JP4766408B2 - ナノ結晶チタン合金およびその製造方法 - Google Patents

ナノ結晶チタン合金およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4766408B2
JP4766408B2 JP2009221214A JP2009221214A JP4766408B2 JP 4766408 B2 JP4766408 B2 JP 4766408B2 JP 2009221214 A JP2009221214 A JP 2009221214A JP 2009221214 A JP2009221214 A JP 2009221214A JP 4766408 B2 JP4766408 B2 JP 4766408B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alloy
processing
phase
temperature
strain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009221214A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011068955A (ja
Inventor
尚学 李
芳樹 小野
和也 井海
洋明 松本
晶彦 千葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku University NUC
NHK Spring Co Ltd
Original Assignee
Tohoku University NUC
NHK Spring Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku University NUC, NHK Spring Co Ltd filed Critical Tohoku University NUC
Priority to JP2009221214A priority Critical patent/JP4766408B2/ja
Priority to TW099131808A priority patent/TWI485264B/zh
Priority to PCT/JP2010/066379 priority patent/WO2011037127A2/ja
Priority to CN201080042635.8A priority patent/CN102510908B/zh
Priority to US13/496,750 priority patent/US9260773B2/en
Priority to EP10818800.4A priority patent/EP2481823B1/en
Publication of JP2011068955A publication Critical patent/JP2011068955A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4766408B2 publication Critical patent/JP4766408B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22FCHANGING THE PHYSICAL STRUCTURE OF NON-FERROUS METALS AND NON-FERROUS ALLOYS
    • C22F1/00Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working
    • C22F1/16Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working of other metals or alloys based thereon
    • C22F1/18High-melting or refractory metals or alloys based thereon
    • C22F1/183High-melting or refractory metals or alloys based thereon of titanium or alloys based thereon
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C1/00Making non-ferrous alloys
    • C22C1/02Making non-ferrous alloys by melting
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C14/00Alloys based on titanium
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22FCHANGING THE PHYSICAL STRUCTURE OF NON-FERROUS METALS AND NON-FERROUS ALLOYS
    • C22F1/00Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Heat Treatment Of Steel (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)
  • Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
  • Forging (AREA)

