JP4768274B2 - 画像形成装置、画像形成方法、その方法をコンピュータに実行させるためのプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法、その方法をコンピュータに実行させるためのプログラム Download PDF

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Description

本発明は、ユーザによる各種印刷設定に先立って、原稿を読み取った画像データや外部から入力された画像データを事前に解析して原稿の特性値を抽出し、その特性値に基づいて選択された助言情報をユーザインタフェースに提示する画像形成装置、画像形成方法、その方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関するものである。
従来より、原稿画像を読み取るスキャナ、スキャナで読み取った原稿画像を印刷する複写機、外部から入力された画像データを印刷するプリンタやファクシミリ装置、あるいは、これらの機能を兼ね備えた複合機などの画像形成装置が一般に用いられている。
この種の画像形成装置にあっては、原稿の種類や濃度といった原稿の状態に関する設定、拡大率/縮小率、片面/両面、あるいは余白サイズといった各種画像処理に関する設定、ソート、ステープル処理、あるいはパンチ穴あけといった仕上げ処理に関する設定など様々な機能に関する設定を行う必要がある。このため、ユーザは、印刷設定に関する非常に膨大なメニュー項目の中から所望の機能を探し出して、正確な設定入力を行わなければならなかった。
その原因としては、機器側で原稿内容に関する情報を事前に把握していないため、個々の原稿の特徴に基づいた印刷設定に関する適切な助言情報を提供することができなかったことによる。
そこで、コンタクトガラス上に原稿が載置され、原稿押えカバーが閉じると同時にプレスキャンが実行され、読み取った画像に基づいてカラー画像と白黒画像を判別したり、文字部と写真部とを判別することで原稿画像に応じた画像処理を自動的に分離処理できるようになり、操作性等の向上が図れる画像形成装置があった(特許文献1参照)。
また、原稿を走査して読み取った画像情報を記録情報に変換し、その記録情報に基づいて感光体上に光を投射して形成した静電潜像にトナーで現像し、転写材に転写して定着させる際、前記記録情報に基づいて転写材に転写されるトナー量を見積り、そのトナー量に基づいて定着条件を自動的に最適化することで、画質の向上を図るようにした画像形成装置があった(特許文献2参照)。
さらに、通常の画像形成のための設定を行う第1のモードと、それよりも省エネルギーで省資源による画像形成のための設定を行う第2のモードとを切り換え設定可能としたり、指定した資源量で画像形成可能な設定候補を複数表示させ、表示された候補の中から設定候補を選択して画像形成することにより、省エネルギー/省資源モードの機能がわかり易く表示され、設定動作も簡単に行える画像形成装置があった(特許文献3参照)。
また、ユーザが原稿の読み取り条件の設定を任意に行い、その内容を1つのグループとし、画像形成装置に表示される読み込み条件ボタンに対応させて記憶する。そして、事前に登録しておいた内容は、この読み込み条件ボタンを指定することで呼び出され、複数の設定項目が登録済みの設定値に自動更新することにより、原稿読み取り条件の設定が容易に行える画像形成装置があった(特許文献4参照)。
特開平8−279884号公報 特開平6−90334号公報 特開2002−182529号公報 特開2001−285534号公報
しかしながら、このような背景技術にあっては、ユーザが印刷設定を行う際に、一般的な既定のメニュー項目が提示されるだけで、その中からユーザが原稿に応じた機能を探し出して、正確に設定入力を行わなければならないが、全てのユーザが機器の機能に関する知識や印刷設定に関する知識を持ち合わせていないため、思い通りの仕上がりが得られる印刷設定を行うことは非常に困難であるという問題があった。
この傾向は、特に最近の画像形成装置のように、使用頻度の高いものから使用頻度の低いものまで非常に豊富な機能を有しているもの、あるいは、それらを組み合わせた複合機などでは、印刷設定に関してさらに多くの知識が必要となり深刻な問題となりつつある。
また、上記特許文献1では、原稿をプレスキャンして読み取った画像に基づいて画像の種類を判別し、その判別した画像に基づいて画像処理を自動的に分離処理することができるが、印刷設定画面に表示される設定項目には直接反映されず、ユーザが印刷設定作業を行う際の適切な知識や助言が得られないという問題があった。
さらに、上記特許文献2では、原稿を走査して読み取った画像情報を記録情報に変換し、その記録情報に基づいて転写材に転写されるトナー量を見積り、そのトナー量に基づいて定着条件を自動的に最適化するものであり、読み取った画像情報は内部処理に利用されるが、印刷設定項目には反映されないため、印刷設定作業を行うユーザに適切な知識や助言が与えられないという問題があった。
また、上記特許文献3では、通常の画像形成のための設定モードと、省エネルギーで省資源の画像形成のための設定モードとを切り換え設定可能とし、指定した資源量で画像形成可能な設定候補を複数表示して、その中から設定候補を選択して画像形成するようにしたもので、予め決められた設定モード機能をわかり易く表示するにすぎず、個々の原稿画像に応じてユーザに印刷設定に関する適切な知識や助言を与えることができないという問題があった。
また、上記特許文献4では、ユーザが原稿の読み取り条件の設定を任意に行い、その内容を1つのグループとして読み込み条件ボタンに対応させて記憶しておく。そして、読み込み条件ボタンを指定すると、それに対応した登録内容を呼び出して、複数の設定項目を登録済みの設定値に自動更新することができるが、読み込み条件ボタンの指定をユーザ自身が行うという点で通常の設定作業と変わりはなく、読み込み条件の設定が容易になったとしても、設定作業を行うユーザに対して原稿画像に応じた適切な知識や助言を与えることができないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザによる印刷設定に先立って原稿の属性を表す特性値を抽出し、その特性値を利用して印刷設定に適した助言情報をユーザに提示することで、原稿や機器の機能に関する知識が無くても容易かつ適切に印刷設定を行うことが可能な画像形成装置、画像形成方法、その方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、印刷に係る機能を備える画像形成装置であって、原稿の画像データを解析して画像データの印刷に関わる属性を数値化するために特性値を算出する画像解析手段と、前記原稿の印刷設定を設定する設定画面を表示する表示手段と、前記表示手段に前記画像データの前記特性値に基づく前記印刷設定に関する助言情報を提示する助言提示手段と、を備え、前記助言提示手段は、前記特性値と複数の前記助言情報とを対応付けると共に、前記助言情報別に前記ユーザに推奨する強度を数値化した推奨度を設定し、前記画像解析手段で算出された前記特性値に対応する複数の前記助言情報の中から推奨度の高い助言情報を提示することを特徴とする。
