JP4760478B2 - 自動車のアンテナ配設構造 - Google Patents
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Description
本発明の目的は、車外に配設されたアンテナの軽衝突時の破損を抑制しつつ、アンテナの送受信性能を向上できる自動車のアンテナ配設構造を提供することである。
請求項3の自動車のアンテナ配設構造は、請求項1又は2の発明において、アンテナを車体後壁に取り付ける為の取付ブラケットは、車体後壁の上壁部に略水平な締結部材で締結される垂直腕部と、この垂直腕部の下端から前方且つ下方に後退しアンテナが取付けられる後退腕部とから構成される構造を特徴としている。
請求項5の自動車のアンテナ配設構造は、請求項3又は4の発明において、取付ブラケットを上端部のみ取付ける片持ち取付構造とし、後退腕部を車体後壁から離間させた状態に配設したことを特徴としている。
請求項5の発明によれば、取付ブラケットを上端部のみ取付ける片持ち取付構造とし、後退腕部を車体後壁から離間させた状態に配設したので、下側の取付が不要になることから上下方向で狭いデッドスペースへのアンテナの取付が可能になると共に、車体の振動による車体後壁へのアンテナの接触も回避でき、後壁腕部と車体後壁との接触による異音の発生を防止することができる。
図1、図2に示すように、自動車Mの車体後端部には、リヤゲート開口部1(車体後端開口部)(図2参照)を開閉可能に覆うバックドアとしてのリヤゲート2が設けられ、このリヤゲート2がリヤゲート開口部1の上端近傍部のヒンジ部に上下に揺動可能に枢支され、そのリヤゲート2の下側には、車体後部3に設けられた車体後壁4(リヤエンドパネル)とバンパーレインフォースメント17と、このバンパーレインフォースメント17を覆うように車幅方向に延びる合成樹脂製のバンパーフェース5が設けられている。
図5〜図8に示すように、アンテナ23を取り付ける為の取付ブラケット24は、ナンバープレート9の右側に配設されている。取付ブラケット24は、垂直腕部27と、この垂直腕部27の下端から前方且つ下方に傾斜状に後退する後退腕部28とを有する一体品に構成され、この取付ブラケット24は、その上端部のみを上壁部14に固定する片持ち構造として取り付けられている。取付ブラケット24の中央部には、ほぼ長方形状の開口部が29が形成されている。
図4,図7,図8に示すように、取付ブラケット24の垂直腕部27の上端部のみが、上壁部14の段差壁部14Bの下部20にボルト・ナット30により取付けられ、垂直腕部27の下端から折曲した後退壁部28が、下壁部13の傾斜部14Aの傾斜面に沿って傾斜部14Aから所定距離だけ離間した状態に配設される。つまり、取付ブラケット24が車体後壁4に片持ち構造で取付けられ、車体後壁4の外側において、上壁部14の下部20の後端及びバンパーレインフォースメント17の後端より前方となる位置にアンテナ23が配設される。
アンテナ23がバンパーレインフォースメント17よりも上側にあり、バンパーレインフォースメント17から離間した位置に配設されるので、アンテナ23とバンパーレインフォースメント17との接触が回避され、アンテナ23の損傷を防止できる。
[1]前記の取付ブラケット24の形状・構造は一例に過ぎず、適宜変更を付加した形状・構造のものに構成してもよく、取付ブラケット24をナンバープレート9の左側に配置することも可能である。取付ブラケット24と傾斜部14Aとの間の間隔は図示の間隔よりも拡大してもよく、取付ブラケット24と傾斜部14Aとの間に柔らかい合成樹脂発泡体等のクッション材を設けることも可能である。
[2]その他、当業者ならば、本発明の趣旨を逸脱することなく前記実施例に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそのような種々の変更形態をも包含するものである。
4 車体後壁
11 リヤゲート開口下縁部
13 下壁部
14 上壁部
14B 段差壁部
17 バンパーレインフォースメント
18 ナンバープレート支持ブラケット
19 下部
21 上部
23 アンテナ
24 取付ブラケット
27 垂直腕部
28 後退腕部
30 締結部材
Claims (5)
- 自動車のアンテナ配設構造において、
下壁部と、下壁部より後方に突出しリヤゲート開口下縁部に閉断面を形成する上壁部とから構成される車体後壁と、
前記車体後壁の下壁部に後方に突出するように設けられるバンパーレインフォースメントとを備え、
アンテナを前記車体後壁の上壁部とバンパーレインフォースメントの間で、且つ車体後壁の外側の位置でかつ車体後壁の上壁部により形成された前記閉断面の後端及び前記バンパーレインフォースメントの後端より前方となる位置に配設したことを特徴とする自動車のアンテナ配設構造。 - 前記車体後壁の下壁部にバンパーレインフォースメントの上方位置で後方に突出するナンバープレート支持ブラケットを設け、アンテナをナンバープレートの側方に配設したことを特徴とする請求項1に記載の自動車のアンテナ配設構造。
- アンテナを車体後壁に取り付ける為の取付ブラケットは、車体後壁の上壁部に略水平な締結部材で締結される垂直腕部と、この垂直腕部の下端から前方且つ下方に後退しアンテナが取付けられる後退腕部とから構成される構造を特徴とする請求項1又は2に記載の自動車のアンテナ配設構造。
- 前記車体後壁の上壁部に下部が上部より前方に凹む段差壁部を形成し、アンテナの取付ブラケットが上壁部の下部に取付けられたことを特徴とする請求項3に記載の自動車のアンテナ配設構造。
- 前記取付ブラケットを上端部のみ取付ける片持ち取付構造とし、後退腕部を車体後壁から離間させた状態に配設したことを特徴とする請求項3又は4に記載の自動車のアンテナ配設構造。
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