JP4759527B2 - 制振装置 - Google Patents

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Description

本発明は、制振すべき振動部材に対する副振動系を構成して、主振動系たる振動部材の振動を抑える制振装置に係り、特に大質量の振動部材の低周波大振幅振動に対して優れた制振効果が発揮され得る、新規な構造の制振装置に関するものである。
自動車の車体等のように振動が問題となる振動部材において、振動を低減するための制振装置の一種として、従来から、マス−バネ系から構成されて主振動系たる振動部材に装着されることにより副振動系を構成するダイナミックダンパ(動的吸振器)が知られている。例えば、特許文献1に記載のものが、それである。
ところで、自動車の走行時における段差の乗り越え等に際して、車体フレームには低周波の大振幅振動が入力される。かかる振動を有効に制振するためには、車体フレームの質量が大きいことから、マス部材としても質量の大きな部材を用いることが必要とされる。そして、マスの質量を大きく設定した条件下で、マス−バネ系で構成される副振動系のチューニング周波数を低周波領域に設定するために、ばね定数を十分に小さく設定することが必要となる。
ところが、ばね部材として圧縮ゴム弾性体を採用した一般的なダイナミックダンパでは、低ばね定数を実現するために断面積を小さく設定しなければならず、そうすると大きな質量のマス部材に対する支持強度の確保が難しくなるという問題があった。
一方、支持強度を確保しつつ低ばね定数を実現するために、ばね部材として、金属製の板ばねを用いることも考えられる。
しかしながら、大きな質量のマス部材を採用するが故に、金属性の板バネでは、マス部材や支持部材(制振対象部材)に対する固定部位における応力集中と、それに起因する疲労破壊が懸念される。特に、板ばねによるマス部材の「片持構造」を採用した場合には、板ばねの耐久性がより大きな問題となり易い。
なお、板ばねにおける応力集中の問題を軽減するために、マス部材を左右両側からそれぞれ板ばねで支持して「両持構造」とすることも考えられる。ところが、マス部材を両持構造とすると、板ばね自体に長手方向の伸縮性が殆どないことから、マス部材の変位に際して、板ばねによって連結されたマス部材と支持部材との間の距離が変化することに追従しきれない。その結果、板ばねの長手方向の引張剛性によってマス−バネ系の線形領域が極めて小さくなってしまい、特に低周波大振幅の振動に対して要求される制振効果が有効に発揮され難いという大きな問題があった。
また、板ばねにおける応力集中の問題と線形領域確保の問題とに対処するために、例えば板ばねの長さを十分に大きく設定することも考えられる。しかし、満足できる特性を実現するためには、板ばねの長さ寸法が大きくなり過ぎてしまい、ダイナミックダンパが著しく大型化することから現実的でないことが多く、有効な解決策ではないのである。
特開2003−106370号公報
ここにおいて、本発明は上述の如き事情を背景として為されたものであって、その解決課題とするところは、コンパクトなサイズと優れた耐久性を維持しつつマス部材の大きな変位領域に亘って略線形のばね特性が有利に実現され得ることとなり、それによって、大質量の振動部材に入力される低周波大振幅振動に対しても優れた制振効果を発揮し得る、新規な構造の制振装置を提供することにある。
以下、前述の如き課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。
すなわち、本発明の第一の態様は、 制振すべき振動部材に対して、ばね部材を介してマス部材を弾性支持せしめることにより、主振動系を構成する該振動部材に対する副振動系としてのダイナミックダンパを構成する制振装置において、前記ばね部材として金属からなる板ばねを用い、該板ばねの一方の端部を前記マス部材に取り付けると共に該板ばねの他方の端部を前記振動部材に取り付ける一方、互いに径方向に離隔配置されたインナ軸部材とアウタ筒部材をゴム弾性体によって径方向に連結せしめたゴムブッシュを用い、該板ばねの該マス部材及び該振動部材の少なくとも一方への取付部位に該ゴムブッシュを配設して該ゴムブッシュの該インナ軸部材と該アウタ筒部材の一方を該板ばねに固定すると共に該インナ軸部材と該アウタ筒部材の他方を該ゴムブッシュが配設された該マス部材乃至は該振動部材に固定して、制振すべき振動による該マス部材の変位に際して該ゴムブッシュの捩り方向にモーメントが及ぼされるようにしたことを、特徴とする。
本態様に従う構造とされた制振装置においては、金属からなる板ばねを用いることによって、副振動系を構成するばね定数を非常に小さく出来ることから、低周波振動に対しても有効な制振効果を得ることが出来る。そして、特に本態様においては、大振幅振動が入力される等して、マス部材が大きく変位せしめられた場合には、ゴムブッシュに設けられたゴム弾性体に捩り方向のモーメントが及ぼされて、ゴム弾性体が変形せしめられる。これにより、マス部材が変位せしめられる際の、板ばねの支点間距離、即ち、板ばねのマス部材への取付部位と振動部材への取付部位の距離の変化を許容することが出来て、板ばねの引張剛性に起因して板ばねの特性が急峻に変化せしめられることを抑えることが出来る。その結果、マス部材の変位領域に亘って略線形の特性が実現されることとなり、板ばねの曲げ弾性を安定して用いることが出来て、低周波振動に対しても優れた制振効果を得ることが出来る。
そして、板ばねの線形特性を得られる領域が大きく確保され得ることから、板ばねの長さ寸法を大きくすることなしに制振可能なチューニング範囲を拡大することが出来て、制振装置のサイズのコンパクト化が図られると共に、板ばねの耐久性も向上され得るのである。更にまた、ゴム弾性体による減衰効果によって、主振動系たる振動部材において副振動系のチューニング周波数域を挟んだ低周波側と高周波側の両周波数領域にそれぞれ生ぜしめられる振動伝達率のピークを抑えて、全体として広い周波数域に亘って良好な制振効果を得ることも可能となり得る。
加えて、本態様においては、ゴムブッシュを採用することによって、板ばねとの連結部分に作用する板ばねのモーメントと板ばねの引張荷重の何れに対しても、安定した弾性が発揮される。即ち、マス部材の変位に際する板ばねの支点間距離の変化を許容するためには、例えば板ゴムを用いて、板ゴムの剪断変形で板ばねの支点間距離の変化を許容することも考えられるが、板ゴムでは、大質量のマス部材に対する耐久性確保が困難であると共に、それに起因して、疲労破壊等に対するフェイルセーフ機構も考慮する必要が生じる。更に、板ゴムでは、マス部材の変位に際して及ぼされる荷重入力方向の変化に対応することが困難であるという問題もある。
