JP4767438B2 - 釣竿 - Google Patents

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  • Fishing Rods (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
この発明は、釣竿に関し、詳しくは釣用リールを装着するためのシールシートの形状に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
釣用リールを装着して使用する釣竿では、一般に釣用リールを装着するためのリールシートが備えられている。図7は、従来の釣竿のリールシート部分の構造を示す要部拡大図である。
【0003】
同図に示すように、リールシート1は、フード部2およびこれに対して矢印3の方向に沿って近接/離反するフード部材4を備えている。すなわち、このリールシート1は、いわゆるスクリュータイプのものである。フード部材4はナット5を備えており、このナット5が釣竿に形成されたねじ部6と螺合している。したがって、ナット5を回転させることによって、フード部材4がフード部2に対して近接/離反するようになっている。そして、これらフード部2とフード部材4との間にリールの脚部7を配置し、ナット5を回転させてフード部材4をフード部2側へ移動させることによって両者間でリールの脚部7を挟み込む。これにより、釣用リールが釣竿に装着固定されるようになっている。
【0004】
このように従来のリールシート1の構造では、釣用リールの脚部7は、釣竿の長手方向(上記矢印3の方向)について、フード部2とフード部材4とによって挟持されるようになっている。したがって、リールの脚部7は、上記方向には強固な固定が可能であるが、横方向(図7において紙面に垂直な方向)には、がたつき等が生じる程ではないにしても、強固に固定することができない。このため、たとえば大型の魚をターゲットとする釣竿等においては、安心感のあるファイティングを可能とするためにも、釣用リールを上記横方向について従来よりも一層強固に固定したいという要請がある。
【0005】
また、魚がヒットした際には、通常、釣人はリールシート部分を手で把持してファイティングを行うものであるところ、リールシート部分の形状は、それを把持する際に手にフィットするものであることが好ましい。特に、大形の魚をターゲットとする釣竿においては、その要請は大きい。
【0006】
そこで、本発明の第1の目的は、把持した際に手にフィットし、ハードなファイティングを支援する釣竿を提供することである。また、本発明の第2の目的は、釣用リールを強固に固定し、ハードなファイティングにも対応することができる釣竿を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1) 上記第1の目的を達成するため、本願に係る釣竿は、釣用リールを装着するために釣用リールの脚部を保持するリールシートを備えた釣竿であって、上記リールシートは、上記脚部の前端部または後端部のいずれか一方側が収容保持される第1フード部と、第1フード部に対して近接/離反し、近接することによって上記脚部の前端部または後端部のいずれか他方側を収容保持する第2フード部とを備え、第1フード部および第2フード部により保持される上記脚部の側面部分を被うように配置されたスカート部を有していることを特徴とするものである。
【0008】
この構成によれば、釣用リールの脚部をリールシート上に配置し、当該脚部の前端部または後端部のいずれか一方側を第1フード部に保持させた状態で第2フード部を第1フード部に近接させると、上記脚部の前端部または後端部のいずれか他方側が第2フード部によって保持される。つまり、釣用リールの脚部の前端部および後端部が第1フード部および第2フードによって固定される。このとき、スカート部によって釣用リールの脚部の側面部分が被われるから、リールシートと釣用リールの脚部との間に生じる隙間を無くすことができる。
【0009】
すなわち、釣用リールの脚部は通常T字状に形成されており、このT字状に形成された両端部(上記前端部および後端部)が固定されるものであるため、仮にスカート部がない状態では、リールシートと上記T字状の脚部の外縁部分との間に隙間(空間)が生じる。しかし、上記スカート部が上記脚部の側面部分に配置されることにより、当該スカート部が上記隙間(空間)を塞ぐカバーの役目をする。
【0010】
したがって、釣人が釣竿を把持する場合には(通常は、リールシート部分が把持される)、上記スカート部と共にリールシート部分全体が把持されるが、上記隙間(空間)が塞がれているから、釣人の手は、上記スカート部の外面に沿って当接しながら釣竿を握ることになる。これにより、釣人の手は、釣竿にフィットする。
【0011】
