JPH1012857A - 固体撮像素子及びその製造方法 - Google Patents

固体撮像素子及びその製造方法

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JPH1012857A
JPH1012857A JP8158516A JP15851696A JPH1012857A JP H1012857 A JPH1012857 A JP H1012857A JP 8158516 A JP8158516 A JP 8158516A JP 15851696 A JP15851696 A JP 15851696A JP H1012857 A JPH1012857 A JP H1012857A
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JP8158516A
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Koichi Harada
耕一 原田
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固体撮像素子において、有効画素の飽和信号
量に対応した白レベルの基準信号が得られるようにす
る。 【解決手段】 有効画素領域8の外側に光量に依存せず
に飽和レベルの信号を出力するダミー画素2bを有する
オプチカルホワイト領域10を備えて成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像素子及び
その製造方法に関する。より詳しくは、画素の飽和信号
量に対応した白レベルの基準信号が得られる固体撮像素
子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、固体撮像素子、例えばCCD固体
撮像素子においては、有効画素領域の外側に光学的黒レ
ベル(いわゆるオプチカルブラック:OPB)が得られ
る遮光ダミー画素を備えている。これは暗電流を信号か
ら差し引くためであり、遮光ダミー画素は例えばAl膜
で遮光され、光には感じないが、有効画素と同じ暗電流
を発生するよう構成される。
【0003】一方、最近、CCD固体撮像素子では、小
光量から大光量にわたって階調がとれる高ダイナミック
レンジCCD固体撮像素子とか、基板電圧の無調整化、
自動基板電圧設定等の技術が開発されてきている。この
場合、光学的白レベル(いわゆるオプチカルホワイト:
OPW)を正確に得て有効画素の出力信号が飽和レベル
にあるか、リニアレベルにあるかに応じて処理する必要
がある。しかし、現状では、CCD固体撮像素子の出力
信号が飽和レベルにあるのか、リニアレベルにあるのか
を判断するための白レベルの基準信号が容易に得られて
いないため、瞬時の判断が困難であった。
【0004】例えば外部から固定のDC電圧を光学的白
レベルの基準として飽和レベルを判断する方法が考えら
れているが、DC電圧のバラツキに対処して、有効画素
での飽和電荷量Qsに対して所要のマージンをとる必要
があるため、リニア領域のかなりの部分を無駄にしてい
る。又、基板電圧値が変わったとき等には対応出来なか
った。例えばダイナミックレンジが足りないために、基
板電圧を少し低くし信号電荷量が多くなるようにして使
用するような場合には対応出来ない。有効画素での飽和
電荷量Qsは基板電圧や、温度が変わっても変動する。
【0005】本発明は、上述の点に鑑み、有効画素の飽
和信号量に対応した基準信号、即ちこの飽和信号量と同
じような動きをする光学的白レベルの基準信号が得られ
る固体撮像素子及びその製造方法を提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る固体撮像素
子は、受光量に応じた信号を出力する第1の画素と、飽
和レベルの信号を出力する第2の画素を備えた構成とす
る。この構成においては、第1の画素で得られる飽和信
号と、第2の画素で得られる飽和レベルの信号とは同じ
になる。従って、この第2の画素の飽和レベルの信号を
白の基準信号とすることにより、第1の画素の飽和信号
量に追従した白の基準信号が得られる。