Description

本発明は、高強度Ti合金およびその製造方法に係り、特に、熱間加工によりナノ結晶を有する高強度で良好な加工性を持つTi合金およびその製造方法に関する。
従来、自動車用部品として使用されるTi合金の中でも、高強度が必要な懸架ばね、エンジン用弁ばね及び二輪車用の懸架ばねには、冷間加工性が優れ、熱処理によって比較的簡単に高強度が得られる、β型に一般分類されるβ型Ti合金が主に使われている。しかしながら、β型Ti合金は、通常、高温で安定なβ相を溶体化処理により室温で準安定にしたものであるため、高価な元素であるV、Mo、およびCrなどのβ安定化元素を多量に含有する必要がある。このため、低廉材で同等な強度を有するTi合金部品の要望が高まっている。
また、β型Ti合金は、α相析出時効処理などの熱処理によって強度を上げるが、機構部品では実用上疲労強度が重要である。ところが、β型Ti合金の破壊は、析出したα相粒内あるいはα相とβ相の境界からき裂が生じて起こり、いずれのき裂の発生もα相とβ相の弾性ひずみ差などが原因と考えられる。このため、β型Ti合金のようなβマトリックス相から時効処理によるα相の析出で強化する構造では、静的強度が優れても疲労強度の向上には限界があった。このような事情から、高価なβ相安定化元素量が少なく、かつ変形し易く強度の低いβ相が少ないニアα型やα+β型Ti合金は、コストや強度の面から自動車部品への応用が要望されている。
一方、例えば特許文献1に開示されているように、代表的なα+β型に分類されるTi−6Al−4V(質量%)合金は、強度、延性及び靭性など機械的性質のバランスが良いことから、全Ti合金生産量の約70%を占めるという普及率の高さがある。このため、Ti−6Al−4V合金は、低廉であり成分や素材強度のばらつきが少ない等の利点がある。
このようなTi−6Al−4V合金の機械的性質は、主に組織の形態に依存しており、等軸晶組織、針状(アシキュラー)組織あるいはそれらの混合(バイモダル)組織であるかによって特性や強度に影響を受ける。一般に、等軸晶組織は、強度、伸び、疲労き裂の発生抵抗性及び塑性加工性に優れている。針状晶組織は、クリープ抵抗性、破壊靱性及びき裂の伝播に対する抵抗性が優れている。また、混合組織は、それぞれの組織の長所を持っている。
特許第3789852号公報
従来のTi−6Al−4V合金の加工による組織制御は、主にβもしくはα+β二相安定温度域での熱間加工により行われてきた。その場合、熱間加工前の出発組織としては、等軸晶α+β相や針状晶α+β相の組織が用いられていた。本発明者らは、部品形状への加工性に優れ高強度を兼ね備えた素材を得るには結晶粒の微細化が有効と考え、等軸晶α+β相や針状晶α+β相の組織を出発組織として種々の加工熱処理を試したが、α結晶粒径は小さくてもマイクロメートルオーダーか、粗大結晶粒との混合になって不均一な組織になり、しかも等軸晶になるとは限らず、部品形状への加工性及びその機械特性は期待できないものであった。
本発明は、安価で普及率が高いTi−6Al−4V系一般規格組成合金、またはニアα型またはα+β型に分類される組織のTi合金の加工性、強度および靭性を大幅に向上させることにより、自動車用部品をはじめとする構造部材のβ型Ti合金に代替する材料として好適なTi合金およびその製造方法を提供することを目的としている。なお、β型Ti合金とは、室温で準安定β相とした後、時効硬化させることができるTi合金に分類される組成を有す合金をいう。
本発明者らは、β型Ti合金組成ではなく、溶体化処理後の通常冷却により室温で単相のβ相とならず、むしろα相率の多いニアα型またはα+β型に分類される低廉Ti合金組成とすることを検討した。そして、部品への成形加工が困難なα相を、結晶粒径がマイクロメートルオーダーの従来組織からナノメートルオーダーの微細等軸晶組織とすることにより、部品への加工性と靭性に優れ、またβ相を極力少なくすることにより高強度と高疲労強度が期待できるTi合金を見出した。さらには、現在まで利用されていなかったα’マルテンサイトを出発組織としたTi合金のナノ結晶粒組織の形成と均一化を達成し、本発明を完成するに至った。
Ti合金は切欠感受性が高く、一旦き裂が発生すると鋼材と比べてき裂伝播速度が速い。このことから、本発明者らは、結晶粒微細化による強度の向上に加え、等軸晶を主な組織にすることで初期き裂生成に対する抵抗性が高まると考え、均一で微細な等軸晶を加工によって生成させれば強度と靭性が向上し、疲労強度の改善が期待できのではないかと思い至った。さらに、熱間加工中に動的再結晶を発生させ、ひずみ0.5以上の変形を受けた領域で80%以上の等軸晶を生成することによって、転位密度が非常に少ない微細等軸晶組織にすると、加工に対する抵抗性が低くなり部品形状への加工性が向上するのではないかとの結論に達した。
Ti合金を溶体化処理後に焼入れするとα’マルテンサイト晶が生成するが、これは溶体化焼入れ過程で無拡散変態にて形成する結晶相であり、β相がそのまま室温まで残留するβ型Ti合金では発現しない。α’マルテンサイト晶は針状で、結晶構造が平衡α晶と同様に稠密六方晶構造であるが、平衡α晶との違いは、急冷により熱的に不安定な結晶相となること、針状組織中に多量の欠陥(α’(10−11)双晶、α’(0001)上の積層欠陥もしくは転位など)を有することなどが挙げられる。なお、「−1」は1の上にバー(−)を付したものを示している。段落001の説明においても同様である。そこで、本発明者らは、このような積層欠陥または転位の集積所はエネルギー的に不安定になり、容易にαの再結晶核生成サイトとして作用することからα+β相と比べて核生成サイトになる場所が多量に存在し、この組織を出発組織として熱間加工すれば均一で微細なナノメートルオーダーの等軸晶が広域に渡り生成し易くなるものと考えた。
すなわち、本発明のTi合金の製造方法は、熱間加工の出発組織として主としてβトランザス温度から急冷することによって生成するα’マルテンサイト相からなる材料に対して、動的再結晶が発現する加工を行うことを特徴としている。
