JP4762078B2 - エアーバッグ装置及びエアーバッグカバー - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車の助手席乗員用のエアーバッグ装置及びエアーバッグカバーに関し、特に、エアーバッグの膨張展開側を覆うとともにエアーバッグが膨張された時の圧力によりエアーバッグカバーを開裂ラインに沿い破断して開口し、この開口からエアーバッグを膨出するようにしたエアーバッグ装置及びこれに用いられるエアーバッグカバーに関するものである。
自動車などの車両の正面衝突や側面衝突時に助手席や運転席等の車内にいる乗員を衝突の衝撃から保護して乗員の安全性を確保する器具としてエアーバッグ装置がある。このエアーバッグ装置は、エアーバッグと、このエアーバッグを膨張展開が容易なように折り畳んだ状態に収容するエアーバッグケースと、折り畳まれたエアーバッグを短時間で膨張させるインフレータなどから構成されている。特に自動車の助手席の乗員に対して使用されるエアーバッグ装置は、インストルメントパネルを構成するエアーバッグカバーの内側に設けられ、衝突などにより自動車が急激に減速された時にインフレータを作動させ、このインフレータからの高圧ガスによりエアーバッグを急速膨張させ、このエアーバッグの膨張圧力でエアーバッグカバーを開裂ラインに沿い破断して開口すると同時に、この開口からエアーバッグをエアーバッグカバー外へ膨出し展開させることで乗員を衝突の衝撃から保護するようにしている。
また、このようなエアーバッグ装置のエアーバッグをエアーバッグカバー外へ膨張展開させるための開裂ラインは、エアーバッグカバーの裏面にレーザカットにより盲孔を点線状または連続して加工することにより形成される。
次に、従来のエアーバッグカバーを有する自動車用エアーバッグ装置について図1及び図2を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、インストルメントパネル1の裏面にエアーバッグ支持枠体2の上端縁部2aが固着され、このエアーバッグ支持枠体2で囲まれたインストルメントパネル1の裏面には、エアーバッグ3の膨出用開口9となる扉部1a,1bを形成するための開裂ライン4が形成されている。また、エアーバッグ支持枠体2の前後方向(図1の矢印5に示す方向)に対応する上端縁部2aの内側箇所にはU字状に湾曲するヒンジ部5a介して一対の補強部5が連接され、この一対の補強部5は扉部1a,1bの裏面にそれぞれ接着されている。また、補強部5のヒンジ部5aと対向するインストルメントパネル1の裏面箇所には、扉部1a,1bのヒンジライン6a,6bが直線状に形成されている。また、エアーバッグ3はエアーバッグケース7によってエアーバッグ支持枠体2に取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。
このようなエアーバッグ装置において、エアーバッグ3にインフレータからガスが流入することによりエアーバッグ3が膨張展開されると、エアーバッグ3はエアーバッグケース7内で膨張し、その膨張力により、補強部5を介してインストルメントパネル1の扉部1a,1bを内側から強力に押圧し、この押圧力により、インストルメントパネル1の開裂ライン4が全長に亘り破断して、扉部1a,1bがインストルメントパネル1から切り離される。これに伴い、この扉部1a,1bはヒンジ部5aで支えながらヒンジライン6a,6bを支点にしてインストルメントパネル1の外側へ開かれるとともに、ヒンジライン6a,6bが破断することでインストルメントパネル1の外側へ完全に展開され、同時にエアーバッグ3がインストルメントパネル1外へ膨張展開される。これにより、乗員を衝突の衝撃から保護する。
特開2002−12116号公報
上記のような従来のエアーバッグカバーを構成するインストルメントパネル1や補強部5及びヒンジ部5aを含むエアーバッグ支持枠体2には、PPC樹脂、変性PPO樹脂、ABS樹脂や、低温脆化特性に優れた熱可塑性のオレフィン系エストラマーが使用されているが、補強部5のヒンジ部5aはその全長に亘りエアーバッグ側へ同一突出寸法のU字形状に湾曲されているため、エアーバッグ3がインストルメントパネル1の外側へ膨張展開した時のヒンジ部5aの展開長さは全長に亘り一定で、かつその伸び量も一定である。しかも、図2に示すように、エアーバッグ3の膨張展開中に扉部1a,1bの展開に伴い形成される膨出用開口9及びヒンジ部1a,1bを含むエアーバッグ支持枠体2がエアーバッグの膨張圧力で図2の矢印Bに示す外方向へ円弧状に膨張変形される。このため、エアーバッグ3が図2の矢印B方向に膨張展開される時、ヒンジ部5aの長手方向における両端部分と中央部分にヒンジ部5aの許容伸び量を超える大きな引張応力が集中し、これにより、ヒンジ部5aの長手方向における両端部分と中央部分に図3に示すような亀裂8が発生してしまう。その結果、この亀裂に沿いヒンジ部5aが破断して、扉部1a,1bがエアーバッグ支持枠体2から分離し、扉部1a,1bが飛散するおそれがある。
