JP4766896B2 - 監視映像処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、監視映像処理装置に関し、特に例えば監視カメラに適用され、監視映像を実時間再生する、監視映像処理装置に関する。
特許文献1に開示されている従来の監視映像装置は、連続的に入力される音声と所定の時間間隔で間欠的に入力される監視映像とを関連付けながらそれぞれ独立して記録し、記録された監視映像を音声に同期させて再生する。
特開平9−247607号公報[H04N 5/7826、G05B 19/05、G11B 20/10、H04N 5/91]
しかし、所定の時間間隔で間欠的に監視映像を記録しているとき、アラームの発生により本来の動作タイミングではないタイミングで取り込まれた映像を含む監視映像を実時間再生することができないという問題がある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、本来の動作タイミングではないタイミングで取り込まれた映像を含む監視映像を実時間再生することができる、監視映像処理装置を提供することである。
請求項1の発明は、所定周期の動作タイミング毎にカメラで監視映像を撮影し、かつマイクによって連続的に音声を取得する監視映像処理装置であって、動作タイミング毎の監視映像データを、当該動作タイミングより前の動作タイミングから当該動作タイミングまでに取得した音声データとともに記録する記録手段、アラームの発生に応答してカメラの動作タイミングを変更する第1変更手段、アラーム発生後に記録手段が記録した音声データのデータ量と所定周期とに基づいて第1変更手段により変更された動作タイミングを特定する特定手段、記録手段によって記録された監視映像データを動作タイミング毎に再生する映像再生手段、およびアラームの発生に応答して映像再生手段の動作タイミングを特定手段によって特定された動作タイミングに変更する第2変更手段を備える、監視映像処理装置である。
請求項1の発明では、監視映像は、カメラによって所定周期で取り込まれる。取り込まれた複数の監視映像は、記録手段によって記録される。ただし、カメラの動作タイミングは、アラームが発生したとき、第1変更手段によって変更される。この動作タイミングの変更は、カメラの動作期間と所定周期とに基づいて、特定手段によって特定される。
録手段によって記録された複数の監視映像は、映像再生手段によって所定周期で再生される。第2変更手段は、アラームの発生に応答して第1取り込み手段によって取り込まれた監視映像に対する映像再生手段の動作タイミングを、特定手段によって特定された動作タイミングに変更する。
このように、第1変更手段の動作タイミングを特定手段によって特定し、映像再生手段の再生タイミングを特定された動作タイミングに変更することで、アラームの発生により本来の動作タイミングではないタイミングで取り込まれた映像を含む監視映像を実時間再生することができる。
請求項2の発明は、請求項1記載の監視映像装置において、特定手段は、アラームの発生後の音声データのデータ量を検出するデータ量検出手段を含む。
請求項2の発明では、アラーム発生後に取り込まれた音声データのデータ量データ量検出手段により検出し、特定手段は、この音声データのデータ量に基づいて第1変更手段によって変更された動作タイミングを特定する。
請求項3の発明は、請求項2記載の監視映像記録装置において、データ量検出手段は、アラームの発生に応答して取り込まれた監視映像およびアラームの発生後に取り込まれた監視映像に対応する音声データのデータ量を検出するアラームサイズ検出手段を含み、特定手段は、アラームサイズ検出手段によって検出された音声データのデータ量と所定周期とに基づいて変更された動作タイミングを特定するアラーム特定手段を含み、第2変更手段は、アラームの発生に応答して取り込まれた監視映像に対する第1再生手段の動作タイミングをアラーム特定手段によって特定された動作タイミングに変更するアラーム変更手段を含む。
請求項3の発明では、アラームの発生に応答して取り込まれた監視映像およびアラームの発生後に取り込まれた監視映像に対応する音声データのデータ量は、アラームデータ量検出手段によって検出される。アラームサイズ検出手段によって検出された音声データのデータ量と所定周期とに基づいて、アラーム特定手段により、アラームの発生に応答して監視映像を取り込んだときの第1取り込み手段の動作タイミングを特定する。そして、アラームの発生に応答して取り込まれた監視映像に対する第1再生手段の動作タイミングを、アラーム特定手段によって特定された動作タイミングに変更する。この場合、音声の記録速度は常に一定であることを利用して記録された音声データのデータ量を検出し、第1再生手段の再生タイミングを変更することによって、本来の動作タイミングではないタイミングで取り込まれた映像を含む監視映像を実時間再生することができる。
