JP3113504U - 透過型スクリーン - Google Patents

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Abstract

【課題】煩雑な工程によることなく、また特別の材料、装置を用いることなく、簡単且つ生産性よく製造でき、高性能な特性を有する透過型スクリーンを得る。
【解決手段】一方の面にエンボスにより形成され、算術平均粗さRaが5〜20μmの微細な凹凸3を有し、他方の面は平坦面4とされた光拡散材含有透光性合成樹脂シート2を用いた透過型スクリーン。この透過型スクリーンは、単層で金属枠などに張られるか、接着層により透明基板上に接着され、微細凹凸面側から画像投写装置により映像を投写することにより、スクリーンの両面から、均質で明るく、且つ広い視野角で映像を見ることができる。
【選択図】 図1

Description

本考案は、投写表示装置に用いられる透過型スクリーンに関し、さらに具体的には、大型及び小型にかかわらず簡単に作成することができ、しかもプロジェクターなどからの映像(静止画像及び動画)を簡単に高画質で表示でき、ショーウインドー、店頭、店内、オフィス、住宅の室内外における装飾、表示、宣伝、さらには看板などとして好適に利用することができる、両面視認性の高性能透過型スクリーンに関する。
従来、投写表示装置は、映画、マイクロリーダー、スライド映写機、オーバーヘッドプロジェクタ、ビデオプロジェクションテレビ、各種ディスプレイなどとして広く用いられている。画像投写形式としては、反射型スクリーンを用いるフロント投写型と透過型スクリーンを用いるリア投写型とが知られており、使用目的に合わせ適宜の投写形式、投写表示装置が選択されている。例えば、ビデオプロジェクションテレビ等に用いられる透過型スクリーンとしては、透光性基板の表面に光拡散材塗布層を形成したもの、透光性基板中に光拡散材を混入したもの、あるいはフレネルレンズやレンチキュラーレンズを形成したもの等が提案され、一部で実用化されている。しかし、反射型スクリーン、透過型スクリーンは共にスクリーンのいずれか一方側から投影画像が観察できるに止まるものである。その上、反射型スクリーンは製造法が複雑であると共に高価であるし、透光型スクリーンにおいても、光拡散材を用いるものでは、スクリーン全面に亘って均一な投写映像を得ることが難しいという問題がある。またフレネルレンズやレンチキュラーレンズを用いるものでは、高価となりしかも大型のスクリーンを形成することが難しいという問題があり、均質で、特性の良好な大型のスクリーンを安価に、また簡単に生産することができないという問題があった。
一方、裏面に乱反射膜構造(凹凸またはマイクロレンズ構造)を有するスクリーン母材の表面に金属等の光反射材料を薄膜蒸着あるいは印刷塗布する等によって光透過乱反射膜を形成し、投影された画像をスクリーンの両面から観察できる両面視認型のスクリーンも提案されている(特許文献1)。しかし、リア投写型のスクリーンと同様に、均質で、良好な特性を有する大型スクリーンを安価に製造することは難しく、また耐久性の問題や両面共に明るく、スクリーン全体に均一な明るさの画像を形成することが難しいという問題もある。
特開昭63−172259号公報
本考案は、上記の如き問題のない、すなわち大型のスクリーンであっても、煩雑な工程によることなく、また特別の装置を用いることなく簡単に製造することができ、しかも特性の良好な透過型スクリーンを提供することを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するための本考案の透過型スクリーンの構成は、次のとおりのものである。
(1)一方の面に微細な凹凸を有し、他方の面は平坦とされた光拡散材含有透光性合成樹脂シートを用いた透過型スクリーンにおいて、前記凹凸はエンボスにより形成され、凹凸面の算術平均粗さRaが5〜20μmであることを特徴とする透過型スクリーン。
(2)上記(1)記載の透過型スクリーンにおいて、前記凹凸面の算術平均粗さRaが8〜12μmであることを特徴とする透過型スクリーン。
(3)上記(1)または2記載の透過型スクリーンにおいて、前記光拡散材含有透光性合成樹脂シートの平坦面が接着層を介して透明基板に積層されてなることを特徴とする透過型スクリーン。
(4)上記(3)記載の透過型スクリーンにおいて、前記光拡散材含有透光性合成樹脂シートの膜厚が30〜400μmであることを特徴とする透過型スクリーン。
(5)上記(1)または(2)記載の透過型スクリーンにおいて、前記光拡散材含有透光性合成樹脂シートが金属枠に取付けられたことを特徴とする透過型スクリーン。