ここで、動的再結晶が発現する加工とは、具体的には、昇温速度50〜800℃/秒で加熱し、700〜800℃の温度範囲ではひずみ速度0.01〜10/秒の速度でひずみが0.5以上になるような加工を行う。あるいは、800℃を超え1000℃未満の温度範囲では、0.1〜10/秒のひずみ速度であって、ひずみが0.5以上になるような加工を行う。熱間加工法としては、プレス加工または押出加工など、加工時に動的再結晶が発現される加工方法を採用する。さらに、熱間加工後には、動的再結晶で生成されたナノメートルオーダーの結晶粒が粗大化しないように、20℃/秒以上の速度で冷却する。
上記のようにして製造されたTi合金は、ニアα型および/またはα+β型Ti合金に一般分類される配合組成であり、平均結晶粒径が1000nm未満の等軸晶が均一に分散した組織からなる。なお、加速電圧20kVのSEM/EBSD法を用いて50000倍で観察判別できる最小の結晶粒径は98nmであるので、本発明における結晶粒径の最小値は、実質的には98nmである。ここで、α+β型Ti合金は、通常の鋳造等の冷却速度により常温でβ相が面積率で10〜50%となるTi合金であり、ニアα型Ti合金は、V、Cr、Moなどのβ相安定化元素を1〜2質量%含んでいるTi合金で、同冷却速度により常温でのβ相は面積率で0%を超え10%未満のTi合金である。ただし、これらを急冷し、ほぼ全域(X線回折法でβ相が検出できないレベル)にα’マルテンサイト組織としたものを出発材とし熱間加工後に得る本発明では、β相の面積率は1.0%以下にすることが望ましい。その理由は、β相の面積率が1.0%を超えると、α相とβ相との界面で破壊が起こる可能性が高くなり、疲労強度の低下を来すからである。なお、β相が常温で50面積%を超過し、マルテンサイト変態を起こさない場合はβ型合金である。
上記のような結晶は、EBSD法でのGOSマップからも分かるように結晶内部に転位がほとんど導入されていない微細で均一な組織であり、従来のTi合金と比べてその強度の向上と部品形状への加工性の向上が期待できる。
前述の特許文献1では、Ti−6Al−4Vα+β型合金の強化法としてα’マルテンサイトを用いている。特許文献1は、熱処理によってα’マルテンサイトの中に針状α晶を析出させて強度と靭性を向上させたものであり、降伏強度と硬さおよび靭性が同時に改善されたとしている。しかしながら、特許文献1の結晶粒が大きな一般組織では、硬さと靭性は反比例の関係にあり、靭性と硬さが同時に向上できることは期待できない。また、靭性の測定は引張試験後の試料の破断面の絞り率から予測しているが、比較例の記載が無く靱性の正確な判断が難しい。
これに対して、本発明では、Ti合金の加工性、強度および靭性を大幅に向上させている。以下、本発明の高強度Ti合金およびその製造方法において、組織及び製造方法を上記のように特定している理由を説明する。
本製法における出発組織であるα’マルテンサイト組織形成のためのTi合金組成としては、通常ニアα型あるいはα+β型Ti合金に分類される組成が適している。たとえば、α型Ti合金に通常分類される組成を以てα’マルテンサイトを全体に生成すべくβトランザス温度以上から急冷すると、βトランザス温度がより高温領域に移動することで加熱エネルギー的に非効率になるとともに、ある温度領域になると脆性なα 相(例えばTi Al)が生成することから、ほぼ全体にα’マルテンサイト組織は得られない。またニアβ型およびβ型Ti合金は、常温でβ相が準安定的に維持されるため、急冷処理してもX線回折或いは前記EBSD分析によってβ相が検出されない程ほぼ全体にα’マルテンサイト相となる組織は得られず、β相が残存することが確認される。したがって、α’マルテンサイトを利用した均一で微細な動的再結晶組織を得ることは期待できない。一方、ニアα型およびα+β型Ti合金に通常分類される組成では、同処理後同分析レベルでほぼβ相が検出されない。したがって、ニアα型およびα+β型Ti合金に分類される組成が良い。
α’マルテンサイト相を出発組織とする理由は、熱的に不安定な相であり、針状組織中に多量の欠陥を有することから、その欠陥場所が再結晶核生成サイトとして容易に作用するためである。また、針状α+β混合組織では、a軸方向であるα<11−20>の転位が主に動くのに対して、α’マルテンサイトでは、a軸方向以外にc軸方向の転位も活発に動くことによって変形能はαより高く、さらにその針状組織の転位交差スポットがα+β混合組織より多方向でかつ多くなる。この交差スポットが核生成サイトとして作用し、熱間加工によって出発組織がα+β相と比べてはるかに多い核生成サイトが存在することになり、したがってα’マルテンサイト相を熱間加工の出発組織として利用することが有利である。
以下に上記数値限定の根拠を示す。以下の数値限定は、出発組織に与えるエネルギー(熱・時間)が結晶粒粗大化や平衡α+β相への変態を起こす余裕を与えないように、短時間で加熱(平衡相の粗大析出防止)し、加工(無数の再結晶核生成サイト産出)後に急冷(再結晶の成長抑制)するとの前提で検討を行った結果である。
昇温速度:50〜800℃/秒
出発組織のα’マルテンサイト相は熱的に不安定な相であるため、昇温速度が50℃/秒未満であると平衡α+β相に相変態する時間の余裕を与えてしまう。一方、昇温速度が800℃/秒を超えると、被加工材の寸法にもよるが、現実的な加熱手段や一連の工程における温度制御が容易でなくなる。また、本発明で得る組織の形成領域を広範囲に得たい場合、表面と内部の温度差が大きくなり過ぎて限界がある。さらに、800℃/秒を超える昇温速度では素材の流動性が表面と内部で差が大きくなり、加工時に割れが生じ好ましくない。よって、Ti合金の昇温速度は50〜800℃/秒とした。
熱間加工温度が700〜800℃のとき、ひずみ速度:0.01〜10/秒
熱間加工温度が800℃を超え1000℃未満のとき、ひずみ速度:0.1〜10/秒
ひずみ:0.5以上
上記熱間加工条件はTi合金の動的再結晶が活発に起こり、α’マルテンサイト相を加工出発組織としたときに均一で微細な等軸晶の平均結晶粒径が1000nm未満になる条件である。加工温度が700℃未満で低温になるほど動的再結晶のための駆動エネルギーが不足し、被加工部での動的再結晶領域が少なく不均一化し、全体組織としては加工によって伸びた粗大α晶と不均一な動的再結晶したナノ結晶組織の混合組織になる。あるいは、動的再結晶が起こらずナノ結晶組織が生成されないこともある。一方、加工温度が1000℃以上になると、β相の生成と成長速度が急増し、平衡β相が粗大化する。そして、その後室温までの冷却によって粗大α相や針状組織に変態する。
