JP4767441B2 - ボトル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボトル、とくに硬質ボトルのレジスターに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
楕円形ボトルの印刷用レジスターは、パーティングラインに沿って延び、レジスターの長手方向軸線はパーティングライン上に位置していた。
成形時に型開きする時、ボトル底部が金型のレジスター成形部によって持ち上げられ、成形されたボトルが金型の肩部成形部と底部成形部との間で挟圧され、肩部周辺、胴部上部或いは底部が変形し、変形が復元しないでそのままとして残るおそれがあった。
また、短径方向側の壁面の傾斜角が大きい場合には、パーティングラインを剥離するように働き、傷が残るという問題があった。
【0003】
それを防ぐために、レジスターの短径側の壁面の傾斜角を小さくしたり、深さを浅くしたりすると、印刷時の位置合わせ時に、ボトルと印刷用保持台との間にガタツキが発生し、印刷位置にバラツキが生じるという問題があった。
【0004】
本発明は、上記の問題点を考慮して、成形時の型開き時における金型による抜け傷の発生をなくすと同時に、印刷時にボトル底部を常に正確に位置合わせさせ、印刷位置のバラツキをなくすことを課題とし、改良された印刷用レジスターを設けたボトルを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するため、ボトルとして、ボトルの底部に、パーティングラインに直交し、対向して位置する一対のほぼ垂直な壁面と、該壁面の端部を結び、水平断面が円弧状に形成され、円弧壁面がボトルの底部に対して傾斜した壁面と、各壁面の上端を連結する底壁によって形成された凹部を配設したことを特徴とする構成を採用し、具体的な実施態様として、凹部のパーティングラインに直交する短軸方向側の壁面をボトル底部の平底壁に対して70゜以上90゜未満で傾斜させたことを特徴とする構成を採用する。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1〜3において、ボトルAは、PP,PETなど硬質の合成樹脂を用いてダイレクトブローによって成形されたボトルであり、口部1と肩部2、胴部3と底部4とからなっている。
【0007】
口部1の外周にはねじ5が刻設され、その下方には段部6が設けられており、該段部6は肩部2に続いている。
胴部3は、横断面が楕円形で、底部4に向かって漸次縮径されている。
胴部3の断面形状は、楕円形でも、円形または角部を丸めた角形、対向する円弧と直線とから形成されたトラック楕円形などの扁平形状であってもよい。
【0008】
図2に示すように、底部4は、底端壁7と平底壁8とを具えており、平底壁8には、パーティングラインPLに対して直交する方向に延びる印刷用のレジスター9が配設されている。
【0009】
レジスター9は、対向するほぼ垂直な壁面10a,bで形成される直線部と壁面10a,10bの端部を結ぶ断面円弧状の傾斜した壁面11a,bで形成される長手側端部と底壁12によって形成されている。
壁面10a,bの傾斜角αは70゜以上90゜未満、壁面11a,bの端部の傾斜角βは30〜40゜とすることができるが、図1,3で示す実施例では、αは80゜、βは30゜である。
【0010】
次に上記ボトルのブロー成形と型開き時の作用効果について述べる。
図4において、Bはブロー金型で、割型20a,20bとからなり、ボトルAに対応する口部成形部21a、肩部成形部21b、胴部成形部21cと、底部成形部21dとからなっている。
底部成形部21dは、ボトルAの底端壁7と平底壁8の成形部とともに、レジスター9を形成するための直線部と断面円弧状の長手側端部22a,bとからなる突出部23を具えている。
【0011】
ブロー成形は周知の方法によって行われ、型開きにあたって、長手側端部22a,bはゆるやかな傾斜となっているので、ボトルAの底部4が徐々に上昇し、その際、ボトルAの肩部2の周辺と胴部3上方で変形するが、変形は比較的ゆるやかに無理なく行われ、口部成形部21aがボトル口部1より離れたときには、肩部2、胴部3の変形が復元し、型どおりのボトルが成形される。
【0012】
また、突出部23の直線部壁面は、パーティングラインPLに直交しているので、型開きが容易にできる。
【0013】
次に、ボトル保持台と印刷時の作用効果について説明する。