(6)上記(5)記載の透過型スクリーンにおいて、前記光拡散材含有透光性合成樹脂シートの膜厚が400μm〜1mmであることを特徴とする透過型スクリーン。
(7)上記(6)記載の透過型スクリーンにおいて、前記光拡散材含有透光性合成樹脂シートが光拡散材含有層と透明層からなり、前記光拡散材含有透光性合成樹脂シートは補強繊維材を含むことを特徴とする透過型スクリーン。
(8)上記(1)または(2)記載の透過型スクリーンにおいて、前記光拡散材含有透光性合成樹脂シートの凹凸面上に、一方の面に微細な凹凸を有し、他方の面は平坦とされた光拡散材不含有透光性合成樹脂シートが該シートの平坦面を下にして接着層を介して積層されてなることを特徴とする透過型スクリーン。
(9)上記(1)または(2)記載の透過型スクリーンにおいて、前記光拡散材含有透光性合成樹脂シートの平坦面の下に、一方の面に微細な凹凸を有し、他方の面は平坦とされた光拡散材不含有透光性合成樹脂シートが該シートの凹凸面を上にして接着層を介して積層されてなることを特徴とする透過型スクリーン。
(10)上記(8)または(9)に記載の透過型スクリーンにおいて、下層の透光性合成樹脂シートの平坦面が接着層を介して透明基板に積層されたことを特徴とする透過型スクリーン。
本考案の透過型スクリーンは、一方の面に微細な凹凸を有し、他方の面は平坦とされた光拡散材含有透光性合成樹脂シートの凹凸面がエンボスにより形成され、且つ該凹凸面の算術平均粗さRaが5〜20μmとされた光拡散材含有透光性合成樹脂シートにより透過型スクリーンが形成されていることから、広い視野角を持ち、全面均一で色再現性に優れた明るい映像をスクリーンの両面から観察でき、また、簡単にスクリーンの製造を行うことができる。
また、本考案の透過型スクリーンは、前記光拡散材含有透光性合成樹脂シートを接着層を介して透明基板に接着、積層することにより、例えばショーウインドー、間仕切りのガラスなどに任意の大きさ及び任意の形状のスクリーンを簡単且つ安価に形成することが可能となる。また前記光拡散材含有透光性合成樹脂シートを金属、木、プラスチックなどの枠に取り付けることにより、看板などとしての利用も可能となる。
本考案においては、表面に微細な凹凸を有する光拡散材含有透光性合成樹脂シートと表面に微細な凹凸を有する光拡散材不含有透光性合成樹脂シートとを貼り合わせ、積層することによって透過型スクリーンを形成することにより、スクリーンに投写された映像が光拡散材、及び近接する2層の微細な凹凸面により拡散されることにより、より一層、スクリーン全面に亘り均一な光拡散がなされ、広い視野角を持ち、全面均一で色再現性に優れた明るい映像をスクリーン両面で観察できる。
また、このとき、表面に微細な凹凸を有する光拡散材含有透光性合成樹脂シート及び/又は表面に微細な凹凸を有する光拡散材不含有透光性合成樹脂シートとして、マーキングシートを用いることにより、簡単に本考案の透過型スクリーンが形成されると共に、マーキングシートの膜厚は薄いため、上記特性に加え像のにじみなどのない投影画像が観察可能となる。
また、本考案の透過型スクリーンに投写装置により映像投写を行うことにより、従来から行われている映像表示は勿論、宣伝、広告、装飾などを簡単に行うことができ、また本考案の透過型スクリーンによれば任意の形状のスクリーンを簡単に形成することができることから、透過型スクリーンの使用態様が広がり、さらに光拡散材含有透光性合成樹脂シートの表面の凹凸の深さを例えば8から12μmに制御することにより、キラキラと光る映像を形成することができることから、観察者に強い印象を与えながら上記宣伝、広告、装飾などの目的を達成することができる。
本考案の透過型スクリーンを、図に基づいて以下具体的に説明する。なお、図中、膜厚などは説明の都合により適宜の厚さとして表現されており、必ずしも各層が正確な比率で記載されているものではない。
図1は、本考案の一実施例の透過型スクリーンの一部断面図である。図1において、透過型スクリーン1は光拡散材5を含有する透光性合成樹脂シート2からなり、この合成樹脂シート2の一方の面は、算術平均粗さRaが5〜20μmであるエンボスにより形成された凹凸面3とされ、他方の面は平坦面4とされている。本考案での算術平均粗さRaは、JIS B 0601(1994)に準拠して測定される値である。本考案の透過型スクリーンにおいては、該算術平均粗さRaは8〜12μmがより好ましい。なお、算術平均粗さRaは、測定された粗さ曲線から、その平均線の方向に基準長さl(エル)だけ抜き取り、この抜き取り部分の平均線から測定曲線までの偏差の絶対値を合計し、平均した値であり、下記式により算出されたものである。エンボスにより上記範囲、特に8〜12μmの範囲の表面粗さを有する微細凹凸を形成すると、きらきらと輝いた投写画像が得られ、装飾あるいは広告、看板などに用いる際に観察者にインパクトを与えることができる。
