JP4762078B2 - エアーバッグ装置及びエアーバッグカバー - Google Patents
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Description
また、このようなエアーバッグ装置のエアーバッグをエアーバッグカバー外へ膨張展開させるための開裂ラインは、エアーバッグカバーの裏面にレーザカットにより盲孔を点線状または連続して加工することにより形成される。
図1及び図2に示すように、インストルメントパネル1の裏面にエアーバッグ支持枠体2の上端縁部2aが固着され、このエアーバッグ支持枠体2で囲まれたインストルメントパネル1の裏面には、エアーバッグ3の膨出用開口9となる扉部1a,1bを形成するための開裂ライン4が形成されている。また、エアーバッグ支持枠体2の前後方向(図1の矢印5に示す方向)に対応する上端縁部2aの内側箇所にはU字状に湾曲するヒンジ部5a介して一対の補強部5が連接され、この一対の補強部5は扉部1a,1bの裏面にそれぞれ接着されている。また、補強部5のヒンジ部5aと対向するインストルメントパネル1の裏面箇所には、扉部1a,1bのヒンジライン6a,6bが直線状に形成されている。また、エアーバッグ3はエアーバッグケース7によってエアーバッグ支持枠体2に取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。
図4は本発明にかかるエアーバッグ装置を助手席用に適用した場合の実施の形態1を示す要部の縦断面図、図5は図4の矢印5の方向から見たパネル本体の平面図、図6は本実施の形態1におけるエアーバッグ支持枠体及び補強部材の全体を示す斜視図、図7は図6の7−7線に沿った断面図、図8は図6の8−8線に沿った断面図、図9は図6の9−9線に沿った断面図、図10は本実施の形態1におけるエアーバッグ装置の動作説明図、図11はエアーバッグ膨張展開中におけるエアーバッグ支持枠体及びエアーバッグ膨出開口の膨張変形状態を示す説明図である。
前記エアーバッグカバー40は、PPC樹脂、変性PPO樹脂、ABS樹脂などの熱可塑性樹脂により一体成形されたパネル本体41と、このパネル本体41の裏面に取着されたエアーバッグ支持枠体45を備えている。また、パネル本体41は、エアーバッグ43を覆うとともに図示省略の車体に固定された合成樹脂製のインストルメントパネルコアー(図示せず)の表面を覆うように三次元的な曲面を有する形状に構成され、タッピングネジ等の適宜の手段により上記インストルメントパネルコアーに固定される。
エアーバッグ43は、図4に示すように折り畳まれた状態で、金属板材からなるエアーバッグケース44内に収容されている。
エアーバッグ支持枠体45のパネル本体41への取着端縁45cには、図4及び図6に示すように、パネル本体41の裏面に沿って外方へ延在するフランジ部451がエアーバッグ支持枠体45と同一の樹脂材により一体に形成されている。このフランジ部451の表面には所定の間隔をおいて多数の突起452が形成されている。フランジ部451は突起452を介してパネル本体41の裏面に振動溶着により接着されている。
なお、ヒンジライン48a,48b及び開裂ライン47はレーザカットにより加工される。
また、エアーバッグケース44内には、エアーバッグ43が折り畳まれた状態で収納されている。また、下端部にはエアーバッグ43に膨張ガスを供給するためのインフレータ(図示せず)を収容するインフレータ収容部441が設けられており、さらに、エアーバッグケース44の下端は支持部材54を介してクロスメンバー55などの固定部材にボルトナット56により固定されている。
