JP7075868B2 - 魚釣用リールのハンドルノブ及びこのハンドルノブを備える魚釣用リール - Google Patents

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本発明は、魚釣用リールのハンドルノブ及びこのハンドルノブを備える魚釣用リールに関する。
魚釣用リールにおいて、ハンドルノブを把持し回転操作すると、巻き取り機構が駆動し釣り糸がスプールに巻き取られる。このような巻き取り操作で把持されるハンドルノブは、ハンドルの支軸に回転自在に装着される筒部材と、筒部材に固定され外周面が把持面を構成する把持部材と、を備える。
ハンドルノブには様々な種類があり、一例として、ハンドルの支軸の端部に回転自在に取着されるハンドルノブを軸方向に3分割したもの、言い換えると、外側面を構成する部品と、内側面を構成する部品と、これらの間に配置されて下面及び上面を構成する中間部品とを備えて構成されるものが下記特許文献1に開示されている。
特開2006-238746号公報
しかしながら、上記特許文献1の把持部材は、外側面、下面及び上面、内側面から構成される把持領域の外周面がそれぞれ軸方向に複数の異なる部品・部位で構成されており連続していない。さらに、これらの部品を一体化するための締結用のネジ頭部及びネジ穴が外側面に露出している。
このため、把持部材を把持した時に掌と指の腹部に違和感が生じてフィット感に劣り、長時間の巻取り操作で痛みを生じてしまう。また、軸方向に3分割される把持部材は、形状として軸方向から視て丸形状ノブ(ラウンドノブ)であることより、ノブ全体をしっかり掴みながら力強く回転操作し難く、大物釣り等の巻取り操作にあまり適さない。
さらに、中間部品は、外側面を構成する部品と内側面を構成する部品とに単に挟持されているだけで固定強度が低い。よって、巻き取り操作により軸回りの大きな負荷が作用した場合に中間部品が回転し(把持部材にねじれが生じ)、握り性が良くない。
本発明は、このような課題を解決するために創作されたものであり、十分な把持強度を有しつつ握り易い魚釣用リールのハンドルノブ、及びこのハンドルノブを有する魚釣用リールを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の魚釣用リールのハンドルノブ及び魚釣用リールは、ハンドルの支軸に装着される筒部材と、前記筒部材に取り付けられる把持部材と、を備え、前記把持部材は、前記筒部材に直交する方向に一体的に設けられる中央把持部と、前記中央把持部に対し前記筒部材と直交する方向の一側に取着される第1側方把持部と、前記中央把持部に対し前記筒部材と直交する方向の他側に取着される第2側方把持部と、を備え、前記中央把持部の前記直交方向の長さは、前記第1側方把持部及び前記第2側方把持部よりも短く、前記中央把持部の内部に、両側に連通して開口する肉抜き穴を有する空間が形成されており、前記筒部材の一側部は、前記中央把持部の内部に形成した肉抜き穴を有する空間を跨いで両受状態で離間固定されていることを特徴とする。
前記発明によれば、筒部材に対して直交方向に把持部材が、中央把持部及びその両側に第1側方把持部と第2側方把持部のそれぞれに3分割され、更に、中央把持部の前記直交方向の長さを第1側方把持部と第2側方把持部よりも短く形成されている。よって、把持部材を掴み込んだ時の外表面の段差による触感の変化がないので、把持した時に掌と指の腹部に違和感が生じることがなくなってフィット感に優れ、長時間の巻取り操作でも痛みを生じることがなくなると共に、ノブ全体をしっかり掴んで力強く回転操作ができるので、大物釣り等の巻取り操作にも最適である。
また、把持部材の外側面に対するねじ部材、ねじ穴の露出をなくすることが可能となり、更に把持性が向上する。
巻き取り操作により軸回りの大きな負荷が作用しても、中央把持部、第1側方把持部並びに第2側方把持部が回転するおそれがない。よって、把持部材にねじれが生じることがなく、握り性に優れる。
また、前記構成によれば、把持部材が大きく軽量化されて、ハンドルの回転操作性が向上すると共に釣糸放出操作時の不要なハンドル回転による不具合も抑制される。また、ハンドル側の重量偏位も軽減されて魚釣操作性も向上する。