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、複数の前記特性値と複数の前記助言情報とをそれぞれに対応付けて設定した前記助言情報別の推奨度を記憶する助言記憶手段を備え、前記画像解析手段は、前記画像データを解析して複数の前記特性値を算出し、前記助言提示手段は、各助言情報について、算出された複数の前記特性値のそれぞれに対応する前記助言記憶手段に記憶された前記推奨度を合成して助言別優先度を算出し、各助言情報について算出された前記助言別優先度から推奨される前記助言情報を選択して提示することを特徴とする。
また、請求項3にかかる発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、前記助言提示手段は、算出された前記助言別優先度の最も大きい助言情報から順に前記助言情報を提示することを特徴とする。
また、請求項4にかかる発明は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の画像形成装置において、前記表示手段に表示された前記印刷設定に基づいて前記画像データを印刷する印刷手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項5にかかる発明は、請求項1〜のいずれか一つに記載の画像形成装置において、前記画像データと前記印刷設定を送信する送信手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項6にかかる発明は、印刷に係る機能を備える画像形成装置で実行される画像形成方法であって、前記画像形成装置は、画像解析手段と、表示手段と、助言提示手段とを備え、前記画像解析手段が、原稿の画像データを解析して画像データの印刷に関わる属性を数値化するために特性値を算出する算出工程と、前記表示手段が、前記原稿の印刷設定を設定する設定画面を表示する表示工程と、前記助言提示手段が、前記表示手段に前記画像データの前記特性値に基づく前記印刷設定に関する助言情報を提示する提示工程と、を含み、前記提示工程では、前記特性値と複数の前記助言情報とを対応付けると共に、前記助言情報別に前記ユーザに推奨する強度を数値化した推奨度を設定し、前記算出工程で算出された前記特性値に対応する複数の前記助言情報の中から推奨度の高い助言情報を提示することを特徴とする。
また、請求項7にかかる発明は、請求項に記載の画像形成方法において、前記画像形成装置は、さらに助言記憶手段を備え、前記助言記憶手段が、複数の前記特性値と複数の前記助言情報とをそれぞれに対応付けて設定した前記助言情報別の推奨度を記憶する記憶工程を含み、前記算出工程では、前記画像データを解析して複数の前記特性値を算出し、前記提示工程では、各助言情報について、算出された複数の前記特性値のそれぞれに対応する前記助言記憶手段に記憶された前記推奨度を合成して助言別優先度を算出し、各助言情報について算出された前記助言別優先度から推奨される前記助言情報を選択して提示することを特徴とする。
また、請求項8にかかる発明は、請求項7に記載の画像形成方法において、前記提示工程では、算出された前記助言別優先度の最も大きい助言情報から順に前記助言情報を提示することを特徴とする。
また、請求項9にかかる発明は、請求項6〜8のいずれか一つに記載の画像形成方法において、前記画像形成装置は、さらに印刷手段を備え、前記印刷手段が、前記表示手段に表示された前記印刷設定に基づいて前記画像データを印刷する印刷工程を含むことを特徴とする。
また、請求項10にかかる発明は、請求項6〜9のいずれか一つに記載の画像形成方法において、前記画像形成装置は、さらに送信手段を備え、前記送信手段が、前記画像データと前記印刷設定を送信する送信工程を含むことを特徴とする。
また、請求項11にかかる発明は、請求項6〜10のいずれか一つに記載の画像形成方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
請求項1にかかる発明によれば、画像解析手段により、原稿の画像データを解析して画像データの印刷に関わる属性を数値化するために特性値を算出し、表示手段により原稿の印刷設定を設定する設定画面を表示させ、助言提示手段により特性値と特性値に基づく印刷設定に関する複数の助言情報とを対応付け助言情報別にユーザに推奨する強度を数値化した推奨度を設定し、画像解析手段算出された特性値に対応する複数の助言情報の中から推奨度の高い助言情報を提示するようにしたため、画像データの印刷に関わる属性を数値化した特性値と印刷設定を支援するための複数の助言情報とが対応付けられ、複数の助言情報の中から推奨度の高い助言情報を提示することで、画像データの特徴に応じた助言情報をユーザに示し、的確な印刷設定を行うための知識を提供することにより、ユーザによる印刷設定操作が効率化できるという効果を奏する。
また、請求項2にかかる発明によれば、複数の特性値と複数の助言情報とをそれぞれに対応付けて設定した助言情報別の推奨度を記憶する助言記憶手段を備え、画像解析手段が画像データを解析して複数の特性値を算出し、助言提示手段が各助言情報について、算出された複数の特性値のそれぞれに対応する助言記憶手段に記憶された推奨度を合成して助言別優先度を算出し、各助言情報について算出された助言別優先度から推奨される助言情報を選択して提示するため、ユーザがこれらの助言情報を参照しながら印刷設定を行うことで、原稿に応じた印刷設定に関する的確な助言が得られ、あまり設定に慣れていないユーザでも容易に意図する印刷設定を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項3にかかる発明によれば、助言提示手段が算出された助言別優先度の最も大きい助言情報から順に助言情報を提示するようにしたため、ユーザは、優先度の高い助言情報から順次参照しながら印刷設定を行えばよく、原稿に応じた印刷設定に関する的確な助言が得られ、あまり設定に慣れていないユーザでも容易に意図する印刷設定を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項4にかかる発明によれば、表示手段に表示された印刷設定に基づいて画像データを印刷する印刷手段を備えているため、原稿に応じて的確に印刷設定がなされた画像データを印刷出力することができるという効果を奏する。