図5に示すように、ボトル保持台Cは、側周壁30と底壁31とからなっており、側周壁30は、ボトルAの底部4の底端壁7から一定の高さまで包囲する高い保持面32と、印刷面に対応する低い保持面33とを有している。
【0014】
底壁31には、ボトルAのレジスター9に嵌合する位置合わせ突条34が設けられており、位置合わせ突条34は、レジスター9の形状に対応して、傾斜角αにほぼ等しい直線部35と長手側端部に対応する断面円弧状の傾斜角βの傾斜面36と頂壁37とを具えている。
周知のように、ボトル保持台CとボトルAの口部1を押さえる押え部材(図示しない)によって、ボトルAの印刷用チャック装置が形成され、ボトルAのレジスター9にボトル保持台Cの位置合わせ突条34が嵌合されて、印刷機の廻動に同調してボトル表面に印刷が施される。
【0015】
ボトルAをチャック装置に締着した場合、位置合わせ突条34の直線部35は、ボトル底部4の直線部の壁面10と同様に、ほぼ垂直、すなわち、傾斜角αが70゜以上90゜未満の面となっているので、位置合わせが正確となり、ボトルの廻動にあたって、正確に同期回転させることができる。
【0016】
次に、レジスターに関する変形実施例について説明する。
前記実施形態では、ボトルAの平底壁8に設けたレジスター9を対向する直線部の壁面10a,bと断面円状の傾斜した長手側端部の壁面11a,bと底壁12によって、換言すれば、レジスター9の底壁を四角形、挿入面をトラック楕円によって形成したが、図6(a)に示すように、底壁40と挿入面41を楕円形としたもの、図6(b)に示すように、底壁42を楕円形とし、挿入面43を長手側端部を円弧とした菱形、或いは、図6(c)に示すように、底壁44と挿入面45を角部を円弧とした角形としてもよい。
いずれの場合も、短径側の壁面を垂直近くとし、長手側端部を傾斜面とすることによって、実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0017】
前記実施形態では、ボトル底部に配設した凹部を印刷用のレジスターとして説明したが、底部の補強のための長形の凹部であってもよく、レジスターに限定されない。
【0018】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成されているから、次の効果を奏する。
印刷用のレジスターの長手方向をパーティングラインに直交する方向に配置するようにしたので、レジスターの長手側端部の傾斜をゆるやかにすることによって、型開き時に肩部の周辺、胴部の変形を比較的ゆるやかに進行させることができ、復元が容易となり傷が残らない。
また、レジスターに対向する直線部壁面をほぼ垂直にすることができ、それによって印刷時の位置合わせを正確にすることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ボトルの正面図である。
【図2】ボトルの底面図である。
【図3】ボトルの側面図である。
【図4】型開き時の説明図である。
【図5】ボトル保持台の説明図で、(a)は断面正面図、(b)は断面側面図、(c)は上面図である。
【図6】レジスターの実施例の説明図で、(a)、(b)、(c)は3つの実施例のボトル底面図である。
【符号の説明】
A ボトル
B ブロー金型
C ボトル保持台
PL パーティングライン
α、β 傾斜角
1 口部
2 肩部
3 胴部
4 底部
5 ねじ
6 段部
7 底端壁
8 平底壁
9 レジスター
10a,b 壁面
11a,b 壁面
12 底壁
20a,b 割型
21a 口部成形部
21b 肩部成形部
21c 胴部成形部
21d 底部成形部
22a,b 長手側端部
23 突出部
30 側周壁
31 底壁
32,33 保持面
34 位置合わせ突条
35 直線部
36 傾斜面
37 頂壁
Claims (2)
- ボトルの底部に、パーティングラインに直交し、対向して位置する一対のほぼ垂直な壁面と、該壁面の端部を結び、水平断面が円弧状に形成され、円弧壁面がボトルの底部に対して傾斜した壁面と、各壁面の上端を連結する底壁によって形成された凹部を配設したことを特徴とするボトル。
- 凹部のパーティングラインに直交する短軸方向側の壁面をボトル底部の平底壁に対して70゜以上90゜未満で傾斜させたことを特徴とする請求項1記載のボトル。
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