次に、加工温度が700〜800℃におけるひずみ速度が0.01/秒未満、加工温度が800℃を超え1000℃未満におけるひずみ速度が0.1/秒未満の場合は、本発明の各加工温度範囲において、組織がα+β変態とその結晶粒粗大化の時間的猶予を与えてしまい、動的再結晶の利点がなくなる。また、実際での操業を考慮すると、生産性の低下などの問題がある。一方、ひずみ速度が10/秒を超える場合は、速い加工速度による変形抵抗の急増、それによる被加工材の割れ、さらに加工装置への過大な負担から実用的ではない。
また、平均結晶粒径が1000nm未満の等軸晶は組織の80%以上は必要である。これは、上記のような組織の面積率が80%を下回ると、市場が要求する強度および靭性の向上が顕著に現れないためである。つまり、Ti合金の全体の80%以上が動的再結晶を生じる加工を受ける必要がある。そのために、加工によるひずみは0.5以上にする必要がある。また、上記のような組織の面積率は、90%以上が好ましく、そのために、ひずみは0.8以上が望ましい。なお、後方散乱電子線回折(EBSD)法によるGOSマップの測定で等軸晶における結晶粒内の方位角度差が3°未満である場合に、転位密度が少なく、部品形状加工性に有効な動的再結晶を生じたことが確認される。したがって、そのような測定による面積率が80%以上、好ましくは90%以上となるような加工を行う。また、上記のような組織は、必ずしも材料全体に形成する必要はなく、製品の使われ方により、動作応力の高い表層側等、必要な領域のみに本発明の加工条件を適用しその加工部内において本発明で規定する面積率で形成してもよい。
上記した0.5のひずみは、上記組織を得る例えば700〜900℃における熱間加工中の変形抵抗曲線から、初期ひずみで変形抵抗の最大値を迎え、その後ひずみ0.5未満までは減少(加工軟化現象)が起こり、0.5以上で動的再結晶がほぼ完了することによりほぼ一定の変形抵抗状態になることが確認されたことから規定している。
なお、本発明におけるひずみは、下記数1によって表される。
Figure 0004766408
加工後の冷却速度:20℃/秒以上
熱間加工後は動的再結晶により生成したナノ結晶粒を粗大化させないために、20℃/秒以上の冷却速度で冷却する必要がある。
本発明のTi合金は、4〜9質量%のAl、2〜10質量%のV、残部がTi及び不可避不純物からなる組成のTi合金であることが望ましい。また、平均結晶粒径は600nm以下であることが望ましい。また、硬さは360HV以上で0.2%曲げ耐力は1400MPa以上であることが望ましい。
本発明によれば、安価で普及率が高いTi−6Al−4V系一般規格組成合金、またはニアα型またはα+β型に分類される組織のTi合金の加工性、強度および靭性を大幅に向上させることにより、自動車用部品をはじめとする構造部材のβ型Ti合金に代替する材料として好適なTi合金が提供される。
本発明の実施例の出発材料であるα’マルテンサイト相からなるTi−6Al−4V一般規格組成合金の組織を示す図である。 本発明の実施例である、出発組織がα’マルテンサイト組織のTi−6Al−4V一般規格組成合金を加工温度800℃、ひずみ速度10/秒で加工したものの、3点曲げ試験後の破断面を示す図である。 比較例である出発組織がα+β混晶組織のTi−6Al−4V一般規格組成合金を加工温度800℃、ひずみ速度10/秒で加工したものの、3点曲げ試験後の破断面を示す図である。 加工前出発組織がα’マルテンサイトの素材とα+β混晶組織の素材を本発明の加工条件で加工中の変形抵抗変化を示す図である。 加工前出発組織が本発明の条件を満たし、加工条件が本発明条件を満たすものと満たさないものの加工温度700〜1000℃、ひずみ速度0.001〜10/秒の場合の後方散乱電子回折像のIPFマップである。 本発明の条件である出発組織がα’マルテンサイト組織のTi−6Al−4V一般規格組成合金を加工温度800℃、ひずみ速度10/秒で加工した場合の後方散乱電子回折像のIPFマップを示す図である。 本発明の条件である出発組織がα’マルテンサイト組織のTi−6Al−4V一般規格組成合金を加工温度800℃、ひずみ速度10/秒で加工した場合の後方散乱電子回折像のGOSマップを示す図である。 加工前出発組織が本発明要件を満さず、加工条件が本発明要件を満たすもの及び満たさないものの加工温度700〜1000℃、ひずみ速度0.001〜10/秒の場合の後方散乱電子回折像のIPFマップを示す図である。 比較例である出発組織がα+β混合組織のTi−6Al−4V一般規格組成合金を加工温度800℃、ひずみ速度10/秒の場合の後方散乱電子回折像のIPFマップを示す図である。 比較例である出発組織がα+β混合組織のTi−6Al−4V一般規格組成合金を加工温度800℃、ひずみ速度10/秒の場合の後方散乱電子回折像のGOSマップを示す図である。 本発明材と比較材の3点曲げ試験結果であって破断伸びと0.2%曲げ耐力との関係を示すグラフである。 本発明材における平均結晶粒径と0.2%曲げ耐力との関係を示すグラフである。
工業的に汎用されているTi−6Al−4V一般規格組成合金(グレード5)をあらかじめ加熱しておいた電気抵抗炉の中で1050℃で1時間保持し、その後氷水冷を行い、α’マルテンサイト相のTi−6Al−4V合金を出発組織材として準備した。図1にα’マルテンサイト組織を示す。試料は高さ12mm、直径8mmで、装置は熱間加工シミュレーターであるサーメックマスター−Z(富士電波工機(株))を用いて試料に対して軸対称圧縮加工を行った。700〜1000℃の範囲から選んだ各温度で5秒間保持後に加工を行い、加工の際のひずみ速度は0.001〜10/秒内から選んだ各値とし、加工による最終ひずみ量は0.8とした。また、加工前の昇温速度は(加工温度−100℃)までは100℃/秒とし、(加工温度−100℃)からは50℃/秒とした。また、加工後の冷却速度は25℃/秒とした。
