JP4762724B2 - 擬似立体像の形成方法および擬似立体像を利用する装飾あるいは宣伝・広告方法 - Google Patents

擬似立体像の形成方法および擬似立体像を利用する装飾あるいは宣伝・広告方法 Download PDF

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本発明は、ガラス、プラスチックなどの透明基体に、立体的に見える像、すなわち擬似立体像を形成する方法およびこの擬似立体像の形成方法により形成された擬似立体像を利用する装飾あるいは宣伝・広告方法、さらには装飾体あるいは宣伝・広告体に関する。
従来から、装飾、看板形成、広告、宣伝、表示などを目的として、金属、ガラス、プラスチック、木材パネル、紙などの基板あるいは基体上に、ペンキ、塗料などを用いて図形、文字、風景、人物などを描くことが広く行われている。しかし、ペンキなどを用いての描画には熟練を要し、誰でもがすぐに行えるものではないし、また描画後、この画像が不要となった際に、描画に用いられたペンキなどをきれいに落とすことは通常難しく、基板などの基体の再使用について問題があった。このような問題を解決するため、近年、着色プラスチックシート背面に粘着層を有するマーキングシートを、カッティングマシン(プロッター)を用いてコンピュータカットする、あるいはカッティングナイフにより手工的にカットする方法などによって切断し、必要であればこれを複数の色で行い、このカッティング形成された文字あるいは任意の図形を前記基板などの基体に貼り付け、図形、文字などからなる模様を形成することが広く行われるようになってきた。このマーキングシートを用いる模様形成によれば、ペンキなどを用いての描画に比べ、熟練あるいは特殊な能力を必要とすることなく、簡単に施工を行うことができる。また、マーキングシートによる模様形成では、樹脂シートが粘着剤により基体に貼り付けられているだけであるから、必要がなくなれば適宜の手段により樹脂シートを基体から剥がせば、基体の再使用が容易に可能となる。このようにして、マーキングシートを用いて、看板や電飾看板の作成、広告塔の広告面の形成、壁面の装飾や文字表示、ショーウインドウ、窓ガラスなどの飾り付けあるいは広告表示、会社名などの表示がなされている。
前記マーキングシートは、例えば、カッティングシート、NOCS2500、フォグラス(いずれも株式会社中川ケミカルより市販;「NOCS」、「カッティングシート」、「フォグラス」はいずれも登録商標)など、種々の商品名で既に市販されている。マーキングシートを図1を参照して簡単に説明する。なお、図における各層の層厚は、説明の都合で適宜厚くあるいは薄く表現されており、正確な比率で拡大あるいは縮小されたものではない。これは、他の図においても同様である。マーキングシート1は、図1の部分断面模式図に示されるように、通常、ベースシート2及びベースシート背面に設けられた粘着層3からなっており、また粘着層の保護のため粘着層表面には剥離紙4が貼り付けられている。ベースシート2は、例えば30〜500μm、より一般的には50〜200μm程度の膜厚を有する、着色プラスチックシート、あるいは無色の透明または半透明プラスチックシートから構成されている。前記ベースシート2を構成するプラスチック材料としては、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂などの合成樹脂の単一物、ブレンド物などが代表的なものである。ベースシート3の層構成は通常単層であるが、ラミネートなどの複合層から構成されていてもよい。無色の透明あるいは半透明樹脂シートをベースシートとするフォグラスは、必要に応じ細かい白色顔料粉が混入された透明樹脂シートの表面に微細な凹凸が形成され、これにより、シートを通して透過像を観察した際、少し離れた場所に置かれた物体が明確に視認できないようにされている。フォグラスについては、後ほど図2を参照して詳しく説明する。
なお、市販されているNOCS2500は、1,000mmあるいは1,010mm幅、20m巻とされており、カッティングシートは、L寸は920mm幅、20m巻、R寸は450mm幅12m巻が通常仕様とされている。また、フォグラスは、1,300mm幅、20m巻などとされている。これらマーキングシートのうち、NOCS2500及びカッティングシートは、ベースシート2が表面平滑でベースシートは着色されている。NOCS2500及びカッティングシートは、通常、文字や図形状にカッティングされ、カッティングされたベースシート2と粘着層3を剥離紙4から剥離し、このカッティングされて文字状あるいは図形状とされた粘着層付きの着色されたベースシート2を、ガラス、プラスチック、金属、木材、セメント表面などに貼着することにより、文字、図形、模様などを基材上に形成するために用いられている。
