JP2004254929A - 食器洗浄機 - Google Patents
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Abstract
【課題】除菌信頼性の向上を図る。
【解決手段】本体1の内部には、洗浄槽6、洗浄装置7が設けられている。洗浄装置7の洗浄ポンプ24が作動すると貯水タンク6bの洗浄水を吸引して噴射アーム19から洗浄水を噴出させるものである。この噴出された洗浄水は再び貯水タンク6bに戻るというように循環する。洗浄槽6において水が溜まる部分である貯水タンク6bには、抗菌性が付与されている。すなわち、貯水タンク6bは耐熱性のポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂で構成されており、この熱可塑性樹脂に抗菌剤が混練されている。
【選択図】 図1
【解決手段】本体1の内部には、洗浄槽6、洗浄装置7が設けられている。洗浄装置7の洗浄ポンプ24が作動すると貯水タンク6bの洗浄水を吸引して噴射アーム19から洗浄水を噴出させるものである。この噴出された洗浄水は再び貯水タンク6bに戻るというように循環する。洗浄槽6において水が溜まる部分である貯水タンク6bには、抗菌性が付与されている。すなわち、貯水タンク6bは耐熱性のポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂で構成されており、この熱可塑性樹脂に抗菌剤が混練されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、本体内部の洗浄水循環経路に抗菌機能を付与して除菌する食器洗浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、食器洗浄機においては、食器を洗浄槽に収容し、必要量の洗剤を投入し、洗浄槽に水を供給して底部に溜め、この溜めた水を洗浄装置により吸引して、この洗浄槽の内部に収容した食器に噴射し、洗浄槽に戻す循環を行って前記食器を洗浄するようにしている。
【0003】
ところで、洗浄槽底部や、洗浄水循環経路における水が溜まる部分などに、富栄養成分の多い残滓が残存しているような場合に洗浄槽内に雑菌による異臭が発生するおそれがあった。
【0004】
そこで、抗菌性能をもつ部材により洗浄槽や食器かごや排水ホースを構成したものがある。このものでは、槽の下部が開口していて、その開口下部に洗浄装置の吸入管が接続されている(例えば特許文献1)。
また、すすぎ時に水温を65℃以上で5分以上食器にかけて除菌を図るようにしたものがある(例えば特許文献2)。
さらにまた、洗浄槽の底部に電極を設けて、抗菌機能を持たせたものもある(例えば特許文献3)。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−111451号公報
【0006】
【特許文献2】
特開平3−222929号公報
【0007】
【特許文献3】
特開平4−357916号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に示される構成の場合、抗菌性能をもつ部材は常時水と接触しているわけではないので、抗菌機能が低くて除菌にさほど寄与しない。
また、特許文献2に示される構成の場合、食器の量が多いと除菌効果の信頼性が低いという欠点がある。
【0009】
さらにまた、特許文献3に示される構成においては、電極におけるリード線接続部部分は、他の部分より電極体積が実質的に少なく、電極におけるリード線接続部部分での電極消耗が速く、接続部分での破損や電極短絡などのおそれがあり、もって抗菌機能の持続性が低いという欠点があった。要するに、除菌信頼性が低いというものであった。
【0010】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、除菌信頼性の向上を図ることができる食器洗浄機を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、洗浄槽の底部に水を溜め、この溜めた水を洗浄装置により吸引して、この洗浄槽の内部に収容した食器に噴射し、洗浄槽に戻す循環を行って前記食器を洗浄するものにおいて、
前記洗浄槽における水が溜まる部分または水の循環経路の配管における水が溜まる部分に抗菌性を付与したところに特徴を有する。
【0012】
これによれば、長時間水が溜まる部分に抗菌性が付与されているから、雑菌発生が予測される部分への抗菌イオンの十分な溶出が期待でき、十分な除菌効果が期待できる。
【0013】
請求項2の発明は、洗浄槽の底部に水を溜め、この溜めた水を洗浄装置により、この洗浄槽の内部に収容した食器に噴射して、該食器を洗浄するものにおいて、
前記水を加熱するヒータと、
前記水の温度を検出する温度センサーと、
前記ヒータによる水加熱を行いつつ前記洗浄装置により洗浄を行い、前記温度センサーによる検出温度が、75℃より高く80℃以下の目標温度に達したときから所定時間経過した時点で前記ヒータによる水加熱を停止し、さらに、その停止後所定時間経過してから洗浄装置による洗浄を停止する除菌制御手段と
を備えてなるところに特徴を有する。
【0014】
これによれば、食器の多少にかかわらず、水温を目標温度近傍に適正時間キープでき、その水温と適正キープ時間とによって食器や洗浄槽など水のかかる部位を確実に除菌できる。しかも、75℃より高く80℃以下という高温度で除菌するから短時間での除菌が可能となり、しかも過度に高温となることがない。
【0015】
請求項3の発明は、洗浄槽の底部に水を溜め、この溜めた水を洗浄装置により、前記洗浄槽の内部に収容した食器に噴射して、該食器を洗浄するものにおいて、
前記洗浄槽への給水路もしくは前記洗浄装置を通る水の経路に、一方が抗菌作用を有する材料からなる一対の電極を水に浸漬するように配設し、
この電極におけるリード線接続部側の部分での水接触量が、他の部分での水接触量より少なくなるように構成したところに特徴を有する。
【0016】
上記構成においては、電極が通電されると、抗菌イオンが溶出して電極が消耗されてゆく。この場合、電極におけるリード線接続部側の部分での水接触量が他の部分での水接触量より少ないから、電極におけるリード線接続部部分での電極消耗が少なく、接続部分での破損や電極短絡などを防止できて、抗菌機能の持続性が向上し、除菌信頼性が向上する。
【0017】
この場合、請求項4の発明のように、電極に、定電流を与えられるようにしても良く、このようにすると、抗菌イオンの溶出を一定量とすることが可能で、安定した抗菌機能を期待できる。
【0018】
請求項5の発明は、洗浄槽の底部に水を溜め、この溜めた水を洗浄装置により、前記洗浄槽の内部に収容した食器に噴射して、該食器を洗浄するものにおいて、
前記洗浄装置を通る水の経路における水が溜まる部位に、一方が抗菌作用を有する材料からなる一対の電極を、水に浸漬するように配設し、
この電極に、洗浄装置の非駆動時に定期的に通電するようになっているところに特徴を有する。
【0019】
