JP4277619B2 - 固体撮像素子 - Google Patents

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Description

本発明は、複数個の検知素子が同一信号線などで接続されている固体撮像素子に係わるものである。
従来の固体撮像素子の一例として、赤外線固体撮像素子について説明する。赤外線固体撮像素子においては、非冷却方式である熱型赤外線検出器を用いたものが注目を集めている。熱型赤外線検出器を用いた赤外線固体撮像素子の一例として、SOIダイオード方式熱型赤外線固体撮像素子が知られている。これは、検出器をマトリクス状に複数配列して撮像素子を構成したものである。
従来の赤外線固体撮像素子における画素部分の温度変化を電気信号として取り出す方法について、“赤外線固体撮像素子”(WO99−31471号公報)を用いて説明する。撮像素子の任意の1水平期間の動作について考える。
まず、垂直走査回路の一つのクロック出力が“H”(ハイレベル)状態になり垂直選択トランジスタの中の一つをオン状態にして、バイアス電源をバイアス線のいずれか一本に印加する。選択されていないバイアス線は、この時バイアスされていない“L”(ローレベル)状態となっている。この状態では画素のダイオードのみが順方向にバイアスされた状態になり、他の画素のダイオードは逆方向にバイアスされた状態となる。この状態では電流は、電源から垂直選択トランジスタ、垂直バイアス線を経たのち4分割され、1つは画素1012、垂直信号線501を経て電流源1101へ、もう一つは1022から502を経て1102へ、もう一つは1032から503を経て1103へ、最後の一つは1042から504を経て1104へ流れる。
順方向に定電流を流すダイオードは、単素子ではすでに温度センサとして実用化されており、温度によって定電流を流すのに必要な印加電圧が変化することが知られている。従って、画素1012、1022、1032、1042の各画素における温度を反映して各画素に含まれるダイオードによる電圧降下の量が異なり、501、502、503、504には画素1012、1022、1032、1042の温度を反映した電圧が現れる。この電圧を垂直―水平インターフェース部でサンプル・ホールドし、水平走査回路を駆動して順水平選択トランジスタをオン状態にして信号を水平信号線、出力アンプを通して外部に読み出す。次の水平期間には別の垂直選択トランジスタをオンして別の画素列を選択し、同様の動作を繰り返す。(例えば、特許文献1および非許文献1参照)。
WO99−31471号公報(実施例1) 映像情報メディア学会技術報告 (ITE Technical Report,Vol24,No,17,pp53-58)
従来の赤外線固体撮像素子は以上のように構成されて動作しているが、バイアス線および垂直信号線には配線抵抗が存在する。そのため、電流源に現れる電圧は、ダイオードでの電圧降下だけではなく、配線抵抗による電圧降下も含まれる。配線抵抗による電圧降下は、電源からバイアス線を経て画素のダイオードを通り、垂直信号線を経て電流源までの経路長により決まる抵抗値と、各配線を流れる電流値とにより決まる。そのため、仮に画素の温度が等しくても電流源に現れる電圧は画素位置により異なってくる、という問題があった。
一般に撮像素子の取り扱う信号は非常に小さなものであり、このような素子固有に存在する固定的な出力分布は信号に比べ大きなものになる。撮像素子を組み込んだ例えばカメラのような撮像装置を考えると、撮像素子の外部に配置する信号処理回路においては、この非常に小さな信号を映像信号としてコントラストのある信号とするために、大きく増幅する必要があるが、この大きな出力分布のため、大きな入力レンジが必要となる。現実的には大きな入力レンジは取れないため、十分な信号増幅を行うことが困難であり、結果として撮像装置としての温度分解能を向上することが困難であった。また十分な信号増幅を行うには、複雑で高価な信号処理回路を付加しなければならない。これは技術的にも困難なものであり、コスト的にも困難であった。
本発明はかかる問題を解決し、素子固有に存在する出力分布が低減された出力信号を発生する固体撮像素子を提供することを目的とする。
