JP4770563B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置に関し、特に、線形特性と対数特性の2つの光電変換特性が自動的に切り換えられる画素からなる撮像素子と、同撮像素子の光電変換特性の温度特性を補償する手段とを備えた撮像装置に関する。
近年、撮像素子の高機能化の一つとして、撮像素子が扱うことのできる被写体の輝度範囲、すなわちダイナミックレンジ(以下、Dレンジと言う)を拡大させることが大きなテーマとなっている。Dレンジの拡大に関し、フォトダイオード等の光電変換素子をマトリクス状に配置してなる撮像素子に、MOSFET等を備えた対数変換回路を付加し、前記MOSFETのサブスレッショルド特性を利用することで、撮像素子の出力特性を入射光量に対して電気信号が対数的に変換されるようにした対数変換型撮像素子(以下、ログセンサと言う)(例えば、特許文献1参照)や、ログセンサにおいて、MOSFETに特定のリセット電圧を与えることで、撮像素子本来の出力特性、すなわち入射光量に応じて電気信号が線形的に変換されて出力される線形動作状態と、前述の対数動作状態とを入射光量に応じて自動的に切り替えることが可能(以下、リニアログ特性と言う)にされた線形対数変換型撮像素子(以下、リニアログセンサと言う)が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
撮像素子の光電変換特性は温度特性を持つが、特に、特許文献2に示されたリニアログセンサの場合には線形特性と対数特性とで温度特性が異なる。中でも、線形特性と対数特性との切り替わりの点(以下、変曲点と言う)に関しては、線形特性と対数特性の各々の特性変化により決定されるものであるため、計算式のみによって算出するのは非常に難かしい。
さらに、例えばリニアログセンサを車載カメラ用に用いる場合等には、環境温度の変化範囲が非常に広くなるため(例えば、動作温度範囲が+85°C〜−40°C)、変曲点の算出は、より困難になる。撮影中に撮像素子の温度が変化した場合に、それに合わせて信号処理を異ならせる必要があるので、リアルタイムに温度変化による光電変換特性の変化情報を取得することが望ましい。
そこで、撮像素子の温度を計測する温度センサを有し、温度センサの出力を用いて予め定められた補正値を用いて撮像素子の光電変換特性を補正する方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平11−298798号公報 特開2002−77733号公報 特開2002−344817号公報
しかしながら、特許文献3の方法では、精度のよい温度特性補正を行うためには、例えば撮像装置の出荷時に、撮像装置に搭載されている撮像素子の各温度に対応した光電変換特性データを温度を変えて測定し、全てのデータを撮像装置に記憶しておくことが必要であるが、この方法は測定に膨大な時間が必要で非常に効率が悪く、実用的でない。一方、全ての撮像素子に共通の補正値を一律に記憶しておく方法では、撮像素子の温度特性の個体差が補正されずに残ってしまうので精度がよくない。
このように、線形特性と対数特性とを含む光電変換特性で動作する撮像素子に対して、実用に適した温度補償の構成は、まだ提案されていないのが実情であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、線形特性と対数特性とを含む光電変換特性で動作し得る撮像素子の温度特性の補償を行える、新規かつ有用な撮像装置を提供することを目的とし、より詳しくは、このような撮像素子の光電変換特性の変化を温度センサを用いずに直接測定することで、撮像素子の個体差も含めた温度特性をリアルタイムに補償することのできる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の目的は、下記構成により達成することができる。
1.光電変換素子を含み、線形特性と対数特性の2つの領域を含む光電変換特性で動作し得る通常画素が複数個マトリクス状に配置された通常画素部を有する撮像素子と、
前記撮像素子の撮像動作を制御する撮像制御部と、
前記撮像素子の出力信号に信号処理を施す信号処理部とを備えた撮像装置において、
前記撮像素子は、定電流源を含むダミー画素を備え、
前記撮像制御部は、前記ダミー画素の動作を制御し、
前記信号処理部は、前記ダミー画素の出力信号を用いて前記通常画素の光電変換特性の温度特性を補償する温度特性補償手段を備えたことを特徴とする撮像装置。
2.前記温度特性補償手段は、前記撮像制御部が前記ダミー画素の定電流源を制御し、
前記通常画素の光電変換特性が線形特性を示す少なくとも2つの電流値で動作させた時の前記ダミー画素の出力信号を用いて前記通常画素の光電変換特性の線形特性領域の温度特性補償を行い、
また、前記通常画素の光電変換特性が対数特性を示す少なくとも2つの電流値で動作させた時の前記ダミー画素の出力信号を用いて前記通常画素の光電変換特性の対数特性領域の温度特性補償を行うことを特徴とする1に記載の撮像装置。
3.前記ダミー画素は、前記通常画素部の周辺部に、前記通常画素部の画素配列方向に並行して配置されることを特徴とする1または2に記載の撮像装置。
4.前記撮像制御部は、前記通常画素部の出力信号の読出動作の前後または途中に前記ダミー画素の出力信号の読出動作を行うことを特徴とする1乃至3の何れか1項に記載の撮像装置。
5.前記撮像制御部は、少なくとも2回、前記定電流源の電流値を切り換えて前記ダミー画素の線形特性の出力信号の読出動作を行い、また、少なくとも2回、前記定電流源の電流値を切り換えて前記ダミー画素の対数特性の出力信号の読出動作を行うことを特徴とする1乃至4の何れか1項に記載の撮像装置。
6.前記温度特性補償手段は、読み出された前記ダミー画素の出力信号に基づいて前記通常画素の光電変換特性を算出する特性算出手段と、前記特性算出手段により算出された前記通常画素の光電変換特性に基づいて、前記通常画素の出力信号を基準光電変換特性に変換する特性変換手段とを備えたことを特徴とする1乃至5の何れか1項に記載の撮像装置。
7.前記温度特性補償手段は、読み出された前記ダミー画素の出力信号を前記通常画素の光電変換特性を表す係数に変換する係数変換テーブルと、前記係数変換テーブルから出力された係数に基づいて、前記通常画素の出力信号を基準光電変換特性に変換する光電変換特性変換テーブルとを備えたことを特徴とする1乃至5の何れか1項に記載の撮像装置。
8.前記撮像素子近傍の温度を検出する温度検出手段を備え、
前記温度特性補償手段は、読み出された前記ダミー画素の出力信号に基づいて前記通常画素の光電変換特性を算出する特性算出手段と、前記特性算出手段で算出された前記通常画素の光電変換特性と、前記温度検出手段で検出された前記ダミー画素の出力信号読み出し時の前記撮像素子近傍の温度とを記憶する係数記憶手段と、前記特性算出手段により算出された前記通常画素の光電変換特性あるいは前記係数記憶手段に記憶された前記通常画素の光電変換特性の何れかに基づいて、前記通常画素の出力信号を基準光電変換特性に変換する特性変換手段とを備えたことを特徴とする1乃至5の何れか1項に記載の撮像装置。