また、請求項5にかかる発明によれば、画像データと印刷設定を送信する送信手段を備えているため、原稿に応じて的確になされた印刷設定情報と画像データとをネットワークを経由して他の画像処理装置へ送り、当該画像処理装置で画像データを加工したり、その加工データをネットワークを経由して他の印刷装置に送って印刷処理したり、仕上げ処理を行ったりできるという効果を奏する。
また、請求項6にかかる発明によれば、原稿の画像データを解析して画像データの印刷に関わる属性を数値化するために特性値を算出する算出工程と、原稿の印刷設定を設定する設定画面を表示する表示工程と、表示手段に画像データの特性値に基づく印刷設定に関する助言情報を提示する提示工程とを含み、提示工程では、特性値と複数の助言情報と対応付け助言情報別にユーザに推奨する強度を数値化した推奨度を設定し、算出工程で算出された特性値に対応する複数の助言情報の中から推奨度の高い助言情報を提示するようにしたため、画像データの印刷に関わる属性を数値化した特性値と印刷設定を支援するための複数の助言情報とが対応付けられ、複数の助言情報の中から推奨度の高い助言情報を提示することで、画像データの特徴に応じた助言情報ユーザに示し、的確な印刷設定を行うための知識を提供することにより、ユーザによる印刷設定操作が効率化できるという効果を奏する。
また、請求項7にかかる発明によれば、さらに複数の特性値と複数の助言情報とをそれぞれに対応付けて設定した助言情報別の推奨度を記憶する記憶工程を含み、算出工程では、画像データを解析して複数の特性値を算出し、提示工程では、各助言情報について、算出された複数の特性値のそれぞれに対応する助言記憶手段に記憶された推奨度を合成して助言別優先度を算出し、各助言情報について算出された助言別優先度から推奨される助言情報を選択して提示するようにしたため、ユーザがこれらの助言情報を参照しながら印刷設定を行うことで、原稿に応じた印刷設定に関する的確な助言が得られ、あまり設定に慣れていないユーザでも容易に意図する印刷設定を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項8にかかる発明によれば、提示工程で算出された助言別優先度の最も大きい助言情報から順に助言情報を提示するようにしたため、ユーザは、優先度の高い助言情報から順次参照しながら印刷設定を行えばよく、原稿に応じた印刷設定に関する的確な助言が得られ、あまり設定に慣れていないユーザでも容易に意図する印刷設定を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項9にかかる発明によれば、さらに表示手段に表示された印刷設定に基づいて画像データを印刷する印刷工程を含んでいるため、原稿に応じて的確に印刷設定がなされた画像データを印刷出力できるという効果を奏する。
また、請求項10にかかる発明によれば、さらに画像データと印刷設定を送信する送信工程を含んでいるため、原稿に応じて的確になされた印刷設定情報と画像データとをネットワークを経由して他の画像処理装置へ送り、当該画像処理装置で画像データを加工したり、その加工データをネットワークを経由して他の印刷装置に送って印刷処理したり、仕上げ処理を行ったりするという効果を奏する。
また、請求項11にかかる発明によれば、請求項6〜10のいずれか一つに記載の画像形成方法をコンピュータに実行させることができるという効果を奏する。
以下に、本発明にかかる画像形成装置、画像形成方法、その方法をコンピュータに実行させるためのプログラムの最良な実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の画像形成装置の概略構成を説明するブロック図である。本発明の特徴は、画像形成装置におけるユーザの印刷設定動作に先立って原稿の読み取り(プレスキャン)が行われる。これは、読み取った原稿の画像データを解析して原稿の属性を表す特性値を抽出し、その特性値を利用して当該原稿の印刷作業に適した助言情報を選択するようにする。選択した助言情報は、当該原稿の画像形成の印刷設定を行う際に助言情報として利用され、ユーザインタフェースである操作パネル上に提示することで、ユーザに的確な知識を提供して印刷設定を支援するものである。ここでは、画像形成装置として、スキャナ、複写機、プリンタなどの機能を具備する複合機(MFP機)を用いて実施したものである。
図1に示す画像形成装置10は、原稿読取手段としての原稿読取部11、その原稿読取部11を構成するスキャナ111およびスキャナコントローラ112、自動原稿搬送手段としてのADF(オート・ドキュメント・フィーダ)113、画像記憶手段としての画像記憶部12、画像処理手段としての画像処理部13、印刷手段としての印刷部14、その印刷部14を構成するプリンタ141およびプリンタコントローラ142、仕上げ処理手段としての仕上げ処理部143、画像解析手段としての画像解析部15、助言提示手段としての助言提示部16、助言提示部16が参照する助言記憶手段としての助言情報DB161、操作パネルの制御を行う操作パネル制御部17、ユーザが画像形成装置を操作したり印刷設定などを行うユーザ設定手段としての操作パネル18、その操作パネル18を構成する表示部181および入力部182、装置全体を制御するシステム制御部19、および通信制御部20などによって構成されている。また、画像形成装置10は、通信制御部20を介してネットワーク21と接続されている。そして、画像形成装置10は、原稿22の画像を読み取って画像処理を施した後、印刷物23として出力される。
原稿読取部11は、スキャナ111によって所定の読み取り位置にセットされた原稿21のイメージを読み取ってディジタル画像データに変換するもので、それらの動作制御はスキャナコントローラ112が行っている。この原稿読取部11では、複数ページの原稿をセットすると、読み取り位置に1枚ずつ順に繰り出しながら連続して自動的に読み込みが行えるADF113が搭載されている。このADF113は、用紙の片面に印刷された片面原稿だけでなく、両面に印刷された両面原稿を搬送途中に反転させることにより両面を自動的に読み込むことができる反転機能も備えている。なお、上記ADF113は必ずしも搭載されていなくてもよい。