一方、フォグラス5は、図2の部分断面模式図に示されるように、表面に微細凹凸9を有し、無色透明あるいは必要であれば光拡散材を含有させることにより乳白色状の半透明とされたベースシート6の背面に粘着層7が設けられた薄いシートであり、粘着層7上には粘着層の保護のため剥離紙8が付けられている。フォグラスは、従来、ガラス、アクリル板などの透明基材に貼着され、これら透明基材の全面あるいは一部を所謂スリガラス様とする、あるいは窓ガラスに貼付することにより太陽からの熱線の室内への侵入を阻止するための膜として利用されている。さらには、カッティングシートなど着色マーキングシートとともに用いることにより、看板、壁面装飾などの図形の一部としても利用されている。
このようにマーキングシートを用いての看板作成や広告、装飾、表示などは、従来のペンキなどを用いる描画に比べ熟練を要することなく、簡単に施工できるものの、連続的に色濃度が変化する像の作成には向いていない。このような問題に対処するべく、裏面に粘着層が形成されたあるいは形成されていない、必要に応じ表面にインク受理層を設けた透明プラスチックシート、白色表面を有するプラスチックシート、あるいは紙表面に、インクジェットにより描画を行い、得られた印刷像(なお、本明細書では、記録像をも含め印刷像という。)を基体に貼り付けて、広告あるいは装飾を行うことが近時試みられ、広く採用されるようになってきている(例えば、特許文献1、2など参照)。そして、インクジェット像を広告あるいは装飾に用いる際、特に屋外での使用が予定されている場合には、インクジェットインクとして、耐光性に優れた油性インクが通常用いられている(例えば、特許文献3、4参照)。
特開2000−37949号公報 特開平11−245502号公報 特開2004−314594号公報 特開2000−313832号公報
インクジェット記録材に記録(印刷)された像は、マーキングシートを用いたものに比べ諧調性豊かで、画質は従来の写真像に匹敵するものであるが、紙などの平面への像形成であるので、立体感に乏しいという問題がある。従来インクジェット法を含め印刷などで得られた像を立体的な像と感じさせる方法としては、発泡性インクなどを用い立体的な印刷像を実際に形成する方法、レンチキュラーレンズを用いて印刷像を立体的に感じさせる方法が代表的なものである。しかし、前者の方法ではインクとして特殊なインクを用いることが必要とされ、コスト的に問題があるし、また得られた画像の品質や立体感についても限界がある。後者の方法も、レンチキュラーレンズを用いなければならないことから、コスト面、装飾性、製造の煩雑性、凹凸基板への適応性、大面積を有する表示への対応などの観点から問題を有するものであった。
本発明は、上記の如き問題のない、すなわち従来のインクジェット法で形成された像を利用しながら、発泡性インクやレンチキュラーレンズなど特別の材料、装置を用いることなく、簡単かつ安価に、立体的に見える(立体効果が付与された)像を形成する方法、すなわち擬似立体像を形成する方法を提供することである。
また本発明は、上記擬似立体像を形成する方法により得られた擬似立体像を利用する装飾あるいは広告方法、さらには装飾体あるいは広告体を提供することである。
本発明は、擬似立体像を形成する方法において、
表面に微細な凹凸を有する第一の透明樹脂フィルムの前記凹凸面に、インクジェット法により第一の印刷像を形成する工程、
表面に微細な凹凸を有する第二の透明樹脂フィルムの前記微細凹凸面に、インクジェット法により前記第一の印刷像と像の向きが鏡像の関係にある第二の印刷像を形成する工程、及び
前記第一の印刷像を有する第一の透明樹脂フィルムと、前記第二の印刷像を有する第二の透明樹脂フィルムとを位置合わせした状態で、透明基板を挟んで透明基板の表裏面に貼着する工程、
を有することを特徴とする擬似立体像の形成方法である。
また、本発明は、前記透明樹脂フィルムの微細な凹凸が、エンボスにより形成され、凹凸面の算術平均粗さRaが5〜20μmであることを特徴とする上記擬似立体像の形成方法である。
また、本発明は、前記インクジェット法での印刷に用いられるインクが油性インクであることを特徴とする上記いずれかの擬似立体像の形成方法である。
また、本発明は、前記表面に微細な凹凸を有する透明樹脂フィルムは、裏面に粘着層が設けられていることを特徴とする上記いずれかの擬似立体像の形成方法である。
また、本発明は、上記いずれかの擬似立体像の形成方法において、前記第一の透明樹脂フィルム表面及び前記第二の透明樹脂フィルム表面に形成された、像の向きが互いに鏡像の関係にある第一の印刷像と第二の印刷像の大きさが同じ大きさであり、これらの像が透明基板を挟んで、0.5〜5mmずれた状態となるよう位置合わせされ、透明基板の表裏に貼着されることを特徴とする擬似立体像の形成方法である。
また、本発明は、上記いずれかの擬似立体像の形成方法において、前記第一の透明樹脂フィルム表面及び前記第二の透明樹脂フィルム表面に形成された、像の向きが互いに鏡像の関係にある第一の印刷像と第二の印刷像の大きさが異なり、かつ正像である第一の印刷像より、像の向きが該第一の印刷像と鏡像の関係にある第二の印刷像が、正像に対し1.01〜1.10倍大きく、これら第一および第二の印刷像を透明基板面の任意の位置で印刷像が大小関係で重なるように位置合わせされ、透明基板の表裏に貼着されることを特徴とする擬似立体像の形成方法である。