本発明に係る固体撮像素子は、N行×M列(N、Mは整数)の2次元行列を成す様に配置され、入射光に対して感度を有する複数の画素と、画素の何れか1列と平行に配置され、入射光に対して感度を有しないダミー画素と、2次元行列の各行の画素に接続され、各行毎にバイアスを与えるバイアス線と、2次元行列の各列の画素およびダミー画素に接続され、各列毎に信号を与える信号線と、信号線に接続され、信号を保持する第1のサンプルホールド回路と、第1のサンプルホールド回路に接続され、各列の第1のサンプルホールド回路の出力を制御する水平走査トランジスタと、水平走査トランジスタに接続され、各列の第1のサンプルホールド回路の出力を制御する水平信号線と、水平走査トランジスタを2次元行列の各列順に導通状態にする信号を与える水平走査回路と、ダミー画素が接続する信号線に接続する第2のサンプルホールド回路と、ダミー画素に接続された第1のサンプルホールド回路の出力から第2のサンプルホールド回路の出力を減算する第1の減算器と、第1のサンプルホールド回路の各出力から第1の減算器の出力を減算する第2の減算器とを備えたものである。
この発明による固体撮像素子は、素子固有に存在する出力分布をなくすことができる。これにより外部に配置する信号処理回路において大きな増幅を行うことができ、撮像装置としての温度分解能を向上することができる。また外部の信号処理回路を簡素化することもできる。
実施の形態1.
図を用いて、本発明の固体撮像素子を示す実施の形態1について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1である固体撮像素子を示す回路図である。図1において、熱型検出器の例として、例えば特WO99−31471記載のSOIダイオード方式の熱型赤外線検出器が示されている。また図では説明を簡単にするために、1×3画素のダミー画素を含む4×3画素アレイとして撮像素子を構成しているが、画素数に限定されるものではない。
図1において、SOIダイオード方式の熱型検出器1(以下、単に「ダイオード」という。)と電圧を供給するバイアス線3および信号を読み出すための垂直信号線4により固体撮像素子の画素2を構成する。画素2においてダイオードの下側の半導体基板に空洞部を形成しているため、ダイオードが宙に浮いた構造である。このためダイオードは入射光により温度変化が発生しダイオード特性が変化する。画素構造は同じであるが、この空洞部を形成しないようにしたものがダミー画素5である。図9を用いて説明する。図9(a)は画素2および図9(b)は画素5の断面構造を示す図である。簡単のため、バイアス線や信号線は省略している。画素2および5は半導体基板100の上に構成されている。その上部には絶縁膜101があり、その上にダイオード1が構成されている。103は金属配線であり、ダイオード1とバイアス線および信号線を接続している。102は絶縁膜である。画素2のダイオード1の下側の半導体基板100にのみ、空洞部104が形成されている。ダミー画素5にはダイオードの下側の空洞部がないため、半導体基板と熱的によく結合されており、外部からの入射光によって特性がほとんど変化しない。
図1において、上記バイアス線3は垂直走査回路7からのクロックで動作する垂直走査トランジスタ6に接続されており、またこの垂直走査トランジスタ6の片端は電源端子8に接続されている。垂直信号線4は一端を固定電位に接続された負荷としての定電流源9とサンプルホールド回路15が接続されており、垂直信号線4と定電流源9の交点に現れる信号レベルを、サンプルホールド回路15にて端子18から入力されるサンプルホールドクロックφSH2によるタイミングにてサンプルホールドする。サンプルホールド回路15は、水平走査回路11からのクロックで動作する水平走査トランジスタ10に接続されており、またこの水平走査トランジスタ10の片端は水平信号線12に接続されている。
垂直線のうちダミー画素5に接続している垂直信号線4には、サンプルホールド回路15と同等の電気特性を有するサンプルホールド回路16も接続されている。サンプルホールド回路16は端子17から入力されるサンプルホールドクロックφSH1によるタイミングによりダミー画素5に接続している垂直信号線4と定電流源9の交点に現れる信号レベルをサンプルホールドする。ダミー画素5が接続している垂直信号線4に接続しているサンプルホールド回路15の出力からサンプルホールド16の出力を第1の減算器19で減算する。水平信号線12と第1の減算器19とが第2の減算器20に入力され、水平信号線12に現れた信号から第1の減算器19の出力を減じる。第2の減算器20の出力は出力アンプ13を通じて出力端子14から外部に出力する。