また、前記構成によれば、把持部材全体の軽量化を図りながら、筒部材を中央把持部内に強固に支持固定できるので、強負荷巻取操作時に不規則な強い力が把持部材に作用しても、強度的な不具合(曲がり、折れ、ガタ付き、抜け等)を生じることなく、安定した巻取操作が行える。
以上から、十分な把持強度を有しつつフィット感に優れ握り易い魚釣用リールのハンドルノブ、及びこのハンドルノブを有する魚釣用リールを提供することができる。
実施形態に係る魚釣用リールの全体構成を示す平面図である。 実施形態に係るハンドルを水平に切った断面を上方から視た断面図である。 実施形態に係るハンドルノブの分解斜視図である。 実施形態に係るハンドルを上下かつ左右に延在する平面で断面を後方から視た断面図である。 効果を説明するための模式図であり、(a)は実施形態に係るハンドルノブの模式図であり、(b)は比較例に係るハンドルノブの模式図である。 第1変形例に係る第1側方把持部の断面図である。 第2変形例に係るハンドルノブを上下かつ左右に延在する平面で断面を後方から視た断面図である。 第3変形例に係る中央把持部の断面を拡大した拡大断面図である。 第4変形例に係る第2支持穴近傍の断面を拡大した拡大断面図である。
実施形態に係るハンドルノブ10を適用した魚釣用リール1について図面を参照しながら説明する。以下の説明において、「前後」「左右」を言うときは図1に示した方向を基準とし、「上下」を言うときは図3に示す方向を基準とする。
図1に示すように、魚釣用リール1は、スプール2と一体回転するスプール軸3を左右両側の側板4,5で支持する両軸受型リールである。右側の側板5はハンドル軸6を回転自在に支持し、そのハンドル軸6の右端部にハンドル7が固定されている。ハンドル7は、一端がハンドル軸6に固定された板状のアーム8と、アーム8の他端に固定された円柱状の支軸9と、支軸9に回転自在に支持される略T字状のハンドルノブ10と、を備えている。
図2に示すように、ハンドルノブ10は、左右方向に開口する円筒状の筒部材11と、筒部材11の右部に取り付けられる把持部材20と、を備えている。
筒部材11は、金属製の部品であり、内部に支軸9が収容されている。筒部材11の内周面12には、支軸9に外嵌された第1軸受13と第2軸受14が内嵌されており、筒部材11は、支軸9の中心軸O1を中心に回転自在に支持されている。筒部材11の内周側には、内周面12の径よりも小径の小径部15が形成されている。この小径部15は、第1軸受13と第2軸受14とに挟持され、筒部材11が支軸9から脱落しないようになっている。
筒部材11の外周側の左部は、アーム8と把持部材20との間に配置され、支軸9を覆う被覆部16を構成している。一方、筒部材11の外周側の右部は、把持部材20内に配置されて把持部材20を固定する固定部17を構成している。
図3に示すように、被覆部16は、把持部材20側に近づくにつれて係方向外側に拡径している。このため、被覆部16の外周面と把持部材20の左側面(内側面)22との角度が鈍角になるように形成されている(図4参照)。よって、被覆部16の外周面と把持部材20の左側面22とに跨って指の腹を当てても痛くならないようになっている。
固定部17は、左右方向に延在し、把持部材20の後述する中央把持部30の直径とほぼ同じ長さに形成されている(図2参照)。固定部17の左端部17aには、第1雄ねじ部が形成されている。また、固定部17の右端部17bには、第2雄ねじ部が形成されている。また、固定部17において左端部17aと右端部17bとの間に位置する中間部17cは、何ら形成されておらず、断面視円形状の外周面となっている。
また、固定部17の右端部18には、右開口18aが形成されている。
図2に示すように、把持部材20は、釣り糸の巻き取り操作をする際に釣り人に把持される部位であり、前後方向(筒部材11と直交する方向)に長く形成されている。
把持部材20の外形は、左右かつ上下方向で切った断面が円形となっている。また、把持部材20の外径は、前後方向の両端部から中央部に向うにつれて拡径している(図2参照)。
以上から、把持部材20は、中心軸O2回りに放物線を回転させてなる回転放物体であり、図4に示すように、中心軸O2回りに周回する外周面(右側面21、左側面22、上面23、及び下面24から構成される面)が円形となっている(参照)。
また、把持部材20には、筒部材11の固定部17を支持する支持穴27(第1支持穴28,第2支持穴29)が形成されている。なお、支持穴27(第1支持穴28,第2支持穴29)については後述する。