また、比較例として溶体化焼入れ処理を行っていないα+β混晶組織を出発組織材としたTi−6Al−4V合金に対して同じ加工条件で熱間加工を行った。熱間加工後、加工中心部の断面について走査電子顕微鏡(日本電子(株)JSM−7000F)に装着した後方散乱電子回折(EBSD)装置((株)TSLソリューションズ製、OIM ver4.6)により、結晶粒径、β相面積率及び転位密度の評価を行った。結晶粒径と各結晶方位はEBSD像を基に分析できるIPF(逆極点、Inverse Pole Figure、結晶方位差5°以上を粒界とする)マップから判定した。同様にβ相の面積率は、相マップ(α相とβ相の結晶構造の違い)から判定し、転位密度はGOS(Grain Orientation Spread)マップ分析によって判定した。すなわち、結晶内のあるEBSD焦点とその隣接点との結晶方位角度ズレが3°未満の場合は結晶粒内の転位密度が極めて低い再結晶によって生成した結晶であると判断し、その面積率を測定した。機械的性質は3点曲げ試験を行い、0.2%曲げ耐力を求めた。また、試料の中心部での硬さ測定も行った。
図4は、加工温度700℃、ひずみ速度1/秒で加工した時のひずみに伴う変形抵抗の変化を、加工前出発組織が本発明要件であるα’マルテンサイト組織のものと比較組織としてα+β混晶組織について示したものである。本発明要件を出発組織として加工した場合はひずみ0.05付近をピークに加工軟化現象が観察された後、ひずみ0.5以上で変形抵抗が安定した。これは、先述の通り動的再結晶により転位密度の少ない微細等軸晶の生成を示唆している。一方、比較例のα+β混晶出発組織は変形抵抗の変化があまりなく、加工途上で著しい組織変化は起こっていないことが示唆される。
図5に加工前出発組織が本発明要件を満たし、加工条件が本発明要件を満たすもの及び満たさないものの後方散乱電子回折像のIPFマップを示す。加工温度700〜1000℃、ひずみ速度0.001〜10/秒の範囲でひずみ0.8付近まで加工した場合、本発明範囲内では均一なナノ等軸晶が生成していることが判る。しかも、結晶方位解析結果から本発明例は無配向組織であり複雑な部品形状加工性に優位である。しかしながら、本発明範囲外では粗大なα晶および針状組織が生成した。
図6に本発明の実施例(加工条件800℃、ひずみ速度10/秒)のEBSD法により得たIPFマップを示し、図7にGOSマップを示す。IPFマップから均一で微細なナノ等軸晶が無配向で生成していることが分かる。またGOSマップから、3°未満の結晶方位角度ズレ領域が観察視野内で94.3%であることから、非常に転位密度が低い動的再結晶によって生成したナノ結晶であることが確認された。
図8に加工前出発組織が本発明要件を満さず、加工条件が本発明要件を満たすもの及び満たさないもののEBSD法により得たIPFマップを示す。加工温度700〜1000℃、ひずみ速度0.001〜10/秒の範囲でひずみ0.8付近まで加工した場合、マイクロメートルサイズの結晶と粗大α晶の混晶組織か、粗大針状組織が生成し、機械的性質の向上は期待できないことが確認された。
比較例として図8に示した加工条件(800℃、ひずみ速度10/秒)のEBSD法により得たIPFマップを図9に示し、図10にGOSマップを示す。IPFマップから粗大α相が多く残存していることが分かり、その周りでは動的再結晶が存在している。またGOSマップから3°未満の結晶方位角度ズレが61.1%に止まり、3°以上のエリアが多く組織全体の転位密度が非常に高いことが判る。
加工前出発組織が本発明要件を満たし、加工条件が本発明要件を満たすもの及び満たさないものの後方散乱電子回折像及び機械特性の測定結果を表1に示す。また、表1における平均結晶粒径と0.2%曲げ耐力との関係を図12に示す。加工温度700と800℃でひずみ速度0.01〜10/秒の範囲で加工したものはナノ等軸晶が生成し、β相分率も0.8以下であることからα相とβ相との界面での破壊が起こり難くなる。GOSマップの測定結果から0〜3°以下の結晶方位角度ズレを占める面積も80%以上であり、均一で微細なナノ等軸晶の生成が確認された。特に、図12に示すように、平均結晶粒径が600nm以下では、0.2%曲げ耐力が飛躍的に向上し、450nm以下でさらに向上した。そして、370nmで1806MPaという最高値を得た。したがって、平均結晶粒径は、600nm以下、望ましくは450nm以下がよく、370nm以下がさらに望ましいことが確認された。一方、α’マルテンサイト出発材でもその加工温度やひずみ速度が本発明条件と異なる場合は、針状になるか、結晶粒が粗大化するなど望ましい組織ではなかった。
Figure 0004766408
加工前出発組織が本発明要件を満さず、加工条件が本発明要件を満たすもの及び満たさないものの後方散乱電子回折像及び機械特性の測定結果を表2に示す。等軸晶を出発材とした場合はほぼ全領域で粗大α晶+微細結晶になり、不均一な組織となった。また、β相の面積率が高く、α相とβ相との界面の面積が多いことがわかる。
Figure 0004766408
図11に加工温度800℃、ひずみ速度10/秒、ひずみ0.8付近で加工したものの、本発明(出発組織がα’マルテンサイト)と比較例(同α+β混晶)の3点曲げ試験結果を示す。実施例の場合が3点曲げ試験の0.2%曲げ耐力および最大曲げ応力が高いことがわかる。破断伸びも20%以上であり、鉄鋼材の場合はナノ結晶になると引張試験結果の破断伸びが1〜3%になるのと比較して本実施例の場合は3点曲げ試験の結果で20%以上の良好な結果であり、十分な製品加工性を有しており、実用上良好な靭性(強度×延性)の向上が達成できた。
図2に上記3点曲げ試験後中心部の破断面写真を示す。出発組織がα’マルテンサイト相で加工温度が800℃、ひずみ速度が10/秒、ひずみ0.8付近で加工したものは、ナノ等軸晶が均一に分布することによって均一かつ微細なディンプルパターンとなり、高靭性が示され、さらには高疲労強度が示唆された。
図3に比較例の3点曲げ試験後中心部の破断面写真を示す。α+β混合組織出発組織の加工温度800℃、ひずみ速度10/秒、ひずみ0.8で加工したものは、一部動的再結晶で微細になった領域はディンプルパターンであるが、粗大α相が存在した領域はへき壊パターンであり、靭性、疲労強度が向上していないことが確認された。