【0007】本発明に係る固体撮像素子の製造方法は、
受光量に応じた信号を出力する第1の画素となる領域
と、飽和レベルの信号を出力する第2の画素となる領域
とを、同じ構成で形成し、第2の画素の領域に電荷生成
中心を形成し、第2の画素上に遮光膜を形成するように
する。第2の画素上に遮光膜を形成すると共に、第2の
画素の領域に電荷生成中心を形成することにより、この
電荷生成中心から生成される電荷が第2の画素のポテン
シャルウエルを満たし、光量に依存しない飽和レベルの
信号を容易に取り出し得る固体撮像素子が製造される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る固体撮像素子は、受
光量に応じた信号を出力する第1の画素と、飽和レベル
の信号を出力する第2の画素を備えた構成とする。
【0009】本発明は、上記固体撮像素子において、第
2の画素が受光量に依存しない画素である構成とする。
本発明は、上記固体撮像素子において、第2の画素に電
荷生成中心が形成された構成とする。
【0010】本発明は、上記固体撮像素子において、電
荷生成中心を結晶欠陥で形成した構成とする。
【0011】本発明は、上記固体撮像素子において、電
荷生成中心をトラップ準位を発生させる不純物で形成し
た構成とする。
【0012】本発明は、上記固体撮像素子において、第
2の画素がpn接合を有し、電荷生成中心がこのpn接
合附近に形成された構成とする。
【0013】本発明に係る固体撮像素子の製造方法は、
受光量に応じた信号を出力する第1の画素となる領域
と、飽和レベルの信号を出力する第2の画素となる領域
とを同じ構成で形成する工程と、第2の画素の領域に電
荷生成中心を形成する工程と、第2の画素上に遮光膜を
形成する工程を有する。
【0014】本発明は、上記固体撮像素子の製造方法に
おいて、電荷生成中心を形成する工程として、第2の画
素の領域を反応性イオンエッチングで処理するようにな
す。
【0015】本発明は、上記固体撮像素子の製造方法に
おいて、電荷生成中心を形成する工程として、第2の画
素の領域にトラップ準位を発生させる不純物をイオン注
入するようになす。
【0016】本発明は、上記固体撮像素子の製造方法に
おいて、電荷生成中心を形成する工程として、第2の画
素の領域に電磁波を照射するようになす。
【0017】上記電磁波としては、紫外線、X線、中性
子、電子線のいずれかを用いることができる。
【0018】以下、図面を参照して本発明の実施例を説
明する。
【0019】図1〜図4は、本発明をインターライン転
送方式のCCD固体撮像素子に適用した場合である。な
お、このCCD固体撮像素子は、飽和電荷を基板方向、
即ち縦方向に掃き捨てる所謂縦型オーバーフロー構造と
なっている。本実施例に係るインターライン転送方式の
CCD固体撮像素子1は、図1に示すように、画素とな
る複数の受光部2がマトリックス状に配列され、各受光
部列の一側にCCD構造の垂直転送レジスタ3が設けら
れた撮像部4と、撮像部4の一側に配されたCCD構造
の水平転送レジスタ5と、水平転送レジスタ5の出力側
に接続された出力回路6とを備えて成る。
【0020】撮像部4においては、有効画素領域8の両
側に黒レベルを規定するための所謂オプチカルブラック
領域9が設けられると共に、このオプチカルブラック領
域9に近接して白レベルを規定するための所謂オプチカ
ルホワイト領域10が設けられる。オプチカルブラック
領域9と、オプチカルホワイト領域10と、水平転送レ
ジスタ5の全面は、斜線で示すように遮光膜例えばAl
遮光膜11で被覆される。
【0021】オプチカルブラック領域9は、Al遮光膜
11下に有効画素領域8の垂直転送レジスタ3及び受光
部(画素)2と同様の構造を有する垂直転送レジスタ3
及びダミー画素2aを形成して構成される。オプチカル
ホワイト領域10は、後述するように、Al遮光膜11
下に電荷生成中心を領域内に有して光量に依存せずに飽
和電荷を生成し、蓄積するようになされたダミー画素2
bと、垂直転送レジスタ3を有して構成される。このオ
プチカルホワイト領域10のダミー画素2bは、少なく
とも1個以上、本例では1列のダミー画素2bが形成さ