Figure 0003113504
図1に示される本発明の透過型スクリーンは、合成樹脂シート中に光拡散材が均一に分散されている透光性シートであり、外観は乳白色状である。図2は、本考案の透過型スクリーン1を用いた投写表示装置の構成図である。図2に示されるように、画像の投写は、投写装置6により透過型スクリーン1の微細な凹凸表面3側から行われ、これにより投写された映像は透過型スクリーンの凹凸面で拡散入反射されるとともに、合成樹脂シート中の光拡散材5によってさらに拡散され、透過型スクリーンの凹凸面側及び平坦面側の両面から、投写された画像が観察される。このとき、凹凸面をエンボスにより形成し、また算術平均粗さRaを5〜20μmとすることにより、全面均一で色再現性に優れた明るい映像をスクリーンの両面から広い視野角で観察できる。
上記光拡散材含有透光性合成樹脂シート2を構成する合成樹脂としては、光吸収量が少ない無色、透明の合成樹脂が好ましい。このような合成樹脂としては、例えばポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、三酢酸セルロースなどのセルロース系樹脂などが挙げられる。これら樹脂は単独で用いられてもよいし、必要であれば2種以上のブレンド物として用いられてもよい。
一方、光拡散材含有合成樹脂シート2において、合成樹脂とともに用いられる光拡散材5としては、酸化チタン、炭酸カルシウムなどの白色顔料微粉末が挙げられる。光拡散材の含有量は、両面視認性をも考慮して適宜の透光量が得られる量とすればよく、具体的には、シートの膜厚、白色顔料微粉末の平均粒径などにより変わるが、樹脂100重量部に対し、例えば5〜200重量部程度とされる。また、光拡散材の平均粒径は、例えば0.1〜0.4μm程度とされる。
光拡散材含有合成樹脂シート2の膜厚は、透過型スクリーンに必要とされる強度、該合成樹脂シートの透光性あるいは両面視認性を考慮して適宜の厚さとされればよい。これにより本考案で用いられる光拡散材含有透光性合成樹脂シート2の膜厚が限定されるものではないが、光拡散材含有合成樹脂シート2が単独、単層で透過型スクリーンとされる場合には、光拡散材含有合成樹脂シートに物理的強度が要求されることから、通常300μm〜2mm程度の膜厚、好ましくは400ミクロン〜1mm程度の膜厚とされる。一方、光拡散材含有合成樹脂シートが、透明基板などに接着層を介して接着(貼着)される場合には、光拡散材含有合成樹脂シート自身に物理的強度はそれ程要求されないため、その膜厚は特に配慮を払う必要はないが、通常通常20μm〜1mm程度、より好ましくは30〜400μm程度、更に好ましくは30〜200μm程度とされる。これらシートの膜厚は、あまりに厚いと光の吸収量が大きくなり、また像のボケなどが出てくる場合がある。またあまりにも薄い場合には、表面に均質な微細凹凸を形成することが難しくなるし、スクリーンの物理的強度が劣ることとなる。また光拡散材含有合成樹脂シート2は、2以上のシートが積層されたものであってもよいし、特にスクリーンの物理的強度が必要とされるような場合には、さらにスクリーンの画像投影装置と反対側面に透明な補強シートを接着剤あるいは粘着剤を用いて接着する、あるいは透明な補強層が融着、積層されてもよい。前記補強層あるいは補強シートは透明であることが必要であるが、光拡散材含有透光性合成樹脂シート2を構成する樹脂と同じものであってもよいし、異なるものであってもよい。また、補強層あるいは補強シートには、繊維補強材が含まれるものであってもよいし、光拡散材含有合成樹脂シート自体に更に物理的強度を持たせるべく、該シート内に繊維補強材を含有させてもよい。特に、本考案の透過型スクリーンをアルミフレームなどの金属枠などに張り、看板などとして用いるような場合には、光拡散材含有合成樹脂シート自体、あるいは補強層、補強シートは、荒い布状に編まれた繊維の表裏面を樹脂で覆って一体とされた繊維補強シートあるいは繊維補強層であることが好ましい。本考案の透過型スクリーンをアルミフレームなどの金属枠などに取り付ける方法としては、従来から看板作成用テント生地をアルミフレームなどの金属枠に張る際に用いられていた方法、手段が利用できる(例えば、特許文献2、3参照)。なお、本明細書において、「接着する」あるいは「接着層」という場合の接着は、接着剤あるいは粘着剤を用いての接着あるいは粘着の両者を意味するものである。
