JP2004338365A - 窓ガラス保護用シート - Google Patents

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崇士 元田
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Abstract

【課題】 窓ガラス保護用シートにより窓ガラスの補強効果を保持しつつ、窓ガラスが割れた場合でも、この割れた窓ガラスをメイン樹脂シート等により強固に繋ぎ、かつメイン樹脂シート等がカッターナイフ等で容易に切断されない。
【解決手段】 窓ガラス用保護シート10は、既存の窓ガラスの一部又は全面に貼付される。この窓ガラス用保護シート10のメイン樹脂シート12は、厚さ0.4〜3.0mmのポリカーボネイト製シート又はポリエステル製シートにより形成される。またメイン樹脂シート12と同形同大に形成された厚さ80〜1000μmの第1粘着層11は、メイン樹脂シート12を窓ガラスに貼付するためにメイン樹脂シート12の裏面12bに設けられる。更にメイン樹脂シート12と同形同大に形成された離型シート13は第1粘着層11に剥離可能に接着される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、不審者が既存の窓ガラスを割って侵入することを防止する対策として、或いは地震やガス爆発等によって既存の窓ガラスが飛散することを防止する対策として使用される窓ガラス保護用シートに関する。更に詳しくは、窓ガラスの全面又は窓ガラスの施錠付近に貼付して窓ガラスを補強することにより、不審者の侵入を困難にし、或いは窓ガラスの飛散を阻止する窓ガラス保護用シートに関するものである。
従来、窓ガラスの強度を高め防犯性を高める方法としては、窓ガラスとして強化ガラスや特殊合せガラスを使用する方法か、或いは窓ガラスの施錠部分にフィルムを貼付する方法があった。
上記窓ガラスとして強化ガラスや特殊合せガラスを使用すると、既存の窓ガラスを全て交換しなければならないため、銀行等の特殊用途は別として一般家庭用としてはコストが増大し現実的でなかった。
また、窓ガラスの施錠部分にフィルムを貼付する方法は、ガラス飛散防止フィルムと同一のものを防犯用として市販したり、或いはガラス戸の錠近傍の屋内側表面にフィルムを貼付したガラス貼付用フィルムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1のガラス貼付用フィルムでは、窓ガラスのフィルムにより覆われる部分が錠を中心として所定の距離内の部分であり、フィルムが無色透明の塩化ビニル系樹脂やポリエステル系樹脂によりほぼ半円状に形成される。またガラスの厚さは3.0mmであり、フィルムの厚さは0.1mmである。
このように構成されたガラス貼付用フィルムでは、このフィルムを貼付した範囲内のガラスを屋外側から破損しても、上記フィルムにより破損したガラスが支えられるので、この破損した窓ガラスを除去できない。この結果、屋外側から手を挿入して錠を開けることが困難になる。またフィルムが無色透明であり、ガラス戸に貼付したフィルムを識別することが難しいため、防犯効果を一層向上できるようになっている。
一方、近年、窓ガラスに貼付して窓ガラスを割り難くする防犯フィルムとして多く市販されているものは、厚さ50〜360μmのポリエステルフィルムに厚さ30〜50μmの粘着剤が塗布されたものである。
上記フィルムを窓ガラスに水貼りすることにより、窓ガラスの補強効果が得られるようになっている。
特開2001−214673号公報(請求項1、2及び3、明細書[0011]、[0013]、[0018]及び[0021])
しかし、上記従来の特許文献1に示されたガラス貼付用フィルムや、上記従来のポリエステルフィルムに粘着剤が塗布された防犯フィルムでは、実際にフィルムを窓ガラスに貼ってこの窓ガラスを割ると、ガラスは飛散せず、割れたガラスを取り除くことは困難であるけれども、このフィルムの厚さが0.1mm、或いは50〜360μmと比較的薄いため、カッターナイフ等で比較的簡単に切断できてしまう問題点があった。
また、上記従来のポリエステルフィルムに粘着剤が塗布された防犯フィルムでは、このフィルムを窓ガラスに水貼りするための特殊技能を有する専門家が施工しないと綺麗に貼付できないという問題点や、表面が平滑な平板状の窓ガラスにしか接着できず、屋内側に光を乱反射するための100〜200μmの凹凸加工が施されたすり板ガラスや、ロールに彫刻された型模様をガラス面に転写して隠蔽製を高めた型板ガラスには貼付できないという問題点もあった。
本発明の第1の目的は、窓ガラスの補強効果を保持しつつ、窓ガラスが割れた場合でも、この割れた窓ガラスをメイン樹脂シート等により強固に繋ぐことができ、かつメイン樹脂シート等をカッターナイフ等で容易に切断できない、窓ガラス保護用シートを提供することにある。
本発明の第2の目的は、特殊技能を有する専門家でなくても、皺や気泡が発生せずに窓ガラスに綺麗に貼付できるとともに、表面に凹凸を有する型板ガラスにも貼付できる、窓ガラス保護用シートを提供することにある。
本発明の第3の目的は、部品を追加せずに、或いは僅かな部品の追加で、光の透過性を損なわずに、窓ガラスからの室内の視認性を阻止できる、窓ガラス保護用シートを提供することにある。
本発明の第4の目的は、窓ガラスを割る前に防犯機能を有することを推測させることにより、空き巣の抑止効果を発揮できる、窓ガラス保護用シートを提供することにある。
請求項1に係る発明は、図1に示すように、既存の窓ガラスの一部又は全面に貼付される窓ガラス保護用シート10の改良である。
その特徴ある構成は、厚さ0.4〜3.0mmのポリカーボネイト製シート又はポリエステル製シートにより形成されたメイン樹脂シート12と、メイン樹脂シート12を窓ガラスに貼付するためにメイン樹脂シート12の裏面12bに設けられメイン樹脂シート12と同形同大に形成された厚さ80〜1000μmの第1粘着層11と、メイン樹脂シート12と同形同大に形成され第1粘着層11に剥離可能に接着された離型シート13とを備えたところにある。
この請求項1に記載された窓ガラス保護用シートでは、メイン樹脂シート12を構成するポリカーボネイト製シート又はポリエステル製シートが耐衝撃性に優れるという強靱性を有し、かつこのメイン樹脂シート12の厚さを0.4〜3.0mmと比較的厚く形成したので、窓ガラスの補強効果を保持できるとともに、窓ガラスが割れた場合でも、この割れた窓ガラスをメイン樹脂シート12により強固に繋ぐことができ、かつメイン樹脂シート12をカッターナイフ等で容易に切断できない。また第1粘着層11を80〜1000μmと比較的厚くすることにより、第1粘着層11が型板ガラスの表面の凹凸に十分食い込み、従来接着が困難であった型板ガラスにも接着できる。更に離型シート13を剥がして窓ガラス保護用シート10を第1粘着層11の接着力により既存の窓ガラスに貼付するという簡単な作業で済むので、特殊技能を有する専門家が施工しなくても、皺や気泡が発生せずに窓ガラスに綺麗に貼付できる。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、更に図2に示すように、メイン樹脂シート12と同形同大のアクリル製シートにより形成されメイン樹脂シート12の表面12a又はメイン樹脂シート及び第1粘着層間に第2粘着層32により貼付された厚さ1.0〜5.0mmのサブ樹脂シート31を更に備えたことを特徴とする。
