JP4767380B2 - マルチモードレーザービームの強度を高める光学装置及びその方法並びに本発明のレーザービームの電界を利用したレンズ像を印刷するプリンター - Google Patents

マルチモードレーザービームの強度を高める光学装置及びその方法並びに本発明のレーザービームの電界を利用したレンズ像を印刷するプリンター Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、概して、マルチモードのレーザービームの一部の偏光を変化させ、かつ、その一部を他の一部に重ねることによって、マルチモードのレーザービームを集束する際に使用される光学システムに関わるものであり、特に、このような集束レーザービームを利用するプリンターを使用した印刷レンズ像に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
像に奥行きを与えるためにレンズシートが使用される。さらに詳細には、レンズシートは、外側面上に狭く平行なレンズ(半シリンドリカルレンズ)Bを有する透明な上部層Aと、そのレンズを介して像を投影する像含有基板層Cとを備えている(図1参照)。レンズシートの2つの層は、像の異なる部分がレンズシートが見える角度に応じて選択的に可視であるように像を提供する。像が異なる角度から写真に撮られたシーンの多くの異なる部分を合わせて単一の合成物とした合成写真であり、かつ、レンズが互いに垂直に配置されていれば、観察者人のそれぞれの目は異なる要素を見て、3次元(3-D)像として全体の結果を解釈する。観察者はレンズシートに対して自身の頭も移動し、それによってそれぞれの目で他の景色を見、かつ深さの感覚を高める。
【0003】
3-D像を示すもう一つの方法は、合成写真から特定の距離に位置したブロッキングライン(blocking line)スクリーンの使用である。パララックス処理(parallax process)として知られたこの処理は、1つの特定の像を除いて全像のブロッキングを引き起こす。これにより、ブロッキングラインスクリーンが垂直に配向しているときには、3次元(3-D)像として異なる像を見ることが可能になった。
【0004】
レンズあるいはブロッキングラインスクリーンが水平に配向されているとき、それぞれの目は同じ像を受け取っている。この場合には、合成像が観察者に平行な線に対して回転されるとき、多重像が動きの幻影を与えることになる。こうして、レンズシートあるいはブロッキングラインスクリーンをたたく過程によって、あるいはレンズシートに対する異なる角度への観察者の頭部の移動によって、動きのシミュレーションが実施される。
【0005】
レンズシートあるいはブロッキングラインスクリーンが垂直にあるいは水平に配向しているとき、見られた像の各々は、レンズシートあるいはブロッキングラインスクリーンの空間周波数で組み合わされた(像ラインとも呼ばれる)像のラインによって形成される。個々の像のラインを他の像に組み合わせることは、“組み合わせ(interdigitation)”と呼ばれる。このような組み合わされた像ラインのフルセットがレンズ像を形成する。“組み合わせ”は、3つのレンズを有するレンズシートを使って合成像を形成するために使用される4つの像の例を使用することによってよりよく理解されうる。この例では、4つの各像からのライン1は第1のレンズとして登録され;4つの各像からのライン2は第2のレンズとして登録される;など。各レンズは複数の像ラインDあるいは像ラインセット(図1参照)と結合される。そして、観察者は各レンズ用のそれぞれの目によって、各セットの1つの像ラインのみを見る。いやおうなく、像ラインセットがレンズに関して精度良く登録されるので、集合体が見られるときには適切な写真が形成されている。
【0006】
組み合わされた像ラインを記録する従来法の一つは、基板層C上に含まれた記録材料上に組み合わされた像ラインを記録すること、及び所望の像構造を得るためにレンズBに対して正確に一直線に記録された像ラインDとともに基板Cを上部層Aに付着することを要する。記録材料をレンズオーバーレイに付着する間、特定のレンズを所望の像ラインセットと正確に一直線にすることは困難である。そのため像の質が低下する。
【0007】
レンズ像の従来の記録は、光照射を利用する立体像記録装置によって行ってきた。ハロゲンランプのような光源は、投影レンズを介したオリジナル像を通して投影され、レンズシートの基板層上に焦点が合わされる。レンズ像は記録材料上に組み合わせ像ラインとして露光される。日本国特許第42−5473号公告公報、日本国特許第48−6488号公告公報、日本国特許第49−607号公告公報、及び日本国特許第53−33847号公告公報には、2つのオリジナル像がレンズ記録材料上に投影されて印刷する記録装置が開示されている。この型の記録レンズ像は、(i)高価で複雑な投影レンズ系を必要とし、また、(ii)熱転染アプローチはハロゲンランプあるいは類似の光源によって生成されたものより大きなパワーを要するので、そのアプローチがうまくいかない。