ところが、本発明に従う構造とされたゴムブッシュを用いれば、板ばねのモーメントがゴム弾性体の捩り方向に及ぼされることから、ゴムブッシュに対する回転方向で小さなばね特性を得ることが出来て、マス部材の変位に際する板ばねの支点間距離の変化を容易に許容しつつ、ゴム弾性体に対する軸直角方向では、大きなばね特性が得られることから、大質量のマス部材に対する耐久性も有利に確保され得るのである。また、インナ軸部材がアウタ筒部材に挿通されていることから、たとえゴム弾性体の破断等が発生した場合でも、マス部材が支持部材(制振対象部材)から離脱することが防止されて、特別な構造を設けることなしに、フェイルセーフ機構を実現することも出来る。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に係る制振装置において、前記板ばねを複数用いると共に、該板ばねの少なくとも一つを他の板ばねに対して、制振すべき振動方向で離隔した位置に配設したことを、特徴とする。
本態様に従う構造とされた制振装置においては、マス部材が振動方向の両側で支持される。これにより、マス部材をより安定して支持することが出来て、振動入力時におけるマス部材の傾斜などの不規則な変位の発生が抑えられることから、より安定した制振効果を得ることが出来る。
本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に係る制振装置において、前記板ばねを複数用いると共に、それら複数の板ばねによって合成される弾性支持中心軸を、前記マス部材の重心を通る鉛直方向としたことを、特徴とする。
本態様に従う構造とされた制振装置においては、マス部材の変位に際して、こじれ方向等の不規則な変位を抑えることが出来て、板ばねの変形やマス部材の鉛直方向の変位をより安定して生ぜしめることが出来る。従って、より安定且つ効率的な制振効果を得ることが出来る。
本発明の第四の態様は、前記第一乃至第三の何れか一つの態様に係る制振装置において、一枚の板ばね用部材を用い、該板ばね用部材の長手方向中央部分を前記マス部材に固定する一方、該板ばね用部材の両端部分を該マス部材から水平方向両側に延び出させることによって一対の前記板ばねを構成すると共に、それら各板ばねにおいて該マス部材から延び出した先端部分に前記ゴムブッシュを取り付けたことを、特徴とする。
本態様に従う構造とされた制振装置においては、マス部材が、一枚の板ばね用部材の中央部分で支持された「両持構造」とされる。これにより、片側で支持される「片持構造」に比して、マス部材をより安定して支持することが出来ると共に、マス部材が板ばね用部材の両側で分担支持されることから、板ばねの耐久性をより向上せしめることも出来る。
また、板ばね用部材の中央部分にマス部材を固定することから、板ばねの弾性支持中心軸をマス部材の重心を通るように構成することが容易とされて、前述の第三の態様に従う構造を容易に実現することが出来る。
なお、本態様から明らかなように、本発明における板ばねとは、マス部材と振動部材の間に跨って延びるものを言い、必ずしも1つの板ばねが独立した単一の部材で構成される必要はない。例えば、本態様においては、板ばね用部材の中央部分から一方の端部に至る部分で1つの板ばねが構成されることによって、一枚の板ばね用部材で一対の板ばねが構成されている。
本発明の第五の態様は、前記第一乃至第四の何れか一つの態様に係る制振装置において、前記板ばねにおける前記マス部材への取付部位と前記振動部材への取付部位の間に、側面視において湾曲する湾曲部を設けたことを、特徴とする。
本態様に従う構造とされた制振装置においては、板ばねを湾曲せしめることによって、大振幅振動の入力によってマス部材が大きく変位せしめられた場合には、板ばねの湾曲部が伸張せしめられる。これにより、板ばねの実質的な長さ寸法をより大きく確保することが出来ることから、マス部材の変位に伴う板ばねの支持点間距離の変化を許容することが出来る。従って、ゴムブッシュにおけるゴム弾性体の変形と、湾曲部の伸張変形が協働して、板ばねの線形特性をより広い範囲で確保出来ることから、より優れた制振効果を得ることが出来る。
本発明の第六の態様は、前記第一乃至第五の何れか一つの態様に係る制振装置において、前記マス部材として、中空ハウジングの内部に形成された収容空所に独立マス部材を収容配置せしめて、該独立マス部材と該収容空所の内面の間に微小隙間を設けることにより、該独立マス部材が該収容空所で該中空ハウジングから独立して自由変位が許容されるようにしたダンパマスを用いることを、特徴とする。
本態様に従う構造とされた制振装置においては、振動が入力されてダンパマスが変位せしめられることにより、中空ハウジングに対して独立マス部材が飛び跳ね変位せしめられて、打ち当たり当接せしめられる。これにより、独立マス部材の中空ハウジングへの当接に基づいて、振動部材に対する振幅抑制効果が発揮される。そして、ダンパマスと板ばねからなる副振動系において、見かけ上の損失係数が大きくなったのと略同じ状態が発現されることとなり、主振動系たる振動部材において副振動系のチューニング周波数を挟んだ低周波側と高周波側の両周波数領域にそれぞれ生ぜしめられる振動伝達系のピークを抑えて、全体としてより広い周波数域に亘って良好なる制振効果を得ることが可能となる。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
先ず、図1に、本発明の第一の実施形態としての制振装置10を示す。制振装置10は、一対のブラケット12a,12bに対してマス部材としてのダンパマス14が、板ばね用部材としての一対の板ばね用部材16およびそれら板ばね用部材16の両端部に取り付けられたゴムブッシュ18を介して弾性支持されており、ブラケット12a,12bを自動車の車体フレーム等の振動部材20に取り付けて、ダンパマス14を板ばね用部材16およびゴムブッシュ18により振動部材20に対して弾性支持せしめることによって、主振動系たる振動部材20に対する副振動系が構成されるようになっている。なお、図1は、静置状態におけるダンパマス14に及ぼされる重力の影響によって、板ばね用部材16が僅かに下方(図1中、下方)に変位せしめられた状態を示す。また、以下の説明において、特に断りのない限り、上下方向とは、図1中の上下方向を言うものとし、本実施形態では、かかる上下方向が鉛直方向とされている。
より詳細には、ダンパマス14は、互いに略同様の構造とされた上側ダンパマス22aおよび下側ダンパマス22bが、所定の肉厚寸法の略矩形板形状を有する係止板24を挟んで取り付けられて構成されている。これら上側ダンパマス22aおよび下側ダンパマス22bは、互いに略同様の構造とされていることから、以下の説明においては、上側ダンパマス22aを例に説明する。
