JP2005155268A - 住宅の制振装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 固有振動数の調整が容易な住宅の制振装置を提供する。
【解決手段】 本発明の住宅の制振装置Aは、平行板バネ3,3による水平振動が可能なように保持された振動子Bを有する住宅の制振装置Aであって、振動子Bの振動方向に配設された円錐台状コイルバネ61と、該円錐台状コイルバネ61のバネ常数を調整するバネ常数調整部62とを含む振動数調整機構6を備えてなるものとされる。そして、円錐台状コイルバネ61は先細の先端61aが振動子Bに当接されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明の住宅の制振装置Aは、平行板バネ3,3による水平振動が可能なように保持された振動子Bを有する住宅の制振装置Aであって、振動子Bの振動方向に配設された円錐台状コイルバネ61と、該円錐台状コイルバネ61のバネ常数を調整するバネ常数調整部62とを含む振動数調整機構6を備えてなるものとされる。そして、円錐台状コイルバネ61は先細の先端61aが振動子Bに当接されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は住宅の制振装置に関する。さらに詳しくは、固有振動数の調整が容易な住宅の制振装置に関する。
近年、住宅などの振動障害の低減を図る観点から住宅の天井裏に制振装置が設けられるようになってきている。
かかる制振装置としては、図4に示すように、鋼材ブロックaを収納ボックスbに収納・保持し、その収納ボックスbを平行板バネcにより支持し、地震時や交通振動時などにそれを共振させて住宅の振動を抑制するようにした形式の制振装置A‘が知られている。
この制振装置A‘の制振効果を最大限に利用するためには、その固有周期つまり固有振動数を住宅などの固有周期つまり固有振動数に一致させる必要がある。そのため、据付現場において制振装置A‘の固有周期つまり固有振動数の調整がなされている。この調整は、例えば平行板バネcの支持点を移動させて支持スパンを調整し、平行板バネcのバネ常数を所望のものとすることによりなされている。あるいは、数種の板バネを用意しておき、その中から所望のバネ常数のものを選択することによりなされている。
しかしながら、前者の調整方法では支持点を精度よく位置決めできず、そのため正確な調整がなし得ないという問題がある。また、後者の調整方法では、多数の板バネを用意する必要がありコストアップの要因となるばかりでなく、板バネの交換作業が煩雑であるため、作業能率の低下および工期の長期化を招来しているという問題がある。
本発明はかかる従来技術の課題に鑑みなされたものであって、固有振動数の調整が容易な住宅の制振装置を提供することを目的としている。
本発明の住宅の制振装置の第1形態は、水平振動が可能なように保持された振動子を有する住宅の制振装置であって、前記振動子の振動数を調整する振動数調整機構を備えてなることを特徴とする。
本発明の住宅の第2形態の制振装置は、平行板バネによる水平振動が可能なように保持された振動子を有する住宅の制振装置であって、前記振動子の振動数を調整する振動数調整機構を備えてなることを特徴とする。
本発明の住宅の制振装置においては、振動数調整機構は、振動子の振動方向に配設された円錐台状コイルバネと、該円錐台状コイルバネのバネ常数を調整するバネ常数調整部とを備え、前記円錐台状コイルバネは先細の先端が振動子に当接されてなるのが好ましい。
また、本発明の住宅の制振装置においては、バネ常数調整部は、円錐台状コイルバネの底部を受ける受け板と、該受け板を進退させる駆動部材とを含んでなるのが好ましい。
さらに、本発明の住宅の制振装置においては、駆動部材は、基端に摘みが形成されたネジ部材とされ、該ネジ部材が平行板バネを支持している架台枠の側部材に螺着されてなるのが好ましい。その場合、側部材のネジ部材が螺着されている個所に目盛が設けられてなるのがさらに好ましい。
本発明の住宅の制振装置によれば、制振装置の固有振動数をそれが据え付けられた住宅の固有振動数に容易に調整できる。
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではない。
本発明の一実施形態に係る住宅の制振装置を図1に斜視図で示す。
住宅の制振装置(以下、単に制振装置という)Aは、図1に示すように、鋼板1aを積層してなる直方体状の鋼材ブロック1と、鋼材ブロック1を収納・保持している直方体状の収納ボックス2と、収納ボックス2の両側面に装着されている平行板バネ3,3と、平行板バネ3,3の各板バネ3端部を支持している支持機構4と、支持機構4を保持している架台枠5と、鋼材ブロック1と収納ボックス2とからなる振動子Bの固有振動数を調整する振動数調整機構6とを主要構成要素として備えてなるものとされる。なお、図1中の矢付は振動子Bの振動方向を示す。