【0008】
対照的に、走査(線形)露光による像記録は、比較的簡単な光学を要するだけで、多様な像処理操作及びレンズの寸法の変更への適合において非常に融通がきく。これらの特徴を利用するために、多様な装置及び方法が走査露光による像の記録に際して提案されてきた。例えば、日本国特許第59−3781号公告公報には、複数のオリジナル像がTVカメラで撮られ、処理され、フレームメモリに蓄積されるもので、そのメモリから蓄積された像信号が使用レンズのピッチに対応する像ラインとして連続的に取り出される、立体像記録システムが開示されている。像ラインが走査露光により基板層上に記録された後、レンズシートの上部層が像ラインを含む基板層上に結合される。もう一つの像記録システムはレンズシートの光感応性背面上に直接立体像を露光するもので、1994年9月20日発行の米国特許第5,349,419号明細書に記載されたポリゴンスキャナーが使用されている。
【0009】
熱転写を利用してレンズの背面上に直接組合せ像を書き込むことは望ましいことである。これによって、基板層の特定のプレ印刷像ラインをレンズシートの上部層の特定のレンズに慎重に直線にする必要性がなるなるだろう。しかしながら、このような組合せ像を書き込むために熱転染を使用することは、大きなエネルギーを要する。このようなエネルギーは、高パワーレーザーによって供給されうる。
【0010】
さらに、高品質レンズ像は、大量の像が微細なピッチのレンズシートの背後に配置されることを要する。例えば、単位インチあたり100個のレンズのレンズシートを使用して25個の像を生成するために、連続トーンスポットの単位インチあたり2500ラインを発生することが必要となる。これは、およそ10μm以下の画素サイズを意味する。このような小さな画素を露光するためには、ビームサイズは画素サイズと同程度のサイズでなければならない。従って、組合せ像を書き込む際には単一モードレーザーが使用される。不幸にして、高パワーで安価な単一モードダイオードレーザーは手に入らない。
【0011】
安価な高パワーのマルチモードレーザーならば商業的に手に入る。しかしながら、このようなレーザーは、2つの大きな問題を有する。まず第一には、そのようなレーザーは高アスペクト比と楕円ビーム開きを有する出射孔を備えていることである。これらの特徴により、所望のサイズと形状を有する走査スポットを得ることを困難になっている。第二には、レーザーの出射孔サイズとそれによる全方向の記録材料上のスポットがレーザー方向のレーザーパワー量に反比例することである。しかしながら、レーザー熱プリンターが高パワー密度を有すること、すなわち、最大のパワーと可能な最小スポットサイズの両方を有することが望ましい。マルチモードレーザーは細長いスポットサイズ(一方向に大きなスポットサイズ)を生ずるので、レーザーパワーはスポットの長さ方向に拡がり、低パワー密度になる。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、マルチモードレーザービームの強度を高める光学装置及びその方法を提供する形成方法を提供することである。このようなレーザービームは、例えば、レンズ像を印刷する飛行スポットレーザープリンターにおいて使用してもよい。
【0013】
本発明の一態様によると、偏光されたマルチモードレーザービームの強度を増加する方法は、以下の段階を含む:
(i)マルチモードレーザービームの断面がある偏光を有する第一の部分とその偏光とは異なる偏光を有する第二の部分とを備えるように、そのマルチモードレーザービームの断面の一部の偏光を変化させる段階;(ii)マルチモードレーザービームの断面の前記第一の部分を前記第二の部分に少なくとも一部重ね、重ねられたレーザービームを形成する段階。
【0014】
本発明の他の態様によると、光学装置は以下を含む:(i)経路方向にマルチモードレーザービームを提供するように適合されたマルチモードレーザー;(ii)経路に沿ったマルチモードレーザービームが2つの異なる偏光を伴う断面を有するように、その経路を一部遮断する成分によって遮断されたレーザー光の偏光を変化させるために前記成分を変化させる少なくとも一つの偏光;(iii)マルチモードレーザービームの2つの部分を重ね合わせ、集束されたレーザービームを形成する偏光結合器。
【0015】
本発明の一実施形態によると、スキャナーを有しかつ複数のマルチモードレーザービームを利用するもので、それら各ビームが複数のマルチモードレーザーのうちの一つのレーザー用の出射孔から供給されるプリンターで像を印刷する方法は、以下の段階を含む:(i)マルチモードレーザービームの各々を変調する段階;(ii)複数のマルチモードレーザービームの各々がある偏光を有する第一の断面部分とその偏光とは異なる偏光を有する第二の断面部分とを備えるように、その複数のマルチモードレーザービームの各々の断面の一部の偏光を変化させる段階;(iii)複数のマルチモードレーザービームが少なくとも単一ビーム偏向器で一部重なるように、複数のマルチモードレーザービームをその単一ビーム偏向器へ向かわせる段階;(iv)複数のマルチモードレーザービームの各々に対して、第一の部分を第二の部分に少なくとも一部重ね合わせ、複数の集束されたレーザービームを形成する段階。複数の重ね合わされたレーザービームは、走査方向が出射孔の長い寸法方向に対応するように、記録材料上を走査する。記録材料は、走査方向に対して垂直なクロス走査方向に移動されている。