また、本発明は、上記いずれかの方法により形成された擬似立体像を用いる装飾あるいは広告方法である。
また、本発明は、透明基板の一方の面に、インクジェット法により形成された第一の印刷像を表面の微細な凹凸面に有する第一の透明樹脂フィルムが貼着され、また透明基板の他の面に、インクジェット法により形成された第一の印刷像と鏡像の関係にある第二の印刷像を表面の微細な凹凸面に有する第二の透明樹脂フィルムが、第一の印刷像に対し位置合わせされて貼着されてなることを特徴とする装飾体あるいは広告体である。
上記装飾体あるいは広告体において、前記第一の透明樹脂フィルムおよび前記第二の透明樹脂フィルムが、裏面に粘着層を有し、表面に微細な凹凸を有するマーキングシートからなることを特徴とする装飾体あるいは広告体である。
発明の作用効果
本発明においては、インクジェット法により第一の印刷像が形成された、表面に微細な凹凸を有する第一の透明樹脂シートと、インクジェット法により形成され、前記第一の印刷像と像の向きが鏡像関係、すなわち第一の印刷像を裏返した像の関係とされた第二の印刷像が形成された、表面に微細な凹凸を有する第二の透明樹脂シートとが、透明基板の両面に互いの該当する像の位置が表裏で重なるように位置合わせして貼着される。これら第一及び第二の印刷像は、前記のとおり透明樹脂シート上にインクジェット法により形成されていることから、印刷像は透明であり、第一の印刷像側から見ると、第一の印刷像を通して第二の印刷像が、反対に第二の印刷像側から見ると、第二の印刷像を通して第一の印刷像が透明基板を通して透視できる。しかし、これらの印刷像は、表面に微細な凹凸を有する透明樹脂シート上に形成されていることから、例えば第一の印刷像を通して第二の印刷像を見る場合、第二の印刷像は明りょうに見ることができるものの、第二の印刷像の背面からの光は第二透明樹脂シートの表面の凹凸、さらには第一の透明樹脂シートの表面の凹凸により直進することができず、拡散されることから、第二の印刷像の背景は観察できず、いわば半透明のスリガラス上に第二の印刷像が形成されているように見える。第二の印刷像は、白い紙の上に印刷された像に比べると、透明感のある像として観察できるが、白い紙の上に印刷された像ほど印象的な像としての観察はされないし、第一の透明樹脂シートの表面の凹凸により幾分像が薄れた状態で観察される。一方、第一の印刷像は、透明な像であり、第二の印刷像がその下に透けて見えることから、第一の印刷像を単独で見る場合に比べると幾分印象が薄い像となる。このように、本発明においては、第一および第二の印刷像の印象が、それぞれ単独の印刷像として観察されるほどには印象強いものではなく、しかも上下に同じような像が存在することになる。しかし、これら両印刷像がそれぞれ単独の印刷像としてみた場合に比べ幾分印象が薄れることによるものと考えられるが、前記第一および第二の印刷像を担持する透明基板を、例えば第一の印刷像側(正面側)から見ると、第一の印刷像と、第二の印刷像が全体で一つの像として感ぜられる。
前記第一および第二の印刷像は透明な着色像であることから、例えば、第一の印刷像と第二の印刷像が、像の向きは鏡像の関係であるが同じ大きさであり、しかも像が正面から見たとき全く重なった状態で位置合わせされ透明基板に貼り付けられていると、像の色濃度が2倍となり、全体としては明りょうな像として観察され、印刷像が例えば風景などのように奥行きのあるものである場合、第一あるいは第二の印刷像を単独で透明基板に貼り付けた場合に比べ、立体感のある風景と感じられる。単独で前記印刷像を有する透明樹脂シートを基板に貼着した場合に比べ、より立体感のある像と感じられるのは、前記のとおり、像濃度が全体として濃くなることと、これに伴い像の諧調性がより高くなること、さらには第一の印刷像と第二の印刷像との間に透明基板が存在し、両印刷像の間に空間が存在することによるものと考えられる。
このとき、例えば第一の印刷像と第二の印刷像が、像の向きは鏡像の関係であり、かつその大きさが同じ大きさであり、しかも幾分横方向(人が観察する際の横方向)にずれたような状態とすると、像の輪郭部分では横方向に幾分ずれた同じ象が透明基板を挟んである幅を持って透明基板の前後に存在することになり、両印刷像の合成効果により、より像が立体的に感じられる。縦方向あるいは斜め方向に幾分ずらされた場合も、ずらさない場合に比べると、観察される像はより立体的に感じられる。なお、斜め方向を含め横方向にずらされた場合が縦方向のみずらされた場合に比べると立体感が得られやすい。これは人の目が横方向に並んでいることに起因するものと考えられる。なお、第一の印刷像と第二の印刷像が正面から見た場合に両者重なるように貼り付けた場合においても、少し正面斜め方向からこれをみると、第一の印刷像と第二の印刷像は互いにずれた状態となっており、このような場合にも結果的には、第一の印刷像と第二の印刷像を少し横方向にずらして透明基板に貼り付けた場合と同様の効果となる。