垂直信号線4の配線抵抗による電圧降下に伴う出力分布について図2を用いて説明する。図2において、rで示される抵抗は垂直信号線4の抵抗を示す。垂直走査トランジスタ6のうちひとつがオン状態にすると、電源端子8より電圧VDDが選択された水平ラインのバイアス線3に印加されるため、定電流源9により電流Iがダイオードに流れ、ダイオードに順方向電圧VDが発生する。電流Iは配線抵抗にも流れるため、配線抵抗rによる電圧降下が発生し、サンプルホールド回路15の入力Aの電位は水平ライン毎に異なってくる。例えば、図2において、上部の画素においてはAでの電位はVDD−VD−Irであるが、下部の画素ではVDD−VD−3Irとなる。
各画素の電気特性は等しくなるよう作られているため、垂直信号線の配線抵抗は同一撮像素子内では一定である。そのため上記のような水平ライン間に発生する電位差は垂直信号線によらず一定である。また順方向電圧VDは画素温度を反映した値となるが、ダミー画素においては画素温度は各画素ほぼ同一であるため、各ダミー画素における順方向電圧VDは同一である。
次に図1の固体撮像素子の動作について、図1および図3を用いて説明する。図3は、図1の固体撮像素子を駆動するために用いられる信号の一例を示すタイミングチャートである。図3において、横軸は時間を示す。また各信号におけるタイミング波形のハイレベルとローレベルは、それぞれ電圧の高低を示す。
まず、垂直走査回路7より1行目の垂直走査トランジスタ6にクロックφV1を与えてオン状態にして、電源端子8から与えられるバイアス電源VDDをバイアス線3に印加する。回路的には図示していないが、選択されていないバイアス線はこの時バイアスされていない“L”(ローレベル)状態となっている。この状態では1行目の画素のダイオードのみが順方向にバイアスされた状態になり、他の画素のダイオードは逆方向にバイアスされた状態となる。このため、選択される画素はクロックφV1を与えた1行目の各画素のみとなる。
これにより、各定電流源9と垂直信号線4の交点には各画素のダイオード順方向電圧降下と1行目の画素から定電流源9間の配線抵抗による電圧降下とをあわせた電圧が現れる。この電圧をサンプルホールド回路15にてサンプルホールドする。サンプルホールドタイミングは端子18から入力されるサンプルホールドクロックφSH2として与えられる。またサンプルホールド16においても同様に端子17から入力されるサンプルホールドクロックφSH1にて信号をサンプルホールドする。
次に水平走査回路11より順にクロックφH0、φH1、φH2、φH3を出力して水平走査トランジスタ10を順次導通状態にし、サンプルホールド回路15の信号を水平信号線12に出力する。
水平信号線12と上記第1の減算器19とが第2の減算器20に入力され、信号線12に現れた信号から第1の減算器19の出力を減じる。第2の減算器20の出力は出力アンプ13を通じて出力端子14から外部に出力する。
続いて垂直走査回路7よりクロックφV2、φV3が順に2行目、3行目に与えられ、前述の動作と同様の動作が繰り返されるが、サンプルホールドクロックφSH1は、φV1が与えられる時のみサンプルホールド回路16に与えられる、という点が異なる。これにより、サンプルホールド回路16には、次のクロックφV1が与えられるタイミング、すなわち1行目の水平ラインが選択されるまで、第1行目のダミー画素5に対応する信号が保持されることとなる。このため、第1の減算器では、選択された水平ライン上にあるダミー画素と1行目水平ライン上にあるダミー画素との出力差を得ていることとなるが、この出力差は、垂直信号線の配線抵抗による電圧降下分に他ならない。
この出力差は各垂直信号線4において一定であるため、第2の減算器20において、各同一水平ライン毎に水平信号線12上の信号から本出力差を減ずることにより、各画素において垂直信号線4の配線抵抗によって固定的に存在する電圧降下a×Ir(aは1から3の整数)をキャンセルすることができる。
これにより、素子固有に存在する出力分布がなくなるため、外部に配置する信号処理回路において大きな増幅を行うことができ、撮像装置としての温度分解能を向上することができる。また外部の信号処理回路を簡素化することもできる。
実施の形態2.
