JP4768996B2 - 電界効果型トランジスタとその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電界効果型トランジスタとその製造方法に関する。
近年、無線通信技術の拡大に伴って多くの無線帯域が使用されるに至り、今後開発される新規の通信技術では、既存の無線帯域と重複しないように、現状よりも更に短い波長のマイクロ波を用いなければならない場合がある。マイクロ波のような高周波を対象とした場合、電界効果型トランジスタを構成する半導体基板としては、耐高電圧特性と優れた高周波特性を備えたシリコンカーバイド(SiC)基板や窒化ガリウム(GaN)基板が最適である。
図1は、これらの基板を用いた従来例に係る高周波電界効果型トランジスタTR0の断面図である。
そのトランジスタTR0は、ソース領域2a、チャネル領域2b、及びドレイン領域2cを有するGaN(窒化ガリウム)層等のチャネル層2を半導体基板1の上に形成し、このチャネル層2の上にソース電極3、ゲート電極4、及びドレイン電極5を図示のように形成してなる。
また、ゲート電極4と各電極3、5との間の空間には、酸化シリコン等の誘電体層6が形成され、それによりゲート電極4とソース電極3との間の耐圧が高められる。
そして、ソース電極3は、ゲート電極4を上方から覆うソースウォール3aを有し、その先端部3bがドレイン領域2cに近接するように垂下する。このような構造によれば、ソース電圧が付与された先端部3bが、ゲート電極4とドレイン電極5との間の電気力線Eを基板上方に向かって引き付けるように作用するので、ゲート電極4の下端Aに電気力線Eが集中するのが防止され、それによりゲート−ドレイン間の耐圧が高められる。
なお、特許文献1には、上記のソースウォール3aの先端部3bの高さをゲート電極4の上面の高さよりも低くし、ゲート−ドレイン間の寄生容量を低減する構造が開示されている。
また、特許文献2には、ゲート電極をシールド電極で覆うことにより、ドレイン電極の電位の影響がゲート電極に及ばないようにする構造が提案されている。
そして、特許文献3には、ゲート電極のフィールドプレート部の下に形成される誘電体膜を高誘電体材料で構成し、その誘電体膜におけるリーク電流を低減する点が開示されている。
特開2003−297854号公報 特開平3−35536号公報 特開2001−230263号公報
ところで、図1に示した従来例では、誘電体層6の材料は特に気にされておらず、誘電率が4程度と比較的小さな酸化シリコン等で誘電体層6を構成していた。
しかしながら、誘電体層6の誘電率が低いと、ソースウォール3aの先端部3bの電位がドレイン領域2cに伝わり難くなるため、電気力線Eの上方への引き付け量が小さくなり、ゲート電極4の下端Aで電気力線Eが集中するのを効果的に抑制するのが困難となる。
また、このような不都合を解消すべく、誘電体層6を単に高誘電率の誘電体に置き換えたのでは、図1に示すようなソース−ゲート間の寄生容量Cが増大することになる。この寄生容量Cが増大すると、ソース電極3とゲート電極4とが高周波的に短絡するようになるので、トランジスタTR0の遮断周波数が低くなり、トランジスタTR0で使用可能な周波数帯域が狭くなる。
なお、特許文献2では、シールド電極と基板表面との間に絶縁膜を挟んでも良い点が開示されているが、その絶縁膜は、特許文献2の第4図に示されるように、ゲート電極に接していないため、ゲート電極の下端での電界集中を緩和するのは難しい。
本発明の目的は、遮断周波数が低下するのを防止しながら、ゲート−ドレイン間の耐圧を効果的に高めることが可能な電界効果型トランジスタとその製造方法を提供することにある。
本発明の一観点によれば、半導体基板と、前記半導体基板の上に形成されたゲート電極と、前記ゲート電極の両脇の前記半導体基板上にそれぞれ形成されたソース電極及びドレイン電極と、前記ゲート電極と前記ドレイン電極との間の前記半導体基板上に、該ゲート電極と接して形成された第1誘電体層と、少なくとも前記ソース電極と前記ゲート電極との間の前記半導体基板上に形成された第2誘電体層と、前記ソース電極の横から前記第2誘電体層上に延びて形成されて、前記ゲート電極を上方から覆うと共に、前記第1誘電体層の上面に垂下する先端部を備えたソースウォールとを有し、前記第1誘電体層は、前記第2誘電体層よりも誘電率が高いことを特徴とする電界効果型トランジスタが提供される。