これによれば、洗浄装置の非駆動時に定期的に電極に通電するから、雑菌発生が予測される部分での抗菌イオンの十分な溶出が期待でき、より一層の除菌効果が期待できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施例につき、図1ないし図5を参照して説明する。まず、図2及び図3は食器洗浄機全体の外観斜視図で、本体1と、前面側の扉としての第1の扉(下扉)2と、第2の扉(上扉)3と、操作パネル4とを示している。
このうち、本体1は図1の断面図に示すように外箱5により外殻が形成されており、この外箱5内に洗浄槽6が設けられていると共に、外箱5内底部に洗浄装置7が設けられている。前記洗浄槽6前面の開放した開口部8は、前記第1の扉2及び第2の扉3により開閉可能とされている。
【0021】
しかるに、図1にも示すように、下部の第1の扉2には、前面にハンドル9および図示しない扉ロック機構の解除用の押し釦10を設けている。そして、図2の閉鎖状態から、押し釦10を押して扉ロック機構のロックを解除した後、ハンドル9をもって第1の扉2を手前に回動すると、第2の扉3も図示しない連動機構により連動して回動し、上下に両開きする(図3参照)ようになっている。尚、上部の第2の扉3には、前記洗浄槽6内の水蒸気を排出すべく機外前方に連通した排気口11を設けている。
【0022】
そして、前記操作パネル4には、一時運転停止用を兼ねたスタートスイッチ12や、各種の運転コースを選択するコース設定スイッチ13や、洗浄や乾燥等の条件設定スイッチ14等のスイッチ入力手段と、残り時間や運転状況等を表示する表示部15を備えている。また、この操作パネル4の裏側には、制御手段としての制御装置16(図4参照)が配設され、該制御装置16はマイクロコンピュータを主体とした回路構成からなり、予め記憶された制御プログラムに基づき食器洗浄機の運転全般を制御するもので、その制御内容については後述する。
【0023】
また、前記洗浄槽6内には、底部にヒータとしてのシーズヒータ17が配設されるとともに、このシーズヒータ17の上面側を覆うように径大な多孔板からなるヒータカバー18が設けられている。このシーズヒータ17は、洗浄およびすすぎ行程では洗浄槽6内に供給された水を加熱温水化し、また乾燥行程では後述する送風機27からの送風を温風化する。
【0024】
更に、上記ヒータカバー18より上方に位置して、洗浄装置7の一部を構成する例えば2個の中空の噴射アーム19が設けられ、洗浄槽6底部に固定された筒状のアーム支え20と連通し且つこれに回転可能に軸支されるとともに、これら噴射アーム19の上面には複数の噴射孔19aを備えている。
尚、洗浄槽6最低部位には、口部6aが形成されており、この口部6aに該洗浄槽6の一部を構成する集水用の貯水タンク6bが水密に取付けられており、その口部6a上方には径小な多孔板からなるフィルタ21が配設され、さらにフィルタ21の下方部(貯水タンク6b上部)には、さらに径小な多孔板からなるフィルタ21aが配設されている。この貯水タンク6bの底部には洗浄ポンプ24および排水ポンプ25(詳細は後述する)が配管24aおよび25aを介して連通している。
【0025】
更には、上記噴射アーム19の上方に位置して食器かご22が、洗浄槽6の前面開口部8から出し入れ可能に配設されている。この食器かご22は、洗浄槽6の両側壁に突設した段部23上に滑動可能に支持されている。
【0026】
しかして、前記洗浄装置7は、噴射アーム19と、洗浄槽6の外底部に配設された前記洗浄ポンプ24と、ポンプモータ26とから構成されている。
具体的には、上記洗浄ポンプ24は吸込み側の一端が前記貯水タンク6bに配管24aを介して連通接続され、吐出側の他端が前記アーム支え20に連結され、以って噴射アーム19に連通している。一方、上記排水ポンプ25は同じく吸込み側の一端が貯水タンク6bに配管25aを介して連通接続され、吐出側の他端が機外に導出された槽排水管路28に接続されている。
【0027】
しかるに、共通とするポンプモータ26は、例えば正回転時には洗浄ポンプ24のみが有効に機能し、貯水タンク6b内の洗浄水が吸引されて、該洗浄ポンプから圧送され、筒状のアーム支え20を経て噴射アーム19の噴射孔19aから噴射され、該噴射アーム19はその噴射反動を利用して回転せられ、食器かご22内の食器類に対して、むらのない噴射洗浄が行われる。そして、噴射された洗浄水は、洗浄槽6の貯水タンク6bに戻るという循環をする。従って、洗浄槽6、その一部である貯水タンク6b、配管24a、洗浄ポンプ24、噴射アーム19は、洗浄水の循環経路を構成する。反対に逆回転時には、排水ポンプ25のみが有効に機能して洗浄後の洗浄水を槽排水管路28から機外に排水する構成としている。
【0028】
また、前記送風機27は、洗浄行程およびすすぎ行程後に食器類を乾燥するために外気を吸入して洗浄槽6内に送風するもので、これに設けられた送風管29は洗浄槽6内下部の前記ヒータカバー18で覆われたシーズヒータ17近傍に連通接続されている。従って、送風管29から供給された空気は、洗浄槽6内のシーズヒータ17で加熱温風化され、上方の食器類に向けて送風され乾燥行程が実行される。
【0029】
そして、図1に示す洗浄槽6の背面側には該洗浄槽6内に洗浄水を供給するための給水配管30が設けられている。この給水配管30には給水弁38が設けられている。
【0030】
そして、図4は前記制御装置16の電気ブロック図を示すもので、制御装置16は制御プログラムに基づき、前記したスタートスイッチ12やコース設定スイッチ13等の操作パネル4からのスイッチ入力部31の入力をはじめ、前記第1の扉2の開閉に応動する扉スイッチ32、温度センサーたる槽水温センサー33、水位センサー34等の検知信号を入力するようにしている。
【0031】
また、インバータ回路35を介してポンプモータ26をインバータ駆動することにより、該ポンプモータ26の回転速度や回転方向を駆動制御し、以って洗浄ポンプ24および排水ポンプ25を運転制御するようにしている。
【0032】
更に、駆動回路36を介して、送風機27、シーズヒータ17、運転コースの行程表示や時間表示をする前記表示部15、および給水弁38並びに終了報知等を行なう報知器37等を制御する。
【0033】
さて、前記洗浄槽6において水が溜まる部分である貯水タンク6bには、抗菌性が付与されている。すなわち、貯水タンク6bは耐熱性のポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂で構成されており、この場合、この熱可塑性樹脂に抗菌剤が0.1〜3%混練されている。特に本実施例では、銀イオンをアパタイト成分もしくはゼオライトなどの無機性多孔質体に固定化した抗菌剤を用いている。
【0034】
次に、上記構成のものの作用を述べる。
図5は、上記制御装置16による制御内容を運転のコース例えば「標準コース」を示している。この「標準コース」は、「給水」、「洗い」、「排水」の行程から成る「洗浄」運転と、「給水」、「すすぎ」、「排水」の行程から成る「すすぎ」運転(2回)、「給水」、「加熱すすぎ」、「排水」の行程から成る「加熱すすぎ」運転、及び「乾燥」の行程から成る「乾燥」運転を実行するものである。