この請求項2に記載された窓ガラス保護用シートでは、サブ樹脂シート31を構成するアクリル製シートがガラス以上の強度を有するため、このサブ樹脂シート31を上記メイン樹脂シート12と積層することにより、強度が高くかつ強靱性を有する窓ガラス保護用シート30が得られる。
請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明であって、更に図1に示すように、メイン樹脂シート12の表面12aに微細な凹凸が形成されたことを特徴とする。
型板ガラスやすり板ガラスに窓ガラス保護用シートを貼付すると、型板ガラスやすり板ガラス表面の凹凸が粘着層によって埋まるため、窓ガラスからの室内の視認性、即ち窓ガラスの目隠し効果が損なわれてしまう。この請求項3に記載された窓ガラス保護用シートでは、メイン樹脂シート12の表面12aに微細な凹凸を形成することにより上記窓ガラスの目隠し効果を再度発現できる。また上記凹凸の形成では光の透過性は殆ど変化しないため、窓ガラスが暗くなることはない。ここで、微細な凹凸とは、メイン樹脂シート12の平均表面粗さが10〜500μm、好ましくは100〜200μmである。
なお、メイン樹脂シートの表面に第2粘着層により貼付されたサブ樹脂シートの表面に、微細な凹凸を形成することにより、上記窓ガラスの目隠し効果を再度発現できるとともに、上記凹凸の形成では光の透過性は殆ど変化しないため、窓ガラスが暗くならない。
また、メイン樹脂シートを半透明にしたり、或いはサブ樹脂シートを半透明にすることにより、光の透過性を殆ど損なわずに窓ガラスの目隠し効果を発現してもよい。ここで、本明細書において「半透明」とは、光の透過性を殆ど損なわずに向こう側が透けない程度に着色されている状態をいう。
また、メイン樹脂シートを透明にしたり、或いはサブ樹脂シートを透明にしてもよい。この場合、メイン樹脂シートを構成するメイン樹脂シートを構成するポリカーボネイト製シート又はポリエステル製シートやサブ樹脂シートを構成するアクリル樹脂製シートは、光の透過性が高いため、窓ガラスを通過する光を遮ることはない。
更に、メイン樹脂シート又はサブ樹脂シートを不透明にしてもよい。上記樹脂シートとして白色不透明、黒色不透明又はその他の色に着色した不透明のものを選べば、窓ガラスを通しての室内のプライバシーは保護され、室内を昼間でも夜間の雰囲気にすることができる。
請求項7に係る発明は、請求項1に係る発明であって、更に図4に示すように、メイン樹脂シート12の表面12aに水貼り又は第3粘着層により装飾用フィルム72が貼付されたことを特徴とする。
従来の特許文献1に示されたガラス貼付用フィルムでは、貼り付けられたフィルムを識別することが容易でないことを特徴としているけれども、この請求項5に記載された窓ガラス保護用シートでは、メイン樹脂シート12の表面12aに装飾用フィルム72を貼付することにより、防犯対策を外見から判るように構成しているため、窓ガラスを割る前に防犯機能を有することを推測させることにより、空き巣の抑止効果を発揮できる。
またメイン樹脂シートの表面に第2粘着層により貼付されたサブ樹脂シートの表面に、水貼り又は第3粘着層により装飾用フィルムを貼付することにより、上記と同様に、防犯対策を外見から判るように構成して、窓ガラスを割る前に防犯効果を推測させ、空き巣の抑止効果を発揮できる。
以上述べたように、本発明によれば、ポリカーボネイト製シート又はポリエステル製シートにより形成されたメイン樹脂シートを窓ガラスに貼付するためにメイン樹脂シートの裏面に第1粘着層を設け、第1粘着層に離型シートを剥離可能に接着したので、離型シートを剥がして窓ガラス保護用シートを窓ガラスに貼付すると、窓ガラスの補強効果を保持できるとともに、窓ガラスが割れた場合でも、この割れた窓ガラスをメイン樹脂シートにより強固に繋ぐことができ、かつメイン樹脂シート等をカッターナイフ等で容易に切断できない。また第1粘着層を80〜1000μmと比較的厚くすることにより、第1粘着層が型板ガラスの表面の凹凸に十分食い込み、従来接着が困難であった型板ガラスにも接着できるとともに、離型シートを剥がして窓ガラス保護用シートを第1粘着層の接着力により既存の窓ガラスに貼付するという簡単な作業で済むので、特殊技能を有する専門家が施工しなくても、皺や気泡が発生せずに窓ガラスに綺麗に貼付できる。
またアクリル製シートにより形成されたサブ樹脂シートをメイン樹脂シートに積層すれば、サブ樹脂シートを構成するアクリル製シートがガラス以上の強度を有するため、強度が高くかつ強靱性を有する窓ガラス保護用シートが得られる。
またメイン樹脂シートの表面又はサブ樹脂シートの表面に微細な凹凸を形成すれば、窓ガラスの目隠し効果を発現できるとともに、光の透過性が殆ど変化しないため、窓ガラスが暗くならない。メイン樹脂シート又はサブ樹脂シートを半透明にしても、上記と同様に効果が得られる。
またメイン樹脂シート又はサブ樹脂シートを透明にすれば、メイン樹脂シートを構成するポリカーボネイト製シート又はポリエステル製シートやサブ樹脂シートを構成するアクリル樹脂製シートの光透過性が高いため、窓ガラスを通過する光を遮らず、メイン樹脂シート又はサブ樹脂シートを不透明にすれば、窓ガラスを通しての室内のプライバシーが保護され、室内を昼間でも夜間の雰囲気にすることができる。
更にメイン樹脂シートの表面又はサブ樹脂シートの表面に水貼り又は第3粘着層により装飾用フィルムを貼付すれば、防犯対策が外見から判るため、窓ガラスを割る前に防犯機能を有することを推測させることにより、空き巣の抑止効果を発揮できる。
次に本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
<第1の実施の形態>
図1に示すように、窓ガラス保護用シート10は、透明のポリカーボネイト製シート又はポリエステル製シートにより形成されたメイン樹脂シート12と、メイン樹脂シート12と同形同大に形成された第1粘着層11と、メイン樹脂シート12と同形同大に形成された離型シート13とを備える。メイン樹脂シート12として、ポリカーボネイト製シート又はポリエステル製シート(変性ポリエステル製シートを含む。)を用いたのは、これらのシートは耐衝撃性に優れ、強靭性を有するため、防犯用のガラス補強部材として最適であり、光の透過性が高いため、窓ガラスからの採光を遮らないからである。またメイン樹脂シート12の厚さは0.4〜3.0mm、好ましくは0.5〜2.0mmの範囲に形成される。ここで、メイン樹脂シート12の厚さを0.4〜3.0mmの範囲に限定したのは、0.4mm未満ではカッターナイフ等で容易に切断されてしまい、3.0mmを越えると上記カッターナイフ等で容易に切断されないという効果が殆ど変化しないにも拘らず製造コストを押上げ経済的でないからである。