画像記憶部12は、原稿読取部11で読み取った画像データや外部から入力された画像データ等を一時的に保存しておくバッファメモリである。
画像処理部13は、スキャナ111で読み取ったり外部から入力され画像記憶部12に一時保存された多値データをγ補正やMTF補正等を行った後、スライス処理やディザ処理のような階調処理を行って2値(または多値)化処理したり、ユーザが操作パネル18を使って設定した各種印刷機能に対応した画像処理(拡大/縮小、濃度/色の調整など)やレイアウト加工処理(両面印刷/片面印刷、集約印刷、余白サイズの調整など)を行うものである。
印刷部14は、ここでは画像処理部13で処理された画像データに基づいて、例えば光ビームを偏向走査させ、感光体上に形成した静電潜像にトナーを使って現像し、生成されたトナー画像を転写紙に転写して、定着処理を行う電子写真技術を用いたプリンタ141により構成されている。この印刷部14には、ユーザによる印刷設定に基づいて、印刷された印刷物23を部数やページ単位で仕分けするソート処理、複数枚の印刷物23を揃えてステープルで綴じるステープル処理、あるいは、複数枚の印刷物23をバインダーやファイルに綴じるためのパンチ穴を空けるパンチ穴処理といった仕上げ処理を行う仕上げ処理部141がさらに搭載されている。なお、この仕上げ処理部143は、必ずしも搭載されていなくてもよい。
画像解析部15は、画像記憶部12内に記憶された画像データに対して光学式文字認識を行うOCR(オプティカル・キャラクタ・レコグニッション)処理を実施し、原稿画像の属性を表す様々な原稿特性値を算出するものである。この原稿特性値は、画像関係、レイアウト関係、ADF(自動原稿搬送)関係の3つに大きく分けることが可能である。例えば、画像関係では、画像種類(文字、写真、イラストあるいはそれらの混合か)、使用色(原稿で使用している色情報であり、モノクロ/カラーの区別)、原稿濃度、画素密度(原稿全体における有画素部分の面積比率)、使用文字サイズなどを数値化したものである。また、レイアウト関係では、原稿方向(原稿の上下左右の位置関係情報)、原稿サイズ、上下左右の余白寸法、レイアウト情報(段組み原稿か否か)などを数値化したものである。さらに、ADF関係では、原稿のページ数、原稿面(両面原稿/片面原稿の区別)などを数値化したものである。なお、これらの特性値のうち、定量的な値に関しては、平均値や最大値、最小値といった統計的な値も併せて算出して、利用することが可能である。
助言提示部16は、画像解析部15で算出された各種の原稿特性値が入力されると、当該原稿を複写(画像データを印刷)する際の印刷設定に必要な助言を複数の助言情報の中から選択してユーザに提供するものである。この助言提示部16は、印刷に関わる複数の助言情報を各種原稿特性値の推奨度と関連付けて記憶された助言情報DB161と接続されている。このため、助言提示部16が助言情報DB161を使って、入力される原稿特性値に対応した助言情報を選択することにより、操作パネル制御部17が操作パネル18を介して当該原稿の印刷設定メニューを表示する際に、原稿に応じた助言情報も併せてユーザに提供することが可能となる。その際、必要に応じてユーザから指定される価値基準重要度を参照するようにしてもよい。ここで助言を選択するための原稿特性値は、図3に示すように、画像情報とレイアウト情報とADF情報の3つに大別することができる。画像情報から選択される助言の例としては、画像に使われている色から印刷のカラー/モノクロ設定が適切であるかどうか、画像濃度から印刷の濃度設定が適切であるかどうか、画素密度や文字サイズから拡大/縮小や集約などの設定を行う際に、視認性に問題が発生する可能性を予測し、必要に応じて警告する。また、レイアウト情報から選択される助言の例としては、原稿の向きとステープルやパンチの位置が適切な組み合わせとなっているかどうか、余白領域が狭くてステープルが画像に重なってしまわないかどうかについて問題の発生する可能性を予測し、必要に応じて警告する。さらに、ADF情報から選択される助言の例としては、ページ数の多少や奇数偶数の別に応じて、両面/片面印刷の選択が適切かどうか、原稿ページが複数ある場合に必要となるステープル、ソート、スタックに関する助言などが考えられる。
操作パネル18は、ユーザが画像形成装置10を操作する際のユーザインタフェースであり、操作情報等が表示される表示部181と、操作や設定入力を行うための入力部182などを備えている。この操作パネル18を使って印刷設定を行う場合は、この画像形成装置10で実行したい機能をメニュー項目として表示部181上の設定画面に表示させ、当該メニュー項目の中からユーザが任意に選択して設定するものである。メニュー項目を選択する入力部182としては、ここでは表示部181の表面に装着され、表示内容に直接タッチして入力することができるタッチパネルを採用しているが、別に設けられたキーボードなどを使って入力しても勿論良い。印刷設定の具体例としては、例えば、原稿の状態に応じた原稿読取部11における読み取り条件の設定(ADFの搬送条件も含まれる)、読み取った画像データを加工する画像処理部13における設定、印刷部14における印刷条件の設定、あるいは、印刷後の印刷物に対してソート、ステープル、パンチ穴などの仕上げ処理を行う仕上げ処理部143の設定などを行うことができる。
システム制御部19は、各構成部と接続されていて、画像形成装置10全体を制御するものである。このシステム制御部19は、CPU、ROM、RAMなどから構成されており、CPUがROMなどに格納されている基本プログラムに基づいて、RAMのワーク領域を利用しながら各種処理が実行される。
通信制御部20は、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)やインターネットなどのネットワーク20と接続され、通信プロトコルに従ってネットワークに接続された他の機器との間で画像データや制御データ等のやり取りするものである。