特許第3489907号明細書 特許第3477272号明細書
一方、光拡散材含有合成樹脂シート2の表面に設けられている微細凹凸(しぼ)3は、例えば、合成樹脂シートを形成する際またはシート形成後のエンボスロールによるエンボス加工で形成される。エンボスにより上記5〜20μmの範囲、特に8〜12μmの範囲の表面粗さを有する微細凹凸を形成すると、きらきらと輝いた投写画像が得られ、装飾あるいは広告、看板などに用いる際に観察者にインパクトを与えることができる。エンボス加工により均質な微細凹凸面を生産性よく製造することができる。サンドブラスト処理による場合、スクリーンが大型になればなるほど、全面に均一の凹凸を形成することが難しく、また得られたスクリーンによっては、キラキラと光る映像を得ることが難しい。
表面に微細な凹凸3を有し且つ光拡散材を含有する図1に示された透光性合成樹脂シート2は、適度な物理的強度を有する場合には、図2に示されるように単層でスクリーンを形成することができる。この場合には、透光性合成樹脂シート2は、金属、木、プラスチックなどの枠に張られる、あるいは上下または左右から張力を付与してスクリーン膜として用いることができる。また、単層でスクリーンを形成するには強度が不足する、あるいは自己支持性のスクリーンを形成したいような場合には、図3に示されるように、表面に微細な凹凸3を有し且つ光拡散材5を含有する透光性合成樹脂シート2の平坦面4を透明基板12に接着層13を介して接着、積層して透過型スクリーン11とすればよい。
透光性合成樹脂シート2が接着される透明基板12としては、ガラス及びアクリル板などの透明な合成樹脂板が挙げられる。また、接着層13を構成する材料としては、従来公知の無色透明な接着剤あるいは粘着剤のいずれのものをも用いることができる。このような接着剤あるいは粘着剤の例としては、例えば、アクリル系、塩ビ/酢ビ系、ゴム系などの粘着剤、接着剤の例としては、例えばアクリル系、エポキシ系、ポリウレタン系、ポリエステル系などが挙げられる。接着層の層厚は任意の厚さでよく特に限定されないが、通常20〜200μmとされる。このような光拡散材を含有する透光性合成樹脂シート2が透明基板12に接着されて透過型スクリーン11が形成される場合、該接着される透光性合成樹脂シートとして、表面に微細な凹凸を有し、光拡散材の含有により乳白色とされたマーキングシートを用いれば、透過型スクリーン11を簡単に形成することができる。
ここでマーキングシートの一般的説明を行なう。マーキングシートは、従来ショーウインドウの飾りつけ、看板の作成、入り口ドアなどへの会社名の表示、室内、室外における壁面の表示あるいは装飾、調度品の装飾、コンテナ、車などの表示、装飾のため広く用いられているものである。図4に表面平滑なマーキングシートの断面図を示す。マーキングシート20は、通常染料或いは顔料により着色され、厚みが30〜400μm程度の薄い樹脂層からなるベースシート21の片面に粘着層22が設けられた薄いシートであり、粘着層22上には粘着剤層の保護のため剥離紙(あるいは剥離シート)23が付けられている。マーキングシートは、既にNOCS2500、カッティングシート、フォグラス(いずれも株式会社中川ケミカルより市販;「NOCS」、「カッティングシート」、「フォグラス」はいずれも登録商標)あるいはその他の商品名で多種の製品が市販されている。市販されているNOCS2500は、1,000mmあるいは1,010mm幅、20m巻とされており、カッティングシートは、L寸は920mm幅、20m巻、R寸は450mm幅12m巻が通常仕様とされている。また、フォグラスは、1,300mm幅、20m巻などとされている。これらマーキングシートのうち、NOCS2500及びカッティングシートは、いずれも着色された不透明ベースシートを有するものである。NOCS2500及びカッティングシートは、従来、文字や図形状にカッティングされ、剥離紙23を粘着層22から剥離して、カッティングされて文字状あるいは図形状とされた着色されたベースシート21を、ガラス、プラスチック、金属、木材、セメント表面などに貼着され、これにより、文字、図形、模様などが基材上に形成される。