請求項の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の監視映像記録装置において、記録手段によって記録された音声を再生する音声再生手段をさらに備える。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1を参照して、この実施例の監視カメラシステム10はカメラ12を含む。カメラ12は、あらかじめSDRAM28に登録された撮影周期毎に、CPU20から与えられる撮影命令に従って被写界を撮影し、撮影された被写界の映像信号を信号処理回路14に出力する。ここで、カメラの撮影周期は常に一定であるが、後述するようにアラームが発生した場合には、アラームの発生前と発生後とで異なってもよい。ただし、その場合でも、アラームの発生前および発生後のそれぞれの期間内では、撮影周期は一定である。
信号処理回路14は、与えられた映像信号を取り込み、取り込まれた映像信号をデジタル信号である映像データに変換する。次に、信号処理回路14は、変換された映像データに色分離、白バランス調整、YUV変換などの処理を施し、書き込みリクエストとともにメモリ制御回路26に映像データを出力する。メモリ制御回路26は、書き込みリクエストに応答して、与えられた映像データをSDRAM28に書き込む。
CPU20は、映像データの圧縮および音声信号の取り込みを行うべく、撮影周期毎に映像圧縮命令および音声処理命令を発生させる。映像圧縮命令はJPEGコーデック30に与えられ、音声処理命令は信号処理回路18に与えられる。
JPEGコーデック30は、映像圧縮命令に従って読み出しリクエストをメモリ制御回路26に出力する。メモリ制御回路26は、読み出しリクエストに応答してSDRAM28に書き込まれている映像データを読み出す。読み出された映像データは、バス38を介してJPEGコーデック30に与えられ、JPEG方式で圧縮される。JPEGコーデック30は、圧縮映像データを生成する毎に、生成された圧縮映像データの書き込みをメモリ制御回路26にリクエストし、メモリ制御回路26はリクエストに応答して圧縮映像データをSDRAM28に書き込む。
一方、信号処理回路18は、音声処理命令に応答してマイク16から音声信号を取り込み、取り込まれた音声信号をA/D変換によってデジタル信号である音声データに変換した後、信号処理回路18の内部に設けられたバッファメモリ18aに書き込む。CPU20は、カメラ12によって被写界を撮影するタイミングにあわせて、バッファメモリ18aに書き込まれている音声データをSDRAM28に転送するため、転送命令を信号処理回路18に与える。転送命令が信号処理回路18に与えられると、音声データはバッファメモリ18aからSDRAM28に転送されて書き込まれる。
CPU20は、映像データの圧縮が終了すると、HDD−I/F32に対して、圧縮映像データおよび音声データのハードディスク36への記録命令を与える。HDD−I/F32は、記録命令に従って圧縮映像データおよび音声データの読み出しリクエストをメモリ制御回路26に出力する。メモリ制御回路26は、読み出しリクエストに応答してSDRAM28から圧縮映像データおよび音声データを読み出し、読み出された圧縮映像データおよび音声データを、バス38を介してHDD−I/F32に出力する。HDD−I/F32は、与えられた圧縮映像データおよび音声データを、HDD34を介してハードディスク36に記録する。
次に、ハードディスク36に記録されている圧縮映像データを再生する場合について説明する。CPU20は、HDD−I/F32に対し、ハードディスク36に記録されている圧縮映像データおよび音声データの読み出しを命令する。HDD−I/F32は、HDD34を介してハードディスク36に記録されている圧縮映像データおよび音声データを読み出し、読み出された圧縮映像データおよび音声データを書き込みリクエストとともにメモリ制御回路26に出力する。メモリ制御回路26は、書き込みリクエストに応答して与えられた圧縮映像データおよび音声データをSDRAM28に書き込む。
