JP6323891B1 - 金属製の装飾用シールとその製造法 - Google Patents

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【課題】金属感を残しながらも、その表面からカラフルな色調の優美な装飾効果を発揮し得る金属製の装飾用シールを提供する。【解決手段】シール本体板(10)が0.1〜1.5mmの一定厚みを有する金属板から成り、そのシール本体板(10)の裏面に離型シート(12)が剥離自在に貼り合わされた金属製の装飾用シール(S)において、上記シール本体板(10)の表面には、予じめ描画した特定のパターン(P1)がフォトエッチング加工による微細な凹凸(13)として造形されており、しかもその凹凸(13)の表面に貴金属メッキ層(14)と、そのメッキ層(14)の表面にインクジェット印刷方式によるカラー印刷層(15)とが各々被着一体化されていることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は金属感を残しながらも、その表面からカラフルな色調の優美な装飾効果を発揮し得る金属製の装飾用シールと、その量産性に富む製造法に関する。
セパレーター(離型シート)を剥ぎ取って、装飾したい対象物(被装飾品)に貼り付け使用する装飾用シールが、特許文献1、2に記載されている。
その特許文献1に記載の装飾用シールは、模様部分の表面に貴金属メッキを施すと共に、その模様以外の基材(銅箔)をエッチング加工により溶かしている点で、他方特許文献2に記載の装飾シートは、メッキ処理した薄い金属プレートを基材としている点で、各々本発明と部分的に類似しており、何れも鋏により適当な大きさにカットして、被装飾品へ貼り付け使用し得る利点があると言える。
特開2005−349575号公報 実用新案登録第3112273号公報
ところが、上記特許文献1に開示された装飾用シールの構成では、「5〜30μm程度、好ましくは18μm前後の薄い」銅箔(1)(段落〔0011〕参照)が基材として使用されており、その銅箔(1)に施された最終的な表面処理は、「金や銀或いはプラチナ等」(段落〔0016〕参照)の貴金属メッキとして、これたけに限られているため、その装飾用シール(A)からカラフルな色調の優美な装飾効果や興趣変化に富む装飾効果などを発揮させることは到底不可能である。
また、装飾用シールの製造法としても、その銅箔(1)は上記した18μm前後の薄い物であるため、これを裏側から補強するセパレータフィルム(3)の貼り付けにより、予じめシール下地材(4)として作成しておく必要がある。
そうすると、上記銅箔(1)のような鋏を使って、模様(5)の輪郭形状(姿)を切り抜くことができる薄肉な基材であればともかく、その基材が金属箔よりも厚肉な金属板である場合、その模様(5)の輪郭形状(姿)を基材の表裏両側からエッチング加工することによって、精密に型(姿)抜きすることは不可能であり、従って基材を金属板とする装飾用シールについて特許文献1に記載の構成を適用することはできない。
他方、上記特許文献2に開示された装飾シートの構成では、その基材として金属製の薄いプレートが採用されているとしても、その最終的な表面処理はメッキ処理だけに限られているため、やはりその装飾シートからカラフルな色調の優美な装飾効果や興趣変化に富む装飾効果などを発揮させることができない。
本発明はこのような課題の改良を目的としており、その目的を達成するために、請求項1ではシール本体板が0.1〜1.5mmの一定厚みを有する金属板から成り、そのシール本体板の裏面に離型シートが剥離自在に貼り合わされた金属製の装飾用シールにおいて、
上記シール本体板の表面には、予じめ描画した特定のパターンがフォトエッチング加工による微細な凹凸として造形されており、
しかもその凹凸の表面に貴金属メッキ層と、そのメッキ層の表面にインクジット印刷方式によるカラー印刷層とが各々被着一体化されていることを特徴とする
また、請求項2ではシール本体板の表面に造形された凹凸が、ホログラム像又は潜像パターンを形成していることを特徴とする。