これとは別の態様として、第二の印刷像が、第一の印刷像に対し鏡像の関係にあるが、印刷像の大きさが異なる場合にも、上記と同様の効果が見られる。例えば、第一の印刷像(正像)側から見る場合、第二の印刷像が、像の向きは鏡像関係であるが、第一の印刷像よりやや大きい倍率で印刷されており、これらの像が例えば基板の中央で位置合わせされて基板に貼着されている場合、基板の中央付近では、鏡像関係にある背面の第二印刷像の上に、これに比べ一回り小さい第一の印刷像が存在することになる。この態様では、前記した各態様に比べ、さらに立体感のある像を観察することができる。この場合においては、特に基板の中央部付近において強い立体感が創出できるが、基板の大きさが大きい場合には、基板周辺部(印刷全像の周辺部)において、第一の印刷像と第二の印刷像のずれが大きくなることにより、立体感が薄らいでくる。
上記第一の印刷像と第二の印刷像の大きさが異なる場合において、第一の印刷像と第二の印刷像の位置合わせを基板中央部で行うことを述べたが、これは印刷像を担持する透明樹脂シートが透明基板と同じ大きさであることを前提に、基板あるいは印刷像の中央付近で第一の印刷像と第二の印刷像の位置合わせを行ったものである。しかし、透明樹脂シートの大きさが透明基板の大きさに比べ小さい場合とか、透明基板の一部に印刷像が形成されているなど、印刷像の中央が基板の中央と一致しないような場合には、印刷像の中央部で第一の印刷像と第二の印刷像の位置合わせを行ってもよい。また、位置合わせは基板あるいは印刷像の中央付近である必要はなく、立体感を強調したい印刷像部分で、第一の印刷像と第二の印刷像の位置合わせを行ってもよい。そうすることにより、位置合わせを行った個所において、特に強い立体感を有する像を創出することができる。
本発明の方法で得られた像は、透明性に優れ且つ立体感に優れた写真印刷像となることから、装飾目的あるいは広告目的で特に好ましく利用することができる。
発明の実施の形態
本発明においては、擬似立体像を形成するため、表面に微細な凹凸を有する第一および第二の透明樹脂フィルム上に、インクジェット法により、互いに鏡像の関係にある像を形成することが必要とされる。先ず、インクジェット法により印刷を行う際に用いられるインクとしては、水性(水系)インクと油性(溶剤型)インクが知られている。これらインクの内、油性インクは水性インクに比べ、一般に耐光性が優れている。本発明の方法で得られる擬似立体像は、装飾あるいは広告媒体として特に優れたものであり、屋外で用いられることも多いことが予想される。このように印刷像を屋外に置くような場合は、油性インクによりインクジェット印刷を行うことが好ましい。油性インクを用いるインクジェット印刷装置およびインクは、既に多数市販されている。それらのいくつかを挙げると、インクジェット印刷装置としては、株式会社ミマキエンジニアリングのJV3(SS2、SS)、ローランドディー.ジー.株式会社のSOLJET(ECO−インク)、武藤工業株式会社のラミレス(ECO−インク)、株式会社ルキオのJet5000、セイコーアイ・インフォテック株式会社の100S(EG−Outdoor Ink)などである。なお、カッコ内は使用インクの例である。
本発明において、インクジェットインク受容体として用いられる、前記表面に微細な凹凸を有する第一および第二の透明樹脂フィルムについて説明すると、該透明樹脂フィルムは、表面の凹凸面がインクジェットインクに対し親和性であることが要求される。このようなインク親和性の樹脂としては、油性インクを用いて記録する場合には、例えば軟質ポリ塩化ビニルのようなポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニルのようなポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、アクリル系樹脂などのビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、セルロース系樹脂、アルキッド樹脂などの樹脂の単一物、ブレンド物などが代表的なものとして挙げられる。インク受容性はシート表面の特性により決定されることから、基材の透明樹脂シート表面にのみ上記樹脂層が設けられたものであってもよいし、あるいは樹脂がシート形成性であれば上記樹脂により形成した単一シートからなっていてもよい。前記インク受容性表面層の厚さは、例えば10〜30μm程度あればよい。