また、本発明の別の観点によれば、半導体基板の上にゲート電極を形成する工程と、前記半導体基板のドレイン領域上に、前記ゲート電極と接するようにして第1誘電体層を選択的に形成する工程と、前記半導体基板のソース領域と前記第1誘電体層のそれぞれの上に、該第1誘電体層よりも誘電率が低く、且つ該第1誘電体層上に開口を有する第2誘電体層を形成する工程と、前記第2誘電体層の上面から前記開口内に延在するソースウォールを備えたソース電極を前記半導体基板の上に形成する工程と、前記半導体基板の上にドレイン電極を形成する工程と、を有することを特徴とする電界効果型トランジスタの製造方法が提供される。
本発明によれば、ソースウォールの先端部とゲート電極との間の半導体基板上に高誘電率の第1誘電体層を形成し、ソース電極とゲート電極との間の半導体基板上に低誘電率の第2誘電体層を形成する。
ゲート−ドレイン間の電気力線は、誘電率が高く電場を遮蔽し難い第1誘電体層を介して、ソースウォールの先端部のソース電位によって基板上方に引き付けられる。これにより、ゲート電極の二つの下端のうち、ドレイン電極寄りの下端付近の電気力線の密度が疎になり、ゲート電極の下端に電界が集中するのが防がれ、ソース−ドレイン間の耐圧が高められる。
一方、ソース電極とゲート電極との間には、上記の第1誘電体層よりも誘電率が低い第2誘電体層が形成されているので、この第2誘電体層を第1誘電体層と同じ材料で構成する場合と比較して、ソース−ゲート間の寄生容量が小さくなる。そのため、この寄生容量の増大に伴う遮断周波数の低下が防止でき、トランジスタで使用可能な周波数帯域が狭くなるのを防ぐことができる。
このように、本発明では、遮断周波数が低下するのを防止しつつ、ゲート−ドレイン間の耐圧を高めることが可能となる。
また、上記の第2誘電体層の一部を除去し、除去した部分に空気を流入させるようにしてもよい。このようにすることで、誘電率が約1と低い空気により、ソース−ゲート間の寄生容量が更に低くなり、トランジスタの遮断周波数をより一層高くすることが可能となる。
本発明によれば、ソースウォールの先端部とゲート電極との間に高誘電率の第1誘電体層を形成すると共に、ソース電極とゲート電極との間には低誘電率の第2誘電体層を形成した。これにより、ゲート−ドレイン間の電気力線が、高誘電率の第1誘電体層を介してソースウォールの先端部の方に引き付けられるので、ゲートの下端への電界集中が緩和され、ゲート−ドレイン間の耐圧が高められる。
また、ソース電極とドレイン電極との間には、第1誘電体層よりも誘電率が低い第2誘電体層が形成されるので、ソース−ドレイン間の寄生容量が低減され、電界効果型トランジスタの遮断周波数が低下するのを防ぐことができる。
次に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
(1)第1実施形態
図2〜図8は、本発明の第1の実施の形態に係る電界効果型トランジスタの製造途中の断面図である。
最初に、図2(a)に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、SiC(シリコンカーバイド)の単結晶よりなる半導体基板10の上に、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法により窒化ガリウム(GaN)層を厚さ約1000nmに形成し、それをチャネル層11とする。なお、半導体基板10はSiC基板に限定されず、GaN(窒化ガリウム)、InP(インジウムリン)、GaAs(ガリウム砒素)、及びSi(シリコン)のいずれかの単結晶で構成される基板を半導体基板10として採用してもよい。また、チャネル層11は、後で作製されるトランジスタのソース領域11a、チャネル領域11b、及びドレイン領域11cとなる層であり、これらの領域11a〜11cを半導体基板10内に形成する場合にはチャネル層11は不要となる。
その後に、全面にフォトレジストを塗布し、それを露光、現像することにより、トランジスタのチャネル領域11bの上に第1窓12aを備えた第1レジストパターン12とする。
次に、図2(b)に示すように、第1窓12aの中と第1レジストパターン12上とに、蒸着法により金膜を厚さ約600nmに形成し、それをゲート電極用導電層13とする。