れる。
【0022】このCCD固体撮像素子1では、有効画素
領域8の各受光部2において受光量に応じて光電変換さ
れた信号電荷が垂直転送レジスタ3に読み出され、垂直
転送レジスタ3内を転送し、さらに、1水平ライン毎の
信号電荷が水平転送レジスタ5に転送され、水平転送レ
ジスタ5内を順次転送して出力回路6を通じて出力され
る。同時に、オプチカルブラック領域9を通じて黒レベ
ルを規定する信号が出力され、オプチカルホワイト領域
10を通じて白の飽和レベルを規定する信号が出力され
る。
【0023】受光を必要とする有効画素領域8は、例え
ば図2(図1のA−A線上の断面に相当する)に示すよ
うに構成される。この有効画素領域8では、第1導電型
例えばn型のシリコン基板22上に第2導電型、即ちp
型の第1の半導体ウエル領域23が形成され、この第1
のp型半導体ウエル領域23内にn型の不純物拡散領域
24と垂直転送レジスタ3を構成するn型転送チャネル
領域25並びにp型のチャネルストップ領域26が形成
される。そして、第1のp型半導体ウエル領域24に形
成された上記n型の不純物拡散領域24の表面にp型の
正電荷蓄積領域27が形成されて、ここに、いわゆるH
AD(ole ccumulaion iod
e)センサによる受光部(画素)2が形成される。n型
のチャネル領域25の直下には第2のp型半導体ウエル
領域28が形成される。
【0024】垂直転送レジスタ3を構成する転送チャネ
ル領域25、チャネルストップ領域26及び読み出しゲ
ート部30上には、ゲート絶縁膜31を介して例えば多
結晶シリコンからなる転送電極32が形成され、転送チ
ャネル領域25、ゲート絶縁膜31及び転送電極32に
より垂直転送レジスタ3が構成される。
【0025】転送電極32及び正電荷蓄積領域27を含
む全面に、例えばPSG(リン・シリケートガラス)か
らなる層間絶縁膜33が積層され、更にこの上に転送電
極32上を含んで遮光膜、例えばAl遮光膜11が選択
的に形成される。このAl遮光膜11は、受光部2に対
応した部分に開口が形成され、受光部2に光が入射され
るようになされる。
【0026】オプチカルブラック領域9においては、図
示せざるも、図2の受光部2と同様の構成をとるダミー
画素2aと、垂直転送レジスタ3が形成され、Al遮光
膜11が垂直転送レジスタ3から受光部2aの全面を覆
うように形成される。
【0027】一方、オプチカルホワイト領域10は、例
えば図3(図1のB−B線上の断面に相当する)に示す
ように構成される。但し、図2と対応する部分には同じ
符号を付して重複説明を省略する。このオプチカルホワ
イト領域10は、有効画素領域8の垂直転送レジスタ3
及び受光部(画素)2と同様の構成をとる垂直転送レジ
スタ3及びダミー画素2bを有して成るも、特にダミー
画素2bを構成するn型不純物拡散領域24と正電荷蓄
積領域27で形成されるpn接合附近(従って空乏化し
ている領域)に例えば結晶欠陥36による電荷生成中心
35を形成して構成される。即ち、このダミー画素2b
では暗電流でダミー画素2bが飽和するような電荷生成
中心35が設けられる。この図3の例では、Al遮光膜
11は、ダミー画素2b上において、直接正電荷蓄積領
域27に接触するように形成される。換言すれば、この
オプチカルホワイト領域10の垂直転送レジスタ3及び
ダミー画素2bは、全面にAl遮光膜11が形成されて
ダミー画素2bの領域内に電荷生成中心35が形成され
ている点を除くと、他の構成は有効画素領域8と同様の
構成になっている。
【0028】この図3に示すダミー画素2bは、次のよ
うにして作成することができる。先ず、有効画素領域
8、オプチカルブラック領域9及びオプチカルホワイト
領域10の各受光部2、ダミー画素2a,ダミー画素2
bとなる領域を同じ構成で形成し、また各対応する垂直
転送レジスタ3を、同じ構成で形成する。即ち、n型シ
リコン基板22上の第1のp型半導体ウエル領域23
に、互に同じ条件で各受光部2、ダミー画素2a,ダミ
ー画素2bを構成する夫々のn型不純物拡散領域24、
p型の正電荷蓄積領域27を形成し、また、同じ条件で
各対応する垂直転送レジスタ3を構成するn型転送チャ