Claims (10)

  1. ニアα型および/またはα+β型Ti合金に一般分類され、4〜9質量%のAl、2〜10質量%のV、残部がTi及び不可避不純物からなる組成であり、平均結晶粒径が1000nm未満の等軸晶が均一に分散した組織からなることを特徴とするTi合金。
  2. 加工により組織の変形を受けた部分の任意断面で平均結晶粒径が1000nm未満の等軸晶組織が80%以上の面積率であることを特徴とする請求項に記載のTi合金。
  3. 前記等軸晶が後方散乱電子線回折(EBSD)法による相マップの測定でβ相面積率が0%を超え1.0%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のTi合金。
  4. 後方散乱電子線回折(EBSD)法によるGOSマップの測定で前記等軸晶の結晶粒内の方位角度差が3°未満の結晶の面積率が80%以上であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のTi合金。
  5. 平均結晶粒径が600nm以下であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のTi合金。
  6. 硬さが360HV以上で0.2%曲げ耐力が1400MPa以上であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のTi合金。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のTi合金の製造方法であって、βトランザス温度以上の温度から急冷することによって生成するα’マルテンサイト相を持つTi合金を、動的再結晶が発現する加工方法で加工することを特徴とするTi合金の製造方法。
  8. 昇温速度50〜800℃/秒で加熱し、700〜800℃の温度範囲でひずみ速度0.01〜10/秒、または、800℃を超え1000℃未満の加工温度で0.1〜10/秒のひずみ速度でひずみ0.5以上の加工を行い、20℃/秒以上の冷却速度で冷却することを特徴とする請求項に記載のTi合金の製造方法。
  9. 室温から昇温速度100℃/秒で加熱し、加工温度よりも100℃低い温度から50℃/秒で加熱することを特徴とする請求項に記載のTi合金の製造方法。
  10. 700〜800℃の加工温度で0.01〜10/秒のひずみ速度でひずみ0.8以上の加工を行うことを特徴とする請求項8または9に記載のTi合金の製造方法。
JP2009221214A 2009-09-25 2009-09-25 ナノ結晶チタン合金およびその製造方法 Active JP4766408B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009221214A JP4766408B2 (ja) 2009-09-25 2009-09-25 ナノ結晶チタン合金およびその製造方法
TW099131808A TWI485264B (zh) 2009-09-25 2010-09-20 奈米結晶鈦合金及其製造方法
PCT/JP2010/066379 WO2011037127A2 (ja) 2009-09-25 2010-09-22 ナノ結晶チタン合金およびその製造方法
CN201080042635.8A CN102510908B (zh) 2009-09-25 2010-09-22 纳米结晶钛合金及其制造方法
US13/496,750 US9260773B2 (en) 2009-09-25 2010-09-22 Nanocrystal titanium alloy and production method for same
EP10818800.4A EP2481823B1 (en) 2009-09-25 2010-09-22 Nanocrystal titanium alloy and production method for same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009221214A JP4766408B2 (ja) 2009-09-25 2009-09-25 ナノ結晶チタン合金およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011068955A JP2011068955A (ja) 2011-04-07
JP4766408B2 true JP4766408B2 (ja) 2011-09-07