9.光電変換素子を含み、線形特性と対数特性の2つの光電変換特性が自動的に切り換えられる通常画素が複数個マトリクス状に配置された通常画素部を有する撮像素子と、
前記撮像素子の撮像動作を制御する撮像制御部と、
前記撮像素子の出力信号に信号処理を施す信号処理部とを備えた撮像装置において、
前記撮像素子は、定電圧源を含む線形ダミー画素と、定電流源を含む対数ダミー画素とを備え、
前記撮像制御部は、前記線形ダミー画素と前記対数ダミー画素の動作を制御し、
前記信号処理部は、前記線形ダミー画素の出力信号を用いて前記通常画素の光電変換特性の線形領域の温度特性を補償し、前記対数ダミー画素の出力信号を用いて前記通常画素の光電変換特性の対数領域の温度特性を補償する温度特性補償手段を備えたことを特徴とする撮像装置。
10.前記温度特性補償手段は、前記撮像制御部が前記線形ダミー画素の定電圧源を制御し、少なくとも2つの電圧値で動作させた時の前記線形ダミー画素の出力信号を用いて前記通常画素の光電変換特性の線形特性領域の温度特性補償を行い、
前記撮像制御部が前記ダミー画素の定電流源を制御し、前記通常画素の光電変換特性が対数特性を示す少なくとも2つの電流値で動作させた時の前記ダミー画素の出力信号を用いて前記通常画素の光電変換特性の対数特性領域の温度特性補償を行うことを特徴とする9に記載の撮像装置。
11.前記線形ダミー画素および対数ダミー画素は、前記通常画素部の周辺部に、前記通常画素部の画素配列方向に並行してそれぞれ配置されることを特徴とする9または10に記載の撮像装置。
12.前記撮像制御部は、前記通常画素部の出力信号の読出動作の前後または途中に前記線形ダミー画素および対数ダミー画素の出力信号を読出動作を行うことを特徴とする9乃至11の何れか1項に記載の撮像装置。
13.前記撮像制御部は、少なくとも2回、前記定電圧源の電圧値を切り換えて前記線形ダミー画素の出力信号の読出動作を行い、また、少なくとも2回、前記定電流源の電流値を切り換えて前記対数ダミー画素の出力信号の読出動作を行うことを特徴とする9乃至12の何れか1項に記載の撮像装置。
14.前記温度特性補償手段は、読み出された前記線形ダミー画素および対数ダミー画素の出力信号に基づいて前記通常画素の光電変換特性を算出する特性算出手段と、前記特性算出手段により算出された前記通常画素の光電変換特性に基づいて、前記通常画素の出力信号を基準光電変換特性に変換する特性変換手段とを備えたことを特徴とする9乃至13の何れか1項に記載の撮像装置。
15.前記温度特性補償手段は、読み出された前記線形ダミー画素および対数ダミー画素の出力信号を前記通常画素の光電変換特性を表す係数に変換する係数変換テーブルと、前記係数変換テーブルから出力された係数に基づいて、前記通常画素の出力信号を基準光電変換特性に変換する光電変換特性変換テーブルとを備えたことを特徴とする9乃至13の何れか1項に記載の撮像装置。
16.前記温度特性補償手段は、読み出された前記ダミー画素の出力信号に基づいて前記通常画素の光電変換特性を算出する特性算出手段と、前記特性算出手段で算出された前記通常画素の光電変換特性と、前記ダミー画素の出力信号読み出し時の前記撮像素子近傍の温度とを記憶する係数記憶手段と、前記特性算出手段により算出された前記通常画素の光電変換特性あるいは前記係数記憶手段に記憶された前記通常画素の光電変換特性の何れかに基づいて、前記通常画素の出力信号を基準光電変換特性に変換する特性変換手段とを備えたことを特徴とする9乃至13の何れか1項に記載の撮像装置。
本発明によれば、撮像素子上に定電流源を含むダミー画素を備え、ダミー画素の動作を制御した上で、ダミー画素の出力を読み出し、その出力から撮像素子の光電変換特性を導出することで、温度センサを用いずに撮像素子の光電変換特性の変化を直接測定することができ、撮像素子の個体差も含めた温度特性をリアルタイムに補償することのできる撮像装置を提供することができる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。なお、図中、同一あるいは同等の部分には同一の番号を付与し、重複する説明は省略する。
まず、本発明における撮像装置の構成の一例を、図1を用いて説明する。図1は、撮像装置の内部構成を示すブロック図である。
図1において、撮像装置1は、レンズ131、レンズ駆動部133、絞り121、絞り駆動部123、制御部151、撮像制御部161、撮像素子162、アナログデジタル(A/D)変換器163、画像処理部165、温度センサ191、記録媒体181、操作部111および表示部113等からなる。撮像素子162の構成については図2乃至図4で後述する。
被写体からの光はレンズ131で集光され、絞り121で適正光量にされて撮像素子162上に結像される。撮像素子162上に結像された被写体からの光は撮像素子で光電変換され、出力信号162kとしてA/D変換器163に向けて出力され、A/D変換器163でデジタルデータ化されて画素信号Vpxに変換される。
画素信号Vpxは画像処理部165に入力されて、後述する光電変換特性の温度特性補償を含む所定の画像処理が施され、画像データ165aとして撮像制御部161に向けて出力される。ここに、画像処理部165は、本発明における温度特性補償手段、信号処理部を含む画像処理部として機能する。上述した撮像動作は、撮像制御部161によって制御される。
画像データ165aは撮像制御部161から制御部151に入力され、制御部151により記録媒体181に記録され、必要に応じて表示部113に表示される。一方、制御部151により、レンズ駆動部133を介してレンズ131のピント調節(所謂AF動作)が行われ、絞り駆動部123を介して絞り121の制御(所謂AE動作)が行われる。撮像素子162近傍の温度が温度センサ191により検知され、検知結果が温度データTaとして制御部151に入力されて各種制御に利用される。ここに、温度センサ191は本発明における温度検出手段として機能する。
上述した各動作は、撮影者が操作部111を操作することにより操作部111から制御部151に入力される操作信号111aに従って、制御部151により制御される。
次に、本発明における撮像素子162の第1の実施の形態について、図2乃至図5を用いて説明する。図2は、第1の実施の形態における撮像素子162を構成する各部の配置を示す模式図である。
図2において、撮像素子162は、図3に示す通常画素162bがm行n列に配置された通常画素部162B、図2上で通常画素部162Bの下部に通常画素部162Bの画素間隔と同じ間隔で図4に示すダミー画素162xが1行n列に配置されたダミー画素行162X、垂直走査回路162c、サンプルホールド回路162d、出力回路162e、水平走査回路162f、タイミングジェネレータ(TG)162h等で構成されている。ダミー画素162xは、複数行配置されてもよい。