上側ダンパマス22aは、内部に複数(本実施形態では、3つ)の収容空所26が形成された中空ハウジング28を備えており、この収容空所26のそれぞれの内部に、独立マス部材としてのマス部材30が収容配置されている。中空ハウジング28は、下方に開口する有底円筒体の3つを、各中心軸が互いに平行に延びるように並列させて隣接する壁部を一体化することにより、全体として3連の逆カップ形状とされている。これにより、中空ハウジング28には、それぞれ一定の円形断面で上下方向に直線的に延びて下面に開口する3つの収容空所26が一直線上で所定距離を隔てて並列形成されている。
また、中空ハウジング28の上面の中央には、上方に向かって突出する連結支持用の支持突部32が一体形成されており、この支持突部32において取付用のネジ穴34が設けられている。更に、中空ハウジング28の下端部分は、3つの収容空所26の配列方向となる長手方向(図1中の左右方向)の両端部分において、僅かに外周方向に突出せしめられている。
なお、中空ハウジング28は、後述するマス部材30の当接によって変形等が発生しないように十分な剛性と強度を有する金属等の素材で形成されており、成形作業性や製造コスト等を考慮して、例えば鋳鉄等によって形成されている。また、各収容空所26は、寸法精度を高度に確保するために、鋳造後に周壁面や上底面を切削加工して仕上げることが望ましい。
一方、中空ハウジング28の下側には、係止板24が固着されている。係止板24は、後述する係止壁部116に対する当接によって変形等が発生しないように十分な剛性と強度を有する金属等の素材で形成されており、成形作業や製造コスト等を考慮して、例えば鋳鉄等によって形成されている。かかる係止板24は、所定の厚さ寸法を有する略矩形板形状とされており、中空ハウジング28に形成された3つの収容空所26の開口部を連続的に覆蓋し得る形状とされていると共に、収容空所26の配列方向となる長手方向(図1中の左右方向)において、中空ハウジング28から突出する長手方向寸法を有している。そして、係止板24において中空ハウジング28から突出する長手方向両端部には、ゴム弾性体から形成された緩衝カバー36が取り付けられており、長手方向両端部の上下面、および側面がかかる緩衝カバー36で覆われている。
かかる係止板24は、中空ハウジング28の下面に溶接やボルト等で取り付けられている。これにより、中空ハウジング28における3つの収容空所26の開口部の全体が、係止板24の上面によって覆蓋されている。なお、3つの収容空所26の開口部に対向位置せしめられる係止板24の上面は、全体に亘って水平方向に拡がる平坦面とされている。また、中空ハウジング28の下端外周縁部と、そこに重ね合わされた係止板24の上面は、略密着状態とされており、3つの収容空所26が外部空間に対して遮断されている。
さらに、収容空所26内には、それぞれ、マス部材30が収容されている。図2に、マス部材30を示す。マス部材30は、中実の円柱ブロック形状を有するマス金具38の軸方向上端部に上部緩衝カバー40が取り付けられる一方、マス金具38の軸方向下端部に下部緩衝カバー42が取り付けられた構造とされている。
マス金具38は、収容空所26の内径寸法よりも一回り小さな外形寸法を備えた円形断面で、収容空所26の深さ寸法よりも小さな軸方向寸法をもって形成された中実の円柱ブロック形状を有しており、比重の大きい鉄等の金属材によって形成されている。
また、上部緩衝カバー40は、円環板形状を有する上底部44に対して、その外周縁部から下方に延び出す円筒形状の筒部46が一体形成されており、薄肉の断面逆L字形で周方向に延びる回転体形状とされている。また、上底部44の上面には、径方向中間部分を周方向に延びて軸方向上方に向かって突出する環状のリブ突起48が一体形成されていると共に、筒部46の外周面には、軸方向中間部分を周方向に延びて径方向外方に向かって突出する環状のリブ突起50,50が一体形成されている。
かかる上部緩衝カバー40は、マス金具38と別体として、ゴム弾性体によって一体形成されており、筒部46の内径寸法が、マス金具38の外形寸法よりも僅かに小さくされている。そして、別体形成された上部緩衝カバー40は、マス金具38の上端部に対して、必要に応じて接着処理を施されて、外嵌固定されている。そして、マス金具38の上端面の外周縁部に上底部44が密接状態で重ね合わされていると共に、マス金具38の上端部の外周面に筒部46が密接状態で重ね合わされることにより、マス金具38の上端角部が全体に亘って上部緩衝カバー40で覆われている。
また一方、下部緩衝カバー42は、円筒形状を有する筒部52の軸方向下部に底壁部54が一体形成されており、全体として略有底円筒形状をもって、マス金具38と別体とされたゴム弾性体で一体形成されている。なお、筒部52の外周面には、軸方向中間部分を周方向に延びて径方向外方に向かって突出する環状のリブ突起56,56が一体形成されている。
さらに、下部緩衝カバー42の底壁部54には、その中央部分において、円形断面で軸方向下方に向かって突出するブロック状の当接部58が一体形成されていると共に、当接部58の基端部(上端部)の外周面から軸方向上方に向かって所定角度で傾斜して外周側に向かって延び出すテーパ形状乃至は漏斗形状の支持脚部60が形成されており、この支持脚部60の外周縁部が、筒部52の下端周縁部に対して一体的に連結されている。
そして、かかる下部緩衝カバー42は、筒部52の内径寸法がマス金具38の外径寸法よりも僅かに小さくされており、マス金具38の下端部に対して、必要に応じて接着処理を施して、外嵌固定されている。即ち、マス金具38の下端部の外周面には、筒部52が密接状態で重ね合わされていると共に、底壁部54の支持脚部60がマス金具38の下端面上に延び出して配設されており、それによって、マス金具38の下端面を含む下端部分が全体に亘って下部緩衝カバー42で覆われている。
また、支持脚部60の上端面における外周縁部には、筒部52との接続隅部において上方に突出する支持突起62が周方向の全周に亘って一体形成されており、この支持突起62によって、支持脚部60の外周縁部がマス金具38の下端面の外周縁部に対して当接せしめられて支持されている。これにより、下部緩衝カバー42のマス金具38への装着状態下、支持脚部60と当接部58の実質的に全体がマス金具38の下端面から下方に離隔位置せしめられており、以て、支持脚部60および当接部58と、マス金具38の下端面との軸方向対向面間に、支持脚部60の弾性変形に基づく当接部58の軸方向変位を許容し得る肉抜空所64が形成されている。