他方、請求項3では金属製装飾用シールの製造法として、0.1〜1.5mmの一定厚みと製品の多数個取り可能な大きさを有する金属板を、シール本体板として用意し、
先ず、上記シール本体板に多数の同じパターンを表側からエッチング加工することにより、そのシール本体板の表面に微細な凹凸を造形し、
次に、多数の同じ製品輪郭形状をパターンとして、上記シール本体板を表裏両側から貫通状態にエッチング加工することにより、そのシール本体板を別個独立の多数に型抜き分割し、
その型抜き分割する前工程又は後工程において、上記シール本体板の凹凸を含む表面全体に、貴金属のメッキ加工を施し、
その貴金属メッキ層の表面にその後インクジェット印刷機によってカラー印刷を行い、
最後に、各シール本体板の裏面へ接着剤を介して、離型シートを剥離自在に貼り合わせることを特徴とする。
更に、請求項4ではシール本体板の表面に造形する凹凸を、ホログラム像又は潜像になるパターンとして、そのシール本体板の表側から一挙同時にエッチング加工することを特徴とする。
請求項1の上記構成によれば、そのシール本体板の凹凸も含む表面全体に形成された貴金属のメッキ層から、金属感を発揮しながら、そのメッキ層の表面に形成されたカラー印刷層によって、カラフルな色調の優美な装飾効果や興趣変化に富む装飾効果を得られるのであり、冒頭に述べた従来品の課題を完全に改良することができる。
特に、請求項2の構成を採用するならば、そのホログラム像又は潜像によって光輝性と興趣変化に富む金属製の装飾用シールを得られる効果がある。
また、請求項3の上記構成によれば、請求項1に記載された金属製の装飾用シールを、その製品の多数個取り可能な大きい金属板のシール本体板から、極めて効率良く製造することができ、量産性に著しく優れる。
更に、請求項4の構成を採用するならば、シール本体板の表面に凹凸を造形するエッチング加工と一挙同時に、ホログラム像又は潜像のパターンもエッチング加工することができ、やはり最大限の量産効果を得られるのである。
本発明に係る金属製装飾用シールの平面図である。 図1の2−2線拡大断面図である。 装飾用シールの第1次的な製造工程を示す説明図である。 図3(F)の平面図である。 図3に続く装飾用シールの第2次的な製造工程を示す説明図である。 図5(H)のフォトマスクを示す平面図である。 図5(K)の平面図である。 装飾用シールの印刷工程を示す側断面図である。 図8に続く装飾シールの印刷状態を示す側断面図である。 図9の位置決め治具を示す平面図である。 装飾用シールの接着剤転写シートを示す平面図である。 装飾用シールの変形実施形態を示す図1に対応する平面図である。 装飾用シールの貼り付け商品を例示する平面図である。
以下、図面に基いて本発明の実施形態を詳述すると、図1、2はその本発明に係る製品(単品)としての装飾用シール(S)を示しており、これはシール本体板(10)とその裏面へ接着剤層(11)を介して剥離自在に貼り合わされた離型シート(12)とから成る。
その装飾用シール(S)のシール本体板(10)は0.1〜1.5mm、好ましくは0.1〜0.5mmの厚み(t)を有する真鋳や銅、ステンレス鋼、鉄、チタン、その他金属の平板から成り、そのため裏面の離型シート(12)を剥離することによって、図外のフラット面を備えた各種被装飾品のフラット面へ、貼り付け使用することができる。
また、上記離型シート(12)は紙や透明な合成樹脂フィルムから成るが、透明な合成樹脂フィルムを採用することが好ましい。
何れにしても、上記金属板から成るシール本体板(10)の表面には、写真や絵画などのモチーフに基いて描画(イラスト)した特定のパターン(P1)(図例では人物の姿図と花柄模様の組合せ)が、フォトエッチング加工による微細な凹凸(13)として造形(彫刻)されている。
しかも、図2に拡大して示す如く、そのシール本体板(10)における凹凸(13)の表面には、金や銀、ロジウム、白金、パラジウムなど貴金属のメッキ層(14)と、そのメッキ層(14)の表面には更にインクジェット印刷方式によるカラー印刷層(15)とが、積層状態に各々被着一体化されており、そのメッキ層(14)での金属感を残しながらも、そのカラー印刷層(15)によるカラフルな装飾効果を発揮し得るようになっている。