第1粘着層11はメイン樹脂シート12を窓ガラスに貼付するためにメイン樹脂シート12の裏面12bに設けられ、離型シート13は第1粘着層11に剥離可能に接着される。第1粘着層11としては、溶剤系アクリル酸エステル共重合粘着剤、水系エマルジョン型アクリル酸エステル共重合粘着剤、ホットメルト型粘着剤等に例示される透明の接着剤を用いることが好ましく、離型シート13としては一方の面13aが平滑な紙やプラスチックフィルム等を用いることが好ましい。また第1粘着層11の厚さは80〜1000μm、好ましくは100〜800μm、更に好ましくは150〜300μmに設定される。ここで、第1粘着層11の厚さを80〜1000μmの範囲に限定したのは、80μm未満では表面に凹凸を有する型板ガラスに接着できず、1000μmを越えると接着強度が向上しないにも拘らず製造コストを押上げ経済的でないからである。上記第1粘着層11のメイン樹脂シート12への塗工方法としては、粘着転写加工方法が最適である。これは、メイン樹脂シートに直接粘着剤を塗工する方法では、メイン樹脂シートが粘着層に含まれる溶剤の乾燥工程における熱により変形するなどの問題があるのに対し、上記粘着転写加工方法では、離型シート13に第1粘着層11を塗工し、乾燥後にメイン樹脂シート12に貼付するため、メイン樹脂シート12が加熱されず、第1粘着層11に含まれる溶剤の乾燥工程を十分に長く確保でき、第1粘着層11を厚く塗工できるからである。
一方、メイン樹脂シート12の表面12a、即ちメイン樹脂シート12の第1粘着層11の塗工されていない面には、微細な凹凸加工、即ちマット加工を施すことが好ましい。ここで、マット加工とは、一種のつや消し加工であり、メイン樹脂シート12の表面12aに向こう側に透けない程度に微細な凹凸を付与する加工をいう。窓ガラスが表面に凹凸を有する型板ガラスである場合、型板ガラス表面に形成された凹凸によって光が乱反射するため目隠し効果を発揮するけれども、表面が平滑なメイン樹脂シート12を貼付すると、第1粘着層11によってその凹凸が埋まって、目隠し効果が損なわれてしまうため、メイン樹脂シート12の表面をマット加工を施すことにより、窓ガラスの目隠し効果を再度発現可能となる。なお、上記マット加工は光の透過性が殆ど変化しないため、窓ガラスが暗くならないようになっている。
このように構成された窓ガラス保護用シート10では、この窓ガラス保護用シート10を既存の窓ガラスの大きさに合わせて切断した後に、離型シート13を剥がし、室内側から第1粘着層11の接着力により窓ガラスの全面に貼付する。これにより窓ガラスを割って侵入する空き巣等の不審者の侵入を防止できるとともに、地震やガス爆発等が発生してもガラスが飛び散らない。なお、窓ガラス保護用シートは、窓ガラスの全面ではなく、窓ガラスの一部、即ち開閉可能な窓ガラスの施錠部分周辺だけに貼付してもよい。
またメイン樹脂シート12を構成するポリカーボネイト製シート又はポリエステル製シートが耐衝撃性に優れるという強靱性を有し、かつこのメイン樹脂シート12の厚さを0.4〜3.0mmと比較的厚く形成したので、窓ガラスの補強効果を保持できるとともに、窓ガラスが割れた場合でも、この割れた窓ガラスをメイン樹脂シート12により強固に繋ぐことができ、かつメイン樹脂シート12をカッターナイフ等で容易に切断できないという効果を奏する。
更に第1粘着層11を80〜1000μmと比較的厚くすることにより、第1粘着層11が型板ガラスの表面の凹凸に十分食い込み、従来接着が困難であった型板ガラスにも接着できるとともに、型板ガラスやすり板ガラスに窓ガラス保護用シートを貼付しても、メイン樹脂シート12表面に微細な凹凸を形成することにより窓ガラスの目隠し効果を再度発現できる。
<第2の実施の形態>
図2は本発明の第2の実施の形態を示す。図2において図1と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、メイン樹脂シート12と同形同大の透明のアクリル製シートにより形成されたサブ樹脂シート31をメイン樹脂シート12の表面に第2粘着層32により貼付される。メイン樹脂シート12の両面及びサブ樹脂シート31の裏面31bはそれぞれ平滑に形成され、サブ樹脂シート31の表面31aには成型加工又はマット加工により微細な凹凸が形成される。ここで、成型加工とは、サブ樹脂シート31の成形時に型で表面31aに凹凸を付与する加工である。このサブ樹脂シート31として、アクリル製シートを用いたのは、冬季の寒冷地で靱性が低いけれども、ガラス以上の強度を有するためである。また上記アクリル製シートは光の透過性が高いため、窓ガラスからの採光を遮断しにくい特徴がある。更にサブ樹脂シート31の厚さは1.0〜5.0mm、好ましくは2.0〜4.0mmに設定される。ここでサブ樹脂シート31の厚さを1.0〜5.0mmの範囲に限定したのは、1.0mm未満では強度が弱く、5.0mmを越えるとガラスと同等の強度が得られるという効果が殆ど変化しないにも拘らず製造コストを押上げ経済的でないからである。一方、第2粘着層32は第1粘着層11と同一の材質であることが好ましく、その厚さは30〜150μm、好ましくは50〜100μmであることが好ましい。ここで第2粘着層32の厚さを30〜150μmと第1粘着層11の厚さより薄くしたのは、第2粘着層32により貼付されるメイン樹脂シート12の表面12aとサブ樹脂シート31の裏面31bがともに平滑だからである。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
このように構成された窓ガラス保護用シート30では、サブ樹脂シート31を構成するアクリル製シートがガラス以上の強度を有するため、サブ樹脂シート31をメイン樹脂シート12と積層することにより、強度が高くかつ強靱性を有する窓ガラス保護用シート30が得られる。上記以外の動作は第1の実施の形態と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
<第3の実施の形態>
図3は本発明の第3の実施の形態を示す。図3において図1と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、サブ樹脂シート51の表面51aに第3粘着層53を介して装飾用フィルム52が貼付される。サブ樹脂シート51の両面及び装飾用フィルム52の両面はいずれも平滑に形成される。また装飾用フィルム52は、表面に模様を有するフォグラスフィルム(中川ケミカル社の商品名)又はミストレスフィルム(リンテック社の商品名)等により形成される。上記装飾用フィルム52の表面に模様を施すことにより、光の透過性を殆ど損なわずに向こう側が透けないように構成される。更に装飾用フィルムの厚さは25〜200μm、好ましくは50〜100μmに設定される。一方、第3粘着層53は第2粘着層32と同一の材質により同一の厚さに形成される。上記以外は第2の実施の形態と同一に構成される。