図3に示すように、把持部材20は、前後方向の中央部に位置する金属製の中央把持部30と、中央把持部30の前側に配置される金属製の第1側方把持部40と、中央把持部30の後側に配置される金属製の第2側方把持部50とから構成され、前後方向(直交方向)に三分割されている。
図2に示すように、中央把持部30には、前後方向に貫通する中央肉抜き穴31が形成されており、中央把持部30は略円筒状を呈している。
なお、中央肉抜き穴31における空間において、前方に向って開口する部分を第1開口部32と称し、後方に向って開口する部分を第2開口部33と称し、第1開口部32と第2開口部33とを連通する部分を中央連通穴34と称する。
図4に示すように、第1開口部32と第2開口部33と中央連通穴34のそれぞれは、左右かつ上下方向で切った断面が中心軸O2を中心とする円形状となっている(第1開口部32と第2開口部33については破線を参照)。
よって、第1開口部32と第2開口部33と中央連通穴34のそれぞれは、旋盤加工(中央把持部30を中心軸O2回りに回転させながら中心軸O2方向に切削する加工)により形成可能な穴である。
中央連通穴34の半径r34は、第1開口部32の半径r32と第2開口部33の半径r33よりも小径に形成されている。このため、中央把持部30において中央連通穴34の外周側を囲む部分には、肉部が残り、肉厚となっている。以下、肉厚となっている部分を肉厚部35と称する。
図2に示すように、第1開口部32の前端面32aの内周側には、前方に突出する円筒状の第1雄ねじ部32bが形成されている。第2開口部33の後端面33aの内周側には、後方に突出する円筒状の第2雄ねじ部33bが形成されている。なお、第1雄ねじ部32b及び第2雄ねじ部33bの外周面には、ねじ溝が形成されている。
第1側方把持部40の内周には、後端面40aから前方に向って窪む第1肉抜き穴41が形成されている。第1肉抜き穴41は、左右かつ上下方向で切った断面が中心軸O2を中心とする円形状に形成されている。また、第1肉抜き穴41は、前方に向うにつれて縮径し、第1側方把持部40の壁部が一定の肉厚となるように形成されており、第1側方把持部40の外表面形状も内周に沿って縮径する略砲弾状に形成されている。
第1側方把持部40の後端部は、内周面にねじ溝が形成されて第1雌ねじ部43を構成している。第1雌ねじ部43は、中央把持部30の第1雄ねじ部32bに螺合し、第1側方把持部40と中央把持部30とが一体になっている。
また、中央把持部30の前端面32aと第1側方把持部40の後端面40aとの接合面間には、リング状のシール部材44が介在している。
第2側方把持部50の内周には、前端面50aから後方に向って窪む第2肉抜き穴51が形成されている。第2肉抜き穴51は、左右かつ上下方向で切った断面が中心軸O2を中心とする円形状に形成されている。第2肉抜き穴51は、後方に向うにつれて縮径し、第2側方把持部50の壁部が一定の肉厚となるように形成されており、第2側方把持部50の外表面形状も内周に沿って縮径する略砲弾状に形成されている。
また、第2側方把持部50の後端部は、内周面にねじ溝が形成されて第2雄ねじ部53を構成している。そして、第2雌ねじ部53が中央把持部30の第2雄ねじ部33bに螺合し、第2側方把持部50と中央把持部30とが一体になっている。
また、中央把持部30の後端面33aと第2側方把持部50の前端面50aとの接合面間には、リング状のシール部材54が介在している。
また、第1側方把持部40の前後方向の長さL40と第2側方把持部50の前後方向の長さL50とは同一に形成されている。また、中央把持部30において中心軸O1から第1側方把持部40又は第2側方把持部50の接合面までの長さL30は、第1側方把持部40の長さL40や第2側方把持部50の長さL50よりも短く形成されている。
次に、第1支持穴28,第2支持穴29について説明する。
図2、図4に示すように、第1支持穴28は、中央把持部30の左側面22から中央連通穴34に向って貫通している。第2支持穴29は、中央把持部30の内周面を窪ませることで形成されている。
第1支持穴28及び第2支持穴29は、中心軸O1を中心とする円形状の穴である。このため、第2支持穴29は、第1支持穴28の延長線上に位置し、中央連通穴34を挟んで第1支持穴28と対向している。