更にまた、当接部58は、その突出先端面(軸方向下端面)が、マス金具38の中心軸上に位置せしめられて、該中心軸に対して直交して広がる円形の当接面66とされている。なお、当接面66には、径方向中間部分を中心軸回りで周方向に延びて軸方向下方に向かって突出する環状のリブ突起68が一体形成されており、当接面66の係止板24への打ち当たりに際しての初期ばね特性が調節されていると共に、打音の軽減等が図られている。
また、かかるリブ突起68が形成された当接部58は、当接面66において、ASTM規格D2240のショアD硬さが80以下とされると共に、軸方向の圧縮弾性率が1〜104 MPaとされ、更に損失正接が10-3以上とされることが望ましい。更に、当接部58の軸方向上端面には、中心軸回りで周方向に延びて軸方向上方に向かって突出する環状のリブ突起70が一体形成されて、肉抜空所64内でマス金具38の軸方向下端面に向かって突設されており、支持脚部60が過大に変形せしめられた際における当接部58のマス金具38への当接に際しての衝撃や打音等が、かかるリブ突起70によって緩和されるようになっている。
なお、詳細な図示は省略するが、本実施形態では、支持脚部60のばね特性を調節するために、支持脚部60の下端面における内周縁部分には、当接部58を挟んだ両側において、それぞれ所定幅で周方向に略1/4周の長さで延びる円弧状の薄肉部が形成されている。また、かかる薄肉部の各中央部分には、通孔が貫設されており、これらの通孔を通じて肉抜空所64が外部(収容空所26)に連通せしめられることによって、肉抜空所64が空気ばねとして作用して、後述するマス金具38の変位を阻害することのないようにされている。
そして、上述の如きマス部材30は、中空ハウジング28における3つの収容空所26に収容されて組み込まれている。また、そのような収容状態下において、各マス部材30は、収容空所26内で軸方向に飛び跳ねて、中空ハウジング28に対して独立した往復変位が許容されるようになっている。
なお、本実施形態において、マス部材30は、最も外径寸法の大きい上下緩衝カバー40、42の筒部46,52におけるリブ突起50、56の外径寸法が、何れも、中空ハウジング28の収容空所26の内径寸法よりも0.1〜1.6mmだけ小さく設定されていると共に、軸方向長さの最大寸法となる上部緩衝カバー40の上底部44におけるリブ突起48の突出先端部と下部緩衝カバー42の当接部58の当接面66におけるリブ突起68の突出先端部との間の軸方向寸法が、収容空所26の上底面と係止板24の上面との間の対向面間距離よりも1.0mm以上小さく、好ましくは1.0〜3.0mmだけ小さく設定されている。なお、上述のマス部材30における軸方向長さの最大寸法は、マス部材30を静置せしめて、マス金具38の重力により下部緩衝カバー42が所定量だけ弾性変形せしめられた状態のものを基準とする。
けだし、マス部材30と収容空所26の間の径方向隙間が小さくなり過ぎると、振動入力時にマス部材30が収容空所26の内面に摺接し易くなって、マス部材30の中空ハウジング28に対する相対的な軸方向変位とそれに基づく制振効果が有効に発揮され難くなるからであり、一方、マス部材30と収容空所26の間の径方向隙間が大きくなり過ぎると、振動入力時にマス部材30の傾斜等の不規則な変位が発生し易くなって、発揮される制振効果が安定し難くなるおそれがあるからである。また、マス部材30の軸方向では、マス部材30が中空ハウジング28に対して実質的に独立変位可能な程度に、収容空所26の大きさが設定されていれば問題はないが、スペース的に大きいと無駄になるからである。
また、マス部材30の飛び跳ね変位に際して、下部緩衝カバー42の当接面66が係止板24の上面から完全に離隔するためには、収容空所26の軸方向寸法において、マス金具38に重力が及ぼされておらず、下部緩衝カバー42が変形せしめられていない状態のマス部材30の軸方向長さ分を確保する必要があるが、マス部材30は、中空ハウジング28に対する相対変位によって中空ハウジング28に有効な繰り返し荷重(動的荷重)を及ぼし得るものであれば良く、マス部材30の飛び跳ね変位に際して、必ずしも下部緩衝カバー42の当接面66が係止板24の上面から物理的に離隔する必要はない。特に、本実施形態では、マス部材30の変位方向が重力方向と略一致せしめられており、マス部材30が重力作用で定位置に復帰されるようになっていることから、防振すべき振動の入力に際しても、上部緩衝カバー40が収容空所26の上底面に当接せしめられる必要は無く、下部緩衝カバー42の係止板24への当接のみによって有効な繰り返し荷重が及ぼされて目的とする制振効果を得ることが可能となる。
また一方、特に本実施形態においては、係止板24を挟んで上側ダンパマス22aと反対側、即ち、係止板24の下面に、下側ダンパマス22bが取り付けられている。下側ダンパマス22bは、上側ダンパマス22aと略同様の構造とされており、詳細な説明は省略するが、下側ダンパマス22bを構成する中空ハウジング28は、上側ダンパマス22aにおける中空ハウジング28と上下が逆にされた状態で、即ち、3つの収容空所26の開口部の全体が係止板24の下面で覆蓋された状態で係止板24に対して取り付けられている。また、中空ハウジング28の上側外周縁部と、そこに重ね合わされた係止板24の下面は、略密着状態とされることにより、3つの収容空所26が外部空間に対して遮断されている。
そして、これら3つの収容空所26のそれぞれに、前述の上側ダンパマス22aにおけると同様の構造とされたマス部材30が収容されている。ここにおいて、下側ダンパマス22bに収容されるマス部材30は、上側ダンパマス22aに収容されるマス部材30と同様の構造とされているが、下側ダンパマス22bに収容されるマス部材30の上下方向は、上側ダンパマス22aに収容されたマス部材30と同じ向きで収容されている。即ち、下側ダンパマス22bにおける中空ハウジング28に収容された3つのマス部材30は、上部緩衝カバー40を鉛直上方に位置せしめると共に、下部緩衝カバー42を鉛直下方に位置せしめて、下部緩衝カバー42の当接部58のリブ突起68および当接面66を中空ハウジング28に形成された収容空所26の下底面に当接せしめた状態で収容配置されている。
これにより、本実施形態においては、係止板24を挟んで、上側に上側ダンパマス22aが取り付けられると共に、下側に下側ダンパマス22bが取り付けられることによって、ダンパマス14が構成されている。なお、ダンパマス14の全体質量は、振動部材20の質量の5〜15%とされることが好ましい。蓋し、ダンパマス14の質量が振動部材20の質量の5%に満たないと有効な制振効果を得ることが困難な場合がある一方、15%を超えると装置全体の重量化が問題となり易いからである。更にまた、独立マス部材30の質量は、中空ハウジング28に対する当接に基づく制振効果を有効に得るために、複数の独立マス部材30の合計の質量が振動部材20の質量の5〜10%とされることが望ましい。また、このような制振装置10を振動部材20に複数設ける場合には、それら複数の制振装置10に設けられた全てのダンパマス14の合計の質量が振動部材20の質量の5〜15%とされることが好ましく、全ての独立マス部材30の合計の質量が振動部材20の質量の5〜10%とされることが望ましい。
