JPH11262966A - 遮光シート - Google Patents

遮光シート

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JPH11262966A
JPH11262966A JP10089208A JP8920898A JPH11262966A JP H11262966 A JPH11262966 A JP H11262966A JP 10089208 A JP10089208 A JP 10089208A JP 8920898 A JP8920898 A JP 8920898A JP H11262966 A JPH11262966 A JP H11262966A
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layer
light
shielding sheet
pattern
base material
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JP10089208A
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English (en)
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Misao Kurata
己佐男 倉田
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L HOME KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】昼夜を問わず、プライバシー保護の機能が十分
に発揮され、また、室内が明るく感じられるようにする
ことができる遮光シートを提供すること。 【解決手段】遮光シート1Aは、基材層2aと、粘着剤
層3とを積層し、基材層2aの粘着剤層3と反対側の面
にパターン層4を形成してなるものである。基材層2a
は、その表面が粗面化されることにより光を拡散する機
能を発揮する。パターン層4は、例えば、絵柄、模様、
図形のような所定のパターン41を有するものである。
このパターン41は、例えば黒色のような暗色で構成さ
れ、遮光性を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば窓等に設置
され、外光の一部を遮断する遮光シートに関する。
【0002】
【従来の技術】家庭やオフィス等の建築物の窓、自動
車、列車、船舶等の窓には、外光(太陽光)の一部をカ
ットするために、遮光シートが貼られる。
【0003】この遮光シートは、黒色、茶色、青色等の
暗色により着色された着色フィルムで構成されている
が、この遮光シートを貼った場合、外から室内が見えな
いまたは見えにくいということから、プライバシー保護
の機能(目隠し機能)を有する点でも注目されている。
【0004】このような遮光シートを窓に貼った場合、
昼間は室内が屋外に対し比較的暗いため、外から室内が
見えにくく、プライバシー保護の機能が十分に発揮され
るが、夜間は室内に照明が灯るので、室内が明るくな
り、そのため外から室内の様子が見え易くなり、プライ
バシー保護の機能が十分に発揮されないという問題があ
る。
【0005】また、遮光シートは、暗色による着色フィ
ルムで構成されているため、室内に居る者は、昼夜を問
わず、室内が暗く感じられるという問題もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、昼夜
を問わず、プライバシー保護の機能が十分に発揮され、
また、室内が明るく感じられるようにすることができる
遮光シートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
の(1)〜(8)の本発明により達成される。
【0008】(1) 単層または積層体よりなる基材層
と、遮光性を有する所定のパターンで構成されたパター
ン層とを有し、前記基材層が光拡散性または光透過性を
有することを特徴とする遮光シート。
【0009】(2) 単層または積層体よりなる基材層
と、粘着剤層と、遮光性を有する所定のパターンで構成
されたパターン層とを有し、前記基材層と前記粘着剤層
のうちの少なくとも一方が光拡散性を有することを特徴
とする遮光シート。
【0010】(3) 前記粘着剤層は、その全部または
一部が拡散層で構成されている上記(2)に記載の遮光
シート。
【0011】(4) 前記基材層は、その全部または一
部が拡散層で構成されている上記(1)ないし(3)の
いずれかに記載の遮光シート。
【0012】(5) 前記基材層は、透明フィルムまた
は着色透明フィルムと、拡散層とで構成されている上記