Family

ID=43796319

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009221214A Active JP4766408B2 (ja) 2009-09-25 2009-09-25 ナノ結晶チタン合金およびその製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US9260773B2 (ja)
EP (1) EP2481823B1 (ja)
JP (1) JP4766408B2 (ja)
CN (1) CN102510908B (ja)
TW (1) TWI485264B (ja)
WO (1) WO2011037127A2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012111991A (ja) * 2010-11-22 2012-06-14 Nhk Spring Co Ltd ナノ結晶含有チタン合金およびその製造方法
KR20150030245A (ko) * 2012-07-02 2015-03-19 니혼 하츠쵸 가부시키가이샤 α+β형 Ti 합금 및 그 제조 방법

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101225122B1 (ko) * 2009-09-07 2013-01-22 포항공과대학교 산학협력단 저 변형량에서의 나노 결정립 티타늄 합금의 제조 방법
JP5758204B2 (ja) * 2011-06-07 2015-08-05 日本発條株式会社 チタン合金部材およびその製造方法
JP5871490B2 (ja) * 2011-06-09 2016-03-01 日本発條株式会社 チタン合金部材およびその製造方法
KR101414505B1 (ko) 2012-01-11 2014-07-07 한국기계연구원 고강도 및 고성형성을 가지는 티타늄 합금의 제조방법 및 이에 의한 티타늄 합금
CN103014574B (zh) * 2012-12-14 2014-06-11 中南大学 一种tc18超细晶钛合金的制备方法
US20140271336A1 (en) * 2013-03-15 2014-09-18 Crs Holdings Inc. Nanostructured Titanium Alloy And Method For Thermomechanically Processing The Same
US20160108499A1 (en) * 2013-03-15 2016-04-21 Crs Holding Inc. Nanostructured Titanium Alloy and Method For Thermomechanically Processing The Same
JP6214217B2 (ja) * 2013-05-29 2017-10-18 一般財団法人日本産業科学研究所 チタン合金の製造方法
CN106756231B (zh) * 2015-11-24 2018-07-13 浙江捷能汽车零部件有限公司 一种纳米晶钛合金紧固件制备方法
CN105951019B (zh) * 2016-07-04 2017-08-25 燕山大学 一种制备多尺度多组态双相钛合金组织的热加工方法
JP7154080B2 (ja) * 2018-09-19 2022-10-17 Ntn株式会社 機械部品
CN112251637B (zh) * 2020-09-29 2022-05-10 中国科学院金属研究所 一种高热稳定性等轴纳米晶Ti-Fe合金及其制备方法
CN112251635B (zh) * 2020-09-29 2022-05-10 中国科学院金属研究所 一种高热稳定性等轴纳米晶Ti6Al4V-Ni合金及其制备方法
CN112251638B (zh) * 2020-09-29 2022-05-10 中国科学院金属研究所 一种高热稳定性等轴纳米晶Ti-Cu合金及其制备方法
CN112251645B (zh) * 2020-09-29 2022-05-10 中国科学院金属研究所 一种高热稳定性等轴纳米晶Ti-Co合金及其制备方法
CN112210737B (zh) * 2020-10-16 2021-08-24 太原理工大学 一种提高Ti-6Al-4V钛合金硬度的两级相变热处理方法
EP4286551A4 (en) * 2021-01-28 2024-03-06 Nippon Steel Corporation TITANIUM ALLOY PLATE, TITANIUM ALLOY COIL, METHOD FOR PRODUCING A TITANIUM ALLOY PLATE AND METHOD FOR PRODUCING A TITANIUM ALLOY COIL

