JP4766798B2 - 排水栓装置におけるレリースワイヤ長さ調整機構 - Google Patents

排水栓装置におけるレリースワイヤ長さ調整機構 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴槽、洗面器等の容体に使用され、それらの排水口から離間した部位からの操作で排水口を開閉する遠隔操作式の排水栓装置におけるレリースワイヤ長さ調整機構に関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来、遠隔操作式の排水栓装置には、操作部を押動する度にレリースワイヤを介して栓蓋が開閉するプッシュタイプと、操作部を押動するとレリースワイヤを介して栓蓋が開栓し、同操作部を引っ張ると栓蓋が閉栓するプルプッシュタイプ双方とがある。
プッシュタイプは、操作部側または排水栓側に押動端でロックとロック解除を交互に繰り返す周知のスラストロック機構(例えば特許第2548500号、2548500号、特開平9−203095号等)を備え、操作部(詳細には操作釦)を戻し弾機の反発力に抗して押動操作すると、レリースワイヤを進行させて栓蓋用の支持軸を押動すると共にロックして開栓し、再度その操作釦を押動操作すると、ロックを解除して栓蓋を弾機の付勢力や自重で落下させて閉栓する。レリースワイヤのインナーワイヤは、操作部側または排水栓側に設けられた前記戻し弾機によってロック時及びロック解除共に操作部(詳細には操作釦)を押動可能とするように後退(復帰)する。
プルプッシュタイプは、操作部に摺動抵抗部を備え、その摺動抵抗に抗して操作部(操作釦)を押動してレリースワイヤで栓蓋を押し上げて開栓状態を維持し、操作部(操作釦)をその摺動抵抗に抗して引き上げることによって、栓蓋を自重で落下させて閉栓する。
そして、斯様な排水栓装置のレリースワイヤは、アウターチューブを操作部側の筒部下端、排水栓側の案内部下端に各々取付けて内部のインナーワイヤを筒部内及び案内部内に突出させ、インナーワイヤの一端を筒部に操作可能に挿入される操作軸の下端に連結すると共にインナーワイヤの他端を案内部内の栓蓋用の支持軸に接近もしくは当接する関係としている。
【0003】
ところで、レリースワイヤのアウターチューブは、経年使用によるインナーワイヤとの摩擦抵抗等の関係で僅かながら伸長する。
この現象が生じると、インナーワイヤの案内部内への突出量が変化してスラストロック機構のロック及びロック解除を不確実にして作動不良を起こしたり、栓蓋の開度を小さくして、所定の排水能力を発揮できなくする問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、排水栓装置を装着したまま簡単にインナーワイヤの案内部側への突出量の調整が行なえるレリースワイヤ長さ調整機構を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を解決するために講じた技術的手段は、容体に取付けられる筒部と、その筒部に操作可能に挿入される両端を開放した筒状の操作軸と、該操作軸における筒部外の端部に係脱可能に設けられる操作釦と、前記操作軸内面に螺合された調整棒と、前記調整棒における筒部内の端部に一端が連結されたレリースワイヤのインナーワイヤと、前記調整棒における筒部外の端部に設けられた回転用操作部とを備えていることを特徴とする排水栓装置におけるレリースワイヤ長さ調整機構である(請求項1)。
【0006】
以上の手段によれば、操作釦を外し、調整棒の一端(筒部外の端部)の回転用操作部を回転してその調整棒を操作軸に対して移動させ、それによってその調整棒他端に連結されているインナーワイヤの排水栓側からの突出量を調整可能にする。
即ち、操作部側や排水栓側にスラストロック機構を有し操作釦の押動の度にロックとロック解除を交互に繰り返して開栓、閉栓する排水栓装置、摺動抵抗に抗する操作釦の押し引きで開栓、閉栓する排水栓装置共に、排水栓の開閉機能を損なうことなく容体外のオープンスペースを利用して調整棒の捻じ込み具合で排水栓側への同ワイヤの突出量を一定になるように調整することができる。
【0007】