(1)ないし(3)のいずれかに記載の遮光シート。
【0013】(6) 前記パターン層のパターンは、暗
色である上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の遮
光シート。
【0014】(7) 前記パターン層が表面に露出して
いない上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の遮光
シート。
【0015】(8) 前記パターン層は、印刷により前
記パターンを形成した印刷層である上記(1)ないし
(7)のいずれかに記載の遮光シート。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の遮光シートを添付
図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の遮光シートの第1実施例
を示す断面図である。同図に示すように、遮光シート1
Aは、単層よりなる基材層2aと、粘着剤層3とを積層
し、基材層2aの粘着剤層3と反対側の面にパターン層
4を形成してなるものである。以下、各層について順次
説明する。
【0018】基材層2aは、光拡散性を有する層、すな
わち拡散層であるのが好ましい。これにより、遮光シー
ト1Aを窓ガラスの室内側に貼着した場合、遮光シート
1Aに粘着剤層3側から入射した光が、基材層2aで散
乱光となり、後述するパターン層4のパターン41の非
形成部分42から出射されるので、パターン41の非形
成部分42が明るく光ったように見え、室内側ではより
明るく感じるようになる。また、パターン層4側から入
射した光も同様に基材層2aで散乱光となるので、室外
から室内の様子が見えにくく、プライバシー保護の機能
が十分に達成される。なお、基材層2aは、例えば透明
フィルムのように単に光透過性を有するものでもよい。
【0019】本実施例において、基材層2aに光拡散性
を与える方法(拡散層の形成方法)としては、基材層2
aの一方または両方の表面を粗面化処理(マット処理)
することにより行うことができる。
【0020】基材層2aを構成する樹脂材料としては、
例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート等のポリエステル樹脂、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化
ビニル樹脂等が挙げられる。
【0021】粘着剤層3は、主に、粘着剤(粘着性組成
物)で構成されている。この粘着剤(粘着性組成物)と
しては、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコーン
系粘着剤、ウレタン系粘着剤等いずれのものでもよい
が、そのなかでも特に、アクリル系粘着剤を主とするの
が好ましい。
【0022】アクリル系粘着剤としては、粘着性を与え
る低Tgの主モノマー成分、接着性や凝集力を与える高
Tgのコモノマー成分、架橋や接着性改良のための官能
基含有モノマー成分を主とする重合体または共重合体よ
りなる。
【0023】主モノマー成分としては、例えば、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸アミル、ア
クリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、ア
クリル酸シクロヘキシル、アクリル酸ベンジル等のアク
リル酸アルキルエステルや、メタクリル酸ブチル、メタ
クリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸シクロヘキ
シル、メタクリル酸ベンジル等のメタクリル酸アルキル
エステルが挙げられる。
【0024】コモノマー成分としてはアクリル酸メチ
ル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、酢酸ビ
ニル、スチレン、アクリロニトリル等が挙げられる。
【0025】官能基含有モノマー成分としては、例え
ば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン
酸等のカルボキシル基含有モノマーや、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレ−ト、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレ−ト、N−メチロールアクリルアミド
等のヒドロキシル基含有モノマー、アクリルアミド、メ
タクリルアミド、グリシジルメタクリレート等が挙げら
れる。
【0026】このような材料が好ましい理由は、粘着