(2) また、上記第2の目的を達成するため、本願に係る釣竿は、上記スカート部が、所要の可撓性を有していることを特徴とするものである。
【0012】
この構成によれば、上述のように釣人が釣竿を把持した際には、上記スカート部が変形して上記脚部の側面部分に当接する。したがって、上記脚部は、横方向(前後方向に交差する方向)にも固定されることになる。
【0013】
(3) さらに、上記第2の目的を達成するため、上記スカート部は、上記脚部の側面部分に当接するように配置してもよい。
【0014】
この構成によれば、釣用リールをリールシートに装着した状態で釣用リールの脚部の側面部分にスカート部が当接するから、このスカート部によって上記脚部は、横方向(前後方向に交差する方向)にも固定されることになる。
【0015】
(4) 加えて、上記スカート部は、上記第1フード部または第2フード部に延設されていてもよい。このようにすれば、リールシートを構成する際にスカート部を一体的に形成することができる。
【0016】
また、上記スカート部に、外方に湾曲した湾曲面を形成することもできる。このようにすれば、釣竿を把持した際に釣人の手がこの湾曲面に沿って当接することになるから、釣人の手が釣竿に一層フィットする。
【0017】
さらに、上記スカート部の第2フード側部分の形状について、上記第2フード部が第1フード部に近接する際に第2フード部の内面に摺接しながら当該第2フード部内に進入するように、その外形を内側へ漸次曲成することもできる。このようにすれば、第2フード部を第1フード部側へ移動させたときにスカート部を内側に(すなわち、釣用リールの脚部の側面側に)変形させることができる。これにより、上記脚部の側面部分を強固に固定することができ、当該脚部を横方向(前後方向に交差する方向)に強固に固定することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0019】
図1は、本発明の一実施形態に係る釣竿の側面図である。
【0020】
本実施形態に係る釣竿10は、いわゆる振出式のものである。釣竿10は、第1節11〜第4節14までの各要素から構成されており、第1節11が第2節12に対して伸縮する。同様に、第2節12および第3節13は、それぞれ第3節13および第4節14に対して伸縮するようになっている。なお、図1では第4節14部分を明確に図示するために、釣竿10を全伸長させた状態ではなく第1節11〜第3節13を若干伸長させた状態で図示している。
【0021】
釣竿10を構成する各節11〜14は細長棒状に形成され、たとえばカーボン繊維を筒状に形成する等、公知の要領で製造することができる。本実施形態では、釣竿10はいわゆるインナーガイドタイプのものである。このため、第4節14には釣糸導入部15が形成されており、釣糸(図示せず)は、この釣糸導入孔15から釣竿10内部に導入され、先端部16から導き出されるようになっている。
【0022】
次に、第4節14には釣用リール(以下、単に「リール」という。)が装着されるようになっており、そのためのリールシート17が設けられている。この釣竿10では、リールシート17は第4節14と一体的に形成されている。もっとも、第14節とは別にリールシートを構成し、これを第4節14に取り付けるようにすることもできる。
【0023】
本実施形態に係るリールシート17は、いわゆるスクリュータイプのものである。すなわち、このリールシート17は、フード部材20(第2フード部)を備えており、これを後述のように移動させることによってリールの脚部24を挟み込んで固定するようになっている(図3参照)。そして、本実施形態の特徴とするところは、このリールシート17がスカート部Sを備えている点であり、このスカート部Sにより、リールの前後方向(釣竿10の長手方向)および左右方向(釣竿10の径方向)について強固な固定を可能とし、また、釣人が釣竿10を握ったときに優れたフィット感が得られるようになっている。以下、リールシート17について詳しく説明する。
【0024】
図2ないし図4は、それぞれ、リールシート17部分の拡大正面図、一部断面拡大正面図および拡大平面図であり、これら各図面によってシールシート17の構造を詳細に示している。なお、図3では、二点鎖線によってリールの脚部24を図示している。
【0025】
これらの図を参照して、リールシート17は、リールの脚部24を載置するための載置面部18と、載置面部18の左端(各図において左側であって、釣竿10の先端側)に連続して形成されたフード部19(第1フード部)と、載置面部18の右端(各図において右側であって、釣竿10の基端側)に設けられたフード部材20と、フード部19および載置面部18を取り囲むように形成された上記スカート部Sとを有している。本実施形態では、上述したようにリールシート17が第4節14と共に一体的に形成されているから、これらスカート部S、載置面部18およびフード部19は、第4節14に連続して一体的に形成されている。