収納ボックス2における鋼材ブロック1の収納・保持は、従来の制振装置におけると同様に、積層鋼板1a,1a,・・・を収納ボックス2底面にボルト・ナットにて固定することによりなされる。
平行板バネ3の収納ボックス2側面への装着は、従来の制振装置におけると同様に、平行板バネ3の収納ボックス側面への当接部をボルト・ナットにて固定することによりなされる。なお、図中の符号3aは、当板を示す。
支持機構4は、図1に示すように、固定部41と、挟持部42と、固定部41と挟持部42とが載置・固定されるベースプレート43とからなるものとされる。
固定部41は、中央に縦長U字状の切り込み41aを有するブロック状体とされ、その切り込み41aを板バネ3の長手方向に一致させてベースプレート43に固着されている。この固定部41による板バネ3端部の固定は、切り込み41aに板バネ3端部を挿通し、その挿通部分をボルト・ナット止めすることによりなされる。この固定により板バネ3の長手方向の移動が規制される。
挟持部42は、ベースプレート43に対向配置された一対の挟持ピン42a,42aと、対向配置された一対の挟持ピン42a,42a上端に架け渡された間隔保持部材42bとからなるものとされる。挟持ピン42a,42aの間隔は、各挟持ピン42aが板バネ3と当接するように調整されている。挟持部42がかかる構成とされていることにより、前後における挟持部42,42の間隔により板バネ3のバネ常数が決定される。
架台枠5は、平行板バネ3,3と直交方向に配置されている前後部材51,52と、平行板バネ3,3の長手方向に配置されている両側部材53,54とからなる。両側部材53,54の長さは、その両端部に接合される前後部材51,52が平行板バネ3の端部に位置するよう調整されている。また、前後部材51,52の長さ(つまり架台枠5の幅)は、一方の側部材53と収納ボックス2側面との間に振動数調整機構6の主要部が配設されるように調整されている。ここで、前後部材51,52は例えばH型鋼とされ、両側部材53,54は例えばアングルとされその低部水平辺を外向きとして垂直辺がH型鋼端面と接合される。この接合は、例えばH型鋼に端板を設け、その端板とアングルの垂直辺とをボルト・ナット接合することによりなされる。
振動数調整機構6は、図1に示すように、その主要部が収納ボックス2側面と側部材53との間に配設されて振動子Bの振動数を調整するものとされる。
振動数調整機構6は、具体的には、収納ボックス2側面を水平方向に付勢する円錐台状コイルバネ61と、円錐台状コイルバネ61のバネ常数を調節するバネ常数調節部62とを備えてなるものとされる(図2参照)。円錐台状コイルバネ61は、図2(a)に示すように、先細の先端61aを収納ボックス2側面に当接させるようにして配設される。
また、円錐台状コイルバネ61は、図3(a)に示す伸びた状態ではバネ常数は小さく、図3(b)に示す縮んだ状態では、底部の径の大きい方のバネがつぶれて実質的なバネの巻数が減少してバネ常数が高くなるという特性を有している。
バネ常数調節部62は、前記円錐台状コイルバネ61の特性を利用してそのバネ常数を調節するものとされる。バネ常数調節部62は、具体的には、幅広の底部を受ける受け板62aと、受け板62aを進退させる駆動部材63とかなるものとされる。駆動部材63は、例えば、ネジ部材とされその先端が受け板裏面中央に接合され、その基端に摘み63aが形成されてなるものとされて側部材53に螺着される。側部材53のネジ部材63が螺着されている個所には、バネ常数調節部62による振動子Bの固有振動数調整の便宜のために、図2(b)に示すように、目盛53aが形成されている。つまり、摘み63aの目印63bを目盛53aの数値に合わせることにより、振動子Bの固有振動数の調整がなし得る。例えば、摘み63aを右に回すと円錐台状コイルバネ61が圧縮されてバネ常数が高くなり、その結果振動子Bの固有振動数は高くなり、その逆に摘み63aを左に回すと円錐台状コイルバネ61が圧縮されてバネ常数が小さく、その結果振動子Bの固有振動数は低くなる。なお、図2(b)に示す例では、振動子Bの固有振動数は3.5Hzに調整されている。
このように、本実施形態によれば、摘み63aを回すことにより振動子Bの固有振動数の調整がなし得るので、制振装置Aの固有振動数の調整が簡素化されるとともに、その精度が向上する。また、制振装置Aの固有振動数の調整が簡素化されるので、制振装置Aの据付が短時間でなされ、その結果工期も短縮される。さらに、据付現場に多数の板バネを持ち込む必要がなくなり、部品管理も簡素化されてコスト低減も促進される。