第1支持穴28の内径と第2支持穴29の内径は、同一に形成されている。また、第1支持穴28及び第2支持穴29の内周面には、雌ねじ部が形成されている。
なお、第2支持穴29の右側には、中央把持部30の右側面21を構成する閉塞部29aが配置され、第2支持穴29の右開口が閉塞されている。
このような第1支持穴28及び第2支持穴29に対し、筒部材11の固定部17は、次のように組み付けられている。
固定部17の右端部17bは、第2支持穴29に配置されて第2支持穴29の雌ねじ部と螺合している。固定部17の左端部17aは、第1支持穴28に配置されて第1支持穴28の雌ねじ部と螺合している。固定部17の中間部17cは、中央連通穴34内に配置されている。
なお、固定部17の右端部17bを第2支持穴29内に配置する前提として固定部17の右端部17bが第1支持穴28を通過する必要がある。ここで、右端部17bが第1支持穴28を通過する際に、右端部17bの雄ねじ部と第1支持穴28の雌ねじ部とが係合する。このため、筒部材11(右端部17b)を回転させながら第1支持穴28を通過させる必要がある。
そのほか、中央把持部30の左側面22には、右方に窪む凹部26が形成されている。そして、凹部26内には、被覆部16の右端部が突き当たり、第1支持穴28と固定部17の左端部17aとの螺合と、第2支持穴29と固定部17の右端部17bとの螺合が緩まないようになっている。また、凹部26と被覆部16の右端部との間には、シール部材36が介在している。
次に、実施形態のハンドルノブ10の効果について説明する。
ハンドルノブ10の把持部材20内には、前後方向に連続する大きな肉抜き穴(中央肉抜き穴31と第1肉抜き穴41と第2肉抜き穴51)が形成されている。よって、把持部材20は、大きく軽量化されてハンドル7の回転操作性が向上すると共に、釣糸放出操作時のハンドル7の不要な回転による不具合も抑制される。また、ハンドル7側の重量偏位も軽減されて魚釣操作性も向上する。
また、把持部材20は、中心軸O2を中心とする回転方物体であり、非常に握り易く、ハンドル操作性がさらに向上している。
中央把持部30は、中央連通穴34(中央肉抜き穴31)が形成され、筒部材11の固定部17の中間部17cを支持していないものの、左右方向に離間した第1支持穴28及び第2支持穴29との螺合により固定部17の両端(左端部17aと右端部17b)を支持している。よって、筒部材11の固定部17の両端を両受状態で離間支持(固定)されていることから、片受支持に比べて高い支持強度を有している。また、把持部材20全体の軽量化を図りつつ、筒部材11を中央把持部30内に強固に支持固定できるので、強負荷巻取操作時に不規則な強い力が把持部材20に作用しても、強度的な不具合(曲がり、折れ、ガタ付き、抜け等)を生じることなく、安定した巻取操作が行える。
また、第1支持穴28と第2支持穴29は、中心軸O1上に位置し肉厚部35に重なっている。このため、第1支持穴28と第2支持穴29は、肉厚部35の分だけ径方向内側に長くなっている。以上から、第1支持穴28及び第2支持穴29は、肉厚部35の分だけ固定部17を支持する部分が長くなり、支持強度が向上している。
筒部材11の右端部18には右開口18aが形成され、この右開口18aから内部に海水が浸入する可能性があるところ、凹状の第2支持穴29で覆われている。このため、把持部材20の外部にある海水が右開口18a内に直接浸入しない。
中央把持部30の前端面32aと第1側方把持部40の後端面40aとの接合面は、第1螺合部(第1雄ねじ部32bと第1雌ねじ部43)により強固に当て突いている。また、前端面32aと後端面40aとの間には、シール部材44が介在している。
また、中央把持部30の後端面33aと第2側方把持部50の前端面50aとの接合面は、第2螺合部(第2雄ねじ部33bと第2雌ねじ部53)により強固に当て突いている。また、後端面33aと前端面50aとの間には、シール部材54が介在している。
さらに、筒部材11の被覆部16の右端部と中央把持部30の凹部26は、支持穴27と固定部17との螺合により強固に当て突いている。また、被覆部16の右端面と凹部26との間には、シール部材36が介在している。
以上から、各部品の連結部分を通じて肉抜き穴(中央肉抜き穴31と第1肉抜き穴41と第2肉抜き穴51)内に海水が浸入しないようになっている。
