【0032】電解槽2で分解されたアルカリイオン水7
は陰極板室24a,24b,24cから陰極水管3を通
じて、また酸性イオン水8は陽極板室25a,25bか
ら陽極水管4を通じて、各々に独立したアルカリイオン
水タンク5および酸性イオン水タンク6に一定水位まで
供給され、貯留される。この状態では、バルブ9および
10はいずれも“閉”となっている。なお、この際に最
初(第1回目)の洗浄(アルカリイオン水洗浄)を行な
うための洗浄水の量だけバルブ9を“開”として、洗浄
槽12に流し込んでおいてもよい。
【0033】このようにして、アルカリイオン水タンク
5および酸性イオン水タンク6に貯留されたアルカリイ
オン水7と酸性イオン水8は、バルブ9およびバルブ1
0の開閉状態を制御することによって、洗浄工程に応じ
て順次洗浄用給水管11を通じて洗浄槽12に洗浄水4
8として必要量だけ供給される。なお、食器等は、アル
カリイオン水7および酸性イオン水8を貯留しながら、
またはこれらを貯留した後ラック15に並べてもよい。
【0034】そして、洗浄槽12に供給されたアルカリ
イオン水は洗浄ポンプ13に通電することで加圧され、
ラック15の食器16に、回転する洗浄ノズル14の噴
射孔49からの噴射により洗浄工程を行なう。この際、
洗浄槽12に設置された加熱ヒータ40も通電されるの
で、アルカリイオン水は循環しながら温水化され、さら
に洗浄効果が向上する。
【0035】洗浄アルカリイオン水は残渣を捕集するフ
ィルタ42を通して排水ポンプ17の作動により排水管
18を通じて一般家庭用下水道へ排水される。
【0036】これで第1回目の洗浄工程を終了したこと
になる。次に、第2回目の洗浄工程を行なうが、前記第
1回目の洗浄工程と同様に新たなアルカリイオン水を用
いて洗浄から排水までの工程を繰返す。
【0037】第3回目の洗浄工程においては、濯ぎ洗浄
を行なう。この工程では、第1回目の洗浄工程の如く、
酸性イオン水タンク6に貯留された酸性イオン水8は、
バルブ10を介して洗浄用給水管11を通じて、洗浄槽
12に必要量だけ供給される。
【0038】洗浄槽12に供給された酸性イオン水は、
やはり洗浄ポンプ13に通電することで加圧され、ラッ
ク15の食器16に、回転する洗浄ノズル14の噴射孔
49からの噴射による濯ぎ工程を行なう。この際も、洗
浄槽12に設置された加熱ヒータ40に通電され、酸性
イオン水は循環しながら温水化され、さらに濯ぎ洗浄効
果が向上する。
【0039】濯ぎ工程を終えた酸性イオン水も残渣を捕
集するフィルタ42を通して排水ポンプ17により、排
水管18を通じて一般家庭用下水道へ排水される。これ
によって、第3回目の洗浄工程は終了したことになる。
【0040】さらに最終濯ぎ洗浄工程(第4回目の洗浄
工程)として、新たな酸性イオン水8を用いて第3回目
の洗浄工程と同様に濯ぎ洗浄工程を行なう。
【0041】ここで、ウォータースポットが特に問題と
ならないような場合には、節電のために最終の濯ぎ工程
(酸性イオン水洗浄)に加えて、さらに、第5回目の濯
ぎ工程として、あるいは第4回目の濯ぎ工程に代えて水
道水による濯ぎ洗浄を行なうという方法も考えられる。
この場合は水道水を直接洗浄槽12に供給できる構成を
食器洗浄機に加えればよい。
【0042】以上で一連の食器洗浄工程が終了した訳で
あるが、次に乾燥仕上工程を行なう。
【0043】乾燥仕上工程は、洗浄槽12の側壁上部に
設けた乾燥用ファン43と温風用ヒータ44によって温
風を食器16に供給することで行なわれる。
【0044】なお、一連の洗浄工程における時間、温
度、水位(水量)などの制御は、各部、各所に配置され
た各種センサからの信号に基づき、制御装置41を通じ
て適正に行なわれる。具体的には、制御装置41は電解
槽2の電圧および陽極・陰極のクリーニング(電極間に
逆電圧を印加し、電極に付着した不純物を除去する)、
バルブ1,9,10の開閉、洗浄用水タンク5,6の貯
水量、洗浄用水7,8の供給量制御、加熱用ヒータ40
による洗浄用水7,8の温度制御、洗浄ポンプ13、排
水ポンプ17の駆動、乾燥用ファン43と温風用ヒータ
44の運転・制御などを自動制御する。よって、洗浄工
程に応じて自動的に洗浄用水7,8を供給・排出し、食
器の乾燥・保管が可能である。
【0045】図3は図1および図2で示した食器洗浄機
の電気回路の構成を示した図であり、図4は図3の電解
槽用電源回路31の詳細図である。