図を用いて、本発明の固体撮像素子を示す実施の形態2について説明する。
図4は本発明の実施の形態2である固体撮像素子を示す回路図である。また図では説明を簡単にするために、3×1画素のダミー画素を含む3×4画素アレイとして撮像素子を構成しているが、画素数に限定されるものではない。
図4において、ダミー画素5は一行目のバイアス線3に接続されている。画素2は2〜4行目のバイアス線3に接続されている。サンプルホールド回路15の入力と同じポイントに第2のサンプルホールド回路21の入力が接続されている。サンプルホールド回路21は端子23から入力されるサンプルホールドクロックφSH3によるタイミングにより上記ダミー画素5に対応する信号レベルをサンプルホールドする。上記サンプルホールド回路21は、水平走査回路11からのクロックで動作する第2の水平走査トランジスタ22に接続されており、またこの水平走査トランジスタ22の片端は第2の水平信号線24に接続されている。水平信号線24と3列目の垂直信号線に接続しているサンプルホールド回路21が第3の減算器25に入力され、水平信号線24に現れた信号から3列目の垂直信号線に接続しているサンプルホールド回路21の信号を減じる。水平信号線12と第3の減算器25とが第2の減算器20に入力され、水平信号線12に現れた信号から第3の減算器25の出力を減じる。
バイアス線3の配線抵抗による電圧降下に伴う出力分布について図5を用いて説明する。図5において、Rで示される抵抗はバイアス線3の抵抗を示す。垂直走査トランジスタ6のうちひとつがオン状態にすると、電源端子8より電圧VDDが選択された水平ラインのバイアス線3に印加されるため、定電流源9により電流Iが各画素のダイオードに流れ、ダイオードに順方向電圧VDが発生する。各列のダイオード順方向電圧が等しくても、この抵抗Rの存在のためにサンプルホールド回路15の入力B、C、Dの電位は列毎に異なってくる。例えば、図5において、Bの電位はVDD−VD−6IRであるが、Dの電位はVDD−VD−3IRとなる。
次に図4の固体撮像素子の動作について図4および図6を用いて説明する。図6は、図4の固体撮像素子を駆動するために用いられる信号の一例を示すタイミングチャートである。図6において、横軸は時間を示す。また各信号におけるタイミング波形のハイレベルとローレベルは、それぞれ電圧の高低を示す。
垂直走査回路7および垂直走査トランジスタ6の動作は図1と同じである。まず、垂直走査回路7より、1行目の垂直トランジスタ6にクロックφV0を与えて、ダミー画素5のみをバイアスする。これにより、各定電流源9と垂直信号線4の交点には各画素のダイオード順方向電圧降下とバイアス線の配線抵抗による電圧降下とをあわせた電圧が現れる。この電圧をサンプルホールド回路21にてサンプルホールドする。サンプルホールドタイミングは端子23から入力されるサンプルホールドクロックφSH3として与えられる。
次に、垂直走査回路7より、2行目の垂直トランジスタ6にクロックφV1を与えて、2行目の各画素2をバイアスする。前述と同様にサンプルホールド回路15にて端子18から入力されるサンプルホールドクロックφSH2にてサンプルホールドする。
その後、水平走査回路11より順にクロックφH1、φH2、φH3を出力して水平走査トランジスタ10および第2の水平走査トランジスタ22を順次導通状態にし、サンプルホールド回路15の信号を水平信号線12に、サンプルホールド回路21の信号を水平信号線24に出力する。第3の減算器25において、水平信号線24に現れた信号から3列目の垂直信号線4に接続していてダミー画素5に対応する信号を保持しているサンプルホールド回路21の出力を減じる。