力、凝集力に優れるとともに、ポリマー中に不飽和結合
がないため光や酸素に対する安定性が高く、また、モノ
マーの種類や分子量の選択により用途に応じた任意の品
質、特性を得ることができるからである。
【0027】ゴム系粘着剤としては、例えば、天然ゴム
系、イソプレンゴム系、スチレン−ブタジエン系、再生
ゴム系、ポリイソブチレン系のものや、スチレン−イソ
プレン−スチレン、スチレン−ブタジエン−スチレン等
のゴムを含むブロック共重合体を主とするものが挙げら
れる。
【0028】シリコーン系粘着剤としては、例えば、ジ
メチルシロキサン系、ジフェニルシロキサン系のものが
挙げられる。
【0029】ウレタン系粘着剤としては、例えば、ポリ
エーテル系、ポリエステル系のものが挙げられる。
【0030】以上のような粘着剤は、非架橋型、架橋型
のいずれのものも使用可能である。後者の場合、必要に
応じ、架橋剤を添加することができる。架橋剤として
は、例えば、エポキシ系化合物、イソシアナート系化合
物、金属キレート化合物、金属アルコキシド、金属塩、
アミン化合物、ヒドラジン化合物、アルデヒド系化合物
等が挙げられる。このような粘着剤は、有機溶剤系、エ
マルション系のいずれでもよい。
【0031】また、粘着剤層3には、例えば、可塑剤、
粘着付与剤、増粘剤、充填剤、老化防止剤、防腐剤、防
カビ剤等の各種添加剤が必要に応じ添加されていてもよ
い。
【0032】このような粘着剤層3は、強接着性を発揮
するものでも、再剥離性を有するものでもよい。前者の
場合、遮光シート1Aを窓ガラスに貼着した場合に、そ
の窓ガラスが割れた場合に、ガラスの飛散を防止するこ
とができるという利点がある。また、後者の場合、遮光
シート1Aの貼着に際し例えば貼着面に気泡が侵入する
等の不都合が生じたときに、一旦剥して容易に貼り直す
ことができ、また、異なる遮光シート1Aを頻繁に(例
えば季節が変わる毎に)貼り替えること等が容易であ
る。
【0033】強接着性を有する粘着剤層3の場合、その
接着強度(粘着力)は、好ましくは1000〜3000
g/25mm程度、より好ましくは1500〜2500g/25mm
程度とされる。
【0034】再剥離性を有する粘着剤層3の場合、その
接着強度(粘着力)は、好ましくは30〜700g/25mm
程度、より好ましくは50〜500g/25mm程度とされ
る。
【0035】なお、粘着剤層3の厚さ(乾燥膜厚)は、
特に限定されないが、上述したような適度な接着強度の
確保と、接着剤層の形成の容易性とを考慮して、5〜1
00μm 程度とするのが好ましく、10〜70μm 程度
とするのがより好ましい。
【0036】なお、図示されていないが、粘着剤層3に
は、剥離シートが貼着されていてもよい。
【0037】剥離シートとしては、いずれのものを使用
してもよく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリアリレート等の各種樹脂よりなるフィルム
や、ポリエチレンラミネート紙、クレーコート紙、グラ
シン紙、再生紙等の各種紙材を基材とし、この基材の粘
着剤層3との接合面に、離型処理が施されたものを用い
ることができる。
【0038】この場合、離型処理の代表例としては、シ
リコーン系樹脂、長鎖アルキル系樹脂、フッ素系樹脂等
の離型剤よりなる離型剤層の塗布、形成が挙げられる。
【0039】パターン層4は、例えば、絵柄、模様、図
形またはそれらの反転(ネガ)パターンのような所定の
パターン41を有するものである。このパターン41
は、遮光性を有している。この場合、パターン41は、
例えば、黒色、灰色、茶色、緑色、青色、紫色等の暗色
や金属色で構成されているのが好ましい。
【0040】このようなパターン層4を設けることによ
り、遮光シート1Aを窓に貼った場合、昼夜を問わず、
特に夜間室内が照明により明るい場合であっても、外か
ら室内が見えにくく、プライバシー保護の機能が十分に
発揮される。また、室内においては、パターン41の存
在していない非形成部分42での散乱光により明るく感
じられる。特に、パターン41の構成によっては、カー
テンのように見せることもできる。
【0041】ここで、パターン層4のパターン部分41
に要求される遮光性は、パターン41における可視光の
透過率(JIS A5759による)が3〜60%程度
であるのが好ましく、5〜40%程度であるのがより好
ましい。この透過率が低過ぎると、遮光シート1Aを窓
に貼った場合に、室内からの視認性が悪くなり、また、
透過率が高すぎると、遮光機能が不十分となる。
【0042】パターン層4は通常の各種印刷インキや塗
料を用いることができ、その厚さは1〜20μm 程度で
あるのが好ましい。
【0043】このようなパターン層4の形態や形成方法