一方、水性(水系)インクに適したインク受容層としては、水溶性あるいは親水性高分子物質が用いられる。具体的にはゼラチン、カゼイン、でんぷん、多糖類等の天然高分子、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリメタクリル酸、ポリアクリル酸ソーダ、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、水溶性ポリエステル、ポリエチレンオキサイドとその架橋物等の合成高分子が挙げられる。通常これらの水溶性あるいは親水性高分子物質は、透明基材シート上に、例えば10〜30μm厚の層として設けられる。なお、水性インクとしては着色剤及び水性、溶媒、その他の添加剤からなる。着色剤としては直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料あるいは食品用色素等の水溶性染料が好ましく用いられる。
これらインク受容層を含め本発明の透明樹脂シートには、樹脂シートの透明性あるいは形成される印刷像の画質を損なわない範囲で、界面活性剤、酸化防止剤、紫外線防止剤、可塑剤、蛍光増白剤、光拡散材等が含有されていてもよい。透明樹脂シートは、印刷される像を自然な色で見せるため、無色透明樹脂シートであることが好ましい。勿論、装飾効果を上げるなど、特別の目的のためには、着色透明樹脂シートが用いられてもよい。
一方、透明樹脂フィルムの表面に形成される微細な凹凸は、該透明樹脂シートを通してみたときに、樹脂シートの裏面側から少し離れた(例えば3〜10cm程度離れた)位置にある物体などはボケて見え、それより物体が離れると、もはや視認できない程度の凹凸であることが好ましい。これにより、透明基板に貼着されたインクジェット印刷像を見る人は、透明基板の表裏に貼着された印刷像のみを見ることができ、表裏の印刷像のずれなどから、透明基板の表裏の像の合成画像を一つの像として認識することにより、印刷像を立体的な像として認識することになる。この透明樹脂シート表面に形成された微細凹凸は、算術平均粗さRaが、好ましくは5〜30μmの範囲、より好ましくは〜20μm、さらに好ましくは8〜12μm程度のものである。ここでの算術平均粗さRaは、JIS
B 0601(1994)に準拠して測定された値である。この凹凸はエンボスによって形成されたものが好ましい。前記微細凹凸は、サンドブラストによっても形成可能であるが、サンドブラストによる場合は、幾分樹脂シートの透明性が損なわれると共に、シート全面に亘って均一の凹凸を形成することが難しいため、好ましい方法とまではいえない。なお、算術平均粗さRaは、測定された粗さ曲線から、その平均線の方向に基準長さl(エル)だけ抜き取り、この抜き取り部分の平均線から測定曲線までの偏差の絶対値を合計し、平均した値であり、下記式により算出されたものである。

インクジェット法により前記第一の透明樹脂シートと前記第二の透明樹脂シートに、鏡像関係となる印刷像を形成するには、写真、印刷物などをまずスキャナで読み取る、あるいはデジタルカメラで撮影した画像のデータをコンピュータに入力して、このデータを第一の印刷像(正像)を作成するためのデータとして用いる。一方、これと鏡像関係にある画像データは、前記コンピュータに記憶された第一の画像データのデータ処理により鏡像画像を作成する。このときの画像は、第一の画像と裏表を合わせるとぴったり画像が重なる、すなわち鏡像となっているだけで、画像そのものの大きさは同じ大きさ(等倍率)である。本発明においては、第一及び第二の印刷像として、印刷像が鏡像関係であって、同じ大きさのものを用いる場合と、他の態様として第一の印刷像に比べ第二の印刷像は鏡像関係で、しかも像の大きさが大きい場合とが含まれる。後者の拡大第二印刷像を得るためには、先のデータ処理で得た鏡像画像全体を均一に拡大する、あるいは必要であれば像の一方向のみ拡大するなどし、この画像データを印刷データとして用いればよい。また、透明基板に貼着される印刷像の大きさが大きい場合には、例えば、拡大倍率をそれほど大きいものとしない場合でも、中心付近で表裏の像が重なるように像の位置合わせをしても、印刷像の周辺領域になると像のずれの幅が大きくなり、周辺領域において擬似立体像が得られないような状態となることがある。このような場合には、第二の画像データを作成する際、印刷予定画像範囲を複数の領域に分割し、個々の分割画像をそれぞれ拡大した画像を形成し、この拡大した分割画像が元の分割画像範囲に収まるように画像周辺部をカットし、これらを合成することにより、拡大された分割画像が複数存在するように作成してもよい。また、像の拡大は、前記のとおり横方向あるいは縦方向のみの拡大としてもよいし、縦方向と横方向の拡大倍率を変えてもよい。
上記画像データにより前記第一および第二の透明樹脂シートにインクジェット法により印刷像が印刷される。こうして作成された印刷像を担持する第一および第二の透明樹脂シートは、透明基板に貼着される。
透明樹脂シートが貼着される透明基板としては、ガラス及びアクリル板などの透明な合成樹脂板が挙げられる。透明基板の厚みは任意でよいが、好ましくは2〜20mm程度、より好ましくは5〜15mm程度である。基板の厚みが薄くなると、基板の表裏に貼着された印刷像が近接することによると考えられるが、立体感が薄れる傾向になる。一方、あまりにも表裏の像が離れすぎていると、表裏の像を一体の像として認識できなくなることによるものと考えられるが、この場合にも透明基板の印刷像が立体感をもって感じられなくなる傾向がみられる。また、透明基板が厚くなると、第二の印刷像が第一の透明樹脂シート表面の凹凸によりボケてくるため、第二の印刷像の視認が難しくなり、立体感が高めたれた像を得ることが難しくなるという問題もある。