【0046】図を参照して、食器洗浄機に供給される交
流電源は、ヒューズFu、電源水S 1 およびドアスイッ
チS2 を介して各部へ供給される。電解槽用電源回路3
1はタンク7側の水位スイッチS3 、タンク8側の水位
スイッチS4 および圧力スイッチS12によってオン・オ
フ制御され、バルブ1はスイッチS3 およびS4 によっ
て、バルブ9はスイッチS3 およびS4 さらにタイマ接
点S6 によってオン・オフ制御される。バルブ10は、
スイッチS4 およびタイマ接点S7 によってオン・オフ
制御される。洗浄ポンプ13および加熱ヒータ40は、
水位スイッチS 5 およびタイマ接点S8 によって、排水
ポンプ17は、タイマ接点S9 によって、乾燥用ファン
43および温風用ヒータ44は、タイマ接点S10および
温度スイッチS11によって各々オン・オフ制御される。
また、CPUを含む制御装置41は、電源スイッチS1
およびドアスイッチS2 のオンによって電源供給を受け
る。
【0047】図4を参照して、電解槽用電源回路31は
電源トランス34の1次側配線32には電源表示ランプ
33が設けられ、電解槽が動作中である旨が表示され
る。一方、トランス34の2次側配線38には、2次側
タップチェンジャー35が設けられ、整流器36および
平滑用コンデンサ37を介して電解槽2の中の陽極板2
1および陰極板22に印加する電圧の調整を行なう。な
お、陽極板21と陰極板22との間の印加電圧を調整す
るのは、陰極水と陽極水のPH等を洗浄目的等に併わせ
て調整するためである。
【0048】図5は上記実施例における食器洗浄機の実
際の洗浄工程の具体例を示した図である。
【0049】図では、電解水生成貯留工程と、洗浄・排
水工程(2サイクル)と、濯ぎ洗浄・排水工程(2サイ
クル)とからなる各洗浄工程において、各構成部品のオ
ン・オフ状態が示されている。
【0050】図6は図1の食器洗浄機において電気分解
によって得られたアルカリイオン水の洗浄能力を、一般
の水道水および洗浄溶液と比較した表である。
【0051】図を参照して、食器に付いた汚れとして、
油脂汚れと、米飯汚れと、蛋白質汚れとを対象とし、洗
浄水としては、アルカリイオン水(PH:10.5)、
水道水(PH:6.8)および洗剤溶液(PH:9.
5)としている。洗浄度は洗浄前を100%としてお
り、各々の汚れに対して、各洗浄水によって洗浄した場
合の汚れ除去度が%として表されている。これによっ
て、アルカリイオン水の食器に対する洗浄効果の高さが
判明したが、電解槽で電気分解により生成された陰極水
(アルカリイオン水)は油脂類、澱粉質、蛋白質による
食器の汚れに対して下記のような洗浄理論がある。
【0052】油脂類→→脂肪酸+グリセリン (脂肪酸は石鹸を生成し、グリセリンは水に溶ける) 澱粉質→→アルカリによって膨張 (水、温水に溶けやすくなる) 蛋白質→→ペプチド結合を分解し、アミノ酸などを生成 (加水分解反応によって、水、温水に溶けやすくなる) 以上のことから、理論上からもアルカリイオン水による
食器洗浄が可能となることが判明する。
【0053】陽極水(酸性イオン水)は、原水の水道水
中に溶存するカルシウム分などが陰極水側へ流出するた
めほとんどミネラル分を含まず、食器の濯ぎ、乾燥終了
後にもウォータースポットの発生が少ない。
【0054】さらに、陽極水は酸性であるため殺菌・消
毒作用を有し、洗浄槽内も同時に殺菌・消毒効果を得る
ことができる。またいずれの場合でも、洗浄水・濯ぎ洗
浄水は、電気ヒータにより温水化して使用すると、洗
浄、殺菌および消毒効果はより大きく作用する。
【0055】さらに、洗浄用アルカリイオン水と、濯ぎ
洗浄用酸性イオン水は全洗浄工程終了後に一般下水道へ
排出しても最終的には中和するため下水環境へ及ぼす影
響は少ないといえる。
【0056】最近、アルカリイオン水の高い還元力を利
用して、半導体製造工程中に発生するウェハ上の微粒子
などを除去する方法が開発されているが、ここでも微粒
子の有する静電気の動きによる付着を取除く効果が大き
いと分析されている。
【0057】ところで、上記の方法によると、薬品を利
用した高いPH度での洗浄に比べてアルミニウム製の食
器等を腐蝕させるといった問題も低減できる利点があ
る。さらに、酸性イオン水を利用した洗浄は、酸性薬品
による洗浄と同程度の洗浄能力を有することも証明され
ている。
【0058】図7はこの発明の第2の実施例による食器