このような構造とされたダンパマス14は、上下に配設された板ばね用部材16およびゴムブッシュ18を介して、両ブラケット12a,12bに取り付けられている。図3に、板ばね用部材16の上面を示す。板ばね用部材16は、ばね鋼板等の金属から形成された略一定の厚さ寸法をもって広がる薄板形状とされている。また、板ばね用部材16は左右対称形状とされて、その上面視における幅寸法が長手方向で変化せしめられており、中央部72において最も広く、両側の端部74に至る中間部分で幅寸法が小さくなるように両側端部が湾曲せしめられたくびれ部76を有する形状とされている。また、両端部74の上面視における幅寸法は等しくされており、これら両端部74の幅寸法は、中央部72の幅寸法よりもやや小さくされている。
さらに、板ばね用部材16の中央部72の上面には、帯板状の中央連結プレート78、および両端部74それぞれの上面には、帯板状の端部連結プレート80が溶着されている。これら中央連結プレート78、端部連結プレート80は、板ばね用部材16と同様の鋼板等から形成されており、中央連結プレート78の長手方向寸法は、中央部72の幅寸法と等しくされる一方、端部連結プレート80の長手方向寸法は、端部74の幅寸法より僅かに小さくされて、それぞれ、板ばね用部材16の幅方向に延びるように溶着されている。そして、中央連結プレート78、端部連結プレート80とその下方に位置する板ばね用部材16を厚さ方向で貫通する一対の取付穴82が、これら連結プレート78、80の長手方向、換言すれば、板ばね用部材16の幅方向で並んで形成されている。
一方、板ばね用部材16の両端部74を支持するゴムブッシュ18は、円筒形状を有するアウタ筒部材としての外筒金具84に対して、外筒金具84の内径寸法よりも小さな外径寸法を有する円筒形状のインナ軸部材としての内筒金具86が径方向に離隔すると共に同軸上で挿通配置されて、互いにゴム弾性体としての本体ゴム弾性体88で径方向に連結された構造とされている。より詳細には、外筒金具84には、内筒金具86および本体ゴム弾性体88を含んで構成されたブッシュ中部材89が圧入固定されている。ブッシュ中部材89は、外筒金具84の内径寸法よりも僅かに小さな外径寸法および外筒金具84の軸方向寸法と略等しい軸方向寸法を有する薄肉円筒形状の圧入筒金具91に、内筒金具86が径方向で離隔して同軸上で挿通配置されて、これら圧入筒金具91と内筒金具86の間に本体ゴム弾性体88が充填せしめられて一体的に加硫成形された加硫成形品とされている。そして、かかるブッシュ中部材89の圧入筒金具91に絞り加工が施されて、本体ゴム弾性体88に予圧縮が施された後に、かかるブッシュ中部材89が外筒金具84に圧入される。これにより、外筒金具84に内筒金具86が同軸上で挿通配置されると共に、これら外筒金具84と内筒金具86が径方向で本体ゴム弾性体88によって連結されたゴムブッシュ18が形成されている。
なお、図4にも示すように、内筒金具86の軸寸法は、上面視において略コ字形状とされたブラケット12aの前壁部90と後壁部92の間に亘る寸法とされており、外筒金具84の軸寸法よりもやや大きくされている。そして、これら外筒金具84と内筒金具86の間に配設される本体ゴム弾性体88は、一定の円環断面形状をもってストレートに延びる円筒形状とされる。
さらに、外筒金具84の外周面には、連結部材94が溶着されている。連結部材94は、外筒金具84や内筒金具86と同様の金属等から形成されており、平坦な板部96を有すると共に、板部96の一方の端部から、外筒金具84の外周面の曲率と略同じ曲率をもって湾曲して延びる湾曲部98を備えた略くの字状の断面形状を有している。また、連結部材94の幅方向(図4における上下方向)の両端縁部には、立上壁部100が一体的に形成されている。ここにおいて、連結部材94の幅寸法は、外筒金具84の軸寸法よりも僅かに大きく、内筒金具86の軸寸法よりも僅かに小さくされている。そして、かかる連結部材94は、湾曲部98が外筒金具84の外周面に重ね合わされた状態で、外筒金具84に対して溶着されて固定されている。なお、連結部材94は、外筒金具84への取付状態において、板部96の広がり方向の延長線が、外筒金具84および内筒金具86の略中心軸上を通るように取り付けられている。
このような構造とされたゴムブッシュ18は、両ブラケット12a,12bの上下両端部にそれぞれ取り付けられる。これら4つのゴムブッシュ18の各ブラケット12a,12bへの取付方法は、何れも略同様であることから、図4に示すように、ブラケット12aの上端部に取り付けられるゴムブッシュ18を例に説明する。先ず、ゴムブッシュ18は、連結部材94をブラケット12aの開口部側(図4中、左側)に向けた状態で、ブラケット12aの前壁部90と後壁部92の間に差し入れられる。ここにおいて、ブラケット12aの前後壁部90,92の上端部には、内筒金具86の内径寸法と略同じ径寸法を有するボルト挿通孔(図示せず)が貫設されており、ゴムブッシュ18は、内筒金具86の中心軸がブラケット12aに設けられたボルト挿通孔の中心軸と一致するように位置決めされる。そして、かかる位置決め状態で、ボルト挿通孔および内筒金具86に対して、ブラケット12aの前後壁部90、92の一方(図4においては、前壁部90)の外側から、ボルト102が挿通される。
ボルト102の軸寸法は、ブラケット12aの前後方向の幅寸法よりも大きくされており、ボルト102は、ブラケット12aを前後方向に貫いて、頭部104が前後壁部90,92の一方(図4においては、前壁部90)の外側面で係止される一方、先端部106が、前後壁部90,92の他方(図4においては、後壁部92)の外側に突出せしめられる。そして、ブラケット12aの外側に突出せしめられた先端部106に対して、ナット108が締め付けられると共に、ナット108が前後壁部90,92の他方(図4においては、後壁部92)の外側面に溶着固定されることによって、ボルト102がブラケット12aの前後に跨って取り付けられる。そして、かかるボルト102にゴムブッシュ18の内筒金具86が外挿されることによって、ゴムブッシュ18が、ブラケット12aに対して取り付けられることとなる。