このように構成された窓ガラス保護用シート50では、第2の実施の形態と同様に、サブ樹脂シート51を構成するアクリル製シートがガラス以上の強度を有するため、サブ樹脂シート51をメイン樹脂シート12と積層することにより、強度が高くかつ強靱性を有する窓ガラス保護用シート50が得られるとともに、窓ガラスが型板ガラスやすり板ガラスにより形成されていても、模様を有する装飾用フィルム52により窓ガラスの目隠し効果を再度発現できる。上記以外の動作は第1の実施の形態と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
なお、上記第1の実施の形態では、メイン樹脂シートの表面に微細な凹凸を形成して窓ガラスからの室内の視認性を阻止したが、図4に示すように、平滑なメイン樹脂シート12の表面に装飾用フィルム72(表面にすりガラス調の加工が施された市販の窓用目隠しフィルム)を水貼りすることにより、窓ガラスからの室内の視認性を阻止してもよい。この場合、装飾用フィルム72の水貼りは製造メーカの工場にて行われるため、ユーザに水貼りという特殊技能を要求することはない。
また、上記第1の実施の形態では、メイン樹脂シートを透明にしたが、メイン樹脂シートを半透明にしてもよい。これにより窓ガラス保護用シートの目隠し性能が更に向上する。
また、上記第2及び第3の実施の形態では、サブ樹脂シートをメイン樹脂シートの表面に第2粘着層により貼付したが、サブ樹脂シートをメイン樹脂シート及び第1粘着層間に第2粘着層により貼付してもよい。
また、上記第3の実施の形態では、メイン樹脂シート及びサブ樹脂シートを透明にしたが、メイン樹脂シート又はサブ樹脂シートのいずれか一方又は双方を半透明にしてもよい。これにより窓ガラス保護用シートの目隠し性能が更に向上する。
また、メイン樹脂シート又はサブ樹脂シートのいずれか一方又は双方を、白色不透明、黒色不透明又はその他の色に着色して不透明にしてもよい。この場合、窓ガラスを通しての室内のプライバシーを保護でき、室内を昼間でも夜間の雰囲気にすることができる。
更に、メイン樹脂シート又はサブ樹脂シートのいずれか一方又は双方にガラス繊維など混入して不透明にしてもよい。この場合、窓ガラスを通しての室内のプライバシーを保護でき、室内を昼間でも夜間の雰囲気にすることができるとともに、樹脂シートを強化できる。
次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく説明する。
<実施例1>
図1に示すように、先ずマット加工により表面12aに微細な凹凸が形成された厚さ0.5mmのポリカーボネイト製シートにて縦及び横が1000mm及び1000mmである正方形状のメイン樹脂シート12を作製した。次にメイン樹脂シート12と同形同大のサンエー化研社製の離型シート13の平滑な一方の面13aに溶剤系接着剤(光洋産業製:KR−157)を塗工し乾燥した後に、メイン樹脂シート12に転写加工することにより、メイン樹脂シート12の裏面12bに厚さ180μmの第1粘着層11が剥離不能に接着されかつ第1粘着層11に離型シート13が剥離可能に接着された窓ガラス保護用シート10を得た。この窓ガラス保護用シート10を実施例1とした。
<実施例2>
図4に示すように、先ず厚さ1.0mmの変性ポリエステル製シートにて縦及び横が1000mm及び2000mmである長方形状のメイン樹脂シート12を作製した。次にメイン樹脂シート12と同形同大のサンエー化研社製の離型シート13の平滑な一方の面13aに溶剤系接着剤(光洋産業製:KR−157)を塗工し乾燥した後に、メイン樹脂シート12に転写加工することにより、メイン樹脂シート12の裏面12bに厚さ250μmの第1粘着層11を剥離不能に接着しかつ第1粘着層11に離型シート13を剥離可能に接着した。更に上記メイン樹脂シート12の表面12aに装飾用フィルム72(表面にすりガラス調の加工が施された窓用目隠しフィルム)を水貼りすることにより窓ガラス保護用シート70を得た。この窓ガラス保護用シート70を実施例2とした。
<比較例1>
市販のポリエステルフィルムに粘着加工を施した厚さ0.2mmの防犯シート(剥離シート付)を、縦及び横が1000mm及び2000mmの長方形状となるように切断することにより、窓ガラス保護用シートを作製した。この窓ガラス保護用シートを比較例1とした。
<比較試験1及び評価>
実施例1及び2と比較例1の窓ガラス保護用シートの剥離シートを剥がし、サッシュ枠に嵌められた窓の型板ガラス(厚さ5mm)及び平板ガラス(厚さ5mm)にそれぞれ貼付し、ガラスをハンマーで破壊した後に、窓ガラス保護用シートのカッターナイフによる切断試験を行った。その結果を表1に示す。なお、表1において「シート切断までのカッターナイフの使用回数」とは、ガラスをハンマーで破壊した後に、割れたガラスの隙間からカッターナイフを挿入して窓ガラス保護用シートを切断するために、同一の切れ目にナイフを入れた回数である。また、表1における比較例1の「0回」とは、比較例1の窓ガラス保護用シートを型板ガラスに密着状態で貼付できず、ハンマーでガラスを破壊したときにガラスの破片が落下したことを示す。
表1から明らかなように、比較例1ではハンマーで型板ガラスを割ると、カッターナイフを使用しなくても、割れたガラスの破片が落下してしまったの対し、実施例1及び2では、ハンマーで型板ガラスを割っても、窓ガラス保護用シートが破損せずに、割れたガラスを繋ぎ止め、窓ガラス保護用シートのカッターナイフによる切断も容易にできなかった。また比較例1ではハンマーで平板ガラスを割ると、カッターナイフで容易に窓ガラス保護用シートを切断できてしまったの対し、実施例1及び2では、ハンマーで平板ガラスを割っても、窓ガラス保護用シートが破損せずに、割れたガラスを繋ぎ止め、窓ガラス保護用シートのカッターナイフによる切断も容易にできなかった。
<実施例3>
図2に示すように、先ず厚さ0.5mmのポリカーボネイト製シートにて縦及び横が1000mm及び2000mmである長方形状のメイン樹脂シート12を作製し、成型加工により表面31aに微細な凹凸が形成された厚さ3.0mmのアクリル製シートにて縦及び横が1000mm及び2000mmである長方形状のサブ樹脂シート31を作製した。次にメイン樹脂シート12と同形同大のサンエー化研社製の離型シート13の平滑な一方の面13aに溶剤系接着剤(光洋産業製:KR−157)を塗工し乾燥した後に、メイン樹脂シート12に転写加工することにより、メイン樹脂シート12の裏面12bに厚さ200μmの第1粘着層11を剥離不能に接着しかつ第1粘着層11に離型シート13を剥離可能に接着した。更に上記サブ樹脂シート31を厚さ80μmの溶剤系接着剤(光洋産業製:KR−157)にてメイン樹脂シート12の表面12aに貼付することにより、窓ガラス保護用シート30を得た。この窓ガラス保護用シート30を実施例3とした。