本第1の実施の形態の画像形成装置10は、上記のように構成されており、次に動作について説明する。ユーザは、図1に示す原稿22を複写する際に、印刷設定を行って所望の画像加工や仕上げ処理を行うようにする。まず、複写したい原稿22を原稿読取部11の原稿台(読み取り位置)に載せてスキャナ111で読み取り、その画像データを画像記憶部12に一時記憶させる。画像解析部15は、画像記憶部12の画像データを解析して原稿の属性を表す特性値を抽出する。助言提示部16は、抽出された特性値に基づいて、助言情報DB161に格納された複数の助言情報を参照しながら個々の特性値に対応した助言を選択する。操作パネル制御部17は、操作パネル18の表示部181に印刷設定用のメニューを表示する際に、選択された助言情報を既定メニューの中に提示して表示部18に表示させる。これにより、ユーザは、印刷設定用のメニューに表示された助言情報を参考にしながら設定を行えばよいため、印刷設定に関する知識がなくても適切に設定を行うことができる。このようにして、操作パネルの入力部182から印刷設定が行われると、設定内容に基づいて画像処理部13で画像データが加工され、印刷部14で印刷される。また、ステープルやパンチ穴等の仕上げ処理に関する設定が行われた場合は、印刷された印刷物23を束ねて仕上げ処理部143でステープル処理やパンチ穴開け処理が行われて、トレイに排出される。
このように、第1の実施の形態によれば、ユーザの印刷設定に先立って、読み取った原稿の画像データから原稿の属性を表す特性値を抽出し、その特性値に対応した助言情報を選択して印刷設定用のメニューに提示することで、ユーザが原稿や機器の機能に関する知識が無くても容易かつ適切に印刷設定を行うことできる。
[第2の実施の形態]
上記第1の実施の形態では、図1に示すように、画像形成装置10内で全ての処理が行われるが、本発明は必ずしもこれに限定されない。本第2の実施の形態の特徴は、図1と同様な画像形成装置や原稿読み取り機能を持ったスキャナ、印刷機能を持ったプリンタ等がネットワークを介して当該画像形成装置10と接続され、個々に処理された画像データや特性値に基づいて印刷設定や印刷処理を別の場所で行うように構成することで、本発明を画像形成システムとして捉えるようにした点である。
図2は、第2の実施の形態にかかる画像形成システムの概略構成を説明するネットワーク構成図である。図2に示す画像形成システムは、インターネットなどのネットワーク21を介して、上記図1に示した画像形成装置10が接続されていると共に、原稿等の画像を読み取ることができるスキャナなどの原稿読取装置114、印刷機能を持った印刷装置144、スキャナで読み取った画像データを印刷用に加工する画像処理装置131などが接続され構成されている。上記したように、画像形成装置10は単独でも本発明の処理を実行することが可能であるが、別の原稿読取装置114で読み取った原稿の画像データをネットワーク21を経由して画像形成装置10に送り(図1参照)、画像データを一旦画像記憶部12に記憶させ、画像解析部15で原稿の属性を表す特性値を抽出し、この特性値に対応した助言情報を助言提示部16で選択し、その選択した助言情報を操作パネル制御部17に渡すことで、操作パネル18に表示される印刷設定用のメニューに原稿に応じた助言を提示することが可能となる。
また、図2の画像形成装置10で助言情報等を参照しながら設定した印刷設定情報と画像データとをネットワーク21を経由して画像処理装置131に送り、ここで画像データを加工し、さらに、その加工データをネットワーク21を経由して印刷装置144に送って印刷処理したり仕上げ処理を行うようにしても良い。
このように、第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の画像形成装置の処理機能をネットワークを介して接続された装置間で分担して処理することも可能であり、第1の実施の形態と同様に、原稿の画像データに応じた助言情報を印刷設定用のメニューに提示することで、ユーザが原稿や機器の機能に関する知識が無くても容易かつ適切に印刷設定を行うことできる。
[第3の実施の形態]
図4は、助言情報DBに記憶されている画像特性値と助言別推奨度との対応表の一例を示す図である。図4の対応表に示すように、画像特性値としては、2段階の文字サイズ、写真の有無と2段階の大きさ、3段階のページ数と奇数,偶数の別、2段階の余白の大きさがあり、第3の実施の形態では、図1の画像解析部15でこれらの画像特性値を抽出するものとする。そして、この助言情報DB161では、これらそれぞれの特性値に対して、助言毎の推奨度が記憶されている(図4参照)。ここで、推奨度とは、その助言をユーザに推奨する強度であり、ユーザがその助言に従った場合のメリットを過去の調査結果などから求めて、設計時に予め設定したものである。図4の対応表に示した助言は、説明を簡略化するため、「拡大」、「集約」、「両面」、「ステープル」の4つとしたが、実際には非常に大量のものがある。また、助言内容についてもここでは簡単に表記するため短い言葉で示したが、実際にユーザに提示する内容は、例えば図4中に「拡大」と示したものは、「文字や写真が小さくて読みにくい可能性があります。拡大コピーを行うと見易く仕上がります。」などと提示される(図6参照)。
そこで、図4に示す助言情報DB161の対応表を利用して助言別優先度を計算し、操作パネル18の表示部181に助言を提示して印刷設定を行う一連の動作について、図1、図3、図4、図6、図7、図9を用いて説明する。なお、本第3の実施の形態では、ADF機能を持たない原稿読取部11を用いて1枚ずつ原稿を読み取るようにし、読み取った画像データに基づいて画像解析部15で種々の特性値や統計情報を算出し、その特性値に対応した助言情報を図4に示した助言情報DB161の対応表を参照しながら助言提示部16で選択し、得られた助言情報を印刷設定用のメニューに提示して、印刷設定を行う場合である。
図6は、印刷設定用のメニューに助言情報を提示した操作パネルの表示画面例を示す図であり、図7は、第3の実施の形態の動作を説明するフローチャートであり、図9は、助言情報選択処理のサブルーチンを示す図である。まず、図7に示すように、原稿読取部11のスキャナ111の読み取り位置に1枚目の原稿をセットした後(ステップS100)、操作パネル18上に配置した図示省略の複写開始ボタンか読取開始ボタンのいずれが押下されたかをシステム制御部19が監視する(ステップS101)。
ここで、ユーザが操作パネルを使って各種印刷設定を行って、複写開始ボタンを押下した場合は、従来の複合機や複写機の動作と同じになるため、ここではその動作説明は省略する。
