JP3145503U - 表示ボード - Google Patents
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Abstract
【課題】窓ガラス、壁、床などに一時的に表示する場合、ガラス面などに接着剤・粘着剤残りがなく、また、掛け釘などを使用しなくても簡単に表示が可能であり、必要に応じて取り外し可能な表示ボードを提供すること。
【解決手段】硬質樹脂シート(1)の一方の面に、表面に多数の凹部(2)を有する吸着性シート(3)が上記凹部を有する面を外側にして積層され、硬質樹脂シート(1)の外側表面または内側表面に文字、記号などの表示(4)が印刷されていることを特徴とする表示ボード。
【選択図】図2
【解決手段】硬質樹脂シート(1)の一方の面に、表面に多数の凹部(2)を有する吸着性シート(3)が上記凹部を有する面を外側にして積層され、硬質樹脂シート(1)の外側表面または内側表面に文字、記号などの表示(4)が印刷されていることを特徴とする表示ボード。
【選択図】図2
Description
本考案は、窓ガラス、壁、床などに接着剤、粘着剤、掛け釘などを使用せずに貼着可能な、各種文字や記号などの表示が印刷された表示ボードに関する。
従来、建築中の家屋において、ガラスの破損防止や危険防止などの目的で、ガラス内面に「ガラス危険」などの文字を印刷した紙を貼着している。また、賃貸ビルにおいて、空室が生じた場合、窓の内側から「空室あり」などの表示をした紙を貼着している。また、中古車販売店などにおいて、車輛のフロントガラスなどに、その内面から価格などを記載した紙などを貼着している。また、各種事務所などの会議室などにおいて、一方の面に「使用中」を印刷表示し、他方の面に「空き」を印刷表示したプラスチックボードを掛け釘などに掛けて会議室の使用状態を表示することが行われている。
上記各種表示においては、印刷物の貼着に接着剤を用いたり、セロハンテープを用いたりしているが、表示が不要になって表示を除去すると、接着剤がガラス面に残ったり、セロハンテープの粘着剤がガラス面に残り、これに埃などが付着するため、接着剤や粘着剤を十分に除去することが必要である。また、表示ボードを壁面やドアに掛ける場合には、掛け釘などが必要であり、壁面やドアを傷付けることになる。
従って本考案の目的は、窓ガラス、壁、床などに一時的に表示する場合、ガラス面などに接着剤・粘着剤残りがなく、また、掛け釘などを使用しなくても簡単に表示が可能であり、必要に応じて取り外し可能な表示ボードを提供することである。
上記目的は以下の本考案によって達成される。すなわち、本考案は、硬質樹脂シート(1)の一方の面に、表面に多数の凹部(2)を有する吸着性シート(3)が上記凹部を有する面を外側にして積層され、硬質樹脂シート(1)の外側表面または内側表面に文字、記号などの表示(4)が印刷されていることを特徴とする表示ボードを提供する。
また、本考案は、硬質樹脂シート(1)の両面に、表面に多数の凹部(2)を有する吸着性シート(3)が上記凹部を有する面を外側にして積層され、吸着性シートの少なくとも一方の面に文字、記号などの表示(4)が印刷されていることを特徴とする表示ボードを提供する。この場合には、表示(4)の印刷領域が、吸着性シートの表面積の70%以下であることが好ましい。
また、上記本考案においては、吸着性シート(3)の表面に、剥離可能な保護フィルム(5)が積層されていることが好ましい。
本考案によれば、窓ガラス、壁、床などに一時的に表示する場合、ガラス面などに接着剤・粘着剤残りがなく、また、掛け釘などを使用しなくても簡単に表示が可能であり、必要に応じて取り外し可能な表示ボードを提供することができる。
次に考案を実施するための最良の形態を挙げて本考案をさらに詳しく説明する。本考案の表示シートの1実施例を図1〜3を参照して説明する。図1は、本考案の表示ボードの表面を示す図であり、表示ボード10の面には、文字、記号などの表示4が印刷されている。この表示4は、数字、漢字、アルフベット、外国語などの文字であってもよいし、方向を示す矢印、その他の各種図形であってもよい。
図2は、図1に示す表示ボードの厚み方向に拡大した断面図であり、本考案の表示ボード10は、図2に示すように、硬質樹脂シート1の一方の面に、表面に多数の凹部2を有する吸着性シート3が、上記凹部を有する面を外側にして積層され、硬質樹脂シート1の外側表面に文字、記号などの表示4が印刷されている。
上記硬質樹脂シートは、後述する柔らかい吸着性シート3にある程度の硬さ(腰)を付与する作用を有するもので、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレンなどの比較的硬い樹脂で形成され、厚みが0.05〜1mm程度の樹脂のフィルムまたはシートである。この硬質樹脂シートは透明でも不透明でもよい。該硬質樹脂シートの表面には、前記の如き各種表示4が任意の印刷方法で印刷されており、印刷面と反対側の面には、吸着性シート3が粘着剤などにより貼合されている。
上記吸着性シートは、軟質塩化ビニル樹脂、軟質シリコン樹脂、軟質アクリル樹脂、軟質ウレタン樹脂、各種エラストマーからなるシートの表面に10〜100μm程度の径の凹部2が多数形成されたものであって、該凹部2を有する面を平滑な面に押圧密着させると、凹部の吸盤作用により上記平滑面に密着するものである。このような吸着性シートは市場から入手して本考案で使用することができる。上記吸着性シートの厚みは0.2〜2mm程度である。
図2に示す本考案の表示ボード10は、前記表示4が印刷された硬質樹脂シート1の印刷されていない面に上記吸着性シート3を凹部2を外側に向けて粘着剤や接着剤或いは融着により接合させることにより得られる。この際、硬質樹脂シートは透明でも不透明でもよい。図3は、図2の1変形例であり、表示4は、吸着性シート3に接する硬質樹脂シート面に形成されており、この場合には、硬質樹脂シートは表示4が目視できる程度に透明であることが必要である。