【0016】
本発明の一実施形態によれば、光学装置は以下を含んでいる:(i)複数の個別の変調されたマルチモードレーザーであって、マルチモードレーザーの各々が、経路に沿ってマルチモードレーザーの成分を変える少なくとも一つの偏光のマルチモードを提供することが可能な細長い出射孔を有するもの;(ii)経路に沿って提供された複数のマルチモードレーザービームの各々が2つの異なる偏光を伴う断面を有するように、前記経路の各々を一部遮断する成分によって遮断されたレーザー光の偏光を変化させるために前記成分を変化させる少なくとも一つの偏光;(iii)入射レーザービームを偏向するように適合されたスキャナー;(iv)少なくとも一断面において、そのスキャナー上に出射孔の像を形成する像光学系;(v)そのスキャナーに近接して配置した偏光結合器。その偏光結合器は、マルチモードレーザービームの各々の2つの部分を重ね合わせ、複数の集束されたレーザービームを形成する。
【0017】
本発明の上記目的及び他の目的さらに利点及び際だった特徴は、以下の図面を参照することにより、添付した詳細な説明からさらに明確になるだろう。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、先行技術のレンズシートを示す。
図2は、複数のマルチモードダイオードレーザーとガルボミラーとを利用する飛行スポットレーザー熱プリンターの第一の実施形態を示す図である。
図3は、典型的なマルチモードレーザーの出射孔と出射光を示す図である。
図4及び図5は、ダイオードレーザーの出射孔から出射されたレーザービームコーンを図示している。図4は出射孔の寸法が短い場合に対応している。図5は出射孔の寸法が長い場合に対応している。
図6は、小さな孔の列を備えた出射孔を有するレーザーを図示している。
図7は、レンズシート上の走査スポットの向きを示している。
図8は、クロス走査方向上のレンズシート(と熱転染法が使用される場合は、熱供与体)を移すための段階を示すプリンターの投影図である。
図9は、3つのマルチモードレーザービームを有する熱供与体を露光する熱レーザープリンターを図示している。
図10は、走査方向に沿った第1の実施形態の断面図である。
図11は、走査方向のイメージング系を図示している。この図は、リターデーション板もウォラストンプリズムも図示していない。
図12は、走査ラインの長さがどのようにガルボミラーのサイズに影響を与えるかを図示している。
図13は、断面走査方向に沿った第1の実施形態の断面図であり、ガウス型のビーム伝搬を示している。
図14は、断面走査方向に沿った第1の実施形態の断面図である。この図は、出射孔の像が断面走査方向の記録媒体に形成されることを示している。
図15は、ビームの発散を低減するのに使用されるファイバー光学要素を示している。
図16は、走査方向に沿った第2の実施形態の断面図である。
図17は、ビームを形成するのに偏光手段を使用しないときに、走査方向に沿った収集レンズの出口孔でのビーム強度分布を示している。
図18は、ビームを形成するのに偏光手段を使用しているときに、走査方向に沿った収集レンズの出口孔でのビーム強度分布を示している。
図19は、走査方向の記録媒体上のビーム強度分布を図示している。
【0019】
本記載は、特に、本発明に対応する印刷装置の一部を形成する要素、あるいは本発明に対してより直接的に協動する要素に対して行われたものである。特定して示されていないあるいは記載されていない要素は様々な周知の形式をとってよいことは当業者には理解される。
【0020】
プリンターシステム
図2は、本発明の第1の実施形態を示している。この実施形態においては、レンズシートの背面上に組み合わせた像ラインを書き込むプリンター装置は、3つのレーザー10a,10b及び10cと、レーザーで供給されたレーザービームを走査するスキャナーとを備える。レーザー10a,10b及び10cの各々は、マルチモードレーザーである。このようなマルチモードレーザーは、細長い出射孔12a,12b及び12cを有している。この実施形態では、出射孔の長手方向は、水平方向の矢印で示している走査方向に対応している。出射孔の短手方向は、垂直方向の矢印で示しているクロス走査方向に対応している。マルチモードレーザーとこのようなレーザーによって供給されたレーザービームの特性を以下に示す。
【0021】