一方、フォグラス25は、図5に示すように、表面に微細凹凸29を有し、無色透明あるいは光拡散材を含有させることにより乳白色状とされたベースシート26の片面に粘着層27が設けられた薄いシートであり、粘着層27上には粘着層の保護のため剥離紙28が付けられている。フォグラスは、従来、ガラス、アクリル板などの透明基材に貼着され、これら透明基材の全面あるいは一部をスリガラス様とする、あるいは窓ガラスに貼付することにより模様を付与する、あるいは太陽からの熱線の室内への侵入を阻止するための膜として利用されている。
これらマーキングシートのベースシート21、26は、例えば30〜400μm、より一般的には50〜200μm程度の膜厚を有しており、基材樹脂として、ポリ塩化ビニルあるいはポリエステル樹脂などの合成樹脂が用いられている。粘着層22、27を構成する材料としては、アクリル系、塩ビ/酢ビ系、ゴム系などの粘着剤が代表的なものであり、その厚みも特に限定されるものではないが、例えば20〜200μmの範囲のものが一般に使用されている。なお、マーキングシートの粘着層は、透明でも不透明でもよいが、フォグラスの粘着層は透明とされている。また、フォグラスの表面の凹凸はエンボスロールにより形成され、品番によりその粗さは異なるものの、通常、算術平均粗さRaで3〜20μm程度とされている。
したがって、表面に微細な凹凸を有し、光拡散材の含有により乳白色とされた透光性マーキングシートであるフォグラスを透明基板上に貼着すれば、簡単に且つ特性のよい透過型スクリーン11が形成できる。フォグラスの貼着法は、従来知られたマーキングシートの貼着法によればよい。すなわち、必要とされるスクリーンの大きさに合わせて、光拡散材含有のフォグラスをカッティングナイフあるいはカッティングマシンによりカットし、フォグラスの剥離紙を剥がしてベースシートをガラスなどの透明基板上に貼着して透過型スクリーンとされる。このとき、スクリーンの形状は方形である必要はなく、カッティングされる形状を適宜のものとすることにより任意の形状のスクリーンを簡単に形成することができる。
また、光拡散材を含有するマーキングシートである乳白状のフォグラス図形及び着色ベースシートを有するマーキングシート図形により透明基板上に文字、図形、模様などの複合図形を形成すると、画像投写装置により映像投写を行なわない場合には、フォグラス部はスリガラス調の図形部分となり、着色不透明のマーキングシート図形と相俟って全体として模様が形成され、この模様は、装飾、表示機能を有し、また宣伝媒体として利用することもできる。一方、この複合図形に画像投写装置6により画像投写を行なえば、フォグラスが貼着された部分はスクリーンとして機能し、投写画像が映し出され、一方着色不透明のマーキングシート部は光を透過しないことから固定図形として機能し、新しい形態の宣伝媒体あるいは装飾媒体を創出できる。
光拡散材を含有し、表面に微細な凹凸を有するマーキングシートである乳白状のフォグラスとしては、フォグラスC−714、C−718が好ましいものとして挙げられる。フォグラスC−714、C−718はいずれもベースシート樹脂はポリ塩化ビニルからなり、ベースシートの膜厚みは120μmである。また、粘着層は20〜25μmのアクリル系粘着剤からなり、各フォグラスの表面の微細凹凸はエンボスによって形成されている。更に、これらフォグラスの表面凹凸の算術平均粗さRa、可視光線透過率、反射率、吸収率は、フォグラスC−714は9.2μm、39%、39%、22%、フォグラスC−718は11.6μm、65%、20%、15%である。なお、光学的特性値は、いずれも透明フロートガラス(3mm厚)にフィルムを貼って、ガラス側から光を入射したときの値であり、可視光線透過率、反射率、吸収率の測定は、JIS A 5759に基づいている。
本考案の透過型スクリーンは、前記したように凹凸面の算術平均粗さRaが5〜20μmであり、エンボスによって形成された該微細な凹凸面と平坦面とを表裏面に有する光拡散材含有透光性合成樹脂シートを用いることにより形成されるものであるが、この光拡散材含有透光性合成樹脂シートとともに、一方の面に微細な凹凸を有し、他方の面は平坦とされた光拡散材不含有透光性合成樹脂シートを用いることにより、よりすぐれた特性を有する透過型スクリーンを得ることができる。図6にその一例を、また図7に図6の透過型スクリーンを用いた投写表示装置の構成図を示す。