仮に、実釣時に肉抜き穴(中央肉抜き穴31と第1肉抜き穴41と第2肉抜き穴51)内に海水、異物等が浸入したとしても、筒部材11の右端部17bと第2支持穴29とが螺合しており、右開口18aと肉抜き穴(中央肉抜き穴31と第1肉抜き穴41と第2肉抜き穴51)とが連通していない。よって、海水が右開口18a内浸入するおそれが極めて低い。
把持部材20は、中心軸O2方向に分割された3つの部品(中央把持部30と第1側方把持部40と第2側方把持部50)で構成されている。つまり、中央把持部30と第1側方把持部40と第2側方把持部50のそれぞれは、中心軸O2を中心に周方向に連続した形状となっている。さらに把持部材20の前後方向の長さにおいて、中央把持部30の長さL30は、第1側方把持部40の長さL40や第2側方把持部50の長さL50よりも短く形成されている。よって、把持部材20を掴み込んだ時の外表面の段差による触感の変化がないので、把持した時に掌と指の腹部に違和感が生じることがなくなってフィット感に優れ、長時間の巻取り操作でも痛みを生じることがなくなると共に、把持部材20全体をしっかり掴んで力強く回転操作ができ、大物釣り等の巻取り操作にも最適である。
また、把持部材20の支持穴29は閉塞部29aにより閉塞され、把持部材20の外周面の平滑性を確保されている。よって、把持部材20の把持性が更に向上する。
さらに、巻き取り操作により把持部材20に軸回りの大きな負荷が作用しても、中央把持部、第1側方把持部40並びに第2側方把持部50が回転するおそれがない。よって、把持部材20にねじれが生じて握り難くなることを回避している。
また、把持部材20の前後方向の長さにおいて、中央把持部30の長さL30は、第1側方把持部40の長さL40や第2側方把持部50の長さL50よりも短く形成されているため、次のような効果を奏する。以下、図5を用いて説明する。なお、図5(a)に示す把持部材20は、実施形態の把持部材20であり、(b)に示す比較例の把持部材20Aは、中央把持部30Aの長さL30と、第1側方把持部40Aの長さL40及び第2側方把持部50Aの長さL50とが同一に形成されたものである。
把持部材20,20Aは、回転放物体であり、左右及び上下方向で切った断面面積は、中心軸O1に近づくにつれて大きくなる。つまり、長さL30が短い実施形態の中央把持部30の方が比較例の中央把持部30Aよりも断面積が大きくなる。このため、実施形態の第1開口部32及び第2開口部33の径は、比較例の第1開口部32A及び第2開口部33Aよりも大きく設定することができる。
また、旋盤加工により中央把持部30,30Aを肉抜きしようとした場合、その肉抜き穴の径は、切削工具の入口である第1開口部32,32A及び第2開口部33,33Aの径に制限される。
以上から、実施形態によれば、旋盤加工により肉抜きできる範囲が大きくすることができ(補助線H参照)、肉抜き作業の容易化を図れる。
また、例えば、支持穴27(第1支持穴28、第2支持穴29)を中央把持部30の前端面32a寄りに形成した場合、中央把持部30の壁部を一定の肉厚とするため、旋盤加工後に中央把持部30の前後方向の中間部の内周面を切削する必要となる。
一方で、本実施形態では、旋盤加工により前後方向に貫通する肉抜き穴31を形成した場合に最も肉部が残る中央把持部30の前後方向の中央部に、支持穴27(第1支持穴28、第2支持穴29)を形成している。つまり、肉部を有効に利用して支持穴27の支持強度を確保している。
以上、本実施形態によれば、支持穴27の支持強度を確保しつつ、上記した中央把持部30の内周面を切削する作業を不要とすることができる。
以上、実施形態について説明したが、本発明は実施形態で示した例に限定されない。
例えば、第1側方把持部40や第2側方把持部50を中心軸O2回りに回転させることを容易にするため、第1側方把持部40や第2側方把持部50に治具が係合可能な係合部を形成してもよい。
具体的には、図6に示すように、第1側方把持部40の前面45に、後方に窪む2つの凹部46a,46aから構成される係合部46を形成することが考えられる。
これによれば、図示しない二股の治具を凹部46a,46a内に挿入して中心軸O2回りに回転させることで、第1側方把持部40が回転し、第1雄ねじ部32bと第1雌ねじ部43との螺合を容易に解除することができる。