図3は、典型的な1Wattマルチモードエッジ出射ダイオードレーザー10の出射孔12を図示している。このような出射孔は典型的には縦100μmで横1μmである。この狭い開口は製造プロセスの直接的な結果である。パワーが高いレーザーほど長い出射孔を有している。例えば、2Wattレーザーは典型的には縦200μmで横1μmであろう。レーザー光は通常波長700〜900nmで発生される。レーザー光は典型的には出射孔によって幅40°FWHM(Full Width Half Maximum)で高さ約10°FWHMのコーン(図3で示したように)へ出射される。小さい角度(10°)は走査方向に対応し、大きい角度(40°)はクロス走査方向に対応する。図3及び図4は大きく伸長された開口12を図示し、また、より大きなコーン角が小さな開口寸法に対応しかつより小さなコーン角が大きな開口寸法に対応することを示している。図3で隣接する矩形の開口として示されている出射孔12の長手方向の寸法は縦100μm横1μmの領域(図6参照)内の小さな開口12’の列から成りうる。
【0022】
レーザービームのラグランジェ値Hは、一般にはビームサイズの半分と広がり角の半分の積として定義される。ビームサイズはマルチモードレーザー用の出射孔の長手方向の長さの半分として、また、単一モードレーザー用のFWHMビームウェスト半径として定義される。単一モードレーザーは、空間寸法及び角度寸法の双方においてガウスビーム分布を有し、また、H=0.35*λ/π(ここで、λはレーザービームの波長)のラグランジェ値を有する。従って、0.83μmの波長に対しては、単一モードのラグランジェ値は、以下によって与えられる。
H=0.35*0.83/π=0.09μm
【0023】
典型的なマルチモードレーザーは、カリフォルニア州サンノゼにあるSpectro Diode Labs;マサシューセッツ州ウォールサムにあるPolaroid社;ニューヨーク州ビングハントンにあるSemiconductor Laser International社のようなレーザーを扱う会社から手に入れる。マルチモードレーザーは、出射孔の長手方向に対して垂直な方向においてだけの単一モードレーザーのように作動する。このように、この方向(短軸方向)でのマルチモードレーザーのラグランジェ値は、0.09μである。
【0024】
レーザービームの広がり角は、レーザービームの開口数によって定義されている。出射孔の長手方向に対応する方向において、典型的な1Wattマルチモードレーザーからのレーザービームのラグランジェ値は、出射孔サイズの1/2(例えば、100μmの1/2)とこの方向のレーザービームの開口数(NA)との積によって与えられる。この方向のレーザービームの開口数NAは0.14だから、ラグランジェ値は、以下のように与えられる。
H=50μ*0.14=7μ
【0025】
この値は、単一モードレーザーに対するラグランジェ値よりかなり大きく、そのため、我々はこの方向の出射をマルチモード出射と呼ぶ。走査ラインに沿った飛行スポットレーザープリンターの解像可能なスポットの数は、走査レーザービームのラグランジェ値に反比例することは周知のことである。それ故に、飛行スポットレーザープリンターは、常に最も小さなラグランジェ値を有する単一モードレーザーを使用するのである。しかしながら、上述のように、高パワーの単一モードレーザービームは高価である。
【0026】
本発明の一態様によると、レンズシート18の背面上へのレンズ像の印刷は、高速走査方向が出射孔12a,12b及び12cの長手方向に一致するように 飛行スポットレーザープリンター装置20を使って行われる。すなわち、走査レーザービーム24a,24b及び24cによって形成される走査スポット22a,22b及び22cは、クロス走査方向より高速走査方向の方が大きい。この方向のレーザービームの大きなラグランジェ値のため、この方向における解像可能なスポットの数は、単一モードレーザーを使用した場合に得られるであろう数よりかなり小さい。しかしながら、本発明の場合には、走査方向に沿った解像可能なスポットの総数は、走査線あたり約1000個が可能である。これは、約286DPLである。クロス走査方向においては、撮られた個々の像に対する解像度はインチあたりのレンズ18aの数によって決まり、撮られた個々の像に対する解像可能なスポットの総数は、約数インチオーダーの像サイズについて200に限られる。多くの像ライン25は個々のレンズに応答するので、像ラインは狭く密に配置され、より高い解像度が要求される。クロス走査方向の走査スポット22a,22b及び22cのサイズは、15μm以下である。大きめのスポットサイズを使用してもよいが、それは印刷像の解像度を低減する。
【0027】
レンズ像の異常な要求のため、すなわち、クロス走査方向においてのみ小さなスポット及び高速走査方向におけるより大きなスポット容認する能力を必要とされるため、より高価な単一モードレーザーの代わりにマルチモードレーザーを利用することが可能である。
【0028】