ネル領域25、ゲート絶縁膜31、転送電極32を形成
する。なお、p型チャネルストップ領域26、第2のp
型半導体ウエル領域28も形成される。
【0029】そして、全面に層間絶縁膜33を形成した
後、図5に示すように、フォトレジストマスク51を介
してオプチカルホワイト領域10のダミー画素2bに対
応する部分の層間絶縁膜33及びその下のゲート絶縁膜
31をRIE(反応性イオンエッチング)にて一部シリ
コン面までエッチングするように、選択的に除去し、こ
のRIE処理によって生ずる結晶欠陥36により電荷生
成中心35を形成してダミー画素2bを作成する。
【0030】或は、図5において、フォトレジストマス
ク51を介してダミー画素2bに対応する部分の層間絶
縁膜33及びその下のゲート絶縁膜31を選択的に除去
した後、シリコンのバンドギャップよりもエネルギーが
大きい光、例えば紫外線(UV)、X線、更には中性
子、電子線等の電磁波を照射して、この照射によるダメ
ージ、即ち、結晶欠陥36により電荷生成中心35を形
成してダミー画素2bを作成することができる。この場
合、照射する光の波長によって電荷生成中心35が形成
される深さ位置をコントロールすることができる。
【0031】また、このオプチカルホワイト領域10の
他の例としては、図4(図1のB−B線上の断面に相当
する)に示すように、有効画素領域8の垂直転送レジス
タ3及び受光部(画素)2と同様の構成をとる垂直転送
レジスタ3及びダミー画素2bを有するも、特に、ダミ
ー画素2bを構成するn型不純物拡散領域24と正電荷
蓄積領域27で形成されるp型接合附近(空乏化してい
る領域)に例えばW,C,Mo,Cu,その他等のトラ
ップ準位を発生させる不純物37をイオン注入し、この
イオン注入された不純物37によって電荷生成中心35
を形成して構成することができる。トラップ準位はバン
ドギャップ中心のような深い準位に形成されるようにす
る。
【0032】この図4に示すダミー画素2bは、次のよ
うにして作成することができる。即ち、前述と同様に、
n型シリコン基板22上の第1のp型半導体ウエル領域
23に、互に同じ条件で各受光部2、ダミー画素2a及
びダミー画素2bを構成する夫々のn型不純物拡散領域
24、正電荷蓄積領域27を形成し、また、同じ条件で
垂直転送レジスタ3を構成するn型転送チャネル領域2
5、ゲート絶縁膜31、転送電極32を形成する。そし
て、全面に層間絶縁膜33を形成し、図6に示すよう
に、フォトレジストマスク51を介してオプチカルホワ
イト領域10のダミー画素2bに対応する部分の層間絶
縁膜33及びその下のゲート絶縁膜31を選択的に除去
した後、W,C,Mo,Cu等のトラップ準位を発生さ
せる不純物37をイオン注入することによって電荷生成
中心35を形成して、ダミー画素2bを作成する。
【0033】また、図示さぜるも、この不純物のイオン
注入は、層間絶縁膜33を選択的に除去した後、ゲート
絶縁膜31を残してイオン注入することもできる。さら
に、図示せざるも、転送電極32を形成した後、層間絶
縁膜31を形成する前にフォトレジストマスクを形成
し、ゲート絶縁膜31を介してダミー画素2bの領域に
トラップ準位を発生させる不純物37をイオン注入して
電荷生成中心35を形成することもできる。
【0034】上述のオプチカルホワイト領域10におけ
るダミー画素2bによれば、Al遮光膜11により遮光
された状態にあって、光量に依存することなく、ダミー
画素2bのポテンシャルウエルが電荷生成中心35によ
り生成された電荷により飽和される。本実施例では、こ
のオプチカルホワイト領域10で得られる飽和レベルの
信号を白レベルの基準信号として利用できる。
【0035】オプチカルホワイト領域10のダミー画素
2bは、有効画素領域8の受光部2と同じプロセスで作
成されるので、このダミー画素2bでの飽和レベルの信
号量は受光部2での飽和信号量と全く同じになる。この
ため、オプチカルホワイト領域10において得られる白
レベルを規定する信号は、例えば基板電圧VSUb を変え
たとき、或は温度が変わった場合等において、有効画素
領域8の受光部2での飽和信号量が変化しても、この受