水平信号線12と第3の減算器25とが第2の減算器20に入力され、信号線12に現れた信号から第3の減算器25の出力を減じる。第2の減算器20の出力は出力アンプ13を通じて出力端子14から外部に出力する。続いて垂直走査回路7よりクロックφV2、φV3が順に3行目、4行目に与えられ、前述の動作と同様の動作が繰り返される。
第3の減算器では、1行目の3列目にあるダミー画素5と3行目以外の列にあるダミー画素5との出力差を得ていることとなるが、この出力差は、バイアス線3の配線抵抗による電圧降下の差に他ならない。
この出力差は各バイアス線3において一定であるため、第2の減算器20において、画素毎に水平信号線12上の信号から本出力差を減ずることにより、各画素においてバイアス線3の配線抵抗によって固定的に存在する電圧降下差をなくすことができる。
これにより、素子固有に存在する出力分布がなくなるため、外部に配置する信号処理回路において大きな増幅を行うことができ、撮像装置としての温度分解能を向上することができる。
実施の形態3.
図を用いて、本発明の固体撮像素子を示す実施の形態3について説明する。
図7は本発明の実施の形態3である固体撮像素子を示す回路図である。また図では説明を簡単にするために、ダミー画素を含む4×4画素アレイとして撮像素子を構成しているが、画素数に限定されるものではない。
図7において、図1と図4を組み合せた構成である。さらに、第2の水平信号線24とサンプルホールド回路16が第4の減算器26に入力され、第4の減算器26と第1の減算器19が加算器27に入力される。第1の水平信号線12と加算器27が第2の減算器20に入力され、水平信号線12に現れた信号から加算器27の出力を減じる。
次に図7の固体撮像素子の動作について図7および図8を用いて説明する。図8は、図7の固体撮像素子を駆動するために用いられる信号の一例を示すタイミングチャートである。図8において、横軸は時間を示す。また各信号におけるタイミング波形のハイレベルとローレベルは、それぞれ電圧の高低を示す。
基本的な動作は図1と図3および図4と図6と同様である。まず、垂直走査回路7より、1行目の垂直トランジスタ6にクロックφV0を与えて、ダミー画素5のみをバイアスする。これにより、各定電流源9と垂直信号線4の交点には各画素のダイオード順方向電圧降下とバイアス線の配線抵抗による電圧降下とをあわせた電圧が現れる。この電圧をサンプルホールド回路21およびサンプルホールド回路16にてサンプルホールドする。サンプルホールドタイミングは端子23から入力されるサンプルホールドクロックφSH3および端子17から入力されるサンプルホールドクロックφSH1として与えられる。
次に、垂直走査回路7より、2行目の垂直トランジスタ6にクロックφV1を与えて、2行目の各画素2をバイアスする。前述と同様にサンプルホールド回路15にて端子18から入力されるサンプルホールドクロックφSH2にてサンプルホールドする。
その後、水平走査回路11より順にクロックφH0、φH1、φH2、φH3を出力して水平走査トランジスタ10および第2の水平走査トランジスタ22を順次導通状態にし、サンプルホールド回路15の信号を水平信号線12に、サンプルホールド回路21の信号を水平信号線24に出力する。第4の減算器26において、水平信号線24に現れた信号からサンプルホールド回路16の出力を減じる。ダミー画素列の2行目に対応する信号が保持されているサンプルホールド回路15の出力からサンプルホールド回路16の出力を第1の減算器19で減算する。第4の減算器26の出力と第1の減算器19の出力を加算器27にて加算する。
水平信号線12と加算器27とが第2の減算器20に入力され、信号線12に現れた信号から加算器27の出力を減じる。第2の減算器20の出力は出力アンプ13を通じて出力端子14から外部に出力する。続いて垂直走査回路7よりクロックφV2、φV3が順に3行目、4行目に与えられ、前述の動作と同様の動作が繰り返される。