また、容体に取付けられる筒部と、その筒部に操作可能に挿入される両端を開放した筒状の操作軸と、該操作軸における筒部外の端部に係脱可能に設けられる操作釦と、前記操作軸内面に螺合された調整棒と、前記調整棒における筒部内の端部で一端が押動されるレリースワイヤのインナーワイヤと、該インナーワイヤの筒部内の端部を調整棒における筒部内の端部側に付勢する戻し弾機と、前記調整棒における筒部外の端部に設けられた回転用操作部とを備えた構成を採用するも自由なものである(請求項2)。
この請求項2は、操作釦を外し、調整棒の一端(筒部外の端部)の回転用操作部を回転して戻し弾機の反発力でその調整棒の他端(筒部内の端部)に一端が間接的に当接する関係になっているインナーワイヤの内端を戻し弾機の反発力に抗して押動して、同インナーワイヤの排水栓側からの突出量を一定に調整するものであり、操作部側や排水栓側にスラストロック機構を有し操作釦を戻し弾機に抗して押動する度にロックとロック解除を交互に繰り返して開栓、閉栓する排水栓装置に適用される。
【0008】
以上の手段によれば、スラストロック機構を有する排水栓装置の開閉機能を損なうことなく容体外のオープンスペースを利用して調整棒の捻じ込み具合で排水栓側へのインナーワイヤの突出量を一定になるように調整することができる上、調整棒の捻じ込み時のインナーワイヤの共回りによる捩れを防止する。
【0009】
そして、操作軸と調整棒との螺合部を所要範囲に設け、操作軸の内面と調整棒の外面との間に、調整棒捻じ込み時の摩擦抵抗を大きくする手段を設けていると好適なものである(請求項3)。
【0010】
この手段によれば、摩擦抵抗を大きくする手段が調整棒の緩み(回転)を防止して、排水栓側からのインナーワイヤの調整突出量を保証する。
【0011】
また、操作軸と調整棒との螺合部を所要範囲に設けると共に、前記調整棒における筒部外の端部部位に小径螺軸部を形成し、該小径螺軸部に、調整棒と同軸な操作螺子孔を開孔したロックナットを締結可能に螺着し、該ロックナットに操作釦を係脱可能に設けた構成であっても良いものである(請求項4)。
【0012】
この手段では、操作釦を外し、ロックナットを緩めたり、外して、調整棒の一端(筒部外の端部)の回転用操作部を回転してその調整棒を操作軸に対して移動させ、それによってその調整棒他端に連結されているインナーワイヤの排水栓側からの突出量を調整した後、小径螺軸部にロックナットを操作軸一端(筒部外の端部)に締結することによって調整棒を回転不能にロックする。
【0013】
更に、操作軸が筒部に対して回転不能に係合されていると(請求項5)、調整棒の回転時に操作軸が共回りすることを阻止して、調整作業を容易にし、また回転用操作部が回転工具の係合部であると(請求項6)、ドライバー等の簡易工具を使用してその調整作業が行なえる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明排水栓装置におけるレリースワイヤ長さ調整機構の実施の形態を説明する。
図1〜図4は第1の実施の形態を、図5は第2の実施の形態を、図6は第3の実施の形態を、図7は第4の実施の形態を、図8は第5の実施の形態を、図9は第6の実施の形態を、図10は第7の実施の形態を、図11は第8の実施の形態を各々示している。まず、第1の実施の形態を説明すると、符号Aは排水栓装置である。
【0015】
排水栓装置Aは、図1に示すように排水栓1側にスラストロック機構Sを有し、操作部2からの押動操作力をレリースワイヤWを介してそのスラストロック機構Sに伝達して栓蓋11の支持軸21を上昇させて上昇端でロック(開栓)と、ロック(閉栓)解除とを交互に繰り返す周知の構成になっており、符号92は操作部2と排水栓1とを連絡するガイドチューブであり、このガイドチューブ92内にレリースワイヤWが挿通されている。
【0016】
排水栓1は、排水口b1に設けられ排水口部材b2の口芯部分に抜き差し可能に取付けられる案内部31内にスラストロック機構Sを内装すると共に、そのスラストロック機構Sで栓蓋11の支持軸21を支承可能とし、その案内部31の下端にレリースワイヤWにおけるアウターチューブW1の下端を連結して、インナーワイヤW2のみを案内部31内に進入させた構成になっていること従来と同様である。