光部2の飽和信号量と同じように動き、撮像素子からの
CCD出力信号が飽和レベルにあるかリニアレベルにあ
るかを判断する白の基準信号となり得る。
【0036】本実施例によれば、固体撮像素子内に作ら
れたオプチカルホワイト領域10のダミー画素2bか
ら、有効画素領域8の受光部2の飽和信号に対応した白
レベルの基準信号が得られるので、各受光部(画素)2
の信号が飽和レベルにあるか、リニアレベルにあるかを
簡単に且つ正確に判断することができる。
【0037】従って、この固体撮像素子から出力される
白レベルの基準信号を利用することにより、例えば高ダ
イナミックレンジCCD固体撮像素子におけるクリップ
レベルの自動設定を可能にする。例えば感度の異なる画
素を有し、両画素の信号を加算するようにして小光量か
ら大光量までの広範囲にわたって階調を得るようにした
高ダイナミックレンジのCCD固体撮像素子において、
本発明のオプチカルホワイト領域10を通じて出力され
る白レベルの基準信号によって、高感度画素での信号の
飽和レベル、すなわちクリップレベルを自動設定するこ
とが可能になる。
【0038】また、上記オプチカルホワイト領域10を
通じて得られる白レベルの基準信号を利用することによ
り、帰還型基板電圧(Vsub )無調整回路の実現が可能
になる。例えばセンサ(受光部)の飽和信号量を500
mVに合せようとした時は、飽和信号量目標値を決める
外部DC信号を500mVに設定し、この状態でこの外
部DC信号と本発明による白レベル基準信号とを比較
し、比較器の出力が0となる様に基板電圧(Vsub )に
フィードバックを掛けることで基板電圧(Vsub)を調
整する。
【0039】また、上記オプチカルホワイト領域10を
通じて得られる白レベルの基準信号は、例えばCCD固
体撮像素子のフローティングディフージョン領域に接す
るリセットゲートに対する所謂帰還型リセットゲートバ
イアス無調整回路の実現が可能となる。これにより、リ
セットゲートのオフ時のポテンシャルレベルを正確に設
定することが可能となるため、例えばリセットゲートパ
ルスの低振幅化を可能にする。
【0040】さらに、上記オプチカルホワイト領域10
を通じて得られる白レベルの基準信号を利用することに
より、光量に応じた基板電圧(Vsub )の自動設定を可
能にする。例えば大光量のとき、基板電圧(Vsub )を
深く設定することによりブルーミングを抑えることがで
きる。
【0041】この場合、CCD固体撮像素子の出力端か
らの画素信号を第1のサンプルホールド回路にサンプル
ホールドし、またオプチカルホワイト領域10からの白
レベルの基準信号を第2のサンプルホールド回路にサン
プルホールドし、第1及び第2のサンプルホールド回路
の出力の差分を比較器に供給し、比較器において所定の
DCレベルとの差分出力を得て、この出力を基板電圧バ
イアス回路に供給して基板電圧(Vsub )を自動設定す
るように構成することができる。
【0042】本実施例では、飽和レベルの信号を出力す
るダミー画素2bをAl遮光膜11にて被覆し、受光量
に、依存しない画素で構成することにより、常に安定し
た飽和レベルの信号を出力することができる。ダミー画
素2bの領域に電荷生成中心35を形成することによ
り、受光量に依存することなく、飽和レベルまで電荷を
生成し、蓄積することができる。
【0043】ダミー画素2bの領域に結晶欠陥36を形
成し、又はトラップ準位を発生させる不純物37を導入
するときは、電荷生成中心35を容易に形成することが
できる。ダミー画素2bの電荷生成中心35をpn接合
附近に形成することにより、電荷生成中心35から発生
する電荷が消滅せず、電荷を飽和レベルまで蓄積するこ
とができる。
【0044】本実施例によれば、撮像素子内から飽和レ
ベルの信号、即ち白レベルの基準信号を出力することが
できる固体撮像素子を容易に製造することができる。ダ
ミー画素2bの領域を反応性イオンエッチングで処理す
るか、第2の画素領域にトラップ準位を発生させる不純
物をイオン注入するか、或は第2の画素の領域に紫外
線、X線、中性子、電子線等の電磁波を照射することに
より、電荷生成中心35を形成することができ、之によ