【0035】
更に、そのうちの「給水」行程は、給水弁38を開放させて、水位センサー34で検知される水位まで洗浄槽6内に給水するものであり、「洗い」行程は、シーズヒータ17の発熱を伴い、洗浄ポンプ24を作動させて貯水タンク6bの洗浄水を吸引して噴射アーム19から洗浄水を噴出させるものである。この噴出された洗浄水は再び貯水タンク6bに戻るというように循環する。このとき、あらかじめ洗浄槽6内に収容された洗剤が、洗浄水に溶解し、食器の汚れの除去を促進する。又、このとき、洗浄水の温度は、図5の(b)に示すように、ほぼ65℃にまで上げられ、これも食器の汚れの除去を促進する。「排水」行程は、排水ポンプ25を作動させて洗浄水を排出するものである。
【0036】
「すすぎ」行程は、洗浄ポンプ24だけを作動させて噴射アーム19から洗浄水(洗剤を含まず)を噴出させ、上述と同様に洗浄水を循環させるものであり、それに対して、「加熱すすぎ」行程は、シーズヒータ17の発熱を伴い、洗浄ポンプ24を作動させて噴射アーム19から洗浄水(これも洗剤を含まず)を噴出させ循環させるものである。このときの洗浄水の温度も、ほぼ65℃にまで上げられる。
そして、「乾燥」行程は、シーズヒータ17を例えば間欠的に発熱させつつ、送風機27を作動させて、洗浄槽6内に温風を通すものである。
【0037】
さて、排水ポンプ25によって洗浄水が機外に排出されるとはいうものの、洗浄槽6の貯水タンク6bには水が残って溜まることがある。この洗浄水は、食器に付着していた残滓や洗剤などの栄養分が溶け込んでいる可能性があって、しかも、運転終了後は温度も比較的高く、雑菌が繁殖する可能性もある。
【0038】
しかるに本実施例によれば、洗浄水が溜まる部分である貯水タンク6bに抗菌剤が含有されているから、洗浄水と抗菌剤との接触時間が長くて、抗菌剤の銀イオンが徐々に溶出し、十分な除菌効果が期待できる。特に銀イオンであるため、食品衛生上も問題はない。また、その量は非常に少なくても除菌効果があり、長期にわたる除菌効果が期待できるものである。
【0039】
なお、上記第1の実施例では、貯水タンク6bに抗菌性を付与する構成としたが、洗浄水の循環経路の配管のうち水が溜まる部位例えば配管25aに抗菌性を付与する構成としても良い。
【0040】
図6ないし図8は本発明の第2の実施例を示している。この第2の実施例では、除菌をしながら洗浄運転を行う「除菌コース」を備えている。この「除菌コース」は第1の実施例の「標準コース」と次の点が異なる。すなわち、「洗浄」転及び「加熱すすぎ」運転において、除菌のために水温を80℃近傍にまで高める制御(後述する)を行うものであり、第1の実施例に示した制御装置16が除菌制御手段として機能する。
【0041】
「洗浄」運転の「洗い」行程及び「加熱すすぎ」運転の「加熱すすぎ」行程は、洗剤の有無は異なるが基本的に同様の制御である。今「加熱すすぎ」行程について述べる。すなわち、この「加熱すすぎ」行程においては、図7(a)、(b)、(c)に示すように、シーズヒータ17をオンすると共に、洗浄ポンプ24もオンする。これにて、洗浄水を加熱しながら、貯水タンク6bの洗浄水を吸引して噴射アーム19から洗浄水を噴出させるものである。この噴出された洗浄水は再び貯水タンク6bに戻るというように循環する。このとき、洗浄水の温度は、図7の(a)の特性線Tに示すように、上昇してゆく。なお、特性線S1は収容量が少ない場合の食器温度変化を示し、特性線S2は収容量が多い場合の食器温度変化を示す。そして、洗浄水の温度(これは槽水温センサー33にて検出)が75℃より高く80℃以下の目標温度例えば77℃に達したときから、所定時間ta(この場合例えば1分)経過した時点で、前記シーズヒータ17による水加熱を停止し、さらに、その停止後所定時間tb(この場合例えば2分)経過してから洗浄ポンプ24をオフして洗浄を停止すると共に、排水ポンプ25をオンして排水を行う。この場合、水温はオーバーシュートして80℃近傍に達する。
【0042】
このような水温度制御を行うことにより、除菌効果が向上する。すなわち、本発明者においては、水温と、その水温で除菌に要するキープ時間(図8では除菌時間)とを調査したところ、図8の調査結果が得られた。この調査結果から分かるように、さほど高くない水温例えば75℃以下でも、除菌は可能であるが、キープ時間が長く、実用的ではない。これに対して、例えば水温75℃を超え80℃以下の温度で、ほぼ5分間キープ〜2分30秒キープすれば、食器や洗浄槽6などの水のかかる部位を短時間で除菌できることが分かった。
【0043】
また、参考例として示す図14のように、77℃より高い80℃を検出した時点でただちにシーズヒータ17をオフすることも考えられる。この図14において、特性線Tは水温変化を、特性線S1は少量の食器の温度変化を、また特性線S2は多量の食器の温度変化をそれぞれ示している。しかし、食器が少量の場合は、特性線T1で示すように、水温降下も遅いが、食器の多い場合には、食器温度が低くて、水温降下が速く、水温77℃・3分キープを得ることができないことが分った。
【0044】
この水温77℃・3分キープを得るには、水温が77℃に達したときから時間ta(1分)経過した時点で、前記シーズヒータ17による水加熱を停止し(つまり加熱は1分継続して停止)、さらに、その停止後、時間tb(2分)経過してから洗浄ポンプ24による洗浄を停止すると、食器が多くて食器温度が低くても、水温77℃・3分キープを確実に得ることができる。この結果、確実な除菌効果を得ることができる。
【0045】
なお、この場合、目標温度として77℃でなく75℃より高く80℃以下であれば良い。この場合、目標温度検出からのヒータ加熱継続時間taは、その目標温度に応じて図8の除菌時間のほぼ1/3程度とし、ヒータ加熱停止から洗浄停止までの時間tbはほぼ2/3程度とすれば良い。また目標温度が80℃を上回る設定とすると、水温はさらに上昇して洗浄槽6内部が過熱状態となることがあって好ましくはない。
【0046】
図9及び図10は本発明の第3の実施例を示しており、この実施例においては、電極を用いて抗菌性を付与する構成を備えた点に特徴がある。すなわち、外箱5の背板部内面には外側へ膨出する収容部5aが形成されており、この収容部5a内に三方電磁弁からなる給水切替弁41を備えており、これの入水口部41aは外部の水源例えば水道蛇口や給湯器などに接続される。そして一方の出水口41bは、洗浄槽6内に管42を介して連通され、他方の出水口41cは電解装置43の電解槽44の入水口44aに管45を介して連通されている。この給水切替弁41は、両出水口41b、41cを閉鎖する場合と、出水口41bのみを開放する場合と、出水口41cのみを開放する場合とを切替え得るようになっている。
【0047】