案内部31側については、案内部31下端にジョイント金具10を介してアウターチューブW1を固定し、そのジョイント金具10に設けられたプランジャーガイド10aでインナーワイヤW2の下端側をガイドする構成になっている。
【0017】
操作部2は、図1、図2に示すように浴槽や洗面器等の容体Bの上縁面や上縁面の吊持状に設けられた上方開放型のボックス底に取付けられた筒部12と、その筒部12に押動操作可能に挿入される操作軸22と、該操作軸22における筒部12外の端部に係脱可能に設けられる操作釦32と、前記筒部12の下端にアウターチューブW1の上端を連結して筒部12内に進入するインナーワイヤW2が操作軸22で間接的に押動可能とされるレリースワイヤWと、前記操作軸22と筒部12底(下端面)との間に介在された戻し弾機42とを備えた構成になっている。
【0018】
前記スラストロック機構Sを簡単に説明すると、栓蓋11の支持軸21下端に固定された固定歯S1と、その固定歯S1上に同軸をもって回転可能に設けられた回転歯S2と、案内部31の内壁に設けられた鋸歯S3とから構成されている。
そして、操作釦32を押動操作してインナーワイヤW2で支持軸21が上方に押動されると、固定歯S2と共に回転歯S1が鋸歯S3間の溝(図示せず)をガイドとして上昇し鋸歯S3上まで回転歯S1が上昇した時点で固定歯S1との係合によって若干回転歯S2が回転し、押動操作を停止すると鋸歯S3に同回転歯S2が係合してロックして栓蓋11を開栓し、再度インナーワイヤW2で支持軸21が上方に押動されると固定歯S1で回転歯S2を若干回転しつつ上昇させ、押動操作を停止すると回転歯S2が栓蓋11、支持軸21、固定歯S1を含む自重などを受けて鋸歯S3に係合して若干回転した後、同鋸歯S3の溝(図示せず)ガイドにして固定歯S1と共に落下してロックを解除して栓蓋11を閉栓するものである。
【0019】
従って、斯かる排水栓装置Aは、操作釦32を押動操作すると、操作軸22が戻し弾機42の反発力に抗して下降して、インナーワイヤW2の上端側を押し下げ、下端側を押し上げて上記のようにスラストロック機構Sが上昇端でロックして栓蓋11を開栓し、再度操作釦32を押動操作すると、インナーワイヤW2の下端側が上昇して上記のようにスラストロック機構Sのロックが解除して栓蓋11を閉栓する。
【0020】
本実施の形態排水栓装置におけるレリースワイヤ長さ調整機構は、図2に示すように前記筒部12と、その筒部12に操作可能に挿入される両端を開放した前記筒状の操作軸22と、該操作軸22における筒部12外の端部に係脱可能に設けられる操作釦32と、前記操作軸22内面に螺合された調整棒3と、前記調整棒3における筒部12内の端部に一端が連結されたレリースワイヤWのインナーワイヤW2と、前記調整棒3における筒部12外の端部に設けられた回転用操作部4とから構成されている。
【0021】
前記操作軸22は、上端に操作釦32を係脱させる係合部22aを形成し、下端近傍部分に筒部12上端(天井)に係止する抜け止め鍔部22bを周設すると共に、下端側内周面の所要範囲に螺子部22cを突設し、この螺子部22cに調整棒3が螺合されている。
【0022】
前記調整棒3は、前記操作軸22よりも若干長尺に形成され、下端を操作軸22よりも突出させて前記操作軸22の螺子部22cに外周面に螺設された螺子部3aを螺合し、その螺子部3aよりも上位の部分を操作軸22の内径よりも小径とし、下端にレリースワイヤWのインナーワイヤW2上端が連結されている。
【0023】
前記操作軸22と調整軸3の螺子部22c、3aで構成される螺合部5は2cm程度確保されている。
【0024】
前記回転用操作部4は、調整棒3の上端に形成されている。本実施の形態ではマイナスドライバー(回転工具)8を係合させる係合部になっている。
【0025】
従って、長期的使用や経年変化でアウターチューブW1が伸長して常態時(閉栓時)の案内部31内へのインナーワイヤW2の突出量が減少し、操作釦32の動操作してもスラストロック機構Sを良好に作動できる程、回転歯S1を上昇できない時には、前記操作釦32を係合力に抗して人為的に操作軸22先端から外し、操作軸22の上端開口からマイナスドライバー8を差し入れて回動用操作部4に係合し回転させて調整棒3を螺合部5の範囲で下降させてインナーワイヤW2の案内部31内への突出量をスラストロック機構Sの作動を阻害することのない一定量に調整することができる(図3、図4参照)。