また、透明基板に前記第一及び第二の透明樹脂シートを貼着するには、印刷像を担持する透明樹脂シートあるいは透明基板に接着剤を塗布し、透明樹脂シートを透明基板に接着してもよいし、表面に微細な凹凸を有する透明樹脂シートの裏面に粘着層を予め設けておき、インクジェット法により印刷像を形成した後、剥離紙を剥がし、粘着層を介して透明樹脂シートを透明基板に貼着するようにしてもよい。すなわち、本発明においては、印刷像を担持する透明樹脂シートの透明基板への貼着は、接着剤による接着であっても、粘着剤による粘着であってもよい。本発明においては、第一の印刷像を通して第二の印刷像を視認することが必要とされることから、接着剤および粘着剤は、透明であることが必要とされる。
このような透明接着剤あるいは透明粘着剤としては、従来公知の無色透明な接着剤あるいは粘着剤のいずれのものをも用いることができる。このような接着剤あるいは粘着剤の例としては、例えば、アクリル系、塩ビ/酢ビ系、ゴム系などの粘着剤、例えばアクリル系、エポキシ系、ポリウレタン系、ポリエステル系などの接着剤が挙げられる。具体的には、ポリエステル樹脂、ポリアクリル酸エステル及びアクリル酸エステル共重合体、ポリ酢酸ビニル及び酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、合成ゴム、塩化ゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合体等を挙げることができる。接着(粘着)層の層厚は任意の厚さでよく特に限定されないが、通常20〜200μmとされる。
しかし、インクジェット法により形成された印刷像を担持する表面に微細な凹凸を有する透明樹脂シートを接着剤により接着する場合、接着面積が大きくなればなるほど、接着剤層を塗布するために時間が必要とされ、また接着剤を均一に塗布することも困難となる。このため、本発明においては、表面に微細な凹凸を有する透明樹脂シートの裏面に粘着層を予め設けておき、インクジェット法により印刷像を形成した後、粘着層を介して透明樹脂シートを透明基板に貼着する方法が好ましい方法である。なお、粘着層上には、通常セパレータが設けられる。セパレータ(剥離紙)は、従来から離型紙等に用いられている離型性を有する高分子等、例えば、シリコーン系樹脂、アルキッド系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アミノ系樹脂、フェノール系樹脂、オクタデシルイソシアネート系樹脂、(メタ)アクリル酸エステル・シリコン共重合樹脂、シリコーン変性第4級アンモニウム塩重合物系樹脂、シリコーン変性ウレタン樹脂等が単独或は混合して用いられる。また、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン等のフィルムの表面をシリコーン等で離型処理したものを用いてもよい。
この好ましい方法で用いられる、表面に微細な凹凸を有し、また裏面に粘着層が設けられた透明樹脂シートは、フォグラスなどの商品名ですでに市販されている。例えば、市販されているフォグラスC−16、フォグラスC−1630(何れも、株式会社中川ケミカル製)などの表面粗さRaは、いずれも5〜20μmである。また、ベースシート樹脂はポリ塩化ビニルからなり、油性インクに対し親和性がある。そしてベースシートの膜厚は約120μmである。また、粘着層は20〜25μmのアクリル系粘着剤からなり、透明である。さらに表面の微細凹凸はエンボスによって形成されている。これらフォグラスの表面凹凸の算術平均粗さRa、可視光線透過率、日射反射率、日射吸収率は、フォグラスC−16は10.1μm、86%、8%、11%、フォグラスC−1630は8.3μm、86%、11%、12%である。これらの光学的特性値は、いずれも透明フロートガラス(3mm厚)にフィルムを貼って、ガラス側から光を入射したときの値である。なお、可視光線透過率、反射率、吸収率の測定は、JIS A 5759に基づいている。
本発明の方法により得られた像は、透明基板上に第一および第二の印刷像が位置合わせされて張り合わされていることから、背面から照明がされている状況において立体感のある像が観察される。このため、印刷像として風景写真などを印刷したものを用いると、装飾的に優れた像を得ることができる。したがって、本発明により得られた立体感のある像は装飾目的に特に適しており、例えば、室内、室外の透明基板を用いての装飾、間仕切り透明板の防音、目隠しを兼ねての装飾、ショーウインドウ、広告塔などの装飾、宣伝などでの利用が挙げられ、例えば装飾体、広告体などとして好ましく用いることができる。なお、印刷される像としては、もともと奥行きのある像、例えば風景、人物像などが適している。また、色および濃度が同じ像や輪郭がはっきりしているものより、像自体に濃度差があるが、輪郭がはっきりしていない部分を含む風景、例えば青空に浮かぶ雲の風景、満開の桜の風景、街並みなどが好ましいものとして挙げられる。