上記電解装置43は、電解槽44と、一対の電極46、47とを備えて構成されており、電解槽44は給水路の一部を構成するものである。また一方の電極(陽極)46は、抗菌性を有する材料例えば銀もしくは銀を含有する金属から構成されている。これら電極46、47の下部にはリード線48、49が接続されている。このリード線48、49を通して定電圧・定電流が印加(通電)されるようになっている。そして、電解槽44の上部の出水口44bは管50を介して洗浄槽6内に連通している。なお、上記電極46、47、給水切替弁41は図示しない制御手段たる制御装置によって制御されるようになっている。
【0048】
ここで、前記電解槽44の入水口44aは電極46、47のほぼ中央部(リード線接続部46a、47aより離れた部位)に対向し、出水口44bは電極46、47の上端部(これもリード線接続部46a、47aより離れた部位)に対向していて、外部の水が給水切替弁41の他方の出水口41cから吐出された場合、図10に矢印で示すように流れる。すなわち、出水口41cから管45を経て入水口44aから電解槽44内に入り、その電解槽44内を出水口44b方向へ流れる。つまり、電極46、47におけるリード線接続部46a、47a側の部分での水接触量が、他の部分での水接触量より少なくなるように構成されている。
【0049】
上記構成において、「洗浄」運転での「給水」行程、「すすぎ」運転での「給水」行程といった通常の給水行程の場合には、給水切替弁41は一方の出水口41bのみ開放状態に制御されて、通常の給水がなされる。また、最終のすすぎ行程である「加熱すすぎ」運転での「給水」行程においては、給水切替弁41は他方の出水口41cのみ開放状態に制御すると共に、電極46、47間に例えば直流電圧25Vで定電流を印加する。これにより外部の水が、既述したように、管45を経て入水口44aから電解槽44内に入り、その電解槽44内を矢印で示したように、出水口44b方向へ流れる。そして、定電流の印加により一定量の銀イオンが水に溶出して食器や洗浄槽6内を除菌してゆく。この場合、電極46、47におけるリード線接続部46a、47a側の部分での水接触量が、他の部分での水接触量より少ないから、その部分では電極消耗が少ない。この結果、リード線接続部46a,47aでの破損や電極短絡などを防止できて、抗菌機能の持続性が向上し、除菌信頼性が向上する。
【0050】
図11ないし図13は本発明の第4の実施例を示しており、この実施例においては、上記第3の実施例の電極46、47と同様の電極51、52を、洗浄装置7を通る水路の一部に相当する貯水タンク6bに設けている。この電極51、52の位置は、その一部または全部が、貯水タンク6bに溜まる水に浸漬する位置である。この場合、洗浄装置7の運転時、洗浄装置7の非駆動時(不使用時)にも定期的に直流電圧を印加するようになっている。
【0051】
すなわち、その制御内容のフローチャートを図12及び図13に示す。このフローチャートでは、「洗い」運転(ステップS1〜S7)、「すすぎ」運転(ステップS8〜S13)、及びその後(ステップS14〜S18)を通じての電極51、52の通電制御が示されている。図示しないスタートスイッチがオンされると、「洗い」運転の「給水」行程が実行(ステップS1)された後、「洗い」行程が開始される(ステップS2)。これにより、洗浄槽6の貯水タンク6bの洗浄水が洗浄装置7によって食器に噴射されて、また戻るように循環する。そして、電極51、52に定電圧・定電流を印加(通電)する(ステップS3)。これにより電極51の銀イオンが洗浄水中に溶出して除菌が良好になされる。
【0052】
この後電極51、52間に異常電圧(異常に低い電圧)であるか否かを図示しない電圧検出手段により検出し、異常電圧であれば、短絡などが発生していると判断して異常報知をして(ステップS19)、運転を中止する。
【0053】
この後所定時間後(例えば「洗い」行程停止直前)に電圧印加を停止する(ステップS5)。この後「洗い」行程を停止し(ステップS6)、「排水」行程を実行する(ステップS7)。
【0054】
次に「すすぎ」運転の「給水」行程を実行し(ステップS8)、「すすぎ」行程を開始する(ステップS9)。そして、電極51、52に定電圧・定電流を所定時間印加して(ステップS10、S11)、「すすぎ」行程及び「排水」行程を終了して、「すすぎ」運転を終了する。この運転終了後は、完全に排水し切れなかったり、食器や洗浄槽6の内部に付着した洗浄水が流下して貯水タンク6bに洗浄水が溜まることが多い。
【0055】
この「すすぎ」運転の後、所定時間が経過するたびに(ステップS14、15)、電極51、52に定電圧・定電流を印加すると共に(ステップS16)、異常電圧か否かを検出する(ステップS17)。ここで電圧異常であれば異常報知する(ステップS20)。なお、スタートスイッチがオンされればステップS1に戻る。
【0056】
このような第4の実施例によれば、洗浄装置7の非駆動時に電極51、52に定期的に通電するようにしたから、洗浄装置の非駆動時に雑菌発生が予測される部分(この場合貯水タンク6b)での抗菌イオンの十分な溶出が期待でき、より一層の除菌効果が期待できる。また、電極51、52間の異常電圧の有無を検出して、異常電圧が検出されると異常報知を行なうようにしたから、短絡発生などを報知することができる。
なお、本発明は上記した各実施例に限定されず、要旨を逸脱しない範囲で変更して実施できる。
【0057】
【発明の効果】
本発明は以上の説明から明らかなように、除菌効果が高まり、除菌信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す全体の縦断側面図
【図2】扉閉鎖状態での全体の斜視図
【図3】扉開放状態での全体の斜視図
【図4】電気的構成を示すブロック図
【図5】(a)は標準コースの行程図、(b)は同コースにおける水温の変化を示す図
【図6】本発明の第2の実施例を示し、(a)は除菌コースの行程図、(b)は同コースにおける水温の変化を示す図
【図7】(a)は水温及び食器温度の変化を示す図、(b)は排水ポンプのオンオフ状況を示すタイムチャート、(c)は洗浄ポンプのオンオフ状況を示すタイムチャート、(d)はシーズヒータのオンオフ状況を示すタイムチャート
【図8】雑菌の除菌が図れる水温と除菌時間の関係示す図
【図9】本発明の第3の実施例を示す図1相当図
【図10】電解装置部分の断面図
【図11】本発明の第4の実施例を示す図1相当図
【図12】電極の電圧印加制御を説明するためのフローチャート
【図13】同フローチャート
【図14】参考例を示す図7相当図
【符号の説明】
1は本体、5は外箱、6は洗浄槽、6bは貯水タンク、16は制御装置、17はシーズヒータ(ヒータ)、19は噴射アーム、24は洗浄ポンプ、25は排水ポンプ、26はポンプモータ、27は送風機、33は槽水温センサー(温度センサー)、41は給水切替弁、43は電解装置、44は電解槽、46、47は電極、48、48はリード線、51、52は電極を示す。
【発明の属する技術分野】
本発明は、本体内部の洗浄水循環経路に抗菌機能を付与して除菌する食器洗浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、食器洗浄機においては、食器を洗浄槽に収容し、必要量の洗剤を投入し、洗浄槽に水を供給して底部に溜め、この溜めた水を洗浄装置により吸引して、この洗浄槽の内部に収容した食器に噴射し、洗浄槽に戻す循環を行って前記食器を洗浄するようにしている。