ここにおいて、ナット108は、ブラケット12aの前後壁部90、92がゴムブッシュ18の内筒金具86の軸方向両端面を挟み込んで狭圧せしめる程度に締め込まれており、ゴムブッシュ18は、ブラケット12aに対して回転不能とされている。そして、かかる取付状態において、連結部材94の両側端部と前後壁面90、92との間には、僅かな隙間が形成されている。また、各ゴムブッシュ18は、それぞれ、連結部材94の湾曲部98をブラケット12a,12bの内側に位置せしめた状態で取り付けられている。従って、図1から明らかなように、各ブラケット12a,12bの上端部と下端部に配設されるゴムブッシュ18では、上下が互いに逆向きに取り付けられている。
なお、必要に応じて、ゴムブッシュ18の回転を防止する係合構造等を採用することも可能である。また、本実施形態においては、インナ軸部材として筒形状を有する内筒金具86が用いられているが、インナ軸部材として、例えば、中実の軸部材を用いて、かかる軸部材をブラケット12aの前後壁部90,92に貫設された挿通孔に挿通せしめることによってゴムブッシュ18をブラケット12aに取り付けると共に、ゴムブッシュ18の回転を防止する係合構造等を用いる等しても良い。更にまた、本実施形態においては、本体ゴム弾性体88が、圧入筒金具91を介して外筒金具84と連結されていたが、このような圧入筒金具91を介することなく、外筒金具84と中筒金具86を直接に本体ゴム弾性体88で連結せしめる等しても良い。
そして、このように各ブラケット12a,12bの上下両端部に取り付けられたゴムブッシュ18に対して、板ばね用部材16が取り付けられる。板ばね用部材16は、端部74における端部連結プレート80が取り付けられた面と反対側の面が、ゴムブッシュ18における連結部材94の板部96に重ね合わされて、リベット溶接やボルト等によって板部96に固着される。ここにおいて、端部連結プレート80における中央部72側に位置する側端縁部と、板部96の中央部72への突出先端縁部は、上面視において略同じ位置に揃えられており、板ばね用部材16の端部74を上下から挟んで強固に固定すると共に、板部96に重なり合う部位以外の変形を拘束することの無いようにされている。
これにより、一対の板ばね用部材16それぞれの両端部74が、ブラケット12a,12bの上下両端部に設けられたゴムブッシュ18に固着されることによって、両ブラケット12a,12bが、上下に配設されたゴムブッシュ18と、その間に橋設された一対の板ばね用部材16によって連結される。それと共に、一対の板ばね用部材16が、制振すべき振動方向(図1中、上下方向)で離隔配置せしめられることとなる。
そして、ブラケット12a,12bの上下にそれぞれ橋設された板ばね用部材16,16の間に、上述の如き構造とされたダンパマス14が配設される。ダンパマス14は、上側ダンパマス22aを構成する中空ハウジング28に突設された支持突部32が、上側に位置する板ばね用部材16の中央部72に重ね合わされた状態で、取付ボルト110が、板ばね用部材16の中央部72に貫設された取付穴82に挿通されて、支持突部32のネジ穴34に差し込まれることによって、上側に位置する板ばね用部材16に取り付けられると共に、下側ダンパマス22bを構成する中空ハウジング28の支持突部32が、同様に、取付ボルト110によって下側に位置する板ばね用部材16の中央部72に重ね合わされて取り付けられるようになっている。なお、図面からは必ずしも明らかではないが、本実施形態における支持突部32には、板ばね用部材16の取付穴82,82に対応する位置にネジ穴34,34が形成されており、それら一対のネジ穴34,34に対して、取付ボルト110,110が差し込まれている。要するに、本実施形態のダンパマス14は、各板ばね用部材16に対して二本の取付ボルト110,110を用いて固定されている。また、それぞれの板ばね用部材16は、中空ハウジング28の支持突部32の上端面と、板ばね用部材16の中央部72に固着された中央連結プレート78で挟まれた状態でダンパマス14に対して取り付けられており、取付ボルト110の締結力が、中央連結プレート78を介して板ばね用部材16における中央部72の幅方向の全体に亘って有効に及ぼされて、強固に取り付けられるようになっている。更に、上面視における支持突部32の寸法と、中央連結プレート78の寸法が略等しくされており、板ばね用部材16における中央連結プレート78が押し付けられた部位以外の変形を拘束することのないようにされている。
このように、本実施形態においては、板ばね用部材16の中央部72にダンパマス14が取り付けられており、板ばね用部材16の両端部74が、ダンパマス14から水平方向両側に延び出されている。そして、ダンパマス14の水平方向両側、即ち、板ばね用部材16における中央部72と各端部74との間の部分によって、ダンパマス14と振動部材20に跨る一対のばね部材としての板ばね111が構成されており、各板ばね111の一方の端部にあたる、板ばね用部材16の中央部72がダンパマス14に取り付けられる一方、他方の端部にあたる、板ばね用部材16の端部74がゴムブッシュ18に取り付けられて、ゴムブッシュ18、ブラケット12a,12bを介して、振動部材20に取り付けられているのである。
さらに、板ばね用部材16は、左右が対象形状とされていることにより、複数(本実施形態においては、4つ)の板ばね111で合成される弾性支持中心軸112が、板ばね用部材16の中央を通って鉛直方向に延びるように設定されており、ダンパマス14の重心を通る鉛直線と、板ばね111で合成される弾性支持中心軸112が略一致せしめられている。これにより、ダンパマス14の変位に基づく加振力が、板ばね用部材16に対して略弾性支持中心軸112上で及ぼされるようになっている。また、ダンパマス14の重心が、板ばね用部材16の略弾性支持中心軸112上に位置せしめられていることから、ダンパマス14の加振変位に際して、ダンパマス14におけるこじれ方向等の不規則な変位が抑えられて、鉛直方向の変位が安定して生ぜしめられるようになっている。更に、特に本実施形態においては、板ばね用部材16がダンパマス14の上下に配設されて、ダンパマス14の上下がそれぞれ板ばね用部材16で支持されていることによって、こじれ方向などの不規則な変位がより有効に抑えられているのである。