ステップS101において、読取開始ボタンが押下された場合は、直ちに印刷処理は行われず、原稿読み取り処理のみが実行される(ステップS102)。ここで読み取られた原稿の画像データは、画像記憶部12に一旦保存された後(ステップS103)、画像解析部15において画像データに対しOCR処理が実行されて、原稿の各種特性値が算出される(ステップS104)。この画像解析部15では、OCR処理を実行するため、様々なテクニックを利用して原稿特性値を算出している。例えば、画像領域を分割することによって、上下左右の余白寸法やレイアウトに関する特性値を算出する。また、文字方向を特定することによって、原稿方向に関する特性値を算出する。さらに、文字を分割することにより、文字サイズの特性値を算出する。また、画素ピクセルを解析することにより、使用色、原稿濃度、あるいは画素密度といった特性値を算出することができる。そして、これらの特性値のうち、上下左右の余白寸法や文字サイズ、原稿濃度、画素密度といった定量的に測定可能な値については、平均値や最大値、最小値といった統計情報を算出することにより、必要な機能を適切に絞り込むことができる。なお、算出される特性値の種類としては、図3に示すように、画像関係、レイアウト関係、ADF関係の3つに大きく分類することができ、各分類の中身はさらに細分化されており、図4では、その中の一部の画像特性値が例示されている。
助言提示部16は、画像解析部15で算出された原稿特性値を図4に示す助言情報DB161の対応表と照合することにより、当該原稿22を複写する際の印刷設定に必要な助言情報を選択することができる(ステップS105)。
このステップS105の助言情報選択処理については、図9のサブルーチンのように処理される。つまり、助言情報を選択する場合は、抽出された画像特性値に基づいて助言情報DB161に照合する(ステップS300)。その際、第3の実施の形態では、後述する価値基準を採用していないため、ステップS301はNOとなり、ステップS302に移行して図4の助言別推奨度から助言別優先度を算出するようにする。例えば、画像解析部15において原稿の画像データを解析した結果、図4中の太枠で示した特性値が得られたとする。この場合、「拡大」に関する助言の推奨度を合成すると、3+2−1+2=6となり、これが助言別優先度として算出される。なお、図4の例では単純に得られた特性値に対する推奨度の和をもって助言別優先度としたが、過去の調査結果などから特性値ごとの重要性などがわかっている場合は特性値ごとに重み係数を設定して推奨度の線型結合によって優先度を合成するなど、他の方法で優先度を計算するようにしてもよい。
このように計算された助言別優先度の最も大きなものから順に、ユーザに対して助言情報を提示するようにする(ステップS304)。つまり、図4の場合は、「拡大」=6、「ステープル」=5、「両面」=3、「集約」=0の順に提示されることになる。
助言提示部16により選択された助言情報は、ステップS106において操作パネル制御部17を介して操作パネル18上の印刷設定用のメニューとして提示される(図6の操作パネル18内の助言情報欄183参照)。
ユーザは、次の原稿を読み取り位置にセットすると(ステップS107)、ステップS101に戻り、複写開始ボタンが押されるまで上記動作が繰り返し行われる。
ステップS101において、複写開始ボタンが押された場合、この時点までにユーザによって設定された機能を画像印刷部14に反映させ(ステップS108)、既に読み込みが完了して画像記憶部12内に蓄積されている原稿の画像データを設定条件にて印刷する(ステップS109)。この印刷処理は、画像記憶部12内の画像データを全て印刷するまで繰り返される(ステップS110)。
画像記憶部12内に蓄積された画像データの印刷が完了した後は、通常の複合機や複写機と同じ動作となり、次原稿の有無を判断する(ステップS111)。ここで次原稿がある場合は、読み取り位置にセットし(ステップS112)、複写開始ボタンが押下されるのを待って(ステップS113)、原稿の読み取り処理を行い(ステップS114)、読み取った画像データを上記設定条件によって印刷処理される(ステップS115)。この処理は、原稿がなくなるまで繰り返し行われる(ステップS111)。
このように、第3の実施の形態によれば、印刷設定に先立って対象となる原稿を読み取り、原稿の属性を表す特性値を抽出して、特性値に対応した助言情報を選択し、その助言情報の中から助言別推奨度を合成したものを助言別優先度とし、優先度の最も大きいものから順に印刷設定用のメニューに提示される。このため、ユーザは、これらの助言情報を参照しながら印刷設定を行えばよく、原稿に応じた印刷設定に関する的確な助言が得られるので、あまり設定に慣れていないユーザでも容易に意図する印刷設定を行うことができる。
[第4の実施の形態]
本第4の実施の形態の画像形成装置の特徴は、ADF機能を有する原稿読取部11を用いて複数枚の原稿を自動読み取りできるようにし、助言情報DB161に格納されている助言別推奨度を複数の価値基準で分類したり、その複数の価値基準に対してユーザが考える重要度に応じた重み係数を用いて算出できるようにした点にあり、図1に示すように、画像形成装置10の原稿読取部11にADF113が装着されている。
図5は、助言情報DBに記憶されている画像特性値と助言別推奨度を価値基準によって細分化し重み付けを行った対応表の一例を示す図であり、図8は、第4の実施の形態の動作を説明するフローチャートである。以下、この第4の実施の形態の動作について図1、図3、図5、図6、図8、図9を用いて説明する。
まず、図1に示す原稿読取部11のスキャナ111に複数枚の原稿をまとめてセットし(ステップS200)、操作パネル18上に配置した図示省略の読取開始ボタンが押下されたか否かをシステム制御部19が監視する(ステップS201)。
ここで、ユーザが操作パネル18を使って各種印刷設定を行って、複写開始ボタンを押下した場合は、従来の複合機や複写機の動作と同じになるため、ここではその動作説明は省略する。