上記で議論しかつ図2及び図7に示したように、レーザービームの走査方向29が出射孔12a,12b及び12cの長手方向及び走査スポット22a,22b及び22cの長手方向に一致するように、マルチモードレーザービーム10a,10b及び10cは配向される(図2は、3つのマルチモードレーザーを示している。しかしながら、飛行スポットプリンターで利用されているマルチモードレーザーの数は3個より大きいかあるいは小さくてもよい。)。走査レーザービーム24a,24b及び24cは、記録材料30上に幅10μm以下の狭いラインを生成する。記録材料30は、例えば、レンズシートの背面および熱的に活性化された供与体であってもよい。熱転染法が好ましいが、可視光レーザーが使用されるならば、銀ハロゲン化物のような光化学作用を有する露光材料も記録材料30として使用可能である。光化学作用を有する露光材料が所用されるならば、熱供与体は必要ない。
【0029】
走査している間、レーザー10a,10b及び10cは、レーザービーム24a,24b及び24cの強度を適切に変調するために像データに従い電流変調される。
【0030】
記録材料30は、図7において垂直矢印で示したように、遅い走査(クロス走査)方向で前進させられ、ライン間隔が非常に狭く像ラインが隣接している。走査機能はいかなるスキャナー、例えば、ガルボミラー40(図2)、スピニングホロゴン(spinning hologon)、あるいは図8で示したようなスピニングポリゴンミラー40’によって実現される。レーザービーム24a,24b及び24cは、走査レンズ50、例えば、図2で示したようなf−θレンズによって記録材料30上に焦点を結ばれる。このような走査レンズは、屈折成分及び/又は反射成分から成ってもよい。
【0031】
熱転染法に結合した走査マルチモードレーザービーム24a,24b及び24cを使用するため、レーザービームは、レンズシートの背面に付着された熱供与体を横切って走査され、走査はレンズを使って位置合わせをして行われる。記録材料30を支持するステージ45(図8)は、ドライバー46によって走査レーザービーム24に対して移動される。記録材料30が熱供与体52A,52B及び52Cを含むならば、第1の熱供与体52Aは除去され、フルカラー像を得るために2つの新しい(異なるカラーの)熱供与体52B及び52Cを使って繰り返される。
【0032】
上記のように、マルチモードレーザー10a,10b及び10cからのレーザービーム24a,24b及び24cは、出射孔の短手方向に対応する方向において大きな角度で発散する(図3参照)。プリンター20のイメージングシステム60はクロス走査方向におけるレーザービームの発散を低減し、かつ、記録材料30で走査スポット22a,22b及び22cを供給する。イメージングシステム60は、光学要素63a,63b及び63c、収集レンズ64a,64b及び64c、視野レンズ68、走査レンズ50を含んでいる。これらの要素が図2及び図10に示されている。
【0033】
光学要素63a,63b及び63cは、それぞれに対応するレーザー10a,10b及び10cに近接して配置される。これらの光学要素は、クロス走査方向についてのこの発散を低減するために、円筒形あるいはドーナツ形である。円筒形光学要素を使用するならば、これらの要素は走査方向に光学パワーを導入しない。ドーナツ形光学要素を使用するならば、これらの要素は走査方向及びクロス走査方向に等しくない量の光学パワーを導入する。
【0034】
光学要素63a,63b及び63cの背後には、球状収集レンズ64a,64b及び64cが配置する。これらの収集レンズ64a,64b及び64cの機能及び特定のパラメータについては後述する。
【0035】
本発明の一態様によれば、個々のレーザービーム24a,24b及び24cの一部は、残りの部分と異なるように変更される。例えば、個々の収集レンズ64a,64b及び64cは遅延波動板65a,65b及び65cでカバーされた収集開口の半分を有している。これらの遅延板はレーザービームの断面の一部を遮断し、1/2波長、(1+1/2)波長、(2+1/2)波長、…だけレーザービームのこの部分の波面を遅延する。
【0036】
こうして、収集レンズ64a,64b及び64cを出るレーザービーム24a,24b及び24cの各々のそれぞれ半分は、他の半分に対して1/2波長(あるいは等価な量)だけ遅延している。これは、レーザービームの2つの部分が異なる偏光を有すること、及びレーザービームのこれら2つの部分の偏光方向が互いに直交していることを意味している。収集レンズ64a,64b及び64cを出て、波動板65a,65b及び65cを通過していく3つのレーザービームは、ガルボミラー偏向器40へ向けられる。レーザービーム24がガルボミラーに到達するまでに、それらは、視野レンズ68及びウォラストンプリズム69を通過する。ウォラストンプリズム69は、レーザービーム24a,24b及び24cの各々の異なる部分が重なり、より狭いより集束したレーザービームと成る。視野レンズ68、ウォラストンプリズム69及び波動板65a,65b及び65cの機能の詳細な記載は、後に実施例で行う。ガルボミラーによって走査した後、走査ビームは走査レンズ50を通過し、記録材料30に入射する。
【0037】