また、本実施の形態によれば、開口領域41Aの周辺部分はエアーバッグ支持枠体45のフランジ部451により補強されているため、開口領域41Aを含むエアーバッグカバー40の上方からの押圧力に対して耐圧性が増し、エアーバッグ装置の不使用時におけるエアーバッグカバー40の割れや歪み等の変形を防止できる。
また、エアーバッグケース44はエアーバッグ支持枠体45に対して分離可能に結合できる構成になっているため、廃車時などにエアーバッグケース44をエアーバッグ支持枠体45から容易に取り外すことができ、産業廃棄物となるインフレータなどの関連部品を容易に分離除去でき、環境に悪影響を与えることが防止できる。
次に、図12〜図15により本発明にかかるエアーバッグカバー及びエアーバッグ装置の実施の形態2について説明する。
図12は本発明の実施の形態2におけるエアーバッグカバー及びこれを用いたエアーバッグ装置の平面図、図13は本実施の形態2におけるエアーバッグ支持枠体及び補強部材の全体を示す斜視図、図14は図13の14−14線に沿った断面図、図15は図13の15−15線に沿った断面図である。
なお、エアーバッグ膨張展開時に、扉部46a,46bの展開用の開裂ライン47及びヒンジライン48a,48bは上記実施の形態1に示す場合と同様な構成になっている。
また、本発明におけるエアーバッグ展開用の扉部は、上記実施の形態に示すように両開き式のものに限らず、片開き式のもでよい。
40 エアーバッグカバー
41 パネル本体
41A 開口領域
43 エアーバッグ
44 エアーバッグケース
45 エアーバッグ支持枠体
45a 側壁
45b 側壁
45c 取着端縁
451 フランジ部
452 突起
46a 扉部
46b 扉部
47 開裂ライン
48a ヒンジライン
48b ヒンジライン
49a 補強部材
49b 補強部材
491 突起
492 突起
50a ヒンジ部
50b ヒンジ部
51a 応力吸収部
51b 応力吸収部
52 フック部材
53 係合穴
60 エアーバッグ膨出用開口
61a ヒンジ部
61b ヒンジ部
Claims (18)
- エアーバッグを覆う樹脂製のパネル体と、前記パネル本体の裏面に取着された樹脂製のエアーバッグ支持枠体と、前記エアーバッグ支持枠体で囲まれた前記パネル本体の裏面領域を前記エアーバッグの膨出用開口領域とし該開口領域に前記エアーバッグの膨張時の圧力で破断して両開きまたは片開き可能な扉部を形成する開裂ラインと、前記開裂ラインが破断されるのに伴い前記扉部が両開きもしくは片開き動作できるように前記開口領域の裏面に形成された破断可能なヒンジラインと、前記開口領域の裏面に前記扉部に対応して取着された樹脂製の補強部材と、前記ヒンジラインと対向する前記エアーバッグ支持枠体の前記パネル本体への取着端縁と前記取着端縁に対向する前記補強部材の端縁との間を全長に亘り連結するように設けられ前記開口領域から離間する方向に湾曲状態に突出する変形可能なヒンジ部とを備え、前記ヒンジ部の長手方向の両端部分と中央部分における前記開口領域から離間する方向への突出長さを前記両端部分及び中央部分を除く他の部分より大きい寸法に形成したことを特徴とするエアーバッグカバー。
- 前記ヒンジ部の両端部分及び中央部分とこれ以外の他の部分との間における突出長さ寸法は、前記両端部分及び中央部分から前記他の部分または前記他の部分から前記両端部分及び中央部分へ行くに従い減少または増加する方向に連続して変化することを特徴とする請求項1記載のエアーバッグカバー。
- 前記ヒンジラインは前記エアーバッグ支持枠体の取着端縁より内側へ円弧状に突出するように湾曲されていることを特徴とする請求項1または2記載のエアーバッグカバー。