図6に示される本考案の透過型スクリーン31は、表面に微細な凹凸3を有し且つ光拡散材5を含有する透光性合成樹脂シート2上に、接着層35を介して、表面に微細な凹凸33を有する光拡散材不含有透光性合成樹脂シート32の平坦面34側が接着されてなるものである。光拡散材を含有する透光性合成樹脂シート2は乳白色状であり、これに対し光拡散材を含まない透光性合成樹脂シート32は無色透明状である。図7に示されるように、図6の透過型スクリーン31に画像投写装置6により画像が投写される。画像の投写は、図2と同様に、透過型スクリーン31の微細な凹凸表面33側から行われるが、このとき光拡散材不含有の透光性合成樹脂シート32の表面微細凹凸33により光の拡散が起こり、投写された光の一部は画像投写装置側に拡散反射される。そして光拡散材不含有透光性合成樹脂シート32を通過した光は、光拡散材含有透光性合成樹脂シート2の表面微細凹凸3及び光拡散材5により再び拡散され、一部は光拡散材を含まない透光性合成樹脂シート32を通して画像投写装置側に拡散反射され、残りの光はスクリーン1を透過して画像投写装置と反対側に通り抜け、スクリーン31の両面で投写画像を観察することができる。図6の透過型スクリーンを用いる場合には、画像投写装置側への投写画像の拡散光量は、光拡散材を含まない透光性合成樹脂シート表面の凹凸による拡散光、光拡散材を含む透光性合成樹脂シート表面の凹凸による拡散光、光拡散材による拡散光の光量となるため、光拡散材の量を多くすることなく画像投写装置側に明るい画像を表示することができる。光拡散材の量が少ない場合、透光性合成樹脂シートによる光の吸収量を少なくすることができることから、透過映像も明るい像となる。
また、図8に、表面に微細な凹凸3を有し且つ光拡散材5を含有する透光性合成樹脂シート2と一方の面に微細な凹凸33を有し、他方の面は平坦34とされた光拡散材不含有透光性合成樹脂シート32を用いる本考案の透過型スクリーンの他の例を示す。図8も図6同様、透過型スクリーンの一部断面図である。図8の透過型スクリーン36は、図6の透過型スクリーン31と透光性合成樹脂シートの層構成が上下逆となったものであり、表面に微細な凹凸33を有する透光性合成樹脂シート32上に、接着層35を介して、表面に微細な凹凸3を有する光拡散材含有透光性合成樹脂シート2が貼着されている。図8の透過型スクリーン36も透過型スクリーンの表面の微細凹凸側から映像投写が行われる。投写された映像は、光拡散材を含有する透光性合成樹脂シート2の表面微細凹凸3及び合成樹脂シートに含有される光拡散材5により光の拡散が起こり、投写された光の一部は画像投写装置側に拡散反射される。そして光拡散材含有透光性合成樹脂シート2を通過した光は、光拡散材不含有透光性合成樹脂シート3の表面微細凹凸7により再び拡散され、スクリーン36の両面で投写映像を観察することができる。この図8の透過型スクリーン36によっても、光拡散材含有透光性合成樹脂シート2を通過した光の一部は表面微細凹凸3により拡散反射されて画像投影装置側に一部出てくるため、光拡散材を含有しない透光性合成樹脂シート3を設けない場合に比べると、画像投影装置側において幾分明るい画像が観察される。このため、光拡散材含有透光性合成樹脂シート2中の光拡散材の量を少なくしても、画像投写装置側から明るい画像をみることができ、拡散材の量を少なくできることから、透過画像も明るい画像をみることができる。しかし、図8の透過型スクリーン36においては図6の透過型スクリーン31のような明るい画像が画像投写装置側に形成されるものではない。なお、透過型スクリーン36においては、両面同じ明るさの投写映像を形成しやすい。したがって、透過型スクリーン31及び36のいずれの層構成とするかは、スクリーンに要求される特性に応じ適宜選択するようにすればよい。
一方の面に微細な凹凸33を有し、他方の面は平坦34とされた光拡散材不含有透光性合成樹脂シート32の凹凸の形成、凹凸の程度は、任意の方法及び任意の大きさであればよく特に限定されないが、透光性合成樹脂シート2と同様、エンボス加工により、また凹凸面の算術平均粗さRaが5〜20μmとすることが好ましい。このような形成方法及び大きさとすることにより、全面均一で優れた特性を有するスクリーンを簡単に且つ量産性よく製造することができるとともに、広い視野角を持ち、色再現性に優れた明るい映像を両面から観察できるスクリーンを得ることができる。さらに、凹凸面の算術平均粗さRaを例えば8〜12μmとすることにより、キラキラとした画像を観察することができる。また、透光性合成樹脂シート31を形成するための合成樹脂としては、光拡散材含有透光性合成樹脂シート2を形成するために用いられる合成樹脂と同様のものが挙げられ、さらに接着層35を形成する接着剤あるいは粘着剤は、光拡散材含有透光性合成樹脂シート2を透明基板に接着する際に用いられるものと同様のものが挙げられる。