CPU20は、圧縮映像データの伸長を行うべく、再生周期毎に映像伸長命令をJPEGコーデック30に与える。JPEGコーデック30は、映像伸長命令に従って読み出しリクエストをメモリ制御回路26に出力する。メモリ制御回路26は、読み出しリクエストに応答してSDRAM28に書き込まれている圧縮映像データを読み出す。読み出された圧縮映像データは、バス38を介してJPEGコーデック30に与えられ、与えられた圧縮映像データはJPEG方式で伸長される。JPEGコーデック30は、伸長映像データが生成される毎に、生成された伸長映像データの書き込みをメモリ制御回路26にリクエストし、メモリ制御回路26は、リクエストに応答して伸長映像データをSDRAM28に書き込む。
CPU20は、伸長映像データの再生を行うべく、ビデオエンコーダ40に映像再生命令を与える。ビデオエンコーダ40は、映像再生命令に従って読み出しリクエストをメモリ制御回路26に出力する。メモリ制御回路26は、読み出しリクエストに応答してSDRAM28に書き込まれている伸長映像データを読み出し、読み出された伸長映像データをビデオエンコーダ40に出力する。ビデオエンコーダ40は、与えられた伸長映像データをコンポジット映像信号に変換し、変換されたコンポジット映像信号をモニタ42に出力する。この結果、被写界の映像がモニタ42に表示される。
CPU20はまた、音声データの再生を行うべく、信号処理回路44に音声再生命令を与える。信号処理回路44は、音声再生命令に応答して読み出しリクエストをメモリ制御回路26に出力する。メモリ制御回路26は、読み出しリクエストに応答してSDRAM28から音声データを読み出し、読み出された音声データを信号処理回路44に出力する。信号処理回路44は、与えられた音声データに所定の再生処理を施し、再生処理が施された音声信号をスピーカ46に出力する。この結果、音声がスピーカ46から再生される。
この監視カメラシステム10では、センサ22によって異常が検出されると、CPU20がアラームを発生させる。そこで、アラーム発生前に撮影された映像を“プリアラーム映像”、アラーム発生時に撮影された映像を“アラーム映像”、アラーム発生後に撮影された映像を“ポストアラーム映像”と定義し、それぞれに対応する音声を“プリアラーム音声”、“アラーム音声”、“ポストアラーム音声”と定義する。
図2に示すように、SDRAM28には、プリアラーム映像エリア28a、ポストアラーム映像エリア28b、プリアラーム音声エリア28c、ポストアラーム音声エリア28d、映像の撮影/再生周期、撮影枚数の設定値などを登録する管理エリア28e、および圧縮前の映像データ/伸長後の映像データを一時的に書き込む表示映像エリア(図示しない)が設けられている。
プリアラーム映像エリア28aおよびポストアラーム映像エリア28bはいずれも複数の格納領域に分割されている。プリアラーム映像エリア28aの各格納領域には、各プリアラーム映像の圧縮映像データがそれぞれ書き込まれる。ポストアラーム映像エリア28bの各格納領域には、アラーム映像の圧縮映像データおよび各ポストアラーム映像の圧縮映像データがそれぞれ書き込まれる。プリアラーム音声エリア28cにはプリアラーム音声データが書き込まれ、ポストアラーム音声エリア28dにはアラーム音声データおよびポストアラーム音声データが書き込まれる。
プリアラーム映像エリア28aには、圧縮されたプリアラーム映像データを書き込むために十分な個数、例えば50個の格納領域が準備されており、プリアラーム音声エリア28cには、プリアラーム音声データを書き込むために十分な容量が準備されている。これらのプリアラーム映像エリア28aおよびプリアラーム音声エリア28cは、いずれもリングバッファとして動作する。このため、圧縮されたプリアラーム映像データおよびプリアラーム音声データは、それぞれプリアラーム映像エリア28aおよびプリアラーム音声エリア28c内でリング状に、つまり循環的に更新される。このため、SDRAM28には、プリアラーム映像エリア28aの格納領域の個数を超える枚数の圧縮されたプリアラーム映像データおよびプリアラーム音声エリア28cの容量を超えるプリアラーム音声データをそれぞれ書き込むことができる。
また、ポストアラーム映像エリア28bには、1枚のアラーム映像データおよび設定された枚数、例えば7枚のポストアラーム映像データを書き込むために8個の格納領域が準備されている。ポストアラーム音声エリア28dには、アラーム映像データに対応するアラーム音声データおよび設定された枚数のポストアラーム映像データに対応するポストアラーム音声データを書き込むことができる容量が確保されている。