は特に限定されないが、印刷によりパターン41を形成
した印刷層が好ましい。複雑で微細なパターン41でも
容易に形成することができるからである。
【0044】なお、パターン41の印刷方法としては、
特に限定されず、例えば、グラビア印刷、オフセット印
刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷、凹版印刷、凸版印
刷等の方法が挙げられる。
【0045】このようなパターン層4においては、基材
層2aの面積に対するパターン41の占める面積率が、
20〜90%であるのが好ましく、30〜70%である
のがより好ましい。この面積率が低すぎると、前記効
果、特に、プライバシー保護機能が十分に発揮されない
場合があり、またこの面積率が高すぎると、パターン4
1の可視光透過率、層厚、材質等によっては、室内への
外光の取り入れ量が極端に減少する等、窓としての機能
を一部損なうおそれがある。
【0046】なお、パターン層4を構成するパターン4
1は、その厚さ、可視光透過率、材質等が種々異なる複
数のものを積層したり、組み合わせたものでもよい。ま
た、パターン41は、単色のものに限らず、多色のもの
であってもよい。
【0047】また、パターン層4における非形成部分4
2は、単なる空隙でも、例えば透明な高分子材料等が充
填されていてもよい。
【0048】図2は、本発明の遮光シートの第2実施例
を示す断面図である。以下、図2に示す遮光シート1
A’について説明するが、前記第1実施例と同様の事項
については、その説明を省略する。
【0049】遮光シート1A’は、基材層2a’に光拡
散性を与える方法(拡散層の形成方法)が前記基材層2
aと異なり、それ以外は、遮光シート1Aと同様であ
る。
【0050】すなわち、基材層2a’では、層中に例え
ば白色粉末のような充填材5を配合(分散)することに
より光拡散性を得ている。
【0051】この充填材5としては、例えば、タルク、
クレー、マイカ、ガラス(繊維、粉末)、ケイ酸カルシ
ウム等のケイ酸塩、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム
等の炭酸塩、硫酸カルシウム、硫酸バリウム等の硫酸
塩、シリカ、アルミナ、酸化チタン等の酸化物、水酸化
アルミニウム、水酸化マグネシウム等の水酸化物、その
他白色染料、白色顔料等の各種無機化合物や、プラスチ
ックフィラー等の各種有機化合物が挙げられ、これらの
うちの1種または2種以上を組み合わせて用いることが
できる。
【0052】なお、基材層2a’の光拡散性による作用
・効果は、前記基材層2aで述べたのと同様である。
【0053】また、基材層2a’に代表される拡散層中
には、充填材5と共に、着色剤等の他の添加剤が含まれ
ていてもよい。拡散層に着色剤を添加して着色する場
合、その色彩は、パターン41と異なるものであるのが
好ましく、特に、例えば、白色、クリーム色、黄色(レ
モン色)、ピンク色、緑白色、青白色等の明るい色が好
ましい。
【0054】図3は、本発明の遮光シートの第3実施例
を示す断面図である。以下、図3に示す遮光シート1B
について説明するが、前記第1実施例と同様の事項につ
いては、その説明を省略する。
【0055】遮光シート1Bは、単層よりなる基材層2
bと、粘着剤層3とを積層し、基材層2bの粘着剤層3
と反対側の面にパターン層4を形成してなるものであ
る。
【0056】この場合、基材層2bは、透明フィルムま
たは着色透明フィルムであり、粘着剤層3は、拡散層で
ある。
【0057】粘着剤層3は、前記第2実施例で述べたの
と同様に、層中に充填材5を配合(分散)することによ
り光拡散性を得ている。
【0058】なお、以下の各実施例では、拡散層として
層中に充填材5を配合した構成例を挙げて説明している
が、これに限らず、前記第1実施例のように、一方また
は両方の表面を粗面化処理することにより光拡散性を得
るものに置き換えることもできる。
【0059】図4は、本発明の遮光シートの第4実施例
を示す断面図である。以下、図4に示す遮光シート1C
について説明するが、前記第3実施例等と同様の事項に
ついては、その説明を省略する。
【0060】遮光シート1Cは、単層よりなる基材層2
cと、光拡散性を有する粘着剤層3とを積層し、基材層
2cの粘着剤層3側の面上にパターン層4を形成してな
るものである。
【0061】この場合、基材層2cは、透明フィルムま
たは着色透明フィルムであり、粘着剤層3は、前記と同
様の充填材5を含む拡散層である。
【0062】パターン層4のパターン41は、粘着剤層
3中に埋入されており、遮光シート1Cの表面には露出
していない。従って、別途パターン層4を覆う保護層等
を設けなくても、パターン41を保護し、その傷付き、