図6あるいは図8に示される透過型スクリーン31あるいは36は、2枚の透光性合成樹脂シートが接着されていることから、物理的強度の強いスクリーンを形成することができる。また、2枚の透光性合成樹脂シートの接着により自己支持性がでる場合は、そのままでスクリーン板として用いることができるし、自己支持性がない場合には、金属、木、プラスチックなどの枠に張ってスクリーン膜として用いる、あるいは上下または左右から張力を付与してスクリーン膜として用いることができるし、図9に示されるように、透明基板42に接着層43を介して接着、積層した形態として、自己支持性透過型スクリーン41として用いてもよい。該透明基板としては、例えばガラス、アクリル板などの合成樹脂板などが挙げられる。図9に示された自己支持性の透過型スクリーン41では、透明基板42上に、表面に微細な凹凸を有する光拡散材含有透光性合成樹脂シート2及び表面に微細な凹凸を有する光拡散材を含有しない透光性合成樹脂シート32が接着層43、35により順次接着されているが、透明基板42上に、表面に微細な凹凸を有する光拡散材を含有しない透光性合成樹脂シート32、さらにその上に表面に微細な凹凸を有する光拡散材含有透光性合成樹脂シート2が順次接着層により接着されてもよい。
上記の如き2枚の透光性合成樹脂シートを用いる透過型スクリーンにおいても、従来知られたマーキングシートであるフォグラスを用いることにより、容易に透光型スクリーンを製造することができる。表面に微細な凹凸を有する光拡散材含有透光性合成樹脂シート2としては、上記したフォグラスC−714、C−718が、また表面に微細な凹凸を有する光拡散材を含有しない透光性合成樹脂シート32としては、フォグラスC−16が好ましいものとして挙げられる。フォグラスC−16のベースシートは120μmのポリ塩化ビニルからなり、粘着剤層は20〜25μmのアクリル系粘着剤からなる。またフォグラスC−16の表面の微細凹凸はエンボスによって形成されており、表面凹凸の算術平均粗さRa、可視光線透過率、反射率、吸収率は、各々10.1μm、86%、8%、6%である。これらの光学的特性値は、いずれも透明フロートガラス(3mm厚)にフィルムを貼って、ガラス側から光を入射したときの値である。なお、可視光線透過率、反射率、吸収率の測定は、JIS A 5759に基づいている。
以下、実施例により本考案を更に具体的に説明する。なお、本考案は以下の実施例により何ら限定されるものではない。
実施例1
5mmのガラス板上にフォグラスC−714を貼着して、透過型スクリーンを形成した。フォグラスC−714側からプロジェクターを用いて画像を投影したところ、スクリーンのプロジェクター側並びにプロジェクターと反対側から、全面に亘り均一で明るい映像が広い視野角で観察された。スクリーン上の映像を幾分斜め方向から見た場合、キラキラと輝く映像であり、店頭での広告表示、ショーウインドーの飾りつけ用映像、看板などとして、観察者に強いインパクトを与える映像であった。
実施例2
5mmのガラス板上にフォグラスC−718を貼着し、透過型スクリーンを形成した。フォグラスC−718側からプロジェクターを用いて画像を投影したところ、スクリーンのプロジェクター側並びにプロジェクターと反対側から、全面に亘り均一で明るい映像が広い視野角で観察された。画像特性は、フォグラスC−714を用いた場合にくらべ画像が幾分薄いと感じられたが、それ以外はC−714の場合と同様であった。
実施例3
縦横方向に糸が埋設されて光拡散材含有樹脂層の補強がなされ、エンボス加工により表面に算術平均粗さRaが10μmの微細凹凸が形成された、厚さ600μmの乳白色の透光性樹脂シートをアルミフレームに展張し、スクリーンとした。このスクリーンの光学特性は、C−714とほぼ同じであった。スクリーンの凹凸面側からプロジェクターにより画像を投写したところ、このスクリーンはC−714を用いた実施例1のスクリーンと同様の画像特性を有するものであった。
実施例4
5mmのガラス板上にフォグラスC−714を貼着し、このフォグラスC−714の微細凹凸表面上にフォグラスC−16を貼着して透過型スクリーンを形成した。フォグラスC−16側からプロジェクターを用いて画像を投影したところ、スクリーンには、プロジェクター側並びにプロジェクターと反対側に、全面に亘り均一で明るい画像が広い視野角で観察された。観察された画像の色再現性も良好であった。また両面の画像の明るさは、プロジェクター側の方が明るい画像であった。さらに、投写画像を幾分斜め方向から見た場合、キラキラと輝く画像が見られ、店頭での広告表示、ショーウインドーの飾りつけ用映像、看板などとして、観察者に強いインパクトを与える画像であった。
実施例5