図3は上記装飾用シール(S)の第1次的な製造工程を示しており、その装飾用シール(S)を製造するに当っては材料の準備として、図3(A)のようなシール本体板(10)となる一定厚み(t)の金属板(例えば0.2mmの厚みを有する真鋳の平板)を予じめ用意する。
その金属板の大きさ・形状としては図4に例示する如く、製品(装飾用シール)(S)を材料のロスなく有効に多数個取りできるそれを採用して、量産性を昂める。
そして、先ず図3(B)のレジストラミネート貼り付け工程に示す如く、整面(洗浄)した上記シール本体板(10)の表面全体へ、レジストラミネート(感光性ドライフィルム)(16)を貼り付ける。
次いで、図3(C)の露光(焼き付け)工程に示す如く、予じめ写真や絵画などのモチーフに基き所望のパターン(図柄・模様・画像)(P1)がイラスト(描画)されたフォトマスク(原版/露光用フィルム)(17)を使用して、表側から光線(紫外線)(f)を照射することにより、そのフォトマスク(17)上のパターン(P1)を上記レジストラミネート(16)に焼き付ける。
その場合、フォトマスク(17)とレジストラミネート(16)は上記シール本体板(10)と実質的に同じ大きさ・形状を有しているが、図4の平面図から示唆されるように、そのフォトマスク(17)上には予じめ同じパターン(P1)の多数が並列分布状態にイラストされており、その多数のパターン(P1)を共通する1枚のレジストラミネート(16)へ、一挙同時に焼き付けることができるようになっている。
上記露光(焼き付け)工程後にフォトマスク(17)を除去して、図3(D)の現像工程に示す如く、レジストラミネート(16)における上記パターン(P1)以外の部分を薬品によって溶かし消失させ、そのフォトマスク(17)上のパターン(P1)を現像処理する。
図3(D)の現像工程まで終えたシール本体板(10)における上記パターン(P1)の存在部分を、その後図3(E)のエッチング工程として、そのパターン(P1)がシール本体板(10)の表面に凹凸(13)として造形されることとなるように、薬品を使用して溶かす。つまり、上記パターン(P1)をシール本体板(10)における表面の凹凸(13)としてエッチング加工するのである。
そして、図3(F)のレジストラミネート剥離工程から明白なように、残ったシール本体板(10)の表面(上記パターン(P1)以外の部分)を未だ被覆した状態にある上記レジストラミネート(16)を、最後に薬品処理して、そのシール本体板(10)から剥離(除去)するのである。
図3(C)の露光(焼き付け)工程から図3(D)の現像工程並びに図3(E)のエッチング工程を経て、図3(F)のレジストラミネート剥離工程まで行われたシール本体板(10)の表面には、その図3(F)から抽出した部分拡大図に示す如く、上記フォトマスク(17)上のパターン(P1)がシール本体板(10)のエッチング加工を受けたことによる微細な凹凸(13)として、造形(彫刻)される結果となっている。
そのエッチング加工による凹凸(13)の深さ/高さや高低差、個数、幅、間隔ピッチなどの諸条件は、希望するパターン(P1)に応じて適当に管理・制御されるが、その凹凸(13)の深さ/高さがシール本体板(10)の厚み(t)を越えない寸法であることは、言うまでもない。
また、図4は図3(F)の状態を表側から見た平面図であるが、この第1次的な製造工程を終えた段階では、1枚の共通する大きなシール本体板(10)の表面全体に、多数個の製品(装飾用シール)(S)となる同じパターン(P1)の多数が、並列分布状態に造形(彫刻)されているとしても、その各個の輪郭形状(姿/周縁部分)は未だエッチング加工されておらず、そのパターン(P1)同士の境界は未定又は不明確の状態にあり、シール本体板(10)は依然1枚物として連続している。
そこで、未だ1枚物として連続している大きなシール本体板(10)から、多数個の製品(装飾用シール)(S)を型抜き(姿抜き)分割するために、引き続き図5(G)〜(L)に示す第2次的な製造工程を順次行う。