図3を参照して、音声の録音と被写界の撮影タイミングとの関係について説明する。監視カメラシステム10が起動されると、マイク16から連続的に取り込まれる音声は、信号処理回路18によって音声データA1に変換され、変換された音声データA1は順次バッファメモリ18aに書き込まれる。CPU20は、管理エリア28eに登録されているプリアラーム映像の撮影周期とタイマ24の計測値との比較によってプリアラーム映像の撮影タイミングであることを検知すると、カメラ12に被写界の撮影を命令する。カメラ12によって撮影されたプリアラーム映像は映像データV1に変換された後、プリアラーム映像エリア28aの格納領域に書き込まれる。このとき、バッファメモリ18aに書き込まれている音声データA1は、プリアラーム音声エリア28cに転送されて書き込まれ、バッファメモリ18aはリセットされる。
同様にして、CPU20は、次の音声データA2がバッファメモリ18aに書き込まれているときに、プリアラーム映像の撮影タイミングであることを検知すると、再びカメラ12に被写界の撮影を命令する。撮影されたプリアラーム映像の映像データV2は、プリアラーム映像エリア28aの次の格納領域に書き込まれる。このとき、バッファメモリ18aに書き込まれている音声データA2は、プリアラーム音声エリア28cに転送されて書き込まれ、バッファメモリ18aはリセットされる。以下同様にして、プリアラーム映像の撮影周期毎に映像データV3、V4・・・および音声データA3、A4・・・がそれぞれプリアラーム映像エリア28aおよびプリアラーム音声エリア28cに順次書き込まれる。なお、プリアラーム映像エリア28aおよびプリアラーム音声エリア28cは、上述のようにリングバッファとして動作するので、その容量を超えるプリアラーム映像データおよびプリアラーム音声データが与えられても、上書きすることによってそれらを書き込むことができる。
CPU20は、センサ22によって異常を検出すると、アラームを発生させると同時に、プリアラーム映像の撮影タイミングか否かにかかわらず、カメラ12に被写界の撮影を命令し、撮影した映像データV5をポストアラーム映像エリア28bの先頭の格納領域に書き込む。このとき、バッファメモリ18aに書き込まれている音声データも同時にポストアラーム音声エリア28dに転送し、ポストアラーム音声エリア28dの先頭アドレスから順次書き込む。その後、管理エリア28eにあらかじめ登録されている設定枚数だけポストアラーム映像を撮影し、撮影された映像データV6〜V12をポストアラーム映像エリア28bの各格納領域にそれぞれ書き込む。このとき、録音されたポストアラーム音声の音声データA6〜A12も同様にしてポストアラーム音声エリア28dに書き込む。
次に、被写界の撮影タイミングではないときにアラームが発生した場合、直前のプリアラーム映像の撮影からアラーム映像の撮影までの時間(アラーム時間)を特定する方法について説明する。例えば、管理エリア28eには、ポストアラーム映像の撮影周期が0.5秒、ポストアラーム映像エリア28bに記録できる映像の撮影枚数が8枚、音声データの記録レートが8kB/秒と登録されている場合、アラーム時間を次のようにして求めることができる。
まず、アラーム映像もポストアラーム映像の撮影周期と同様に0.5秒経過後に撮影されたと仮定した場合に、音声データA5からA12までの録音時間Zを、ポストアラーム映像エリア28bに記録されている映像の撮影枚数から求める。この場合、ポストアラーム映像エリア28bに記録されている映像の撮影枚数は、アラーム映像1枚とポストアラーム映像7枚の合計8枚であるため、音声データA5からA12までの録音時間Zは次のようになる。
[数1]
Z=0.5[秒]*8[枚]
=4.00[秒]
次に、音声データA12の末尾のアドレスを検出することにより、ポストアラーム音声エリア28dに記録されている音声データA5からA12までのデータ量を求める。このようにして求められたデータ量Zを30kBとする。次に、音声データの書き込み速度が8kB/秒と常に一定であることを利用すると、音声データA5からA12の実際の録音時間Yは次のようになる。
[数2]
Y=30[kB]/8[kB/秒]
=3.75[秒]
次に、数1により求められた録音時間Zから数2により求められた録音時間Yを引くことにより、アラーム時間Xがポストアラーム映像の撮影周期と比較して短縮された時間Wを求める。
[数3]
W=Z−Y
=0.25[秒]
したがって、アラーム時間Xは、ポストアラーム映像の撮影周期から数3によって求められた時間Wを引くことにより求められる。
[数4]
X=0.5[秒]−W
=0.25[秒]