飛行スポットプリンターのイメージングシステムの構成には2つのアプローチがある。第1のアプローチでは、レーザーの出射孔をイメージングシステムによって記録材料に光学的に結合することを要する。これは、出射孔の像が記録材料上に形成されることを意味する。このアプローチを使用すると、非一様性、ホットスポット、あるいは出射孔の分割が走査スポットの質に影響を与えるだろうし、及び欠陥(artifacts)が印刷物上に形成されるかもしれない。
【0038】
第2のアプローチにおいては、収集レンズ64a,64b及び64cの射出ひとみに位置するレーザーの遠視野は記録材料30に結合される。これは、本発明のこの実施形態であるイメージングシステム60を走査方向に一致する方向に構築する際に利用されるアプローチである(図11参照)。走査方向に一致する方向において、レンズ64の出射ひとみ64´がレンズ64の背面焦点面に位置する。こうして、この方向において、収集レンズ64a,64bあるいは64cの出射ひとみ64a´,64b´あるいは64c´の像が記録材料30上に形成され、そのため、源(出射孔)は記録材料に位置する観察者から無限に離れて見える。記録材料上のスポットが出射孔の像でないため、このアプローチは好まれる。従って、非一様性、ホットスポット、あるいは出射孔の長手方向の分割が欠陥の発生につながらず、像の質に影響を与えない。
【0039】
イメージングシステムパラメータ
図11は、(視野レンズ68を出た)平行線Aを記録材料30上に集束し、中間の像面、例えばガルボミラー40での光軸OAを横切る線Bを平行にするために走査レンズ50を配置することを示している。走査レンズ50の所要焦点距離及び記録材料30での走査ラインの所要距離lが、ガルボミラー40のサイズを決める。例えば、走査レンズ50の焦点距離fが112mmならば、この走査レンズは、記録材料及びガルボミラーから112mmの距離だけ離間した位置に配置しており、ガルボミラー寸法は12mm×12mmである(図12参照)。レーザー10の出射孔12の長さは既知(0.1mmである)であり、またガルボミラー40上の像サイズも既知(0.1mmである)なので、レンズ64a及び64bによって得られる倍率mはm=-12/0.1=-120である。レンズ64a,64bの焦点距離f´及びこの倍率mが、レンズ64a,64bとガルボミラー40との間の距離dを決める。レンズ64a,64bは4.6mmの焦点距離を有するならば、距離dはd=−m・f´=120×4.6mm=552mmである。こうして、レンズ64a,64bはガルボミラー40の前の552mmに配置される。
【0040】
マルチモードレーザー10a,10bからのレーザービーム24a,24bは、ガルボミラー40(図2及び図10参照)で重なるように方向を決められる。視野レンズ68は、ガルボミラー40に近接して配置される。視野レンズ68の焦点距離f″は、距離dにほぼ等しい(すなわち、f″≒d≒552mm)。そのため、走査方向においては、視野レンズ68は収集レンズ64a,64b(図11の線B参照)の中央を通過していく光線を平行にする。平行線は走査レンズ50に入り、記録媒体材料面30上に走査レンズ50によって集束される。こうして、走査方向においては、記録材料30は収集レンズ64a,64bあるいは64cの出射ひとみ64a´,64b´あるいは64c´に結合され、記録材料30でのスポット22a,22bはレンズ64a,64bの出射ひとみ64a´,64b´でのビームプロファイルに対応する。これが、イメージングシステム(ウォラストンプリズムも遅延板もない)を図示した図11に示されている。単純化のために、図11は複数のマルチモードレーザービームのうちの一つとそれに対応する光学だけを図示し、かつ、記録材料上の一つのスポットだけについてその形成を示していることに留意されたい。
【0041】
図13は、本発明の第1の実施形態によるプリンターの他の断面図を示している。この断面図は、クロス走査方向のプリンターを図示し、記録媒体がクロス走査方向の出射孔に結合している。
【0042】
我々は、幾何光学の意味で出射孔を媒体に結合していることに留意されたい(図14)。しかしながら、レーザービームを使用しているので、ガウシアンビーム特性はあてはまる。
【0043】
クロス走査方向に一致する方向においては、レーザー10(一つだけ示されている)は本質的に単一モードレーザーである。図3に示したように、この方向においては、レーザービーム24は大きな角度で発散する。円筒形あるいはドーナツ形の光学要素63のような歪像光学系は、この発散を低減するためにレーザー10に近接して配置される。光学要素63は、円筒レンズとして使用されるファイバー光学セグメント、あるいは勾配付ファイバー(gradient fiber)(例えば、カナダのケベック州アンシャン−ロレットのDoric社製あるいはカリフォルニア州サンタクルーズのBlue Sky Research社製のもの)とすることができる。この光学要素63の焦点距離は、ガルボミラー40でのビームサイズを決める。その焦点距離は短いほど、収集レンズ64の出射ひとみでの(この方向の)ビームサイズは小さく、そのため、ガルボミラー40でのビームサイズは大きくなる。クロス走査方向においては、収集レンズ要素64はガルボミラー面での出射孔の像を形成しないことに留意されたい。その代わり、走査レンズ50は記録材料での出射孔の像を形成する。こうして、クロス走査方向においては、出射孔と記録媒体が結合される。