- エアーバッグを覆う樹脂製のパネル体と、前記パネル本体の裏面に取着された樹脂製のエアーバッグ支持枠体と、前記エアーバッグ支持枠体で囲まれた前記パネル本体の裏面領域を前記エアーバッグの膨出用開口領域とし該開口領域に前記エアーバッグの膨張時の圧力で破断して両開きまたは片開き可能な扉部を形成する開裂ラインと、前記開裂ラインが破断されるのに伴い前記扉部が両開きもしくは片開き動作できるように前記開口領域の裏面に形成された破断可能なヒンジラインと、前記開口領域の裏面に前記扉部に対応して取着された樹脂製の補強部材と、前記ヒンジラインと対向する前記エアーバッグ支持枠体の前記パネル本体への取着端縁と前記取着端縁に対向する前記補強部材の端縁との間を全長に亘り連結するように設けられ前記開口領域から離間する方向に一定の長さで湾曲状態に突出する変形可能なヒンジ部とを備え、前記ヒンジラインは前記エアーバッグ支持枠体の取着端縁より内側へ円弧状に突出するように湾曲されていることを特徴とするエアーバッグカバー。
- 前記エアーバッグの膨張展開中に前記扉部の展開に伴い前記開口領域に形成されるエアーバッグ膨出用開口及び前記ヒンジ部を含む前記エアーバッグ支持枠体が前記エアーバッグの膨張圧力で外側へ円弧状に膨張変形され、前記円弧状のヒンジラインの曲率を前記エアーバッグ支持枠体及び前記エアーバッグ膨出用開口の膨張変形される曲率の約2倍程度にしたことを特徴とする請求項4記載のエアーバッグカバー。
- エアーバッグと、前記エアーバッグを覆う樹脂製のパネル体からなるエアーバッグカバーと、前記パネル本体の裏面側に配設され前記エアーバッグを折り畳んだ状態で収納するエアーバッグケースと、前記エアーバッグにガスを供給して該エアーバッグを膨張展開するインフレータと、前記パネル本体の裏面に取着された樹脂製のエアーバッグ支持枠体と、前記エアーバッグ支持枠体で囲まれた前記パネル本体の裏面領域を前記エアーバッグの膨出用開口領域とし該開口領域に前記エアーバッグの膨張時の圧力で破断して両開きもしくは片開き可能な扉部を形成する開裂ラインと、前記開裂ラインが破断されるのに伴い前記扉部が両開きまたは片開き動作できるように前記開口領域の裏面に形成された破断可能なヒンジラインと、前記開口領域の裏面に前記扉部に対応して取着された樹脂製の補強部材と、前記ヒンジラインと対向する前記エアーバッグ支持枠体の前記パネル本体への取着端縁と前記取着端縁に対向する前記補強部材の端縁との間を全長に亘り連結するように設けられ前記開口領域から離間する方向に湾曲状態に突出する変形可能なヒンジ部とを備えるエアーバッグ装置であって、
前記ヒンジ部の長手方向の両端部分と中央部分における前記開口領域から離間する方向への突出長さを前記両端部分及び中央部分を除く他の部分より大きい寸法に形成したことを特徴とするエアーバッグ装置。 - 前記ヒンジ部の両端部分及び中央部分とこれ以外の他の部分との間における突出長さ寸法は、前記両端部分及び中央部分から前記他の部分または前記他の部分から前記両端部分及び中央部分へ行くに従い減少または増加する方向に連続して変化することを特徴とする請求項6記載のエアーバッグ装置。
- 前記ヒンジラインは前記エアーバッグ支持枠体の取着端縁より内側へ突出するように円弧状に湾曲されていることを特徴とする請求項6または7記載のエアーバッグ装置。
- 前記エアーバッグ支持枠体、前記補強部材及び前記ヒンジ部はオレフィン系エラストマーなどの熱可塑性樹脂材によって一体成形により形成したことを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項記載のエアーバッグ装置。
- 前記エアーバッグケースは前記エアーバッグ支持枠体に分離可能に結合される構成としたことを特徴とする請求項6記載のエアーバッグ装置。