【0026】
載置面部18は、第4節14の中間部分を平坦に形成することにより構成されており、この載置面部18にリールの脚部24が当接されるようになっている(図3参照)。また、本実施形態では載置面部18が平面として構成されているが、この中央部を凹ませた形状とすることもできる。そのようにしても、リールの脚部24は、載置面部18の両端部分に載置され、後述のように確実に保持することができる。
【0027】
図3および図4を参照して、フード部19は、第4節14に連続し、載置面部18の左端部分を囲繞するように形成されている。したがって、フード部19によって、当該フード部19と載置面部18との間に空間22が形成され、この空間22にリールの脚部24の一端部25が挿入されるようになっている。なお、この空間22を区画するフード部19の内面23は、図3に示すようなテーパ面に形成されており、脚部24の一端部25が挿入されることによって、当該一端部25に上記内面23が当接し、確実に保持することができるようになっている。
【0028】
フード部材20は、フード本体26とナット部材27とを有し、このナット部材27が第4節14に螺合されている。ナット部材27は、フード本体26に対して回動自在となっており、両者間の共回りを回避している。すなわち、第4節14には長手方向(所定方向)に沿って雄ねじ28が形成されており、ナット部材27の内面には雌ねじ(図示せず)が形成されている。そして、これら雄ねじ28および雌ねじが互いに螺合されており、ナット部材27を回すことによって、ナット部材27と共にフード本体26が矢印29の方向(第4節14の長手方向)に移動することができるようになっている。
【0029】
フード本体26は筒状に形成されており、第4節14に外嵌されている。フード本体26は、その上部が上方に湾曲されており、上記載置面部18との間で空間30が形成されている(図3参照)。この空間30にリールの脚部24の他端部31(図3参照)が挿入されるようになっている。なお、この空間30を区画するフード本体26の内面は、上述したフード部19の内面23と同様にテーパ面に形成されており、脚部24の他端部31が挿入されることによって、当該他端部31と当該内面とが当接し、確実に保持することができるようになっている。
【0030】
次に、スカート部Sは、上記載置面部18の両側に配置された一対の側壁部32,33と、これらを連結する連結部34とを有している。上述のように、このスカート部Sはリールシート17と一体的に形成されているから、これら側壁部32,33および連結部34は連続して一体的に形成されており、スカート部Sの外形形状が、リールシート17の外形形状を構成している。
【0031】
上記側壁部32,33は左右対称な形状に構成されている。これら側壁部32,33は、リールの脚部24の側面部分を被うように形成されている。すなわち、側壁部32,33は、フード部19に連続して上方に立ち上がり、且つフード部材20側へ延設されている。そして、これら側壁部32,33が上記連結部34によって連結され、スカート部S全体の一定の剛性が確保されている。なお、本実施形態では、側壁部32,33(スカート部S)をフード部19に連続して形成しているので、スカート部S全体の剛性を一層向上させることができる。もっとも、側壁部32,33をフード部19とは別の部材として構成することもできるし、その場合に、フード部材20側に設けることもできる。
【0032】
また、上記側壁部32,33の外面35は、図4に示すように釣竿10の外側へ突出する湾曲面に形成されている。これにより、リールシート17の外形寸法が大きくなっており、釣人が釣竿10を持つ際に(すなわち、リールシート17部分を把持する際に)、握り安くなっている。
【0033】
本実施形態によれば、次のようにしてリールを装着する。
【0034】
まず、図2の状態からナット部材27を緩める方向に回転させ、フード部材20全体を図中右側に移動させる。これにより、リールを装着するための十分なスペースを確保する。
【0035】
次いで、図3に示すように、リールの脚部24の一端部25をフード部19の空間22内に挿入し、その状態でナット部材27を締める方向に回転させると、フード部材20が図中左側に移動する。さらにナット部材20を締め付けることにより、フード部材20とフード部19とが接近し、両者間で脚部24がしっかりと締め付けられる。
【0036】
このとき、上記スカート部Sが設けられているから、リールの脚部24の側面部分が被われる。これにより、リールシート17とリールの脚部24との間に隙間(空間)が生じるのを防ぐことができる。詳述すると、リールの脚部24は通常図に示すようなT字状に形成されているから、仮にスカート部Sがないとすれば、脚部24をリールシート17に固定したときに、脚部24の一端部25およ他端部31の上方に上記隙間(空間)が形成される。すなわち、リールシート17の載置面部18とT字状の脚部の外縁部分との間に上記空間が生じる。そして、この空間が形成されるために、釣人が釣竿10を握った際に、指が上記T字状の脚部24の柱部分24aの両側に配置され、脚部24の一端部25および他端部31の上面を握ることになる。その結果、釣竿10を握った際のフィット感に欠ける。