【0026】
次に、図5に示す第2の実施の形態を説明すると、この実施の形態は、前記螺合部5を除く操作軸22の内周面と調整棒3の外周面との間に、調整棒3捻じ込み時の摩擦抵抗を大きくする手段6を設けて調整棒3を緩み止め難くした例である。
【0027】
調整棒3捻じ込み時の摩擦抵抗を大きくする手段6は、ゴムブッシュ、軟質樹脂、シリコンシーラント等の接着剤等であり、操作軸22の内周面または調整棒3の外周面に被覆状に設けて、相手側との摩擦抵抗を大きくしてインナーワイヤW2の案内部31内への突出量を一定量に調整した後の調整棒3自体の遊び回転を起き難くして、インナーワイヤW2の調整突出量を一定に維持するようになっている。
尚、この摩擦抵抗を大きくする手段6は、前記螺合部5に接着材を塗布して形成しても構わないものである。
【0028】
次に、図6に示す第3の実施の形態を説明すると、この実施の形態は、前記ような摩擦抵抗を大きくする手段6を設けずにインナーワイヤW2の前記調整突出量を保証する例であり、前記する第1の実施の形態において調整棒3の筒部12外の端部部位に操作軸22内面に干渉しない小径螺軸部22dを形成し、該小径螺軸部22dに、調整棒3と同軸な操作螺子孔17を開孔したロックナット7を締結可能に螺着した構成を採用している。
尚、本実施の形態においては、螺子部3aを除く全ての操作軸22内径よりも小径にしている。
【0029】
ロックナット7には、前記第1の実施の形態と同様に操作釦32を係脱させる係合部22aが形成されている。
【0030】
この実施の形態では、操作釦32を外し、ロックナット7を緩めたり、外した後、前記する第1の実施の形態と同様に操作軸22の上端開口からマイナスドライバー8を差し入れて回動用操作部4に係合し回転させて調整棒3を螺合部5の範囲で下降させてインナーワイヤW2の案内部31内への突出量を一定に調整した後、再度ロックナット7を締結することによって、調整棒3の遊び回転が全く起きないようにすることができる(図6(a)(b)参照)。
【0031】
次に、図7に示す第4の実施の形態を説明すると、この実施の形態は、調整棒3をドライバー8等の工具で回転操作する際の操作軸22の共回り防止する例である。
この実施の形態では、前記筒部12の内部空間の横断面形状を図示するように角形にすると共に前記抜け止め鍔部22bをそれに一致横断面形状に形成して対応している。
尚、操作軸22の外形を角形とし、筒部12の上端壁(天井壁)に設けられた操作軸22の挿通部を操作軸22外形と同形にして対処しても良いものである。
【0032】
次に図8に示す第5の実施の形態を説明すると、この実施の形態は前記するスラストロック機構Sを操作部2側に設けた例を示している。
【0033】
排水栓装置Aは、操作部2側にスラストロック機構Sを有し、操作部2からの押動操作力をレリースワイヤWを介して排水栓1側に伝達して栓蓋11の支持軸21を上昇させる下降端でロック(開栓)と、ロック(閉栓)解除とを交互に繰り返す周知の構成になっている。
【0034】
排水栓1は、排水口(図示せず)に設けられ排水口部材b2の口芯部分に抜き差し可能に取付けられる案内部31下端にレリースワイヤWにおけるアウターチューブW1の下端を連結して、インナーワイヤW2のみを案内部31内に進入させ、そのインナーワイヤW2で案内される栓蓋11の支持軸21が上下に案内される構成になっていること従来と同様である。
【0035】
操作部2は、浴槽や洗面器等の容体Bの上縁面や上縁面の吊持状に設けられた上方開放型のボックス底に取付けられた筒部12と、その筒部12に押動操作可能に挿入される操作軸22と、該操作軸22における筒部12外の端部に係脱可能に設けられる操作釦32と、前記筒部12と操作軸22に亘って設けられたスラストロック機構Sと、前記筒部12の下端にアウターチューブW1の上端を連結して筒部12内に進入するインナーワイヤS2が操作軸22で間接的に押動可能されるレリースワイヤWと、前記操作軸22と筒部12下端(底)との間に介在された戻し弾機42とを備えている。