これにより、垂直信号線とバイアス線の両方に影響が無視できない配線抵抗が存在する場合にも、素子固有に存在する出力分布をなくすことができる。
本実施形態においては、4×3画素、3×4画素、4×4画素のアレイを用いて説明したが、任意のm×n(m、nは2以上の自然数)画素であっても同様の効果があることは言うまでもない。
また、画素の構造や回路を変更すれば、ボロメータ型など他の赤外線固体撮像素子や可視光または紫外線など、画素の感光波長に応じた固体撮像素子を用いることができる。かかる場合も、同様の効果を得られることは勿論である。
本発明の実施の形態1である固体撮像素子を示す回路図である。 固体撮像素子の垂直信号線の配線抵抗による電圧降下の例を示す説明図である。 図1の固体撮像素子を駆動するために用いられる信号の一例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2である固体撮像素子を示す回路図である。 固体撮像素子のバイアス線の配線抵抗による電圧降下の例を示す説明図である。 図4の固体撮像素子を駆動するために用いられる信号の一例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態3である固体撮像素子を示す回路図である。 図7の固体撮像素子を駆動するために用いられる信号の一例を示すタイミングチャートである。 画素2およびダミー画素5の構造を示す図である。
符号の説明
1 SOIダイオード方式の熱型検出器、2 固体撮像素子の画素、3 バイアス線、4 垂直信号線、5 入射光によって特性がほとんど変化しないダミー画素、6 垂直走査トランジスタ、7 垂直走査回路、8 電源端子、9 定電流源、10 水平走査トランジスタ、11 水平走査回路、12 水平信号線、13 出力アンプ、14 出力端子、15 サンプルホールド回路、16 サンプルホールド回路、17 端子、18 端子、19 第1の減算器、20 第2の減算器、21 第2のサンプルホールド回路、22 第2の水平走査トランジスタ、23 端子、24 第2の水平信号線、25 第3の減算器、26 第4の減算器、27 加算器、100 半導体基板、101 絶縁膜、102 絶縁膜、103 金属配線、104 空洞部。

Claims (3)

  1. N行×M列(N、Mは整数)の2次元行列を成す様に配置され、入射光に対して感度を有する複数の画素と、
    上記画素の何れか1列と平行に配置され、入射光に対して感度を有しないダミー画素と、
    上記2次元行列の各行の画素に接続され、各行毎にバイアスを与えるバイアス線と、
    上記2次元行列の各列の画素および上記ダミー画素に接続され、各列毎に信号を与える信号線と、
    上記信号線に接続され、上記信号を保持する第1のサンプルホールド回路と、
    上記第1のサンプルホールド回路に接続され、各列の上記第1のサンプルホールド回路の出力を制御する水平走査トランジスタと、
    上記水平走査トランジスタに接続され、各列の第1のサンプルホールド回路の出力を制御する水平信号線と、
    上記水平走査トランジスタを上記2次元行列の各列順に導通状態にする信号を与える水平走査回路と、
    上記ダミー画素が接続する上記信号線に接続する第2のサンプルホールド回路と、
    上記ダミー画素に接続された第1のサンプルホールド回路の出力から上記第2のサンプルホールド回路の出力を減算する第1の減算器と、
    上記第1のサンプルホールド回路の各出力から上記第1の減算器の出力を減算する第2の減算器と、
    を備えたことを特徴とする固体撮像素子。
  2. N行×M列(N、Mは整数)の2次元行列を成す様に配置され、入射光に対して感度を有する複数の画素と、
    上記画素の何れか1行と平行に配置され、入射光に対して感度を有しないダミー画素と、