【0037】
しかし、本実施形態では、スカート部Sが設けられているから、このスカート部Sが上記隙間(空間)を塞ぐカバーの役目をする。したがって、釣人が釣竿10を把持する場合(通常リールシート17部分を把持する場合)には、スカート部Sと共にリールシート部分17全体を把持することになるが、上記隙間が塞がれているから、釣人の手は、スカート部Sの外縁(側壁部32,33の外周35)沿って当接しながら釣竿を握ることになる。その結果、釣人の手は釣竿10にフィットし、しっかりと把持することができるので、手の滑り等を防止して大型の魚とのハードなファイティングも可能となる。
【0038】
特に本実施形態では、上述したようにスカート部Sの外面(上記側壁部32,33の外面35)が湾曲面となっているから、リールシート17の外形寸法を拡大し、釣竿10を把持した際に釣人の手がこの湾曲面35に沿って当接することになる。その結果、釣人の手が釣竿10に一層フィットするという利点がある。
【0039】
また、上記スカート部Sに所要の可撓性をもたせることもできる。特に、側壁部32,33部分について、釣人がリールシート17部分を握った際に、その握力によって当該側壁部32,33が内側に撓んでリールの脚部24に当接するような可撓性を持たせることができる。
【0040】
このようにすれば、釣竿10を把持した際に、側壁部32,33がリールの脚部24を左右両側から支持することになる。したがって、上記脚部24は、リールシート17のフード部19およびフード部材20によって前後方向にしっかりと固定され、しかも側壁部32,33によって横方向にもしっかりと固定することができる。その結果、リールを釣竿10に強固に固定することができ、ハードなファイティングにも安心して対応することができる。
【0041】
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
【0042】
図5は、上記実施形態の第1の変形例に係る釣竿40の要部平面図であって、リールシート17部分の構造を詳細に示したものである。
【0043】
この変形例が上記実施形態と異なる点は、スカート部Sの側壁部32,33が、リールシート17に取り付けられたリールの脚部の側面部分に常時当接するように形成されている点である。具体的には、図に示すように、側壁部32,33が内側(リールシート17の載置面部18側)に突出するように形成されている。なお、その他の構成については、上記実施形態と同様である。
【0044】
スカート部Sをかかる形状とすることにより、リールをリールシート17に装着した状態で、リールの脚部の側面部分にスカート部Sが当接するから、リールの脚部は、横方向にもしっかりと固定されることになる。このとき、側壁部32,33の形状(たとえば内側へ突出する寸法等)を適宜設定することにより、リールを装着した状態で側壁部32,33が外側へ弾性変形し、その反力としての緊迫力により、良好にリールの脚部を保持することができる。
【0045】
さらに図6は、上記実施形態の第2の変形例に係る釣竿50の要部平面図であって、リールシート17部分の構造を詳細に示したものである。
【0046】
この変形例が上記実施形態と異なる点は、スカート部Sの側壁部32,33が、リールシート17に取り付けられたリールの脚部の側面部分に常時当接するように形成されている点、および側壁部32,33の後端側(フード部材20側)が滑らかに縮径されるように曲成されており、フード部材20がフード部19側へ移動したときに、側壁部32,33の後端部分がフード部材20の内部に挿入されるようになっている点である。なお、その他の構成については、上記実施形態と同様である。
【0047】
この変形例においても、上記第1の変形例と同様に、側壁部32,33が、リールシート17に取り付けられたリールの脚部の側面部分に常時当接する。そのため、具体的には、図に示すように、側壁部32,33が内側に突出するように形成されており、且つ側壁部32,33は、さらに後端側に向かって上述のように漸次曲成されている。
【0048】
一方、フード部材20は、横方向にも湾曲形成されており、横方向についても空間51が形成されている。すなわち、上記実施形態では図3に示すように、フード部材20の上部が上方に湾曲されており、載置面部18との間で空間30が形成されているのみであったが、この変形例では、フード部材20の側部も外方に湾曲されており、これによりリールシート17の側方部分においても空間51が形成されている。
【0049】