即ち、上記第1次的な製造工程における図3(F)の状態まで終えたシール本体板(10)の表面全体と裏面全体へ、図5(G)の型抜き(姿抜き)用レジストラミネート貼り付け工程に示す如く、未だ1枚物の上記シール本体板(10)から多数個の製品(装飾用シール)(S)を型抜き(姿抜き)分割するためのレジストラミネート(感光性ドライフィルム)(18a)(18b)を貼り付ける。その表裏一対のレジストラミネート(18a)(18b)は互いに同一である。
次いで、図5(H)の型抜き(姿抜き)用露光(焼き付け)工程に示す如く、型抜き(姿抜き)用フォトマスク(19a)(19b)の表裏一対を使用して、表側と裏側とから各々光線(紫外線)(f)(r)を照射することにより、その表側フォトマスク(19a)上のパターン(P2)を表側レジストラミネート(18a)へ、裏側フォトマスク(19b)上のパターン(P2)を裏側レジストラミネート(18b)へ、その互いに対応合致する位置関係として焼き付ける。
図6は図5(H)の状態を表側から見た平面図であり、裏側から見た底面図(図示省略)も同じであるが、上記型抜き(姿抜き)用フォトマスク(19a)(19b)上のパターン(P2)は図6から示唆されるように、何れも製品(装飾用シール)(S)の輪郭形状(姿/縁取り線)(20)としてイラスト(描画)されている。
しかも、同じパターン(P2)の多数が並列分布状態にイラストされており、そのフォトマスク(19a)(19b)上にある多数のパターン(P2)を共通する1枚づつのレジストラミネート(18a)(18b)へ、各々一挙同時に焼き付けることができるようになっている。
上記型抜き(姿抜き)用露光(焼き付け)工程を終えた後、表裏一対の型抜き(姿抜き)用フォトマスク(19a)(19b)を除去して、図5(I)の型抜き(姿抜き)用現像工程に示す如く、表裏一対のレジストラミネート(18a)(18b)における上記パターン(P2)以外の部分を薬品によって溶かし消失させ、そのフォトマスク(19a)(19b)上のパターン(製品の輪郭形状)(P2)を現像する。
図5(I)の現像工程を終えたシール本体板(10)における上記パターン(製品の輪郭形状)(P2)の存在部分を、その後図5(J)の型抜き(姿抜き)用エッチング工程として、そのパターン(P2)がシール本体板(10)の貫通状態となるように、薬品を用いて表裏両側から言わば半分づつ溶かす。
そして、図5(K)の型抜き(姿抜き)用レジストラミネート剥離工程から明白なように、残ったシール本体板(10)の表裏両面(上記パターン(P2)以外の部分)を未だ被覆した状態にある上記レジストラミネート(18a)(18b)の一対を、最後に薬品処理して、そのシール本体板(10)から剥離(除去)するのである。
その場合、図5(J)の型抜き(姿抜き)用エッチング工程において、上記シール本体板(10)のパターン(製品の輪郭形状)(P2)が存在する金属部分を、薬品によって表裏両側から溶かし、そのシール本体板(10)の貫通状態に型抜き(姿抜き)分割しても勿論良いが、図5(K)の状態を表側から見た平面図である図7に示す如く、上記シール本体板(10)を未だ貫通状態には型抜き(姿抜き)分割し終らず、薄肉な連結片(21)を部分的に介在させることにより、一旦仮り止め連結状態に保っておいてもさしつかえない。
何れにしても、一旦連結状態に保持している上記連結片(21)は、その後切断されることとなり、第2次的な製造工程での最後には図5(L)の型抜き(姿抜き)分割状態から明白なように、多数個の製品(装飾用シール)(S)となる別個独立のシール本体板(10)が出来上がるのである。
ここまで出来上がったシール本体板(10)の各個は、その第1次的な製造工程において表面に造形された凹凸(13)から成る一定のパターン(図例では人物の姿図と花柄模様の組合せ)(P1)と、その後の第2次的な製造工程において上記輪郭形状(20)に沿い型抜き(姿抜き)された一定のパターン(図例では五角形の輪郭形状)(P2)とを備えている。
そこで、次に上記シール本体板(10)を整面(洗浄)して、そのパターン(P1)を造形している凹凸(13)の表面全体に、金や銀、プラチナ,ロジウム、パラジウムなどの貴金属メッキ、好ましくは金メッキを施して、その凹凸(13)を被覆するメッキ層(14)により、製品(装飾用シール)(S)の金属感を看取させるのである。