通常画素部162Bおよびダミー画素行162Xは、垂直走査回路162cにより順次選択され、選択された行の各列の通常画素162bあるいはダミー画素162xのいずれかの出力信号がサンプルホールド回路162dに保持される。サンプルホールド回路162dに保持された出力信号は、水平走査回路162fの走査に従って、出力信号162kとして出力回路162eから順次出力される。これらの動作は、撮像制御部161の制御下でタイミングジェネレータ(TG)162hにより制御される。
本例においては、ダミー画素162xは、通常画素部162Bの画素間隔と同じ間隔で1行n列に配置されたダミー画素行162Xとして、図2上で通常画素部162Bの下部に通常画素部162Bの水平行と並行に配置してあるが、図2上で通常画素部162Bの上部に通常画素部162Bの画素間隔と同じ間隔で通常画素部162Bの水平行と並行に配置してもよい。
これによって、ダミー画素行162Xを通常画素部162Bの画素行と同等とみなして通常画素部162Bと同様の走査方法で読み出すことができ、特別な動作制御等を行う必要がない。また、ダミー画素162xが複数個(本例ではn個)あるので、その出力信号を平均化して用いることで、よりS/N比の高いデータを得ることができる。さらに、列ごとのデータを利用することで、出力回路162eの特性の列分布補正にもデータを兼用することができる。
また、ダミー画素162xの配置は本例に限るものではなく、例えば通常画素部162Bの画素間隔と同じ間隔でm行1列に配置されたダミー画素行162X’として、図2上で通常画素部162Bの右部あるいは左部に通常画素部162Bの垂直列と並行に配置してもよい。これによって、ダミー画素行162X’を通常画素部162Bと同様の方法で読み出すことができ、特別な動作制御等を行う必要がない。また、ダミー画素162xが複数個あるので、その出力信号を平均化して用いることで、よりS/N比の高いデータを得ることができる。さらに、所謂グローバルシャッタ動作等、露光から読出しまでの時間が撮像素子の垂直列方向に変化する場合に、その間の温度変化の影響も補正することができる。
また、スペースの都合でダミー画素を水平行あるいは垂直列の形で配置するのが困難な場合等には、通常画素部162Bの近傍にダミー画素162xを1個あるいは複数個、他の回路の空きスペース等に適宜配置することでもよい。
図3は、撮像素子162の通常画素部162Bを構成する通常画素162bの回路構成の一例を示す回路図である。
図3において、画素162bは、埋め込み型フォトダイオードPD(以下、PD部と言う)と、NチャンネルMOSFET(金属酸化膜半導体電界効果型トランジスタ:以下、トランジスタと言う)Q1〜Q4とから構成されている。トランジスタQ1のドレインとQ2のソースの接続部は、フローティングディフュージョンFD(以下、FD部と言う)で構成されている。リセット信号φRST、転送信号φTX、読出信号φVは、各トランジスタに対する制御信号(電位)を示し、VDDは電源、GNDは接地を示している。
PD部は、アノードが接地され、カソードがトランジスタQ1のソースに接続されている。PD部は本発明における光電変換素子として機能し、被写体からの入射光量に応じた光電流Ipが発生され、光電流Ipは光電荷QpとしてPD部の寄生容量Cpに蓄積される。
トランジスタQ1は転送ゲートと呼ばれ、ソースがPD部のカソードに、ドレインがトランジスタQ2のソースとトランジスタQ3のゲートの接続部、つまりFD部に、ゲートが転送信号φTXにそれぞれ接続されており、ゲート電位が中間電位VMにされることでPD部の光電流Ipがリニアログ特性で光電変換され、ゲート電位が高電位VHにされることでPD部に蓄積された光電荷QpがFD部に完全転送される。
FD部は、PD部に蓄積された光電荷Qpを完全転送して読み出すための容量性の読み出し部である。
トランジスタQ2はリセットゲートと呼ばれ、ドレインが電源電位VDDに、ソースがFD部に、ゲートがリセット信号φRSTにそれぞれ接続され、ゲート電位が電源電位VDDにされることでFD部が電源電位VDDにリセットされる。
トランジスタQ3はソースフォロワ増幅回路を構成するもので、ドレインが電源電位VDDに、ソースがトランジスタQ4のドレインに、ゲートがFD部にそれぞれ接続され、FD部の電位に対して電流増幅を行うことで、出力インピーダンスを下げる働きをする。
トランジスタQ4は、出力読出用のトランジスタで、ドレインがトランジスタQ3のソースに、ソースが垂直信号線VSLに、ゲートが読出信号φVにそれぞれ接続され、ゲート電位が電源電位VDDにされることで、FD部の電位がトランジスタQ3を介して低インピーダンス化されて、出力信号Voutとして垂直信号線VSLに導出される。
図4は、撮像素子162のダミー画素行162Xを構成するダミー画素162xの回路構成の一例を示す回路図である。
図4においては、図3のPD部の代わりに定電流源CC(以下、CC部と言う)とダミー容量Cdとが配置されている。その他は図3と同じである。CC部は、定電流値が、通常画素162bの光電変換特性が線形特性を示す少なくとも2つの電流値(例えばId1とId2とする)と、通常画素162bの光電変換特性が対数特性を示す少なくとも2つの電流値(例えばId3とId4とする)との合計4つ以上の電流値に切換可能に設定されている。なお、CC部の定電流値は温度によらず一定な定電流であることが望ましく、このような温度依存性のない定電流は例えば所謂バンドギャップを用いた定電流回路で実現可能である。
図4の回路で図3の通常画素の撮像動作と同様の動作をさせると、CC部の定電流がトランジスタQ1によってリニアログ特性で変換されてダミー容量Cdに光電荷Qpに相当するダミー電荷Qdが蓄積され、出力信号Voutに相当するダミー信号Vdが出力される。
ダミー容量Cdは、通常画素162bの光電変換特性が線形特性を示すCC部の定電流値(上述したId1とId2)で、ダミー画素162xが同様に線形特性を示すような容量値に設定される。従って、CC部の定電流値(上述したId1とId2)が、通常画素162bの光電変換特性が線形特性を示すPD部の光電流値と同等に設定されれば、ダミー容量CdもPD部の寄生容量Cpと同等に設定される。
図5は、図2乃至図4に示した撮像素子162を一般的なCMOS型撮像素子の駆動方法であるローリングシャッタ方式で駆動する場合のタイミングチャートの一例で、図5(a)は水平j行目(jは正の整数)の画素行の駆動方法を示すタイミングチャート、図5(b)は撮像素子162の水平転送信号φHを示したタイミングチャート、図5(c)は撮像素子162の水平転送信号φHの別の例を示したタイミングチャートである。
図5(a)において、水平j行目の画素行で、まず、時間t1〜t2でリセット信号φRSTjが電源電位VDDにされて、FD部が電源電位VDDにリセット(初期化)される。同時に転送信号φTXjが中間電位VMにされることで、水平j行目の全ての画素162bのトランジスタQ1はリニアログ変換動作状態となり、PD部で光電変換された光電流Ipがリニアログ特性に変換され、光電流Ipによる光電荷Qpが時間t1〜t2の間PD部の寄生容量Cpに蓄積される。時間t2でリセット信号φRSTjと転送信号φTXjがともに接地電位GNDにされて、FD部の初期化が終了される。時間t1〜t2が所謂露出時間である。ダミー画素行162Xにおいては、光電流Ipによる光電荷Qpの代わりに定電流(Id1、Id2、Id3、Id4)によるダミー電荷Qdがダミー容量Cdに蓄積される。