また、エアーバッグ3の膨張展開中にエアーバッグ膨出用開口9及びヒンジ部1a,1bを含むエアーバッグ支持枠体2が図2の実線に示す位置から2点鎖線に示す位置へ円弧状に膨張変形されると、扉部1a,1bのヒンジライン6a,6bも図3の破線に示す位置に円弧状に湾曲されるため、この湾曲したヒンジライン6a,6bを支点にして扉部1a,1bが展開される時、ヒンジ部5aの長手方向の両端部分に引張応力が集中し、これにより、ヒンジ部5aの長手方向の両端部分に図3に示すような亀裂8が発生し、この亀裂に沿いヒンジ部5aが破断して、扉部1a,1bがエアーバッグ支持枠体2から分離される不具合があった
本発明は、上記のような従来の問題を解決するためになされたもので、その目的は、エアーバッグの膨張展開時に、開裂ラインが破断して補強部材を含む開口領域の扉部を展開可能に支持するヒンジ部に引張応力が集中するのをなくし、ヒンジ部に亀裂が生じるのを未然に防止できるエアーバッグ装置及びこれに用いられるエアーバッグカバーを提供することにある。
前記目的を達成するために本発明のエアーバッグカバーは、エアーバッグを覆う樹脂製のパネル体と、前記パネル本体の裏面に取着された樹脂製のエアーバッグ支持枠体と、前記エアーバッグ支持枠体で囲まれた前記パネル本体の裏面領域を前記エアーバッグの膨出用開口領域とし該開口領域に前記エアーバッグの膨張時の圧力で破断して両開きもしくは片開き可能な扉部を形成する開裂ラインと、前記開裂ラインが破断されるのに伴い前記扉部が両開きまたは片開き動作できるように前記開口領域の裏面に形成されたヒンジラインと、前記開口領域の裏面に前記扉部に対応して取着された樹脂製の補強部材と、前記ヒンジラインと対向する前記エアーバッグ支持枠体の前記パネル本体への取着端縁と前記取着端縁に対向する前記補強部材の端縁との間を全長に亘り連結するように設けられ前記開口領域から離間する方向に湾曲状態に突出する変形可能なヒンジ部とを備え、前記ヒンジ部の長手方向の両端部分と中央部分における前記開口領域から離間する方向への突出長さを前記両端部分及び中央部分を除く他の部分より大きい寸法に形成したことを特徴とする。
また、本発明のエアーバッグカバーは、エアーバッグを覆う樹脂製のパネル体と、前記パネル本体の裏面に取着された樹脂製のエアーバッグ支持枠体と、前記エアーバッグ支持枠体で囲まれた前記パネル本体の裏面領域を前記エアーバッグの膨出用開口領域とし該開口領域に前記エアーバッグの膨張時の圧力で破断して両開きまたは片開き可能な扉部を形成する開裂ラインと、前記開裂ラインが破断されるのに伴い前記扉部が両開きもしくは片開き動作できるように前記開口領域の裏面に形成された破断可能なヒンジラインと、前記開口領域の裏面に前記扉部に対応して取着された樹脂製の補強部材と、前記ヒンジラインと対向する前記エアーバッグ支持枠体の前記パネル本体への取着端縁と前記取着端縁に対向する前記補強部材の端縁との間を全長に亘り連結するように設けられ前記開口領域から離間する方向に一定の長さで湾曲状態に突出する変形可能なヒンジ部とを備え、前記ヒンジラインは前記エアーバッグ支持枠体の取着端縁より内側へ円弧状に突出するように湾曲されていることを特徴とする。
また、本発明は、エアーバッグと、前記エアーバッグを覆う樹脂製のパネル体からなるエアーバッグカバーと、前記パネル本体の裏面側に配設され前記エアーバッグを折り畳んだ状態で収納するエアーバッグケースと、前記エアーバッグにガスを供給して該エアーバッグを膨張展開するインフレータと、前記パネル本体の裏面に取着された樹脂製のエアーバッグ支持枠体と、前記エアーバッグ支持枠体で囲まれた前記パネル本体の裏面領域を前記エアーバッグの膨出用開口領域とし該開口領域に前記エアーバッグの膨張時の圧力で破断して両開きまたは片開き可能な扉部を形成する開裂ラインと、前記開裂ラインが破断されるのに伴い前記扉部が両開きもしくは片開き動作できるように前記開口領域の裏面に形成されたヒンジラインと、前記開口領域の裏面に前記扉部に対応して取着された樹脂製の補強部材と、前記ヒンジラインと対向する前記エアーバッグ支持枠体の前記パネル本体への取着端縁と前記取着端縁に対向する前記補強部材の端縁との間を全長に亘り連結するように設けられ前記開口領域から離間する方向に湾曲状態に突出する変形可能なヒンジ部とを備えるエアーバッグ装置であって、前記ヒンジ部の長手方向の両端部分と中央部分における前記開口領域から離間する方向への突出長さを前記両端部分及び中央部分を除く他の部分より大きい寸法に形成したことを特徴とする。