- 前記エアーバッグ支持枠体は、その取着端縁に前記パネル本体の裏面に接合される補強兼用のフランジ部を有し、前記フランジ部及び前記補強部材の前記パネル本体への接合面に所定の間隔をおいて複数の突起を形成し、これらの突起を介して前記フランジ部及び前記補強部材を前記パネル本体の裏面に振動溶着により固着したことを特徴とする請求項6記載のエアーバッグ装置。
- 前記エアーバッグケースの前後の側壁に複数のフック部材を前記エアーバッグケースの左右方向に一定の間隔をおいて設け、この複数のフック部材を前記エアーバッグ支持枠体の前後の側壁に前記エアーバッグ支持枠体の左右方向に一定の間隔をおいて形成した複数の係合穴に係合することにより、前記エアーバッグケースを前記エアーバッグ支持枠体に分離可能に結合することを特徴とする請求項6記載のエアーバッグ装置。
- エアーバッグと、前記エアーバッグを覆う樹脂製のパネル体からなるエアーバッグカバーと、前記パネル本体の裏面側に配設され前記エアーバッグを折り畳んだ状態で収納するエアーバッグケースと、前記エアーバッグにガスを供給して該エアーバッグを膨張展開するインフレータと、前記パネル本体の裏面に取着された樹脂製のエアーバッグ支持枠体と、前記エアーバッグ支持枠体で囲まれた前記パネル本体の裏面領域を前記エアーバッグの膨出用開口領域とし該開口領域に前記エアーバッグの膨張時の圧力で破断して両開きもしくは片開き可能な扉部を形成する開裂ラインと、前記開裂ラインが破断されるのに伴い前記扉部が両開きまたは片開き動作できるように前記開口領域の裏面に形成された破断可能なヒンジラインと、前記開口領域の裏面に前記扉部に対応して取着された樹脂製の補強部材と、前記ヒンジラインと対向する前記エアーバッグ支持枠体の前記パネル本体への取着端縁と前記取着端縁に対向する前記補強部材の端縁との間を全長に亘り連結するように設けられ前記開口領域から離間する方向に一定の長さで湾曲状態に突出する変形可能なヒンジ部とを備え、前記ヒンジラインは前記エアーバッグ支持枠体の取着端縁より内側へ円弧状に突出するように湾曲されていることを特徴とするエアーバッグ装置。
- 前記エアーバッグの膨張展開中に前記扉部の展開に伴い前記開口領域に形成されるエアーバッグ膨出用開口及び前記ヒンジ部を含む前記エアーバッグ支持枠体が前記エアーバッグの膨張圧力で外側へ円弧状に膨張変形され、前記円弧状のヒンジラインの曲率を前記エアーバッグ支持枠体及び前記エアーバッグ膨出用開口の膨張変形される曲率の約2倍程度にしたことを特徴とする請求項13記載のエアーバッグ装置。
- 前記エアーバッグ支持枠体、前記補強部材及び前記ヒンジ部はオレフィン系エラストマーなどの熱可塑性樹脂材によって一体成形により形成したことを特徴とする請求項13または14記載のエアーバッグ装置。
- 前記エアーバッグケースは前記エアーバッグ支持枠体に分離可能に結合される構成としたことを特徴とする請求項13記載のエアーバッグ装置。
- 前記エアーバッグ支持枠体は、その取着端縁に前記パネル本体の裏面に接合される補強兼用のフランジ部を有し、前記フランジ部及び前記補強部材の前記パネル本体への接合面に所定の間隔をおいて複数の突起を形成し、これらの突起を介して前記フランジ部及び前記補強部材を前記パネル本体の裏面に振動溶着により固着したことを特徴とする請求項13記載のエアーバッグ装置。
- 前記エアーバッグケースの前後の側壁に複数のフック部材を前記エアーバッグケースの左右方向に一定の間隔をおいて設け、この複数のフック部材を前記エアーバッグ支持枠体の前後の側壁に前記エアーバッグ支持枠体の左右方向に一定の間隔をおいて形成した複数の係合穴に係合することにより、前記エアーバッグケースを前記エアーバッグ支持枠体に分離可能に結合することを特徴とする請求項13記載のエアーバッグ装置。
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