【0044】
レンズ要素64に対する焦点距離の適切な選択によって、ガルボミラー40でのビームサイズをガルボミラーのサイズに合わせることが可能となる。すなわち、ガルボミラー40でのビームサイズとガルボミラーのサイズは、好ましくは等しく、あるいはほぼ等しくすべきである。この方向でのガルボミラー40のビームサイズは、記録材料30でのスポット22のサイズに反比例する。こうして、ガルボではビームは大きいことが望まれる。しかしながら、ビームが大きすぎると、ガルボミラーに切り取られることになる。
【0045】
例えば、レンズ要素64は110μmの焦点距離を有してもよい。レーザービーム24のクロス走査ビームサイズは、65μmのFWHMである。このレーザービーム24は、クロス走査方向ではレンズ要素63によって整形され、そのため、レーザービームのFWHMウエスト直径は約25μmである。このレーザービームは552にのガルボまでd=552μmの距離にわたって発散し、そこで7.7mmのFWHMサイズを有している。切り取りによるガルボミラーでの損失は、約7.2%である。記録材料30でのスポットサイズは、レーザービームが走査レンズ50で回折されるので、約14μmFWHMである。
【0046】
こうして、(レーザービームの各々に対して)円筒レンズ63を使って、クロス走査方向におけるビームサイズの制御が実行される。ガルボミラー40でのビーム24a,24bのサイズは、円筒レンズ63によってガルボミラーのサイズに合わせられ、そのため、これらのサイズはほぼ等しい(すなわち、15%以上ではなく、好ましくは10%以下の相異)。この解決法は、クロス走査方向における出射孔のサイズにおけるずれは小さいと仮定している。これは、必ずしも事実ではなく、おそらくこれらの変動の補償のための何らかの手段が必要である。同じ生産ロットからのレーザーは、クロス走査方向においてはやや大きくて典型的な広がり角を有していてもよい。これは、付加的なレンズを使用することによって対処されうる。例えば、図16は、一つまたは複数の可動円筒レンズ要素66が、ズームシステムとして作用しかつクロス走査方向におけるレーザービームのビームサイズを制御するために、レンズ64a,64bと視野レンズ68との間の光学経路に配置されることを示している。
【0047】
走査方向におけるスポットサイズの縮小及び強度の再分布
遅延板65a,65b及び65cとウォラストンプリズム69とがないときは、図17に示すように、走査方向29におけるエネルギー分布はほぼガウシアンである。効率的な転写を起こすためには、高密度の走査サイズを有する走査スポット、かなり一様なエネルギー分配が必要となる。こうして、トップが平坦なエネルギー分布が必要とされる。スポットサイズは可能なうちの最小の寸法にすべきである。
【0048】
本発明の一態様面によると、走査スポットの形状は、(1/2波長)遅延板及びウォラストンプリズム69のような偏光光学要素により変形され、そのため、強度分布がほぼ矩形形状となり、また走査スポットのサイズが縮小される。図10は、走査方向に平行な面上での飛行スポットプリンターのイメージングシステム60の断面図を示している。2つ以上のマルチモードレーザーを使用することも可能であるが、この図ではレーザー10a,10bだけを図示している。マルチモードレーザー10a,10bにより供給されたレーザービーム24a,24bは、レンズ64a,64bにより集光され、ガルボミラー40上に像が形成される。レーザービーム24a,24bは典型的には偏光されており、その偏光はP偏光と呼ばれる出射孔の長手方向に平行な方向における偏光である。
【0049】
図17は、レンズ64aあるいは64bの出射ひとみ64a′あるいは64b′に入射するP偏光ビームを示している。レンズ64a,64b及び64cの各々の開口は、遅延板65a及び65bで半分覆われている。これらの遅延板65a,65bは、P偏光からS偏光に(遅延板をでるビームの一部の)偏光を変える。これが図18に示されている。レーザービームのこれら半分は、クロス走査方向で偏光される。これらの偏光(P及びS)は、互いに直交している。
【0050】
マルチモードレーザー10a,10bからのビーム24a,24bはガルボミラー40で重なり合う。ウォラストンプリズム69は、ガルボミラー40に近接して配置される。ウォラストンプリズム69は、ビームのP偏光部上にビームのS偏光部を重ね合わせる。記録材料でのスポット形状についてのこの重なりの効果が図19に示されている。結果は、より高いビーム密度となり、より狭く、より滑らかで、ほぼ矩形のビーム強度プロファイルとなることである。ウォラストンプリズム69と遅延板65a,65bとがない場合における、記録材料30でのレーザービームの強度を図17に示している。Watts/cm2で測定されているようにより高いパワー密度となるので、図19上でのビーム強度は熱印刷に対してよりよい。レーザー印刷は、典型的には図17及び図19上に示したようにしきい値を有している。しきい値での光は、印刷に寄与せずに損失する。スポット内の矩形のエネルギー分布はこの損失を最小にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 先行技術のレンズシートを示す断面図である。