また、本発明は、エアーバッグと、前記エアーバッグを覆う樹脂製のパネル体からなるエアーバッグカバーと、前記パネル本体の裏面側に配設され前記エアーバッグを折り畳んだ状態で収納するエアーバッグケースと、前記エアーバッグにガスを供給して該エアーバッグを膨張展開するインフレータと、前記パネル本体の裏面に取着された樹脂製のエアーバッグ支持枠体と、前記エアーバッグ支持枠体で囲まれた前記パネル本体の裏面領域を前記エアーバッグの膨出用開口領域とし該開口領域に前記エアーバッグの膨張時の圧力で破断して両開きもしくは片開き可能な扉部を形成する開裂ラインと、前記開裂ラインが破断されるのに伴い前記扉部が両開きまたは片開き動作できるように前記開口領域の裏面に形成された破断可能なヒンジラインと、前記開口領域の裏面に前記扉部に対応して取着された樹脂製の補強部材と、前記ヒンジラインと対向する前記エアーバッグ支持枠体の前記パネル本体への取着端縁と前記取着端縁に対向する前記補強部材の端縁との間を全長に亘り連結するように設けられ前記開口領域から離間する方向に一定の長さで湾曲状態に突出する変形可能なヒンジ部とを備え、前記ヒンジラインは前記エアーバッグ支持枠体の取着端縁より内側へ円弧状に突出するように湾曲されていることを特徴とする。
本発明のエアーバッグカバー及びこれを用いたエアーバッグ装置によれば、ヒンジ部の長手方向の両端部分と中央部分における開口領域から離間する方向への突出長さを前記両端部分及び中央部分を除く他の部分より大きい寸法に形成したので、ヒンジ部の長手方向の両端部分と中央部分の伸び量が大きくなり、これにより、エアーバッグが膨張展開動作してもヒンジ部の長手方向の両端部分及び中央部分に引張応力が集中することがなく、ヒンジ部に亀裂が生じるのを防止できるとともに、扉部がエアーバッグカバーから分離されるのを未然に防止することができる。
また、本発明のエアーバッグカバー及びこれを用いたエアーバッグ装置によれば、ヒンジラインをエアーバッグ支持枠体の取着端縁より内側へ円弧状に突出するように湾曲させたので、エアーバッグの膨張展開中に扉部の展開に伴い開口領域に形成されるエアーバッグ膨出用開口及び前記ヒンジ部を含むエアーバッグ支持枠体がエアーバッグの膨張圧力で外側へ円弧状に膨張変形されるに伴いヒンジラインも外側へ同一の曲率で円弧状に変形され、このため、開裂ラインが破断して扉部が展開される時、ヒンジ部の長手方向の両端部分に引張応力が集中するのをなくすことができ、ヒンジ部への亀裂の発生を防止できる。
次に、本発明にかかるエアーバッグカバー及びこれを用いたエアーバッグ装置を自動車の助手席に対向するインストルメントパネルカバーに適用した場合の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本発明にかかるエアーバッグカバーおよびエアーバッグは、以下に説明する実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図4は本発明にかかるエアーバッグ装置を助手席用に適用した場合の実施の形態1を示す要部の縦断面図、図5は図4の矢印5の方向から見たパネル本体の平面図、図6は本実施の形態1におけるエアーバッグ支持枠体及び補強部材の全体を示す斜視図、図7は図6の7−7線に沿った断面図、図8は図6の8−8線に沿った断面図、図9は図6の9−9線に沿った断面図、図10は本実施の形態1におけるエアーバッグ装置の動作説明図、図11はエアーバッグ膨張展開中におけるエアーバッグ支持枠体及びエアーバッグ膨出開口の膨張変形状態を示す説明図である。
図4において、エアーバッグ装置100は、インストルメントパネルに相当するエアーバッグカバー40、エアーバッグ43、エアーバッグケース44、図示省略のインフレータなどを備える。
前記エアーバッグカバー40は、PPC樹脂、変性PPO樹脂、ABS樹脂などの熱可塑性樹脂により一体成形されたパネル本体41と、このパネル本体41の裏面に取着されたエアーバッグ支持枠体45を備えている。また、パネル本体41は、エアーバッグ43を覆うとともに図示省略の車体に固定された合成樹脂製のインストルメントパネルコアー(図示せず)の表面を覆うように三次元的な曲面を有する形状に構成され、タッピングネジ等の適宜の手段により上記インストルメントパネルコアーに固定される。
エアーバッグ43は、図4に示すように折り畳まれた状態で、金属板材からなるエアーバッグケース44内に収容されている。
エアーバッグ支持枠体45は、エアーバッグケース44をパネル本体41の裏面に保持するためのもので、低温脆化特性に優れた熱可塑性のオレフィン系エストラマーにより一体的に成形され、図4及び図6に示すように、パネル本体41の左右方向に長辺を有する矩形筒状を呈している。
エアーバッグ支持枠体45のパネル本体41への取着端縁45cには、図4及び図6に示すように、パネル本体41の裏面に沿って外方へ延在するフランジ部451がエアーバッグ支持枠体45と同一の樹脂材により一体に形成されている。このフランジ部451の表面には所定の間隔をおいて多数の突起452が形成されている。フランジ部451は突起452を介してパネル本体41の裏面に振動溶着により接着されている。