    上記2次元行列の各行の画素に接続され、各行毎にバイアスを与えるバイアス線と、
    上記2次元行列の各列の画素および上記ダミー画素に接続され、各列毎に信号を与える信号線と、
    上記信号線に接続され、上記信号を保持する第1のサンプルホールド回路と、
    上記第1のサンプルホールド回路に接続され、各列の上記第1のサンプルホールド回路の出力を制御する第1の水平走査トランジスタと、
    上記第1の水平走査トランジスタに接続され、各列の上記第1のサンプルホールド回路の出力を制御する第1の水平信号線と、
    上記ダミー画素が接続する上記信号線に接続する第2のサンプルホールド回路と、
    上記第2のサンプルホールドに接続された第2の水平走査トランジスタと、
    上記第2の水平走査トランジスタが共通に接続されている第2の水平信号線と、
    上記第1の水平走査トランジスタおよび上記第2の水平走査トランジスタを上記2次元行列の各列順に導通状態にする信号を与える水平走査回路と、
    上記第2の水平信号線に現れる上記第2のサンプルホールド回路の各出力から上記第2のサンプルホールド回路のうち最終のM列目にある上記第2のサンプルホールド回路の出力を減算する第1の減算器と、
    上記第1の水平信号線に現れる上記第1のサンプルホールド回路の各出力から上記第1の減算器の出力を減算する第2の減算器と、
    を備えたことを特徴とする固体撮像素子。
  3. N行×M列(N、Mは整数)の2次元行列を成す様に配置され、入射光に対して感度を有する複数の画素と、
    上記画素の何れか1行あるいは1列と平行に配置され、入射光に対して感度を有しないダミー画素と、
    上記2次元行列の各行の画素に接続され、各行毎にバイアスを与えるバイアス線と、
    上記2次元行列の各列の画素および上記ダミー画素に接続され、各列毎に信号を与える信号線と、
    上記信号線に接続され、上記2次元行列の何れか1行あるいは1列以外の画素に対応する信号をサンプルホールドする第1のサンプルホールド回路と、
    上記第1のサンプルホールド回路に接続され、各列の上記第1のサンプルホールド回路の出力を制御する第1の水平走査トランジスタと、
    上記第1の水平走査トランジスタに接続され、各列の上記第1のサンプルホールド回路の出力を制御する第1の水平信号線と、
    上記信号線に接続されるダミー画素のうち最終M列を除いた画素に対応する信号をサンプルホールドする第2のサンプルホールド回路と、
    上記第2のサンプルホールドに接続された第2の水平走査トランジスタと、
    上記第2の水平走査トランジスタが共通に接続されている第2の水平信号線と、
    上記信号線に接続されるダミー画素のうち最終M列の画素に対応する信号をサンプルホールドする第3のサンプルホールド回路あるいは第4のサンプルホールド回路と、
    上記第1の水平走査トランジスタおよび上記第2の水平走査トランジスタを上記2次元行列の各列順に導通状態にする信号を与える水平走査回路と、
    上記第2の水平信号線に現れる上記第2のサンプルホールド回路の各出力から上記第4のサンプルホールド回路の出力を減算する第1の減算器と、
    上記第3のサンプルホールド回路の出力から上記第4のサンプルホールド回路の出力を減算する第2の減算器と、
    上記第1の減算器の出力と上記第2の減算器の出力を加算する加算器と、
    上記第1の水平信号線に現れる上記第1のサンプルホールド回路の各出力から上記加算器の出力を減算する第3の減算器と、
    を備えたことを特徴とする固体撮像素子。
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