上記吸着性シート3の表面には、該吸着性シート3の表面を保護する目的でポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、紙、離型紙などのフィルムを剥離可能に積層しておくことが好ましい。上記保護フィルム5の積層は、上記吸着性シートの吸盤作用により粘着剤などを使用することなく行なうことができ、本考案の表示ボードの使用時に剥離する。
本考案の別の実施形態の表示ボード10を図4、5を用いて説明する。図4aは表示ボートの表面を示し、図4bはその裏面を示す。図5は、図4に示す表示ボードの厚み方向に拡大した断面図である。この実施形態の表示ボード10は、前記と同様な硬質樹脂シート1の両面に、前記と同様な吸着性シート3が凹部を有する面を外側にして積層され、吸着性シートの少なくとも一方の面、好ましくは両面に前記と同様な表示4が印刷されている。この実施形態においては、表示4の領域が、吸着性シートの表面積の70%以下であることが好ましい。上記印刷領域が大きくなり過ぎると、前記凹部が表示印刷によって塞がれ、吸着性シートの吸着性が不足する。なお、保護フィルム5も前記と同様であり、この場合には保護フィルム5が両面に貼合されている。
次に図6を用いて、本考案の表示ボードの使用方法を説明する。表示部位が透明ガラス板6である場合は、図1〜3に示す表示ボードは、その保護フィルムを剥離し、露出した吸着性シートの面をガラス板6に押圧することで、ガラス板に表示ボードが密着する。この状態では、表示は室内側から観察される。この場合は不透明な壁、床、扉の場合と同じである。
一方、表示ボードが図4、5に示す形態の場合には、一方の保護フィルムを剥離し、露出した吸着性シートの面をガラス板6に押圧することで、ガラス板に表示ボードが密着する。この状態では、表示は室外側からも観察され、裏面の表示は室内側から観察される。また、室内の壁、床、扉などには一旦密着させた表示ボードを剥がし、反対側を貼合することで別の表示とすることができる。例えば、会議室の使用中には、図4aに示す「使用中」の面を表にして会議室の扉に貼着し、会議室が空いた場合にはこれを剥離し、「空き」の表示面を表にして貼着することで会議室の使用状態を示すことができる。なお、本考案の表示ボードの形状は矩形に限定されず、多角形、円、楕円、文字、記号などの任意の形状であり得る。
以上のように本考案の表示ボードは、接着剤、粘着剤、掛け釘などを使用しないで、ガラスなどの平滑面に繰り返し貼着剥離ができ、貼着面を汚すことがなく、また、掛け釘などを設けることも不要である。
本考案によれば、窓ガラス、壁、床などに一時的に表示する場合、ガラス面などに接着剤・粘着剤残りがなく、また、掛け釘などを使用しなくても簡単に表示が可能であり、必要に応じて取り外し可能な表示ボードを提供することができる。
1:硬質樹脂シート
2:凹部
3:吸着性シート
4:表示
5:保護フィルム
6:ガラス板
10:表示ボード
2:凹部
3:吸着性シート
4:表示
5:保護フィルム
6:ガラス板
10:表示ボード
Claims (4)
- 硬質樹脂シート(1)の一方の面に、表面に多数の凹部(2)を有する吸着性シート(3)が上記凹部を有する面を外側にして積層され、硬質樹脂シート(1)の外側表面または内側表面に文字、記号などの表示(4)が印刷されていることを特徴とする表示ボード。
- 硬質樹脂シート(1)の両面に、表面に多数の凹部(2)を有する吸着性シート(3)が上記凹部を有する面を外側にして積層され、吸着性シートの少なくとも一方の面に文字、記号などの表示(4)が印刷されていることを特徴とする表示ボード。
- 表示(4)の印刷領域が、吸着性シートの表面積の70%以下である請求項2に記載の表示ボード。
- 吸着性シート(3)の表面に、剥離可能な保護フィルム(5)が積層されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示ボード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008005228U JP3145503U (ja) | 2008-07-29 | 2008-07-29 | 表示ボード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008005228U JP3145503U (ja) | 2008-07-29 | 2008-07-29 | 表示ボード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3145503U true JP3145503U (ja) | 2008-10-09 |
Family
ID=43295276
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008005228U Expired - Fee Related JP3145503U (ja) | 2008-07-29 | 2008-07-29 | 表示ボード |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3145503U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011224804A (ja) * | 2010-04-16 | 2011-11-10 | Kappan Di Kk | ガラス用吸着フォーム用紙及びその用紙単体 |
-
2008
- 2008-07-29 JP JP2008005228U patent/JP3145503U/ja not_active Expired - Fee Related
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