【0003】
ところで、洗浄槽底部や、洗浄水循環経路における水が溜まる部分などに、富栄養成分の多い残滓が残存しているような場合に洗浄槽内に雑菌による異臭が発生するおそれがあった。
【0004】
そこで、抗菌性能をもつ部材により洗浄槽や食器かごや排水ホースを構成したものがある。このものでは、槽の下部が開口していて、その開口下部に洗浄装置の吸入管が接続されている(例えば特許文献1)。
また、すすぎ時に水温を65℃以上で5分以上食器にかけて除菌を図るようにしたものがある(例えば特許文献2)。
さらにまた、洗浄槽の底部に電極を設けて、抗菌機能を持たせたものもある(例えば特許文献3)。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−111451号公報
【0006】
【特許文献2】
特開平3−222929号公報
【0007】
【特許文献3】
特開平4−357916号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に示される構成の場合、抗菌性能をもつ部材は常時水と接触しているわけではないので、抗菌機能が低くて除菌にさほど寄与しない。
また、特許文献2に示される構成の場合、食器の量が多いと除菌効果の信頼性が低いという欠点がある。
【0009】
さらにまた、特許文献3に示される構成においては、電極におけるリード線接続部部分は、他の部分より電極体積が実質的に少なく、電極におけるリード線接続部部分での電極消耗が速く、接続部分での破損や電極短絡などのおそれがあり、もって抗菌機能の持続性が低いという欠点があった。要するに、除菌信頼性が低いというものであった。
【0010】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、除菌信頼性の向上を図ることができる食器洗浄機を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、洗浄槽の底部に水を溜め、この溜めた水を洗浄装置により吸引して、この洗浄槽の内部に収容した食器に噴射し、洗浄槽に戻す循環を行って前記食器を洗浄するものにおいて、
前記洗浄槽における水が溜まる部分または水の循環経路の配管における水が溜まる部分に抗菌性を付与したところに特徴を有する。
【0012】
これによれば、長時間水が溜まる部分に抗菌性が付与されているから、雑菌発生が予測される部分への抗菌イオンの十分な溶出が期待でき、十分な除菌効果が期待できる。
【0013】
請求項2の発明は、洗浄槽の底部に水を溜め、この溜めた水を洗浄装置により、この洗浄槽の内部に収容した食器に噴射して、該食器を洗浄するものにおいて、
前記水を加熱するヒータと、
前記水の温度を検出する温度センサーと、
前記ヒータによる水加熱を行いつつ前記洗浄装置により洗浄を行い、前記温度センサーによる検出温度が、75℃より高く80℃以下の目標温度に達したときから所定時間経過した時点で前記ヒータによる水加熱を停止し、さらに、その停止後所定時間経過してから洗浄装置による洗浄を停止する除菌制御手段と
を備えてなるところに特徴を有する。
【0014】
これによれば、食器の多少にかかわらず、水温を目標温度近傍に適正時間キープでき、その水温と適正キープ時間とによって食器や洗浄槽など水のかかる部位を確実に除菌できる。しかも、75℃より高く80℃以下という高温度で除菌するから短時間での除菌が可能となり、しかも過度に高温となることがない。
【0015】
請求項3の発明は、洗浄槽の底部に水を溜め、この溜めた水を洗浄装置により、前記洗浄槽の内部に収容した食器に噴射して、該食器を洗浄するものにおいて、
前記洗浄槽への給水路もしくは前記洗浄装置を通る水の経路に、一方が抗菌作用を有する材料からなる一対の電極を水に浸漬するように配設し、
この電極におけるリード線接続部側の部分での水接触量が、他の部分での水接触量より少なくなるように構成したところに特徴を有する。
【0016】
上記構成においては、電極が通電されると、抗菌イオンが溶出して電極が消耗されてゆく。この場合、電極におけるリード線接続部側の部分での水接触量が他の部分での水接触量より少ないから、電極におけるリード線接続部部分での電極消耗が少なく、接続部分での破損や電極短絡などを防止できて、抗菌機能の持続性が向上し、除菌信頼性が向上する。
【0017】
この場合、請求項4の発明のように、電極に、定電流を与えられるようにしても良く、このようにすると、抗菌イオンの溶出を一定量とすることが可能で、安定した抗菌機能を期待できる。
【0018】
請求項5の発明は、洗浄槽の底部に水を溜め、この溜めた水を洗浄装置により、前記洗浄槽の内部に収容した食器に噴射して、該食器を洗浄するものにおいて、
前記洗浄装置を通る水の経路における水が溜まる部位に、一方が抗菌作用を有する材料からなる一対の電極を、水に浸漬するように配設し、
この電極に、洗浄装置の非駆動時に定期的に通電するようになっているところに特徴を有する。
【0019】
これによれば、洗浄装置の非駆動時に定期的に電極に通電するから、雑菌発生が予測される部分での抗菌イオンの十分な溶出が期待でき、より一層の除菌効果が期待できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施例につき、図1ないし図5を参照して説明する。まず、図2及び図3は食器洗浄機全体の外観斜視図で、本体1と、前面側の扉としての第1の扉(下扉)2と、第2の扉(上扉)3と、操作パネル4とを示している。
このうち、本体1は図1の断面図に示すように外箱5により外殻が形成されており、この外箱5内に洗浄槽6が設けられていると共に、外箱5内底部に洗浄装置7が設けられている。前記洗浄槽6前面の開放した開口部8は、前記第1の扉2及び第2の扉3により開閉可能とされている。
【0021】
しかるに、図1にも示すように、下部の第1の扉2には、前面にハンドル9および図示しない扉ロック機構の解除用の押し釦10を設けている。そして、図2の閉鎖状態から、押し釦10を押して扉ロック機構のロックを解除した後、ハンドル9をもって第1の扉2を手前に回動すると、第2の扉3も図示しない連動機構により連動して回動し、上下に両開きする(図3参照)ようになっている。尚、上部の第2の扉3には、前記洗浄槽6内の水蒸気を排出すべく機外前方に連通した排気口11を設けている。
【0022】
そして、前記操作パネル4には、一時運転停止用を兼ねたスタートスイッチ12や、各種の運転コースを選択するコース設定スイッチ13や、洗浄や乾燥等の条件設定スイッチ14等のスイッチ入力手段と、残り時間や運転状況等を表示する表示部15を備えている。また、この操作パネル4の裏側には、制御手段としての制御装置16(図4参照)が配設され、該制御装置16はマイクロコンピュータを主体とした回路構成からなり、予め記憶された制御プログラムに基づき食器洗浄機の運転全般を制御するもので、その制御内容については後述する。
【0023】