続いて、図2(c)に示すように、有機溶剤を用いたウエットエッチングにより第1レジストパターン12を剥離して、第1窓12a内のゲート用導電層13をゲート電極13aとして残しながら、他の部分のゲート用導電層13をリフトオフして除去する。
次いで、図3(a)に示すように、全面にフォトレジストを塗布し、それを露光、現像することにより、各領域11a〜11cを覆う第2レジストパターン14を形成する。なお、これらの領域11a〜11cの外側のチャネル層11は、第2レジストパターン14で覆われずに露出する。
そして、図3(b)に示すように、チャネル層11と第2レジストパターン14のそれぞれの上に、蒸着法によりアルミニウム膜を厚さ約300nmに形成し、それを導電性密着層15とする。
更に、図4(a)に示すように、第2レジストパターン14を剥離して導電性密着層15をリフトオフする。これにより、導電性密着層15は、ソース領域11aとドレイン領域11bの外側において後でソース電極とドレイン電極が形成される部分にのみ残されることになる。
次に、図4(b)に示すように、第1誘電体層16として誘電率が約7と高い窒化シリコン層をプラズマCVD法により厚さ約500nmに全面に形成する。なお、窒化シリコン層に代えて、酸化アルミニウム層、チタン酸ストロンチウム層、及びチタン酸バリウム層のいずれかを第1誘電体層16として形成してもよい。
続いて、図5(a)に示すように、第1誘電体層16の上にフォトレジストを塗布し、それを露光、現像して第3レジストパターン17とする。その第3レジストパターン17は、第1誘電体層16の上面において、チャネル領域11bからドレイン領域11cに延在する。
そして、図5(b)に示すように、上記の第3レジストパターン17をマスクにしながら、イオンミリングにより第1誘電体層16をエッチングする。その結果、第1誘電体層16は、ゲート電極13aの側面に接するようにして、ドレイン領域11cに選択的に残されることになる。その後に、第3レジストパターン17は除去される。
次いで、図6(a)に示すように、第1誘電体層16よりも誘電率が低い第2誘電体層20として、誘電率が約4の酸化シリコン層をCVD法により全面に形成する。その第2誘電体層20の厚さは特に限定されないが、本実施形態では、チャネル層11の平坦面上での厚さを約600nmとする。その第2誘電体層20は、第1誘電体層16よりも誘電率が低ければ特に限定されず、酸化シリコン層の他に、BCB層(ベンゾジクロブテン層:誘電率約2.8)、及びPI層(ポリイミド層:誘電率約3.7)を第2誘電体層20として形成してもよい。
続いて、図6(b)に示すように、第2誘電体層20上にフォトレジストを塗布し、それを露光、現像して第4レジストパターン22とする。その第4レジストパターン22は、ソース領域11aとドレイン領域11cのそれぞれの外側の導電性密着層15の上方に第2、第4窓22a、22bを有する。更に、この第4レジストパターン22は、第2誘電体層20の上方に第3窓22cを有する。
そして、図7(a)に示すように、この第4レジストパターン22をマスクにするイオンミリングにより各窓22a〜22cの下の第2誘電体層20を除去する。このイオンミリングにより、第3窓22cの下の第2誘電体層20に開口20aが形成され、その開口20aに第1誘電体層16の上面が露出するようになる。また、ソース領域11aとドレイン領域11cのそれぞれの外側では、第2誘電体層20が除去された部分から密着層15の上面が露出する。その後に、第4レジストパターン22は除去される。
次に、図7(b)に示すように、ドレイン領域11cに残存する第2誘電体層20の上に第5レジストパターン25を形成する。
そして、図8(a)に示すように、導電性密着層15と第2誘電体層20のそれぞれの上面と、開口16a内とに、電解めっきにより金めっき層を成長させ、それをソース/ドレイン電極用導電層28とする。
その後に、第5レジストパターン25を除去してソース/ドレイン電極用導電層28をリフトオフすることにより、残存する導電層28をソース電極28a及びドレイン電極28bとする。更に、ソース電極28aの横から開口20a内に延在する導電層28は、ソース電極28aのソースウォール28cとなる。このソースウォール28cは、ゲート電極13aを上方から覆うと共に、第2誘電体層20の開口20a内に、ゲート電極13aとドレイン電極28bとの間の第1誘電体層16上に垂下する先端部28dを有する。