その場合、上記シール本体板(10)のメッキ工程(表面処理工程)は図示省略してあるが、図5(K)と図7のような多数個の製品(装飾用シール)(S)となるシール本体板(10)の隣り合う同士が連結状態にある段階で、上記メッキ加工しても良く、また図5(L)の状態に型抜き(姿抜き)分割した後、そのメッキ加工を行っても良い。
そして、上記シール本体板(10)のメッキ工程を終えた後、その貴金属メッキ層(14)の表面全体へ、更にインクジェット印刷方式による多色のカラー印刷を行って、製品(装飾用シール)(S)からそのカラー印刷層(15)によるカラフルな色調の装飾効果や興趣変化に富む優美な装飾効果を発揮させるのである。
図8、9はそのカラー印刷工程において用いるインクジェット印刷機(M)を示しており、これは多数のカラーに対応するノズルを有するインクジェットヘッド(22)と、そのヘッド(22)を保持しながらバー(23)に沿って移動するキャリッジ(24)と、印刷メディアになる上記シール本体板(10)を載置し得るテーブル(25)と、洗浄ステーション(26)並びにメンテナンスステーション(27)とを備え、コントローラー(28)によって作動制御されるようになっている。
この点、図示の実施形態では図5(L)の型抜き(姿抜き)分割された後のシール本体板(10)に、上記カラー印刷を行うようになっており、そのため言わばバラバラな状態にあるシール本体板(10)の印刷位置が狂わないように、その多数個を図10のような位置決め治具(29)へ整然と均一に並べた上、その治具(29)を上記インクジェット印刷機(M)のテーブル(25)へ載置セットして、上記シール本体板(10)の多数個に対するカラー印刷を一挙に行っているが、図5(K)と図7のようなシール本体板(10)の隣り合う同士が未だ連結状態にある段階で、上記カラー印刷を行うことにより、その印刷位置狂いを防ぐ特別な治具(29)の設置を省略しても良い。
何れにしても、上記カラー印刷はインクジェット印刷機(M)によって行われるようになっているため、シルクスクリーン印刷やその他の版式と比べて、シール本体板(10)の表面にフォトエッチング加工された凹凸(13)の内奥部まで、確実に洩れなくカラー印刷することができ、耐用性に富む均一なカラー印刷層(15)を得られる効果がある。
上記シール本体板(10)の表面に対する貴金属のメッキ工程(表面処理工程)のみならず、そのメッキ層(14)の表面に対する多色のカラー印刷工程も終えたならば、その別個独立している多数個のシール本体板(10)を図11に示す如く、その多数個に共通する大きな1枚の接着剤が塗布された接着剤転写シート(透明の合成樹脂フィルム)(30)へ、その多数個のシール本体板(10)を並列する状態に一旦貼り付けて、その各個の裏面に接着剤層(11)となる接着剤を転写させる。
そして、最後に各シール本体板(10)の裏面へその接着剤層(11)を介して、紙又は透明な合成樹脂フィルムの離型シート(12)を1枚づつ剥離自在に貼り合わせて、図1、2のような製品−装飾用シール(S)として完成するのである。
尚、図示の実施形態では型抜き(姿抜き)用フォトマスク(19a)(19b)上のパターン(P2)を製品(装飾用シール)(S)の輪郭形状(姿/縁取り線)(20)として、これだけをシール本体板(10)の表裏両側から貫通状態に型抜き(姿抜き)分割しているが、その輪郭形状(20)の囲い内部へ例えば模様になる小さな円形や角形などの穴形状(図示省略)を、同じくシール本体板(10)の貫通状態に型抜きすることもある。
このような穴形状は図5(J)の型抜き(姿抜き)用エッチング工程において、上記輪郭形状(20)の型抜き(姿抜き)分割と一挙同時に、やはりシール本体板(10)の表裏両側からエッチング加工することができ、そのシール本体板(10)を貫通する穴形状と同じくシール本体板(10)の表面に造形された上記凹凸(13)との組合せにより、ますます特異な装飾効果の製品−装飾用シール(S)を得られる。