そして、この空間51内に側壁部32,33の後端部分が挿入されるようになっている。しかも、この変形例では、この側壁部32,33が空間51に挿入されるときに、側壁部32,33の外面35がフード部材20の内面と摺接するようになっている。つまり、フード部材20がフード部19側へ移動することによって、フード部材20により押圧されて側壁部32,33が変形して内側へ絞り込まれるようになっている。
【0050】
したがって、この変形例によれば、リールをリールシートに装着したときに、スカート部Sの側壁部32,33が変形してリールの脚部の両側面部分に押圧される。これにより、リールの脚部をしっかりと固定することができる。
【0051】
なお、以上の各変形例においても、上記実施形態で示した設計変更例(スカート部Sに可撓性を持たせること等)を適用することができるのは勿論である。
【0052】
また、上記実施形態および変形例では、リールシート17はスクリュータイプのものについて説明したが、本発明はこれに限定されることなく、スライド式のものについても適用することができる。また、スカート部Sの側壁部32,33をリールシート17のフード部19に連続して形成する構造としたが、フード部材20側に設けることもできる。
【0053】
また、釣竿10,40が第1節11〜第4節14までの4つの要素により構成されているが、これに限定されることなくさらに多数の要素により構成することもできる。さらに、上記実施形態に係る釣竿10は、いわゆるインナーガイドタイプのものを示したが、本発明はこれに限定されることなく、いわゆるアウターガイドタイプのものにも適用することができる。加えて、本発明は、振出式の釣竿に限定されることなく、インロー継式、並継式の釣竿にも適用することができる。
【0054】
【発明の効果】
以上のように本願発明によれば、釣人が釣竿を把持した際には、釣人の手がスカート部に沿わされることになり、しっかりと把持することができるので、手の滑り等を防止してハードなファイティングが可能となる。また、このスカート部により釣用リールの脚部を横方向にも固定することができるので、釣用リールを釣竿に強固に固定することができる。したがって、ハードなファイティングにも安心して対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る釣竿の側面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る釣竿のリールシート部分の拡大正面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る釣竿のリールシート部分の一部断面拡大正面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る釣竿のリールシート部分の拡大平面図である。
【図5】本発明の一実施形態の第1の変形例に係る釣竿の要部平面図である。
【図6】本発明の一実施形態の第2の変形例に係る釣竿の要部平面図である。
【図7】従来の釣竿のリールシート部分の構造を示す要部拡大図である。
【符号の説明】
S スカート部
10 釣竿
17 リールシート
19 フード部
20 フード部材
24 脚部
25 一端部
31 他端部
32 側壁部
33 側壁部
35 外面
40 釣竿
50 釣竿

Claims (4)

  1. 釣用リールを装着するために釣用リールの脚部を保持するリールシートを備えた釣竿であって、
    上記リールシートは、
    上記脚部の前端部または後端部のいずれか一方側が収容保持される第1フード部と、
    第1フード部に対して近接/離反し、近接することによって上記脚部の前端部または後端部のいずれか他方側を収容保持する第2フード部と、
    第1フード部および第2フード部により保持される上記脚部の側面部分を被う一対の側壁部を有するスカート部とを備え、
    上記一対の側壁部が、上記脚部の側面部分に当接するように配置されており、
    上記スカート部の第2フード側部分は、
    上記第2フード部が第1フード部に近接する際に第2フード部の内面に摺接しながら当該第2フード部内に進入するように、その外形が内側へ漸次曲成されており、第2フード部が第1フード部に近接するに伴い、内側に絞り込まれるように変形することを特徴とする釣竿。
  2. 請求項1記載の釣竿において、上記スカート部は、所要の可撓性を有していることを特徴とする釣竿。
  3. 請求項1または2記載の釣竿において、上記一対の側壁部が互いに内側に突出するように形成されていることを特徴とする釣竿。
  4. 請求項1ないしのいずれかに記載の釣竿において、上記スカート部は、外方に湾曲した湾曲面を有していることを特徴とする釣竿。
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