剥離、変質(変色)等を防止することができる。
【0063】図5は、本発明の遮光シートの第5実施例
を示す断面図である。以下、図5に示す遮光シート1D
について説明するが、前記第1実施例と同様の事項につ
いては、その説明を省略する。
【0064】遮光シート1Dは、積層体よりなる基材層
2dと、粘着剤層3とを積層し、基材層2dの粘着剤層
3と反対側の面にパターン層4を形成してなるものであ
る。
【0065】この場合、基材層2dは、透明フィルム2
1と、前記と同様の充填材5を含む拡散層22とを積層
してなるものである。そして、この透明フィルム21上
にパターン層4が形成されている。
【0066】拡散層22は、樹脂フィルムであっても、
塗膜、すなわち充填材5を含む塗布液を塗布、乾燥(硬
化)させたものであってもよい。
【0067】このような構成の遮光シート1Dによれ
ば、拡散層22の選択、例えば、塗布液の組成や塗膜の
膜厚等の選択により、基材層2dの可視光透過率や光拡
散性の度合い等を容易に調整・設定することができると
いう利点がある。
【0068】なお、透明フィルム21は、これに代え
て、着色透明フィルムを用いることもできる。
【0069】図6は、本発明の遮光シートの第6実施例
を示す断面図である。以下、図6に示す遮光シート1E
について説明するが、前記第5実施例等と同様の事項に
ついては、その説明を省略する。
【0070】遮光シート1Eは、積層体よりなる基材層
2eと、粘着剤層3とを積層し、基材層2eの粘着剤層
3と反対側の面上にパターン層4を形成してなるもので
ある。
【0071】この場合、基材層2eが、透明フィルム2
1と拡散層22との順序を前記基材層2dと逆にしたも
のである以外は、遮光シート1Dと同様である。
【0072】本実施例においても、透明フィルム21
は、これに代えて、着色透明フィルムを用いることがで
きる。
【0073】図7は、本発明の遮光シートの第7実施例
を示す断面図である。以下、図7に示す遮光シート1F
について説明するが、前記第5実施例等と同様の事項に
ついては、その説明を省略する。
【0074】遮光シート1Fは、積層体よりなる基材層
2fと、粘着剤層3とを積層し、基材層2f中にパター
ン層4を形成してなるものである。
【0075】この場合、基材層2fは、透明フィルム2
1と、前記と同様の充填材5を含む拡散層22とを積層
してなるものである。そして、透明フィルム21の拡散
層22と接する側の面上にパターン層4が形成されてい
る。
【0076】パターン層4のパターン41は、拡散層2
2中に埋入されており、遮光シート1Fの表面には露出
していない。従って、別途パターン層4を覆う保護層等
を設けなくても、パターン41を保護し、その傷付き、
剥離、変質(変色)等を防止することができる。
【0077】なお、透明フィルム21は、これに代え
て、着色透明フィルムを用いることもできる。
【0078】図8は、本発明の遮光シートの第8実施例
を示す断面図である。以下、図8に示す遮光シート1G
について説明するが、前記第7実施例等と同様の事項に
ついては、その説明を省略する。
【0079】遮光シート1Gは、積層体よりなる基材層
2gと、粘着剤層3とを積層し、基材層2g中にパター
ン層4を形成してなるものである。
【0080】この場合、基材層2gが、透明フィルム2
1と拡散層22との順序を前記基材層2fと逆にしたも
のである以外は、遮光シート1Fと同様である。そし
て、透明フィルム21の拡散層22と接する側の面上に
パターン層4が形成されている。
【0081】本実施例においても、前記第7実施例と同
様に、パターン41の保護機能が得られる。
【0082】なお、透明フィルム21は、これに代え
て、着色透明フィルムを用いることもできる。
【0083】図9は、本発明の遮光シートの第9実施例
を示す断面図である。以下、図9に示す遮光シート1H
について説明するが、前記第8実施例等と同様の事項に
ついては、その説明を省略する。
【0084】遮光シート1Hは、積層体よりなる基材層
2hと、粘着剤層3とを積層し、基材層2hの粘着剤層
3側の面上にパターン層4を形成してなるものである。
【0085】この場合、基材層2hは、拡散層22と透
明フィルム21とを積層してなるものである。そして、
透明フィルム21の粘着剤層3と接する側の面上にパタ
ーン層4が形成されている。
【0086】パターン層4のパターン41は、粘着剤層
3中に埋入されており、遮光シート1Hの表面には露出
していない。これにより、前記第8実施例等と同様に、
パターン41の保護機能が得られる。
【0087】なお、透明フィルム21は、これに代え
て、着色透明フィルムを用いることもできる。
【0088】図10は、本発明の遮光シートの第10実
施例を示す断面図である。以下、図10に示す遮光シー