エアーバッグ支持枠体45により囲まれたパネル本体41の裏面領域をエアーバッグ43の膨出用開口領域41Aとし、この開口領域41Aの裏面には、図4及び図5に示すように、エアーバッグ43の膨張時の圧力で破断して両開き可能な扉部46a,46bを形成するための開裂ライン47が形成されている。この開裂ライン47は、パネル本体41の裏面からパネル本体41の厚さ方向に伸びる切り込みにより構成される。また、開裂ライン47は、図4及び図5に示すように、開口領域41Aの前後方向(図4の矢印Aに示す方向)のほぼ中央箇所で開口領域41Aの左右方向(矢印Aと直角な方向)に延在する第1開裂ライン47aと、この中央開裂ライン47aの両端から開口領域41Aの前後方向に延在する第2開裂ライン47b,47cとから構成され、図5に示すように、全体として平面視が左右方向に伸張されたH字状を呈している。
また、エアーバッグ支持枠体45の取着端縁45cと対向する開口領域41Aの裏面箇所には、図4及び図5に示すように、開裂ライン47が破断されるのにつれて扉部46a,46bが両開き動作できるように破断可能なヒンジライン48a,48bが開口領域41Aの左右方向に延在して形成されている。このヒンジライン48a,48bは、図5に示すように、エアーバッグ支持枠体45の取着端縁45cより内側へ突出する円弧状に湾曲されている。そして、この円弧状ヒンジライン48a,48bの曲率は、エアーバッグ43の膨張展開中に扉部46a,46bの展開に伴い開口領域41Aに形成されるエアーバッグ膨出用開口60(図10、図11参照)及び後述のヒンジ部50a,50bを含むエアーバッグ支持枠体45がエアーバッグ43の膨張圧力で図10の矢印Bに示す外方向へ円弧状に膨張変形された時の約2倍の曲率になっている。
なお、ヒンジライン48a,48b及び開裂ライン47はレーザカットにより加工される。
開口領域41Aの裏面には、図4に示すように、扉部46a,46bのそれぞれに対応する、エアーバッグ支持枠体45と同一の樹脂材からなる板状の補強部材49a,49bが取着されている。この補強部材49a,49bのパネル本体41の裏面への取着に際しては、補強部材49a,49bの表面に、図6に示すように、所定の間隔をおいて多数の突起491,492を形成し、この突起491,492を介して補強部材49a,49bをパネル本体41の裏面に振動溶着により接着される。
前記ヒンジライン48a,48bと対向するエアーバッグ支持枠体45のパネル本体41への取着端縁45cと、この取着端縁45cに対向する補強部材49a,49bの端縁との間は、図4及び図6〜図8に示すように、開口領域41Aの裏面から離間する方向に突出するようにU字状に湾曲する変形可能なヒンジ部50a,50bによって、補強部材49a,49bの左右方向の全長に亘り連結されている。そして、図7〜図9に示すように、ヒンジ部50a,50bの長手方向の両端部分501と中央部分502における開口領域41Aから離間する方向への突出長さL1は、両端部分501と中央部分502を除く他の部分503の突出長さL2より大きい寸法に形成されている。この場合、ヒンジ部50a,50bの両端部分501及び中央部分502の突出長さL1とこれを除く他の部分503における突出長さL2との間の寸法は、図8及び図9に示すように、ヒンジ部50a,50b全体が長手方向にサインカーブ状(二次曲線状)に湾曲するように連続して変化する形状になっている。
エアーバッグケース44は、図4に示すように、上端が開口され、下端が閉塞されており、そして、このエアーバッグケース44はエアーバッグ支持枠体45に分離可能に結合される。すなわち、エアーバッグケース44の前後の側壁に複数のフック部材52をエアーバッグケース44の左右方向に一定の間隔をおいて設け、この複数のフック部材52をエアーバッグ支持枠体45の前後の側壁45a,45bにエアーバッグ支持枠体45の左右方向に一定の間隔をおいて形成した複数の係合穴53に係合することにより、エアーバッグケース44をエアーバッグ支持枠体45に分離可能に結合できるようになっている。
また、エアーバッグケース44内には、エアーバッグ43が折り畳まれた状態で収納されている。また、下端部にはエアーバッグ43に膨張ガスを供給するためのインフレータ(図示せず)を収容するインフレータ収容部441が設けられており、さらに、エアーバッグケース44の下端は支持部材54を介してクロスメンバー55などの固定部材にボルトナット56により固定されている。
上述のように構成された本実施の形態に示すエアーバッグ装置100において、自動車が衝突した際には、その衝突時の衝撃力を図示省略した周知のセンサで検出し、このセンサで検出した衝撃力が予め定めた値以上になった否かを図示省略した周知のCPU等からなる制御装置で判定する。そして、設定値以上と判定された時は制御装置から出力される信号により、図示省略した周知のインフレータを動作させて所定のガスを発生させ、このガスをエアーバッグ43に供給することにより、エアーバッグ43を開口領域41Aの裏面に向けて急速に膨張させる。