以上により、本実施形態に係る電界効果型トランジスタTR1の基本構造が完成したことになる。このトランジスタTR1は、各電極13a、28a、28baに印加される動作電圧が10〜100Vと高電圧であると共に、マイクロ波帯(波長0.3mm〜30cm)のような高周波帯域で使用される。
そのトランジスタTR1によれば、図8(b)に示したように、ソースウォール28cの先端部28dとゲート電極13aとの間のチャネル層11上に、ゲート電極13aと接するようにして、第2誘電体層20よりも誘電率が高い第1誘電体層16が選択的に形成される。第1誘電体層16は、それよりも誘電率が低い第2誘電体層20と比較して、電場の遮蔽効果が小さい。そのため、ゲート電極13aとドレイン電極28bとの間の電気力線Eは、第1誘電体層16を介して先端部28dの電位に敏感に反応するようになる。この結果、例えば第2誘電体層20の酸化シリコンで第1誘電体層16を構成する場合と比較して、上記の電気力線Eが先端部28dに向かって大きく引き付けられようになる。特に、ゲート電極13aの下端Bの電気力線Eは、ゲート電極13aと接するように第1誘電体層16を形成したことにより、先端部28dによって上方に大きく引き上げられ、各電気力線E同士の間隔が疎になる。これにより、下端Bに電気力線Eが集中するのが防止されて、従来よりもゲート−ドレイン間の耐圧を高めることが可能となる。
しかも、本実施形態では、ソース電極28aとゲート電極13aとの間を、第1誘電体層16よりも誘電率が低い第2誘電体層20で埋め込んだので、その第2誘電体層20を第1誘電体層16と同じ材料で構成する場合と比較して、ソース−ゲート間の寄生容量Cを小さくすることができる。これにより、トランジスタTR1で使用される高周波信号の周波数が高くなっても、ソース−ゲート間が高周波的に短絡し難くなるので、寄生容量Cに起因してトランジスタTR1の遮断周波数が低下するのを防止でき、トランジスタTR1で使用可能な周波数帯域を広めることが可能となる。
これらにより、本実施形態では、遮断周波数が低下するのを防止しつつ、ゲート−ドレイン間の耐圧を高めることが可能となり、今後必要となるマイクロ波帯での高出力トランジスタを提供することができる。
(2)第2実施形態
図9、図10は、本発明の第2の実施の形態に係る電界効果型トランジスタの製造途中の断面図である。なお、これらの図において、第1実施形態で既に説明した要素には第1実施形態と同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
最初に、図9(a)に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、第1実施形態に従って既述の図8(b)の断面構造を得た後、全面にフォトレジストを塗布し、それを露光、現像して第6レジストパターン30とする。その第6レジストパターン30は、ソース電極28aに接して形成された第2誘電体層20の上方に第5窓30aを有する。
次に、図9(b)に示すように、イオンミリング又はプラズマエッチングを採用して、第5窓30aを通じてその下のソースウォール28cをエッチングし、ソースウォール28cに貫通孔28eを形成する。この貫通孔28eの下には、第2誘電体層20の上面が露出する。
その後に、第6レジストパターン30は除去される。
続いて、図10に示すように、上記の貫通穴28eを通じてその下の第2誘電体層20を選択的にウエットエッチングして除去し、この第2誘電体層20が形成されていた部分を空洞化して、この部分に空気を自然に流入させる。なお、この工程におけるエッチング液は、第2誘電体層20を選択的にエッチングできるものであれば特に限定されない。
以上により、本実施形態に係る電界効果型トランジスタTR2の基本構造が完成したことになる。
このトランジスタTR2によれば、図10に示したように、ソース電極28aとゲート電極13aとの間の部分の第2誘電体層20が除去され、この部分に誘電率が実質的に1である空気を流入させた。これにより、ソース電極28aとゲート電極13aとの間の寄生容量Cを極限まで小さくすることができ、第1実施形態よりもトランジスタTR2の遮断周波数を更に高めることが可能になり、広い周波数帯域で使用可能なトランジスタを提供することが可能となる。