上記ステップS201において、読取開始ボタンが押下されると、印刷処理は行われず、原稿の連続読み取りのみが実行される(ステップS202)。原稿1ページ分を読み取る度に、読み取られた画像データは順次画像記憶部12に保存され(ステップS203)、画像解析部15において画像データに対してOCR処理を実行して、原稿に関する各種特性値が算出される(ステップS204)。この画像解析部15では、OCR処理を実行するため、様々なテクニックを利用して原稿特性値を算出している。例えば、画像領域を分割することにより、上下左右の余白寸法やレイアウトに関する特性値を算出し、文字方向を特定することにより、原稿方向に関する特性値を算出し、文字を分割することにより、文字サイズの特性値を算出し、画素ピクセルを解析することにより、使用色、原稿濃度、あるいは画素密度といった特性値を算出している。そして、このようにして算出された特性値のうち、上下左右の余白寸法や文字サイズ、原稿濃度、画素密度といった定量的に測定可能な値については、平均値や最大値、最小値といった統計情報もあわせて算出し、ページ読み取りの進行に従って、これらの値を逐次更新している。特に、第4の実施の形態のように、ADF113を使って複数枚の原稿を読み取る場合は、統計情報を算出することにより、複数枚の原稿に対する印刷設定を行う際に必要な機能を適切に絞り込むことができる。
算出される特性値の種類は、図3に示すように、画像関係、レイアウト関係、ADF関係の3つに大きく分類することができ、各分類の中身はさらに細分化されている。この特性値の種類と対応する助言情報については、上記第3の実施の形態で説明した図3および図4とほぼ同じであるので重複説明を省略するが、図5の場合の特徴は、図4の対応表の助言別推奨度において、価値基準に応じて細分化し、さらにその細分化した助言別推奨度に重要度を表す重み係数を加えて表現した点にある。
助言提示部16は、画像解析部15で算出された原稿特性値に基づいて図5に示す助言情報DB161の対応表と照合して、当該原稿22を複写する際の印刷設定に必要な助言情報を選択することができる(ステップS205)。
このステップS205の助言情報選択処理については、図9のサブルーチンのように処理される。つまり、助言情報を選択する場合は、抽出された画像特性値に基づいて助言情報DB161に照合する(ステップS300)。その際、第4の実施の形態では、価値基準を採用しているため、ステップS301はYESとなり、ステップS303に移行して図5の助言別推奨度に価値基準の重み係数をかけて助言別優先度を算出するようにする。
助言別推奨度は、図5に示すように、複数の価値基準ごとに記憶されており、ここでは「視認性」と「環境配慮」の2つの価値基準を採用している。図5中ではそれぞれ「視」「環」と略して示してある。例えば、「集約」を行うと画像が縮小されて視認性が悪くなり、特に原稿の文字サイズが小さい場合は顕著となるため、「集約」−「文字サイズ小」−「視認性」は−2とされている。反面、使用する用紙が少なくてすみ、森林資源節約につながるため環境配慮性は良好となる。特にページ数が多いときは顕著となるため、「両面」−「ページ数多数」−「環境」は3とされている。
これらの価値基準に対して、第4の実施の形態では、ユーザにより重み係数を設定しておき、各画像特性値に対応した助言別推奨度に対して価値基準の重み係数をかけて合計することにより、助言別優先度を求めるようにしている。例えば、「拡大」の助言別優先度は(3+2+1+2)×1+(−2−2−3−1)×2=−8となる。これと同様に計算すると、「集約」の助言別優先度は10、「両面」の助言別優先度は12、「ステープル」の助言別優先度は−6となる。
このように計算された助言別優先度の最も大きなものから順に、ユーザに対して助言情報を提示するようにする(ステップS304)。つまり、図5の場合は、「両面」=12、「集約」=10、「ステープル」=−6、「拡大」=−8の順に操作パネル18の助言情報欄183に提示されることになる(図6参照)。
このように、第4の実施の形態によれば、印刷設定に先立って対象となる原稿を読み取り、原稿の属性を表す特性値を抽出して、特性値に対応した助言情報を選択し、その助言情報の中から助言別推奨度を価値基準で細分化し、重み係数をかけて合成したものを助言別優先度とし、優先度の最も大きいものから順に印刷設定用のメニューに提示される。このため、ユーザは、これらの助言情報を参照しながら印刷設定を行えばよく、原稿とユーザの重要度に応じた印刷設定に関する的確な助言を得ることができるので、あまり設定に慣れていないユーザでも容易に意図する印刷設定を行うことができる。
[第5の実施の形態]
本第5の実施の形態の画像形成装置の特徴は、原稿に使用されている言語種別の識別を行い、これと同じ言語を使って助言情報を提示する点にある。
まず、図1の画像読取部11によって原稿22の画像を読み取って、その画像データを画像記憶部12に保存し、画像解析部15においてOCR(光学的文字認識)処理と言語識別処理とが行われる。これらの処理は、既存の技術を用いて実現することが可能である。
そして、識別した言語と画像データの特性値とを助言提示部16に渡すと、複数の言語による助言情報が記憶された助言情報DB161を用いて、原稿22に使用されている言語による助言情報を選択する。例えば、原稿に使用されている言語が日本語であれば日本語の助言情報を選択し、英語が使用されていれば英語の助言情報を選択することができる。
このように、第5の実施の形態によれば、原稿に使用されている文字言語を自動判別し、同じ言語を使って助言情報を操作パネル18の表示部181に提示するようにしたため、原稿の言語がユーザの理解できる言語である蓋然性が高いため、同じ言語を使って助言情報を提示することでよりわかり易い情報提供が可能となる。
なお、上記した第1〜第5の実施の形態における画像形成装置には、図1に示すように、システム制御部19にCPU、ROM、RAMなどを備え、操作パネル18にはディスプレイ装置などの表示部181と、タッチパネルなどを使った入力部182とを具備し、さらに図示省略したHDDやCDドライブなどの外部記憶部などを備えたものも普及しつつある。
このようなハードウェア構成からなる本実施の形態の画像形成装置で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込んで提供するように構成しても良く、また、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。
さらに、本実施の形態の画像形成装置で実行されるプログラムは、インターネット等のネットワーク21を介してダウンロードさせることにより提供または配布するように構成しても良い。
本実施の形態の画像形成装置で実行されるプログラムは、CPU(プロセッサ)がROMなどの記録媒体からプログラムを読み出して実行することにより、HDDなどの主記憶装置上にロードされて生成されるようになっている。