また、前記洗浄槽6内には、底部にヒータとしてのシーズヒータ17が配設されるとともに、このシーズヒータ17の上面側を覆うように径大な多孔板からなるヒータカバー18が設けられている。このシーズヒータ17は、洗浄およびすすぎ行程では洗浄槽6内に供給された水を加熱温水化し、また乾燥行程では後述する送風機27からの送風を温風化する。
【0024】
更に、上記ヒータカバー18より上方に位置して、洗浄装置7の一部を構成する例えば2個の中空の噴射アーム19が設けられ、洗浄槽6底部に固定された筒状のアーム支え20と連通し且つこれに回転可能に軸支されるとともに、これら噴射アーム19の上面には複数の噴射孔19aを備えている。
尚、洗浄槽6最低部位には、口部6aが形成されており、この口部6aに該洗浄槽6の一部を構成する集水用の貯水タンク6bが水密に取付けられており、その口部6a上方には径小な多孔板からなるフィルタ21が配設され、さらにフィルタ21の下方部(貯水タンク6b上部)には、さらに径小な多孔板からなるフィルタ21aが配設されている。この貯水タンク6bの底部には洗浄ポンプ24および排水ポンプ25(詳細は後述する)が配管24aおよび25aを介して連通している。
【0025】
更には、上記噴射アーム19の上方に位置して食器かご22が、洗浄槽6の前面開口部8から出し入れ可能に配設されている。この食器かご22は、洗浄槽6の両側壁に突設した段部23上に滑動可能に支持されている。
【0026】
しかして、前記洗浄装置7は、噴射アーム19と、洗浄槽6の外底部に配設された前記洗浄ポンプ24と、ポンプモータ26とから構成されている。
具体的には、上記洗浄ポンプ24は吸込み側の一端が前記貯水タンク6bに配管24aを介して連通接続され、吐出側の他端が前記アーム支え20に連結され、以って噴射アーム19に連通している。一方、上記排水ポンプ25は同じく吸込み側の一端が貯水タンク6bに配管25aを介して連通接続され、吐出側の他端が機外に導出された槽排水管路28に接続されている。
【0027】
しかるに、共通とするポンプモータ26は、例えば正回転時には洗浄ポンプ24のみが有効に機能し、貯水タンク6b内の洗浄水が吸引されて、該洗浄ポンプから圧送され、筒状のアーム支え20を経て噴射アーム19の噴射孔19aから噴射され、該噴射アーム19はその噴射反動を利用して回転せられ、食器かご22内の食器類に対して、むらのない噴射洗浄が行われる。そして、噴射された洗浄水は、洗浄槽6の貯水タンク6bに戻るという循環をする。従って、洗浄槽6、その一部である貯水タンク6b、配管24a、洗浄ポンプ24、噴射アーム19は、洗浄水の循環経路を構成する。反対に逆回転時には、排水ポンプ25のみが有効に機能して洗浄後の洗浄水を槽排水管路28から機外に排水する構成としている。
【0028】
また、前記送風機27は、洗浄行程およびすすぎ行程後に食器類を乾燥するために外気を吸入して洗浄槽6内に送風するもので、これに設けられた送風管29は洗浄槽6内下部の前記ヒータカバー18で覆われたシーズヒータ17近傍に連通接続されている。従って、送風管29から供給された空気は、洗浄槽6内のシーズヒータ17で加熱温風化され、上方の食器類に向けて送風され乾燥行程が実行される。
【0029】
そして、図1に示す洗浄槽6の背面側には該洗浄槽6内に洗浄水を供給するための給水配管30が設けられている。この給水配管30には給水弁38が設けられている。
【0030】
そして、図4は前記制御装置16の電気ブロック図を示すもので、制御装置16は制御プログラムに基づき、前記したスタートスイッチ12やコース設定スイッチ13等の操作パネル4からのスイッチ入力部31の入力をはじめ、前記第1の扉2の開閉に応動する扉スイッチ32、温度センサーたる槽水温センサー33、水位センサー34等の検知信号を入力するようにしている。
【0031】
また、インバータ回路35を介してポンプモータ26をインバータ駆動することにより、該ポンプモータ26の回転速度や回転方向を駆動制御し、以って洗浄ポンプ24および排水ポンプ25を運転制御するようにしている。
【0032】
更に、駆動回路36を介して、送風機27、シーズヒータ17、運転コースの行程表示や時間表示をする前記表示部15、および給水弁38並びに終了報知等を行なう報知器37等を制御する。
【0033】
さて、前記洗浄槽6において水が溜まる部分である貯水タンク6bには、抗菌性が付与されている。すなわち、貯水タンク6bは耐熱性のポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂で構成されており、この場合、この熱可塑性樹脂に抗菌剤が0.1〜3%混練されている。特に本実施例では、銀イオンをアパタイト成分もしくはゼオライトなどの無機性多孔質体に固定化した抗菌剤を用いている。
【0034】
次に、上記構成のものの作用を述べる。
図5は、上記制御装置16による制御内容を運転のコース例えば「標準コース」を示している。この「標準コース」は、「給水」、「洗い」、「排水」の行程から成る「洗浄」運転と、「給水」、「すすぎ」、「排水」の行程から成る「すすぎ」運転(2回)、「給水」、「加熱すすぎ」、「排水」の行程から成る「加熱すすぎ」運転、及び「乾燥」の行程から成る「乾燥」運転を実行するものである。
【0035】
更に、そのうちの「給水」行程は、給水弁38を開放させて、水位センサー34で検知される水位まで洗浄槽6内に給水するものであり、「洗い」行程は、シーズヒータ17の発熱を伴い、洗浄ポンプ24を作動させて貯水タンク6bの洗浄水を吸引して噴射アーム19から洗浄水を噴出させるものである。この噴出された洗浄水は再び貯水タンク6bに戻るというように循環する。このとき、あらかじめ洗浄槽6内に収容された洗剤が、洗浄水に溶解し、食器の汚れの除去を促進する。又、このとき、洗浄水の温度は、図5の(b)に示すように、ほぼ65℃にまで上げられ、これも食器の汚れの除去を促進する。「排水」行程は、排水ポンプ25を作動させて洗浄水を排出するものである。
【0036】
「すすぎ」行程は、洗浄ポンプ24だけを作動させて噴射アーム19から洗浄水(洗剤を含まず)を噴出させ、上述と同様に洗浄水を循環させるものであり、それに対して、「加熱すすぎ」行程は、シーズヒータ17の発熱を伴い、洗浄ポンプ24を作動させて噴射アーム19から洗浄水(これも洗剤を含まず)を噴出させ循環させるものである。このときの洗浄水の温度も、ほぼ65℃にまで上げられる。
そして、「乾燥」行程は、シーズヒータ17を例えば間欠的に発熱させつつ、送風機27を作動させて、洗浄槽6内に温風を通すものである。
【0037】
さて、排水ポンプ25によって洗浄水が機外に排出されるとはいうものの、洗浄槽6の貯水タンク6bには水が残って溜まることがある。この洗浄水は、食器に付着していた残滓や洗剤などの栄養分が溶け込んでいる可能性があって、しかも、運転終了後は温度も比較的高く、雑菌が繁殖する可能性もある。
【0038】