エアーバッグ43が急速膨張すると、その膨張初期時に発生するエアーバッグ43の膨張圧力が補強部材49a,49bを介して開口領域41Aの裏面にかかり、開口領域41Aを裏面から強力に押圧する。これにより、開口領域41Aの開裂ライン47が全長に亘り破断して、扉部46a,46bがパネル本体41から切り離されるとともに、この扉部46a,46bはヒンジライン48a,48bを支点にして図10に示す両開き状態に展開され始める。そして、扉部46a,46bの展開により開口領域41Aに形成されるエアーバッグ膨出用開口60及びヒンジ部50a,50bを含むエアーバッグ支持枠体45が図11の破線に示すように外方向へ円弧状に膨張変形される。これに伴い、図4に示すように内側へ円弧状に湾曲されていたヒンジライン48a,48bもアーバック膨出用開口60と同様に外側へ同一の曲率で円弧状に変形される。これにより、開裂ライン47が破断して扉部46a,46bが上記円弧状のヒンジライン48a,48bを支点にして展開され、しかも、ヒンジ部50a,50bの長手方向の両端部分501と中央部分502の突出長さL1を両端部分501及び中央部分502を除く他の部分503より大きい寸法にしてあるため、U字状に湾曲されたヒンジ部50a,50bは、無理な引張応力を受けることなく、図10に示すようにスムーズに伸張変形される。そして、扉部46a,46bが完全に両開きされた状態では、エアーバッグ43はパネル本体41外へ膨張展開され、乗員を衝突の衝撃から保護することができる。
このような本実施の形態によれば、ヒンジ部50a,50bの長手方向の両端部分501と中央部分502における開口領域41Aから離間する方向への突出長さL1を、両端部分501及び中央部分502を除く他の部分503より大きい寸法に形成したので、エアーバッグ43の膨張展開時に、開裂ライン47が破断して補強部材49a,49bを含む開口領域41Aの扉部46a,46bを展開可能に支持するヒンジ部50a,50bの長手方向の両端部分及び中央部分に引張応力が集中することがなくなり、これにより、ヒンジ部50a,50bの両端部分や中央部分に亀裂が生じるのを防止でき、扉部がエアーバッグカバー40、すなわちパネル本体41から分離されるのを未然に防止することができる。
また、本実施の形態によれば、エアーバッグ43の膨張展開中に、扉部46a,46bの展開により開口領域41Aに形成されるエアーバッグ膨出用開口60及びエアーバッグ支持枠体45を図11の破線に示すように外方向へ円弧状に膨張変形される時、エアーバッグ支持枠体45の取着端縁45cより内側へ円弧状に湾曲されているヒンジライン48a,48bも外側へ同一の曲率で円弧状に変形されるため、扉部46a,46bは円弧状に変形されたヒンジライン48a,48bを支点にしてスムーズに展開され、エアーバッグ43の膨張展開時に扉部46a,46bが両開き状態に展開されてもヒンジ部50a,50bの長手方向の両端部分及び中央部分に引張応力が集中することがなく、ヒンジ部50a,50bの両端部分や中央部分に亀裂が生じるのをより確実に防止できるとともに、よりスムーズに扉部46a,46b観音開き状態に展開することができる。
また、本実施の形態によれば、開口領域41Aを囲む周辺部分にはエアーバッグ支持枠体45のフランジ部451が溶着されているため、開口領域41Aの周辺部分を補強することができ、これにより、開口領域41Aの周辺部分が扉部46a,46bの開裂動作で変形されたりすることなく、開裂ライン47から速やかに破断され、扉部46a,46bの破断面にシャープなエッジが生じたり、破断部にささくれ現象が生じるのを予防し、奇麗な破断面を提供できる。
また、本実施の形態によれば、開口領域41Aの周辺部分はエアーバッグ支持枠体45のフランジ部451により補強されているため、開口領域41Aを含むエアーバッグカバー40の上方からの押圧力に対して耐圧性が増し、エアーバッグ装置の不使用時におけるエアーバッグカバー40の割れや歪み等の変形を防止できる。
また、本実施の形態によれば、エアーバッグカバー40とエアーバッグ支持枠体45を同系の熱可塑性樹脂材料で構成すると共に、エアーバッグ支持枠体45のフランジ部451及び補強部材49a,49bとエアーバッグカバー40の裏面とをフランジ部451及び補強部材49a,49bの接合面に設けた突起542,491,492を介して振動溶着するようにしたので、溶着部に熱による変形を生じさせることなく溶着作業が容易である。
また、エアーバッグケース44はエアーバッグ支持枠体45に対して分離可能に結合できる構成になっているため、廃車時などにエアーバッグケース44をエアーバッグ支持枠体45から容易に取り外すことができ、産業廃棄物となるインフレータなどの関連部品を容易に分離除去でき、環境に悪影響を与えることが防止できる。
(実施の形態2)
次に、図12〜図15により本発明にかかるエアーバッグカバー及びエアーバッグ装置の実施の形態2について説明する。
図12は本発明の実施の形態2におけるエアーバッグカバー及びこれを用いたエアーバッグ装置の平面図、図13は本実施の形態2におけるエアーバッグ支持枠体及び補強部材の全体を示す斜視図、図14は図13の14−14線に沿った断面図、図15は図13の15−15線に沿った断面図である。