時間t3〜t4で読出信号φVjが電源電位VDDにされることで、水平j行目の全ての画素162bのFD部の初期化状態の電位、すなわちリセットノイズがトランジスタQ3とQ4とを介してノイズ信号Vnとして垂直信号線VSLに出力される。時間t5〜t6で転送信号φTXjが高電位VHにされることで、水平j行目の全ての画素162bのPD部の寄生容量Cpに蓄積された光電荷QpがFD部に完全転送されるとともに、PD部に蓄積された電荷が0(ゼロ)となり、PD部が初期化される。ダミー画素行162Xにおいては、光電荷Qpの代わりにダミー電荷QdがFD部に完全転送される。
時間t7〜t8で読出信号φVjが電源電位VDDにされることで、水平j行目の全ての画素162bのFD部に転送された光電荷Qpによる電位がトランジスタQ3とQ4とを介して光電変換信号Vsとして垂直信号線VSLに出力される。垂直信号線VSLに出力されたノイズ信号Vnと光電変換信号Vsとは、図2に示したサンプルホールド回路162dで差分がとられ、画素信号Vpxとなる(Vpx=Vs−Vn)。ダミー画素行162Xにおいては、光電変換信号Vsの代わりにダミー信号Vdが垂直信号線VSLに出力され、ノイズ信号Vnとダミー信号Vdとの差分がとられ、ダミー画素信号Vdmとなる(Vdm=Vd−Vn)。
画素信号Vpxの水平1行分が、図2に示した水平走査回路162fの水平走査信号φHjに従って、水平1行分の出力信号162kとして出力回路162eからA/D変換器163に向けて出力される。ダミー画素行162Xにおいては、ダミー画素信号Vdmの水平1行分が、水平走査信号φHxに従って、水平1行分のダミー出力信号162kxとして出力回路162eからA/D変換器163に向けて出力される。
図5(b)において、上述した動作が水平画素行毎にタイミングをずらして繰り返される。水平走査回路162fの水平走査信号φHで見ると、通常画素部162Bの水平1行目のφH1から順にφH2、φH3と続き、上述した水平j行目のφHjを経て最終n行目のφHnまでに同期して各水平行の出力信号162kが出力される。
n行目の次に、例えば定電流値が図4で述べたId1に設定されたダミー画素行162Xのダミー出力信号162kxがダミー画素行162Xの水平走査信号φHxに同期して出力される。これで1フレーム分の読出動作が終了し、続いて次フレームの水平1行目の出力動作に進む。次フレームにおいては、ダミー画素行162Xの定電流値はId2に設定されて同様に出力される。なお、ダミー画素行162Xの定電流値が線形特性の値Id1およびId2の場合には、図5(a)の時間t1〜t2でのダミー画素行162X転送信号φTXxを電源電位VDDとして、ダミー画素162xのトランジスタQ1を完全にオンさせた方が好ましい。
3フレーム目においてはダミー画素行162Xの定電流値はId3に設定され、4フレーム目においてはダミー画素行162Xの定電流値はId4に設定されて同様に出力される。従って、4フレームでダミー画素行162Xの定電流値Id1からId4の4つの定電流値でのダミー出力信号162kxが得られ、図6以降で説明する温度特性補償用のダミーデータとして用いられる。つまり、4フレーム毎に温度特性の補償値が更新されることになり、これによってリアルタイムの温度特性補償が行われる。通常用いられるフレームレートは毎秒30フレームあるいはそれ以上であり、4/30秒以内に撮像素子162の温度が急変することは通常は考えられないので、上述した動作で温度補償用のダミーデータを得ることができれば問題はない。
あるいは、上述した定電流値Id1からId4の4つの定電流値でのダミー出力信号162kxの内の1つのダミー出力信号162kxをフレーム毎に更新していく方法で、毎フレーム温度特性の補償値を更新することも考えられる。
更に、もし、フレーム毎に温度補償用のダミーデータを全て得る必要がある場合は、図5(c)のような動作を行えばよい。
図5(c)において、通常画素部162Bの水平1行目のφH1から最終n行目のφHnまでの動作は図5(b)と同じである。n行目の次に、定電流値がId1に設定されたダミー画素行162Xで図5(a)の時間t1からt8までの動作が時間を縮めて行われた後にダミー出力信号162kxが水平走査信号φHx1に同期して出力される。
続いて定電流値がId2に変更されて上述したと同様に時間t1からt8までの動作が時間を縮めて行われた後にダミー出力信号162kxが水平走査信号φHx2に同期して出力される。定電流値Id3およびId4についても同様の動作が行われ、n行目の後にダミー画素行162Xの出力動作が4回繰り返されて1フレーム分の読み出し動作が終了し、続いて次フレームの水平1行目の出力動作に進む。これによって、フレーム毎に温度補償用のダミーデータを全て得ることができる。
ただし、この場合、ダミー画素行162Xでは上述した合計4つあるいはそれ以上の定電流値での電荷蓄積と出力信号の読み出しを連続して行うので、定電流を蓄積する時間を通常画素部162Bに比べて短くする必要がある。従って、定電流値およびダミー容量Cdの容量値は、それも加味して決定される必要がある。
続いて、本発明における温度補償方法について、図6乃至図8を用いて説明する。図6は、ダミー画素162xの上述した4つの定電流値(Id1、Id2、Id3、Id4)でのダミー画素信号値(DA1、DA2、DA3、DA4)から通常画素162bの光電変換特性を算出する方法を説明するための模式図である。ここでは、4つのダミー画素信号値(DA1、DA2、DA3、DA4)は、ダミー画素行162Xの全ダミー画素のダミー画素信号Vdmの平均値であるとする。
図6において、撮像素子162のチップ温度T=Taでの光電変換特性(以下、特性Aと言う)は、定電流値Id1でのダミー画素信号値DA1と定電流値Id2でのダミー画素信号値DA2とから線形特性部分が求められ、定電流値Id3でのダミー画素信号値DA3と定電流値Id4でのダミー画素信号値DA4とから対数特性部分が求められ、線形特性と対数特性との交点から変曲点ThAが求められる。
線形特性のモデル式は(y=a・x+b:a、bは定数)で与えられる。そこで、特性Aでの線形特性のモデル式を以下の(1式)とすると、
y=aA・x+bA ・・・(1式)
ここに、aAおよびbAは特性Aでの定数である。(1式)に特性Aの線形特性部分の2点のデータ(Id1,DA1)と(Id2,DA2)を代入し、
DA1=aA・Id1+bA
DA2=aA・Id2+bA
上式から定数aAおよびbAを求めると、
aA=(DA1−DA2)/(Id1−Id2)
bA=(Id1・DA2−Id2・DA1)/(Id1−Id2)
となって、(1式)が求まる。
対数特性のモデル式は(y=c・ln(x)+d)で与えられる。そこで、特性Aでの対数特性のモデル式を以下の(2式)とすると、
y=cA・ln(x)+dA ・・・(2式)
ここに、cAおよびdAは特性Aでの定数である。(2式)に特性Aの対数特性部分の2点のデータ(Id3,DA3)と(Id4,DA4)を代入し、