また、本発明においては、透明基板の全面がインクジェット法により印刷された透明樹脂シートにより被覆されてもよいし、透明基板の一部のみが覆われてもよい。さらに、透明樹脂シートの一部のみが印刷されてもよいし、全面が印刷されてもよい。また、表面に微細な凹凸を有する透明樹脂シートとして、市販のフォグラスC−16などのマーキングシートが用いられる場合、従来マーキングシートで図形を形成する際の図形の一部として、本発明の方法で立体効果を有する像を担持する透明樹脂シートが用いられてもよい。この場合、看板、ショーウインドウの装飾、表示図形の一部として、立体感のある風景画などの利用が可能となり、装飾、宣伝効果を高めることができる。
なお、これまで、第一および第二の透明樹脂シートとして、いずれも表面に微細な凹凸を有する透明樹脂シートを用いることを説明したが、いずれかが表面に微細な凹凸を有しない透明樹脂シートである場合も同様の効果を得ることができる。この場合、凹凸面が一つとなることから、透明基板を通して見える背景の像のボケが少なくなり、場合によっては第一および第二の印刷像以外に背景(第3の像)が透けて見えることがあるという問題がある。
以下、図3〜6を参照しつつ、本発明の方法を具体的に説明する。図3は、インクジェット法によって形成された第一の印刷像を担持する、基板の大きさに切断されたフォグラスC−16を、図4は、インクジェット法によって形成された第二の印刷像を担持する、基板の大きさに切断されたフォグラスC−16を、図5は、前記第一および第二の印刷像を担持する第一および第二透明樹脂シートを透明基板の表裏に貼着した表示体を、図6は、図5の表示体の部分断面模式図を示す。
先ず、第一の工程として、表面に微細な凹凸を有する透明樹脂シートにインクジェット法により印刷する。この例においては、印刷する像として、青空に浮かぶ雲を選択し、デジタルカメラで撮影した。このデータをパーソナルコンピュータに格納して、正像データとした。このデータを用いて、この正像に対し1.05の拡大率を有する鏡像関係にある像を、コンピュータにより作成した。次に、この正像データと拡大鏡像データを用いて、第一の印刷像11と第二の印刷像13をマーキングシートであるフォグラスC−16のベースシート22、24(透明樹脂シート)の凹凸面26、27に各々インクジェット法を用いて印刷した。なお、フォグラスC−16の表面凹凸面の算術平均粗さRaは10.1μmであり、図2に示すように、粘着層7の表面上には剥離紙8が設けられている。また、インクジェット印刷装置としては、JV3(株式会社ミマキエンジニアリング製)を、インクジェットインクとしては、油性インク(SS2またはSS)を用いた。
出来上がった第一の印刷像11を担持するフォグラスC−16を基板の大きさに切断(必要であればハーフカット)して、図3に示す、第一の印刷像11を担持するフォグラスC−16(10)を得た。また第二の印刷像13を担持する透明樹脂シートを、基板の大きさに切断(必要であればハーフカット)して、図4の第二の印刷像13を担持するフォグラスC−16(12)を得た。このとき、第一の印刷像の中央を第二の印刷像の中央として、第二の印刷像を担持するフォグラスC−16の切断を行った。こうして得られた第一の印刷像11および第二の印刷像13を担持する切断されたフォグラスC−16(10、12)の剥離紙(図示せず)を剥がして、透明基板21の両面に貼着することにより、図5、図6に示されるような、第一印刷像11側(正面側)からみて、第二の印刷像13の上に、第二の像より幾分小さい像が重なった状態の表示体20が得られた。図6に示すように、この表示体20を背面から照明したところ、第一の印刷像のみを透明基板に貼り付けた場合に比べ、格段に改善された立体効果を有する像が観察された。
従来のマーキングシートの部分断面模式図。 表面に微細な凹凸を有する透明樹脂シートからなる従来のマーキングシートの部分断面模式図。 表面の微細な凹凸面上に第一の印刷像をインクジェットにより印刷したフォグラスC−16。 第一の印刷像と鏡像の関係にあり、第一の像を5%拡大した第二の印刷像をインクジェットにより印刷した、フォグラスC−16。 表面側に第一の透明樹脂シートを、背面側に第二の透明樹脂シートを貼着した透明基板からなる表示体。 図5の表示体の断面図。
符号の説明
1 マーキングシート
2、6,23、25 ベースシート
3、7、22、24 粘着層
4 剥離紙
5 フォグラス
9 凹凸面
10、12 印刷像を担持するフォグラスC−16
11 第一の印刷像
13 第二の印刷像
20 表示体
21 透明基板
26、27 フォグラスC−16の表面凹凸面

Claims (8)