更に、ソースウォール28cの先端部28dとゲート電極13aとの間には、誘電率の大きな第1誘電体層16を形成したので、第1実施形態で説明したのと同じ理由により、ドレイン電極14寄りのゲート電極13aの下端Bに電界が集中するのが緩和され、ゲート−ドレイン間の耐圧を高めることが可能となる。
以下に、本発明の特徴を付記する。
(付記1) 半導体基板と、
前記半導体基板の上に形成されたゲート電極と、
前記ゲート電極の両脇の前記半導体基板上にそれぞれ形成されたソース電極及びドレイン電極と、
前記ゲート電極と前記ドレイン電極との間の前記半導体基板上に、該ゲート電極と接して形成された第1誘電体層と、
少なくとも前記ソース電極と前記ゲート電極との間の前記半導体基板上に形成された第2誘電体層と、
前記ソース電極の横から前記第2誘電体層上に延びて形成されて、前記ゲート電極を上方から覆うと共に、前記第1誘電体層の上面に垂下する先端部を備えたソースウォールとを有し、
前記第1誘電体層は、前記第2誘電体層よりも誘電率が高いことを特徴とする電界効果型トランジスタ。
(付記2) 前記第2誘電体層の少なくとも一部分が除去され、該一部分に空気が流入されたことを特徴とする付記1に記載の電界効果型トランジスタ。
(付記3) 前記第1誘電体層は、窒化シリコン層、酸化アルミニウム層、チタン酸ストロンチウム層、及びチタン酸バリウム層のいずれかであることを特徴とする付記1又は付記2に記載の電界効果型トランジスタ。
(付記4) 前記第2誘電体層は、酸化シリコン層、BCB(ベンゾジクロブテン)層、及びPI(ポリイミド)層のいずれかであることを特徴とする付記1乃至付記3のいずれかに記載の電界効果型トランジスタ。
(付記5) 前記基板の上にチャネル層が形成され、該チャネル層の上に前記ゲート電極、前記ソース電極、前記ドレイン電極、前記第1誘電体層、及び前記第2誘電体層が形成されたことを特徴とする付記1乃至付記4のいずれかに記載の電界効果型トランジスタ。
(付記6) 前記チャネル層は窒化ガリウム(GaN)層であることを特徴とする付記5に記載の電界効果型トランジスタ。
(付記7) 前記半導体基板は、SiC(シリコンカーバイド)、GaN(窒化ガリウム)、InP(インジウムリン)、GaAs(ガリウム砒素)、及びSi(シリコン)のいずれかの単結晶で構成されることを特徴とする付記1乃至付記6のいずれかに記載の電界効果型トランジスタ。
(付記8) 半導体基板の上にゲート電極を形成する工程と、
前記半導体基板のドレイン領域上に、前記ゲート電極と接するようにして第1誘電体層を選択的に形成する工程と、
前記半導体基板のソース領域と前記第1誘電体層のそれぞれの上に、該第1誘電体層よりも誘電率が低く、且つ該第1誘電体層上に開口を有する第2誘電体層を形成する工程と、
前記第2誘電体層の上面から前記開口内に延在するソースウォールを備えたソース電極を前記半導体基板の上に形成する工程と、
前記半導体基板の上にドレイン電極を形成する工程と、
を有することを特徴とする電界効果型トランジスタの製造方法。
(付記9) 前記ソースウォールに貫通孔を形成する工程と、
前記貫通孔を通じて前記第2誘電体層をエッチングして除去し、除去された部分に空気を流入させる工程とを有することを特徴とする付記8に記載の電界効果型トランジスタの製造方法。
(付記10) 前記第1誘電体層として、窒化シリコン層、酸化アルミニウム層、チタン酸ストロンチウム層、及びチタン酸バリウム層のいずれかを形成することを特徴とする付記8又は付記9に記載の電界効果型トランジスタの製造方法。
(付記11) 前記第2誘電体層として、酸化シリコン層、BCB(ベンゾジクロブテン)層、及びPI(ポリイミド)層のいずれかを形成することを特徴とする付記8乃至付記10のいずれかに記載の電界効果型トランジスタの製造方法。
(付記12) 前記ゲート電極を形成する前に、前記半導体基板上にチャネル層を形成する工程を有することを特徴とする付記8乃至付記11のいずれかに記載の電界効果型トランジスタの製造方法。