このようにして求められたアラーム時間Xを管理エリア28eに登録しておくことにより、監視カメラシステム10は、プリアラーム映像データだけでなく、アラーム映像データおよびポストアラーム映像データも実時間再生することができる。
CPU20は、図4〜6に示すフロー図に従って映像の記録処理を実行する。まず、ステップS1では、初期処理を行う。具体的には、ユーザによって入力されたプリアラーム映像の撮影枚数の設定値およびその撮影/再生周期、ポストアラーム映像の撮影枚数の設定値およびその撮影/再生周期を管理エリア28eに登録する。また、バッファメモリ18a、ポストアラーム映像エリア28bおよびポストアラーム音声エリア28dをリセットする。ステップS3では、音声の録音を開始する。つまり、マイク16によって取り込まれた音声信号を信号処理回路18によって音声データに変換した後、変換された音声データをバッファメモリ18aに書き込む。
ステップS5では、センサ22が異常を検出したため、アラームを発生させたか否かを判断し、NOの場合、ステップS7に進む。ステップS7では、管理エリア28eに登録されているプリアラーム映像の撮影周期とタイマ24の計測値とを比較して、プリアラーム映像の撮影タイミングか否かを判断し、NOの場合はステップS5に戻り、YESの場合はステップS9に進む。ステップS9では、プリアラーム映像の撮影を行い、ステップS11では撮影されたプリアラーム映像の映像データをプリアラーム映像エリア28aに書き込む。また、ステップS13ではバッファメモリ18aに書き込まれている音声データをプリアラーム音声エリア28cに転送して書き込み、バッファメモリ18aをリセットしてステップS5に戻る。
ステップS5でYESと判断した場合は、ステップS15で、アラームの発生を検知すると同時にアラーム映像の撮影を行う。撮影されたアラーム映像の映像データは、ステップS17で、ポストアラーム映像エリア28bに書き込まれる。ステップS19では、バッファメモリ18aに書き込まれているアラーム音声データをポストアラーム音声エリア28dに転送して書き込み、バッファメモリ18aをリセットする。
ステップS21では、ポストアラーム映像の撮影が終了したか否かを判断する。すなわち、管理エリア28eに登録されているポストアラーム映像の撮影枚数の設定値と、ポストアラーム映像エリア28bに書き込まれているポストアラーム映像の映像データの撮影枚数とを比較することにより判断する。その結果、NOと判断した場合、ステップS23で、管理エリア28eに登録されているポストアラーム映像の撮影周期とタイマ24の計測値とを比較して、ポストアラーム映像の撮影タイミングか否かを判断する。その結果、NOの場合はステップS21に戻り、YESの場合はステップS25に進む。
ステップS25では、ポストアラーム映像の撮影を行い、ステップS27では、撮影されたポストアラーム映像の映像データをポストアラーム映像エリア28bに書き込む。ステップS29では、バッファメモリ18aに書き込まれている音声データをポストアラーム音声エリア28dに転送して書き込み、バッファメモリ18aをリセットしてステップS21に戻る。
ステップS21でYESと判断すると、ステップS31で音声の録音を停止する。ステップS33では、ポストアラーム映像エリア28bに記録されたアラーム映像およびポストアラーム映像がすべてポストアラーム映像の撮影周期で撮影されていると仮定した場合に、ポストアラーム音声エリア28dに書き込まれる音声データの録音時間を求める。
ステップS35では、ポストアラーム音声エリア28dに書き込まれている音声データのデータ量を検出する。すなわち、音声データを書き込む前にポストアラーム音声エリア28dをリセットしてその先頭アドレスから音声データを書き込んでいるので、ポストアラーム音声データの末尾アドレスを検索すれば、ポストアラーム音声エリア28dのデータ量を検出することができる。そして、音声データの書き込み速度は常に一定であることを利用して、検出された音声データのデータ量とその書き込み速度とからポストアラーム音声エリア28dに書き込まれている音声データの実際の録音時間を求める。
ステップS37では、まずステップS33で求められた録音時間からステップS35で求められた録音時間を引いた時間を求める。次に、ポストアラーム映像の撮影周期から、求められた時間を引くことによりアラーム時間を求める。このようにして求められたアラーム時間は、管理エリア28eに登録される。