  1. 表面に微細な凹凸を有する第一の透明樹脂フィルムの前記凹凸面に、インクジェット法により第一の印刷像を形成する工程、
    表面に微細な凹凸を有する第二の透明樹脂フィルムの前記微細凹凸面に、インクジェット法により前記第一の印刷像と像の向きが鏡像の関係にある第二の印刷像を形成する工程、及び
    前記第一の印刷像を有する第一の透明樹脂フィルムと、前記第二の印刷像を有する第二の透明樹脂フィルムとを位置合わせした状態で、透明基板を挟んで透明基板の表裏面に貼着する工程を有する擬似立体像の形成方法において、
    前記第一の透明樹脂フィルム表面及び前記第二の透明樹脂フィルム表面に形成された、像の向きが互いに鏡像の関係にある第一の印刷像と第二の印刷像の大きさが異なり、かつ正像である第一の印刷像より、像の向きが該第一の印刷像と鏡像の関係にある第二の印刷像が、正像に対し1.01〜1.10倍大きく、これら第一および第二の印刷像を透明基板面の任意の位置で印刷像が大小関係で重なるように位置合わせされ、透明基板の表裏に貼着されることを特徴とする擬似立体像の形成方法。
  2. 表面に微細な凹凸を有する第一の透明樹脂フィルムの前記凹凸面に、インクジェット法により第一の印刷像を形成する工程、
    表面に微細な凹凸を有する第二の透明樹脂フィルムの前記微細凹凸面に、インクジェット法により前記第一の印刷像と像の向きが鏡像の関係にある第二の印刷像を形成する工程、及び
    前記第一の印刷像を有する第一の透明樹脂フィルムと、前記第二の印刷像を有する第二の透明樹脂フィルムとを位置合わせした状態で、透明基板を挟んで透明基板の表裏面に貼着する工程を有する擬似立体像の形成方法において、
    前記第一の透明樹脂フィルム表面及び第二の透明樹脂フィルム表面に形成された、像の向きが互いに鏡像の関係にある第一の印刷像と第二の印刷像の大きさが同じ大きさであり、これらの像が透明基板を挟んで、0.5〜5mmずれた状態となるよう位置合わせされ、透明基板の表裏に貼着されることを特徴とする擬似立体像の形成方法。
  3. 請求項1または2に記載の擬似立体像の形成方法において、前記透明樹脂フィルム表面の微細な凹凸は、エンボスにより形成され、凹凸面の算術平均粗さRaが5〜20μmであることを特徴とする擬似立体像の形成方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の擬似立体像の形成方法において、前記インクジェット法での印刷に用いられるインクが油性インクであることを特徴とする擬似立体像の形成方法。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の擬似立体像の形成方法において、前記表面に微細な凹凸を有する透明樹脂フィルムは、裏面に粘着層が設けられていることを特徴とする擬似立体像の形成方法。
  6. 透明基板の一方の面に、インクジェット法により形成された第一の印刷像を表面の微細な凹凸面に有する第一の透明樹脂フィルムが貼着され、また透明基板の他の面に、インクジェット法により形成された第一の印刷像と鏡像の関係にある第二の印刷像を表面の微細な凹凸面に有する第二の透明樹脂フィルムが、第一の印刷像に対し位置合わせされて貼着されてなる装飾体あるいは宣伝・広告体において、
    前記第一の透明樹脂フィルム表面及び前記第二の透明樹脂フィルム表面に形成された、像の向きが互いに鏡像の関係にある第一の印刷像と第二の印刷像の大きさが異なり、かつ正像である第一の印刷像より、像の向きが該第一の印刷像と鏡像の関係にある第二の印刷像が、正像に対し1.01〜1.10倍大きく、これら第一および第二の印刷像を透明基板面の任意の位置で印刷像が大小関係で重なるように位置合わせされ、透明基板の表裏に貼着されてなることを特徴とする装飾体あるいは宣伝・広告体。
  7. 透明基板の一方の面に、インクジェット法により形成された第一の印刷像を表面の微細な凹凸面に有する第一の透明樹脂フィルムが貼着され、また透明基板の他の面に、インクジェット法により形成された第一の印刷像と鏡像の関係にある第二の印刷像を表面の微細な凹凸面に有する第二の透明樹脂フィルムが、第一の印刷像に対し位置合わせされて貼着されてなる装飾体あるいは宣伝・広告体において、
    前記第一の透明樹脂フィルム表面及び第二の透明樹脂フィルム表面に形成された、像の向きが互いに鏡像の関係にある第一の印刷像と第二の印刷像の大きさが同じ大きさであり、これらの像が透明基板を挟んで、0.5〜5mmずれた状態となるよう位置合わせされ、透明基板の表裏に貼着されてなることを特徴とする装飾体あるいは宣伝・広告体。
  8. 請求項6または7に記載の装飾体あるいは宣伝・広告体において、前記第一の透明樹脂フィルムおよび前記第二の透明樹脂フィルムが、裏面に粘着層を有する表面に微細な凹凸を有するマーキングシートからなることを特徴とする装飾体あるいは宣伝・広告体。
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