また、実施形態において、中央把持部30の内周面に肉厚部35を形成し、第1支持穴28と第2支持穴29とにおける支持領域を長くなるようにしているが、本発明においては、図7に示すように、肉厚部35に対して径方向外側に窪む凹部35aを形成し、軽量化を図ってもよい。ただし、図7に示すように、第1支持穴28と第2支持穴29以外の箇所に、凹部35aを形成することが好ましい。
また、実施形態において、第2支持穴29の右方には閉塞部29aが形成され、凹状となっているが、図8に示すように、本発明の第2支持穴29は、中央肉抜き穴31と右側面21とを貫通する貫通穴であってもよい。なお、このような場合においては、筒部材11の右開口18aを閉塞する樹脂製の蓋部材60を設けることが好ましい。
また、実施形態の肉抜き穴(中央肉抜き穴31と第1肉抜き穴41と第2肉抜き穴51)は、外部空間とは連通しないように構成されているが、本発明は、例えば、第1側方把持部40に貫通孔を形成して第1肉抜き穴41と外部空間と連通するようにしてもよい。ただし、このような変形例によると、肉抜き穴(中央肉抜き穴31と第1肉抜き穴41と第2肉抜き穴51)内に海水が浸入するおそれがある。よって、図9に示すように、筒部材11の右端部18と、中央把持部30の閉塞部29aとの間にシール部材61を介在させることが好ましい。これによれば、右開口18a内に海水を浸入するおそれが極めて低い。
また、実施形態において、第1支持穴28と第2支持穴29とが同径に形成されているが、本発明においては、第1支持穴28の方を大きく形成してもよい。これによれば、固定部17の右端部17bを通過させる際、第1支持穴28の雌ねじ部に対し右端部17bの雄ねじ部が係止せず、スムーズに通過させることができる。
また、実施形態において、筒部材11の固定部17と支持穴27(第1支持穴28と第2支持穴29)とが螺合により一体化しているが、本発明においては接着、圧入等により一体化していてもよい。
実施形態の把持部材20の外周面は、中央部から前端又は後端に向うについて縮径しているが、例えば把持部材が円筒状を呈し、中央部と前端と後端とが同径であってもよい。
また、実施形態の把持部材20は、中央把持部30を貫通する中央肉抜き穴31により第1支持穴28と第2支持穴29とが離間しているが、本発明における肉抜き穴は、中央把持部31を貫通しない穴であってもよい。つまり、中央把持部30が前方にのみ開口する有底筒状を呈していてもよい。
また、中央把持部30に中央肉抜き穴31が形成され、支持穴27を構成する第1支持穴28と第2支持穴29とが離間しているが、本発明は、第1支持穴28と第2支持穴29とが軸O1方向に連続し軸O1方向に長い一つの支持穴27により構成されていてもよい。若しくは、支持穴27は、第1支持穴28と第2支持穴29とうちいずれか一方のみから構成され、固定部17の両端(左端部17aと右端部17b)の一端のみを支持するようにしてもよい。
1 魚釣用リール
10 ハンドルノブ
11 筒部材
17 固定部
17a 左端部
17b 右端部
17c 中間部
20,20A 把持部材
27 支持穴
28 第1支持穴
29 第2支持穴
29a 閉塞部
30,30A 中央把持部
31 中央肉抜き穴
32,32A 第1開口部
33,33A 第2開口部
34 中央連通穴
35 肉厚部
40,40A 第1側方把持部
50,50A 第2側方把持部

Claims (2)

  1. ハンドルの支軸に装着される筒部材と、
    前記筒部材に取り付けられる把持部材と、を備え、
    前記把持部材は、
    前記筒部材に直交する方向に一体的に設けられる中央把持部と、
    前記中央把持部に対し前記筒部材と直交する方向の一側に取着される第1側方把持部と、
    前記中央把持部に対し前記筒部材と直交する方向の他側に取着される第2側方把持部と、を備え、
    前記中央把持部の前記直交方向の長さは、前記第1側方把持部及び前記第2側方把持部よりも短く、
    前記中央把持部の内部に、両側に連通して開口する肉抜き穴を有する空間が形成されており、
    前記筒部材の一側部は、前記中央把持部の内部に形成した肉抜き穴を有する空間を跨いで両受状態で離間固定されていることを特徴とする魚釣用リールのハンドルノブ。
  2. 請求項1に記載のハンドルノブを備えたことを特徴とする魚釣用リール。
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