しかるに本実施例によれば、洗浄水が溜まる部分である貯水タンク6bに抗菌剤が含有されているから、洗浄水と抗菌剤との接触時間が長くて、抗菌剤の銀イオンが徐々に溶出し、十分な除菌効果が期待できる。特に銀イオンであるため、食品衛生上も問題はない。また、その量は非常に少なくても除菌効果があり、長期にわたる除菌効果が期待できるものである。
【0039】
なお、上記第1の実施例では、貯水タンク6bに抗菌性を付与する構成としたが、洗浄水の循環経路の配管のうち水が溜まる部位例えば配管25aに抗菌性を付与する構成としても良い。
【0040】
図6ないし図8は本発明の第2の実施例を示している。この第2の実施例では、除菌をしながら洗浄運転を行う「除菌コース」を備えている。この「除菌コース」は第1の実施例の「標準コース」と次の点が異なる。すなわち、「洗浄」転及び「加熱すすぎ」運転において、除菌のために水温を80℃近傍にまで高める制御(後述する)を行うものであり、第1の実施例に示した制御装置16が除菌制御手段として機能する。
【0041】
「洗浄」運転の「洗い」行程及び「加熱すすぎ」運転の「加熱すすぎ」行程は、洗剤の有無は異なるが基本的に同様の制御である。今「加熱すすぎ」行程について述べる。すなわち、この「加熱すすぎ」行程においては、図7(a)、(b)、(c)に示すように、シーズヒータ17をオンすると共に、洗浄ポンプ24もオンする。これにて、洗浄水を加熱しながら、貯水タンク6bの洗浄水を吸引して噴射アーム19から洗浄水を噴出させるものである。この噴出された洗浄水は再び貯水タンク6bに戻るというように循環する。このとき、洗浄水の温度は、図7の(a)の特性線Tに示すように、上昇してゆく。なお、特性線S1は収容量が少ない場合の食器温度変化を示し、特性線S2は収容量が多い場合の食器温度変化を示す。そして、洗浄水の温度(これは槽水温センサー33にて検出)が75℃より高く80℃以下の目標温度例えば77℃に達したときから、所定時間ta(この場合例えば1分)経過した時点で、前記シーズヒータ17による水加熱を停止し、さらに、その停止後所定時間tb(この場合例えば2分)経過してから洗浄ポンプ24をオフして洗浄を停止すると共に、排水ポンプ25をオンして排水を行う。この場合、水温はオーバーシュートして80℃近傍に達する。
【0042】
このような水温度制御を行うことにより、除菌効果が向上する。すなわち、本発明者においては、水温と、その水温で除菌に要するキープ時間(図8では除菌時間)とを調査したところ、図8の調査結果が得られた。この調査結果から分かるように、さほど高くない水温例えば75℃以下でも、除菌は可能であるが、キープ時間が長く、実用的ではない。これに対して、例えば水温75℃を超え80℃以下の温度で、ほぼ5分間キープ〜2分30秒キープすれば、食器や洗浄槽6などの水のかかる部位を短時間で除菌できることが分かった。
【0043】
また、参考例として示す図14のように、77℃より高い80℃を検出した時点でただちにシーズヒータ17をオフすることも考えられる。この図14において、特性線Tは水温変化を、特性線S1は少量の食器の温度変化を、また特性線S2は多量の食器の温度変化をそれぞれ示している。しかし、食器が少量の場合は、特性線T1で示すように、水温降下も遅いが、食器の多い場合には、食器温度が低くて、水温降下が速く、水温77℃・3分キープを得ることができないことが分った。
【0044】
この水温77℃・3分キープを得るには、水温が77℃に達したときから時間ta(1分)経過した時点で、前記シーズヒータ17による水加熱を停止し(つまり加熱は1分継続して停止)、さらに、その停止後、時間tb(2分)経過してから洗浄ポンプ24による洗浄を停止すると、食器が多くて食器温度が低くても、水温77℃・3分キープを確実に得ることができる。この結果、確実な除菌効果を得ることができる。
【0045】
なお、この場合、目標温度として77℃でなく75℃より高く80℃以下であれば良い。この場合、目標温度検出からのヒータ加熱継続時間taは、その目標温度に応じて図8の除菌時間のほぼ1/3程度とし、ヒータ加熱停止から洗浄停止までの時間tbはほぼ2/3程度とすれば良い。また目標温度が80℃を上回る設定とすると、水温はさらに上昇して洗浄槽6内部が過熱状態となることがあって好ましくはない。
【0046】
図9及び図10は本発明の第3の実施例を示しており、この実施例においては、電極を用いて抗菌性を付与する構成を備えた点に特徴がある。すなわち、外箱5の背板部内面には外側へ膨出する収容部5aが形成されており、この収容部5a内に三方電磁弁からなる給水切替弁41を備えており、これの入水口部41aは外部の水源例えば水道蛇口や給湯器などに接続される。そして一方の出水口41bは、洗浄槽6内に管42を介して連通され、他方の出水口41cは電解装置43の電解槽44の入水口44aに管45を介して連通されている。この給水切替弁41は、両出水口41b、41cを閉鎖する場合と、出水口41bのみを開放する場合と、出水口41cのみを開放する場合とを切替え得るようになっている。
【0047】
上記電解装置43は、電解槽44と、一対の電極46、47とを備えて構成されており、電解槽44は給水路の一部を構成するものである。また一方の電極(陽極)46は、抗菌性を有する材料例えば銀もしくは銀を含有する金属から構成されている。これら電極46、47の下部にはリード線48、49が接続されている。このリード線48、49を通して定電圧・定電流が印加(通電)されるようになっている。そして、電解槽44の上部の出水口44bは管50を介して洗浄槽6内に連通している。なお、上記電極46、47、給水切替弁41は図示しない制御手段たる制御装置によって制御されるようになっている。
【0048】
ここで、前記電解槽44の入水口44aは電極46、47のほぼ中央部(リード線接続部46a、47aより離れた部位)に対向し、出水口44bは電極46、47の上端部(これもリード線接続部46a、47aより離れた部位)に対向していて、外部の水が給水切替弁41の他方の出水口41cから吐出された場合、図10に矢印で示すように流れる。すなわち、出水口41cから管45を経て入水口44aから電解槽44内に入り、その電解槽44内を出水口44b方向へ流れる。つまり、電極46、47におけるリード線接続部46a、47a側の部分での水接触量が、他の部分での水接触量より少なくなるように構成されている。
【0049】
上記構成において、「洗浄」運転での「給水」行程、「すすぎ」運転での「給水」行程といった通常の給水行程の場合には、給水切替弁41は一方の出水口41bのみ開放状態に制御されて、通常の給水がなされる。また、最終のすすぎ行程である「加熱すすぎ」運転での「給水」行程においては、給水切替弁41は他方の出水口41cのみ開放状態に制御すると共に、電極46、47間に例えば直流電圧25Vで定電流を印加する。これにより外部の水が、既述したように、管45を経て入水口44aから電解槽44内に入り、その電解槽44内を矢印で示したように、出水口44b方向へ流れる。そして、定電流の印加により一定量の銀イオンが水に溶出して食器や洗浄槽6内を除菌してゆく。この場合、電極46、47におけるリード線接続部46a、47a側の部分での水接触量が、他の部分での水接触量より少ないから、その部分では電極消耗が少ない。この結果、リード線接続部46a,47aでの破損や電極短絡などを防止できて、抗菌機能の持続性が向上し、除菌信頼性が向上する。