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06272004A (ja) * 1993-03-18 1994-09-27 Seiko Instr Inc チタン合金の加工方法
JPH10306335A (ja) * 1997-04-30 1998-11-17 Nkk Corp (α+β)型チタン合金棒線材およびその製造方法
EP1051533B1 (fr) * 1998-01-27 2002-11-06 Tag-Heuer S.A. Procede de fabrication de pieces de montre en alliage de titane
JP3789852B2 (ja) 2002-05-27 2006-06-28 高周波熱錬株式会社 Ti−6Al−4Vα+β型チタン合金の短時間2段階熱処理方法
JP3793813B2 (ja) * 2002-09-13 2006-07-05 独立行政法人産業技術総合研究所 高強度チタン合金及びその製造方法
US20060127266A1 (en) 2002-09-30 2006-06-15 Harumatsu Miura Nano-crystal austenitic metal bulk material having high hardness, high strength and toughness, and method for production thereof
JP2004143596A (ja) * 2002-09-30 2004-05-20 Nano Gijutsu Kenkyusho:Kk 高硬度・高強度で強靱なナノ結晶金属バルク材及びその製造方法
US20060213592A1 (en) * 2004-06-29 2006-09-28 Postech Foundation Nanocrystalline titanium alloy, and method and apparatus for manufacturing the same

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012111991A (ja) * 2010-11-22 2012-06-14 Nhk Spring Co Ltd ナノ結晶含有チタン合金およびその製造方法
KR20150030245A (ko) * 2012-07-02 2015-03-19 니혼 하츠쵸 가부시키가이샤 α+β형 Ti 합금 및 그 제조 방법
KR102045101B1 (ko) 2012-07-02 2019-11-14 니혼 하츠쵸 가부시키가이샤 α+β형 Ti 합금 및 그 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
TWI485264B (zh) 2015-05-21
WO2011037127A2 (ja) 2011-03-31
CN102510908A (zh) 2012-06-20
US20120168042A1 (en) 2012-07-05
EP2481823A2 (en) 2012-08-01
WO2011037127A3 (ja) 2011-06-03
EP2481823A4 (en) 2014-07-02
TW201116634A (en) 2011-05-16
CN102510908B (zh) 2014-06-04
EP2481823B1 (en) 2016-12-28
US9260773B2 (en) 2016-02-16
JP2011068955A (ja) 2011-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4766408B2 (ja) ナノ結晶チタン合金およびその製造方法
JP5419098B2 (ja) ナノ結晶含有チタン合金およびその製造方法
Sheremetyev et al. Hot radial shear rolling and rotary forging of metastable beta Ti-18Zr-14Nb (at.%) alloy for bone implants: Microstructure, texture and functional properties
Wang et al. Microstructure control and mechanical properties from isothermal forging and heat treatment of Ti–22Al–25Nb (at.%) orthorhombic alloy
JP5725457B2 (ja) α+β型Ti合金およびその製造方法
TWI506149B (zh) 高強度鈦之製備
JP5885169B2 (ja) Ti−Mo合金とその製造方法
JP6540179B2 (ja) 熱間加工チタン合金棒材およびその製造方法
KR101643838B1 (ko) 강도 및 인성이 우수한 자원 절약형 티탄 합금 부재 및 그 제조 방법
He et al. Microstructural evolution and creep deformation behavior of novel Ti− 22Al− 25Nb− 1Mo− 1V− 1Zr− 0.2 Si (at.%) orthorhombic alloy
JP5592600B2 (ja) 熱間型鍛造用の生体用Co基合金素材及びその製造方法
JP6497689B2 (ja) Co−Cr−W基合金熱間加工材、焼鈍材、鋳造材、均質化熱処理材、及びCo−Cr−W基合金熱間加工材の製造方法、焼鈍材の製造方法
JP6673121B2 (ja) α+β型チタン合金棒およびその製造方法
KR101158477B1 (ko) 고강도 및 고연성 티타늄 합금의 제조방법
JP2017002390A (ja) チタン合金鍛造材
Sitdikov et al. Structure and superplasticity of the Al-Mg-TM alloy after equal channel angular pressing and rolling
JP4121300B2 (ja) 高温リラクセーション特性に優れた高強度pc鋼棒およびその製造方法
JP2017002373A (ja) チタン合金鍛造材
JPWO2018193809A1 (ja) 高強度低熱膨張合金
JP7228124B2 (ja) 熱間加工材の製造方法
Jiang et al. Thermomechanical processing of a near-_ titanium alloy and effects on microstructure and tensile properties.
KR20230080695A (ko) 고강도 고균질연성을 가지는 순수 타이타늄 및 그 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110301

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110401

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110602

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4766408

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140624

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250