<実施例4>
図3に示すように、先ず厚さ1.0mmのポリカーボネイト製シートにて縦及び横が1000mm及び2000mmである長方形状のメイン樹脂シート12を作製し、両面が平滑な厚さ3.0mmのアクリル製シートにて縦及び横が1000mm及び2000mmである長方形状のサブ樹脂シート51を作製し、厚さ100μmのフォグラスフィルム(中川ケミカル社の商品名)にて縦及び横が1000mm及び2000mmである長方形状の装飾用フィルム52を作製した。なお、上記装飾フィルム52には予め第3粘着層53が塗布されていた。次にメイン樹脂シート12と同形同大のサンエー化研社製の離型シート13の平滑な一方の面13aに溶剤系接着剤(光洋産業製:KR−157)を塗工し乾燥した後に、メイン樹脂シート12に転写加工することにより、メイン樹脂シート12の裏面12bに厚さ200μmの第1粘着層11を剥離不能に接着しかつ第1粘着層11に離型シート13を剥離可能に接着した。更に上記サブ樹脂シート51を厚さ80μmの溶剤系接着剤(光洋産業製:KR−157)にてメイン樹脂シート12の表面12aに貼付した後に、装飾用フィルム52を第3粘着層53にてサブ樹脂シート51の表面51aに貼付することにより、窓ガラス保護用シート50を得た。この窓ガラス保護用シート50を実施例4とした。
<比較試験2及び評価>
上記実施例3及び4と比較例1の窓ガラス保護用シートの剥離シートを剥がし、サッシュ枠に嵌められた窓の平板ガラス(厚さ5mm)に貼付して、このガラス上に重量500gの鋼球を高さを徐々に上げて落下させガラスを破壊する試験と、ガラスを破壊した後に窓ガラス保護用シートのカッターナイフによる切断試験を行った。その結果を表2に示す。なお、表2において窓ガラス保護用シートを貼付しない窓ガラスを比較例2とした。また、表2において「シート切断までのカッターナイフの使用回数」とは、ガラスをハンマーで破壊した後に、割れたガラスの隙間からカッターナイフを挿入して窓ガラス保護用シートを切断するために同一切れ目にナイフを入れた回数である。
表2から明らかなように、比較例1及び2では高さ35cm及び22cmと比較的低い位置から鋼球を落下させてもガラスが破壊したのに対し、実施例3及び4ではいずれも60cm以上と高い位置で鋼球を落下させないとガラスが破壊しなかった。また比較例1では窓ガラス保護用シートがカッターナイフにより1回で切断されてしまったのに対し、実施例3及び4では窓ガラス保護用シートがカッターナイフにより全く切断できなかった。これらのことから実施例3及び4では、ガラスが窓ガラス保護用シートにより補強されるとともに、窓ガラス保護用シート自体の強度も高いことが分かった。
本発明第1実施形態の窓ガラス保護用シートの断面図である。 本発明第2実施形態を示す図1に対応する窓ガラス保護用シートの断面図である。 本発明第3実施形態を示す図1に対応する窓ガラス保護用シートの断面図である。 本発明第4実施形態を示す図1に対応する窓ガラス保護用シートの断面図である。
符号の説明
10,30,50,70 窓ガラス保護用シート
11 第1粘着層
12 メイン樹脂シート
12a メイン樹脂シートの表面
12b メイン樹脂シートの裏面
13 離型シート
31,51 サブ樹脂シート
32 第2粘着層
51a サブ樹脂シートの表面
52,72 装飾用フィルム
53 第3粘着層
本発明は、不審者が既存の窓ガラスを割って侵入することを防止する対策として、或いは地震やガス爆発等によって既存の窓ガラスが飛散することを防止する対策として使用される窓ガラス保護用シートに関する。更に詳しくは、窓ガラスの全面又は窓ガラスの施錠付近に貼付して窓ガラスを補強することにより、不審者の侵入を困難にし、或いは窓ガラスの飛散を阻止する窓ガラス保護用シートに関するものである。
従来、窓ガラスの強度を高め防犯性を高める方法としては、窓ガラスとして強化ガラスや特殊合せガラスを使用する方法か、或いは窓ガラスの施錠部分にフィルムを貼付する方法があった。
上記窓ガラスとして強化ガラスや特殊合せガラスを使用すると、既存の窓ガラスを全て交換しなければならないため、銀行等の特殊用途は別として一般家庭用としてはコストが増大し現実的でなかった。
また、窓ガラスの施錠部分にフィルムを貼付する方法は、ガラス飛散防止フィルムと同一のものを防犯用として市販したり、或いはガラス戸の錠近傍の屋内側表面にフィルムを貼付したガラス貼付用フィルムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1のガラス貼付用フィルムでは、窓ガラスのフィルムにより覆われる部分が錠を中心として所定の距離内の部分であり、フィルムが無色透明の塩化ビニル系樹脂やポリエステル系樹脂によりほぼ半円状に形成される。またガラスの厚さは3.0mmであり、フィルムの厚さは0.1mmである。
このように構成されたガラス貼付用フィルムでは、このフィルムを貼付した範囲内のガラスを屋外側から破損しても、上記フィルムにより破損したガラスが支えられるので、この破損した窓ガラスを除去できない。この結果、屋外側から手を挿入して錠を開けることが困難になる。またフィルムが無色透明であり、ガラス戸に貼付したフィルムを識別することが難しいため、防犯効果を一層向上できるようになっている。
一方、近年、窓ガラスに貼付して窓ガラスを割り難くする防犯フィルムとして多く市販されているものは、厚さ50〜360μmのポリエステルフィルムに厚さ30〜50μmの粘着剤が塗布されたものである。
上記フィルムを窓ガラスに水貼りすることにより、窓ガラスの補強効果が得られるようになっている。
特開2001−214673号公報(請求項1、2及び3、明細書[0011]、[0013]、[0018]及び[0021])
しかし、上記従来の特許文献1に示されたガラス貼付用フィルムや、上記従来のポリエステルフィルムに粘着剤が塗布された防犯フィルムでは、実際にフィルムを窓ガラスに貼ってこの窓ガラスを割ると、ガラスは飛散せず、割れたガラスを取り除くことは困難であるけれども、このフィルムの厚さが0.1mm、或いは50〜360μmと比較的薄いため、カッターナイフ等で比較的簡単に切断できてしまう問題点があった。
また、上記従来のポリエステルフィルムに粘着剤が塗布された防犯フィルムでは、このフィルムを窓ガラスに水貼りするための特殊技能を有する専門家が施工しないと綺麗に貼付できないという問題点や、表面が平滑な平板状の窓ガラスにしか接着できず、屋内側に光を乱反射するための100〜200μmの凹凸加工が施されたすり板ガラスや、ロールに彫刻された型模様をガラス面に転写して隠蔽製を高めた型板ガラスには貼付できないという問題点もあった。