【0036】
前記スラストロック機構Sは、前記第1の実施の形態と機能を同じくするものであるが、向きを逆にするため簡単に説明すると、操作軸22において筒部12内上端部分に固定された固定歯S1と、その固定歯S1下位に同軸をもって回転可能に操作軸22に設けられた回転歯S2と、筒部12の内壁に設けられた鋸歯S3とから構成されている。
そして、操作釦32を押動操作してインナーワイヤW2で栓蓋11の支持軸21が上方に押動されると固定歯S1と共に回転歯S2が鋸歯S3間の溝(図示せず)をガイドとして下降すると共に鋸歯S3下位に回転歯S2が位置した時点で固定歯S1との係合によって若干回転歯S2が回転し、押動操作を停止すると戻し弾機42の反発力を受けて鋸歯S3に同回転歯S2が係合してロックして栓蓋11を開栓し、再度操作釦32を押動操作してインナーワイヤWで支持軸21を上方に押動されると固定歯S1で回転歯S2が若干回転しつつ下降され、押動操作を停止すると回転歯S2が鋸歯S3に係合して若干回転し同鋸歯S3の溝をガイドにして固定歯S1と共に筒部12の上端(天井)側に落下しロックを解除して栓蓋11を閉栓するようになっている。
符号9は、戻し弾機42の上端を係止すべく操作軸22から突設した係止鍔22eと回転歯S2との間に介在された付勢弾機で、回転歯S2を鋸歯S3に確実に係止させる働きを有するものである。
【0037】
本実施の形態排水栓装置におけるレリースワイヤ長さ調整機構も、前記第1の実施の形態と同様に筒部12と、その筒部12に操作可能に挿入される両端を開放した筒状の操作軸22と、該操作軸22における筒部12外の端部に係脱可能に設けられる操作釦32と、前記操作軸22内面に螺合された調整棒3と、前記調整棒3における筒部12内の端部に一端が連結されたレリースワイヤWのインナーワイヤW2と、前記調整棒3における筒部12外の端部に設けられた回転用操作部4とから構成されているため、同一構成については同一符号を付して説明は省略する。
【0038】
この実施の形態の場合には、固定歯S1が筒部12内面に設けた鋸歯S3の溝に案内される構成のため、操作軸22は回転不能になっており、また前記第1の実施の形態と同様に上下を開口した筒状の操作軸22に調整棒3を螺合し、その調整棒3の下端、即ち調整棒3からの突出端にインナーワイヤW2の上端側を連結すると共に、操作軸22の内面、調整棒3の外面の所要範囲に相互に螺合する螺合部5を形成し、第2の実施の形態と同様にゴムブッシュ、軟質樹脂、シリコンシーラント等の接着剤等の摩擦抵抗を大きくする手段6を設けている。
【0039】
従って、長期的使用や経年変化でアウターチューブW1が伸長して常態時(閉栓時)の案内部31内へのインナーワイヤW2の突出量が減少した時には、操作釦32を係合力に抗して人為的に操作軸22から外し、操作軸22の上端開口からマイナスドライバー8を差し入れて回動用操作部4に係合し回転させて調整棒3を螺合部5の範囲で下降させて案内部31内へのインナーワイヤW2の下端側の突出量を一定量に調整することができる(図8参照)。
そして、操作軸22と調整棒3との間に設けられ調整棒3捻じ込み時の摩擦抵抗を大きくする手段6が、インナーワイヤW2の案内部31内への突出量を一定に調整した後の調整棒3自体の遊び回転を起き難くして、インナーワイヤW2の調整突出量を一定に維持するようになっている。
【0040】
更に、図9に示す第6の実施の形態を説明すると、この実施の形態は、前記第5の実施の形態において摩擦抵抗を大きくする手段6の代わりに、前記第3の実施の形態を付加した例であるため、同一符号を付して具体的な説明は省略する。
【0041】
尚、各実施の形態において、符号10‘は筒部12下端にレリースワイヤWにおけるアウターチューブW1を連結するためにジョイント金具である。
【0042】
続いて、図10に示す第7の実施の形態は、スラストロック機構Sのような開閉機構を使用せずに筒部12内に設けた摺動抵抗部Rの摺動抵抗に抗して操作軸22が押し引きされて、栓蓋11が開閉されるプルプッシュ方式の排水栓装置におけるレリースワイヤ長さ調整機構を示している。
【0043】