この実施の形態2において、上記実施の形態1と同一の構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、実施の形態1と異なる部分を重点に述べると、図12〜図15から明らかなように、この実施の形態2に示すエアーバッグカバー及びこれを用いたエアーバッグ装置100は、上記実施の形態1と同様にエアーバッグカバー40及び図示省略のエアーバッグ、エアーバッグケース、インフレータなどを備えている。そして、上記実施の形態1と異なる点は、エアーバッグカバー40を構成するエアーバッグ支持枠体45のヒンジ部61a,61bの開口領域41Aから離間する方向への突出長さL3を全長に亘り同じ寸法にしたところにある。
なお、エアーバッグ膨張展開時に、扉部46a,46bの展開用の開裂ライン47及びヒンジライン48a,48bは上記実施の形態1に示す場合と同様な構成になっている。
このような本実施の形態2においては、上記実施の形態1に示す場合と同様にエアーバッグが急速膨張すると、その膨張初期時に発生するエアーバッグの膨張圧力が補強部材49a,49bを介して開口領域41Aの裏面にかかり、開口領域41Aを裏面から強力に押圧する。これにより、開口領域41Aの開裂ライン47が全長に亘り破断して、扉部46a,46bがパネル本体41から切り離されるとともに、この扉部46a,46bはヒンジライン48a,48bを支点にして図10に示す場合と同様に両開き状態に展開され始める。そして、扉部46a,46bの展開により開口領域41Aに形成されるエアーバッグ膨出用開口60及びヒンジ部61a,61bを含むエアーバッグ支持枠体45が図11の破線に示した場合と同様に外方向へ円弧状に膨張変形される。これに伴い、図12に示すように内側へ円弧状に湾曲されていたヒンジライン48a,48bもアーバック膨出用開口60と同様に外側へ同一の曲率で円弧状に変形される。このため、U字状に湾曲されたヒンジ部61a,61bが長手方向の全長に亘り同一の突出長さL3であっても、ヒンジ部61a,61bは無理な引張応力を受けることなく、図10に示す場合と同様にスムーズに伸張変形される。そして、扉部46a,46bが完全に両開きされた状態では、エアーバッグ43はパネル本体41外へ膨張展開され、乗員を衝突の衝撃から保護することができる。
このような本実施の形態によれば、エアーバッグの膨張展開中に、扉部46a,46bの展開により開口領域41Aに形成されるエアーバッグ膨出用開口60及びエアーバッグ支持枠体45を図11の破線に示すように外方向へ円弧状に膨張変形される時、円弧状に湾曲されているヒンジライン48a,48bも外側へ同一の曲率で円弧状に変形され、この円弧状のヒンジライン48a,48bを支点にして展開されるため、ヒンジ部61a,61bの突出長さL3が長手方向の全長に亘り同一であっても、上記実施の形態1と同様な作用効果が得られる。
なお、上記実施の形態1では、ヒンジ部50a,50bの長手方向の両端部分501と中央部分502における開口領域41Aから離間する方向への突出長さL1を他の部分503より大きい寸法に形成し、かつヒンジライン48a,48bをエアーバッグ膨出開口60の内側へ円弧状に湾曲して突出させた場合について説明したが、本発明はこれに限らず、ヒンジライン48a,48bを円弧状に湾曲しなくともよい。この場合、円弧状に湾曲したヒンジライン48a,48bを用いた時よりもヒンジ部50a,50bへの引張応力が大きくなるものの、ヒンジ部50a,50bに亀裂を発生することなく扉部46a,46bを展開させることが可能である。
また、本発明におけるエアーバッグ展開用の扉部は、上記実施の形態に示すように両開き式のものに限らず、片開き式のもでよい。
従来におけるエアーバッグ装置を示す要部の縦断面図である。 従来におけるエアーバッグ装置の動作説明図である。 従来におけるエアーバッグ支持枠体の説明用平面図である 本発明にかかるエアーバッグ装置を助手席用に適用した場合の実施の形態を示す要部の縦断面図である。 図4の矢印5の方向から見たパネル本体の平面図である。 本実施の形態におけるエアーバッグ支持枠体及び補強部材の全体を示す斜視図である。 図6の7−7線に沿った断面図である。 図6の8−8線に沿った断面図である。 図6の9−9線に沿った断面図である。 本実施の形態1におけるエアーバッグ装置の動作説明図である。 本実施の形態1におけるエアーバッグ膨張展開中におけるエアーバッグ支持枠体及びエアーバッグ膨出開口の膨張変形状態を示す説明図である。 本発明の実施の形態2におけるエアーバッグカバー及びこれを用いたエアーバッグ装置の平面図である。 本実施の形態2におけるエアーバッグ支持枠体及び補強部材の全体を示す斜視図である。 図13の14−14線に沿った断面図である。 図13の15−15線に沿った断面図である。
符号の説明
100 エアーバッグ装置
40 エアーバッグカバー
41 パネル本体
41A 開口領域