って飽和レベルの信号を出力するダミー画素2bが形成
されたオプチカルホワイト領域10を有する固体撮像素
子を容易に製造できる。
【0045】上例では受光部2として、HADセンサを
用いた場合に適用したが、その他、受光部として単なる
pn接合によるダイオードセンサを用いた場合にも適用
できる。
【0046】上例ではインターライン転送方式のCCD
固体撮像素子に適用したが、その他、フレームインター
ライン転送方式、或はフレーム転送方式のCCD固体撮
像素子にも適用できる。
【0047】また、増幅型固体撮像素子においても本発
明を適用することができる。例えば図7に示すように、
白レベルの基準信号を出力するためのAl遮光膜61で
被覆されたダミー画素MOSトランジスタ62を設け
る。このダミー画素MOSトランジスタ62は、有効画
素領域の画素MOSトランジスタと同様に、第1導電
型、例えばp型の半導体基板63にオーバーフローバリ
アとなる第2導電型、即ちn型の半導体領域64及び電
荷を蓄積するp型の半導体ウエル領域65が形成され、
このp型半導体ウエル領域65上にゲート絶縁膜66を
介してリング状のゲート電極67が形成され、このリン
グ状のゲート電極67の内側及び外側に対応するp型半
導体ウエル領域65にゲート電極67をマスクとするセ
ルファラインにて夫々n型のソース領域68及びドレイ
ン領域69が形成され、さらに、ソース領域68とp型
半導体ウエル領域65のpn接合附近に電荷生成中心7
0が形成されて構成される。71は層間絶縁膜である。
【0048】このダミー画素MOSトランジスタ62で
は、遮光された状態において、電荷生成中心70から生
成された電荷(本例ではホール)がチャネル領域のポテ
ンシャルウエルに蓄積し飽和状態とすることによって、
白レベルの基準信号として出力することができる。尚、
有効画素領域での画素MOSトランジスタはチャネル領
域を構成するp型半導体ウエル領域に光電変換により得
られたホール(信号電荷)が蓄積され、この電荷に基づ
くチャネル電流の変化を画素信号として出力するように
なしている。
【0049】
【発明の効果】本発明に係る固体撮像素子によれば、第
2の画素から飽和レベルの信号、即ち白レベルの基準信
号が得られるので、各第1の画素の信号が飽和している
か、否かを簡単に判断することができる。従って、例え
ば高ダイナミックレンジCCD固体撮像素子のクリップ
レベルの自動設定、帰還型基板電圧(Vsub )無調整回
路、帰還型リセットゲートバイアス無調整回路、又は光
量に応じた自動基板電圧(Vsub )設定等の新しい応用
の実現を可能にする。
【0050】飽和レベルの信号を出力する第2の画素を
受光量に依存しない画素で構成することにより、常に安
定した飽和レベルの信号を出力できる。第2の画素に電
荷生成中心を形成することにより、受光量に依存するこ
となく、飽和レベルまで電荷を生成し、蓄積することが
できる。
【0051】第2の画素の領域に結晶欠陥を形成し、又
はトラッフ準位を発生させる不純物を導入するときは、
電荷生成中心を容易に形成することができる。第2の画
素の電荷生成中心をpn接合附近に形成することによ
り、電荷生成中心から発生する電荷が消滅せず、電荷を
飽和レベルまで蓄積することができる。
【0052】本発明に係る固体撮像素子の製造方法によ
れば、撮像素子内から飽和レベルの信号、即ち白レベル
の基準信号を出力することができる固体撮像素子を容易
に製造することができる。第2の画素の領域を反応性イ
オンエッチングで処理するか、第2の画素領域にトラッ
プ準位を発生させる不純物をイオン注入するか、或は第
2の画素の領域に紫外線、X線、中性子、電子線等の電
磁波を照射することにより、電荷生成中心を形成するこ
とができ、之によって飽和レベルの信号を出力する第2
の画素を有する固体撮像素子を容易に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固体撮像素子の一例を示す構成図
である。
【図2】図1のA−A線上の断面図である。
【図3】図1のB−B線上の断面に相当するオプチカル
ホワイト領域の一例の断面図である。
【図4】図1のB−B線上の断面に相当するオプチカル