この実施の形態は、前記第1の実施の形態における戻し弾機42を排除し、その代わりに操作軸22が抵抗を受けて摺動する摺動抵抗部(案内筒部)Rを設けている。
【0044】
摺動抵抗部Rは、図示するように操作釦32を人為的に押動した時、操作軸22がその押動位置をキープし、引っ張った時にも同様に操作軸がその引っ張り位置をキープする程度の摺動抵抗を操作軸22外周面との間に発揮するようになっている。本実施の形態では、レリースワイヤWの押動範囲は抜け止め鍔部22bが前記摺動抵抗部Rの上端に当接するまでに設定されている。
【0045】
レリースワイヤ長さ調整機構は、前記する各実施の形態どれを採用しても勿論任意なものである。
【0046】
次に図11に示す第8の実施の形態を説明すると、この実施の形態は、前記する第1〜第6の実施の形態のようにインナーワイヤW2の筒部12側の内端を調整棒3に連結するものではなく、インナーワイヤW2の筒部12側内端を受け駒22fで支持し、その受け駒22fを操作軸22に対して捻じ込みによって移動する調整棒3で押動可能にした例を示している。
この実施の形態において、戻し弾機42の一端(上端)を受け駒22fで支持している。
尚、操作部2側にスラストロック機構を有する場合には、その構成部材である固定歯(図示せず)、回転歯(図示せず)は、図11に示す抜け止め鍔部22bと操作軸4における筒部12内端の鍔部22gとの間に配設する。また、操作部側にスラストロック機構がない場合には、前記鍔22gを抜け止め鍔部22bとして使用すれば良いものである。
この実施の形態にあっては、調整棒3とインナーワイヤW2とが分離して戻し弾機42の反発力で間接的に当接関係を構成し、インナーワイヤW2の排水栓1側からの突出量を一定に調整する際に、インナーワイヤW2を回転させることがない。
尚、他の構成は、前記する第1〜第6の実施の形態と同様であるため、同一符号を付して具体的な説明は省略するが、調整棒の緩みを防止するために、第2の実施の形態で示すように摩擦抵抗を大きくする手段を設けたり、その代わりに第3の実施の形態のようにロックナットを使用可能にしたり、第4の実施の形態のように回り止め構造を採用したりすること自由なものであり、図11に示す構造のみに限定されるものではないこと言うまでもないものである。
【0047】
尚、本発明は、例えば浴槽(容体)の上縁面ではなく、浴槽側壁に操作部が設けられる排水詮装置のレリースワイヤ長さ調整機構をも対象とするものである。
【0048】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成した排水栓装置であるから、操作釦を外し、操作軸の上部開口内に存在する調整棒の端部(回転用操作部)を容体外のオープンスペースを利用して回転させるだけで、調整棒が操作軸に対して移動してインナーワイヤの排水栓側からの突出量を調整可能でき、調整操作が非常に簡単である。
【0049】
しかも、前記操作軸内面に螺合された調整棒と、前記調整棒における筒部内の端部に対してインナーワイヤとを分離し、該インナーワイヤを筒部内の端部を調整棒における筒部内の端部側に戻し弾機で付勢する構成にしたものにあっては、操作部側や排水栓側にスラストロック機構を有し操作釦を戻し弾機に抗して押動する度にロックとロック解除を交互に繰り返して開栓、閉栓する排水栓装置において、インナーワイヤの排水栓側からの突出量調整がインナーワイヤを回転させずに行え、同インナーワイヤが捩れることがなく作動が非常に良好になる。
【0050】
しかも、操作軸と調整棒との螺合部を所要範囲に設け、操作軸の内面と調整棒の外面との間に、調整棒捻じ込み時の摩擦抵抗を大きくする手段を設けていると、インナーワイヤの突出量を調整した後の調整棒の緩み(回転)が防止され、インナーワイヤの調整突出量を一定の保証する上で有効である。
【0051】
また、操作軸と調整棒との螺合部を所要範囲に設けると共に、前記調整棒における筒部外の端部部位に小径螺軸部を形成し、該小径螺軸部に、調整棒と同軸な操作螺子孔を開孔したロックナットを締結可能に螺着し、該ロックナットに操作釦を係脱可能に設けた構成にしたものにあっては、インナーワイヤの突出量を一定に調整した後、インナーワイヤのその調整突出量が変化しないように調整棒を回転不能にロックすることができる。