洗浄機の概略構成を示す断面図である。
【0059】先の第1の実施例による洗浄機と異なる点
は、電解槽2に対する給水部分のみであるので、その構
成および動作についてここでは説明し、他の構成部分に
ついてはその説明は繰返さない。
【0060】給水栓47を“開”とすることによって、
水道管蛇口46より放出する水道水50は、貯水桶51
に一旦溜められる。そして、給水管19の途中に設けら
れた給水ポンプ45を作動させることにより、貯水桶か
ら電解槽2へ水道水50を導く。このように構成するこ
とによって、水道管蛇口へ給水管19を接続する部材と
工事とを省くことが可能となり、水道管蛇口の寸法、形
状および位置に制限されることなく食器洗浄機を設置す
ることができる。
【0061】なお、上記両実施例では、食器洗浄機を対
象としているが、電気分解によって生成されたアルカリ
イオン水と酸性イオン水とを用いて洗浄および濯ぎを行
なう思想は、他の食品の洗浄装置やプラントにも応用す
ることができる。
【0062】
【発明の効果】請求項1の発明は以上説明したとおり、
供給された水から生成されたアルカリイオン水を用いて
洗浄を行なうので、洗剤および薬剤等を用いることなく
食器の洗浄が可能となる。
【0063】請求項2の発明は以上説明したとおり、請
求項1の発明の効果に加えて、仕上剤を用いることな
く、またウォータースポットのない濯ぎ洗浄が可能とな
る。
【0064】請求項3の発明は以上説明したとおり、請
求項2の発明の効果に加えて、アルカリイオン水および
酸性イオン水は水の電気分解によって同時に得られるの
で、効率的な洗浄水の生成となり、またコスト的にも有
利な食器洗浄機となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例による食器洗浄機の概
略構成を示す断面図である。
【図2】図1で示されている電解槽2の内部構成を示し
た断面図である。
【図3】図1および図2で示されている食器洗浄機の電
気回路の構成を示した図である。
【図4】図3で示されている電気回路のうち、電解槽用
電源回路の詳細を示した回路図である。
【図5】図1の食器洗浄機の実際の洗浄工程における各
構成部品の動作状態を示した図である。
【図6】図1の食器洗浄機で用いているアルカリイオン
水の洗浄効果を水道水および洗剤溶液の各々と比較した
表である。
【図7】この発明の第2の実施例による食器洗浄機の概
略構成を示す断面図である。
【図8】従来の食器洗浄機の概略構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
2 電解槽 5 アルカリイオン水タンク 6 酸性イオン水タンク 7 アルカリイオン水 8 酸性イオン水 12 洗浄槽 19,20 給水管 21a,21b 陽極板 22a,22b,22c 陰極板 31 電解槽用電源回路 45 給水ポンプ 50 水道水 51 貯水桶 なお、図において同一符号は同一または相当部分を示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井口 栄二郎 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 中川 英次郎 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給された水を受入れる受入手段と、 前記受入れられた水からアルカリイオン水を生成する生
    成手段と、 前記生成されたアルカリイオン水を用いて食器を洗浄す
    る洗浄手段とを備えた、食器洗浄機。
  2. 【請求項2】 前記生成手段は前記受入れられた水から
    前記アルカリイオン水とともに酸性イオン水を生成し、 前記洗浄手段による洗浄が終了後、前記生成された酸性
    イオン水を用いて食器を濯ぎ洗いする濯ぎ手段をさらに
    備えた、請求項1記載の食器洗浄機。
  3. 【請求項3】 前記生成手段は前記受入れられた水を電
    気分解することによって、同時に前記アルカリイオン水
    および前記酸性イオン水を生成する、請求項2記載の食
    器洗浄機。
JP18740794A 1994-08-09 1994-08-09 食器洗浄機 Withdrawn JPH0847471A (ja)

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