DA3=cA・ln(Id3)+dA
DA4=cA・ln(Id4)+dA
上式から定数cおよびdを求めると、
cA=(DA3−DA4)/ln(Id3/Id4)
dA={DA4・ln(Id3)−DA3・ln(Id4)}/{ln(Id3/Id4)}
となって、(2式)が求まる。
次に、変曲点の値ThAを求める。変曲点では定電流値IdAでの(1式)と(2式)のダミー画素信号Vdmが共にThAとなることから、
ThA=aA・IdA+bA
=cA・ln(IdA)+dA
これから、
ThA−cA・ln{(ThA−bA)/aA}+dA=0 ・・・(3式)
(3式)はこのままでは数式での解法はできないので、近似式を用いるか、ThAに適当な値を代入して(3式)の左辺が最少となるThAを求める数値解法を行う。
以上をまとめると、
y=aA・x+bA ・・・(1式)
aA=(DA1−DA2)/(Id1−Id2)
bA=(Id1・DA2−Id2・DA1)/(Id1−Id2)
y=cA・ln(x)+dA ・・・(2式)
cA=(DA3−DA4)/ln(Id3/Id4)
dA={DA4・ln(Id3)−DA3・ln(Id4)}/{ln(Id3/Id4)}
ThA−cA・ln{(ThA−bA)/aA}+dA=0 ・・・(3式)
以上の(1式)乃至(3式)によって、撮像素子162のチップ温度T=Taでのダミー画素162xのダミー画素信号Vdmを与える式が求められたことになる。図3の説明で述べたようにダミー画素162xは通常画素162bのPD部の代わりにCC部を備えているだけで、画素中のトランジスタに起因する光電変換特性の温度特性は通常画素162bとダミー画素162xとでは同一であるから、上述した式が撮像素子162のチップ温度T=Taでの通常画素162bの光電変換特性を示していることになる。
図7は、図6で求められた通常画素162bの光電変換特性を基準の光電変換特性に変換することによって、光電変換特性の温度特性を補償する方法を示す模式図である。
図7において、まずチップ温度T=Taでの特性AをT=Ts(基準温度)での基準特性Sに変換する方法について説明する。ここでは、特性Aとして線形特性、対数特性ともに基準特性よりも傾きがねている特性を例にとって説明する。
基準特性は、事前の測定等により線形特性および対数特性を表す各定数と変曲点の座標(IdS,ThS)が予め求められているか、あるいは計算上の理想特性で線形特性および対数特性を表す各定数と変曲点の座標が既知である。その特性を示すモデル式は、上述した(1式)と(2式)と同様に、以下の(11式)と(12式)とで示される。
y=aS・x+bS ・・・(11式)
y=cS・ln(x)+dS ・・・(12式)
ここに、aS、bS、cS、dSは基準特性での基準の係数である。
特性Aを基準特性Sに変換するには、特性Aを3つの領域に分け、各々の領域毎に以下の変換を行う。
(領域1)特性Aの画素信号VpxがThA1未満の領域。ここに、ThA1は基準特性Sの変曲点ThSを与えるセンサ面照度IdSでの特性Aの画素信号Vpxの値であり、(1式)のxにIdSを代入することで得られる。この領域では特性Aの線形特性から基準特性Sの線形特性への変換が行われる。変換前と変換後の画素信号VpxをそれぞれDとDoutとすると、(1式)から
D=aA・x+bA
であるから、これからxを求めて(11式)に代入して、変換式(21式)を得る。
Dout=aS・((D−bA)/aA)+bS ・・・(21式)
(領域2)特性Aの画素信号VpxがThA1以上、ThA(特性Aの変曲点)未満の領域。この領域では特性Aの線形特性から基準特性Sの対数特性への変換が行われる。変換前と変換後の画素信号VpxをそれぞれDとDoutとすると、(1式)から
D=aA・x+bA
であるから、これからxを求めて(12式)に代入して、変換式(22式)を得る。
Dout=cS・ln{(D−bA)/aA}+dS ・・・(22式)
(領域3)特性Aの画素信号VpxがThA以上の領域。この領域では特性Aの対数特性から基準特性Sの対数特性への変換が行われる。変換前と変換後の画素信号VpxをそれぞれDとDoutとすると、(2式)から
D=cA・ln(x)+dA
であるから、これからxを求めて(12式)に代入して、変換式(23式)を得る。
Dout=cS・ln[exp{(D−dA)/cA}]+dS・・・(23式)
次に、チップ温度T=Tbでの特性BをT=Ts(基準温度)での基準特性Sに変換する方法について説明する。ここでは、特性Bとして線形特性、対数特性ともに基準特性よりも傾きが立っている特性を例にとって説明する。特性Bのモデル式は、上述した(1式)と(2式)の「A」を「B」に置き換えた以下の(31式)と(32式)である。
y=aB・x+bB ・・・(31式)
y=cB・ln(x)+dB ・・・(32式)
ここでも、特性Bを基準特性Sに変換するには、特性Bを3つの領域に分け、各々の領域毎に以下の変換を行う。
(領域1)特性Bの画素信号VpxがThB(特性Bの変曲点)未満の領域。この領域では特性Bの線形特性から基準特性Sの線形特性への変換が行われる。変換前と変換後の画素信号VpxをそれぞれDとDoutとすると、(31式)から
D=aB・x+bB
であるから、これからxを求めて(11式)に代入して、変換式(33式)を得る。
Dout=aS・((D−bB)/aB)+bS ・・・(33式)
(領域2)特性Bの画素信号VpxがThB以上、ThB1未満の領域。ここに、ThB1は基準特性Sの変曲点ThSを与えるセンサ面照度IdSでの特性Bの画素信号Vpxの値であり、(32式)のxにIdSを代入することで得られる。この領域では特性Bの対数特性から基準特性Sの線形特性への変換が行われる。変換前と変換後の画素信号VpxをそれぞれDとDoutとすると、(32式)から
D=cB・ln(x)+dB
であるから、これからxを求めて(11式)に代入して、変換式(34式)を得る。
Dout=aS・exp{(D−dB)/cB}+bS ・・・(34式)
(領域3)特性Bの画素信号VpxがThB1以上の領域。この領域では特性Bの対数特性から基準特性Sの対数特性への変換が行われる。変換前と変換後の画素信号VpxをそれぞれDとDoutとすると、(32式)から
D=cB・ln(x)+dB
であるから、これからxを求めて(12式)に代入して、変換式(35式)を得る。
Dout=cS・ln[exp{(D−dB)/cB}]+dS・・・(35式)
実際には、線形特性から線形特性への変換式である(21式)と(33式)および対数特性から対数特性への変換式である(23式)と(35式)とは同じ式であるから、結局、図6で述べた(1式)、(2式)および(3式)を用いて、撮像時のダミー画素行162Xのダミー画素信号Vdmの平均値から撮像時の光電変換特性を算出し、(21式)、(22式)、(23式)および(34式)を用いて、撮像時の光電変換特性を基準特性Sに変換することで光電変換特性の温度特性補償を行う。これらの演算は、画像処理部165で行われ、画像処理部165は本発明における特性算出手段および特性変換手段として機能する。