43 エアーバッグ
44 エアーバッグケース
45 エアーバッグ支持枠体
45a 側壁
45b 側壁
45c 取着端縁
451 フランジ部
452 突起
46a 扉部
46b 扉部
47 開裂ライン
48a ヒンジライン
48b ヒンジライン
49a 補強部材
49b 補強部材
491 突起
492 突起
50a ヒンジ部
50b ヒンジ部
51a 応力吸収部
51b 応力吸収部
52 フック部材
53 係合穴
60 エアーバッグ膨出用開口
61a ヒンジ部
61b ヒンジ部

Claims (18)

  1. エアーバッグを覆う樹脂製のパネル体と、前記パネル本体の裏面に取着された樹脂製のエアーバッグ支持枠体と、前記エアーバッグ支持枠体で囲まれた前記パネル本体の裏面領域を前記エアーバッグの膨出用開口領域とし該開口領域に前記エアーバッグの膨張時の圧力で破断して両開きまたは片開き可能な扉部を形成する開裂ラインと、前記開裂ラインが破断されるのに伴い前記扉部が両開きもしくは片開き動作できるように前記開口領域の裏面に形成された破断可能なヒンジラインと、前記開口領域の裏面に前記扉部に対応して取着された樹脂製の補強部材と、前記ヒンジラインと対向する前記エアーバッグ支持枠体の前記パネル本体への取着端縁と前記取着端縁に対向する前記補強部材の端縁との間を全長に亘り連結するように設けられ前記開口領域から離間する方向に湾曲状態に突出する変形可能なヒンジ部とを備え、前記ヒンジ部の長手方向の両端部分と中央部分における前記開口領域から離間する方向への突出長さを前記両端部分及び中央部分を除く他の部分より大きい寸法に形成したことを特徴とするエアーバッグカバー。
  2. 前記ヒンジ部の両端部分及び中央部分とこれ以外の他の部分との間における突出長さ寸法は、前記両端部分及び中央部分から前記他の部分または前記他の部分から前記両端部分及び中央部分へ行くに従い減少または増加する方向に連続して変化することを特徴とする請求項1記載のエアーバッグカバー。
  3. 前記ヒンジラインは前記エアーバッグ支持枠体の取着端縁より内側へ円弧状に突出するように湾曲されていることを特徴とする請求項1または2記載のエアーバッグカバー。
  4. エアーバッグを覆う樹脂製のパネル体と、前記パネル本体の裏面に取着された樹脂製のエアーバッグ支持枠体と、前記エアーバッグ支持枠体で囲まれた前記パネル本体の裏面領域を前記エアーバッグの膨出用開口領域とし該開口領域に前記エアーバッグの膨張時の圧力で破断して両開きまたは片開き可能な扉部を形成する開裂ラインと、前記開裂ラインが破断されるのに伴い前記扉部が両開きもしくは片開き動作できるように前記開口領域の裏面に形成された破断可能なヒンジラインと、前記開口領域の裏面に前記扉部に対応して取着された樹脂製の補強部材と、前記ヒンジラインと対向する前記エアーバッグ支持枠体の前記パネル本体への取着端縁と前記取着端縁に対向する前記補強部材の端縁との間を全長に亘り連結するように設けられ前記開口領域から離間する方向に一定の長さで湾曲状態に突出する変形可能なヒンジ部とを備え、前記ヒンジラインは前記エアーバッグ支持枠体の取着端縁より内側へ円弧状に突出するように湾曲されていることを特徴とするエアーバッグカバー。
  5. 前記エアーバッグの膨張展開中に前記扉部の展開に伴い前記開口領域に形成されるエアーバッグ膨出用開口及び前記ヒンジ部を含む前記エアーバッグ支持枠体が前記エアーバッグの膨張圧力で外側へ円弧状に膨張変形され、前記円弧状のヒンジラインの曲率を前記エアーバッグ支持枠体及び前記エアーバッグ膨出用開口の膨張変形される曲率の約2倍程度にしたことを特徴とする請求項4記載のエアーバッグカバー。
  6. エアーバッグと、前記エアーバッグを覆う樹脂製のパネル体からなるエアーバッグカバーと、前記パネル本体の裏面側に配設され前記エアーバッグを折り畳んだ状態で収納するエアーバッグケースと、前記エアーバッグにガスを供給して該エアーバッグを膨張展開するインフレータと、前記パネル本体の裏面に取着された樹脂製のエアーバッグ支持枠体と、前記エアーバッグ支持枠体で囲まれた前記パネル本体の裏面領域を前記エアーバッグの膨出用開口領域とし該開口領域に前記エアーバッグの膨張時の圧力で破断して両開きもしくは片開き可能な扉部を形成する開裂ラインと、前記開裂ラインが破断されるのに伴い前記扉部が両開きまたは片開き動作できるように前記開口領域の裏面に形成された破断可能なヒンジラインと、前記開口領域の裏面に前記扉部に対応して取着された樹脂製の補強部材と、前記ヒンジラインと対向する前記エアーバッグ支持枠体の前記パネル本体への取着端縁と前記取着端縁に対向する前記補強部材の端縁との間を全長に亘り連結するように設けられ前記開口領域から離間する方向に湾曲状態に突出する変形可能なヒンジ部とを備えるエアーバッグ装置であって、
    前記ヒンジ部の長手方向の両端部分と中央部分における前記開口領域から離間する方向への突出長さを前記両端部分及び中央部分を除く他の部分より大きい寸法に形成したことを特徴とするエアーバッグ装置。