【0052】
その上、操作軸を筒部に対して回転不能に係合している場合には、操作軸を敢えて把持せずとも調整棒を回転操作でき、操作性が著しく向上するし、回転用操作部が回転工具の係合部であると、ドライバー等の簡易工具を使用して家庭でも簡単に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の正面断面図で中間省略して概略的に示す。
【図2】要部の部分拡大断面図。
【図3】回転工具と回転用操作部との関係を示す斜視図で、(a)は、回転工具であるドライバーを挿入しようとする状態を示す、(b)は、回転させてインナーワイヤの突出量を調整している状態を示す。
【図4】レリースワイヤ長さ調整機構と、案内部内のインナーワイヤとの関係を示す調整状態を示す正面断面図で、中間省略し概略的に示す。
【図5】第2の実施の形態の要部を示す部分断面図で、調整状態を示す。
【図6】第3の実施の形態の要部を示す部分断面図で、(a)は、ロックナットを外してドライバーで調整棒を回転操作している状態を示し、(b)は、ロックナットをロックしている状態を示す。
【図7】第4の実施の形態を示す(7)−(7)線拡大断面図。
【図8】第5の実施の形態を示す正面断面図で中間省略して示す。
【図9】第6の実施の形態の部分拡大断面図。
【図10】第7の実施の形態の部分拡大断面図。
【図11】第8の実施の形態の要部の部分断面図。
【符号の説明】
A:排水栓装置 B:容体
22:操作軸 12:筒部
32:操作釦 3:調整棒
W:レリースワイヤ W1:アウターチューブ
W2:インナーワイヤ 4:回転用操作部
5:螺合部 6:摩擦抵抗を大きくする手段
22d:小径螺軸部 7:ロックナット
17:操作螺子孔 8:回転工具(ドライバー)
22a:係合部 42:戻し弾機

Claims (6)

  1. 容体に取付けられる筒部と、その筒部に操作可能に挿入される両端を開放した筒状の操作軸と、該操作軸における筒部外の端部に係脱可能に設けられる操作釦と、前記操作軸内面に螺合された調整棒と、前記調整棒における筒部内の端部に一端が連結されたレリースワイヤのインナーワイヤと、前記調整棒における筒部外の端部に設けられた回転用操作部とを備えていることを特徴とする排水栓装置におけるレリースワイヤ長さ調整機構。
  2. 容体に取付けられる筒部と、その筒部に操作可能に挿入される両端を開放した筒状の操作軸と、該操作軸における筒部外の端部に係脱可能に設けられる操作釦と、前記操作軸内面に螺合された調整棒と、前記調整棒における筒部内の端部で一端が押動されるレリースワイヤのインナーワイヤと、該インナーワイヤの筒部内の端部を調整棒における筒部内の端部側に付勢する戻し弾機と、前記調整棒における筒部外の端部に設けられた回転用操作部とを備えていることを特徴とする排水栓装置におけるレリースワイヤ長さ調整機構。
  3. 前記操作軸と調整棒との螺合部を所要範囲に設け、操作軸の内面と調整棒の外面との間に、調整棒捻じ込み時の摩擦抵抗を大きくする手段を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の排水栓装置におけるレリースワイヤ長さ調整機構。
  4. 前記操作軸と調整棒との螺合部を所要範囲に設けると共に、前記調整棒における筒部外の端部部位に小径螺軸部を形成し、該小径螺軸部に、調整棒と同軸な操作螺子孔を開孔したロックナットを締結可能に螺着し、該ロックナットに操作釦を係脱可能に設けていることを特徴とする請求項1または2記載の排水栓装置におけるレリースワイヤ長さ調整機構。
  5. 前記操作軸が筒部に対して回転不能に係合されていることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の排水栓装置におけるレリースワイヤ長さ調整機構。
  6. 前記回転用操作部が回転工具の係合部であることを特徴とする請求項1または2記載の排水栓装置におけるレリースワイヤ長さ調整機構。
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