5mmのガラス板上にフォグラスC−16を貼着し、このフォグラスC−16の微細凹凸表面上にフォグラスC−714を貼着して透過型スクリーンを形成した。フォグラスC−714側からプロジェクターを用いて画像を投影したところ、プロジェクター側並びにプロジェクターと反対側に全面均一で明るい画像が観察された。スクリーンの表裏両面の画像の明るさは、ほぼ同等のものであった。
実施例6
5mmのガラス板上にフォグラスC−718を貼着し、このフォグラスC−718上にフォグラスC−16を貼着して透過型スクリーンを形成した。フォグラスC−16側からプロジェクターを用いて画像を投影したところ、実施例1同様、プロジェクター側並びにプロジェクターと反対側に全面に亘り均一で明るい画像が広い視野角で観察された。色再現性も良好であり、幾分斜め方向からスクリーン画像を観察すると、キラキラした画像が観察された。両面の画像の明るさは、プロジェクター側の方が明るい画像であった。
本考案の一実施例の透過型スクリーンの一部断面図である。 図1の透過型スクリーンを用いた画像表示装置の構成図である。 本考案の他の実施例である自己支持性透過型スクリーンの一部断面図である。 従来公知のマーキングシートの一部断面図である。 フォオグラスの一部断面図である。 2枚の透光性合成樹脂シートからなる本考案の他の実施例の透過型スクリーンの一部断面図である。 図6の透過型スクリーンを用いた画像表示装置の構成図である。 2枚の透光性合成樹脂シートを用いて構成された本考案の他の実施例の透過型スクリーンの一部断面図である。 2枚の透光性合成樹脂シートを用いて構成された本考案の更に他の実施例である自己支持性透過型スクリーンの一部断面図である。
符号の説明
1、11、31、36、41 透過型スクリーン
2 表面に微細な凹凸を有する、光拡散材含有透光性合成樹脂シート
3、33 微細な表面凹凸
4、34 平坦面
5 光拡散材
6 画像投写装置
12、42 透明基板
13、35、43 接着層
20 マーキングシート
21、26 ベースシート
22、27 粘着層
23、28 剥離紙
25 フォグラス
32 表面に微細な凹凸を有する、光拡散材不含有透光性合成樹脂シート

Claims (10)

  1. 一方の面に微細な凹凸を有し、他方の面は平坦とされた光拡散材含有透光性合成樹脂シートを用いた透過型スクリーンにおいて、前記凹凸はエンボスにより形成され、凹凸面の算術平均粗さRaが5〜20μmであることを特徴とする透過型スクリーン。
  2. 請求項1記載の透過型スクリーンにおいて、前記凹凸面の算術平均粗さRaが8〜12μmであることを特徴とする透過型スクリーン。
  3. 請求項1または2記載の透過型スクリーンにおいて、前記光拡散材含有透光性合成樹脂シートの平坦面が接着層を介して透明基板に積層されてなることを特徴とする透過型スクリーン。
  4. 請求項3記載の透過型スクリーンにおいて、前記光拡散材含有透光性合成樹脂シートの膜厚が30〜400μmであることを特徴とする透過型スクリーン。
  5. 請求項1または2記載の透過型スクリーンにおいて、前記光拡散材含有透光性合成樹脂シートが金属枠に取付けられたことを特徴とする透過型スクリーン。
  6. 請求項5記載の透過型スクリーンにおいて、前記光拡散材含有透光性合成樹脂シートの膜厚が400μm〜1mmであることを特徴とする透過型スクリーン。
  7. 請求項6記載の透過型スクリーンにおいて、前記光拡散材含有透光性合成樹脂シートが光拡散材含有層と透明層からなり、前記光拡散材含有透光性合成樹脂シートは補強繊維材を含むことを特徴とする透過型スクリーン。
  8. 請求項1または2記載の透過型スクリーンにおいて、前記光拡散材含有透光性合成樹脂シートの凹凸面上に、一方の面に微細な凹凸を有し、他方の面は平坦とされた光拡散材不含有透光性合成樹脂シートが該シートの平坦面を下にして接着層を介して積層されてなることを特徴とする透過型スクリーン。
  9. 請求項1または2記載の透過型スクリーンにおいて、前記光拡散材含有透光性合成樹脂シートの平坦面の下に、一方の面に微細な凹凸を有し、他方の面は平坦とされた光拡散材不含有透光性合成樹脂シートが該シートの凹凸面を上にして接着層を介して積層されてなることを特徴とする透過型スクリーン。
  10. 請求項8または9に記載の透過型スクリーンにおいて、下層の透光性合成樹脂シートの平坦面が接着層を介して透明基板に積層されたことを特徴とする透過型スクリーン。
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