図1は、従来例に係る電界効果型トランジスタの断面図である。 図2(a)〜(c)は、本発明の第1実施形態に係る電界効果型トランジスタの製造途中の断面図(その1)である。 図3(a)、(b)は、本発明の第1実施形態に係る電界効果型トランジスタの製造途中の断面図(その2)である。 図4(a)、(b)は、本発明の第1実施形態に係る電界効果型トランジスタの製造途中の断面図(その3)である。 図5(a)、(b)は、本発明の第1実施形態に係る電界効果型トランジスタの製造途中の断面図(その4)である。 図6(a)、(b)は、本発明の第1実施形態に係る電界効果型トランジスタの製造途中の断面図(その5)である。 図7(a)、(b)は、本発明の第1実施形態に係る電界効果型トランジスタの製造途中の断面図(その6)である。 図8(a)、(b)は、本発明の第1実施形態に係る電界効果型トランジスタの製造途中の断面図(その7)である。 図9(a)、(b)は、本発明の第2実施形態に係る電界効果型トランジスタの製造途中の断面図(その1)である。 図10は、本発明の第2実施形態に係る電界効果型トランジスタの製造途中の断面図(その2)である。
符号の説明
1、10…半導体基板、2、11…チャネル層、2a、11a…ソース領域、2b、11b…チャネル領域、2c、11c…ドレイン領域、3、28a…ソース電極、3a、28c…ソースウォール、3b、28d…ソースウォールの先端部、4、13a…ゲート電極、5、28b…ドレイン電極、6…誘電体層、12…第1レジストパターン、12a…第1窓、13…ゲート電極用導電層、14…第2レジストパターン、15…導電性密着層、16…第1誘電体層、17…第3レジストパターン、20…第2誘電体層、22…第4レジストパターン、22a…第2窓、22b…第4窓、22c…第3窓、25…第5レジストパターン、28…ソース/ドレイン電極用導電層、28a…ソース電極、28b…ドレイン電極、28c…ソースウォール、28d…ソースウォールの先端部、30…第6レジストパターン、30a…第5窓、28e…貫通孔、TR0、TR1、TR2、…電界効果型トランジスタ。

Claims (5)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板の上に形成されたゲート電極と、
    前記ゲート電極の両脇の前記半導体基板上にそれぞれ形成されたソース電極及びドレイン電極と、
    前記ゲート電極と前記ドレイン電極との間の前記半導体基板上に、該ゲート電極と接して形成された第1誘電体層と、
    少なくとも前記ソース電極と前記ゲート電極との間の前記半導体基板上に形成された第2誘電体層と、
    前記ソース電極の横から前記第2誘電体層上に延びて形成されて、前記ゲート電極を上方から覆うと共に、前記第1誘電体層の上面に垂下する先端部を備えたソースウォールとを有し、
    前記第1誘電体層は、前記第2誘電体層よりも誘電率が高いことを特徴とする電界効果型トランジスタ。
  2. 前記第2誘電体層の少なくとも一部分が除去され、該一部分に空気が流入されたことを特徴とする請求項1に記載の電界効果型トランジスタ。
  3. 前記第1誘電体層は、窒化シリコン層、酸化アルミニウム層、チタン酸ストロンチウム層、及びチタン酸バリウム層のいずれかであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電界効果型トランジスタ。
  4. 前記第2誘電体層は、酸化シリコン層、BCB(ベンゾジクロブテン)層、及びPI(ポリイミド)層のいずれかであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電界効果型トランジスタ。
  5. 半導体基板の上にゲート電極を形成する工程と、
    前記半導体基板のドレイン領域上に、前記ゲート電極と接するようにして第1誘電体層を選択的に形成する工程と、
    前記半導体基板のソース領域と前記第1誘電体層のそれぞれの上に、該第1誘電体層よりも誘電率が低く、且つ該第1誘電体層上に開口を有する第2誘電体層を形成する工程と、
    前記第2誘電体層の上面から前記開口内に延在するソースウォールを備えたソース電極を前記半導体基板の上に形成する工程と、
    前記半導体基板の上にドレイン電極を形成する工程と、
    を有することを特徴とする電界効果型トランジスタの製造方法。
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