ステップS39では、プリアラーム映像エリア28aに書き込まれている映像データのうち、管理エリア28eに登録されているプリアラーム映像の撮影枚数の設定値だけアラーム映像から遡った枚数の映像データをプリアラーム映像データとして特定する。ステップS41では、特定されたプリアラーム映像データに対応する音声データをプリアラーム音声データとする。このとき、アラーム発生直前の音声データの位置から、プリアラーム映像の撮影周期とその撮影枚数とに基づいて求められた時間に相当する音声データ分だけ遡った位置が、プリアラーム音声データの書き込み開始位置である。ステップS43では、特定されたプリアラーム映像データおよびプリアラーム音声データと、ポストアラーム映像エリア28bおよびポストアラーム音声エリア28dに書き込まれている映像データおよび音声データとをHDD34に転送し、ハードディスク36に記録する。
CPU20はまた、図7および8に示すフロー図に従ってハードディスク36に記録された映像データおよび音声データの再生処理を実行する。ステップS51では、ハードディスク36に記録されているプリアラーム映像データ、アラーム映像データおよびポストアラーム映像データをSDRAM28に転送し、プリアラーム映像データをプリアラーム映像エリア28aに書き込み、アラーム映像データおよびポストアラーム映像データをポストアラーム映像エリア28bに書き込む。また、プリアラーム音声データ、アラーム音声データおよびポストアラーム音声データもSDRAM28に転送し、プリアラーム音声データをプリアラーム音声エリア28cに書き込み、アラーム音声データおよびポストアラーム音声データをポストアラーム音声エリア28dに書き込む。
ステップS53では、SDRAM28に書き込まれているプリアラーム音声データから録音順に音声データの再生を開始する。ステップS55では、プリアラーム映像データの再生周期が経過するまで待機する。具体的には、管理エリア28eに登録されているプリアラーム映像データの再生周期とタイマ24の計測値とを比較することによって判断する。
ステップS57では、最後のプリアラーム映像データの再生が終了したか否かの判断を行う。具体的には、管理エリア28eに登録されているプリアラーム映像の撮影枚数の設定値と、再生されたプリアラーム映像データの撮影枚数とを比較して判断する。その結果、NOと判断した場合は、ステップS59でプリアラーム映像データの再生を行う。すなわち、管理エリア28eに登録されているプリアラーム映像データの再生周期を読み出し、圧縮されたプリアラーム映像データを再生周期毎に伸長する。そして、伸長されたプリアラーム映像データをコンポジット信号に変換してモニタ42に出力する。ステップS61では、プリアラーム映像データの再生周期が経過するまで待機する。そして、プリアラーム映像データの再生周期が経過すると、ステップS57に戻る。
ステップS57でYESと判断した場合、ステップS63でアラーム時間が経過するまで待機する。アラーム時間が経過したか否かの判断は、管理エリア28eに登録されているアラーム時間を読み出し、読み出されたアラーム時間とタイマ24の計測値とを比較することによって行う。アラーム時間が経過すると、ステップS65でアラーム映像データの再生を行う。すなわち、圧縮されたアラーム映像データを伸長し、伸長されたアラーム映像データをコンポジット信号に変換してモニタ42に出力する。ステップS67では、ポストアラーム映像データの再生周期が経過するまで待機する。具体的には、管理エリア28eに登録されているポストアラーム映像データの再生周期とタイマ24の計測値とを比較することによって判断する。
ステップS69では、ポストアラーム映像データの再生が終了したか否かを判断する。具体的には、管理エリア28eに登録されているポストアラーム映像の撮影枚数の設定値と、ポストアラーム映像エリア28bに書き込まれているポストアラーム映像データの撮影枚数とを比較することにより判断する。その結果、NOと判断した場合は、ステップS71で、ポストアラーム映像データの再生を行う。すなわち、管理エリア28eに登録されているポストアラーム映像データの再生周期を読み出し、再生周期毎に圧縮されたポストアラーム映像データを伸長し、伸長されたポストアラーム映像データをコンポジット信号に変換してモニタ42に出力する。
ステップS73では、ポストアラーム映像データの再生周期が経過するまで待機し、ポストアラーム映像データの再生周期が経過すると、ステップS69に戻る。また、ステップS69でYESと判断した場合、ステップS75で、音声データの再生を終了した後、再生処理を終了する。