【0050】
図11ないし図13は本発明の第4の実施例を示しており、この実施例においては、上記第3の実施例の電極46、47と同様の電極51、52を、洗浄装置7を通る水路の一部に相当する貯水タンク6bに設けている。この電極51、52の位置は、その一部または全部が、貯水タンク6bに溜まる水に浸漬する位置である。この場合、洗浄装置7の運転時、洗浄装置7の非駆動時(不使用時)にも定期的に直流電圧を印加するようになっている。
【0051】
すなわち、その制御内容のフローチャートを図12及び図13に示す。このフローチャートでは、「洗い」運転(ステップS1〜S7)、「すすぎ」運転(ステップS8〜S13)、及びその後(ステップS14〜S18)を通じての電極51、52の通電制御が示されている。図示しないスタートスイッチがオンされると、「洗い」運転の「給水」行程が実行(ステップS1)された後、「洗い」行程が開始される(ステップS2)。これにより、洗浄槽6の貯水タンク6bの洗浄水が洗浄装置7によって食器に噴射されて、また戻るように循環する。そして、電極51、52に定電圧・定電流を印加(通電)する(ステップS3)。これにより電極51の銀イオンが洗浄水中に溶出して除菌が良好になされる。
【0052】
この後電極51、52間に異常電圧(異常に低い電圧)であるか否かを図示しない電圧検出手段により検出し、異常電圧であれば、短絡などが発生していると判断して異常報知をして(ステップS19)、運転を中止する。
【0053】
この後所定時間後(例えば「洗い」行程停止直前)に電圧印加を停止する(ステップS5)。この後「洗い」行程を停止し(ステップS6)、「排水」行程を実行する(ステップS7)。
【0054】
次に「すすぎ」運転の「給水」行程を実行し(ステップS8)、「すすぎ」行程を開始する(ステップS9)。そして、電極51、52に定電圧・定電流を所定時間印加して(ステップS10、S11)、「すすぎ」行程及び「排水」行程を終了して、「すすぎ」運転を終了する。この運転終了後は、完全に排水し切れなかったり、食器や洗浄槽6の内部に付着した洗浄水が流下して貯水タンク6bに洗浄水が溜まることが多い。
【0055】
この「すすぎ」運転の後、所定時間が経過するたびに(ステップS14、15)、電極51、52に定電圧・定電流を印加すると共に(ステップS16)、異常電圧か否かを検出する(ステップS17)。ここで電圧異常であれば異常報知する(ステップS20)。なお、スタートスイッチがオンされればステップS1に戻る。
【0056】
このような第4の実施例によれば、洗浄装置7の非駆動時に電極51、52に定期的に通電するようにしたから、洗浄装置の非駆動時に雑菌発生が予測される部分(この場合貯水タンク6b)での抗菌イオンの十分な溶出が期待でき、より一層の除菌効果が期待できる。また、電極51、52間の異常電圧の有無を検出して、異常電圧が検出されると異常報知を行なうようにしたから、短絡発生などを報知することができる。
なお、本発明は上記した各実施例に限定されず、要旨を逸脱しない範囲で変更して実施できる。
【0057】
【発明の効果】
本発明は以上の説明から明らかなように、除菌効果が高まり、除菌信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す全体の縦断側面図
【図2】扉閉鎖状態での全体の斜視図
【図3】扉開放状態での全体の斜視図
【図4】電気的構成を示すブロック図
【図5】(a)は標準コースの行程図、(b)は同コースにおける水温の変化を示す図
【図6】本発明の第2の実施例を示し、(a)は除菌コースの行程図、(b)は同コースにおける水温の変化を示す図
【図7】(a)は水温及び食器温度の変化を示す図、(b)は排水ポンプのオンオフ状況を示すタイムチャート、(c)は洗浄ポンプのオンオフ状況を示すタイムチャート、(d)はシーズヒータのオンオフ状況を示すタイムチャート
【図8】雑菌の除菌が図れる水温と除菌時間の関係示す図
【図9】本発明の第3の実施例を示す図1相当図
【図10】電解装置部分の断面図
【図11】本発明の第4の実施例を示す図1相当図
【図12】電極の電圧印加制御を説明するためのフローチャート
【図13】同フローチャート
【図14】参考例を示す図7相当図
【符号の説明】
1は本体、5は外箱、6は洗浄槽、6bは貯水タンク、16は制御装置、17はシーズヒータ(ヒータ)、19は噴射アーム、24は洗浄ポンプ、25は排水ポンプ、26はポンプモータ、27は送風機、33は槽水温センサー(温度センサー)、41は給水切替弁、43は電解装置、44は電解槽、46、47は電極、48、48はリード線、51、52は電極を示す。
Claims (5)
- 洗浄槽の底部に水を溜め、この溜めた水を洗浄装置により吸引して、この洗浄槽の内部に収容した食器に噴射し、洗浄槽に戻す循環を行って前記食器を洗浄するものにおいて、
前記洗浄槽における水が溜まる部分または水の循環経路の配管における水が溜まる部分に抗菌性を付与したことを特徴とする食器洗浄機。 - 洗浄槽の底部に水を溜め、この溜めた水を洗浄装置により、この洗浄槽の内部に収容した食器に噴射して、該食器を洗浄するものにおいて、
前記水を加熱するヒータと、
前記水の温度を検出する温度センサーと、
前記ヒータによる水加熱を行いつつ前記洗浄装置により洗浄を行い、前記温度センサーによる検出温度が、75℃より高く80℃以下の目標温度に達したときから所定時間経過した時点で前記ヒータによる水加熱を停止し、さらに、その停止後所定時間経過してから洗浄装置による洗浄を停止する除菌制御手段と
を備えたことを特徴とする食器洗浄機。 - 洗浄槽の底部に水を溜め、この溜めた水を洗浄装置により、前記洗浄槽の内部に収容した食器に噴射して、該食器を洗浄するものにおいて、前記洗浄槽への給水路もしくは前記洗浄装置を通る水の経路に、一方が抗菌作用を有する材料からなる一対の電極を水に浸漬するように配設し、
この電極におけるリード線接続部側の部分での水接触量が、他の部分での水接触量より少なくなるように構成したことを特徴とする食器洗浄機。 - 電極には、定電流が与えられるようになっていることを特徴とする請求項3記載の食器洗浄機。
- 洗浄槽の底部に水を溜め、この溜めた水を洗浄装置により、前記洗浄槽の内部に収容した食器に噴射して、該食器を洗浄するものにおいて、前記洗浄装置を通る水の経路における水が溜まる部位に、一方が抗菌作用を有する材料からなる一対の電極を、水に浸漬するように配設し、
この電極に、洗浄装置の非駆動時に定期的に通電するようになっていることを特徴とする食器洗浄機。
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- 2003-02-26 JP JP2003049099A patent/JP2004254929A/ja active Pending
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