本発明の第1の目的は、窓ガラスの補強効果を保持しつつ、窓ガラスが割れた場合でも、この割れた窓ガラスを樹脂シート等により強固に繋ぐことができ、かつ樹脂シート等をカッターナイフ等で容易に切断できない、窓ガラス保護用シートを提供することにある。
本発明の第2の目的は、特殊技能を有する専門家でなくても、皺や気泡が発生せずに窓ガラスに綺麗に貼付できるとともに、表面に凹凸を有する型板ガラスにも貼付できる、窓ガラス保護用シートを提供することにある。
本発明の第3の目的は、部品を追加せずに、或いは僅かな部品の追加で、光の透過性を損なわずに、窓ガラスからの室内の視認性を阻止できる、窓ガラス保護用シートを提供することにある。
本発明の第4の目的は、窓ガラスを割る前に防犯機能を有することを推測させることにより、空き巣の抑止効果を発揮できる、窓ガラス保護用シートを提供することにある。
請求項1に係る発明は、図1に示すように、既存の窓ガラスの一部又は全面に貼付される窓ガラス保護用シート10の改良である。
その特徴ある構成は、厚さ0.4〜3.0mmのポリカーボネイト製シート又はポリエステル製シートにより形成されれかつ表面12aに微細な凹凸が形成され樹脂シート12と、樹脂シート12を窓ガラスに貼付するために樹脂シート12の裏面12bに設けられ樹脂シート12と同形同大に形成されかつ溶剤系アクリル酸エステル共重合粘着剤又は水系エマルジョン型アクリル酸エステル共重合粘着剤からなる厚さ80〜1000μmの粘着層11と、樹脂シート12と同形同大に形成され粘着層11に剥離可能に接着された離型シート13とを備えたところにある。
この請求項1に記載された窓ガラス保護用シートでは、樹脂シート12を構成するポリカーボネイト製シート又はポリエステル製シートが耐衝撃性に優れるという強靱性を有し、かつこの樹脂シート12の厚さを0.4〜3.0mmと比較的厚く形成したので、窓ガラスの補強効果を保持できるとともに、窓ガラスが割れた場合でも、この割れた窓ガラスを樹脂シート12により強固に繋ぐことができ、かつ樹脂シート12をカッターナイフ等で容易に切断できない。また粘着層11を80〜1000μmと比較的厚くすることにより、粘着層11が型板ガラスの表面の凹凸に十分食い込み、従来接着が困難であった型板ガラスにも接着できる。更に離型シート13を剥がして窓ガラス保護用シート10を粘着層11の接着力により既存の窓ガラスに貼付するという簡単な作業で済むので、特殊技能を有する専門家が施工しなくても、皺や気泡が発生せずに窓ガラスに綺麗に貼付できる。
一方、型板ガラスやすり板ガラスに窓ガラス保護用シートを貼付すると、型板ガラスやすり板ガラス表面の凹凸が粘着層によって埋まるため、窓ガラスからの室内の視認性、即ち窓ガラスの目隠し効果が損なわれてしまう。この請求項1に記載された窓ガラス保護用シートでは、樹脂シート12の表面12aに微細な凹凸を形成することにより上記窓ガラスの目隠し効果を再度発現できる。また上記凹凸の形成では光の透過性は殆ど変化しないため、窓ガラスが暗くなることはない。ここで、微細な凹凸とは、樹脂シート12の平均表面粗さが10〜500μm、好ましくは100〜200μmである。
以上述べたように、本発明によれば、ポリカーボネイト製シート又はポリエステル製シートにより形成されかつ溶剤系アクリル酸エステル共重合粘着剤又は水系エマルジョン型アクリル酸エステル共重合粘着剤からなる樹脂シートを窓ガラスに貼付するために樹脂シートの裏面に粘着層を設け、粘着層に離型シートを剥離可能に接着したので、離型シートを剥がして窓ガラス保護用シートを窓ガラスに貼付すると、窓ガラスの補強効果を保持できるとともに、窓ガラスが割れた場合でも、この割れた窓ガラスを樹脂シートにより強固に繋ぐことができ、かつ樹脂シート等をカッターナイフ等で容易に切断できない。また粘着層を80〜1000μmと比較的厚くすることにより、粘着層が型板ガラスの表面の凹凸に十分食い込み、従来接着が困難であった型板ガラスにも接着できるとともに、離型シートを剥がして窓ガラス保護用シートを粘着層の接着力により既存の窓ガラスに貼付するという簡単な作業で済むので、特殊技能を有する専門家が施工しなくても、皺や気泡が発生せずに窓ガラスに綺麗に貼付できる。
樹脂シートの表面に微細な凹凸を形成すれば、窓ガラスの目隠し効果を発現できるとともに、光の透過性が殆ど変化しないため、窓ガラスが暗くならない。
次に本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
1に示すように、窓ガラス保護用シート10は、透明のポリカーボネイト製シート又はポリエステル製シートにより形成された樹脂シート12と、樹脂シート12と同形同大に形成された粘着層11と、樹脂シート12と同形同大に形成された離型シート13とを備える。樹脂シート12として、ポリカーボネイト製シート又はポリエステル製シート(変性ポリエステル製シートを含む。)を用いたのは、これらのシートは耐衝撃性に優れ、強靭性を有するため、防犯用のガラス補強部材として最適であり、光の透過性が高いため、窓ガラスからの採光を遮らないからである。また樹脂シート12の厚さは0.4〜3.0mm、好ましくは0.5〜2.0mmの範囲に形成される。ここで、樹脂シート12の厚さを0.4〜3.0mmの範囲に限定したのは、0.4mm未満ではカッターナイフ等で容易に切断されてしまい、3.0mmを越えると上記カッターナイフ等で容易に切断されないという効果が殆ど変化しないにも拘らず製造コストを押上げ経済的でないからである。
粘着層11は樹脂シート12を窓ガラスに貼付するために樹脂シート12の裏面12bに設けられ、離型シート13は粘着層11に剥離可能に接着される。粘着層11としては、溶剤系アクリル酸エステル共重合粘着剤又は水系エマルジョン型アクリル酸エステル共重合粘着剤等に例示される透明の接着剤を用いることが好ましく、離型シート13としては一方の面13aが平滑な紙やプラスチックフィルム等を用いることが好ましい。また粘着層11の厚さは80〜1000μm、好ましくは100〜800μm、更に好ましくは150〜300μmに設定される。ここで、粘着層11の厚さを80〜1000μmの範囲に限定したのは、80μm未満では表面に凹凸を有する型板ガラスに接着できず、1000μmを越えると接着強度が向上しないにも拘らず製造コストを押上げ経済的でないからである。上記粘着層11の樹脂シート12への塗工方法としては、粘着転写加工方法が最適である。これは、樹脂シートに直接粘着剤を塗工する方法では、樹脂シートが粘着層に含まれる溶剤の乾燥工程における熱により変形するなどの問題があるのに対し、上記粘着転写加工方法では、離型シート13に粘着層11を塗工し、乾燥後に樹脂シート12に貼付するため、樹脂シート12が加熱されず、粘着層11に含まれる溶剤の乾燥工程を十分に長く確保でき、粘着層11を厚く塗工できるからである。