【図2】 複数のマルチモードダイオードレーザーとガルボミラーとを利用する飛行スポットレーザー熱プリンターの第一の実施形態を示す構成概略図である。
【図3】 典型的なマルチモードレーザーの出射孔と出射光を示す模式図である。
【図4】 出射孔の寸法が短い場合のダイオードレーザーの出射孔から出射されたレーザービームコーンを示す作用図である。
【図5】 出射孔の寸法が長い場合のダイオードレーザーの出射孔から出射されたレーザービームコーンを示す作用図である。
【図6】 小さな孔の列を備えた出射孔を有するレーザーの側面図である。
【図7】 レンズシート上の走査スポットの向きを示す模式図である。
【図8】 クロス走査方向上のレンズシート(と熱転染法が使用される場合は、熱供与体)を移すための段階を示すプリンターの模式図である。
【図9】 3つのマルチモードレーザービームを有する熱供与体を露光する熱レーザープリンターの概略流れ図である。
【図10】 走査方向に沿った第1の実施形態の作用図である。
【図11】 走査方向のイメージングシステムを示す作用図である。
【図12】 走査ラインの長さがどのようにガルボミラーのサイズに影響を与えるかを示す作用図である。
【図13】 断面走査方向に沿った第1の実施形態の断面図であり、ガウス型のビーム伝搬を示す作用図である。
【図14】 断面走査方向に沿った第1の実施形態の作用図である。
【図15】 ビームの発散を低減するのに使用されるファイバー光学要素を示す作用図である。
【図16】 走査方向に沿った第2の実施形態の作用図である。
【図17】 ビームを形成するのに偏光手段を使用しないときに、走査方向に沿った収集レンズの出口孔でのビーム強度分布を示すグラフ図である。
【図18】 ビームを形成するのに偏光手段を使用しているときに、走査方向に沿った収集レンズの出口孔でのビーム強度分布を示すグラフ図である。
【図19】 走査方向の記録媒体上のビーム強度分布を示すグラフ図である。
【符号の説明】
10a,10b,10c レーザー
12a,12b,12c 出射孔
18 レンズシート
20 飛行スポットレーザープリンター装置
22a,22b,22c 走査スポット
24a,24b,24c 走査マルチモードレーザービーム
30 記録材料
40 ガルボミラー
50 走査レンズ
60 イメージングシステム
63a,63b,63c 光学要素
64a,64b,64c収集レンズ
64a´,64b´,64c´ 出射ひとみ
65a,65b,65c 遅延板
68 視野レンズ
69 ウォラストンプリズム

Claims (2)

  1. 複数のマルチモードレーザービームを用いて走査スポットを形成する方法であって、
    複数のマルチモードレーザーの出射孔から、マルチモードレーザービームを出射させる段階と、
    前記各出射孔に対向して配置された複数の収集レンズに、前記マルチモードレーザービームを通過させる段階と、
    前記マルチモードレーザービームが、ある偏光を有する第1断面部分と、他の偏光を有する第2断面部分とを備えるように、前記各収集レンズの収集開口の半分をカバーするように配置された複数の遅延波動板に、前記マルチモードレーザービームを通過させ、前記マルチモードレーザービームの断面の一部の偏光を変化させる段階と、
    偏光結合器により、前記マルチモードレーザービームの第1断面部分を第2断面部分に重ねて重畳レーザービームを形成する段階と、
    スキャナーにより、前記重畳レーザービームを偏向させる段階と、
    前記重畳レーザービームを用いて走査スポットを形成する段階と、
    を備えた方法。
  2. マルチモードレーザービームを出射する細長い出射孔を有する複数のマルチモードレーザーと、
    前記各出射孔に対向して配置された複数の収集レンズと、
    前記各収集レンズの収集開口の半分をカバーするように配置された複数の遅延波動板と、
    偏光結合器と、
    前記偏光結合器に近接して配置されたスキャナーと、
    が、前記マルチモードレーザービームの進行方向に沿って順に配置された光学装置であって、
    前記マルチモードレーザービームが2つの異なる偏光部分を有するように、前記遅延波動板が前記マルチモードレーザービームの偏光を変化させ、
    前記偏光結合器が、前記マルチモードレーザービームの2つの異なる偏光部分を重ね合わせて重畳レーザービームを形成し、
    前記スキャナーが、前記重畳レーザービームを偏向させることを特徴とする光学装置。
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