また、ブラケット12a,12bは、前述のように、上面視において略コの字形状とされており、前壁部90と、後壁部92が対向位置せしめられた形状とされている。そして、これら前後壁部90、92の上下方向中央部分には、切欠114が形成されており、かかる切欠114の上下両側、およびその間の各周縁部には、それぞれ、ブラケット12の内方に向けて立ち上がる係止壁部116が形成されている。そして、かかる切欠114内に、ダンパマス14の係止板24の端部が位置せしめられている。ここにおいて、切欠114の高さ寸法は、係止板24の両端部に設けられた緩衝カバー36が係止壁部116に当接しない範囲で、一般的な振動入力時におけるダンパマス14の変位が許容されるようになっている。そして、衝撃荷重等の入力によってダンパマス14に過大な変位が惹起された場合には、係止板24が緩衝カバー36を介して係止壁部116に当接せしめられることにより、ダンパマス14の変位量、板ばね用部材16およびゴムブッシュ18の弾性変位量が、何れも緩衝的に制限されるようになっている。
上述の如き構造とされた制振装置10は、ブラケット12a,12bの後壁部92が、取付ボルト118等によって振動部材20に固定される。これにより、主振動系としての振動部材20に対して、ダンパマス14が板ばね用部材16およびゴムブッシュ18を介して弾性的に取り付けられて、ダンパマス14をマスとすると共に板ばね用部材16およびゴムブッシュ18をバネとする副振動系を構成しており、全体としてダイナミックダンパとして機能し得るようになっている。それ故、ダンパマス14の質量と板ばね用部材16およびゴムブッシュ18の動ばね定数を適当に調節して、かかる副振動系の固有振動数を振動部材20において制振すべき振動周波数にチューニングすることにより、制振装置10による制振効果が振動部材20に対して及ぼされる。
しかも、制振装置10は、副振動系のマスを構成するダンパマス14の内部に、マス部材30が振動入力方向となる上下方向で独立変位可能に収容配置されていることから、振動入力時にマス部材30が中空ハウジング28に対して相対変位せしめられて中空ハウジング28に打ち当たり作用することにより、制振装置10による制振効果が一層向上されて、振動部材20に対してより優れた制振効果が発揮され得るのである。
さらに、特に本実施形態においては、板ばね用部材16の両端部74が、ゴムブッシュ18の本体ゴム弾性体88を介して、ブラケット12a,12bに取り付けられていると共に、振動入力に際してダンパマス14によって及ぼされる板ばね用部材16への荷重の入力方向が、円筒形状とされた本体ゴム弾性体88の略周方向、換言すれば、本体ゴム弾性体88の捩り方向にモーメントが及ぼされるように取り付けられている。これにより、振動入力に際して板ばね用部材16に及ぼされる荷重が、ゴムブッシュ18の連結部材94および外筒金具84を介して本体ゴム弾性体88の捩り方向に作用するようになっており、本体ゴム弾性体88において低い動ばね定数が発揮されることとなる。従って、振動入力に際してダンパマス14が変位せしめられた場合には、本体ゴム弾性体88が容易に変形せしめられることによって、板ばね用部材16の両端部74をダンパマス14の変位に追従して変位せしめることが出来ることから、板ばね用部材16に及ぼされる引張応力が軽減されて、引張剛性として板ばね用部材16の動ばね定数が急峻に高くなることを抑えることが出来る。その結果、板ばね用部材16の曲げ弾性を有利に確保することが出来て、板ばね用部材16の長さ寸法を大きくすることなしに、板ばね用部材16の線形特性が得られる領域をより広範囲に確保することが出来るのであって、より優れた制振効果を得ることが出来るのである。そして、板ばね用部材16の長さ寸法をより小さく出来ることから、制振装置10をコンパクトに形成することが出来ると共に、板ばね用部材16の耐久性も有利に確保され得るのである。
また、特に本実施形態においては、板ばね用部材16の中央部72から端部74に至る長さ寸法を用いて、ダンパマス14が取り付けられる中央部72を作用点として本体ゴム弾性体88に荷重を及ぼす梃子が構成されており、これによって、本体ゴム弾性体88に対して捩り方向のモーメントを有効に及ぼしめて、本体ゴム弾性体88の捩り変形を容易に発現せしめることが可能とされているのである。
なお、上述の如き構造とされた制振装置10において、板ばね用部材16を所定量だけ変位せしめる際に加えられる荷重の変化を測定した結果を、実施例として図5に示す。なお、図5における横軸は、板ばね用部材16の変位(mm)を示し、縦軸は、板ばね用部材16に及ぼされる荷重(N)を示す。また、比較例として、板ばね用部材16をゴムブッシュ18を介することなく、ブラケット12a,12bに直接に取り付けた状態で同様の測定を行なった結果を比較例として、図5に併せ示す。
図5に示すように、比較例においては、板ばね用部材16の変位量が大きくなるに連れて、板ばね用部材16の特性が非線形の急峻な変化を生じるのに対して、上述の如き構造とされた制振装置10の実施例においては、ゴムブッシュ18に設けられた本体ゴム弾性体88の変形によって、板ばね用部材16の線形特性がより広い範囲に亘って確保されることが明らかである。
次に、図6に、本発明の第二の実施形態としての制振装置130を示す。なお、本実施形態は、第一の実施形態における制振装置10と異なる形状の板ばね用部材の具体例を示すものであり、第一の実施形態に係る制振装置10と同様な構造とされた部材および部位については、それぞれ、図中に、第一の実施形態と同一の符号を付することにより、それらの詳細な説明を省略する。
本実施形態における制振装置130は、側面視において湾曲する板ばね用部材132が、ブラケット12a,12bの上下端部に取り付けられたゴムブッシュ18の間に橋設されている。板ばね用部材132は、前記第一の実施形態における板ばね用部材16と略同様の上面形状を有している(図2参照)。そして、特に本実施形態における板ばね用部材132には、端部74と中央部72の間に、側面視において波状に湾曲せしめられた湾曲部134が形成されている。ここにおいて、湾曲部134に形成される波の数は、特に限定されるものではなく、例えば、短い波長を有する多数の波を形成しても良いし、或いは、端部74から中央部72に亘って、単一の円弧形状とする等しても良い。なお、湾曲部134は、端部74と中央部72の間の、端部連結プレート80および中央連結プレート78が固着された部位を除く部位に形成されており、端部連結プレート80および中央連結プレート78が固着された部位は、前述の第一の実施形態における板ばね用部材16と同様に、平坦面とされている。