本発明の住宅の制振装置は各種住宅に適用できる。
1 鋼材ブロック
1a 鋼板
2 収納ボックス
3 板バネ
4 支持機構
5 架台枠
53 側部材
53a 目盛
6 振動数調整機構
61 円錐台状コイルバネ
62 バネ常数調節部
63 駆動部材
63a 摘み
63b 目印
A 制振装置
B 振動子
1a 鋼板
2 収納ボックス
3 板バネ
4 支持機構
5 架台枠
53 側部材
53a 目盛
6 振動数調整機構
61 円錐台状コイルバネ
62 バネ常数調節部
63 駆動部材
63a 摘み
63b 目印
A 制振装置
B 振動子
Claims (6)
- 水平振動が可能なように保持された振動子を有する住宅の制振装置であって、
前記振動子の振動数を調整する振動数調整機構を備えてなることを特徴とする住宅の制振装置。 - 平行板バネによる水平振動が可能なように保持された振動子を有する住宅の制振装置であって、
前記振動子の振動数を調整する振動数調整機構を備えてなることを特徴とする住宅の制振装置。 - 振動数調整機構は、振動子の振動方向に配設された円錐台状コイルバネと、該円錐台状コイルバネのバネ常数を調整するバネ常数調整部とを備え、
前記円錐台状コイルバネは先細の先端が振動子に当接されてなることを特徴とする請求項1または2記載の住宅の制振装置。 - バネ常数調整部は、円錐台状コイルバネの底部を受ける受け板と、該受け板を進退させる駆動部材とを含んでなることを特徴とする請求項3記載の住宅の制振装置。
- 駆動部材は、基端に摘みが形成されたネジ部材とされ、該ネジ部材が平行板バネを支持している架台枠の側部材に螺着されてなることを特徴とする請求項4記載の住宅の制振装置。
- 側部材のネジ部材が螺着されている個所に目盛が設けられてなることを特徴とする請求項5記載の住宅の制振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003398300A JP2005155268A (ja) | 2003-11-28 | 2003-11-28 | 住宅の制振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003398300A JP2005155268A (ja) | 2003-11-28 | 2003-11-28 | 住宅の制振装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005155268A true JP2005155268A (ja) | 2005-06-16 |
Family
ID=34723184
Family Applications (1)
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JP2003398300A Withdrawn JP2005155268A (ja) | 2003-11-28 | 2003-11-28 | 住宅の制振装置 |
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JP (1) | JP2005155268A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008157296A (ja) * | 2006-12-21 | 2008-07-10 | Kurashiki Kako Co Ltd | 動吸振器 |
JP2008202609A (ja) * | 2007-02-16 | 2008-09-04 | Tokai Rubber Ind Ltd | 制振装置 |
-
2003
- 2003-11-28 JP JP2003398300A patent/JP2005155268A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008157296A (ja) * | 2006-12-21 | 2008-07-10 | Kurashiki Kako Co Ltd | 動吸振器 |
JP2008202609A (ja) * | 2007-02-16 | 2008-09-04 | Tokai Rubber Ind Ltd | 制振装置 |
JP4759527B2 (ja) * | 2007-02-16 | 2011-08-31 | 東海ゴム工業株式会社 | 制振装置 |
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