ト1Iについて説明するが、前記第9実施例等と同様の
事項については、その説明を省略する。
【0089】遮光シート1Iは、積層体よりなる基材層
2iと、粘着剤層3とを積層し、基材層2iの粘着剤層
3と接する側の面上にパターン層4を形成してなるもの
である。
【0090】この場合、基材層2iが、透明フィルム2
1と拡散層22との順序を前記基材層2hと逆にしたも
のである以外は、遮光シート1Hと同様である。
【0091】本実施例においても、透明フィルム21
は、これに代えて、着色透明フィルムを用いることがで
きる。
【0092】なお、遮光シート1A、1A’、1D、1
E、1F、1G、1H、1I等において、粘着剤層3中
に充填材5を配合し、拡散層とすることもできる。
【0093】図11は、本発明の遮光シートの第11実
施例を示す断面図である。以下、図11に示す遮光シー
ト1Jについて説明するが、前記第5実施例等と同様の
事項については、その説明を省略する。
【0094】遮光シート1Jは、積層体よりなる基材層
2jと、粘着剤層3とを積層し、基材層2jの粘着剤層
3と反対側の面上にパターン層4を形成してなるもので
ある。
【0095】この場合、基材層2jは、透明フィルム2
1と、中間層23と、前記と同様の拡散層22とをこの
順に積層してなるものである。そして、透明フィルム2
1上にパターン層4が形成されている。
【0096】中間層23としては、粘着剤層または公知
の接着剤層が挙げられ、粘着剤層としては、前記粘着剤
層3と同様のものが挙げられる。
【0097】なお、透明フィルム21は、これに代え
て、着色透明フィルムを用いることができる。
【0098】図12は、本発明の遮光シートの第12実
施例を示す断面図である。以下、図12に示す遮光シー
ト1Kについて説明するが、前記第11実施例等と同様
の事項については、その説明を省略する。
【0099】遮光シート1Kは、積層体よりなる基材層
2kと、粘着剤層3とを積層し、基材層2kの粘着剤層
3と反対側の面上にパターン層4を形成してなるもので
ある。
【0100】この場合、基材層2kは、透明フィルム2
1と、前記と同様の中間層23と、透明フィルム24と
をこの順に積層してなるものである。そして、透明フィ
ルム21上にパターン層4が形成されている。
【0101】なお、透明フィルム21、24のうちのい
ずれか一方または双方は、これに代えて、着色透明フィ
ルムを用いることができる。また、粘着剤層3は、前記
と同様の充填材5を含む拡散層である。
【0102】図13は、本発明の遮光シートの第13実
施例を示す断面図である。以下、図13に示す遮光シー
ト1Lについて説明するが、前記第11実施例等と同様
の事項については、その説明を省略する。
【0103】遮光シート1Lは、積層体よりなる基材層
2mと、粘着剤層3とを積層し、基材層2m中にパター
ン層4を形成してなるものである。
【0104】この場合、基材層2mは、透明フィルム2
1と、前記と同様の中間層23と、前記と同様の拡散層
22とをこの順に積層してなるものである。そして、パ
ターン層4は、透明フィルム21の中間層23側の面上
に形成され、そのパターン41は、中間層23中に埋入
されており、遮光シート1Lの表面には露出していな
い。これにより、前記と同様に、パターン41の保護機
能が得られる。
【0105】なお、透明フィルム21は、これに代え
て、着色透明フィルムを用いることもできる。
【0106】以上のような遮光シート1A、1A’、1
B〜1Lは、その粘着剤層3にて、例えば家庭やオフィ
ス等の建築物の窓ガラス、自動車、列車、船舶等の窓ガ
ラス等の被着体に対し貼着して使用される。この場合、
遮光シートは、その層構成に応じて窓ガラスの室内側、
室外側のいずれにも貼着して使用することができる。ま
た、被着体の種類も、これらに限定されないことは、言
うまでもない。
【0107】また、本発明の遮光シートは、前記遮光シ
ート1A、1A’、1D、1E、1F、1G、1H、1
I、1J、1Lにおいて、粘着剤層3を省略したもので
もよい。この場合には、粘着剤層3での貼着以外の方法
により窓またはその近傍に遮光シートを設置する。例え
ば、巻き取り・巻き出し可能なロールスクリーンのよう
にして使用することができる。
【0108】また、本発明の遮光シートは、前記遮光シ
ート1A、1A’、1B〜1Lのうちの任意の2以上の
ものの構成を組み合わせたものでもよい。
【0109】また、遮光シート1A、1A’、1B〜1
Lにおいて、各層の表面または層間に、中間層等の任意
の層が存在していてもよい。例えば、遮光シート1A、
1A’、1B、1D、1E、1J、1Kにおいて、パタ
ーン層4を覆う保護層(カバー層)を設けることができ
る。これにより、パターン層4が表面に露出せず、前記