以上に述べたように、ダミー画素行162Xを構成するダミー画素162xのダミー画素信号Vdmの平均値を用いて通常画素162bの光電変換特性を算出し、算出された光電変換特性を変換式を用いて基準特性Sに変換することにより、リアルタイムに光電変換特性の温度特性補償を行うことができ、温度センサを用いることなく、また撮像時の温度を意識することなく、常に温度に依存しない適切な撮像データを得ることができる。
これらの変換を上述した変換式を用いて行う方法以外に、これらの変換を変換テーブルの形で予め用意しておき、演算を行うことなく高速に変換を行うことができる。これについて、図8を用いて説明する。図8は、図6および図7で述べたと同等の温度特性補償をルックアップテーブル(以下、LUTと言う)を用いて行う方法を示す回路ブロック図である。
図8において、LUTで構成される係数変換テーブル801には、ダミー画素162xの定電流Id1〜Id4でのダミー画素信号値DA1〜DA4が入力され、DA1とDA2とから線形特性の係数aAとbAとが、DA3とDA4とから対数特性の係数cAとdAとが、各々変換テーブルから選択されて出力される。係数変換テーブル801は、図6の説明で述べた(1式)と(2式)の各係数の演算を行うLUTである。
係数変換テーブル801の出力aA、bA、cAおよびdAは、変曲点LUT803に入力され、この4つの係数から変曲点での画素信号Vpxの値ThAが変換テーブルから選択されて出力される。変曲点LUT803は、図6の説明で述べた(3式)からThAを求める演算と同等の変換を行うLUTである。
係数変換テーブル801の出力aA、bA、cA、dAと、変曲点LUT803の出力ThAと、基準特性Sを示す各係数aS、bS、cS,dSおよび基準特性の変曲点の画素信号Vpxの値ThSとセンサ面照度IdSとが、光電変換特性変換テーブル805に入力され、変換前の通常画素162bの画素信号Vpxの値Dも光電変換特性変換テーブル805に入力されて、変換テーブルにより変換後の画素信号Vpxの値Doutが選択されて出力される。光電変換特性変換テーブル805は、上述した各値から図7の説明で述べた(21式)、(22式)、(23式)および(34式)の演算と同等の変換を行うLUTである。
以上に述べたように、図8に示したLUTで構成される回路を用いることで、演算を行うことなく高速に温度特性補償のための光電変換特性の変換を行うことができる。もちろん、図8に示したLUTを全て用いる必要はなく、各LUTと図6、図7に述べた演算とを適宜組み合わせて用いることでよい。これらの各LUTは、本発明における温度特性補償手段として機能し、画像処理部165内に置かれる。
次に、図6および図7に示した演算方式に自己学習回路を付加することで、高機能化する方法について、図9を用いて説明する。図9は、自己学習回路が付加された光電変換特性の温度特性補償回路の一例を示すブロック図である。
図9において、特性算出手段901には、図6の説明で示した4つのダミー画素信号値(DA1、DA2、DA3、DA4)が入力され、図6に示した演算が行われ、線形特性と対数特性を規定する4つの係数(aA、bA、cA、dA)と変曲点の値ThAとが出力される。この5つの出力は特性変換手段905に入力されるとともに、係数記憶手段903にも入力され、4つのダミー画素信号値(DA1、DA2、DA3、DA4)読み出し時の撮像素子162近傍に配置された温度センサ191の温度データTaとともに記憶される。
係数記憶手段903は、撮影の度に上述した温度データTaと特性算出手段901の出力である5つの係数(aA、bA、cA、dA、ThA)とを記憶し、撮像素子近傍の温度と光電変換特性を示す係数とのテーブルを自己学習的に蓄積する。次に撮影が行われて、光電変換特性の温度特性補償が行われる場合、係数記憶手段903に撮影時の撮像素子近傍の温度Taに相当する温度と係数とのテーブルがすでに記憶されている時には、係数記憶手段903は上記の5つの係数(aA、bA、cA、dA、ThA)と、既知の係数が存在することを示す信号CTRとを特性変換手段905に向けて出力する。
特性変換手段905は、係数記憶手段903からの既知の係数が存在することを示す信号CTRを受信した場合は係数記憶手段903からの上記の5つの係数(aA、bA、cA、dA、ThA)を用いて変換前の通常画素162bの画素信号Vpxの値Dを基準特性S上の変換後の画素信号Vpxの値Doutに変換し、係数記憶手段903からの既知の係数が存在することを示す信号CTRを受信しなかった場合は特性算出手段901の出力である5つの係数(aA、bA、cA、dA、ThA)を用いて変換前の通常画素162bの画素信号Vpxの値Dを基準特性S上の変換後の画素信号Vpxの値Doutに変換する。
以上のように、一度特性算出手段901で算出された5つの係数をその時の撮像素子162近傍の温度とともに記憶して係数記憶手段903上にデータテーブルを自己学習的に作成し、以後の撮影時に撮像素子近傍の温度が過去に撮影された温度であった場合には、特性算出手段901での算出を行わずに係数記憶手段903上のデータテーブルから5つの係数を引き出して使用することで、特性算出手段901での算出を省略でき、算出時間の短縮を図ることができる。
次に、本発明における撮像素子162の第2の実施の形態について、図10乃至図12を用いて説明する。図10は、第2の実施の形態における撮像素子162を構成する各部の配置を示す模式図である。
図10において、撮像素子162は、図3に示す通常画素162bがm行n列に配置された通常画素部162B、図10上で通常画素部162Bの下部に通常画素部162Bの画素間隔と同じ間隔で図11に示す線形ダミー画素162yが1行n列に配置された線形ダミー画素行162Y、同じく図4に示したと同じ対数ダミー画素162xが1行n列に配置された対数ダミー画素行162X、垂直走査回路162c、サンプルホールド回路162d、出力回路162e、水平走査回路162f、タイミングジェネレータ(TG)162h等で構成されている。線形ダミー画素行162Yおよび対数ダミー画素行162Xは複数行配置されてもよい。
通常画素162bは、図3に示したと同じ回路構成でよく、動作も同じである。
対数ダミー画素162xは、図4に示したと同じ回路構成であるが、CC部の定電流値は通常画素162bが対数特性を示す定電流値(例えばId3およびId4)がとれればよく、線形特性を示す定電流値(例えばId1およびId2)は必要ない。撮像素子の高画素化によるPD部の面積の縮小や、車載用途等での高フレームレート動作等の場合には、線形特性を示す定電流値は非常に微少な電流値となるために制御が難しい場合があり、そのような場合には本第2の実施の形態の方が有利である。
通常画素部162B、線形ダミー画素行162Yおよび対数ダミー画素行162Xは、垂直走査回路162cにより順次選択され、選択された行の各列の通常画素162b、線形ダミー画素162yあるいは対数ダミー画素162xのいずれかの出力信号がサンプルホールド回路162dに保持される。サンプルホールド回路162dに保持された出力信号は、水平走査回路162fの走査に従って、出力信号162kとして出力回路162eから順次出力される。これらの動作は、撮像制御部161の制御下でタイミングジェネレータ(TG)162hにより制御される。