そして、このような構造とされた一対の板ばね用部材132の端部74が、前述の第一の実施形態における板ばね用部材16と同様に、それぞれ、ブラケット12a,12bの上端部に取り付けられたゴムブッシュ18、および、ブラケット12a,12bの下端部に取り付けられたゴムブッシュ18の連結部材94における板部96に対してリベットやボルト等で固定されることによって、両ゴムブッシュ18間に橋設される。そして、上方に位置する板ばね用部材132の中央部72が、上側ダンパマス22aを構成する中空ハウジング28に突設された支持突部32に重ね合わされて、取付ボルト110によって固定されると共に、下方に位置する板ばね用部材132の中央部72が、下側ダンパマス22bを構成する中空ハウジング28に突設された支持突部32に重ね合わされて、取付ボルト110によって固定されることによって、ダンパマス14が、これら両板ばね132間に配設されることとなる。そして、前記第一の実施形態と同様に、ダンパマス14が板ばね用部材132の中央部72に取り付けられることによって、板ばね用部材132における中央部72と、両端部74との間の部分によって、ダンパマス14の両側に位置せしめられる一対の板ばね136が形成されており、それら各板ばね136において、湾曲部134が形成されることとなる。
このような構造とされた制振装置130においては、ダンパマス14が変位せしめられた際には、板ばね136の湾曲部134が伸張せしめられる。これにより、板ばね136の長さ寸法を実質的に大きく確保することが可能となって、板ばね136における引張りに対する反力の発生を抑えることが出来る。その結果、板ばね136の線形特性をより広い範囲で確保することが出来て、より優れた制振効果を得ることが可能となるのである。
以上、本発明の実施形態について詳述してきたが、これらはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。
例えば、本発明において用いられるマス部材の具体的な構造は、前記実施形態の如き構造に限定されるものではなく、ダンパマス14に収容される独立マス部材30の個数として、前記実施形態より多数乃至は少数の独立マス部材30を設けることも勿論可能である。また、ダンパマス14に収容される複数の独立マス部材30は、互いに同じ形状や大きさとされる必要は無く、形状を異ならせる等しても良い。更に、マス部材として、独立マス部材を備えることなく、ブロック状のマス部材を用いること等も可能である。
また、前記実施形態においては、マス部材の振動入力方向の両側となる上方および下方の両方に板ばねが配設されていたが、例えば、マス部材の上方及び下方の何れか一方のみに板ばねを設けることも可能である。
さらに、前記実施形態においては、板ばねの中央部にマス部材が取り付けられることによって、マス部材の左右両側に板ばねが延び出して、マス部材は左右両側で支持されるようにされていたが、例えば、マス部材から左右何れかのみに板ばねを延び出して、マス部材を左右の何れか片方で支持するなどしても良い。
更にまた、ゴムブッシュは、マス部材側に配設されていても良いし、マス部材側および振動部材側の両方に設けるなどしても良い。従って、例えば、前述の第一の実施形態におけるダンパマス14に、ゴムブッシュ18の外筒金具84および内筒金具86の何れか一方を取り付けると共に、他方を板ばね用部材16に取り付ける等しても良い。
また、本発明は、鉛直方向の振動だけでなく、ばね部材における弾性支持中心軸を制振すべき振動入力方向に合わせて設定することにより、水平方向や各傾斜方向の振動に対して、何れも有効な制振効果を得ることが可能である。
加えて、本発明に係る制振装置は、自動車におけるボデーやサブフレーム、エンジンブロック、シート、ステアリング部材、インストルメントパネル、ドア、ミラーなど、或いは自動車以外の各種装置において振動が問題となる部材に対して、極めて広い範囲に適用可能であることが理解されるべきである。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
本発明の第一の実施形態としての制振装置を示す縦断面図。 図1に示した制振装置に備えられる独立マス部材を拡大して示す縦断面図。 図1に示した制振装置に備えられる板ばねの上面図。 図1に示した制振装置における板ばねの取付部分を示す上面図。 図1に示した制振装置のばね特性を測定した結果を、比較例の測定結果と併せて示すグラフ。 本発明の第二の実施形態としての制振装置を示す縦断面図。
符号の説明
10:制振装置、12a:ブラケット、12b:ブラケット、14:ダンパマス、16:板ばね用部材、18:ゴムブッシュ、20:振動部材、30:マス部材、84:外筒金具、86:内筒金具、88:本体ゴム弾性体、111:板ばね

Claims (6)

  1. 制振すべき振動部材に対して、ばね部材を介してマス部材を弾性支持せしめることにより、主振動系を構成する該振動部材に対する副振動系としてのダイナミックダンパを構成する制振装置において、
    前記ばね部材として金属からなる板ばねを用い、該板ばねの一方の端部を前記マス部材に取り付けると共に該板ばねの他方の端部を前記振動部材に取り付ける一方、互いに径方向に離隔配置されたインナ軸部材とアウタ筒部材をゴム弾性体によって径方向に連結せしめたゴムブッシュを用い、該板ばねの該マス部材及び該振動部材の少なくとも一方への取付部位に該ゴムブッシュを配設して該ゴムブッシュの該インナ軸部材と該アウタ筒部材の一方を該板ばねに固定すると共に該インナ軸部材と該アウタ筒部材の他方を該ゴムブッシュが配設された該マス部材乃至は該振動部材に固定して、制振すべき振動による該マス部材の変位に際して該ゴムブッシュの捩り方向にモーメントが及ぼされるようにしたことを特徴とする制振装置。
  2. 前記板ばねを複数用いると共に、該板ばねの少なくとも一つを他の板ばねに対して、制振すべき振動方向で離隔した位置に配設した請求項1に記載の制振装置。
  3. 前記板ばねを複数用いると共に、それら複数の板ばねによって合成される弾性支持中心軸を、前記マス部材の重心を通る鉛直方向とした請求項1又は2に記載の制振装置。
  4. 一枚の板ばね用部材を用い、該板ばね用部材の長手方向中央部分を前記マス部材に固定する一方、該板ばね用部材の両端部分を該マス部材から水平方向両側に延び出させることによって一対の前記板ばねを構成すると共に、それら各板ばねにおいて該マス部材から延び出した先端部分に前記ゴムブッシュを取り付けた請求項1乃至3の何れか一項に記載の制振装置。
  5. 前記板ばねにおける前記マス部材への取付部位と前記振動部材への取付部位の間に、側面視において湾曲する湾曲部を設けた請求項1乃至4の何れか一項に記載の制振装置。
  6. 前記マス部材として、中空ハウジングの内部に形成された収容空所に独立マス部材を収容配置せしめて、該独立マス部材と該収容空所の内面の間に微小隙間を設けることにより、該独立マス部材が該収容空所で該中空ハウジングから独立して自由変位が許容されるようにしたダンパマスを用いる請求項1乃至5の何れか一項に記載の制振装置。
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