遮光シート1C等で述べたのと同様に、パターン41の
傷付き、剥離、変質(変色)等を防止することができ
る。
【0110】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の遮光シート
によれば、遮光性を有するパターンが部分的に形成され
たパターン層を設けたことにより、昼間はもちろんのこ
と、夜間室内が照明により明るい場合でも、外から室内
の様子が見えにくく、プライバシー保護の機能が十分に
発揮される。
【0111】特に、基材層および/または粘着剤層が光
拡散性を有することにより、前記プライバシー保護の機
能がより有効に発揮されるとともに、室内においては、
散乱光により、より一層明るく感じられるようになる。
【0112】また、パターン層のパターン(図柄等)の
選択により、装飾的機能も発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遮光シートの第1実施例を示す断面図
である。
【図2】本発明の遮光シートの第2実施例を示す断面図
である。
【図3】本発明の遮光シートの第3実施例を示す断面図
である。
【図4】本発明の遮光シートの第4実施例を示す断面図
である。
【図5】本発明の遮光シートの第5実施例を示す断面図
である。
【図6】本発明の遮光シートの第6実施例を示す断面図
である。
【図7】本発明の遮光シートの第7実施例を示す断面図
である。
【図8】本発明の遮光シートの第8実施例を示す断面図
である。
【図9】本発明の遮光シートの第9実施例を示す断面図
である。
【図10】本発明の遮光シートの第10実施例を示す断
面図である。
【図11】本発明の遮光シートの第11実施例を示す断
面図である。
【図12】本発明の遮光シートの第12実施例を示す断
面図である。
【図13】本発明の遮光シートの第13実施例を示す断
面図である。
【符号の説明】
1A、1A’ 遮光シート 1B〜1L 遮光シート 2a、2a’ 基材層 2b〜2k、2m 基材層 21 透明フィルム 22 拡散層 23 中間層 24 透明フィルム 3 粘着剤層 4 パターン層 41 パターン 42 非形成部分 5 充填材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単層または積層体よりなる基材層と、遮
    光性を有する所定のパターンで構成されたパターン層と
    を有し、 前記基材層が光拡散性または光透過性を有することを特
    徴とする遮光シート。
  2. 【請求項2】 単層または積層体よりなる基材層と、粘
    着剤層と、遮光性を有する所定のパターンで構成された
    パターン層とを有し、 前記基材層と前記粘着剤層のうちの少なくとも一方が光
    拡散性を有することを特徴とする遮光シート。
  3. 【請求項3】 前記粘着剤層は、その全部または一部が
    拡散層で構成されている請求項2に記載の遮光シート。
  4. 【請求項4】 前記基材層は、その全部または一部が拡
    散層で構成されている請求項1ないし3のいずれかに記
    載の遮光シート。
  5. 【請求項5】 前記基材層は、透明フィルムまたは着色
    透明フィルムと、拡散層とで構成されている請求項1な
    いし3のいずれかに記載の遮光シート。
  6. 【請求項6】 前記パターン層のパターンは、暗色であ
    る請求項1ないし5のいずれかに記載の遮光シート。
  7. 【請求項7】 前記パターン層が表面に露出していない
    請求項1ないし6のいずれかに記載の遮光シート。
  8. 【請求項8】 前記パターン層は、印刷により前記パタ
    ーンを形成した印刷層である請求項1ないし7のいずれ
    かに記載の遮光シート。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006231880A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Riken Technos Corp 装飾用フイルム
JP2008106112A (ja) * 2006-10-24 2008-05-08 Ube Nitto Kasei Co Ltd ガラス窓外貼り用装飾性フィルム
JP2011174083A (ja) * 2000-04-24 2011-09-08 Avery Dennison Corp 脱気が改善された接着物およびその接着物を製作する方法
WO2024048199A1 (ja) * 2022-08-29 2024-03-07 株式会社ナム 窓ガラス用遮光目隠しシート

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