図11は、撮像素子162の線形ダミー画素行162Yを構成する線形ダミー画素162yの回路構成の一例を示す回路図である。
図11においては、図3のPD部あるいは図4のCC部の代わりに定電圧源φVrefが配置されており、トランジスタQ1のゲートは定電圧印加信号φREFに接続されている。その他は図3あるいは図4と同じである。定電圧源φVrefは、定電圧値が少なくとも2つの電圧値(例えばVd1とVd2とする)に切換可能に設定されている。なお、定電圧源φVrefの定電圧値は温度依存性のない定電圧であることが望ましい。
図12は、図11の線形ダミー画素162yからなる線形ダミー画素行162Yの駆動方法の一例を示すタイミングチャートである。図12において、線形ダミー画素行162Yで、まず、時間t1でリセット信号φRSTが電源電位VDDにされて、FD部が電源電位VDDにリセット(初期化)されるとともに、定電圧源φVrefの定電圧がVd1に設定される。時間t2でリセット信号φRSTが接地電位GNDにされて、FD部の初期化が終了される。時間t3〜t4で読出信号φVyが電源電位VDDにされることで、線形ダミー画素行162Yの全ての線形ダミー画素162yのFD部の初期化状態の電位、すなわちリセットノイズがトランジスタQ3とQ4とを介してノイズ信号Vnとして垂直信号線VSLに出力される。時間t5〜t6で定電圧印加信号φREFが電源電位VDDにされることで、線形ダミー画素行162Yの全ての線形ダミー画素162yのFD部の電位がトランジスタQ1のソースに印加された定電圧源φVrefの定電圧値Vd1に等しくされる。
時間t7〜t8で読出信号φVyが電源電位VDDにされることで、線形ダミー画素行162Yの全ての線形ダミー画素162yのFD部の電位Vd1がトランジスタQ3とQ4とを介して線形ダミー信号Vsdとして垂直信号線VSLに出力される。垂直信号線VSLに出力されたノイズ信号Vnと線形ダミー信号Vsdとは、図2に示したサンプルホールド回路162dで差分がとられ、線形ダミー画素信号Vdyとなる(Vdy=Vsd−Vn)。
線形ダミー画素行162Yの全ての線形ダミー画素162yの線形ダミー画素信号Vdyが、図2に示した水平走査回路162fの水平走査信号φHyに従って、線形ダミーデータDy1として出力回路162eからA/D変換器163に向けて出力される。以上で1フレーム分の線形ダミー画素行の読み出し動作が終了し、図5で述べた対数ダミー画素行162Xの定電流値がId3に設定された読み出し動作が行われる。すなわち、1フレームで線形特性と対数特性のダミー画素のデータが各々1つづつ得られたことになる。
続いて、次フレームの時間t1でリセット信号φRSTが電源電位VDDにされて、FD部が電源電位VDDにリセット(初期化)されるとともに、定電圧源φVrefの定電圧がVd2に設定される。以下、上述したと同じ動作が定電圧値がVd2に設定された状態で行われ、定電圧値がVd2での線形ダミーデータDy2が出力される。次に図5で述べた対数ダミー画素行162Xの定電流値がId4に設定された読み出し動作が行われる。すなわち、次フレームで線形特性と対数特性のダミー画素の残りのデータが各々1つづつ得られたことになる。
よって、本第2の実施の形態では2フレーム毎に温度特性の補償値が更新されることになり、第1の実施の形態よりも温度特性の補償値の更新頻度を高くすることができる。もちろん、第1の実施の形態と同様に、4つのダミーデータの内の2つのダミーデータをフレーム毎に更新していく方法も可能であるし、1フレーム中に線形ダミー画素行162Yと対数ダミー画素行162Xとを2回ずつ読み出す方法も可能である。
本第2の実施の形態に示した撮像素子162における温度特性補償は、図6および図7に示した方法、図8に示した方法、図9に示した方法のいずれもが適応可能である。
以上に述べたように、本発明によれば、撮像素子上に定電流源を含むダミー画素を備え、ダミー画素の動作を制御した上で、ダミー画素の出力を読み出し、その出力から撮像素子の光電変換特性を導出することで、温度センサを用いずに撮像素子の光電変換特性の変化を直接測定することができ、撮像素子の個体差も含めた温度特性をリアルタイムに補償することのできる、実用的で新規かつ有用な撮像装置を提供することができる。
尚、本発明に係る撮像装置を構成する各構成の細部構成および細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
撮像装置の内部構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における撮像素子を構成する各部の配置を示す模式図である。 通常画素の回路構成の一例を示す回路図である。 ダミー画素の回路構成の一例を示す回路図である。 撮像素子をローリングシャッタ方式で駆動する場合のタイミングチャートの一例である。 撮像素子のチップ温度T=Taでのダミー画素のダミー信号を示した模式図である。 ダミー画素のダミー信号を基準の光電変換特性に変換することによって、光電変換特性の温度特性を補償する方法を示す模式図である。 図6および図7で述べたと同等の温度特性補償をルックアップテーブルを用いて行う方法を示す回路ブロック図である。 自己学習回路が付加された光電変換特性の温度特性補償回路の一例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態における撮像素子を構成する各部の配置を示す模式図である。 線形ダミー画素の回路構成の一例を示す回路図である。 線形ダミー画素行の駆動方法の一例を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 撮像装置
111 操作部
113 表示部
121 絞り
123 絞り駆動部
131 レンズ
133 レンズ駆動部
151 制御部
161 撮像制御部
162 撮像素子
162b 通常画素
162B 通常画素部
162x ダミー画素(および対数ダミー画素)
162X ダミー画素行(および対数ダミー画素行)
162y 線形ダミー画素
162Y 線形ダミー画素行
163 アナログデジタル(A/D)変換器
165 画像処理部
181 記録媒体
191 温度センサ
801 係数変換テーブル(LUT)
803 変曲点LUT
805 光電変換特性変換テーブル(LUT)
901 特性算出手段
903 係数記憶手段
905 特性変換手段

Claims (16)

  1. 光電変換素子を含み、線形特性と対数特性の2つの領域を含む光電変換特性で動作し得る通常画素が複数個マトリクス状に配置された通常画素部を有する撮像素子と、
    前記撮像素子の撮像動作を制御する撮像制御部と、
    前記撮像素子の出力信号に信号処理を施す信号処理部とを備えた撮像装置において、
    前記撮像素子は、定電流源を含むダミー画素を備え、
    前記撮像制御部は、前記ダミー画素の動作を制御し、