一方、樹脂シート12の表面12a、即ち樹脂シート12の粘着層11の塗工されていない面には、微細な凹凸加工、即ちマット加工を施すことが好ましい。ここで、マット加工とは、一種のつや消し加工であり、樹脂シート12の表面12aに向こう側に透けない程度に微細な凹凸を付与する加工をいう。窓ガラスが表面に凹凸を有する型板ガラスである場合、型板ガラス表面に形成された凹凸によって光が乱反射するため目隠し効果を発揮するけれども、表面が平滑な樹脂シート12を貼付すると、粘着層11によってその凹凸が埋まって、目隠し効果が損なわれてしまうため、樹脂シート12の表面をマット加工を施すことにより、窓ガラスの目隠し効果を再度発現可能となる。なお、上記マット加工は光の透過性が殆ど変化しないため、窓ガラスが暗くならないようになっている。
このように構成された窓ガラス保護用シート10では、この窓ガラス保護用シート10を既存の窓ガラスの大きさに合わせて切断した後に、離型シート13を剥がし、室内側から粘着層11の接着力により窓ガラスの全面に貼付する。これにより窓ガラスを割って侵入する空き巣等の不審者の侵入を防止できるとともに、地震やガス爆発等が発生してもガラスが飛び散らない。なお、窓ガラス保護用シートは、窓ガラスの全面ではなく、窓ガラスの一部、即ち開閉可能な窓ガラスの施錠部分周辺だけに貼付してもよい。
また樹脂シート12を構成するポリカーボネイト製シート又はポリエステル製シートが耐衝撃性に優れるという強靱性を有し、かつこの樹脂シート12の厚さを0.4〜3.0mmと比較的厚く形成したので、窓ガラスの補強効果を保持できるとともに、窓ガラスが割れた場合でも、この割れた窓ガラスを樹脂シート12により強固に繋ぐことができ、かつ樹脂シート12をカッターナイフ等で容易に切断できないという効果を奏する。
更に粘着層11を80〜1000μmと比較的厚くすることにより、粘着層11が型板ガラスの表面の凹凸に十分食い込み、従来接着が困難であった型板ガラスにも接着できるとともに、型板ガラスやすり板ガラスに窓ガラス保護用シートを貼付しても、樹脂シート12表面に微細な凹凸を形成することにより窓ガラスの目隠し効果を再度発現できる。
なお、上記実施の形態では、樹脂シートを透明にしたが、樹脂シートを半透明にしてもよい。これにより窓ガラス保護用シートの目隠し性能が更に向上する。ここで、「半透明」とは、光の透過性を殆ど損なわずに向こう側が透けない程度に着色されている状態をいう。
また、樹脂シートを、白色不透明、黒色不透明又はその他の色に着色して不透明にしてもよい。この場合、窓ガラスを通しての室内のプライバシーを保護でき、室内を昼間でも夜間の雰囲気にすることができる。
更に、樹脂シートにガラス繊維など混入して不透明にしてもよい。この場合、窓ガラスを通しての室内のプライバシーを保護でき、室内を昼間でも夜間の雰囲気にすることができるとともに、樹脂シートを強化できる。
次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく説明する。
<実施例1>
図1に示すように、先ずマット加工により表面12aに微細な凹凸が形成された厚さ0.5mmのポリカーボネイト製シートにて縦及び横が1000mm及び1000mmである正方形状の樹脂シート12を作製した。次に樹脂シート12と同形同大のサンエー化研社製の離型シート13の平滑な一方の面13aに溶剤系接着剤(光洋産業製:KR−157)を塗工し乾燥した後に、樹脂シート12に転写加工することにより、樹脂シート12の裏面12bに厚さ180μmの粘着層11が剥離不能に接着されかつ粘着層11に離型シート13が剥離可能に接着された窓ガラス保護用シート10を得た。この窓ガラス保護用シート10を実施例1とした。
比較例1>
市販のポリエステルフィルムに粘着加工を施した厚さ0.2mmの防犯シート(剥離シート付)を、縦及び横が1000mm及び2000mmの長方形状となるように切断することにより、窓ガラス保護用シートを作製した。この窓ガラス保護用シートを比較例1とした。
<比較試験1及び評価>
実施例1と比較例1の窓ガラス保護用シートの剥離シートを剥がし、サッシュ枠に嵌められた窓の型板ガラス(厚さ5mm)及び平板ガラス(厚さ5mm)にそれぞれ貼付し、ガラスをハンマーで破壊した後に、窓ガラス保護用シートのカッターナイフによる切断試験を行った。その結果を表1に示す。なお、表1において「シート切断までのカッターナイフの使用回数」とは、ガラスをハンマーで破壊した後に、割れたガラスの隙間からカッターナイフを挿入して窓ガラス保護用シートを切断するために、同一の切れ目にナイフを入れた回数である。また、表1における比較例1の「0回」とは、比較例1の窓ガラス保護用シートを型板ガラスに密着状態で貼付できず、ハンマーでガラスを破壊したときにガラスの破片が落下したことを示す。
表1から明らかなように、比較例1ではハンマーで型板ガラスを割ると、カッターナイフを使用しなくても、割れたガラスの破片が落下してしまったの対し、実施例1では、ハンマーで型板ガラスを割っても、窓ガラス保護用シートが破損せずに、割れたガラスを繋ぎ止め、窓ガラス保護用シートのカッターナイフによる切断も容易にできなかった。また比較例1ではハンマーで平板ガラスを割ると、カッターナイフで容易に窓ガラス保護用シートを切断できてしまったの対し、実施例1では、ハンマーで平板ガラスを割っても、窓ガラス保護用シートが破損せずに、割れたガラスを繋ぎ止め、窓ガラス保護用シートのカッターナイフによる切断も容易にできなかった。
本発明実施形態の窓ガラス保護用シートの断面図である。
符号の説明
窓ガラス保護用シート
11 粘着層
12 樹脂シート
12a 樹脂シートの表面
12b 樹脂シートの裏面
13 離型シー
請求項1に係る発明は、図1に示すように、既存の窓ガラスの一部又は全面に貼付される窓ガラス保護用シート10の改良である。
その特徴ある構成は、厚さ0.4〜3.0mmのポリカーボネイト製シートにより形成されれかつ表面12aに微細な凹凸が形成された樹脂シート12と、樹脂シート12を窓ガラスに貼付するために樹脂シート12の裏面12bに設けられ樹脂シート12と同形同大に形成されかつ溶剤系アクリル酸エステル共重合粘着剤からなる厚さ80〜1000μmの粘着層11と、樹脂シート12と同形同大に形成され粘着層11に剥離可能に接着された離型シート13とを備えたところにある。
この請求項1に記載された窓ガラス保護用シートでは、樹脂シート12を構成するポリカーボネイト製シートが耐衝撃性に優れるという強靱性を有し、かつこの樹脂シート12の厚さを0.4〜3.0mmと比較的厚く形成したので、窓ガラスの補強効果を保持できるとともに、窓ガラスが割れた場合でも、この割れた窓ガラスを樹脂シート12により強固に繋ぐことができ、かつ樹脂シート12をカッターナイフ等で容易に切断できない。また粘着層11を80〜1000μmと比較的厚くすることにより、粘着層11が型板ガラスの表面の凹凸に十分食い込み、従来接着が困難であった型板ガラスにも接着できる。更に離型シート13を剥がして窓ガラス保護用シート10を粘着層11の接着力により既存の窓ガラスに貼付するという簡単な作業で済むので、特殊技能を有する専門家が施工しなくても、皺や気泡が発生せずに窓ガラスに綺麗に貼付できる。