ホワイト領域の他の例の断面図である。
【図5】本発明に係る固体撮像素子の製造の一例を示す
製造工程図である。
【図6】本発明に係る固体撮像素子の製造の他の例を示
す製造工程図である。
【図7】本発明に係る固体撮像素子の他の例を示す要部
の断面図である。
【符号の説明】
2 受光部(画素)、2a,2b ダミー画素、3 垂
直転送レジスタ、4撮像部、5 水平転送レジスタ、6
出力回路、8 有効画素領域、9 オプチカルブラッ
ク領域、10 オプチカルホワイト領域、35 電荷生
成中心、36結晶欠陥、37 不純物

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受光量に応じた信号を出力する第1の画
    素と、 飽和レベルの信号を出力する第2の画素を備えて成るこ
    とを特徴とする固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 前記第2の画素は受光量に依存しない画
    素であることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素
    子。
  3. 【請求項3】 前記第2の画素に電荷生成中心が形成さ
    れて成ることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素
    子。
  4. 【請求項4】 前記電荷生成中心は結晶欠陥であること
    を特徴とする請求項3に記載の固体撮像素子。
  5. 【請求項5】 前記電荷生成中心はトラップ準位を発生
    させる不純物であることを特徴とする請求項3に記載の
    固体撮像素子。
  6. 【請求項6】 前記第2の画素はpn接合を有し、前記
    電荷生成中心が前記pn接合附近に形成されて成ること
    を特徴とする請求項3に記載の固体撮像素子。
  7. 【請求項7】 受光量に応じた信号を出力する第1の画
    素となる領域と、飽和レベルの信号を出力する第2の画
    素となる領域とを同じ構成で形成する工程と、 前記第2の画素の領域に電荷生成中心を形成する工程
    と、 前記第2の画素上に遮光膜を形成する工程を有すること
    を特徴とする固体撮像素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記電荷生成中心を形成する工程は、前
    記第2の画素の領域を反応性イオンエッチングで処理す
    ることを特徴とする請求項7に記載の固体撮像素子の製
    造方法。
  9. 【請求項9】 前記電荷生成中心を形成する工程は、前
    記第2の画素の領域にトラップ準位を発生させる不純物
    をイオン注入することを特徴とする請求項7に記載の固
    体撮像素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記電荷生成中心を形成する工程は、
    前記第2の画素の領域に電磁波を照射することを特徴と
    する請求項7に記載の固体撮像素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記電磁波は紫外線、X線、中性子、
    電子線のいずれかであることを特徴とする請求項10に
    記載の固体撮像素子の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100744118B1 (ko) 2005-12-13 2007-08-01 삼성전자주식회사 이미지 센서의 포화 레벨 검출 회로, 이미지 센서의 포화레벨 검출 방법 및 포화 레벨 검출 회로를 구비하는 이미지센서
JP2007288479A (ja) * 2006-04-17 2007-11-01 Konica Minolta Holdings Inc 撮像装置
WO2010116904A1 (ja) 2009-04-07 2010-10-14 浜松ホトニクス株式会社 固体撮像装置

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