図12は図1と対応する製品−装飾用シール(S)の変形実施形態を示しており、これでは図3(C)の上記露光(焼き付け)工程において使用するフォトマスク(原版/露光用フィルム)(17)の作成上、これに特定のパターン(図例では人物の姿図と花柄模様との組合せ)(P1)のみならず、ホログラム像又は潜像(31)となる所望のパターン(文字・紋章・キャラクター・ワンポイントマークなどの標章)(P3)も併せて描画(イラスト)している。
そして、図3(E)の上記エッチング工程において、そのホログラム像又は潜像(31)となるパターン(P3)もシール本体板(10)の表面へ、やはりエッチング加工による凹凸(図示省略)として造形することにより、そのパターン(P3)の標章が凹凸に受ける反射光によって見え隠れしたり、色変化したりする光輝効果を得られるようになっている。
更に、図1、2の実施形態とその図12の変形実施形態ではユーザーが装飾用シール(S)の離型シート(12)を剥離して、そのシール本体板(10)を希望する各種被装飾品のフラット面へ、広く自由自在に貼り付け使用するようになっているが、上記シール本体板(10)を台紙(32)やカード、台板などへ直かに貼り付けた御守りや栞、アクセサリー、各種記念行事の贈答品(記念品)、神社仏閣の待遇品(寄付の返礼品)、販促品などとして提供することも可能である。
(10)・シール本体板
(11)・接着剤層
(12)・離型シート
(13)・凹凸(パターン)
(14)・メッキ層
(15)・カラー印刷層
(16)(18a)(18b)・レジストラミネート(感光性ドライフィルム)
(17)(19a)(19b)・フォトマスク(原版/露光用フィルム)
(20)・輪郭形状(姿/縁取り線)
(21)・連結片
(22)・インクジェットヘッド
(23)・バー
(24)・キャリッジ
(25)・テーブル
(26)・洗浄ステーション
(27)・メンテナンスステーション
(28)・コントローラー
(29)・位置決め治具
(30)・接着剤転写シート
(31)・ホログラム像又は潜像
(32)・台紙
(P1)(P2)(P3)・パターン
(S)・装飾用シール
(M)・インクジェット印刷機
(f)(r)・光線(紫外線)

Claims (4)

  1. シール本体板が0.1〜1.5mmの一定厚みを有する金属板から成り、そのシール本体板の裏面に離型シートが剥離自在に貼り合わされた金属製の装飾用シールにおいて、
    上記シール本体板の表面には、予じめ描画した特定のパターンがフォトエッチング加工による微細な凹凸として造形されており、
    しかもその凹凸の表面に貴金属メッキ層と、そのメッキ層の表面にインクジット印刷方式によるカラー印刷層とが各々被着一体化されていることを特徴とする金属製の装飾用シール。
  2. シール本体板の表面に造形された凹凸が、ホログラム像又は潜像となるパターンを形成していることを特徴とする請求項1記載の金属製の装飾用シール。
  3. 0.1〜1.5mmの一定厚みと製品の多数個取り可能な大きさを有する金属板を、シール本体板として用意し、
    先ず、上記シール本体板に多数の同じパターンを表側からエッチング加工することにより、そのシール本体板の表面に微細な凹凸を造形し、
    次に、多数の同じ製品輪郭形状をパターンとして、上記シール本体板を表裏両側から貫通状態にエッチング加工することにより、そのシール本体板を別個独立の多数に型抜き分割し、
    その型抜き分割する前工程又は後工程において、上記シール本体板の凹凸を含む表面全体に、貴金属のメッキ加工を施し、
    その貴金属メッキ層の表面にその後インクジェット印刷機によってカラー印刷を行い、
    最後に、各シール本体板の裏面へ接着剤を介して、離型シートを剥離自在に貼り合わせることを特徴とする金属製装飾用シールの製造法。
  4. シール本体板の表面に造形する凹凸を、ホログラム像又は潜像になるパターンとして、そのシール本体板の表側から一挙同時にエッチング加工することを特徴とする請求項3記載の金属製装飾用シールの製造法。
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