    前記信号処理部は、前記ダミー画素の出力信号を用いて前記通常画素の光電変換特性の温度特性を補償する温度特性補償手段を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記温度特性補償手段は、前記撮像制御部が前記ダミー画素の定電流源を制御し、
    前記通常画素の光電変換特性が線形特性を示す少なくとも2つの電流値で動作させた時の前記ダミー画素の出力信号を用いて前記通常画素の光電変換特性の線形特性領域の温度特性補償を行い、
    また、前記通常画素の光電変換特性が対数特性を示す少なくとも2つの電流値で動作させた時の前記ダミー画素の出力信号を用いて前記通常画素の光電変換特性の対数特性領域の温度特性補償を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記ダミー画素は、前記通常画素部の周辺部に、前記通常画素部の画素配列方向に並行して配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記撮像制御部は、前記通常画素部の出力信号の読出動作の前後または途中に前記ダミー画素の出力信号の読出動作を行うことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記撮像制御部は、少なくとも2回、前記定電流源の電流値を切り換えて前記ダミー画素の線形特性の出力信号の読出動作を行い、また、少なくとも2回、前記定電流源の電流値を切り換えて前記ダミー画素の対数特性の出力信号の読出動作を行うことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記温度特性補償手段は、読み出された前記ダミー画素の出力信号に基づいて前記通常画素の光電変換特性を算出する特性算出手段と、前記特性算出手段により算出された前記通常画素の光電変換特性に基づいて、前記通常画素の出力信号を基準光電変換特性に変換する特性変換手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記温度特性補償手段は、読み出された前記ダミー画素の出力信号を前記通常画素の光電変換特性を表す係数に変換する係数変換テーブルと、前記係数変換テーブルから出力された係数に基づいて、前記通常画素の出力信号を基準光電変換特性に変換する光電変換特性変換テーブルとを備えたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記撮像素子近傍の温度を検出する温度検出手段を備え、
    前記温度特性補償手段は、読み出された前記ダミー画素の出力信号に基づいて前記通常画素の光電変換特性を算出する特性算出手段と、前記特性算出手段で算出された前記通常画素の光電変換特性と、前記温度検出手段で検出された前記ダミー画素の出力信号読み出し時の前記撮像素子近傍の温度とを記憶する係数記憶手段と、前記特性算出手段により算出された前記通常画素の光電変換特性あるいは前記係数記憶手段に記憶された前記通常画素の光電変換特性の何れかに基づいて、前記通常画素の出力信号を基準光電変換特性に変換する特性変換手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の撮像装置。
  9. 光電変換素子を含み、線形特性と対数特性の2つの光電変換特性が自動的に切り換えられる通常画素が複数個マトリクス状に配置された通常画素部を有する撮像素子と、
    前記撮像素子の撮像動作を制御する撮像制御部と、
    前記撮像素子の出力信号に信号処理を施す信号処理部とを備えた撮像装置において、
    前記撮像素子は、定電圧源を含む線形ダミー画素と、定電流源を含む対数ダミー画素とを備え、
    前記撮像制御部は、前記線形ダミー画素と前記対数ダミー画素の動作を制御し、
    前記信号処理部は、前記線形ダミー画素の出力信号を用いて前記通常画素の光電変換特性の線形領域の温度特性を補償し、前記対数ダミー画素の出力信号を用いて前記通常画素の光電変換特性の対数領域の温度特性を補償する温度特性補償手段を備えたことを特徴とする撮像装置。
  10. 前記温度特性補償手段は、前記撮像制御部が前記線形ダミー画素の定電圧源を制御し、少なくとも2つの電圧値で動作させた時の前記線形ダミー画素の出力信号を用いて前記通常画素の光電変換特性の線形特性領域の温度特性補償を行い、
    前記撮像制御部が前記ダミー画素の定電流源を制御し、前記通常画素の光電変換特性が対数特性を示す少なくとも2つの電流値で動作させた時の前記ダミー画素の出力信号を用いて前記通常画素の光電変換特性の対数特性領域の温度特性補償を行うことを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
  11. 前記線形ダミー画素および対数ダミー画素は、前記通常画素部の周辺部に、前記通常画素部の画素配列方向に並行してそれぞれ配置されることを特徴とする請求項9または10に記載の撮像装置。
  12. 前記撮像制御部は、前記通常画素部の出力信号の読出動作の前後または途中に前記線形ダミー画素および対数ダミー画素の出力信号を読出動作を行うことを特徴とする請求項9乃至11の何れか1項に記載の撮像装置。
  13. 前記撮像制御部は、少なくとも2回、前記定電圧源の電圧値を切り換えて前記線形ダミー画素の出力信号の読出動作を行い、また、少なくとも2回、前記定電流源の電流値を切り換えて前記対数ダミー画素の出力信号の読出動作を行うことを特徴とする請求項9乃至12の何れか1項に記載の撮像装置。
  14. 前記温度特性補償手段は、読み出された前記線形ダミー画素および対数ダミー画素の出力信号に基づいて前記通常画素の光電変換特性を算出する特性算出手段と、前記特性算出手段により算出された前記通常画素の光電変換特性に基づいて、前記通常画素の出力信号を基準光電変換特性に変換する特性変換手段とを備えたことを特徴とする請求項9乃至13の何れか1項に記載の撮像装置。
  15. 前記温度特性補償手段は、読み出された前記線形ダミー画素および対数ダミー画素の出力信号を前記通常画素の光電変換特性を表す係数に変換する係数変換テーブルと、前記係数変換テーブルから出力された係数に基づいて、前記通常画素の出力信号を基準光電変換特性に変換する光電変換特性変換テーブルとを備えたことを特徴とする請求項9乃至13の何れか1項に記載の撮像装置。
  16. 前記温度特性補償手段は、読み出された前記ダミー画素の出力信号に基づいて前記通常画素の光電変換特性を算出する特性算出手段と、前記特性算出手段で算出された前記通常画素の光電変換特性と、前記ダミー画素の出力信号読み出し時の前記撮像素子近傍の温度とを記憶する係数記憶手段と、前記特性算出手段により算出された前記通常画素の光電変換特性あるいは前記係数記憶手段に記憶された前記通常画素の光電変換特性の何れかに基づいて、前記通常画素の出力信号を基準光電変換特性に変換する特性変換手段とを備えたことを特徴とする請求項9乃至13の何れか1項に記載の撮像装置。
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