以上の説明から分かるように、カメラ12によって撮影された監視映像は、所定周期で取り込まれる。取り込まれた複数の監視映像は、SDRAM28に記録される。アラームが発生するとそれに応答して、監視映像を取り込む動作タイミングが変更される。変更された動作タイミングは、監視映像の取り込みを行う動作期間と所定周期とに基づいて特定される。
ハードディスク36に記録された監視映像は、所定周期で再生される。このとき、アラームの発生に応答して取り込まれた監視映像に対する動作タイミングを、変更された動作タイミングに変更する。
このように、アラームの発生に応答して取り込まれた監視映像を再生するとき、その動作タイミングを特定された動作タイミングに変更することによって、本来の動作タイミングではないタイミングで取り込まれた映像を含む監視映像を実時間再生することができる。
また、監視映像の取り込み動作と並行して音声を取り込み、取り込まれた音声のサイズを検出する。この検出された音声のサイズと所定周期とに基づいて変更された動作タイミングを特定でき、特定された動作タイミングを用いれば本来の動作タイミングではないタイミングで取り込まれた映像を含む監視映像を実時間再生することができる。
なお、上述の実施例では、バッファメモリ18aに書き込まれているポストアラーム音声データを、ポストアラーム映像の撮影毎にポストアラーム音声エリア28dに転送して書き込んでいた。しかし、ポストアラーム映像の撮影が終了するまでポストアラーム音声データをバッファメモリ18aに書き込んでおき、撮影終了後にポストアラーム音声データをまとめてポストアラーム音声エリア28dに転送してもよい。
この発明の1実施例を示すブロック図である。 SDRAMのマッピング状態を示す図解図である。 音声データと映像データの関係を示す図解図である。 図1実施例の動作の一部を示すフロー図である。 図1実施例の動作の他の一部を示すフロー図である。 図1実施例の動作のその他の一部を示すフロー図である。 図1実施例の動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。 図1実施例の動作の他の一部を示すフロー図である。
符号の説明
10…監視カメラシステム
12…カメラ
16…マイク
18a…バッファメモリ
20…CPU
22…センサ
28…SDRAM
28a…プリアラーム映像エリア
28b…ポストアラーム映像エリア
28c…プリアラーム音声エリア
28d…ポストアラーム音声エリア
28e…管理エリア
30…JPEGコーデック
36…ハードディスク

Claims (4)

  1. 所定周期の動作タイミング毎にカメラで監視映像を撮影し、かつマイクによって連続的に音声を取得する監視映像処理装置であって、
    動作タイミング毎の監視映像データを、当該動作タイミングより前の動作タイミングから当該動作タイミングまでに取得した音声データとともに記録する記録手段、
    アラームの発生に応答して前記カメラの動作タイミングを変更する第1変更手段、
    アラーム発生後に前記記録手段が記録した音声データのデータ量と前記所定周期とに基づいて前記第1変更手段により変更された動作タイミングを特定する特定手段、
    前記記録手段によって記録された監視映像データを動作タイミング毎に再生する映像再生手段、および
    前記アラームの発生に応答して前記映像再生手段の動作タイミングを前記特定手段によって特定された動作タイミングに変更する第2変更手段を備える、監視映像処理装置。
  2. 前記特定手段は、アラームの発生後の音声データのデータ量を検出するデータ量検出手段を含む、請求項1記載の監視映像装置。
  3. 前記データ量検出手段は、前記アラームの発生に応答して取り込まれた監視映像および前記アラームの発生後に取り込まれた監視映像に対応する音声データのデータ量を検出するアラームデータ量検出手段を含み、
    前記特定手段は、前記アラームデータ量検出手段によって検出された音声データのデータ量と前記所定周期とに基づいて前記変更された動作タイミングを特定するアラーム特定手段を含み、
    前記第2変更手段は、前記アラームの発生に応答して取り込まれた監視映像に対する前記映像再生手段の動作タイミングを前記アラーム特定手段によって特定された動作タイミングに変更するアラーム変更手段を含む、請求項2記載の監視映像記録装置。
  4. 前記記録手段によって記録された音声を再生する音声再生手段をさらに備える、請求項1ないし3のいずれかに記載の監視映像装置。
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