  7. 前記ヒンジ部の両端部分及び中央部分とこれ以外の他の部分との間における突出長さ寸法は、前記両端部分及び中央部分から前記他の部分または前記他の部分から前記両端部分及び中央部分へ行くに従い減少または増加する方向に連続して変化することを特徴とする請求項6記載のエアーバッグ装置。
  8. 前記ヒンジラインは前記エアーバッグ支持枠体の取着端縁より内側へ突出するように円弧状に湾曲されていることを特徴とする請求項6または7記載のエアーバッグ装置。
  9. 前記エアーバッグ支持枠体、前記補強部材及び前記ヒンジ部はオレフィン系エラストマーなどの熱可塑性樹脂材によって一体成形により形成したことを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項記載のエアーバッグ装置。
  10. 前記エアーバッグケースは前記エアーバッグ支持枠体に分離可能に結合される構成としたことを特徴とする請求項6記載のエアーバッグ装置。
  11. 前記エアーバッグ支持枠体は、その取着端縁に前記パネル本体の裏面に接合される補強兼用のフランジ部を有し、前記フランジ部及び前記補強部材の前記パネル本体への接合面に所定の間隔をおいて複数の突起を形成し、これらの突起を介して前記フランジ部及び前記補強部材を前記パネル本体の裏面に振動溶着により固着したことを特徴とする請求項6記載のエアーバッグ装置。
  12. 前記エアーバッグケースの前後の側壁に複数のフック部材を前記エアーバッグケースの左右方向に一定の間隔をおいて設け、この複数のフック部材を前記エアーバッグ支持枠体の前後の側壁に前記エアーバッグ支持枠体の左右方向に一定の間隔をおいて形成した複数の係合穴に係合することにより、前記エアーバッグケースを前記エアーバッグ支持枠体に分離可能に結合することを特徴とする請求項6記載のエアーバッグ装置。
  13. エアーバッグと、前記エアーバッグを覆う樹脂製のパネル体からなるエアーバッグカバーと、前記パネル本体の裏面側に配設され前記エアーバッグを折り畳んだ状態で収納するエアーバッグケースと、前記エアーバッグにガスを供給して該エアーバッグを膨張展開するインフレータと、前記パネル本体の裏面に取着された樹脂製のエアーバッグ支持枠体と、前記エアーバッグ支持枠体で囲まれた前記パネル本体の裏面領域を前記エアーバッグの膨出用開口領域とし該開口領域に前記エアーバッグの膨張時の圧力で破断して両開きもしくは片開き可能な扉部を形成する開裂ラインと、前記開裂ラインが破断されるのに伴い前記扉部が両開きまたは片開き動作できるように前記開口領域の裏面に形成された破断可能なヒンジラインと、前記開口領域の裏面に前記扉部に対応して取着された樹脂製の補強部材と、前記ヒンジラインと対向する前記エアーバッグ支持枠体の前記パネル本体への取着端縁と前記取着端縁に対向する前記補強部材の端縁との間を全長に亘り連結するように設けられ前記開口領域から離間する方向に一定の長さで湾曲状態に突出する変形可能なヒンジ部とを備え、前記ヒンジラインは前記エアーバッグ支持枠体の取着端縁より内側へ円弧状に突出するように湾曲されていることを特徴とするエアーバッグ装置。
  14. 前記エアーバッグの膨張展開中に前記扉部の展開に伴い前記開口領域に形成されるエアーバッグ膨出用開口及び前記ヒンジ部を含む前記エアーバッグ支持枠体が前記エアーバッグの膨張圧力で外側へ円弧状に膨張変形され、前記円弧状のヒンジラインの曲率を前記エアーバッグ支持枠体及び前記エアーバッグ膨出用開口の膨張変形される曲率の約2倍程度にしたことを特徴とする請求項13記載のエアーバッグ装置。
  15. 前記エアーバッグ支持枠体、前記補強部材及び前記ヒンジ部はオレフィン系エラストマーなどの熱可塑性樹脂材によって一体成形により形成したことを特徴とする請求項13または14記載のエアーバッグ装置。
  16. 前記エアーバッグケースは前記エアーバッグ支持枠体に分離可能に結合される構成としたことを特徴とする請求項13記載のエアーバッグ装置。
  17. 前記エアーバッグ支持枠体は、その取着端縁に前記パネル本体の裏面に接合される補強兼用のフランジ部を有し、前記フランジ部及び前記補強部材の前記パネル本体への接合面に所定の間隔をおいて複数の突起を形成し、これらの突起を介して前記フランジ部及び前記補強部材を前記パネル本体の裏面に振動溶着により固着したことを特徴とする請求項13記載のエアーバッグ装置。
  18. 前記エアーバッグケースの前後の側壁に複数のフック部材を前記エアーバッグケースの左右方向に一定の間隔をおいて設け、この複数のフック部材を前記エアーバッグ支持枠体の前後の側壁に前記エアーバッグ支持枠体の左右方向に一定の間隔をおいて形成した複数の係合穴に係合することにより、前記エアーバッグケースを前記エアーバッグ支持枠体に分離可能に結合することを特徴とする請求項13記載のエアーバッグ装置。
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