以上のように、本発明にかかる画像形成装置、画像形成方法、その方法をコンピュータに実行させるためのプログラムは、原稿の印刷設定を実行する前に読み取ったり外部から送られてきた原稿の画像データを解析し、原稿属性を表す特性値を抽出して、特性値に対応した助言情報を選択して印刷設定を行うユーザに対して的確な情報提供を行うようにした複写機、ファクシミリ、プリンタ、それらの複合機などの画像形成装置、画像形成装置方法、その方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに適している。
本発明の画像形成装置の概略構成を説明するブロック図である。 第2の実施の形態にかかる画像形成システムの概略構成を説明するネットワーク構成図である。 原稿特性値の種類とこれに対応した印刷設定項目との対応例を示す図である。 助言情報DBに記憶されている画像特性値と助言別推奨度との対応表の一例を示す図である。 助言情報DBに記憶されている画像特性値と助言別推奨度を価値基準によって細分化し重み付けを行った対応表の一例を示す図である。 印刷設定用のメニューに助言情報を提示した操作パネルの表示画面例を示す図である。 第3の実施の形態の動作を説明するフローチャートである。 第4の実施の形態の動作を説明するフローチャートである。 助言情報選択処理のサブルーチンを示す図である。
符号の説明
10 画像形成装置
11 原稿読取部
111 スキャナ
112 スキャナコントローラ
113 ADF
114 原稿読取装置
12 画像記憶部
13 画像処理部
131 画像処理装置
14 印刷部
141 プリンタ
142 プリンタコントローラ
143 仕上げ処理部
144 印刷装置
15 画像解析部
16 助言提示部
161 助言情報DB
17 操作パネル制御部
18 操作パネル
183 助言情報欄
19 システム制御部
20 通信制御部
21 ネットワーク
22 原稿
23 印刷物





























Claims (11)

  1. 印刷に係る機能を備える画像形成装置であって、
    原稿の画像データを解析して画像データの印刷に関わる属性を数値化するために特性値を算出する画像解析手段と、
    前記原稿の印刷設定を設定する設定画面を表示する表示手段と、
    前記表示手段に前記画像データの前記特性値に基づく前記印刷設定に関する助言情報を提示する助言提示手段と、
    を備え、
    前記助言提示手段は、
    前記特性値と複数の前記助言情報とを対応付けると共に、前記助言情報別に前記ユーザに推奨する強度を数値化した推奨度を設定し、前記画像解析手段で算出された前記特性値に対応する複数の前記助言情報の中から推奨度の高い助言情報を提示することを特徴とする画像形成装置。
  2. 複数の前記特性値と複数の前記助言情報とをそれぞれに対応付けて設定した前記助言情報別の推奨度を記憶する助言記憶手段を備え、
    前記画像解析手段は、
    前記画像データを解析して複数の前記特性値を算出し、
    前記助言提示手段は、
    各助言情報について、算出された複数の前記特性値のそれぞれに対応する前記助言記憶手段に記憶された前記推奨度を合成して助言別優先度を算出し、各助言情報について算出された前記助言別優先度から推奨される前記助言情報を選択して提示することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記助言提示手段は、
    算出された前記助言別優先度の最も大きい助言情報から順に前記助言情報を提示することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記表示手段に表示された前記印刷設定に基づいて前記画像データを印刷する印刷手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の画像形成装置。
  5. 前記画像データと前記印刷設定を送信する送信手段を備えたことを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の画像形成装置。
  6. 印刷に係る機能を備える画像形成装置で実行される画像形成方法であって、
    前記画像形成装置は、画像解析手段と、表示手段と、助言提示手段とを備え、
    前記画像解析手段が、原稿の画像データを解析して画像データの印刷に関わる属性を数値化するために特性値を算出する算出工程と、
    前記表示手段が、前記原稿の印刷設定を設定する設定画面を表示する表示工程と、
    前記助言提示手段が、前記表示手段に前記画像データの前記特性値に基づく前記印刷設定に関する助言情報を提示する提示工程と、
    を含み、前記提示工程では、前記特性値と複数の前記助言情報とを対応付けると共に、前記助言情報別に前記ユーザに推奨する強度を数値化した推奨度を設定し、前記算出工程で算出された前記特性値に対応する複数の前記助言情報の中から推奨度の高い助言情報を提示することを特徴とする画像形成方法。
  7. 前記画像形成装置は、さらに助言記憶手段を備え、
    前記助言記憶手段が、複数の前記特性値と複数の前記助言情報とをそれぞれに対応付けて設定した前記助言情報別の推奨度を記憶する記憶工程を含み、
    前記算出工程では、前記画像データを解析して複数の前記特性値を算出し、
    前記提示工程では、各助言情報について、算出された複数の前記特性値のそれぞれに対応する前記助言記憶手段に記憶された前記推奨度を合成して助言別優先度を算出し、各助言情報について算出された前記助言別優先度から推奨される前記助言情報を選択して提示することを特徴とする請求項に記載の画像形成方法
  8. 前記提示工程では、
    算出された前記助言別優先度の最も大きい助言情報から順に前記助言情報を提示することを特徴とする請求項7に記載の画像形成方法。
  9. 前記画像形成装置は、さらに印刷手段を備え、
    前記印刷手段が、前記表示手段に表示された前記印刷設定に基づいて前記画像データを印刷する印刷工程を含むことを特徴とする請求項6〜8のいずれか一つに記載の画像形成方法。
  10. 前記画像形成装置は、さらに送信手段を備え、
    前記送信手段が、前記画像データと前記印刷設定を送信する送信工程を含むことを特徴とする請求項6〜9のいずれか一つに記載の画像形成方法。
  11. 請求項6〜10のいずれか一つに記載の画像形成方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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