一方、型板ガラスやすり板ガラスに窓ガラス保護用シートを貼付すると、型板ガラスやすり板ガラス表面の凹凸が粘着層によって埋まるため、窓ガラスからの室内の視認性、即ち窓ガラスの目隠し効果が損なわれてしまう。この請求項1に記載された窓ガラス保護用シートでは、樹脂シート12の表面12aに微細な凹凸を形成することにより上記窓ガラスの目隠し効果を再度発現できる。また上記凹凸の形成では光の透過性は殆ど変化しないため、窓ガラスが暗くなることはない。ここで、微細な凹凸とは、樹脂シート12の平均表面粗さが10〜500μm、好ましくは100〜200μmである。
以上述べたように、本発明によれば、ポリカーボネイト製シートにより形成されかつ溶剤系アクリル酸エステル共重合粘着剤からなる樹脂シートを窓ガラスに貼付するために樹脂シートの裏面に粘着層を設け、粘着層に離型シートを剥離可能に接着したので、離型シートを剥がして窓ガラス保護用シートを窓ガラスに貼付すると、窓ガラスの補強効果を保持できるとともに、窓ガラスが割れた場合でも、この割れた窓ガラスを樹脂シートにより強固に繋ぐことができ、かつ樹脂シート等をカッターナイフ等で容易に切断できない。また粘着層を80〜1000μmと比較的厚くすることにより、粘着層が型板ガラスの表面の凹凸に十分食い込み、従来接着が困難であった型板ガラスにも接着できるとともに、離型シートを剥がして窓ガラス保護用シートを粘着層の接着力により既存の窓ガラスに貼付するという簡単な作業で済むので、特殊技能を有する専門家が施工しなくても、皺や気泡が発生せずに窓ガラスに綺麗に貼付できる。
次に本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、窓ガラス保護用シート10は、透明のポリカーボネイト製シートにより形成された樹脂シート12と、樹脂シート12と同形同大に形成された粘着層11と、樹脂シート12と同形同大に形成された離型シート13とを備える。樹脂シート12として、ポリカーボネイト製シートを用いたのは、これらのシートは耐衝撃性に優れ、強靭性を有するため、防犯用のガラス補強部材として最適であり、光の透過性が高いため、窓ガラスからの採光を遮らないからである。また樹脂シート12の厚さは0.4〜3.0mm、好ましくは0.5〜2.0mmの範囲に形成される。ここで、樹脂シート12の厚さを0.4〜3.0mmの範囲に限定したのは、0.4mm未満ではカッターナイフ等で容易に切断されてしまい、3.0mmを越えると上記カッターナイフ等で容易に切断されないという効果が殆ど変化しないにも拘らず製造コストを押上げ経済的でないからである。
粘着層11は樹脂シート12を窓ガラスに貼付するために樹脂シート12の裏面12bに設けられ、離型シート13は粘着層11に剥離可能に接着される。粘着層11としては、溶剤系アクリル酸エステル共重合粘着剤からなる透明の接着剤が用いられ、離型シート13としては一方の面13aが平滑な紙やプラスチックフィルム等を用いることが好ましい。また粘着層11の厚さは80〜1000μm、好ましくは100〜800μm、更に好ましくは150〜300μmに設定される。ここで、粘着層11の厚さを80〜1000μmの範囲に限定したのは、80μm未満では表面に凹凸を有する型板ガラスに接着できず、1000μmを越えると接着強度が向上しないにも拘らず製造コストを押上げ経済的でないからである。上記粘着層11の樹脂シート12への塗工方法としては、粘着転写加工方法が最適である。これは、樹脂シートに直接粘着剤を塗工する方法では、樹脂シートが粘着層に含まれる溶剤の乾燥工程における熱により変形するなどの問題があるのに対し、上記粘着転写加工方法では、離型シート13に粘着層11を塗工し、乾燥後に樹脂シート12に貼付するため、樹脂シート12が加熱されず、粘着層11に含まれる溶剤の乾燥工程を十分に長く確保でき、粘着層11を厚く塗工できるからである。
また樹脂シート12を構成するポリカーボネイト製シートが耐衝撃性に優れるという強靱性を有し、かつこの樹脂シート12の厚さを0.4〜3.0mmと比較的厚く形成したので、窓ガラスの補強効果を保持できるとともに、窓ガラスが割れた場合でも、この割れた窓ガラスを樹脂シート12により強固に繋ぐことができ、かつ樹脂シート12をカッターナイフ等で容易に切断できないという効果を奏する。
更に粘着層11を80〜1000μmと比較的厚くすることにより、粘着層11が型板ガラスの表面の凹凸に十分食い込み、従来接着が困難であった型板ガラスにも接着できるとともに、型板ガラスやすり板ガラスに窓ガラス保護用シートを貼付しても、樹脂シート12表面に微細な凹凸を形成することにより窓ガラスの目隠し効果を再度発現できる。

Claims (8)

  1. 既存の窓ガラスの一部又は全面に貼付される窓ガラス保護用シート(10)において、
    厚さ0.4〜3.0mmのポリカーボネイト製シート又はポリエステル製シートにより形成されたメイン樹脂シート(12)と、
    前記メイン樹脂シート(12)を前記窓ガラスに貼付するために前記メイン樹脂シート(12)の裏面(12b)に設けられ前記メイン樹脂シート(12)と同形同大に形成された厚さ80〜1000μmの第1粘着層(11)と、
    前記メイン樹脂シート(12)と同形同大に形成され前記第1粘着層(11)に剥離可能に接着された離型シート(13)と
    を備えた窓ガラス保護用シート。
  2. メイン樹脂シート(12)と同形同大のアクリル製シートにより形成されメイン樹脂シート(12)の表面(12a)又は前記メイン樹脂シート及び第1粘着層間に第2粘着層(32)により貼付された厚さ1.0〜5.0mmのサブ樹脂シート(31)を更に備えた請求項1記載の窓ガラス保護用シート。
  3. メイン樹脂シート(12)の表面(12a)に微細な凹凸が形成された請求項1記載の窓ガラス保護用シート。
  4. メイン樹脂シート(12)の表面(12a)に第2粘着層(32)により貼付されたサブ樹脂シート(32)の表面に、微細な凹凸が形成された請求項2記載の窓ガラス保護用シート。
  5. メイン樹脂シート(12)が透明、半透明又は不透明である請求項1記載の窓ガラス保護用シート。
  6. サブ樹脂シート(32)が透明、半透明又は不透明である請求項2記載の窓ガラス保護用シート。
  7. メイン樹脂シート(12)の表面(12a)に水貼り又は第3粘着層により装飾用フィルム(72)が貼付された請求項1記載の窓ガラス保護用シート。
  8. メイン樹脂シート(12)の表面(12a)に第2粘着層(32)により貼付されたサブ樹脂シート(51)の表面(51a)に、水貼り又は第3粘着層(53)により装飾用フィルムが貼付された請求項2記載の窓ガラス保護用シート。
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